太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

たかが油

2020-12-28 12:37:40 | 日記
なぜか、いろんなことが裏目に出る時がある。

「ああ、それ、あるある」

と多くの人が言うであろう、そういう、あってほしくないけど、
なぜだかそうなってしまうこと。(「その、確率」はコチラ
そして、そういうことがなぜか芋づるのように重なってしまう日。(「ぐだぐだがとまらない」はコチラ



料理をしているとき、鍋の油がはねることがある。

はねた油が自分にかかっても、冷やすでもなく放っておいてもなんともないのが常である。
それが、ここのところ、しっかりと火傷になる。
最初は、左上腕の内側。
いつもよりも熱く感じて、痛みもあったので氷で冷やし、庭から摘んできたアロエを貼ったのだけれど、
はねた油の形どおりに、(まるでハワイ諸島のように見えるのが笑えるのだが)水ぶくれになった。

ぬるぬるしたアロエが落ちないように、サランラップでしばらく巻き、
寝る時にサランラップを外して、絆創膏でアロエを止めて寝た。

翌日、サランラップで巻いていた範囲全体がムズムズと痒くなり、
絆創膏の糊の形に赤くなった皮膚も、異様に痒い。
火傷そのものよりも、その周囲が痒くてたまらないので、その痒みを抑えるために薬を塗り、
うっかり火傷をこすって水ぶくれがつぶれた。


それが癒えるまもなく、今度は鼻の穴の際に油がはねた。

それも熱くて痛みがあり、同じように冷やしてアロエを塗ったが、
前回のようにアロエそのものでなく、ぬるぬるだけを何回かに分けて塗った。
翌日、そこは水ぶくれにはなっていないものの、赤くなって目立っていた。
そんな時に限って仕事に行かねばならず、でもマスク必須で助かった。



揚げ物ではなく、フライパンに油を敷いて料理するだけで、このていたらく。



見かねた夫が、職場から紙でできた「腕カバー」をもらってきてくれた。
そして、これ。
コロナウィルス用のシールド

それ以来、油を使う料理には、シールドをかぶり、腕カバーで手首から肘までを覆うようにしている。

ところがである。

その万全のいでたちで豆腐ステーキを焼いていたとき、
焼けた豆腐をお皿に盛る際に、とろみのついたソースが足の指の上に落ちた。

素足にサンダルだから足指はむきだし。
そのむきだしの足指の上に、ぐつぐつと煮えた、しかもとろみのある汁が落ちたのだ。
これで火傷しないわけがない。

シールドをかぶり、両腕を保護すれば、今度はむきだしの足指を狙う。
これに何かの悪意を感じたとしても無理はなかろう。

かくして、今はシールド、腕カバー、かつ、運動靴を履いている。


昔はこんなことはなかった。
油がはねても火傷なんかしなかった。
これは老化のひとつなんだろうか。
料理するのに奇妙な恰好をしている自分の姿が、あわれに思えてくる。