OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

本音の踏み絵のPYGかな

2017-03-31 21:01:19 | 日本のロック
花・太陽・雨 / PYG (ポリドール)

世の中には、どんなに素晴らしくとも、素直に受け入れらず、認められないものが少なからずある事は、皆様もご存じのとおりです。

例えば本日掲載のシングル盤で堂々のデビューを飾った日本のロックバンドである PYG も、全くそのひとつでしょう。

その要因は、PYG がGSの人気グループから選抜されたとしか思えないスタア集団であり、それが如何にも商業主義っぽくて、つまりは純粋なロック魂とは異なる主義主張が感じられ、もちろんそこには世間の所謂「やっかみ」が無かったとは言えません。

また、当然ながら、それを主導していたのは沢田研二を手中に留めておきたい渡辺プロ?

という構図が透けて見えていた事もマイナスのベクトルであったと言われています。

しかし、それでも昭和46(1971)年に出された作詞:岸部修三&作曲:井上堯之によるデビュー曲「花・太陽・雨」の仕上がりは、少なくともサイケおやじをリアルタイムでグッとシビレさせた、これがニッポンのニューロック!

かもしれないなぁ~~~♪

と、なかなか感銘を受けたのですが、既に述べたとおり、世間の目は厳しく、PYGを真剣に聴くなんてのはロックファンでは無く、むしろミーハーを告白しているようなもんだぜっ!

てなことが、常識的に思われていたのですから、ますます素直になれないわけで……。

そんなこんなを思いつめていた(?)同年秋、本格的特撮ヒーローの回帰を企図したであろうテレビ番組「帰って来たウルトラマン(TBS)」の第34話「許されざるいのち」が放送され、そのクライマックスでなんとっ!

PYG が演じたこの「花・太陽・雨」が劇伴として流れされ、その物語展開を異様とも思えるほどの高揚感に導いたのですから、たまりません。

ここからはちょっとネタバレもありますが、このエピソードは天才的な科学者でありながら、世間から疎外され、また自意識過剰なコンプレックスに苛まれていたとしか思えない行動から新種の怪獣を作り出してしまい、結局はウルトラマンに退治される流れはお約束かもしれませんが、そこに関わる登場人物の心情描写が絶妙のカットバック等々を駆使して繋ぎ合わされる時、既に述べたとおり、素晴らしい仕上がりながら、ほとんどストレートに受け入れられなかった PYG が演じるところの「花・太陽・雨」がジャストミートしてしまうのも、ムベなるかなっ!?

この強烈な相乗効果が、どのように企画されたかは知る由もありませんが、件の第34話「許されざるいのち」の脚本が石堂淑朗&小林晋一郎、そして監督が山際永三という制作スタッフの総意だとすれば、PYG サイドがどのような許諾姿勢だったは大いに興味を惹かれるところです。

閑話休題。

さて、そこでいよいよ本日のお題「花・太陽・雨」は、いきなりゴ~ン~ゴ~ン~と鳴り響く鐘の音に導かれ、力強いミディアムテンポで歌われるメロディアスな曲調は、その仕掛けからしてジョン・レノンのあの名曲「Mother」を強烈に想起させるという、そんな「あざとさ」があるもんですから、ますます PYG は疎まれるという事が否定出来ないんですが、さりとて沢田研二と萩原健一のツインボーカル、ハイセンスな大野克夫エレピ、そして井上堯之の味なギター、さらに言うまでもなくリズム隊のヘヴィなビートを素直に楽しめないというのじゃ~、勿体ないですよっ!

ちなみにこの「花・太陽・雨」はシングルバージョンとアルバムバージョンが公式音源としてスタジオレコーディングで残されており、まずシングルバージョンは沢田研二と萩原健一によるツインのリードボーカルが「6:4」であるのに対し、アルバムバージョンでは、ほとんど沢田研二がリード、萩原健一はバックコーラスみたいなミックスになっており、また井上堯之のギターにも、シングルバージョンでは強いディストーションが効果満点!

演奏のテンポも幾分早く、つまりシングルバージョンの方がロック性感度が高いんですよねぇ~~~♪

ところが、いよいよ使われた問題の第34話「許されざるいのち」での「花・太陽・雨」は、まずは演奏のテンポがシングル&アルバムの両バージョンとも異なる印象ですし、ボーカル&コーラスの雰囲気も微妙に違っているように感じますので、もしかしたら、ここだけの別ミックスが作られたんじゃ~なかろうか?

