今日は、立川市民会館(たましんRISURUホール)で、徳永二男さんがレクチャーする楽器シリーズのオーボエのコンサートを聞いてきました。福生市でも、立川の芸術公演の案内チラシが入ってくるので、注目してチケットを買いに行ったのが先月。帰りに立川の街中をうろうろしていろんな発見がありました。
午前中は別の用事ができていつになく外出時間が長い一日でした。午後の祖のコンサートは、元N響コンサートマスターの徳永二男さんが毎回、一つの楽器をテーマにゲストを呼んでその楽器の名曲を演奏してもらうという趣旨のようです。私は今回12回目で初めて伺いました。
オーボエという楽器には特別な思いがあって、それで聞きに行ったのでした。さらに、最後の曲目がバッハのオーボエとヴァイオリンのコンチェルトですから、たまりません。
私が社会人になって始めたヴァイオリン、ずっと個人レッスン受けていましたが、転職した時の上司がアマチュアのオーボエ吹きだったのです。そこで、たいして弾けないのにその曲を合わせてもらいたくて、何度も無理を言って、相手がセミプロなのにずうずうしく練習させてもらった曲だったのです。当然、譜面通りも難しいし、ましてや音楽的なんてもう遠い遠い・・・。懐かしいあの曲を聴きました。自分の人生を振り返るようで、もう、おもいのこすことはないかなあ・・。しみじみしてしまいました。オーボエは古部賢一さん、名前だけはよく知っていました。現代楽器奏者の彼も、バロックオーボエも持っているのが意外でした。それに、眼鏡をかけているので、印象とはちょっと違って見えました。
オーボエ吹きはほっぺを膨らませておでこには血管浮き出るし、絶対に演奏中は写真撮るなよなというのも頷けます。バッハのドッペルは、ヴァイオリンも結構ハードなので、徳永さんだって血管浮き出ちゃうんじゃないかと心配しました。
若い頃って、無謀なことできるんですよねえ。いまさらながら、自分の図々しさにあきれました。たぶん、今だって、ちゃんと弾けませんよ、もう楽譜すら行方不明かも・・・。30年も前の、若気の至りの時代でした。
私の楽器の腕は、アマチュアの下の方で終わっていて、人前でモーツァルトのケーゲルシュタットトリオがせいぜいでした。そのヴィオラさえも、肩の骨折で弾けなくなり、ヴァイオリンもここ2か月は触ってもいません。ガット弦が調弦難しいので、ドミナントに張り替えて、ちょっとでも練習した方がいいかなと思っています。残りの人生、やはり音楽はずっとそばに置いておきたいから。オーボエとではない、ヴァイオリン2本のドッペルがやっとです。バッハに始まり、バッハで終わる、というより、中途半端!!