太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

サンクスギビングデー2022

2022-11-26 08:00:44 | 日記
11月24日の木曜日はサンクスギビングデー。
今からクリスマスまで、日本の年末年始のような気分の盛り上がりがある。
普段は遠く離れて暮らしている家族が、サンクスギビングデーかクリスマスを家族と過ごすために、大移動する。
職場も街も家々も、クリスマスのデコレーションをしはじめる。
ハワイに来て10年以上たって、ようやくこの盛り上がりに慣れてきた。
日本の、仕事納めがあって、大掃除があって、お飾りをつけて、お餅を用意して、紅白歌合戦をみて、という一連の年末年始の雰囲気は忘れがたく、両親に連れられて初日の出や初詣に行った思い出は、懐かしすぎて悲しくなる。

今年の我が家のサンクスギビングは、家族だけで過ごした。
いつもは、それぞれ友人たちを招いて15人ほどになるのだけれど、私の友人は腰痛の病み上がりだし、今年はこじんまりと家族だけにした。
義両親と私たち、叔父叔母と、叔父の弟。


七面鳥が焼けた

ここ数年は、シャンパンを1本注いで焼くやり方をしている。
今まで試したどの方法よりも、しっとりと美味しく焼き上がるのだ。

義父が電動ナイフで切り取ってゆく。

メニューは、七面鳥、マッシュポテト、生姜入りのさつまいものマッシュポテト、インゲンのニンニク炒め、ハム、七面鳥の中に入れたスタッフィングを焼いたもの、サラダ、パンプキンパイ、ピーカンナッツパイ。

この日は朝から寒かった。
といっても20℃なんだけど、私たちにしてみたら「すごく」寒い。
今年初で暖炉に火をいれた。

記念日や行事など、なにかの区切りがあるたびに、今年もみんな元気で笑ってこの日を迎えられたことにしみじみ感謝するようになったのは、自分も家族も年をとってきたからなんだろう。



豚汁 

2022-11-23 08:16:26 | 食べ物とか
懐かしの和食復活シリーズ第3弾(そんなシリーズあったのか)は、
五目豆炒り豆腐に続き、豚汁。

父の会社で事務をしていた頃、春になると社屋にある桜の樹の下で花見をした。
叔母と母と私たち事務員で、大量のおでんと豚汁を作るのが恒例だった。
おでんは前日から叔母が家で仕込んできて、豚汁は朝から会社の給湯室で作る。
そのうち、おでんは老舗のおでん屋で買うようになったが、豚汁だけは毎年作った。

味噌汁は毎日食べるのに、豚汁をつくらなかったのには理由がある。
・夫が里芋を食べないから。

・夫が大根を食べないから。
大根は好きなのに、大根を食べると「おなら」が出るそうで、なるべく食べないようにしているらしい。

・白ネギが高級品だから。
スーパーで買うものの値段を見ないで買う私であっても、日本食材は一応値段を確認する。
白ネギ1本が1000円以上、というのは、さすがに躊躇する。


朝晩が涼しくなって、「豚汁食べたい!」という欲求が湧いてきて、白ネギの代わりにリークを買った。
リーク

これ、白ネギのそっくりさん。
どうやら日本では、このリークが1000円以上するらしいから真逆。
こちらでは数百円で買える。
白ネギよりも癖がなくて、加熱すると甘くなる。
が、白ネギは青い部分も食べるけど、リークは食べられない。繊維が強すぎて嚙み切れないのだ。
可食部は白いところだけとなると、白ネギを買うのと変わらなかったかも、と後になって思う・・・

リークと里芋、大根、ニンジン、豚肉、豆腐。
「おいしい、おいしい」と言って、里芋と大根抜きを夫は喜んで食べたけれど、豚汁の主役は里芋と大根だと信じている私にしてみたら、かなり損していると思うんだけど。







二十歳の誕生日

2022-11-22 07:45:28 | 日記
デンマークから来たマーカスの誕生日を祝った。
二十歳だそうな。


テーブルの上にある箱は、私があげた地元作家もののマグ。
青地にクジラがゆうゆうと泳いでいる。

二十歳かあ、若いなあ。
ここにいたみんなが、それぞれ自分の二十歳の頃を思った。
「学生だったけどドイツにいたワ」と叔母。
「大学2年か。何やってたかな」とMIT卒の叔父。
「朝はサーフィン、昼間は大学、夜はイタリアンレストランで毎日バイトしてた、楽しかったなあ」と夫。
「忘れちゃったわ、65年も前だもの」とマーカスの祖母のベティが笑う。

