原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

福島原発汚染処理水海洋放出、政府決定はあまりにも唐突だ!

2021年04月15日 | 時事論評
 (冒頭写真は、処理済み汚染水の海洋放出の流れのイメージ。 朝日新聞2021.04.14記事より転載したもの。)


 冒頭より、汚染水海洋放出に関する漁業関係者のご意見をネットより要約引用しよう。

 東京電力福島第1原発事故の後、今もタンクにたまり続けている汚染処理水。その処分を巡り菅義偉首相は7日、海洋放出を念頭に「近日中に判断したい」との意向を表明した。事態が大詰めとなる中、東北の漁業関係者らは憤り、落胆の思いをにじませている。
 福島県浪江町の某漁港は東日本大震災の大津波で壊滅した。その後、荷さばき施設も復旧し、2020年4月には9年ぶりに競りが再開された。最近は「常磐(じょうばん)もの」として評価が高いヒラメなどは値が戻りつつあった。そんな需要動向に海洋放出は影響を及ぼしかねない。相馬双葉漁協請戸地区代表者は「多かれ少なかれ風評被害が出る。我々と意見を交わさないまま結論は出さないでほしい」と憤る。
 原発から南に約55キロ離れたいわき市の小名浜港働く紡糸も風評被害を心配する。「原発事故から10年かけ、やっと魚種も増えてきたところなのに」。今も「放射能は大丈夫か」と聞く客もいて、中垣さんはそのつど魚の安全性を説明してきたという。海洋放出で、積み上げてきたものが台無しになるのではないか。そんな心配がよぎる。
 宮城県の漁業関係者の間でも困惑の声が出ている。女川町の60代の男性漁師は「隣県の漁業者として海洋放出は断固反対だ」と語気を強める。原発事故後、三陸沿岸でもヒラメやタラなどから放射性セシウムが検出されたことがあり、風評被害で韓国向けのホヤの輸出は止まったままだ。男性漁師は「売れ残ったホヤの廃棄処分をせざるを得なかったこともある。そんなに安全というなら、東京湾に運んで放出すればいい」と語る。
 宮城県の村井嘉浩知事は7日、記者団の取材に「首相の口から直接、漁業関係者に話があったということは重く受け止めなければならない」と述べた。同日夕には梶山弘志経済産業相から電話があったとした上で「(海洋放出が)安全であったとしても漁業関係者は不安に思っている。安全性についてしっかり説明してもらいたい」と伝えたという。

 (以上、ネット情報より要約引用したもの。)


 一旦、原左都子の私見だが。

 当該問題の政府方針を決定・発表する場合、当然ながら一番の被害を被る原発周辺の漁業関係者に真っ先に打診を図るべきだ。
 にもかかわらず、それらを全く成さないままの昨日の唐突な決定発表だったことに驚かされる。

 菅首相とは、どうも国民との対話が苦手(と言うよりも対話を“嫌っている”と言った方が適切か?)のイメージがあるが、これでは地元の反対や不安に上塗りをする結果となったことだろう。 もう少し地元の“痛み”を理解した対応が出来ないものか?
 「そんなに安全というなら、東京湾に運んで放出すればいい」。
 まさに地元男性漁師氏が仰るとおりだ。 
 とにかく政府も東電も海洋放出決定を発表する前に、地元との対話が必要だったはずだ。

 あるいは「飲んでも問題無い」との無責任発言をしでかした麻生副総理兼財務相に、中国首脳や韓国国民から「汚染処理水が安全と言うならば、貴方がそれを飲みなさい」との非難を受けたとの報道もあるようだが。 
 こんな処で、軽薄無責任発言を慎むべきなのは当然だ。


