■Linda Ronstadt Live In Hollywood (Rhino = CD)
01 I Can't Let Go
02 It's so Easy
03 Willin'
04 Just One Look
05 Blue Bayou
06 あてにならない恋 / Faithless Love
07 涙がいっぱい / Hurt so Bad
08 私はついていない / Poor Poor Pitiful Me
09 悪いあなた / You're No Good
10 お願いだから / How Do I Make You
11 Back in the U.S.A.
12 ならず者 / Desperado
13 Band Introductions
現状のコロナ禍は様々な悪癖を露呈しつつ、世界を混乱させるばかりですが、しかしっ!
だからこそ、そんな中にも自分に出来る事から、少しでも楽しい時間を作る努力こそが必要なのではなかろうか……?
なぁ~んて、例によって回りくどい言い訳を弄しつつ、本日は買いっぱなしになっていた様々なブツを開封してみれば、あぁ……、なんてバチアタリな自分を感じるばかりでありました。
で、そんな中から本日ご紹介するのは、既に2年ほど前に発売されていたリンダ・ロンシュタットの発掘ライブ音源を収めたCDで、振り返ってみれば、驚くなかれ、これが彼女にとっては初めての公式ライブアルバムになるんですから、やっぱり驚いてしまいますよねぇ~~!?!
なにしろ、これが録られたのは、1980年4月24日、つまりはニューウェイヴ風味も滲ませた新作アルバム「激愛 / Mud Love (Asylum)」を発売したばかりの頃という、彼女にとってはロック路線の全盛期というわけですから、いやはやなんとも、当時の制作側の意図は何故に?
ってなもんでしょうか。
ですから、上記した収録演目には前述した新作アルバム「激愛 / Mud Love (Asylum)」からの新曲披露は当然が必然で、いきなりのド頭「I Can't Let Go」はオリジナルがイーヴン・サンズのブルーアイドソウルと言うよりも、広くホリーズのカバーバージョンで知られる、本気でワクワクさせられる名曲ですし、「涙がいっぱい / Hurt so Bad」にしても、これまたリトル・アンソニー&ジ・インペリアルズが 1965年に放った往年のバラードながら、リンダ・ロンシュタットは如何にもの力強い歌いっぷりでロックに昇華させているのは流石と思います。
ただし、それゆえに演奏や歌唱が幾分荒っぽく、ですから彼女の新曲オリジナル「お願いだから / How Do I Make You」が、なんとなく当時流行りのニューウェヴ系パワーポップの焼き直しっぽく聴こえるあたりは賛否両論でしょうか……。
その意味で「It's so Easy」「Willin'」「Just One Look」「あてにならない恋 / Faithless Love」「私はついていない / Poor Poor Pitiful Me」「悪いあなた / You're No Good」「Back in the U.S.A.」「ならず者 / Desperado」いう、彼女のファンならずとも、一度ば耳にしたであろう人気演目には心置きなく浮かれさせられるわけですが、しかし、それでも既に述べたとおり、やはり時代はニューウェイヴ期という事でしょうか、何れもテンポアップされたが故のエグ味にサイケおやじは幾分の???が……。
ですから、オーラスの「ならず者 / Desperado」をハードボイルドに歌ってくれるリンダ・ロンシュタットが尚更に愛おしい♪♪~♪
と書いてしまえば、贔屓の引き倒しになりましょうか……。
でもねぇ……、それでもサイケおやじは聴いてしまうんですよ、このアルバムを繰り返してっ!
もちろん、ライブ盤を出してくれるんであれば、1970年代物を望むのが本音なんですけどねぇ~~、それは言わないのが本日のお約束ということで (^^;
ちなみに演奏メンバーは最後の最後に紹介され、ダン・ダグモア(g)、ダニー・コーチマー(g)、ケニー・エドワーズ(g,banjo,vo)、ビル・ペイン(key)、ボブ・グローブ(b)、ラス・カンケル(ds)、そしてバックコーラスにはプロデュースも担当したピーター・アッシャーとウェンディ・ウォルドマンが参加しているという素敵な面々の存在も嬉しいところではありますが、どこかしらニューウェイヴを意識したかの様なプレイは、これまた賛否別れるところかもしれません。
最後になりましたが、実はこの音源はテレビ放送映像からリスマターしたらしく、選曲にはリンダ・ロンシュタット本人が関わっているという事ですから、納得するしかないわけですが、その映像に関しても以前にDVD化されていますので、併せてお楽しみいただければと思います。
ただし、音質的には、このCDが優れていますし、デジパック仕様のジャケットも味わい深いんじゃ~ないでしょうか (^^♪
ということで、今日は未開封のブツをあれやこれやと取り出し、眺めていただけで楽しくなりました♪♪~♪
楽しい事を作っていくのが人生だと思っているサイケおやじとしては、これもひとつのコロナ禍対策と思い込んでいるのでした。