OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

明日を信じる、それは大切

2022-07-31 16:47:29 | 歌謡曲

くもりのち晴れ / 藍美代子 (ワーナーパイオニア)

真夏が真っ盛りの猛暑の日曜日、サイケおやじは、少しばかりではありますか、所謂身辺整理に勤しんでおります。

というのも、いよいよ明日、長年苦しめられた現在の仕事が、どうやら9月まで踏ん張れば、10月からは完全リタイアではありませんが、時間的にも精神的にも、幾分か楽が出来るという決定が為されるんですよ (^^)

ここ数年は、特に重圧や諸々の難問難題から逃げられない立場に置かれていたもんですから、憂さ晴らしも儘ならない中、各方面で不義理を重ねてしまい、今更ながらに自らの不明を恥じいるばかりでございました……。

特に私生活においては、ネットで運営していたサイト「サイケおやじ館」の更新停滞から閉鎖、それに伴う掲示板の放置、加えて……、それも本日で終了という悪循環には身も縮む思いです……。

しかし、それも秋からは好転しそうな状況に、ここからが勝負!

とにかく前向きにやらせていただきとうございます <(_ _)>

そこで本日は、そんな気分を高揚させてくれるポジティブソングとして、藍美代子が昭和53(1978)年9月に出した本日掲載のシングル盤A面曲「くもりのち晴れ」です♪♪~♪

いゃ~、とにかく西海岸系アメリカンロック&ポップスがモロ出しのイントロからアップテンポで歌ってくれる藍美代子のハートウォームな声質には、忽ちグッと惹きつけられてしまいますねぇ~~♪

もちろん、それを前提としたとしか思えない作詞:石原信一&作曲:武川行秀の曲作りの上手さ、そしてバンドサウンドを主体とした木森敏之のアレンジには、歌謡フォークとニューミュージックの領域に広がる汎用性が強く感じられるあたりも高得点 (^^♪

あぁ~~、間奏でのツインリードのギターパートなんか、一緒に弾きたくなっちまいますねぇ~~♪

そして、せつなくも前を向き、素直に心情を吐露していく歌詞の世界は、なかなか出来そうで、実は難しい現実の人間関係の機微……。

そんな面倒くさい諸々は生きている限り、必ずや付きまとう人生の掟かもしれませんが、この歌のとおり、「くもりのち晴れ」の気持ちは持ち続けていきたいものです。

ということで、冒頭で書いたとおり、いよいよ明日はサイケおやじの今後の展望が開けるか、否か……?

とにかく今は、明るい明日を信じるのみであります。

そして、「サイケおやじ館」も再興を目指します。

失礼いたしました <(_ _)>


潔く、最高なのさっ!

2022-07-30 16:31:01 | 歌謡曲

最高なのさ / ナナとおさみ (キングレコード)

猛烈な暑さも、鬱陶しいコロナ禍も、今日は完全に振り捨てて、とにかくカッコイ~イのが本日掲載のシングル盤A面曲「最高なのさ」ですっ!

歌っている「ナナとおさみ」は、木の実ナナと元ジャニーズの飯野おさみが組んだ、もしかしたら企画優先のコンビだったのかもしれませんが、このジャケ写にして、歌っているのは曲タイトルに偽り無しっ!

それは作詞:平井一郎&作曲:すぎやまこういち、そして編曲:森岡賢一郎が、これが世に出た昭和43(1968)年8月のロッキンソウルなイメージを究極まで濃縮させたソウル歌謡の決定版であり、もちろん、それはナナとおさみのイカシたグルーヴ唱法があればこそっ!

イントロからディープに蠢くピアノとファンキーなリズム隊に導かれて歌い出す木の実ナナの刹那の節回しに前向きな声質で呼応する飯野おさみのボーカルが、いきなり最高なのさぁ~~♪

あぁ~~、演奏パートのシャープなノリとソウルフルなコーラス、間奏のギターソロも含めて、ここまでクールに燃え滾ったソウル歌謡が今から50年以上前の日本で作られていたという、その事実に現代のお若い皆様は何を思うのでせうか?