 まとめとして、2021.04.14付け朝日新聞・社説「処理水の放出  納得と信頼賭けたまま」と題する記事の一部を以下に引用しよう。

 処理水海洋放出に懸念を抱く国民が多く、強い反対がある中での今回の決定だ。 政府や東電は社会の理解を得ぬまま放出すること無く、対話を尽くす責務がある。 
 事故以来、溶け落ちた核燃料や地下水流入で汚染水は増え続け、処理済み汚染水のタンクは1千基を超えた。 東電は2022秋にタンクが満杯になると説明する。
 経産省によると、処理で取り除けないトリチウムを含んだ水は国内外の原発でも放出されており、周辺への影響は確認されていないという。 政府や東電は風評被害を抑える説明をし、漁場などの放射性物質の小差も拡充していく。 被害があったら東電は、地域や期間、業種を限らず賠償するという。
 それでも住民や消費者が不安を抱くのは当然のことだ。 事件を起こした原発からの放出であり、いつまで続くかも分からない。 初めての試みで不測の事態も心配される。 東電への不信も根深い。
 政府や東電は、納得が得られるまで対話を尽くすとともに、放出する場合は客観的で信頼できる放射性物質のモニタリング体制を整えるべきだ。 積極的情報公開を実施する必要がある。
 22年秋にタンクは満杯になるというが、新たなタンクを設けるなど更に貯蔵する余地はないのか。 期限ありきの放出は許されない。 地元の理解が不可欠であることを、政府と東電は改めて胸に刻むべきだ。

 (以上、朝日新聞2021.04.14付「社説」より一部を要約引用したもの。)


 原左都子の考えも、上記朝日新聞「社説」最後の記述と重なる。

 過去に医学業務にて放射性同位元素を取り扱った経験がある身として、いくら薄めるとは言えども、それを海洋放出するなどあまりにも無謀過ぎないか?との感覚を真っ先に抱く。
 ここは他に妙案が無いのならば、引き続き「タンク」を新設してそこに貯め続けるしか方策が無いのではなかろうか、と結論付けたくなるのだが…

 タンクを作るのに膨大な費用がかかる??
 人為的事故ともいえる「福島原発事故」を東電や政府が発生させておきながら、それは禁句では無かろうか? 
 (安倍政権下で)五輪など誘致している場合では無く、元より原発事故後処理に多大な予算を計上しておくべきでは無かったのか?!? 

 とにもかくにも、まさに地元の理解が不可欠である。
 それを最優先して、東電も政府もこの問題を処理するべきだ。
 

アンリ・マティス  ー 色彩の魔術師 vol.7ー

2021年04月14日 | 芸術
(冒頭写真は、アンリ・マティス “色彩の魔術師”シリーズより「金魚鉢のある室内」。)


 朝日新聞愛読者プレゼント「アンリ・マティス色彩の魔術師シリーズ」もこれが9回目の配布となる。

 残すは後3回。 毎月手元にお届けいただきASAには心より御礼申し上げます。 引き続き毎月到着を楽しみにお待ちしております!


 今回は、どうやらマティスの“青系作品”のコレクションのようだ。


         

 マティスの金魚を描いた絵画に関しては、既に何ヶ月か前に紹介している。


         
 これがそうだが。 マティスによる「金魚」。
 この作品、マティス絵画の中で我が一番のお気に入りだ!
 かなり以前に本物の展示が都内であり、観賞しに出かけた。 観賞者多数のため入口で入場制限があり、列を作ってかなり待たされたが。
 待った甲斐があって、まさに大きなキャンバスに描かれた大作で感動した。😍 


 今回届いたマティスの冒頭写真作品「金魚鉢のある室内」の解説を紹介しよう。 

 1914年に制作された本作には、窓と金魚、アトリエというマティスにとって重要なモチーフが描かれている。 全体は青を基調とした落ち着いた色彩でまとめられ、中央に配された2匹の金魚の赤色が目を引く。 (中略)
 構図については、複数の視点が組み合わされている。 しかし、柔らかな日差しを受ける金魚鉢や外に向かって枝を伸ばす植物に見られるように、マティスは内部と外部を巧妙に結びつけることで画面に調和をもたらした。
 本作は、第一次世界大戦の勃発によりフランス国内に留まり、65年にフランスの国立近代美術館に収蔵された。

