1月から出たり消えたりを繰り返していたリングワーム。
あまりにしつこいので、とうとう皮膚科に行くことにしたのだが、予約日までにほぼ治ってしまい、リングワームができますようにと祈っていた(その記事はコチラ)
にもかかわらず、診療日までに新たなリングワームはできず、仕方がないので撮っておいた写真を見せた。
医者はそれをしばらく見て、言った。
「んー、これはリングワームじゃないね、エクゼマだよ」
なに!
リングワームじゃない?
「でもネットの写真みたいに、まあるくなって赤くなって・・・」
「うん、でもこれはエクゼマだネ」
エクゼマというのは特に高齢者に非常にポピュラーな皮膚疾患で、日本語にすると湿疹。
「で、原因は何です?」
「乾燥と、あとはまあ老化だね。体を洗うのには何を使ってる?」
出た。老化。
「固形のソープ」
「まずそれを液体ソープに替えて、シャワーのあとは必ず保湿をたっぷりしないとね」
「リングワームだと思って、朝晩シャワー浴びて、1度着たものは洗ってたのに」
「1日に2回、固形ソープで洗ったらますます乾燥しちゃうよね。それにエクゼマは感染しないから。アトピーとか、ありました?」
「いーえ。皮膚には何の問題もなかったのに」
「だからそれが老化なんです」
私が使っていたクリームは、エクゼマにもよく効くものなので、もし湿疹が出たら塗ればいい、という。
このままだとここで終わってしまいそうな雰囲気だったので、聞くことはないかと探した。
「そうそう、7年前に鎖骨のあたりにモラスカムが大量発生したんだけど、今でも時々出るんですよ、ほら、ここにも」
と、額を見せた。
医者はそれを見て、言った。
「や、それはモラスカムじゃないね」
「じゃ、何です?」
「老化だね」
なんだとぅ!!
この医者、既に3回も老化と言った。
私は何だか腹が立ってきた。
「老化、老化っていうけど、てことは治らないんですね、そういうことですね」
「んー、まあ老化だからねえ。ひどい人は2週間ごとに注射を打つけど、必要になったら言ってくれればやるけどね」
4回も老化を連発し、ヘラヘラしているこの医者、ヤブか。
まったく腹が立つ。
帰りに、ドラッグストアで保湿の液体ソープと、保湿クリームを買った。
朝晩のシャワーは夕方だけにして、毎回着たものを洗うのもやめた。
シャワーのあと、たっぷり保湿して、今のところ何の症状も出ていない。
年を取るって、やるせないことが多いものである。