なぜか、いろんなことが裏目に出る時がある。
「ああ、それ、あるある」
と多くの人が言うであろう、そういう、あってほしくないけど、
なぜだかそうなってしまうこと。(「その、確率」はコチラ)
そして、そういうことがなぜか芋づるのように重なってしまう日。(「ぐだぐだがとまらない」はコチラ)
料理をしているとき、鍋の油がはねることがある。
はねた油が自分にかかっても、冷やすでもなく放っておいてもなんともないのが常である。
それが、ここのところ、しっかりと火傷になる。
最初は、左上腕の内側。
いつもよりも熱く感じて、痛みもあったので氷で冷やし、庭から摘んできたアロエを貼ったのだけれど、
はねた油の形どおりに、(まるでハワイ諸島のように見えるのが笑えるのだが)水ぶくれになった。
ぬるぬるしたアロエが落ちないように、サランラップでしばらく巻き、
寝る時にサランラップを外して、絆創膏でアロエを止めて寝た。
翌日、サランラップで巻いていた範囲全体がムズムズと痒くなり、
絆創膏の糊の形に赤くなった皮膚も、異様に痒い。
火傷そのものよりも、その周囲が痒くてたまらないので、その痒みを抑えるために薬を塗り、
うっかり火傷をこすって水ぶくれがつぶれた。
それが癒えるまもなく、今度は鼻の穴の際に油がはねた。
それも熱くて痛みがあり、同じように冷やしてアロエを塗ったが、
前回のようにアロエそのものでなく、ぬるぬるだけを何回かに分けて塗った。
翌日、そこは水ぶくれにはなっていないものの、赤くなって目立っていた。
そんな時に限って仕事に行かねばならず、でもマスク必須で助かった。
揚げ物ではなく、フライパンに油を敷いて料理するだけで、このていたらく。
見かねた夫が、職場から紙でできた「腕カバー」をもらってきてくれた。
そして、これ。
コロナウィルス用のシールド
それ以来、油を使う料理には、シールドをかぶり、腕カバーで手首から肘までを覆うようにしている。
ところがである。
その万全のいでたちで豆腐ステーキを焼いていたとき、
焼けた豆腐をお皿に盛る際に、とろみのついたソースが足の指の上に落ちた。
素足にサンダルだから足指はむきだし。
そのむきだしの足指の上に、ぐつぐつと煮えた、しかもとろみのある汁が落ちたのだ。
これで火傷しないわけがない。
シールドをかぶり、両腕を保護すれば、今度はむきだしの足指を狙う。
これに何かの悪意を感じたとしても無理はなかろう。
かくして、今はシールド、腕カバー、かつ、運動靴を履いている。
昔はこんなことはなかった。
油がはねても火傷なんかしなかった。
これは老化のひとつなんだろうか。
料理するのに奇妙な恰好をしている自分の姿が、あわれに思えてくる。