OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

大晦日は夢の入り口

2012-12-31 15:44:47 | Rock

夢に消えるジュリア / Pink Floyd (EMI / 東芝)

本年も今日が最後、ふりかえれば何時もと変わらず、良くなかった事や亡くなった人の事ばかりが思い出されるサイケおやじです。

しかし決して夢を忘れたわけじゃ~なくて、自分なりの希望は持ち続けているんですよ、ささやかではありますが。

さて、そんなふうに思ってみると、新年恒例の「初夢」について、少年時代から素朴な疑問を抱き続けているんですが、「初夢」=「初めての夢」とストレートに解釈すれば、寝ている間に見るという基本に鑑みて、それは12月31日に就寝し、翌新年元旦に目覚める間までの出来事を指すのか、あるいは1月1日午後からの就寝時間中を対象とするのか?

このあたりの拘りは、まあ、ど~でもいいんでしょうが、考え始めると、それこそ夜も眠れない!?

なぁ~んていう漫才ネタになっちまいますよねぇ~。

そこで気分転換にふっと浮かんできた歌が、本日掲載のシングル盤A面曲「夢に消えるジュリア / Julia Dream」であります。

演じているピンク・フロイドは説明不要、今や歴史のプログレというジャンルを定着させた偉大なロックグループであり、それまでのサイケデリックロックや後のアシッド系サウンドをも包括した音楽性は、大ベストセラーアルバム「狂気」を語るまでもなく、存在そのものが広く浸透していると思われます。

しかし、それが高じて、最近では高級ムードミュージック、あるいは視覚的興味優先主義のステージライブ等々ばかりが喧伝され、とてもロックバンドとは言いがたい、ある種の「象徴」になってしまったのは、ちょいと残念……。

そして正直に告白すれば、サイケおやじはピンク・フロイドが苦手ではありますが、1960年代に制作発売していた楽曲の数々については、ノー文句でシビれを隠せません。

この「夢に消えるジュリア / Julia Dream」にしても、掲載シングル盤は1971年の来日記念として出されたものでありながら、本国イギリスでは既に1969年に世に出ていた、これがオリジナルはシングルオンリーのサイケデリックフォーク曲♪♪~♪

全くピンク・フロイドらしい抑揚の無いメロディ展開とアンプラグド主義のサウンド作りは、後のドラマチックな構成美からは遊離している印象でしょうが、これがまた如何にも!?!

ちなみに、その頃のメンバーは公式レコードデビュー時の中心人物だったシド・バレット(vo,g) が精神のバランス崩壊からリタイア気味だった事から、ロジャー・ウォーターズ(g,b,vo)、リック・ライト(key)、ニック・メイスン(ds)、そして新参加のデイヴ・ギルモア(g) という5人編成だったそうですが、音楽的な主導権はロジャー・ウォーターズが握っていたようで、この「夢に消えるジュリア / Julia Dream」にしても、シド・バレットの影響を滲ませつつも、実は曲を書いたのはロジャー・ウォーターズでした。

いゃ~、それしても、この儚い美しさは絶品ですよねぇ~~♪

まさに何時までも浸っていたい夢の世界だと思っています。

ということで、今年も多くの皆様のご厚情に支えられ、拙ブログもここまで継続する事が出来、心から感謝しております。

ありがとうございました。

願わくば新年こそ、夢と希望を抱ける世相になりますように!

そして皆様のご健康、ご多幸を祈念しつつ、本日はこれでお開き、来年もよろしくお願い申し上げます。

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スッチーが導いてくれた夢と希望

2012-12-30 15:51:22 | 歌謡曲

アテンションプリーズ (東芝)

いよいよ年の瀬、テレビやラジオだと今年を振り返る特集は定番だとしても、帰省ラッシュを伝えるニュースなんて、何も当たり前の事をトップで報じる意味は完全に不明ですよねぇ~~。

しかし、それにしても飛行場ロビーの賑わいを見るにつけ、日本も豊かになったんだなぁ~、という感慨が何時も湧き上がります。

と言うのも、少なくとも昭和40年代までの我国庶民にとっては、飛行機での旅はひとつの憧れでしたから、必然的にそこで働くパイロットやスチュワーデスも夢の職業でありました。