私の二十歳は、社会人1年生だった。
あんまり思い出したくないようなことのほうが多いのは若さゆえか。
今ならもっとうまくやれるように思うけど、やり直したいなんて絶対に思わない。
小学生ぐらいの子供を見ると、この子らはこれからあんなことやこんなことを体験しなくちゃならないのか、と思って気の毒になる。
あの頃の1年の長さときたら、今の10倍ぐらいはあったんじゃないかと思うぐらい長かった。
戻ってやり直したい過去がないのは幸せなことか、どうなのか。


30年後、マーカスはハワイで迎えた二十歳の誕生日のことを覚えているんだろうか。

「二十歳過ぎたら、もうあっという間に50だからね」

「そ、そんなぁ」

遠い昔、私も誰かに言われたような気がする。
いつまでにこれをやって、そのあとはこうしなさい、と言われてきた窮屈な箱からようやく出てみたら、自由と不安はきっちりと背中合わせだった。
何が正解なのか、答え合わせをするすべもないとは、なんと心もとないものだろうかと思った。

マーカスは、何を思ってこれからの1年1年を過ごすのだろう。





Haleiwa Joesで

2022-11-21 08:09:57 | 日記
土曜日の夕方は、久しぶりに夫と二人だけで外食することにして、
我が家から車で数分というところにある、Haleiwa Joesに行った。


とにかく毎日混んでいる。
予約を取らないから早く行くしかないのだけれど、タイミングによっては2時間待ちというのもザラ。
4時オープンなので3時45分ごろに行ったら、既に40人近い人たちが並んでいた。
ここはその名の通り、ノースショアのHaleiwaにも店がある。
ノースショアの店は海のそばで、ここは山の麓。




どちらの店もいいけれど、私はこの山の中の店が好きだ。

20分ほど待って、並んでいた人たちがどんどん店に案内されていく。
店内は、Barと食事と分かれていて、二人だけで来るときにはいつもBarを選ぶ。
Barといってもテーブル席もあり、お酒を飲まなくてもかまわない。
食事の方のテーブルが空くまで、ここで軽く飲んで待つ人たちもいる。
Barのメニューは食事のメニューよりも品数が少ないけれど、じゅうぶんにお腹がいっぱいになるし、どれも満足の美味しさ。
食事のテーブルがいい人たちは、チェックインしたあと、テーブルが空くまで外で待つことになるが、Bar席にすれば待たずに座れる。

スパイシーアヒポケ
まぐろのポケ。
うなぎのタレに似た甘いソースが、なぜかとても合う。
カルビ
ここのカルビは絶品。
カルビを食べるとご飯が食べたくなる心理はアジア人だけだと思うが、ちゃんとご飯がついてくるのが嬉しいじゃないか。
またこの三角のおにぎりにしたご飯が炊きたてで、美味しい。
定番のココナツシュリンプと、カラマーリも頼み、アイスティを3杯ずつおかわりして満腹。


「二人で食事に出かけて、話すこと、ある?」

と、友人に聞かれたことがあった。
たまには子供抜きで、昔みたいに夫婦だけでお茶したり食事したいと思って出かけても、間がもたなくて、早々に切り上げてしまうのだと友人は言った。

「子供に関すること以外はたいした話題なんかなくて、私たち、昔はどんなことを話してたんだろうって思うんだよね」

そういうものなのか。
私たちは最初から「あなたと私」だけで暮らしてきたからなあ。
二人の間にあとワンクッションあったら逃げ場ができるのに、と思うことはある。
「あなたと私」だけというのは、常に正面きって向き合っている感じでキツイ時があるのだけれど、そういうことにも慣れてくる。

子供がいる人達は子供で繋がることができるのだから、そしてそれは自分たちが生きている限りずっとそうなのだから、それは私には羨ましいことなんだけどな。

自分にないものは想像するしかなく、そしてそれは少し美化されてしまうのが常。
Haleiwa Joesで私たちは何を話したか。
料理のことや、外の景色のこと、天気のこと、今日着ている服のこと、ぜーんぜんたいしたことを話してない。
それでいいのだ。
日常にドラマはいらない。ほんとにそう思う。





きのう今日あした、という名前の花

2022-11-20 08:13:30 | ハワイの自然
夏が終わると満開になる。

きのう今日あした(yesterday Today  Tomorrow)、という名前の花だ。



紫と白の花が同時に寄り添って咲く。

義父がいつも言う。
「これは1番好きな花」
私もこの花を見ると、ああこれが1番好きな花だなあ、と思う。
でも、ジャカランダを見れば、そう思うし、ホワイトジンジャーを見ればそう思う。
好きな花が多すぎ。