と推察する次第です。

ということで、自分の好きなものを素直に認めなきゃ~、生きている意味も薄れてしまんじゃ~ないかなぁ~~~。

独断と偏見に満ちた拙ブログではありますが、これからもそ~した心情吐露は継続させていただきたく、よろしくお願い致します。
 
あぁ……、いよいよ新年度がスタートかぁ~。
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ひとりだけのワルツを愛す

2017-03-30 18:06:38 | 歌謡曲
ひとりだけのワルツ / 浅尾千亜紀 (CBSソニー)

音楽が好きな人ならば誰もが、特段ヒットしていなくとも、自分だけの忘れえぬ歌や演奏があろうかと思いますが、浅尾千亜紀が昭和45(1970)年に出した本日掲載のシングル盤A曲「ひとりだけのワルツ」も、サイケおやじにとっては、そ~した中の大好きソング♪♪~♪

なにしろ宮川泰の作編曲がゆったりしたテンポの哀愁ワルツであり、しかも洋楽テイストが滲みまくりという、ちょいと西部劇映画の挿入歌みたいな味わいに満ちていますし、尾中美千絵の綴った歌詞が、これまたギターを抱いた渡り鳥というか、漂白する気分はロンリーですから、人生を旅に例えれば、この歌の世界は、まさにサイケおやじの憧憬と書いてしまえば、カッコ良過ぎて恥ずかしくなるわけですが、それをさらに刹那の表現で節回す浅尾千亜紀の声質が、またまたサイケおやじが好きでたまらない西田佐知子を思わせるんですねぇ~~~♪

あぁ~、これはリアルタイムで聴いた時よりも、齢を重ね、人の世の喜怒哀楽をそれなりに味わって来た今になって、尚更に心に滲みる名曲名唱でありましょう。

そして告白すれば、サイケおやじは学生時代も、そしておやじバンドに入れてもらっていた時も、この「ひとりだけのワルツ」をやりたくて、時には我儘を許していただき、自分の持ちネタにしては独り善がりの感傷に酔っていたという、本当に恥ずかし過ぎる前科があるんですが、しかし実は今でも、何かの時に口ずさんでしまうという、愛唱歌でもあります。

ちなみに歌っている浅尾千亜紀は、所謂ビート歌謡や歌謡フォークっぽいレコードも残してはいるものの、失礼ながら大きなブレイクも無いままに引退されたらしく、このレコードあたりが最後のシングル盤なのかもしれませんが、当時のラジオから特に深夜放送を中心に「ひとりだけのワルツ」がヒットしていたという記憶がありますし、伝聞ではありますが、かなり以前にはCD復刻もされていたという情報もありますので、機会があれば、皆様にも聴いていただきたいと切望する次第です。

そして言うまでもありませんが、彼女のこのジャケ写におけるルックスは、サイケおやじの好みにはストライクゾーンのド真ん中♪♪~♪

それゆえに私的棺桶同行盤の1枚でもあります。
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これっきりでも素敵な嵐レナ

2017-03-29 19:12:50 | 歌謡曲
感じる / 嵐レナ (テイチク)

そのプロフィールや芸歴等々に不明なところがあっても、レコードに刻まれて残された歌に魅力があれば必ずやそれは評価され、殊更リアルタイムよりも後追いで再発見された場合であれば、人気も不動(?)になってしまうのが昭和歌謡曲のマニアックな世界です。

嵐レナが昭和46(1971)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「感じる」は、まさにその典型的な例であって、発売当時はヒットしたとは言い難いどころか、ほとんど知る人も少なかったと思われるのですが、後年の廃盤アワーの大ブームから好事家の的を得た紹介があって、今では復刻編集CDにも採られるほどの人気作になっているのですから、時の流れは偉大です。

なにしろ、それはスバリッ!

辺見マリ~夏木マリ路線のセクシー&エロティック歌謡ポップスが企図されている事は、「感じる」というストレートな曲タイトルからもご推察のとおりであり、実際、作詞:瓜生かずみ&作曲:飯田譲から提供された楽曲には、ちょいと文章にするには憚られるような表現が露骨に滲んでいますし、嵐レナの歌いっぷりが、これまた思わせぶりな誘惑調なんですから、スピーカーからレコードを鳴らすのにも周囲に気遣いと遠慮が必要かと……!?

