OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

夏の思い出は何時もせつなく

2016-07-31 19:35:55 | 歌謡曲
黄色い麦わら帽子 / 松崎しげる (日本ビクター)
 
我が国芸能界の「夏男」と言えば加山雄三、ワイルドワンズ等々の昔(?)からサザンオールスターズ、チューブ、山下達郎、杉真理、角松敏生、杉山清貴あたりもお馴染の人気者だと思いますが、松崎しげるもそのひとりじゃ~なかろうか!?
 
と思い続けて幾年月のサイケおやじです。
 
もちろん、今となっては特大ヒットの「愛のメモリー」が絶対的に優先されている事から、夏のイメージなんかは、代名詞とも云える「年中日焼け顔」しか無いのかもしれませんが、しかし本業の歌手活動としては持ちネタに夏の印象が多く、中でも「セーリング・ラブ」はそのものズバリでしょうし、もうひとつ、本日掲載のシングル盤A面曲「黄色い麦わら帽子」も忘れ難い名曲名唱だと思います。
 
なにしろこれは松崎しげるがブレイクする端緒となったチョコレートのCM曲のひとつであり、つまりは「君は何をおしえてくれた」や「愛のメモリー」と同列に並ぶ代表作でありながら、それでもジャケ写には松崎しげる本人が全く出ていないというあたりがクセモノでしょうか。
 
実は件のCM本篇には確か志垣太郎か森田健作が出ていたはずで、ジャケ写に登場しているモデルさんがそこで共演していたような記憶があるんですが、サイケおやじ的には肝心の映像部分よりも、松崎しげるが歌ったイメージソング「黄色い麦わら帽子」の方が強い印象になっていたんですねぇ~♪
 
とにかく━━
 
 黄ぃ~色ぃ~麦わら帽子~のぉ~♪
 女の子ぉ~~~♪
 
と歌い出される歌謡フォーク調の穏やかなメロディラインと過ぎし夏の思い出に再会を夢想する青春ど真ん中の男の儚い願いが、なかなか上手く表現されていて、それは作詞:ちあき哲也&作曲:中村泰士、そして編曲:高田弘のプロの仕事の手際もさることながら、松崎しげるの歌心は流石だと思うばかりです。
 
それはもちろん、例えば「愛のメモリー」に代表される情熱の歌唱が凄いのと同等に、抑えた節回しの味の付け方というか、「黄色い麦わら帽子」のようなシンプルに口ずさめる歌であればこその匠の技かもしれません。
 
ということで、夏を過ごすには相当のエネルギーが必要とされる分、過ぎて行く時間の流れの中のあれやこれや、殊更出会いと別れは人生の彩として深く刻まれてしまうような気がします。
 
毎年、夏には何かを期待するには既に齢を重ね過ぎたサイケおやじではありますが、若い気持ちだけは失わないようにしたいものです。
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タツロー歌謡とナイヤガラロックの美しき流れ

2016-07-30 19:33:15 | 日本のロック
夏の翼 c/w RARKING / 岩崎元是 & WINDY (キティ)
 
ほぼ日本全国で梅雨が明けたと思ったら、いきなり強烈な猛暑に苛まれているのは自然の摂理ってやつでしょう。
 
当然ながら、その中じゃ~、実にちっぽけな存在の人間なんて太刀打ち出来るはずもありませんから、人工的な冷房は必要でしょうが、まずは気分を夏どっぷりの涼風に持っていける音楽という利器(?)を用いるのも悪くありません。
 
そこで取り出したのが昭和61(1986)年に発売された岩崎元是 & WINDYの、おそらくは最初のシングル盤で、殊更A面「夏の翼」は曲タイトルどおり、なかなか素敵なサマーソングの決定版!
 