 (以上、東京大学大学院 神津有希氏による解説より一部を引用したもの。)


         
 そして、もう一つの作品はこちらの「コリウールのフランス窓」。

 この作品を見て、私は全体が「青」一色で塗られた作品を思い出した。
 誤っていたらお詫びするが、確か上野の国立西洋美術館で観賞したような気もするが??  油絵作品だったと記憶しているが、大きなキャンバスを同一色で均一に塗り倒すのも大変な作業であろうなあ、などと素人考えで感心したものだ。

 マティスによる上記作品は、中央の黒い部分に元々何らかの光景が描かれていたらしい。  何故マティスがこの部分を黒で塗りつぶしたのかに関しては理由不明のようだ。 マティス本人は後に、黒を光の色として用いた、と述べているそうだ。 
 本作は、光を黒で表現するようになる転換期に位置すると考えられている。
 サインがないことから未完成の可能性もあり、さまざまに語られてきた作品である。
  
 (以上、同じく神津氏による解説より一部を引用したもの。)


元医学関係者の原左都子が“コロナワクチン”関連エッセイを公開しなかった理由

2021年04月13日 | 医学・医療・介護
 (冒頭写真は、私が住む自治体より先だって配布された広報内の“コロナワクチン接種スケジュール記事より転載したもの。) 


 冒頭から、本日先程見たネット情報を引用しよう。

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向けの接種が、12日から始まった。
ワクチン接種が、医療従事者から、初めて一般市民に拡大することになる。
対象は、2021年度中に65歳以上となるおよそ3,600万人で、12日以降、各自治体でワクチン接種が始まる。
 厚生労働省によると、初日の12日は、全国およそ120の会場でワクチン接種が予定されているという。
 取材によると、高齢者施設の入所者を優先して接種を始める自治体が多いものの、東京・八王子市では、先着順で予約をできた人などから接種を受ける。
ワクチンは、第1弾として、東京、神奈川、大阪にそれぞれ3,900回分が、そのほかの道府県にそれぞれ1,950回分が配られ、その後、段階的に供給は進む見通し。
政府は、6月中に高齢者全員分のワクチンを調達できるとしている。

 (以上、今朝ほど見たネット情報を引用したもの。)



 正直に話そう。
 
 私め原左都子は、当該「コロナワクチン」を接種するつもりは無い。

 何故ならば、元医学関係者にして“医療行為”を回避して生きる選択をし、日々予防医学に徹しているからだ。
 日々ほとんど医療機関の世話にならない(これにより、自ずと身体への負担が大きい諸検査や投薬も回避出来ている)のに加えて、健康診断もそれが強制だった職場を去って以降一切受けていない。
 
 ワクチンに関しては、幼少期より小学生時代までは国から強制された各種予防接種は受けた(というより医学に無知な我が親どもが何の考えもポリシーも無く可愛い我が子に受けさせた、と言うのが正解だが)。
 その後は、例えば“インフルエンザワクチン”もただの一度も接種していない。 
 インフルエンザに関しては、我が娘が小学生時代に何回か学校からうつされて帰って来て、それを貰い親の私も何度か39度の熱を出し3日程寝込んだ経験はある。 
 昨年などインフルエンザワクチンは高齢者無料扱いとなったが、これも自主的に接種拒否した。 
 ただ(上述の)娘にうつされて寝込んで以降は、インフルエンザに一度も罹患していない。

 「介護保険証」が届く高齢域に達した今現在尚、特段の病罹患も無く健康体を保持出来ている我が身にして、この“医療行為回避”措置は現在のところ正しい選択であろうと自己評価している。


