■だめですか / 岡田奈々 (NAV / キャニオン)
突然の発生から今日に至るも、全く収束の兆しさえ感じられない熊本~大分の震災は、しかしそれでも一致協力の復旧作業によって、方向性も見えているのでしょうか。
ところが、これは決してサイケおやじだけの杞憂ではなくて、ど~にも気持ち悪いのは、被災地から近い原発が、今でも稼働しているという現実です。
もしもそこに大きな地震があれば、結果は説明不要の大惨事であり、既に「福島」の前例を知っている我々は恐怖を感じて当然が必然!
それなのに現政権はもちろん、野党からも、それを停止するべきという声がほとんど聞こえて来ないというのは、これ如何にっ!?
まさかと思いたいんですが、特に民主党の面々は自分達が「福島」で痛い目にあったら、自公の奴らにも同じ過ちを! なぁ~んていう思惑じゃ~ないんでしょうねぇ~。
あぁ、なんて愚かで、恐ろしい事なんでしょう……。
また、何故かマスコミも、それにはあまり触れておらず、限られた学者先生の楽観的な説明を信じきるという姿勢には、これまた何やら怪しいものを感じるばかりですよ。
表立った者が誰も国民に対して、「だめですか」と問うこともしないなんてっ!?!
ということで、本日は発作的な選曲ではありますが、岡田奈々が昭和53(1978)年のちょうど今時期に歌っていた「だめですか」に針を落としました。
うむ、久々に聴いてみて、たかたかしの綴った歌詞のせつなさ、そしてそれに附された馬飼野康二の内省的なメロディを切々と歌う岡田奈々の思いつめた節回しは、グッと何かを堪えたようなジャケ写ポートレートの彼女の面立ち共々に、なかなか胸に迫るものがありますねぇ~~♪
極言すれば、演歌ギリギリの歌謡世界でもあり、湿っぽい歌謡フォークでもありながら、折しも流行り始めたニューミュージックの軽薄さとは無縁の真正昭和フィーリングが、どうにもたまりません。
願わくば、政権中枢のお偉方には、こ~ゆ~歌に耳を傾ける心のゆとりを持っていただきたいものです。
最後になりましたが、被災地の一刻も早い復旧復興、そして被害がこれ以上大きくならない事を心から祈り申し上げます。