結論から申し述べれば、作詞作曲が岩崎元是、編曲が WINDY というクレジットがあろうとも、これはスバリッ! 山下達郎の大いなる影響下に生まれた歌と演奏であり、そのメロディラインの流れ、サウンドの作り方等々があまりにもモロな世界な過ぎて、サイケおやじは初めて聴いた時、思わず微笑ましい気分にさせられましたですねぇ~♪
 
特にサビ始まりのパートにおけるコーラス&ハーモニーの重ね方には、なかなかの愛情を感じてしまうほどです♪♪~♪
 
そして当然ながら、その根底(?)に存在するもうひとつのキモが大滝詠一の主導する通称「ナイヤガラサウンド」でしょうから、つまりはそれ経由でフィル・スペクターの「音の壁」に対する敬意のようなものが表出しているあたりにも、ニンマリ♪♪~♪
 
ですから、B面収録の「RARKING」が、これまた思いっきり大滝詠一になっているのもムベなるかな、ゆったり&しっとりの曲調を彩る実兄・岩崎文紀のストリングスアレンジも素晴らしく、さらには最終パートで用いられる「雨音のSE」がアナログ盤ならではのエンドレスという趣向になっているのも、たまりません♪♪~♪
 
ちなみに岩崎元是 & WINDY は実在のバンドであり、メンバーは岩崎元是(vo,g)、稲葉真弘(key)、 村中義仁(b,per)、関和則(ds) というのが基本編成ながら、レコーディングやライブの現場では適宜助っ人が参加していたわけですが、とにかく岩崎元是は奇特な才人であり、バンド解散後は作編曲やプロデュースの仕事で、演歌からアニソンまで、なかなか幅広い活動と実績を残しておりますので、気になる皆様は探索してみる事をオススメ致します。
 
なんたって、演歌に「音の壁」を使ったサウンド作りとか、アニソンにおける素直に分かり易いアレンジの旨味は絶妙なんですねぇ~♪ 中でも某ビール会社のCM曲になっていた細川たかしの「応援歌、いきます」は、ほとんど大滝詠一が作ったかのような作編曲になっていますので、これはニクイです!
 
ということで、実は木曜日の「もらい事故」の余波が良い方向へ作用したみたいで、昨夕から本日もちょっぴりですが時間的に余裕がとれまして、久々に映画館で新作「シンゴジラ」鑑賞して来ました。
 
こ~ゆ~、穏やかな日を過ごせる現状には感謝するのみであります。
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あの日の事故初体験から

2016-07-29 20:05:42 | Weblog
バイクで最初の「もらい事故」は、昭和53(1978)年10月の初めでした。
 
夜に帰宅途中、信号待ちをしていた交差点に酒酔いの車が突っ込んで来ての事故に巻き込まれたんですよ。
 
そして両腕を固定され、10日間程の入院となったんですが、恥ずかしながら、当時若かったサイケおやじが一番に苦しかったのはオナニーが出来なくて、夢精に怯える日々を送った事なんですが、それも「好事魔多し」の真相証明でありました。
 
実はその日の朝、某高層ホテルの客室フロアのエレベーター前で、サイケおやじがなかなか来ないエレベーターを待っている時、ふと横に現れた女性を見ると、それはロマンポルノ等々で当時のトップ女優のひとりであった中島葵でした。
 
もちろんサイケおやじは、彼女にはスクリーンの外では初めて会ったというわけで、彼女クラスの女優さんであれば常にマネージャーとか付き人あたりがいっしょのはずだと思うのですが、その時の彼女は単独行動だったので、サイケおやじが意を決して話しかけてみると、やはり彼女は「中島葵」であることを認められたのですから、さあ、それからが大いなる舞い上がり♪♪~♪
 
サイケおやじは彼女の大ファンであること、映画を沢山観ていること等々を泣きそうになりながら喋り、おまけに厚かましくもサインまで頂戴致しました。
 
さらに、やっと来たエレベーターの中ではロビーまで二人っきりの信じられない時間まで過し、別れ際に握手までもして頂いたのです。
 
どうです、うらやましいでしょう~?!
 
しかし、それこそが好事魔多し!
 
今夜はこの手でオナニーだっ!
 