幸いにも、サイケおやじは、その時代に多感な十代を過ごしていたとはいえ、今更ながらにシビレが止まらないというのが本音であります (^^)

何よりも、ここまで素敵なグルーヴが僅か2分20秒程度でスパッと終わってしまうという、そのアッパーな曲構成も秀逸の極みだと思うばかり (^^♪

ちなみに飯野おさみは前年末のジャニーズ解散を経て、当時は渡辺プロ系列で制作されていたテレビの歌番組やバラエティに顔を出している事が多かった記憶がありますので、この「ナナとおさみ」の企画も、そんな流れから制作されたとすれば、今や伝説の域とも云うべき大ホームランでしょうねぇ~~ (^^♪

いゃ~~、繰り返しますが、最高なのさぁ~~♪

ということで、早くも7月も終了モードながら、こんなに今から暑かったら、この先が思いやられますねぇ…… (^^;

拙ブログでは、そこんとこを勘案しつつ、スカッと爽やか、あるいは熱気溢れるネタをご紹介したく思っておりますので、よろしくです <(_ _)>


暁は涼しく、歌うはハードボイルド

2022-07-29 16:39:51 | 歌謡曲

■暁に駆ける / 牧美智子 (CBSソニー)

お待たせしましたっ!

と、意気込んでいるのはサイケおやじだけかもしれませんが、とにかく牧美智子が昭和51(1976)年に出した掲載のシングル盤A面曲「暁に駆ける」は、ジャケ写スリーブにも記載されているとおり、前作「街のともしび」がテレビドラマ「二人の事件簿(NET)」の主題歌に起用されていたのと同様に、その続篇ドラマ「新二人の事件簿“暁に駆ける”」では、これが実にジャストミートの素敵な仕上がりになっていたんですねぇ~~ (^^♪

もちろん、例によってサイケおやじは件のテレビドラマには接していなかったんですが、やはり後追いながらも、牧美智子が好きになっていましたから、そのあたりの感情は何か愛の告白みたいな面映ゆさが (^^;

しかし実際、作詞:千家和也&作曲:菊池俊輔、そして編曲:馬飼野康二が企図したサスペンス&ハートウォームな曲想を外さない彼女の歌いっぷりは、持ち前のソフトな声質を活かした歌心溢れる節回しを存分に聞かせてくれるんですよ (^^

特に十八番のスリル系イントロから覚えやすいメロディを展開していく菊池俊輔ならではの音楽世界を清涼なイメージで歌っていく牧美智子は、何かしら童謡歌手がハードボイルド歌謡を演じている雰囲気さえ伝えてくれるんですから、そのミスマッチの心地良さは絶品じゃ~ないでしょうか?

サイケおやじは、好きです (^^♪

ということで、今日は猛暑とコロナ禍の最中、あちらこちらの引っ張り回されて疲れ切ってしまいましたですよ……。

う~ん、このジャケ写に凛として涼しげに登場している牧美智子が眩しく思えるのでした (^^;


お願いがあるとすれば…

2022-07-28 18:19:32 | 歌謡曲

お願いがあるの c/w どこかでだれかに
         / 木本泉 with 大橋巨泉とザ・サラブレッズ (フィリップス)

掲載したのは、サイケおやじが大好きな「きもといづみ」が木本泉としてジャズを歌っていた初期に出したシングル盤で、バックを務めたのはジャケ写にも登場している大橋巨泉とザ・サラブレッズというのが、今も昔も大きなウリでしょうか (^^)

つまり、それは収録楽曲が言わずもがなのイージーリスニング系ソフトロック歌謡に仕上がっている事に他ならないわけですが、発売されたのが昭和45(1970)年7月というのも、そのあたりを補足説明している気がします。

ちなみにザ・サラブレッツはマルチタレントにしてジャズにも造詣が深い大橋巨泉が子飼いのバンドで、メンバーは杉原淳(ts,fl,cl)、中島一郎(p)、根市タカオ(b)、池貝まさとし(ds) というカルテット編成だったんですが、レスター・ヤング直系のソフトで歌心に溢れたテナーサックスを聞かせてくれる杉原淳は、それゆえにモダンスイングからボサノバまで、なかなか趣味の良いスタイルを得意としていたもんですから、その頃に大橋巨泉が仕切っていたテレビ深夜番組の「11PM(日本テレビ)」における演奏をサイケおやじは毎回楽しみにしておりました。

もちろん、一緒に木本泉も出演していたので、このシングル盤のレコーディングセッションも上々の雰囲気だったんじゃ~ないでしょうか。

で、肝心の収録曲は作詞:一谷伸江&作曲:杉原淳とクレジットされたA面「お願いがあるの」が既に述べたとおり、ソフトロック歌謡の神髄と申しましょうか、オシャレなストリングスがニクイばかりのアレンジは大柿隆一のイイ仕事♪♪~♪

