太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

なんでも予約

2020-12-21 11:52:46 | 日記
いつも新年には、ホノルルの、小さな神社やお寺に初もうでに行く。
それが今度の正月は、どこも予約制だという。
日本の初もうで事情はどうなっているのだろう。
出雲大社の分社など、10分刻みで予約を受け付けている。
そこまでして初もうでに行くほど信心深くもないので、
今度の正月は、たぶんどこにも行かない。

今日、運転免許証の書き換えをしてきた。
書き換えは8年ごと。

私はこれが初めての書き換えだが、昔は予約などせずともできたはず。
今は前もってウェブサイトから予約をせねばならない。
それも、通常は誕生日の半年前から書き換えできるはずなのが、
パンデミックのせいで、オフィスが閉まったり、開いたり、
開いたと思っても緊急の人優先だったり。

私がようやく予約を入れられるようになったのは9月初めで、
その時点での1番早い空き枠が、12月21日だった。

誕生日まで残り10日しかないから、書類の不備があってはならないと
慎重に用意をした。
予約の15分前に行き、すんなり書類が通過して、
目の検査をして(左目がちょっと乱視ぽい)
写真を撮って、8年分の40ドルを払い、暫定的な免許証をもらって終わり。

写真を撮るとき、言われる。
「もっと笑って。まーだまだ。はい、歯を見せてー、アーローハー」
日本の証明写真とは、真逆。
夫のダイビングの免許証なんか、斜め上を見て大笑いしている。
ハワイのこういうところ、好きだなあ。

8年前に免許を取得したとき、さんざんテストに落ちまくったあとだったので
あまりに嬉しすぎて、職員も噴き出すほどの笑顔で撮れた。
今回も、目はシワが寄り、歯をむき出して笑っている。
8年後にこれを見た時、「若かったなあ」と思うんだろうか。








幸せなのはドッチ?

2020-12-21 11:25:34 | 日記
10年以上も前に聞いた話。

家族Aと、家族Bがいる。
家族Aは、35年ローンで買った中古マンションに住む、夫婦、小学生の子供二人、祖母の5人家族。
家族Bは、高級住宅地の1戸建てに住む、夫婦、娘一人の3人家族。

この二家族に、それぞれ5万円を自由に使っていいといって渡す。

家族Aは、連日、その使い道について家族会議をする。
子供はディズニーランドに行きたいと言い、祖母は温泉がいいと言う。
何日もかけて、ああじゃない、こうじゃないとワイワイ討論した末、
遊園地に行き、日帰り温泉に寄り、普段は行かないホテルの高級ブッフェでたらふく食事をして、
みんな大満足で帰ってきた。

家族Bは、「じゃ、いつものあそこでも行く?」と1秒で決まり、
高級レストランでワインと食事をした。

さて、どちらの家族が幸せでしょうか。











答えは、どちらも同じだけ幸せ。

裕福でなくても、家族の繋がりが強いAのほうが幸せ、
裕福でも、家族の繋がりが希薄な感じがするBはあまり幸せとはいえない、
20年前なら、私はそう答えただろう。

今はもう、そんな時代じゃない。
ハワイは今日、冬至を迎えた。
今年の春分も夏至も、竹の節目のように、その前と後では何かが変わってきた。
冬至もまた、大きな節目になったと思う。

昔は、価値があったもの。
昔は、当然と思っていたこと。
昔は、常識でしょ、と信じていたこと。

そこに戻ろうとすると、苦しくなる。
そういうところに、私たちみんなは、いる。

冬至の今日、私は紙に、私が無意識に信じていることを書き出してみた。
1枚の紙に、ぎっしり。
私はこれらをひっくり返すことができるんだろうか。


試しにひとつ。
「必死に働かないと生活していけない。普通、みんな嫌でも働いている」

これを
「べつにちゃんと働かなくても、生活していけるし、嫌なことはしなくたっていい」

にした瞬間、
「いやいや、じゃあどうやって支払いをするわけ?」
「自分の仕事が好きな人って、何パーセントいる?」
「嫌なことをやめて、好きなことだけやって、生活が成り立つ保証は?」
出るわ、出るわ、エゴの反論。
それもみんな、書き出す。
書いて、書いて、書く。

今日はこれをやって、過ごすつもり。
私は新しもの好きで、
私が体験したことのない、自由でおもしろい世界に行きたいと思うから。