そして中でもスチュワーデスに対する特別な感情移入は、野郎どもの男として存在を強く意識させるもので、平たく言えば彼女達は「高嶺の花」の存在です。

なにしろ昭和50年代の歓楽街に営業するキャバレーや特殊浴場には、それ風の衣装を身につけたホステスさんや女性従業員を置く店が多く、恥ずかしながらサイケおやじも当時、札幌の某店を頻繁に利用していたという前科があるほどです。

さて、そういう需要を見込んでか、まだまだ高度成長期だった昭和45(1970)年にテレビ放送されていたのが、スチュワーデスの夢と希望を主題としたドラマ「アテンションプリーズ(TBS)」で、本日掲載のシングル盤は、その主題歌を収めた1枚♪♪~♪

 A-1 アテンションプリーズ / ザ・バーズ
 A-2 俺は飛ぶ / 砂川啓介

 B-1 恋かしら なぜかしら / ザ・バーズ

まず、ザ・バーズが歌うメインテーマの「アテンションプリーズ」と挿入歌扱いながら、実は劇中では使われた記憶の無いB面の「恋かしら なぜかしら」が、なんとも魅力的です。

特に「恋かしら なぜかしら」は、なかなか夢見るような曲調が本当に素敵ですよ♪♪~♪ まさに昭和の隠れソフトロック歌謡でしょう。ザ・バーズのコーラス&ハーモニーの素晴らしさは、こういうところで最高に輝くという見本じゃ~ないでしょうか。

一方、何故か入れられた(?)砂川啓介の歌う「俺は飛ぶ」は、如何にもの勢いが、それはそれでジャストミートしています。

ちなみに砂川啓介は、サイケおやじの世代の皆様にとっては「体操のお兄さん」であり、大山のぶ代のご亭主でもありますが、声優やナレーターとしても当時は有名な売れっ子でありました。

さて、肝心の劇中スチュワーデスを演じているのは、ジャケ写からして素敵なおねえさま女優がズラリと勢揃い♪♪~♪ 

主演は中央の佐原健二の左側に写る紀比呂子、共演はその反対側に立つ范文雀が十八番の孤高な美女、そして意地悪なイジメ役がその右側の皆川妙子というだけで、これはスッチー養成の根性物語が絶妙のライバル関係を交えて描かれるのは「お約束」と知れますが、他にも黒沢のり子、関口昭子、高橋厚子、麻衣ルリ子が花を添えています。

そしてなによりも彼女達の脚線美を活かしたポーズを撮影したカメラマン、それを上手く使ったジャケットデザイナーのセンスの良さも、本当に嬉しいプレゼントでしょう。

やっぱりスチュワーデスの衣装はミニスカに限ります!

あぁ~、こういう人達が現実も虚構も交えつつ、我国の高度成長をそれなりに牽引していたと言えば、例によってサイケおやじの大袈裟かもしれませんが、毎週日曜日の午後7時半は、なかなか忘れられない時間でした。

あっ、書き遅れましたが、この前番組が「サインはV」だったというのも、いろんな意味で深いと思います。

ということで、毎度独善的な文章ばかりの拙ブログも、なんとか今年もここまで継続出来ましたのは、皆様がそれを読んで下さるからに他なりません。

実際、毎日が相当数のアクセスを記録しているのですから、サイケおやじも感謝の気持と謙虚さを忘れずに、書けるところまでは書いていく所存でございます。

もちろん暴言や偏向した思想信条、好き嫌いの激しさは隠し様もありませんが、それとして偽りの気持でやれるほど、サイケおやじは器用ではありません。

皆様の寛容なご厚情には甘える場面は多々あれど、明日へのラストスパートとして、この文章を綴っているのでした。

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復活、今なら素直に

2012-12-29 15:48:55 | 歌謡曲

復活 / ザ・テンプターズ (フィリップス)

度々書いてきましたが、高校時代にサイケおやじが入れてもらっていた同好会でのバンドは、所謂ケイオンでありながら、あくまでも同好会であり、ブラスバンド部の預かりでした。

つまり当時は「部」から「同好会」へと学校側の指導によって格下げされていたわけです。

そして発表会という名目のライプギグは、ブラバンがメインであり、同好会のフォーク組とバンド組は前座という扱いだったんですが、その中で三者がコラボする企画を求められていたのは、流石は教育現場の配慮(?)ってやつでしょう。

もちろん、そんな理想が何時も上手くいくなぁ~んて事は絶対に無く、むしろゴタゴタが多かったんですが、その中では本日掲載のシングル盤A面曲「復活」が、まあまあそれなりに納得出来たと言われています。

と、客観的に書いたのは、当然ながらサイケおやじは最初っから最後まで不貞腐れてやっていた真相があるわけでして……。

しかし肝心のテンプターズが演じている「復活」は、決して悪くはありません。

発売されたのは昭和45(1970)年の春という、全くGSブームが冷め、続いて歌謡フォークが堂々の人気を集めていた頃とあって、これは作詞:なかにし礼&作編曲:川口真による、その路線への転換を示したテンプターズの新機軸!?