そして丁寧に、ハートウォームに歌ってくれる木本泉のボーカルの安定性は言わずがな、控えめにミックスされたコーラスが大橋巨泉&ザ・サラブレッツだとしても、イヤミが全く感じられないのは結果オ~ライでしょうか。

そして、その意味で尚更に素敵なのが作詞:大橋巨泉&作曲:杉原淳が提供のB面曲「どこかでだれかが」でして、これが本領発揮というボサノバ歌謡の決定版 (^^♪

コンボスタイルのバックで活躍するザ・サラブレッツのイカシた演奏とフワフワとグルーヴする木本泉のボーカルは、本当に何時までも聴いていたくなりますし、それを邪魔していない渋谷毅のアレンジも素晴らしいと思います (^^♪

いゃ~~、猛暑や大雨、そしてコロナ禍という現在の鬱陶しい夏には、ジャストミートのシングル盤じゃ~ないでしょうかねぇ~~♪

ということで、それにしてもコロナ禍拡大の一途は、不安しかありませんし、既に顕著になっている各方面における社会経済活動への影響は深刻そのもの…… (>_<)

特に感染したと自覚症状があっても、容易に診察を受けられない医療体制の逼迫は、現行法律下では解決が困難かもしれません。

そこで、あくまでもサイケおやじのトーシロ考えではありますが、看護学校で実習課程にある生徒を現場へ積極的に派遣するとか、それはそれで相当に危険な状況ではありますが、既に考えられていると思うんですよ……。

もしも「お願いがあるの」とすれば、コロナ禍の収束を願うばかりでございます <(_ _)>


歌謡曲だよ! 芹洋子

2022-07-27 17:22:01 | 歌謡曲

樹氷のように飾れたら c/w 暑い砂にまみれて / 芹洋子 (日本ビクター)

今となっては「芹洋子」=「四季の歌」という公式が認定されているほど、彼女の清涼にして親しみのある歌声は我々の耳に馴染んでおりますので、歌謡曲ジャンルでの活動が、それほど知られていないのは些か残念に思っております。

そりゃ~確かに、芹洋子が聞かせてくれる歌謡フォークや童謡、あるいは「みんなのうた」的な人畜無害でハートウォームな歌の世界は唯一無二の素晴らしさでしょうし、それについてはサイケおやじも吝かでない気持ちではありますが、だからこそ、「芹洋子の歌謡曲」が愛おしいのが天邪鬼な偏愛というところです (^^;

で、本日掲載したのは、芹洋子が芸能界へ公式デビュー初期という、昭和45(1970)年6月に発売されたシングル盤で、とにかく収録A面曲「樹氷のように飾れたら」は作詞:佐伯孝夫&作曲:鈴木庸一が提供したミディアムテンポの典型的な歌謡曲なんですが、もちろん彼女が持ち前のハイトーンボイスを存分に披露するとはいえ、その歌謡世界には幾分ベタベタした恋愛模様が仕込まれているもんですから、その節回しにはフェロモン系のブレスや泣きが滲むコブシが用いられているという、全く我々が知っている芹洋子からは想像し難い仕上がりなんですねぇ~~♪

小谷充のアレンジにしても、他の女性歌手が演じてもイケるが如き俗っぽさがあって、サイケおやじは好きなんですよ (^^♪

そして尚更に驚かされるのが、同じ制作スタッフのクレジットが確認出来る収録B面曲「暑い砂にまみれて」でして、これが……、なんとっ!?!

ミディアムテンポの典型的なポップス歌謡というのは普通なんですが、それを芹洋子がアルトボイスで歌っているという、サイケおやじは最初、これに針を落とした時、別人のトラックが入っているのかっ!?