しかし、同時にここで抑制と刺激という、ある意味では予定調和を齎しているのが鈴木淳によるアレンジの妙で、例えば冒頭のキメになっている――

 感じるぅ~~ 感じるぅ~~

という一節には、ちょっぴり大袈裟とも言える「ディレー&エコー」が用いられ、それが尚更に印象を強くすると同時に、オブラート的な役割を果たしていると思えば、基本的にミディアムテンポでキャッチーな曲調は狙いどおりの仕上がりじゃ~ないでしょうか。

また、肝心の嵐レナの歌唱力もしっかり平均点はクリアしていると思いますし、幾分ハスキーな声質も良い感じ♪♪~♪

彼女についてのプロフィールは詳らかではありませんが、どうやらモデル出身で歌手を志し、鈴木淳から指導を受けていたという事ですから、そのレコードデビューもあって当然でしょうし、ルックスにしても、なんとなくリリぃに似ている雰囲気がありますから、もしかしたらハーフ系なのかもしれません。

ということで、この「感じる」の1曲だけが突出して知られる嵐レナは、他にどのような活動を展開し、何枚ぐらいレコードを出していたのか、等々はサイケおやじの勉強不足ゆえに知る由もないんですが、それがあってこその人気が嵐レナの現状なのかもしれません。

うむ、昭和歌謡曲の奥は深く、未だ未知なる世界という真実は永久に変わらぬものと思うばかりです。
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気になりはじめた叶友子

2017-03-28 17:57:05 | 歌謡曲
初体験 c/w あなたがいるなら / 叶友子 (ポリドール)
 

この不貞腐れ気味の面立ちが好きだぁぁぁぁ~~~!

と、いきなりの愛の告白をしてしまうサイケおやじではありますが、その恋愛対象たる叶友子については、何も知るところがありません。

実は掲載のシングル盤は大昔に某ネットオークションで纏め売りされていた中にあった1枚でして、決してこれを目当てにしていなかった事が逆に幸いしたというか、告白すれば、落札したっきり、長期間放置していた件のレコードの山を最近になって見直していたら、このジャケ写ポートレートに何かを感じてしまったのが、その真相です。

で、実際に針を落としてみれば、作詞:千家和也&作曲:長沢ロー、そして編曲:馬飼野俊一が提供のA面曲「初体験」が、なんとっ!?!

なかなか山口百恵っぽい感じで、とにかく叶友子の声質や節回しが山口百恵に似ているというのが最初であれば、曲想そのものが、山口百恵を尚更に意識した仕上がりになったのか!?

まさにひとつの「鶏と卵」みたいに思えてしまうんですが、う~ん、その真相は……???

しかも、ご丁寧な(?)事には、発売されたのが昭和48(1973)年なんですから、こりゃ~、ますます山口百恵のデビュー期と重なる実情があるみたいで、これこそ芸能界のミステリと書いてしまえば、大袈裟過ぎるわけですが、それにしても、このジャケ写の叶友子は、およそアイドルらしくないわけで、だからこそサイケおやじはテレビ等々でも接した記憶がありませんし、楽曲そのものも、ここで初めて聴いたというわけです。

そして、そんなこんなを踏まえつつ聴いたB面「あなたがいるなら」が、これまたクリビツテンギョウのファンキーロック歌謡になっていて、こちらは作詞:千家和也&作曲:井上忠夫からの提供なんですが、馬飼野俊一のアレンジが強烈なリズムギターのカッティングやド派手なパーカッションを用いたイケイケ調ですから、これもまた同時期の山本リンダ夏木マリ、あるいは欧陽菲菲あたりの路線を狙ったものなんでしょうかねぇ~~~!?