 さて、コロナワクチンだが。

 一点だが、迷いがあった。 
 それは、コロナワクチン接種の有無をパスポートに記載するとの発表だ。 コロナ禍が過ぎ去れば是非とも海外旅行を再開したい我が身としては、「接種証明」は欲しい。 
 ただ冷静に考えて、“コロナ禍”は今後の変異種拡大と共に少なくとも後数年は世界に蔓延ることであろう。 まさに海外旅行どころではない年月がまだまだ続きそうだ。 「接種証明」はコロナ禍が過ぎ去ってから取得すればそれでよかろうとも考える。

 我が耳に痛いのは、「集団免疫」の言葉だ。
 これ要するに、コロナワクチンを接種しない人間は“非国民”と言われているも同然だろう。😫 

 ただ現実を考察してみるに、特に我が国の場合、国民全体がコロナワクチン接種可能となるのは、一体いつの事やら想像も付かない現状だ。
 政府はやたらと国民にコロナワクチン接種が始まった事実を、ニュース報道等を利用して大袈裟にまでアピールしているようだが。
 世界の先進国の中で、我が国日本のみがワクチン入手に難儀している状況を隠蔽したいがばかりに、苦し紛れに菅政権が大袈裟にワクチンPRをする姿が滑稽ですらある。


 コロナワクチン接種が4月12日に開始したと言えども。
 上記写真をご覧になってお分かりの通り、その数とはたったの千の位の単位だ。😖 
 各自治体が接種の優先順位を如何に決定しているのかは私の知るところでは無いが。
 どうやら昨日から接種が開始した地方の自治体では、「私の接種はいつか?」 「未だに接種案内が来ない!」等々との問い合わせが殺到し、接種会場に長蛇の列が出来ているとのニュース報道もある。
 どうか、現況のコロナワクチン接種対象者はごく少人数に限られている事態を市民に正しく公表し、こんな無駄な混乱を避けるべく国や自治体は行動して欲しい。
 ワクチン接種のせいで、コロナ禍が更に深刻事態になるなどの失策は是非共避けて欲しいものだ。


 “コロナワクチン接種”による副反応(参考だが、通常の薬剤等々による異常病状を「副作用」と呼ぶのに対し、ワクチン接種によるそれを「副反応」と呼ぶ事実を私も最近知った。) も大いなる懸念だが…

 これに関しての記述は次回以降に回そう。


私はとにかく “くだらな話” が嫌いだ!!

2021年04月12日 | 人間関係
 昨日公開した 2016イタリア旅行・ピサ編 にて。

 私は“しつこい”程に、ピサ現地で一期一会の見知らぬ70代後半日本女性から「くだらな話」の被害に遭った事件に関して公開した。

 
 これは旅行中に限らず、普段の生活に於いても同様だ。

 (ネット上では現実世界の私をほとんどの方々がご存じないだろうが)、この私、“愛想がいい”方の人間である。 それが幸いして、こちらから笑顔で話しかけるとたとえ一期一会の関係であろうが、大抵の場合話が弾んですぐに仲良くなれる。
 ただ、今現在の社会における常識人は皆“人付き合いの基本”というものをお互いにわきまえており、初対面の関係で話が長引くことはほぼ無い。


 その“人付き合いの基本”というのをわきまえていないのは、大抵の場合やはりお年寄りであろう。(わきまえていらっしゃるお年寄りの方々には、失礼をお詫び申し上げます。)

 少し前の大規模公園を徒歩で散策した趣旨のエッセイ内で。 
 私は隣区の公立体育館に10年間通った後、2019夏のウィーン旅行直前期より行かなくなり、その後世がコロナ禍に突入して後既に2年の年月が流れている旨を記載した。
 実は、何故ジムへ行かなくなったのかを正直に語ると。
 やはり70歳を過ぎている位の高齢女性より、上記ピサ旅行中と同様の“くだらな話”の洪水被害に遭っていたからに他ならない。
 上記ピサの事例の場合はその被害が半日ポッキリで済んだため、まだしも救われた。
 これが毎週ともなると、我が義務感にも限界が訪れるというものだ。