なぁ~んて思い込んでしまったほどで、このあたりは実際に皆様にも聴いていただくしかないとは思うんですが、おまけに随所で披露されるセクシーな節回しが、これまた実にイイ味出しまくりなんですねぇ~~ (^^♪

残念ながらというか、もちろんと申しましょうか、このシングル盤は当時、ほとんどヒットしなかったと記憶していますし、サイケおやじにしても完全に後追いの中古ゲットによる猟盤ですので、この頃の芹洋子が、どんなふうに活動し、ライブギグをやっていたかは知る由も無く、好奇心だけが増大するばかり (^^;

実は知人からプレゼントされたカセットコピーしか所有していないんですが、初期の芹洋子には「夢見るくちびる」という素敵なポップス演歌の音源もありまして、その収録盤も探索中なんですが、なかなか良い出会いがありません。

毎度の事ではありますが、願わくば、芹洋子の歌謡曲ジャンルでの活動を集成した復刻を強く望むばかりでございます <(_ _)>


追悼・島田陽子

2022-07-26 17:06:53 | 追悼

愛のナレーション / 島田陽子 (日本ビクター)

女優・島田陽子の訃報に接しました。

とにかく波乱万丈と申しましょうか、清純派スタアとして人気を集めた彼女が、何時しか不倫騒動や略奪結婚云々、そして様々な金銭トラブルの渦中にあった事は言わずもがな、だからこそ、ほとんどAVというイメージビデオに出演したり、ヘアヌード写真集を出したりする度に世間を騒がせていたのは、スタアの証明というには、せつなさが優先してしまうのがサイケおやじの偽りの無い心情です……。

しかし、それでも彼女が演じていた銀幕やテレビブラウン管の中におけるヒロイン像は決して忘れられないのも、また事実でありましょう。

そこにあるのは美しも儚い、何かしら諸行無常を感じさせる演技であり、しなやかでスレンダーな肢体の魅力は、脱いでいなくても伝わる彼女の大きな武器だったと思えば、例えば「犬神家の一族(市川崑監督・角川 / 東宝)」で犯されそうになるシーン、あるいは女子プロレス映画の問題作「リング・リング・リング(工藤栄一監督・東映)における哀愁のベビーフェイス等々、妙に倒錯的な演技にも納得というところでしょうか (^^;

ですから、前述の金銭トラブルに関連して、SM作家の大御所・団鬼六からの借金が返済出来ず……、という報道があった時には、これは絶対、巨匠原作のSM映画に出演するはずっ!

と、確信していたのがサイケおやじの本性だったんですが、現実的には、やはり無理だったというのが、せつないわけですよ (^^;

しかし、そんなこんなよりも、やはり故人の出発点である、ちょいと陰りの滲む「清純派」としてのイメージは絶大じゃ~ないでしょうか?

本日掲載したのは、そ~した島田陽子の魅力を活かした企画優先的なシングル盤で、なにしろ収録A面曲「愛のナレーション」は、そのものズバリっ!

作詞作曲:高嶺修二とクレジットされていますが、実際は上野登代志が設定した台詞をミディアムスローな演奏パートをバックに独演で読み上げる演技をメインにした構成であり、肝心の「歌」のパートは終盤の1コーラスだけという肩透かし……。

ところが、これはクニ河内の秀逸なアレンジが功を奏したのでしょう、だからこその成功作だと思うんですが、いかがなものでしょう。

如何にも「芝居でございます」調の台詞のパートが、イイ味じゃ~ないですかねぇ~~ (^^)

ということで、故人に関しては、まだまだ書き尽くせないものが多々ありますが、どうか冥府においては、安らかに。

合掌。


この人だぁ~れ part-92:つや&みや

2022-07-25 19:15:00 | 歌謡曲

東京が森になったなら c/w ふたつの恋 / つや&みや (日本コロムビア)

本日は正確には「この人達」でして、つまりは主役たる「つや&みや」は、山本津也子と山本美也子のツインズデュオであります。

で、掲載のシングル盤は昭和46(1971)年6月に発売されたらしんですが、オンタイムのサイケおやじには全く未知の1枚でして、初めて聴いたのは既に時代も平成に入ってからでありました。

しかし、内容は、なかなか面白いんですねぇ~~♪

とにかく、そのA面曲「東京が森になったなら」は作詞:森きよみ&補作詞:ふじまさみ、そして作曲:植原道雄&編曲:北野ひろし!?!

という、あんまりピンッとこない制作陣から提供された、如何にも時代を反映させたようなメルヘンチックなソフトロック歌謡なんですが、それをユニゾンとハーモニーを活かしきったスタイルで歌っているところがツインズの強みと申しましょうか、アップテンポの明るい曲調に臆することのないメジャーな雰囲気の良さが、ある意味ではオシャレなグルーヴ感を表出させた隠れ傑作かもしれません (^^♪

しかし、レコードを裏返して針を落とすという「儀式」によって鳴り出したB面曲「ふたつの恋」は、なんとっ!?