実際に聴いていただければ一発で分かるという、アコースティックギターを全面的に使った音作りや柔らかな曲メロと理想主義的な歌詞は、華麗なストリングスの彩りもあって、これがなかなかに胸キュンなんですよねぇ~♪

そしてご推察のとおり、これはテンプターズ名義として、ジャケ写にもグループショットが使われていながら、実際には萩原健一=ショーケンのソロプロジェクト!?

サイケおやじも強く、それを感じています。

ところが、実は大正解というほど、キマっているんですから、それが現実の厳しさってものでしょうか……。

前述した高校時代のブラバンとフォーク組のコラボに強制的(?)に参加させられたバンド組にしても、楽曲の良さは否定出来ませんでしたから、ドラムス担当の下級生なんか、かなり派手に敲きまくったジコチュウをやらかし、フォーク組の連中はボーカル&コーラスで気持良さそうでしたねぇ~。

えっ、サイケおやじは??

既に述べたとおり、不貞腐れて、12弦のアコギを隅っこで弾いていましたよ、ちゃ~んと。

正直に告白すれば、それはそれで相当に楽しかったんですが、そうした気持を素直に表に出せなかった自分の天の邪鬼に腹が立ったという感じなんです。

いゃ~、年末というのに、全くお恥ずかしいかぎりです。

ということで、実は自室の片づけをちょいとやったら、その時の写真が出て来たんで、ついでにレコードも取り出して、聴いてしまったのが本日の告白の経緯であります。

う~ん、ショーケンはテンプターズ時代のシングル盤レコーディングでは、意に沿わない楽曲ばかりで、何時も不貞腐れて歌っていたらしいのですが、それが良い方向作用してしまうのが、ショーケンの特別な資質であり、また、ある意味ではロックの本質に近いものかもしれません。

そして、こういう歌が残された事も、所謂「良い時代」の幸せと思うばかりなのでした。

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何にも言わずに岡田可愛♪♪~♪

2012-12-28 15:40:12 | 歌謡曲

涙をこらえて / 岡田可愛 (キングレコード)

昭和40年代の定番テレビドラマといえば、青春学園物でしょう。

中でも日本テレビで放送されていた東宝制作の「青春とはなんだ」「これが青春だ」「でっかい青春」「進め!青春」の四部作は、まさにその時代を今も懐かしく象徴していた大名作でした。

そして役名は変われど、常にキュートなヒロインを演じていた岡田可愛が、これでスタアになった事も今や歴史であり、極言すれば、このシリーズ無くして、後の「サインはV」はあったのか!?

とまで思いつめるファンが確かに存在しています。

もちろんサイケおやじも、まあ、そこまではいかないにしても、芸名どおりに可愛い彼女が大好きで、当然ながら個人的好みである「おねえさま系」の魅力も、そのナチュラルなフェロモンゆえに、今も刷り込まれているというわけです。

そこで本日掲載のシングル盤は、おそらくは岡田可愛の単独歌手デビューレコードになるのでしょうか?

とにかく自己名義の歌を世に出すことが、スタアの証明であった時代ですから、彼女の強い個性の美貌を活かしたジャケ写共々、かなり用意周到に作られたのが、A面収録の「涙をこらえて」です。

と書いたのも、実は失礼ながら、彼女は決して歌が上手いとは言えず、数枚は出しているシングル盤の何れを聴いても、ほとんど危うい場面が散見されるほど……。

しかし、この「涙をこらえて」はツボを押さえた岩谷時子の作詞に歌謡フォーク調の素晴らしいメロディをつけた、これがいずみたくの真骨頂! まさに昭和43(1968)年の流行が濃縮された爽やかで、ちょいとせつない曲展開が最高♪♪~♪

ですから、これは岡田可愛の音域や音程のクセに合わせた「シバリ」の中で、絶対的なプロの良い仕事になっているんですねぇ~♪ 彼女の生真面目な歌い回しも自らの実力を踏まえての真摯さがあると書けば、またまた失礼極まりないとは思いますが、これはサイケおやじの偽りの無い気持であり、それゆえにこの「涙をこらえて」が大好きという逆もまた真なり!

