太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

乾燥肌

2023-05-25 07:19:00 | 日記
1月から太ももと両脇の後ろあたりにリングワームができて、薬を大量消費して撃退するも、すぐにまた復活し、思い余って皮膚科に行った。
折悪しく、皮膚科に行った時にはリングワームはほぼ消えていたので、撮っておいた写真を見せた。
医者は写真を数秒見て、一言。

「老化だね、これはエグゼマ(湿疹)」

と言い放った。10分以内の診療時間の間に、4回も「老化」を連発した医者はヤブか、と憎まれ口をたたいた私であったが、言われたとおり、帰りに保湿液体ソープと保湿クリームを買った。

その日から保湿に努めてみてわかったこと。
私はどうやら乾燥肌らしい。

粉もふかないし、乾いたという自覚はなくても、乾燥していたようなのだ。
保湿のソープで洗ったあと、保湿クリームをすりこむ。数日すると、再びリングワームもどきが太ももに出て来たが、そこを念入りに保湿して、薬もつけておくと2日ほどで消える。
皮膚の表面がチリチリするのが、湿疹が出る前兆で、チリチリしたら保湿する。
鎖骨の下あたりに赤っぽいプツがいくつかできて、それも保湿をたっぷりしてみたら消えた。
エグゼマは感染しないと医者が言ったので、1度手を通した服を洗っていたのはやめたが問題なし。

自分は混合肌だと、ずっと思い込んでいた。
でも、30代の頃、二の腕の内側に湿疹ができて皮膚科に行ったら、「老化による湿疹」と言われて怒髪天を衝いたことがあったのを思い出した。
まだ30代で老化とは失礼千万である。
確かその時も、保湿をしなさいと言われたように思う。怒りにまかせて、医者の言ったことなど「このヤブが!」と切り捨てたけど、その頃から私の乾燥は始まっていたのかもしれない。

年齢や環境でも肌の状態は変わっていく。
湿疹は、私の体からのサインだった。少し謙虚に体と向き合っていこうと思う。



2キロのHiloライチ×2

2023-05-24 07:57:09 | 食べ物とか
待ちに待った季節がやってきた。(なんだか毎年こんな記事・・)
私が好きな果物、Hiloのライチの季節。
果物全般大好きだけれど、中でもライチはトップ3。それも、ハワイに来てから突然トップ3に躍り出た。
日本にいた頃に知っていたライチは、冷凍ものや缶詰の、ブルーベリーかと思うほど小さくてしなびた果物。
ところが、ハワイ島のヒロで採れるライチは別物だ。大きくて、実がプリっとしていて、皮を剥くと果汁があふれてくる。初めて食べたとき、こんなに美味しい果物があったのかと感動した。

だいたい、6月の声を聞くとライチを売る車が道路わきに出てくるのだが、今年は5月の半ばにはもう出ていた。
収穫時期は短く、半月もしないうちになくなってしまう。
昨年は、ライチ不作だったらしく、1回しか買えなかった。

約2キロのライチ

これが1回に買う量。
だいたい4700円ぐらい。
これを既に2回買った。しめて4キロのライチのうち、半分は冷凍にしておく。これでシーズンが過ぎても、冷凍庫から取り出して食べられる。自然解凍で、1年近くたっても味は変わらない。
夫はライチを食べないので、4キロのライチはすべて私の胃の中に入ることになる。


1回に食べるライチはこのぐらい。
器に移さないと食べ過ぎてしまうので、要注意なのだ。






天使に出会った実話 11

2023-05-23 07:23:45 | 天使に出会った実話
Carmel Reilly著『True Tales of Angel Encounters』より


チエコ  東京  日本

大学生の私は、ボーイフレンドに振られて落ち込んでいた。私はカフェバーに行き、本を読みながらビールを飲んでいた。誰かが店に入って来て、人を探しているような様子だ。そして私と目が合うと、彼女はここに座ってもいいか、と聞いた。まるで、私を探していたかのように。
私は、どうぞ、と言った。なんとなく、どこかで会ったことがあるような気がするが思い出せない。
彼女といると、とても心地がよかった。私たちはいろんなことについておしゃべりに夢中になり、気が付くとずいぶん遅い時間になってしまった。