 どういう訳か、その加害者は女性が圧倒的に多い。
 当該ジムでは高齢男性とも時々会話をしたが、きちんとフィフティ・フィフティの会話が成り立っていた。(残念ながら、この中のひとりの男性の奥様がご病気で亡くなられた後、ジムから忽然と姿を消されたりもした…。)

 この現象、一体どうしたというのだろう??
 一人で“くだらな話”を永遠と続ける高齢者等の人種とは、どういう訳か自分一人でくっちゃべっている事に気が付かないようだ。 しかもその相手をしている私が辟易としているのにも無頓着だ。 こちらが「用がありますので、先に失礼します。」等と強制的に会話を終焉させない限り、永遠とそれを続ける癖がある。 
 まさに“場が読めない”タイプの人種がこれをやらかすのだろうが…
 加えてこの種の人種の会話とは、まさに“嫌気がさすほどにくだらない”のが特徴でもある。😵 


 この“くだらな話”の被害を避ける方策としては、そいつに会わないに限る、との結論しかないように思う。 
 そして、私は10年通ったジムを事実上辞めざるを得なかった。


 今後高齢域に達するほどに、こういう事態が多発する事が想像できる。
 その対策としては、そういう輩がいそうな場を避けるしか打つ手が無いようにも思えるが。

 ところが特に高齢者が集まる場とはそのすべてにこの種の輩が存在し、好き好んで“くだらな話”を展開していることも想像が付く。😷 


  そう言うこの私とて。
 飲兵衛の身としては、酒飲んでは同輩と“くだらな話”をし合って長き時間を共有したものだ。😝 
 現在は“コロナ禍”でもあるし、当然自粛の身だが。 

 それにしても我が身も高齢域に突入し、何年か後に“コロナ禍”が収束しようと、もう“くだらな話”をし合える仲間も失っている身でもあることに気づかされる。

 それでも、若い世代を捕まえて“くだらな話”をする程の非常識な年寄りには絶対ならない自信もあるなあ。 
 

写真にて振り返る 「2016冬 ローマ・ピサ・フィレンチェ列車と徒歩の旅 」 ピサ編

2021年04月11日 | 旅行・グルメ
 (冒頭写真は、2016.01 イタリア・ピサ ピサの斜塔にて。)


 我々母娘のイタリア個人旅行の舞台は、ピサへと移動します。

 ピサへはフィレンチェから電車か車で1,2時間で行けるとの情報を日本出発前に得ていた。  是非共、あの斜塔は見学しておきたい。
 我々の個人旅行の航空券チケットとホテル予約をお願いした国内旅行会社に相談すると、ピサまでのオプショナルを予約して下さった。
 電車旅、あるいは車・ガイド付き小規模ツアーが用意できるとのことで、後者を選択した。

 フィレンチェへ到着後すぐさまホテルへチェックインした後、急ぎ足でフィレンチェ駅近くのその待ち合わせ場所を訪れるのだが…
 何分先程フィレンチェへ到着したばかりの身にして、右も左も分からない。 地図によるとこの辺りなのに、あっちで聞き、こっちで聞いて、それでも分からない。 

