■心の扉を開けよう / Melanie (Neighborhood / 日本コロムビア)
何時の間にか日本も、今の時期はすっかりハロウィンで騒ぐようになっちまいましたので、クリスマスも含めて些かそれには懐疑的なサイケおやじではありますが、やはりそれらしいレコードを出してみようとあれこれ棚を物色して選んだのが、本日掲載のシングル盤です。
だって、それはジャケ写に登場しているメラニーの佇まいが、なんとなくハロウィンの基本的扮装という気がするもんですから、皆様はいかがでございましょうか。
そして肝心のA面曲「心の扉を開けよう / Brand New Key」が、なんとも童謡調のフォーク&ポップスでありまして、シンプルな構成と不思議な味わいが浮かんでは消えるようなリフレインは、呆気ないようで、実は終わって直ぐに聴き直したくなるような、いゃ~、本当にミョウチキリンな歌と思うばかり!?
同時にメラニーの自作自演の歌いっぷりが、これまた上滑りしたような節回しに疑似アニメ声みたいな、これまた不思議系の存在感なんですねぇ~~~!?
さらに驚くのは、そんなこんなの「心の扉を開けよう / Brand New Key」が、なんとっ!
1971年のアメリカではクリスマスシーズンにチャートトップの大ヒットになっているんですから、リアルタイムの我が国ではほとんどウケていなかった実情に鑑みても、基本的な文化の違いさえ感じてしまうのがサイケおやじの本音です。
えっ、それじゃ~、サイケおやじはど~して、このレコードを持っているのっ?
という皆様からの当たり前の問い質しには、告白すれば一時期のサイケおやじは英米のチャートに入った楽曲のシングル盤を完璧に蒐集しようという大それた野望を抱いていたもんですから、このシングル盤にしても、その流れの中で中古屋から釣り上げてきたブツのひとつなんですよ、恥ずかしながら。
もちろん、そんな無謀な目標は達成されるはずもなく現在に至っているんですが、レコード棚を探索していると、そ~やって集めたあれやこれやの無秩序さに心が痛くなったりしますねぇ……。
つまり、それで使ってしまったお金を別な方面に回していたら、なぁ~んていう「レバタラ」症候群を確かに感じてしまうんですよ。
年寄りの潔くない繰り言かもしれませんが、それを何とかして正当化したいという思惑も、拙ブログには言うまでもなく滲みまくりというわけです。
失礼致しました。