作詞:ふじまさみ&作曲:植原道雄という、基本はA面と同じソングライターコンビによる、ミディアムテンポのフェロモン歌謡になっていたんですねぇ~~♪

なにしろメロディやアレンジはソフトなのに、濃密な恋愛模様を綴った歌詞の世界を表現する彼女達の歌いっぷりにはレズビアンムードさえ滲み出た仕上がりで、もちろん特有のハーモニーコーラスには、セクシーなブレスや思わせぶりな節回しが全開というアブナイ雰囲気が横溢 (^^♪

いゃ~~、この二面性と申しましょうか、二重人格的存在感を狙っていたとしたら、ツインズという個性を逆手に生かした賛否両論の企画だったと思うばかりで、もちろんジャケ写からもイケてるルックスのつや&みやが当時、どの様なステージギグを披露していたのか、思わずタイムマシンにお願いしたくなりますねぇ~~♪

う~ん、これも昭和元禄爛熟末期ならではのコレクターズアイテムだとしたら、尚更に奥の細道の到達点が見えなくなってしまいましたですよ (^^;

ということで、つや&みや (^^♪

ほとんどプロフィールは知るところがありませんが、このツインズの他のレコードを探索し続けております。

そして、その過程こそが、一番面白いんじゃ~なかろうか?

なぁ~んて、お気楽な事を思ってしまう現在の幸せに感謝であります <(_ _)>


本当に好きよ、エレキ&GS歌謡

2022-07-24 17:59:53 | 歌謡曲

でも好きよ / 葉村エツコ (キングレコード)

昨日、前川陽子をご紹介したとあれば、やはり同時期に同傾向というアニソン&GS歌謡の二本立てで活躍した葉村エツコも忘れられない存在でしょう。

掲載したのは、その彼女が昭和43(1968)年1月に出したシングル盤で、とにかく作詞:鳥井実&作曲:佐香裕之、そして編曲:森岡賢一郎が提供の収録A面曲「でも好きよ」は大傑作!

と、思わず力んでしまうのは、アップテンポでグルーヴィに歌う葉村エツコのロックな節回しとバックを務めたオールスターズ・ワゴンの相性が素晴らし過ぎるからに他なりません (^^♪

とにかくイントロから響きまくりのエレキギターもニクイばかりのリズムアレンジの妙であり、加えて当時としては大きく前面に出ているオルガンの存在感も抜群ですから、葉村エツコの歌唱力も遺憾なく発揮されたと思うんですが、いかがなものでしょう。

以下は、あくまでもサイケおやじの独断的推測ではありますが、ここでは森岡賢一郎の編曲による書き譜よりも、レコーディング現場でのオールスターズ・ワゴンによるヘッドアレンジが強く出ていた様な気がしてなりません (^^;

あぁ~~、それにしてもアルトボイスをメインに伸びやかな声質で聞かせてくれる彼女の上手い節回しはキュートで、せつなくなっちまいますよ (^^♪

ちなみに以前にも書きましたが、オールスターズ・ワゴンは、今も過小評価の天才ギタリスト筆頭格かもしれない津々美洋が率いていたバンドで、昭和30(1955)年頃の結成時から鈴木邦夫(g)、大塚紀男(g)、郡正巳(g)、穂口雄右(key)、江藤勲(b)、菊池清明(ds) 等々の名手が去来し、平尾昌晃や橋幸夫、そして美空ひばり! という大スタアのバックバンドはもちろん、夥しいレコーディングセッションで活躍していたばかりか、彼等名義のレコードも相当数残しているんですが、既に述べたとおり、現在では全く業績が顧みられていないのは残念至極……。

特にキングレコードにおけるエレキ&GS歌謡の諸作では、クレジットが無くとも、その演奏は聴けば速攻でオールスターズ・ワゴンと分かってしまうはずで、例えば中村晃子の当時の音源あたりは、完全に一致していると思っています。

また、前述したメンバーにしても、例えば江藤勲は昭和40年代のスタジオセッションではトップを取っていた名手であり、穂口雄右はGSのアウト・キャストを経て、これまたスタジオでの仕事や作編曲家として大きな足跡を残している事は説明不要でしょう。

いゃ~~、本当に当時のエレキ&GS歌謡は最高で、飽きませんねぇ~~♪

そして、そんなブームの縁の下の力持ち的存在だったオールスターズ・ワゴンの詳細な活動記録とか、津々美洋という素晴らしいギタリストの再評価も含めまして、纏まった復刻を強く望むばかりでございます。