ちなみに岡田可愛の最高の魅力は、その佇まい、ルックスの強い存在感だと思いますが、特に前述の学園物やスポ根「サインはV」で定番となったセーラー服やブルマー姿はもちろん、個人的にはどんな流行最先端のファッションでも完璧に着こなしてしまうセンスの良さだと確信しています♪♪~♪

それが演技、さらにはスタア女優としての輝きに直結している事は言うまでもありません。

ということで、現在は芸能活動の第一線から些かリタイア気味の彼女ではありますが、昭和40年代の世相を思う時、必ずや蘇ってくるのが、岡田可愛であります。

往年の出演映画やテレビドラマの復刻も大歓迎するのは当然として、サイケおやじは、あえて彼女のスチールやグラビアを纏めた写真集を強く望んでいるのでした。

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ディスコ歌謡で忘年会

2012-12-27 15:37:28 | 歌謡曲

シンデレラ・ハネムーン / 岩崎宏美 (日本ビクター)

いゃ~、昨夜の忘年会は何か遮二無二盛りあがったというか、政権が交代し、再びバブルの予感も孕む勢いは、そのまんま往年の熱気に近いものまで感じました。

ただし、個人的には酒に酔わない体質という事もあって、そんな夢のような期待には懐疑しか残らないわけですが、それでも二次会で乗り込んだカラオケ大会でのバカ騒ぎは、バブル期を知っている者として、せつなさと懐かしさで泣き笑い???

まあ、そうでもしていないと前途不安な気持は皆、一緒なんでしょう。

しかし、それはそれとして、ノリ優先のカラオケ大会と言えば、ディスコ歌謡はお約束!

特に本日掲載のシングル盤A面曲「シンデレラ・ハネムーン」は定番の中の大定番ですから、下手は下手なりに歌って楽しい気分は最高~~~♪

今更言うまでもありませんが、筒美京平の作編曲はイントロからして、丸っきりドナ・サマーの「Once Upon A Time」ですからねぇ~♪ これぞっ! 和製ミュンヘンディスコの決定版という抜群のグルーヴを提供してくれるバックのカラオケパートも、百点満点でしょう。

中でもリズムギター、ベース、ドラムス&パーカッションの凄さは、筆舌に尽くし難いとは、この事ですっ!

もちろん阿久悠の作詞もホヨヨォ~ンって感じの浮世離れ感は絶品なわけですが、それを歌ってくれる岩崎宏美が清らかで、さらに伸びやかな声質なんですから、企画も含めて、これは絶対的な確信犯と思うばかりです。

ご存じのとおり、彼女はテレビのタレントスカウト番組「スタア誕生」出身なんですが、既に審査員だった松田トシ先生の弟子だったという現実にも、あざとさが無い実力は超一級でありました。

それが最近は例の「すみれ色の涙」「聖母たちのララバイ」等々のメガヒットで、すっかりパラードシンガーみたいな存在になっていますが、個人的にはそれ以前の歌謡ポップス~ソウル歌謡路線の彼女が大好きです。

なにしろ出世作「ロマンス」からして、筒美京平の作編曲はヴァン・マッコイでしたからねぇ~~♪

ということで、あまりにも安易に盛り上がってしまうのは、この「シンデレラ・ハネムーン」が流行っていたリアルタイムの昭和53(1978)年秋という、思えばバブル胎動期の入り口への懐かしさが根底にあるのかもしれません。

今となっては、もっと自戒が必要な事は分かりきっているのですが、その時代を知らない現代のお若い皆様にだって、楽しい気分に浸る権利は確かにあるでしょう。

今度こそ、二度と後腐れの無い、本当の繁栄を望みつつ、一時の享楽に身を任せるのも悪くないと思うのでした。

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年末にフーガの誓い

2012-12-26 15:27:42 | Pops

誓いのフーガ / フェアリーダスト (Decca / キングレコード)