いゃ~、本当に驚かされたシングル盤でしたから、この他にも叶友子のレコードを探索せずにはいられませんよ♪♪~♪

ということで、洋楽の世界では、他のミュージシャンによる、例えばビートルズっぽい歌や演奏ばっかりを集めたオムニバス盤が編まれていたりするのですから、我が国でも「山口百恵」をキーワードにしたコンピレーションアルバムが出されても不思議ではないし、もしもそれが企画されるのであれば、この叶友子の「初体験」は必ずや採られるものと確信しております。

最後になりましたが、サイケおやじには所謂「美女」とか「セクシー&フェロモン」等々の系統に拘ったジャケ買い趣味があり、他にも「猫顔」とか「白いセーター」とかに纏わるブツも蒐集してしまう癖があるもんですから、今度は「不貞腐れの面立ち」がそこに加わってしまいそうな予感がしております。

う~ん、なんか……、本気になりそうだなぁ~~~~。
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永久不滅のプレイガール:緑魔子の巻

2017-03-27 17:51:44 | プレイガール
酔いどれ船 / 緑魔子 (東芝)

昭和44(1969)年春、「プレイガール」が新番組としてスタートするという話題は、東京ローカルの「12チャンネル」であったにもかかわらず、なかなか期待されていたように思います。

ただし、その報道のメインはスポーツ新聞の芸能欄が中心で、だからこそのエロいテレビドラマという扱いが最初から強く滲んでいたように思うのは、既にその頃からプロレス大好き少年であったサイケおやじが毎日愛読していた「東京スポーツ=東スポ」の芸能紙面からの情報に感化されていたからで、それは説明不要、「東スポ」ならではの切り口が思春期にはジャストミートの刺激であった事と無関係ではありません。

そこにはレギュラー出演メンバーの顔ぶれ紹介が当然あり、全員がキュートでセクシー、そして「色気」と「怖さ」という、最も女性を象徴しているであろう個性を強く演じられる女優さんが揃っていた中にあって、サイケおやじは殊更緑魔子に大いなる好奇心、平たく言えばスケベ心を刺激されていました。

なにしろ当時の緑魔子と云えば、悪女・非行少女・場末の風俗嬢・ミステリアスな情婦等々を演じる個性派としてのイメージが確立していたようにサイケおやじには思えていましたし、実際週刊誌のグラビア等々で接する彼女の小悪魔的な佇まいやヌードフォトには、前述した「怖さ」と「色気」が並立していた記憶が今も鮮明です。

もちろんサイケおやじは中学生でしたから、そ~した演技を実際に銀幕で観ていたわけじゃ~無いんですが、既に「緑魔子」という名前と文字列には、刷り込まれたそれらが濃厚だったんですが……。

さて、実際に放送された「プレイガール」では、「男嫌いのマコ」という設定になっていて、レギュラーメンバーの中では所謂三枚目っぽいイメージで活躍していましたですねぇ~~!?!

それでも劇中ではシャワーシーン~バスタオル姿でのアクションとか、スリム&キュートな肢体を拝ませてくれましたし、衣装にしても、当時の最新流行だった「サイケ」を上手く着こなすというセンスはピカイチ♪♪~♪ 

ヘアスタイルやメイクについても、見事なお手本を示していましたですよ♪♪~♪

ところが当時は東映を離れてフリーとなっていたらしく、つまりは相当に忙しかった事から、レギュラー扱いだった20話中、僅か8本しか登場しておりませんし、役割も軽いものだったのは残念……。

このあたりの事情について、劇中では「海外出張」とか「お見合いで秋田へ帰った」等々の説明(?)的台詞もあるほどでしたから、やっぱり期待と存在感は各方面で強かったと思われます。

そして皆様ご存じのとおり、緑魔子はこの時期からアングラ芝居に傾倒し、ますます「飛んでる女」の印象を強くしていったわけですが、さりとて「プレイガール」の初代レギュラーメンバーであったキャリアは些かも薄れるものではないと確信する次第です。

さて、そこで本日掲載したのは昭和45(1970)年に発売された、彼女にとって、おそらくは最後であろう大衆的歌謡曲のシングル盤で、特に作詞:寺山修司&作編曲:田辺信一が提供したA面曲「酔いどれ船」は、今も人気のレア・グルーヴ歌謡!?