ということで、実は入れてもらっている高齢者バンドではエレキ&GS歌謡をやりたいねぇ~~♪

なぁ~んて話になっていて、サイケおやじも、すっかりその気で演目をあれやこれやと考えていたんですが、コロナ禍再拡大という現状では、それも休止状態……。

悔しいけれど、だからこそ、もっともっとビート歌謡のレコードを取り出しては聞き直す作業に勤しむ所存であります。

災いを転じるのが、今は最善かと (^^;


前川陽子の勢い

2022-07-23 17:04:36 | 歌謡曲

暗い夕陽 c/w 湖の二人 / 前川陽子 (日本ビクター)

前川陽子と云えば、日本で暮らしている我々にとって、彼女の歌声を耳にした事の無い人は皆無!?

それほどの存在感はテレビのアニメ主題歌や関連楽曲、そして夥しいCMソングを歌った実績があるからで、例えば「リボンの騎士」「ひっこりひょうたん島」「キューティーハニー」「魔女っ子メグちゃん」等々は言わずもがな、CM関連では「かっぱえびせん」が殊更有名でありましょう。

もちろん、それは彼女の卓越した歌唱力と素晴らしい声質があればこそっ!

ですから、当然ながら歌謡曲のレコードも幾枚か出しており、本日掲載のシングル盤は昭和43(1968)年に出したエレキ&GS歌謡の傑作に仕上がっているんですが、前述したとおり、今となっては「前川陽子=アニソン」みたいな公式が成り立っているみたいなので、個人的には再評価を望みたい彼女のイイ仕事と思っているんですよ。

それは収録A面曲「暗い夕陽」が作詞:佐伯孝夫&作編曲:すぎやまこういち!

もう、この時代に、この制作クレジットというだけで、期待が膨らみまくってしまうはずなんですが、それは決して裏切られていませんっ!

なにしろ、イントロから躍動するベースと炸裂するエレキに負けない溌剌歌唱でアップテンポの曲構成をグイグイとリードする前川陽子のボーカルは、時として日本語では無い語感とイントネーションを聞かせてくれるほどで、こ~ゆ~インパクトの強い節回しって、今も昔も彼女だけの強烈な個性でしょうねぇ~~ (^^♪

あらためて述べるまでもありませんが、この彼女の持ち味は前述した「ひょっこりひょうたん島」を吹き込んだ昭和38(1963)年当時にも既に発揮されていたんですが、そこに「エレキ&GS」という尚更に強いビート感を要求されるジャンルの流行が、火に油!?

そ~思う他は無い快唱が楽しめますよ (^^♪

ちなみに、件の「ひょっこりひょうたん島」の主題歌レコーディングセッションでは、バックコーラスに子役時代の片山由美子が参加していたという逸話もありますので、例の「チャ~ップ、チャ~ップ、チャ~ップ」というパートで彼女の声を聴き探すのも一興でしょうか (^^;

閑話休題。

一方、B面収録の「湖の二人」は、やはり同じソングライターコンビから提供された哀愁系エレキ歌謡ですから、じっくりとミディアムテンポで節回す前川陽子の「伝わって来る」歌唱が堪能出来ますし、この抑制と情熱のコントラストの表現は本当に見事だと思いますねぇ~~♪

う~ん、それにしても前川陽子の音源はアニメ関連はCD化されているんですが、歌謡曲ジャンルの復刻は成されているでしょうかねぇ~~?

繰り返しますが、再評価を強く望むところです。

ということで、またまたコロナ禍に圧し潰されそうな世相には、やりきれない思いです。

もはや場当たり的な規制とか医療現場の手詰まりに諦めムードが強いのも、悲しい現実……。

そ~した政府の現状に対し、例の「国葬」に反対するばかりの野党の連中は今こそ、そんなことよりも「コロナ禍」に対し、前向きな提言をして欲しいと思うのはサイケおやじだけでしょうか……。

だからこそ、社会全体に「勢い」があった時代の音楽や娯楽を求めてしまうのでした。


ど~なるんだっ! コロナの暴走

2022-07-22 17:24:13 | サイケおやじの日常

ということで、仕事場からも感染者が……。

おまけに重要会議に出席予定も、コロナ感染者続出という事態で無期延期……。

これって、収束するんですかねぇ……。

幸いにもサイケおやじは本日の検査では陰性でしたけど、先行きの不安に苛まれております。

皆様、ご自愛くださいませ <(_ _)>