全く寒すぎる年末でありますが、この時期になるとサイケおやじが聴きたくなる曲のひとつに、本日ご紹介の「誓いのフーガ / 2010」があります。

それは昭和43(1968)年のちょうど同じ頃、流行りまくった洋楽なんですねぇ~♪

しかも曲調がバッハのフーガ「ト短調 BWV578」、通称「小フーガ」として広く親しまれている、誰もが一度は耳にしたであろうメロディを元ネタにした「パロックロック」なんですから、たまりません♪♪~♪

これ以前にやはり大ヒットしたプロコル・ハルムの「青い影 /  A Whiter Shade Of Pale」の夢も冷めやらぬムードの中で、二番煎じというにはあまりにも勿体無いネタの使い方は潔いとしか言えないでしょう。

演じているフェアリーダストはイギリスのバンドで、Tinkerbells Fairydust が正式名称ですから、あのピーターパン物語でお馴染みのお茶目な妖精でありながら、その実態は6人組のバンドだったらしく……。

まあ、そのあたりは個人的にちょいと疑問を抱いているので、公表されているメンバー云々については、今回割愛させていただきますが、楽曲そのものの作りは素晴らしかぎり♪♪~♪

原曲タイトルどおり、2010年という、流行っていたリアルタイムでは遥かな未来を想う歌詞とパロックなメロディがジャストミートの神秘性を滲ませていた事は、既にそんな時間が経過してしまった現代においても、全く懐かしさを超越した魅力が失せていません。

特にナチュラルな冷気に包まれながら聴いていると、なにか気持が清らかに高揚していいくような感じさえあるんですねぇ~♪

あっ、そういえば翌年には「西暦2525年」なんていうタイトルのヒット曲もありましたけど、まだまだ悲観的な現実の中にも、未来には希望が持てた時代だったんですねぇ~、1960年代は!?

ということで、これは当時を体験したサイケおやじの独り善がりのオールディズかもしれませんが、機会があれが皆様にもお楽しみいただければ、幸いでございます。

しかし、もう寒いのは勘弁して欲しいです。これは本音!

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森山良子、歌謡曲を歌う

2012-12-25 15:44:45 | 歌謡曲

悪っぽい人だけど / 森山良子 (フィリップス)

歌謡曲とカレッジフォークの狭間でウケた所謂歌謡フォークは、前者の下世話さと後者の理想主義がギリギリのところで折り合った成果と言えば、極論でしょうか……?

しかしそのジャンルの女王であった森山良子が昭和45(1970)年末に出した本日掲載のシングル盤A面曲「悪っぽい人だけど」で、思いっきり歌謡曲の世界へ傾斜した時、図らずもそれは見事に証明されたように思います。

と言うよりも、これは明らかな確信犯だったんでしょうねぇ~~♪

もちろん森山良子ならではの清涼感溢れる声で、行きずりの恋みたいな、ひとつ間違えれば、不倫か、あるいはデキ婚に向かいそうな状況を歌う企画は、これまた倒錯性が隠し様もありません。

その結果として、あまりヒットしなかった事も、後々の彼女の活動を鑑みれば、リスナーやファンの選択は正しかったのかもしれませんが、個人的には彼女には本格的な歌謡曲、男の女のドロドロした世界もしっかり歌って欲しかったという気持なんですよ……。

その意味で、ボサロックとクラシック調のムードを巧みに融合させた「悪っぽい人だけど」の絶妙なお洒落フィーリングが、その憎いばかりに素敵なメロディーラインと相まって、全く筒美京平の世界であった事も認めざるを得ません。

また、小平なほみの作詞は幾分クールでありながら、実は湿っぽい本質も含んでいますので、後年の南沙織や三木聖子あたりがリメイクしてくれたらなぁ~♪

そんな事まで思ってしまいますよ♪♪~♪

ということで、まだまだ昭和歌謡曲には素晴らしい歌がどっさり隠れ(?)ているわけでして、楽しみは尽きません。

最近、すっかりその罠(?)に陥落させられているサイケおやじは、おそらく来年も改心出来ないと覚悟を決めているのでした。

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言い訳を弄してもやりたいクリスマスの歌

2012-12-24 15:05:26 | Rock

Please Come Home For Christmas / Eagles ((Asylum)

何時も天の邪鬼なサイケおやじは、キリスト教でもないのに浮かれる日本のクリスマスには否定的なわけですが、しかしクリスマスパーティーは好き♪♪~♪

まあ、例によっての自己矛盾は、何時もの事とお笑い下さいませ。

もちろん昨夜は、そんな集いにおやじバンドで参加させていただき、率先して浮かれまくってしまったんですから、我ながらいやはやなんとも、こうして言い訳の文章を綴っているだけで、額に汗が滲みます。