最初はアコースティックギターのアルペジオや陰影の滲むストリングスをバックにした正統派歌謡フォークの湿っぽさがニクイばかりで、それがサビでは、いきなり暴れるオルガンに導かれ、さらに強過ぎるパーカッションに煽られ、テンポアップしたリズムとビートにノセられてグリグリの節回しを聞かせるという展開は、再びシンミリシミジミの風情に収斂していくという素晴らしさですから、緑魔子の幾分不安定な歌唱が逆説的にイキイキしているんですねぇ~~~♪

これぞっ! 緑魔子♪♪~♪

まさに目からウロコの傑作と断じますが、残念ながら大ヒットには至らず、それゆえに今も人気盤になっているんじゃ~ないでしょうか。

緑魔子のレコードはシングル盤だけでも4~5枚残され、中古市場でもそれなりに出回っていますが、この「酔いどれ船」こそは機会があれば、ぜひお楽しみいただきとうこざいます。

ということで現在、緑魔子は強過ぎる個性ゆえに一般的な認識が薄まっているように思いますが、「プレイガール」だけではなく、CS「東映チャンネル」は最近でも「牝」とか「男なんてなにさ」という、なかなか面白い出演作品が放送されていますので、このあたりもご覧くださいませ。

「しぶとさ」と「可愛さ」の演技を分け隔てなく見せて=魅せてくれるのが、緑魔子の女優としての本質であるならば、「プレイガール」での「男嫌いのマコ」も、決して忘れられるものではなく、むしろひとつの代表作だと思っているのでした。
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永久不滅のプレイガール:應蘭芳の巻

2017-03-26 19:58:06 | プレイガール
ドラマチック・ブルース c/w チャイナタウンの夜 /  應蘭芳 (日本ビクター)

とにかく強いキャラクターが揃っていた「プレイガール」のレギュラーメンバーの中でも、既に「失神女優」という異名を得ていた應蘭芳(おうらんふぁん)は、まさに期待を裏切らぬ存在として、同番組スタート時には未だ中学生だったサイケおやじをもナチュラルにして濃厚なフェロモンでKOしてくれた女優さんでした。

それは中国系ハーフならではのセクシーな佇まいと立振る舞いに華があり、台詞回しの思わせぶりや凛とした表現の使い分けの妙、そしてあらためて言うまでもありませんが、豊満にしてメリハリが素晴らしい肉体の魅了は絶大でしたから、これで何も感じないという男は嘘吐きと断言したくなるほど!

しかも、彼女は「プレイガール」登場以前の昭和41(1966)年、既に人気テレビ特撮番組「マグマ大使(フジテレビ)」のモル役として、我々リアルタイムの少年達の前に姿を表していたのですから、その興奮度の高さは、皆様ご推察のとおりです。

で、やっぱり「プレイガール」における應蘭芳は、そのまんまの役名:蘭芳(らんふぁん)、あるいはヨシコとして活躍し、定番衣装のミニスカ系のチャイナドレスではスリットからの美脚の大サービスに加え、豊かに膨らんだ着衣巨乳、さらには時としてスリップ&水着姿等々を披露し、また当然ながら危機に陥っての縄姿には、グッと惹きつけられますよ♪♪~♪

そして、ここぞっ! という場面で男を篭絡する手練手管もイヤミがありません♪♪~♪

しかし、劇中の應蘭芳は決してそれだけじゃ~なくて、私生活では現実にA級ライセンス所持のドライヴィングテクニックや得意のスキューバ・ダイビング等々を活かしたアクション、しっかりとした演技力を伴った女としての心情演技も見どころであり、例えば第10話「女心に手錠をかけて」は應蘭芳の魅力が全開した傑作として、サイケおやじは特に好きなエピソード♪♪~♪

残念ながらパッケージ化は現在までありませんが、幸いな事にCS「東映チャンネル」で今春からスタートした「プレイガール」の再放送がありますし、4月に入っても4日と6日に再々放送もございますので、ぜひっ!