私が、もうそろそろ帰ると言うと、彼女が、どのルートで帰るのかと聞く。
私が住んでいる地域は、小さな路地がたくさん入り組んでいるところで、その路地をいくつも曲がっていくのがアパートまでの近道だ。
私がそう答えると、彼女は心配そうな顔になり、地下鉄の駅まで一緒に行くから、地下鉄に乗って帰ったほうがいいと言う。
地下鉄の駅からアパートまでは、街灯も店もたくさんある明るい道だから安全だというのだ。
地下鉄の駅前で、私たちは電話番号を交換し、私は帰宅した。

翌日、昨夜、私が近道にしていた路地で若い女性が襲われてケガをしたというニュースをみた。
それはちょうど私が帰ろうとしていた時間帯で、もしも私がそこにいたら、私が被害者になっていたかもしれなかった。
私はすぐに、昨夜交換した彼女の電話番号にかけてみたが、「現在使われておりません」というアナウンスが聞こえるだけだった。
私は電話会社に、彼女の名前を問い合わせてみたが、彼らの記録にはなかった。
その後、彼女に会うことはない。
彼女は私を守るために送られた天使だったと確信している。




天使に出会った実話 10

2023-05-22 07:12:42 | 天使に出会った実話
Carmel Reilly著『True Tales of Angel Encounters』より


アリソン(47)  マンチェスター イングランド

数年前、私は睡眠薬と痛み止めの薬にほぼ中毒状態だった。その時期、私はとても辛い状況にあり、気持ちを安定させるために、どんどん薬に頼っていったが、それは状況を悪化させはしても、けして好転させはしなかった。
ある時、こうして自分を痛めつけることに飽き飽きして、薬を全部断つことにした。しかし、徐々に量を減らしていくべきところを、私は残りの薬を全部捨て、いきなりすべての薬を断ってしまった。
あとになって、これがどんなに愚かなことだったかを知る。
心臓の動悸が激しくなり、ホットフラッシュのように暑くなったりした。血圧は下がり、立ち上がるときには眩暈がした。

二日後、いくぶん気分がよくなったので、買い物に出かけたのだが、買い物の最中に調子が悪くなった。血の気が引き、汗が吹き出して、このまま倒れてしまいそうだった。私は低い壁に腰かけて、気絶しそうになるのを堪えていた。
そこに、宝石が入った箱や袋を抱えた男性が通りかかった。彼は今から商売の準備をするところのようにみえた。
彼は私を見て立ち止まり、袋の中から金色の天使の人形を取り出して、言った。

「あなたにはこれが必要だと思いますよ。気分が悪くなったら、これを握りなさい」

そして男性は去って行った。
私は言われたとおり、天使の人形を握りしめた。すると、動悸は少しおさまり、気分も安定してきた。
その後も、天使を握りしめるたびに、不思議とすっと気分が落ち着くのだった。

この症状がおさまるまで数週間かかった。それはとても辛い数週間だったけれど、天使の人形にどれだけ助けられたかしれない。具合が悪くなって握りしめると、いつも頭の中に大きな天使が現れて、調子が戻るまで私をしっかり抱きしめてくれるのだ。

のちに医者に行ったら、医者は、

「よくまあ乗り切れたもんだね!普通ならそうはいかないよ」

と大層呆れて言った。確かに私は素人考えでバカなことをしたけど、天使の助けがあったことに感謝している。




涙腺を刺激する日本語

2023-05-20 08:01:09 | 英語とか日本語の話
ホールフーズで買い物をして出てきたら、店の前で、日本人の女性二人が、連れらしき男性に写真を撮ってもらっていた。
こういう場面を見かけると、声をかけずにいられない。
記念写真は全員で映ったほうがいいに決まっている。

「みなさんの写真を撮りましょうか」

と声をかけると、カメラを構えていた男性が、

「いや、僕はガイドなんです」

と言って笑った。
すると女性たちも笑って、

「ありがとうございます。ご親切に」

と言った。
『ご親切に』
その言葉は私の胸に柔らかくしみこんで、涙が出そうになった。
日本語の、なんと美しいことよ。
これが英語だったら、
「Thanks!」か、「Appreciated」だ。
それには感謝はこもっているが、「ご親切に」の深さと柔らかさはない。
日本語を、もっと大事にしようと思う。