しかし、それはそれとして、連日ジコマンを続けている拙ブログにも、たまにはクリスマスソングを書こう! そんな気持もありまして、実は前述した本年最後のおやじバンドのライプでやってしまったのが、イーグルスが1978年に出した季節商品のシングル曲「Please Come Home For Christmas」でした♪♪~♪

う~ん、こういう所謂三連のパラードってのは、やっても、聴いても、グッとシビれるのがサイケおやじの本性とはいえ、ご存じのとおり、これはイーグルスのオリジナルではなく、黒人R&B歌手の大御所としてヒット曲も多数放っているチャールズ・ブラウンが1961年頃に出した永遠のスタンダードですから、それも当然の仕儀でしょう。

また、こういうクリスマス物を出せるのが、アメリカでは人気者の証明ではありますが、それにしてもプールサイドで寛ぐメンバーが写るジャケットデザインは、モロにウエストコーストサウンドの全盛期ですよねぇ~~♪

これはアメリカ盤なんですが、この如何にもの稚気も憎めません。

そして肝心の中身はR&Bのフィーリングを大切にしつつも、シンプルな歌と演奏に「らしさ」をたっぷりと披露しているのですから、思わずコピー衝動に揺すぶられるのもムペなるかな、間奏のギターソロはやっていて、またまたジコマンに陥る危険性(?)が要注意!

とはいえ、やっぱりこれは素敵な歌でしょう。

イーグルス以外にも、例えばジョニー・ウィンターとか、いろんなカパーバージョンが世に出ているのも当然が必然です。

さあ、どうでしょう、皆様のクリスマスは♪♪~♪

もちろん冒頭に書いたように、なにも異教徒の祝祭に必要以上の騒ぎは無用! そうした心情にだって、サイケおやじは充分に共鳴しております。

しかし、これまた言い訳になりましょうが、楽しい事を作っていくのが人生というサイケおやじにとっては、クリスマスに事寄せて、好きな歌を実演するのも、大儀名分のひとつというわけです。

ということで、本日は特に苦しい……。

そんな文章も、やっぱり日常は楽しいほうが良いに決まってます。

何を以って楽しいとするかは十人十色だと思いますが、クリスマスにはクリスマスらしく振る舞うのも、裏を返して天の邪鬼なサイケおやじの情けなさであります。

失礼致しました。

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ミニスカにぬいぐるみの麻丘めぐみ

2012-12-23 15:28:47 | 歌謡曲

白い部屋 / 麻丘めぐみ (日本ビクター)

1970年代前半の女の子アイドルに必須の印象が「ミニスカ」と「ぬいぐるみ」であったことは、先日ご紹介した五十嵐じゅん些か倒錯的なイメージの増幅にも役だっていた現実(?)と併せて、今に伝わる良い時代の象徴でもありました。

ですから彼女達のレコードジャケットやグラビア&ピンナップには、それが使われて当然の免罪符であり、逆に言えば、似合わなければアイドルでは無い!?

後世には、そうした研究結果さえ認められるような気がするほどです。

しかし、そうしたイメージに頼り過ぎると、レコードならば肝心の楽曲を歌う本人の存在感がちょいとばかり薄らぐ感もあり、当時の典型的なアイドルシンガーであった麻丘めぐみが昭和49(1974)に出した掲載のシングル盤、およびA面収録曲「白い部屋」の浮き上がったような仕上がりには、思わず???な気分が滲むサイケおやじであります。

ご存じのとおり、麻丘めぐみは子役からスタートし、昭和47(1972)年に歌手デビューするや、忽ちトップスタアに昇りつめたわけですが、当時の彼女は未だ16歳であった事から、アイドル歌手低年齢化の先駆けでもありました。

つまり歌謡ポップスにも堂々の子供向けというジャンルが彼女の登場により成立したわけで、もちろん子供と言っても、それはローティーン=小中学生の恋愛憧れ症候群を主題にし、レコード購買層も重ねての狙いがあったのでしょう。