さて、そこで気になるのが歌手としての應蘭芳ですが、サイケやおやじが確認しているだけでも4枚のシングル盤が残されていて、もちろんその諸作は所謂フェロモン歌謡、というよりも、リスナーのエロ心をダイレクトで刺激する企画物で、例えば昭和46(1971)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲、作詞:佐伯孝夫&作曲:鈴木庸一、そして編曲:近藤進が提供の「ドラマチック・ブルース」にしても、サスペンス調のジャズ系劇伴(?)をバックに濃厚な語りを聞かせるという展開で、それに期待どおりの妖艶な台詞回しで応える彼女の演技力は、濃厚に咽び泣くテナーサックスと抜群の相性を披露しています♪♪~♪

また、同じ製作スタッフによるB面「チャイナタウンの夜」は曲タイトルどおり、巧みに中華メロディを入れたミディアムテンポの歌謡曲で、失礼ながら、決して歌唱力は秀でているとは言い難いんですが、各所で聞かれる中国語による語りがニクイばかりに良い感じ♪♪~♪

あぁ~、それにしても当時、こ~したレコードをスピーカー鳴らして鑑賞するリスナーの気持には大いに共鳴するサイケおやじではありますが、なかなか勇気も必要かと、気恥ずかしいわけでして……。

実は彼女が出したレコードや楽曲は、それが行き過ぎたようで、放送禁止が多かったそうですが、さもありなんと実感する次第です。

最後になりましたが、「プレイガール」の大活躍が強い印象を残した應蘭芳は、実はリアルタイムの撮影中、物語展開と直接関係の無いようなセクシー場面には抵抗感を覚え、反発もしていたという噂も残れされていますが、それでも実際に作られたエピソードの数々では決して出し惜しみをしていない、それこそが尊いと思うばかりです。
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引き回しの刑…?

2017-03-25 19:48:50 | Weblog

としか思えないほど、本日は早朝から、あちらこちらへと引っ張り回されました。

それも仕事と割り切れば納得する他はないんですが、弱音が胸中に充満するばかり!?

ところが、そんなサイケおやじのダメっぷりを痛感させられたのが、本日の稀勢の里でした。

ご存じのとおり、前日の取り組みで大怪我したにも関わらず、今日もクールに出場しただけでも凄いのに!

きっちりガチンコをやって、当然の敗戦ですよ。

負けるは誰だって分かっているし、本人の悲壮な決意は、周囲にも「痛いほど」なんて言葉じゃ~失礼千万でしょう。

正直、だからこそ休場するのも立派なスジの通し方であり、そうなっても責められるはずも無いのに……。

一方、優勝を争っている照ノ富士は、これ以上ないほどダーティな仕掛けで勝利を掴むという、それもまたプロなればこその方法論と思いたいです。

なぜなら、これで照ノ富士は大悪役として、明日の土俵に立つのですよ。

それに立ち向かう稀勢の里は、万に一つの勝ち目も無いどころか、下手したら力士生命の危機にさえ!?

遮二無二盛り上がっていた今場所が、まさにこんな展開で強烈な大団円を迎えようとは、誰が予測出来たでしょう。

この、全くのハードボイルドには、己の弱さを痛感させられたサイケおやじです。

うむ、明日は明日、これから帰宅して、何をするべきか悩むのも、贅沢な幸せと思うばかりです。

 

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フェロン女優の歌謡曲:荒井千津子の巻

2017-03-24 19:58:03 | 歌謡曲
ふうてんブルース / 荒井千津子 (日本ビクター)

女優が主役のセクシーアクション映画は殊更昭和40年代の我が国では多数制作公開され、もちろんそれは当時当たり前だった2本立プログラムピクチャーのB面的な扱いの作品が多かったとはいえ、むしろそちらがウケていた現実も確かにあり、また同じく日常のワンシーンでもあった街頭のボスターや立看板には、エグ味とエロ度の高い煽情的な場面を誇張したそんなこんなの映画が強烈に宣伝されていたのですから、青少年期のサイケおやじは、その人格形成に大きな影響を受けた事は言うまでもありません。

で、本日の主役たる荒井千津子も、松竹のそ~した作品で何本も主役を演じた女優さんで、例えば昭和43(1968)年だけでもアクション物の人気作「女めくら 花と牙」、猟奇系の「いれずみ無残」等々、物語の内容以上にエロい宣伝ポスターの絵柄は、今でもサイケおやじの記憶に鮮明ですので、未見の皆様は、ぜひともネットで探してみて下さいませ。

ですから、荒井千津子の魅力は、その頃に吹き込んでいたレコードにもきっちり活かされ、掲載の私有シングル盤のジャケ写をご覧いただければ、それも納得していただけるものと思います。

おそらくこれは昭和42(1967)年に発売された彼女のレコードデビュー作と言われていますが、とにかく作詞:帆歩健太&作編曲:鈴木淳が提供のA面「ふうてんブルース」は、所謂フェロモン歌謡であり、同時に芯の強い女の心意気をも歌い込んだ、これがなかなかの仕上がりですよ。

しかし、そ~は書きつつも、やっぱりこのジャケ写の方が魅力は絶大!?

