2014年9月11日の朝日新聞記事によると、高市総務相ら自民党の国会議員3人(高市氏、稲田朋美氏、西田昌司氏)が、ナチス・ドイツのシンボル「かぎ十字」に似た旗などを掲げて行動する団体「国家社会主義日本労働党」の山田一成代表と一緒に写真撮影していた。団体はHPでは「祖国民族を守護」「血の純血を保持」などと訴えている団体で、写真をHPに掲載し、ヨーロッパを中心とした海外メディアが報じた。APF通信は8日配信。配信を元に英タイムズ紙や英ガーディアン紙などは「ネオナチとの写真、安倍首相の悩みの種に」と発信した。団体代表の山田一成氏や3議員の事務所は、2011年夏、山田氏が論壇誌のライターとして議員会館に個別に訪れインタビューした後、「一緒に写真を撮りたい」と撮影したという。
高市氏の事務所は「出版社がスタッフとして連れてきた方が2ショットを撮りたいとの事で応じただけ。どういう人物か知らなかった」と説明。指摘を受け、出版社を通じて写真の削除を求めたとの事。
稲田氏の事務所は「所属団体を含む素性や思想はもちろん、名前も把握しておらず、それ以後何の関係もありません」と文書で回答したとの事。
西田事務所は「彼が何をしている人物か全く分からなかった」と回答したとの事。
山田氏は「思想は明かしていない。議員に迷惑をかけるつもりはなかった」と回答したとの事。
吉田徹北海道大准教授(欧州比較政治学)は「ドイツではナチスを肯定する言説だけで罪になる。ナチスの思想信条を是とするような人と写真を撮る現役の政治家はいない。」と評している。以上。
ところで、3人の国会議員(その秘書も含め)の対応や釈明は、彼らに投票し当選させた有権者だけでなく、それ以外の多くの主権者国民を如何に愚弄している事か。国民は軽薄な彼らに政治を託せるはずがない。総裁選に立候補する人もいるようだがとんでもない馬鹿げた行為である。
(2024年8月28日投稿)