Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてⅢ

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印が趣味です。
生きた証として好き勝手に書いております。(笑)

浄妙寺(2018年2月11日参拝)

2018年03月04日 | 仏閣
式内社の須佐神社から浄妙寺という古刹へ。

浄妙寺は余り知られていないお寺ですが、
こちらには息を飲むような素晴らしい多宝塔があります。

この多宝塔を見るのがとても楽しみです。(^^


所在地:和歌山県有田市宮崎町1000
宗派:臨済宗妙心寺派
御本尊:薬師如来
創建年:大同元年(806)
開山:如宝律師
発願:藤原乙牟漏
再興:徳川頼宣公


【縁起】
寺伝によれば大同元年(806)平城天皇の母乙牟漏皇后の勅願により、
鑑真の高弟・唐僧如宝を開基に迎えて創建された律宗寺院と伝えられる。

七堂伽藍の大寺で、室町時代には当地の豪族・宮崎氏の庇護を得たが、
天正年間、兵火にあい本堂と多宝塔を残して建物の多くが焼失した。

紀州初代藩主徳川頼宣が復興させ、臨済宗に改宗したという。

現存する薬師堂(本堂)と多宝塔は重要文化財に指定されている。


【石段】


無料駐車場から石段を登り境内へ。


【多宝塔】




境内に到着すると左手に美しい多宝塔が。

思わず凄いと呟いてしまったほど。

じっくり見たい欲求を抑え、まずは本堂を参拝です。


【薬師堂】




本堂にあたります。






薄暗い堂内で何とか薬師三尊像を拝む事が出来ました。(^^

慶派仏師による重要文化財。


しかし、1994年に悲しい事件があったらしく、
鎌倉時代作の十二神将六体と四天王四体が盗難に遭い、
今もなお発見されていないとのこと。






上の写真は在りし日の四天王四体が盗難される前の諸仏、
下の写真は盗まれた六体の十二神将。

闇の市場に流れて海外に流出したか、
盗難者或いは闇で購入したコレクターにより死蔵されるんだろうな。

特に十二神将は重要文化財だけに、
その損失は余りにも惜しい。

泥棒に対しては本当に腹立たしい。

確実に良い死に方はしないので、
少しでも良心の欠片でも残っていれば返して欲しいわ。


【多宝塔】




五智如来が祀られているとのこと。


【鎮守社】



【地蔵尊】



【高僧】




他の方のブログを見ると弘法大師になっている。

確かに弘法大師に見えなくも無いが、
このテの石仏を見ると有無をいわせず弘法大師と連想するからなぁ。

しかし、このお寺は臨済宗だし、かつては律宗だったから、
開山の如宝律師か鑑真和上なのかも知れない。


【鐘楼堂】



【多宝塔】


最後に見納めの多宝塔。

これは全く見飽きません。

実に素晴らしい。




少し咲いていた梅花とコラボ。(^^

もうちょっと経つと梅が満開に咲くのかな。

春は少しづつ近づいているけど今はとても寒い。(苦笑)


【御朱印】


御住職がお留守でしたので、
書置きをいただきました。


こちらの多宝塔は本当に素晴らしいので、
是非とも訪れていただきたいです。(^^

絶対に損はさせません。