■遺言 / 柳ジョージ&レイニー・ウッド (Bourbon)
自身の体調が悪い事や友人が最近急逝等々があった所為か、なんとなく今朝は掲載のシングル盤A面曲「遺言」に針を落としてしまいました。
う~ん、我ながらネクラモードに入っているのは自嘲するしかありません……。
しかし、楽曲そのものは柳ジョージ&レイニー・ウッドの演目の中でも人気の高い名曲で、発売されたのは昭和54(1979)年秋、傑作アルバム「レイニーウッド・アベニュー」からの先行シングルだったと記憶していますが、当時の柳ジョージ&レイニー・ウッドは年頭から「雨に泣いている」、続けて「ヘイ・ダーリン」「微笑みの法則」という大ヒットを連発していた人気急上昇期でしたからねぇ~~、まさかというか、こんなマイナスのベクトル感が強い「遺言」なんていう曲名の歌を出すなんて、ほとんど不意打ちに思えましたですよ、サイケおやじには。
ところが、作詞:トシスミカワ&作曲:上綱克が手掛けた、その仕上がりはミディアムテンポの和製ゴスペルロックとでも申しましょうか、ソウル歌謡のロック的展開も心地良く、バンド自らが納得してのアレンジもニクイばかりで、サザンロック風味のコーラス、ソウルフルで力強いピアノやハートウォームなサックスの響きもたまりません。
そして当然ながら、柳ジョージのハードボイルドな歌唱は最高!
裏道歩いた俺のぉ~
たったひとつの夢さ~
暗い土の中に埋めないぃ~でくれぇ~~
たったひとつの夢さ~
暗い土の中に埋めないぃ~でくれぇ~~
あぁ、これはサイケおやじの夢でもありますよ。
もちろん、サイケおやじの生き様は、この歌の世界とは遠く離れた、ドロ臭いものですけどねぇ……、それはそれとして、夢は死ぬまで大切にという思いであります。
ということで、今年も残りが1ヶ月という事になりました。
例によって仕事に追われ、自分で満足する趣味の世界の楽しみがほとんど追及できなかったという、ここ数年の泣き言の繰り返しではありますが、この苦しみから脱却する道を探すためにも、生き延びねばという心境でございます。