 「これ、困ったね。 もしも待ち合わせ場所に間に合わない場合、もうピサは諦めよう…」云々と娘に指導していると。
 「はらさ~~~ん!」なる女性の声が聞こえてくる。 日本語を聞くのは4日ぶりのことで、何だか急に郷愁に駆られた。😪 
 それを発していたのは、現地にお住まいの日本女性美人ツアーガイドさんだった。 その説明によれば、今回のオプショナル参加者は我々2名と、米国在住日系のデルタ航空キャビンアテンダント氏(参考だが、ミラノまでのフライトで現地に来たらしいが、空き時間に是非ピサへ行きたいとのことで今回このオプショナルに参加したらしい。 日本語はカタコト。)
 実はもう1名が実に厄介だった。  70代後半の日本女性だが、ご亭主が病気にて他界後一人旅を“楽しんでいる”と言うのだが… コイツに年齢が一番近かった私が懐かれ旅道中ずっと私相手に亭主が無くなって寂しい…等々の“くだらな話”をピサにて喋くり倒されてしまい、我がオプショナルが台無しだった…  ただ、救いはせめて娘と二人の充実した時間を楽しみたとの意思で、あえて斜塔内の見学を取りやめ、大聖堂その他の見学に切り替えそいつから逃れ静寂を取り戻したものだ。
 こんな場で日本高齢女性に意見申し上げたいが、海外一人旅が苦手ならば、必ずや当初からご友人等と団体旅行にでも参加して楽しんで欲しいものであるし。 現地で一期一会で出会った日本人に無遠慮に身勝手に懐くのは是非共勘弁して欲しい!! 実際問題、こちらのスケジュールをボロボロにされてしまうほどの損失だ!😵 


 さて気持ちを入れ替えて、ピサの写真を公開しよう。

          
 大聖堂等。 上記迷惑日本人高齢女性を避ける目的で。 我々親子は敢えてこれらの大聖堂、礼拝堂内部を見学した。 それはそれで充実していて見応えがあった。


          
 上左はピサの斜塔に程近い鉄道駅周辺。 普通の街として機能していたようだ。  後の3枚はピサの斜塔にて。


          
 左は、ピサ寺院内のお土産店。 お土産店見物を愛好する私だが、何とも楽しいショッピングが楽しめた。

          
 写真左側からピサ寺院の「礼拝堂」「大聖堂」、そして「斜塔」を撮影したもの。

          
 これは、上記お土産店にて購入した“ピサの斜塔”のミニチュアモデル。
 かなり精巧に制作されているのではなかろうか???



 話題を、ピサ観光を終えて夜辿り着いたフィレンチェに戻そう。

          
 とにかくお腹が空いた! ローマでイタリアンを食べ尽くした身にして、ホテル近くに「中華料理店」を発見!!
 「これだよ、これ!」と娘を引き連れて店を訪れたところ。 
 まさに中国人が経営する本格的な中華料理店だった。
 いつも日本にて注文するメニューだが、これが美味! かなり量が多かったものの、私はハイネケン瓶を3瓶お代りしつつ完食した。


 そして翌日になり。
          
 フィレンチェ滞在ホテルは建物こそ古かったものの、スタッフの対応がバツグンだった。  左はホテルのバルコニー。 右はロビーにて。


          
 ホテルの朝食会場にて。 従業員の皆さんが実に親切に対応して下さった。


          
 こちらは、“アメリカンスタイル”の朝食。 卵炒めやハム・チーズ類そして野菜も豊富で、2日間十分な朝食を頂いた。


 今回のピサ旅行記は、冒頭から見知らぬ日本人高齢女性による“迷惑行為”の記述が長引いてしまったが。
 今一度訴えたいが、もしもご自身の“甘え感覚”が海外旅道中も優先してしまうのならば。
 どうか日本から信頼出来るご友人等々を同伴されて…
 
 決してスケジュールのすべてを現地にて知り合った見知らぬ一期一会の同邦人に無条件に甘えるような事無きよう、切にお願い申し上げたいものだ。😷 

 私としてはこの時むしろ、米国在住日系デルタ航空キャビンアテンダント氏と話題を共有したかった。 そこで私側からデルタ利用乗り換え便でブエノスアイレスまで35時間所用して行った話を英語で持ち出したのだが…  
 すぐさま二人の会話を遮って、当該日本人高齢女性の“自己中迷惑話"が再開してしまう始末…

 私自身もあの時の苦痛から。
 コロナ禍が収束した未来の時点に於いて。
 絶対的に他者に迷惑を及ぼさない旅行を実行したい思いが、強靱だ!