まあ、その良し悪しは判断基準の曖昧さゆえに、今回は書きませんが、とにかく麻丘めぐみには、それを可能とする芸能的力量が確かに備わっていたと思います。

そしてデビュー曲「めばえ」から「悲しみよこんにちは」「わたしの彼は左きき」等々のヒット曲を順調に重ねてきた頃に出したのが、この「白い部屋」だったんですが……。

結論から言うと、それまでの彼女のレコードの中では、久々に大ヒットとは言えない売れ行きでありながら、作詞:千家和也&作曲:筒美京平の手による楽曲の充実度は今日でも古びていない永劫性が感じられるのですから、世の中は儘なりません。

特に筒美京平の書いたメロディの素晴らしさは、例によって流行の洋楽、ここではフレンチポップスのミッシェル・ポルナレフが十八番の「悲しみのロマンス」あたりを巧みに変換した職人芸であり、同時にフィリーソウル風味のアップテンポな仕上げを施すという確信犯ですよっ、これはっ!

う~ん、思惑ほどウケなかったのは、流石の筒美御大も先を読み過ぎたんでしょうか?

実に勿体無いというか、バチアタリ寸前のフライングに、後追いでこれを楽しまれる昭和歌謡曲の新しいファンは幸せを感じるかもしれませんねぇ~~。

ということで、ジャケットに登場している麻丘めぐみがアイドルど真ん中の「ニスカ」と「ぬいぐるみ」のイメージならば、中身の歌はちょいと背伸びした最先端歌謡ポップスであったという事実!

これは子供から大人にファン層を拡大する試みであったのかもしれませんし、当然ながら、最初っからのファンも年齢を高くしていくのですから、必然性があるはずです。

ところがアイドルという存在は、何時までも最初のイメージを大切にしなければならない宿命を背負っているのですから、後は何も申しません。

個人的にはそれほど夢中ではない麻丘めぐみではありますが、このシングル盤はリアルタイムでがっちりゲットしていたというサイケおやじの行動に免じて、本日はよろしくお願い申し上げます。

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二度見OKのちあきなおみ

2012-12-22 15:21:31 | 歌謡曲

私という女 / ちあきなおみ (日本コロムビア)

今更ですが、ちあきなおみは着衣巨乳だと思うわけですよ、実際。

もちろん彼女が売り出し期であった昭和40年代は、ある程度のヒットを出した女性歌手であっても、水着姿の登場は夏の風物詩でしたから、ちあきなおみ=ボイン♪♪~♪ という認識は普通でしたが、その頃のレコードジャケットや芸能誌のグラビアあたりを現代に再見すると、これがなかなかブームの真っ只中という着エロ新機軸「着衣巨乳」だったんですねぇ~♪

さて、実は昨夜は仕事場に出入りしている弁当屋の忘年会にちょっぴり顔を出してきたんですが、ご存じのとおり、激しいデフレの我国においては弁当屋も過当競争の値下げ合戦が普通でしょう。

当然ながら、味も値段もサービスも、各店が競うほどの差異は少ないわけでして、まあ、何処でも同じと思いきや、サイケおやじが件の業者を選定したのは、配達してくれる女性従業員が仰天の巨乳だったというだけの話なんですねぇ~。

なにしろ着用ユニホームの胸のあたりの猛烈な自己主張は、思わず二度見どころか、凝視に値するほどですから、こういう付加価値があってこそ、職場も和むというもんです。

ちなみに彼女は人妻なんで、誰も横恋慕出来ない事も幸いしているというか、結婚している御亭主を羨む気持よりも、まずは鑑賞第一主義こそが、日常生活の中のエロス!

それがサイケおやじのスタンスですし、当然ながら、昨夜の宴会でも、しっかりと拝謁させていただきました♪♪~♪

ということで、本日掲載したシングル盤はジャケット優先主義で、着衣巨乳のちあきなおみに拘ってみました。

上段の「私という女」は昭和46(1971)年初夏のヒットで、作詞:なかにし礼、作曲:鈴木淳、編曲:小谷充という、お馴染みのソングライター陣が会心の作でしょう。ピートの活かしたメロディラインと演歌フィーリングもほどほどに効いた世界は、これが典型的な昭和歌謡曲の好例だと思います。

そして下段の「四つのお願い」は説明不要、ちあきなおみが大ブレイクするきっかけとなった昭和45(1970)年の名曲ヒットであり、コロッケの物真似のネタがモロのジャケ写には、これまた着衣巨乳の証明が確認出来るはずです。

素肌の魅力も否定しませんが、抑えきれないエロスの噴出(?)としての着衣物も大好きなサイケおやじであります。

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