太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ジョー

2011-12-26 14:26:47 | 人生で出会った人々


知人の家でパーティがあった。

日本にいたときは、レストランなどでパーティをすることが多かったけれど、ここでは基本的に個人の家。

40人ぐらいは呼べてしまえる広さがあるというのが、日本と違うところなのかも。




この日のホストのジョー。

彼は、夫が8歳のころ所属していたリトルリーグのコーチだった。

「すごいクールなトランザム(車)に乗っててさー、かっこよかったよ」


善人中の善人で、会うたびに癒やされてしまう、そんなハートフルな人だ。



彼らが一時本土に住んでいたりして、交流が途絶えていたが、ここ10年ほどは非常に近しくおつきあいしている大切な友人の一人だ。

ジョーはプロ並みのピアノの名手で、我が家でパーティをするときも、譜面も見ずに流れるように音楽を弾いてくれる。



ジョーのピアノに合わせて、歌を歌う仲間達。

フラを踊ってくれる人も。



行く先々で違うメニューのパーティ料理。どれも工夫があって、作り方をメモしたり参考になる。



家で、最近行ったパーティの中で、どのメニューが美味しかったかという話になったとき、

私はカマンベールチーズの上に、マンゴーチャツネ、クルミ、ドライフルーツの刻んだものが何層にもなって、それをオーブンで焼いたものだった。

確実に好みがアメリカ寄りになっている・・・・






5年目

2011-12-25 21:13:57 | 日記
22日のことだ。

何の目的もなく、ホノルルに出かけた。




コーヒーを飲んでいたら、雪が下から降って来た。

手すりから下を見ると、フラのショーをやっていて、雪に見立てた細かい泡を吹き上げているのだった。

ランチを済ませて、天気がよかったのでぶらぶらと外に出てみた。



マジックアイランドと呼ばれる、埋め立ててできた公園がある。

5年前、私たちはここで結婚式を挙げた。



ちょうど、この木の下で。


式場代はタダ、牧師さんは100ドルぐらいで、超安上がりだったけれど、きっとどんな豪華な結婚式より私にとっては素敵だった。

ここへ来るつもりはなかったのに、まるで呼ばれたみたいだ。

木陰のベンチで、しばらく風に吹かれて本を読んでいたら、夫から電話が来た。

「結婚してくれてありがとう」

私がそういうと、

「もちろん!こちらこそ結婚してくれてありがとう」



26日は5年目の結婚記念日だ。

結婚するまでいろいろありすぎて、結婚してからもいろいろあったけれど、いろいろあってよかったと思っている。

だから今ある、あれやこれやの出来事も、あとになれば全部「あれでよかったのだ」と思えるに違いない。

この人生でよかった、と思う。





クリスマス

2011-12-25 15:56:51 | 日記
我が家のクリスマス。

クリスマスの朝、プレゼントを開けるという一大イベントがあるために、甥っこたちは前日の夜遅くにシアトルからハワイに着いたというのに、

早朝から起き出して、みんなを起こしてまわる。


クリスマスの朝は、シナモンロールとマフィンとフルーツ。

この家だけの風習なのかわからないけど。




大騒ぎしてプレゼントを開けるのに1時間以上。

みんなにプレゼントを用意するのは大変だけれど、こうして開けて喜ぶ本人の顔をみると、苦労して選んでよかったと思う。

クリスマスの為に、日頃から、誰が何を好きなのかということを気にかける習慣がつく。

特に離れて暮らす家族は、会った時に持ち物や着るもの、インテリアの趣味などを注意深くチェックする。



楽しいプレゼントのあとは、みんなでビーチに繰り出して泳ぎまくる。




ふと今日、気がついたことがある。

両親の家に遊びに来ていた頃は、子供の頃、自分の家以外の家に行くと、その家の匂いがあったように、この家独特の匂いがあるのに気づいた。

でもその匂いに、今は気づかなくなっていて、

ここでの生活のいろんな面で、私はようやく慣れて快適になってきているのかもしれないと思う。




クリスマス イブ

2011-12-24 20:05:28 | 日記


これは22日のショッピングモールで。

サンタさんにお願いするのもラストスパートで、子供達が列を作って待っていた。




我が家のツリーの下には、プレゼントも用意万端。

今夜、シアトルから夫の兄一家がやってきて、明日のクリスマスの朝、大騒ぎしてプレゼントを開けるのだ。



今朝、海に泳ぎに行ったら、オバマ大統領が同じビーチに滞在していて、

黒いサングラス、黒ずくめのスーツに身を包んだシークレットサービスを何人もみかけた。

ビーチにスーツは思いっきり浮いてる。



冷蔵庫には、クリスマス用の食料が詰まっていて、

あちらこちらからいただいたクッキーやケーキが、山積みになっている。

今朝も、隣家の男の子がやってきて

「これ、ママが実験した結果なんだけど」

といって、オーツとクルミのリッチな手作りクッキーと、クリスマスカードを持ってきてくれた。



日頃お世話になっている人、離れていても大切な人に改めて感謝する、クリスマスはそんな日なのかも。

日本のお正月と同じなんだなあ。

Birthday Party

2011-12-24 16:29:33 | 日記
12月に入って、もう何回目のパーティだろう。

夫が、日本でいうところの中学の頃からの友人の誕生日パーティに行った。

彼女は写真家で、シングルマザー。

オアフ島の南のセレブな住宅地に、母親と息子と住んでいる。




プールサイドにあるテラスから見えるワイキキ



子供あり、大人あり。



彼女の母親はアーティストで、家の中にはいかにもアーティストらしいオブジェが至るところにある。

今の家を買ったのは2年ほど前で、

その前にはカハラという場所にある、これまた豪華なプール付きの家に住んでいた。

聞くと、母親の実家は、カリフォルニアのナパというワインで有名な地域に、巨大な土地を所有しており、

ワイナリーもいくつか持っていて、

母親は一度も働いたことがないという。

お金持ちって、働かなくても、世界のいろんな場所に邸宅を持って、こうして優雅に暮らせるんだなあ。








これからまだまだたくさんのお皿が並ぶ


ハワイでは、こうして寿司が普通に出てくる。味も日本と変わらない。

パーティは苦手な私だけれど、この日は以前会った事がある人たちもいたし、初対面の人たちとも、最初からすんなりと打ち解けて、あっというまに時間が過ぎた。

親しい人の知り合いとは、やはり何か共通のものがあるのだろう。




バースディケーキはカップケーキで。


キャンドルに灯をともしてくれているキュートな彼女は、3年前に会った時、私の英語の発音を直してくれた先生だ。

バービー人形でお人形さんごっこをしたのに、もう2年生なんだって。



夫も、友人である彼女も、中学の頃からずっと互いの人生を見守って生きてきて、

それなりに波乱に満ちた人生模様を、これからも見守りあいながら生きてゆくのだろう。



「おかえりなさい!あなたたちが帰ってきてほんとに嬉しい!」

ハワイに来て、何度もそう言ってもらうことがある。

私が日本に帰った時は、きっとそれは「おかえり」なのだろう。

「おかえり」と言われる場所がいくつもあるというのは、なんと幸せであたたかいものだろう、としみじみ思う。