それが、これですよっ、ど~ぞ、じっくりお楽しみ下さいませ。
 

うむ、この美脚、このパンチラ、定番と云えば、それまでではありますが、男物のワイシャツは、セクシー女優の証かもしれませんねぇ~~。もちろんそれが似合う荒井千津子のスタアの輝きには、グッと惹きつけられるというわけです。

ということで、我が国には、まだまだ復刻されるべき女優のセクシーアクション作品が幾本も残っており、ぜひともそれを実現するべく、サイケおやじは余生を捧げたい気持ちなんですが……。

なかなか儘らないこの世の厳しさを噛みしめているのでした。
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CS東映チャンネルの私的視聴方ご紹介

2017-03-23 19:43:20 | Weblog
先日来、しつっこく書いている「CS東映チャンネル」における「プイレガール」の視聴方法について、簡単に説明して欲しいというメールをいただきましたので、以下はあくまでもサイケおやじ個人の鑑賞設定ではありますが、ここにご報告させていただきます。

まず、件の「CS東映チャンネル」は有料プログラムで、それをテレビで鑑賞するには衛星放送用のアンテナかケーブル回線の設置が必要になります。

例えば前者はパラボラアンテナと配線工事が必要であり、後者もケーブルを引き込む作業が求められるんですが、アンテナの場合は立地条件や気象状況により、映像や音声に乱れが出る可能性がありますので、サイケおやじとしては後者を選択している次第です。

また、もちろん専用のチューナーが必要であり、テレビによっては既に内臓されている機種もあるようですが、ほとんどの契約会社では、そのチューナーはレンタルされるはずです。

で、サイケおやじの場合、まず契約しているのは「ひかりTV」で、これは光ケーブルの電話回線さえあれば、他に特段の工事は必要ありません。

料金は契約時期によって2ヶ月無料とか、様々なサービスがありますので、リンクによってご確認いただきとうございます。
 
で、まず申し込むと「チューナー」「接続ケーブル」「解説&情報誌」等々が送られてきますので、後は取説書に従って接続するだけです。

しかし、ここで問題になるのが、テレビとチューナーと光回線モデムの接続と距離です。

 テレビとチューナーは「HDMI ケーブル」
 
 チューナーと光回線モデムは「LAN ケーブル」

ですので、必然的に関連機器は近い方が便利で簡単ではありますが、現実的な諸事情は避けられないわけで、とりあえずサイケおやじは、まずテレビとチューナーは最も近くに設置し、チューナーと光回線モデムは、LAN ケーブルの長尺物で対処するという方法を選んでいます。

ちなみに最初に付属しているLAN ケーブルは「平型の10メートル」でしたが、長さが足りないと申し込み担当者に相談したら、速攻で「20メートル」物を送ってくれましたので、遠慮は無用♪♪~♪

書き遅れましたが、チューナーやケーブルは契約解除時に返却が基本なので、不要のケーブルも紛失は厳禁かと思います。

また、ここのところを WiFi 無線 LAN 設定にする事も可能ですが、その場合は中継子機が絶対的に必要かと思います。

で、とりあえず接続したら、後は指示にしたがって諸々の入力設定をやるだけなんですが、基本的にOCNの契約があると、本当に簡単だったのはサイケおやじの実体験でした。
 
こうしていよいよ「ひかりTV」の視聴が可能になれば、基本契約料金だけで相当数のチャンネルが楽しめますし、BSも一部を除いて、ご覧になれますので、後は件の「東映チャンネル」等々のオプションを契約すれば、楽しい時間はお約束の保証付ですよ。

なにしろ「プレイガール」が観られるだけで、生きる希望が湧いてくるほどですから。

また、気になるのは、それが録画出来るのか?

