太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

去年の冬は何着てた?

2020-12-18 07:59:02 | 日記
ハワイに来てから、衣替えから解放された。
日本で住んでいた家には、衣替えをしなくていいようにウォークインクロゼットを作ったけれど、
収納なんてものは私の場合、カバンと同じで、
収納力があればあっただけ、物で埋まってしまい、私は結局衣替えをやるはめになった。

日本で衣替えをしていたときも、衣替えをしなくなった今も変わらないのは、

去年の冬は(夏は)何着てた?

と首をかしげることだ。
一応、ハワイであっても冬は気温が下がるので、多少は着るものが変わる。

その年によって、ヘビーローテーションで着る服の傾向が変わり、
私は着始めると同じようなものを繰り返し着てしまうのだが、
さて去年の今頃、どんな服を着ていたのか思い出せない。


2m以上はあるクロゼットの、4分の3は私のものだ。
こんなにあるのに、なぜ着たい服が見つからないのか。
着ない服が多すぎるのだ。
夫のように、必要最小限プラスアルファ程度の量であれば迷わずに済む。
そう思って、過去、断捨離を実行したこと数知れず。

断捨離のコツは、「ときめくか、ときめかないか」だと友人が言う。
服を手に取る。
何年も袖を通していない。
ときめきは感じないが、
これはあの時買った、母がくれた、姉のおさがりだった、このサイズはハワイじゃ買えない、そして最後には、

今は着ないけど、きっとまたいつか着るかも

と思い、再びクロゼットに戻る。


そうやって、いつ着るかわからない服でクロゼットのおおかたは占められ、
その中のほんの一部の服を着まわして季節を終えるのだ。


私の母は典型的な捨てられない人で、私が実家に行った際に、冷蔵庫の中やカウンターの上などを徹底的に整理すると
「あんたはよくまあ、そんなにポンポン物を捨てられるねぇ」
と母に言われたものだ。


しかし、今の自分はまるで母のようじゃないか?
こと、服に関しては。
高価だったから捨てられない、というものはなく、ほぼそれにまつわる感情みたいなものに縛られてしまう。

今年、Tシャツとセーターの中間の服がない、というので買った色違いの3枚のニット。


とても着やすくて、毎日のように着ているのだが、来年の今頃になれば、

去年の冬は何着てた?

と首をかしげるのだろう。
断捨離は、何度やっても成功せず、不発で終わるのである。