という問題ですが、ご安心下さい。チューナーにはちゃ~んと外付ハードディスクが接続可能になっていて、2~3TBの容量があれば、ほとんど連日の録画もOKですよ。

そしてそれをディスクに移すには、PCとインターネット環境、さらに有料のソフトが必要になります。

それがソニーから出ている「PC TV プラス」で、価格は3千5百円ほど、ソニーのサイトからDL購入出来ますが、これさえあれば、PCでもCS放送が楽しめますので、オススメです。

ただし、これには「無線」よりも「有線 LAN」が確実性の点において必須でしょう。

特に録画していた番組をディスクに入れる時には、基本的に「ムーブ」の扱いが多いので、油断は禁物の要注意!

録画データの容量は、90分ほどのカラー映画で 7.5GB ほどですので、BD-R ディスク1枚が 25GB ですから、だいたい3本ほど入りますし、件の「プレイガール」であれば、6本は入りますので、これしかありませんよっ!

また、「東映チャンネル」の場合、再放送がしっかりありますから、ダブり録画も出来ますし、保存も万全を期すという体制に抜かりはありませんぜっ、ふっふっふっ♪♪~♪

ということで、本日は極めて簡略にご報告させていただきましたが、詳しくはやはり「ひかりTV」のサイトでご確認下さいませ。

さて、今日はこれから「プレイガール」を観るぞぉ~~っと!
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永久不滅のプレイガール:真理明美の巻

2017-03-22 18:25:23 | プレイガール
忘れたいの / 真理明美 (テイチク)

既にお知らせしたとおり、「CS東映チャンネル」では、いよいよ「プレイガール」の再放送がスタート♪♪~♪

ですから、初回から2話ずつが流される木曜日は毎週のワクワクするお楽しみであり、何かと辛い日々に苛まれているサイケおやじにとっては、とにかく生き延びる心の拠り所になっているほどです。

さて、そこでプレイガールの初代レギュラー女優は全員が自己名義のレコードを出しており、中でも真理明美は本日掲載のシングル盤A面曲「忘れたいの」では本名・及川久美子のクレジットで歌詞も自作するという力の入った歌を披露しています。

しかも作曲:鈴木淳&編曲:森岡賢一郎がそれに附したメロディとアレンジが、発売された昭和43(1968)年秋の流行最先端を強く意識したエレキ&ソウルジャズな歌謡曲になっているんですから、たまりません♪♪~♪

そして真理明美のボーカルが、これまたジャストミートの節回しで、そのグルーヴィな歌いっぷりにはグッと惹きつけられますよ♪♪~♪

硬軟使い分ける声質や程好いコブシも良い感じ♪♪~♪

まさに女優の歌の魅力が全開の名唱&名曲と思うばかりですし、現在までに様々な復刻コンピレーションCDに収録されているのも納得されるところです。

しかし、それだけに彼女が残した公式レコードは、おそらくこれだけという現実が本当に勿体ない!

もっともっと歌の世界でも活躍していただきたかったと願うのはサイケおやじだけでは無いのでは……?

等々と書いてしまえば、真理明美の女優としての魅力や存在感は決して二の次ではありません。

そのデビューは昭和38(1963)年の松竹入社からスタートしていて、翌年には主演作「モンローのような女」が公開されて以降、クール&コケティッシュなイメージは後々の出演作でも強い印象を残していますが、中でも安藤昇の主演作「顔は男の履歴書(昭和41年)」における朝鮮人娘役が素晴らしく、これは現在DVD化されていますので、どうか皆様もお楽しみ下さいませ。

また、肝心の「プレイガール」ではクールなお色気とアクション、さらには如何にも現代的なオトボケの両刀使い(?)の演技が「らしさ」の存在証明!?

ところが当時、須川栄三監督との新婚生活もあった事から、番組撮影の過密スケジュールとの両立が苦しくなっていたそうで、ついには病に倒れ、ほぼ1年でレギュラーから降りてしまったのは残念……。

しかし、真理明美が演じてくれた「プレイガールのアケミ」は、決して忘れられる事がないはずで、それは現在再放送中の「CS東映チャンネル」で皆様もぜひ、ご確認下さい。

ちなみに、当然ながら、サイケおやじは件の再放送をリアルタイムじゃ~鑑賞出来ず、録画しておいて深夜に独り、端座して凝視するという、まさに生きている歓びに浸るのが、現時点毎週木曜日深夜の行動であります。

うむ、だから今日も生き延びようっ!
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