なぁ~んて、決して浮かれていたわけでは無いのですが、冒頭で述べた夜の「もらい事故」は、幸運と災厄のコントラストが強く出てしまった、この世の理のような気がしています。
 
また、これには後日談というか、その入院中に妹とガールフレンドに家の自室を探索され、エロ本やSM誌の山を発見されたもんですから、気まずい展開に……。
 
当然ながら、それが為に、いいえ、本当はサイケおやじの不甲斐なさが原因なのですが、ガールフレンドは去って行きました、トホホ。
 
うむ、人世は常に悲喜こもごもだと、今でも痛切に感じさせられる思い出であります。
 
ということで、家族や友人知人、そして仕事関係者、さらには皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけして、申し訳ございません。
 
同時に皆々様からのご厚情には深く感謝しております。
 
ちなみにサイケおやじのバイク歴は16歳からなので、その間、今日まで転倒は数知れずなもんですから、転び慣れしていると言えば語弊があっての顰蹙物とは自覚しつつも、だからこそ昨日の「もらい事故」は軽傷で済んだという現実は本当だと言わせて下さい。
 
事故状況から通常だとサイケおやじは前方に飛ばされ、頭っからの全身打撲だったはずで、そうなったらヘルメットなんか何の役にも立ちません。某政党の幹事長のように、軽くても頸椎をやられていたはずです。
 
もちろん悪運が強い事は百も承知で、だからこその転倒自己防衛が身についていたと言うのは、なかなか気恥ずかしいのですが、一応はドナーカードを常に持ち歩く身であることを告白させて下さいませ。
 
そして何にしろ、事故や災いは突然にやって来ます。
 
サイケおやじも初老の身なれば、今まで以上に覚悟を決めていく所存です。
 
失礼致しました。
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厄日なり…

2016-07-28 19:55:45 | Weblog

今日は午前中、思いの外に仕事がドンドン好結果♪

ところが午後には一転、久々に病院での定期健診へバイクで向かったら……。

なんとっ! 病院駐車場入り口から飛び出してきた車にぶっつけられ、転倒してしまったですよ。

幸いにもバイクは全損に近いものの、サイケおやじは肩の打撲と肘&膝の擦り傷に済んだと思いきや!?

やらかした相手が気が動転していたのでしょう、本来はバックさせる車を前進させ、おかげでサイケおやじの足と足首の上にタイヤがっ!

これは効きましたですねぇ~~~!?

どうにか骨折は免れたものの、右肩の痛みと傷のガーゼ処置等々でシャワーも満足に浴びられないのがツライです、トホホ……。

ちなみに笑い話なんですけど、病院の前の事故現場に救急車がやって来て、中で応急処置とか問診はともかくも、わすが20メートルを救急車に乗せられるというバカらしさは、これ如何に!?

歩いても行けますと言ったんですが、キマリですからなぁ~んていう台詞の前には絶句と失笑でした。

ちなみにケガの状態は大丈夫でしょう。

後は警察と保険屋まかせなんですが、事故車を受け取りに来たバイク屋の話では、全損にして、新車を買って欲しいような口ぶりで、いやはやなんとも。

ということで、好事魔多しは不滅の真実と再痛感させられました。

皆様もご注意下さいませ。

 

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夏はウキウキしたいよねぇ~♪

2016-07-27 16:36:54 | Singer Song Writer
恋するマリンパーク c/w 月の浜辺~マヤマヤビーチ / 尾崎亜美 (ポニーキャニオン)
 
そりゃ~、別に夏に限った事ではありませんが、しかしやっぱり夏には甘~い恋の歌が似合います。
 
そこで本日のご紹介は尾崎亜美が昭和59(1984)年に出したシングル盤、その両面共に素敵な夏向きの恋の歌♪♪~♪
 
とにかくまずはA面「恋するマリンパーク」からしてミディアムスローな甘さが満点の雰囲気が良い♪♪~♪ ただし、甘すぎて虫歯になりそう……、とか言う前に、彼女の節回しに幾分歌詞が聴き取りづらい感もあり、それゆえにバックのバンドサウンドの力強さが面白いコントラストを描いているのは狙ったものなんでしょうか?
 
ちなみに作詞&作編曲は尾崎亜美、そして参加ミュージシャンは堀信泰(g)、小林信吾(key)、深井康介(b)、河野道生(ds) をメインとするシンプルな編成で、当時の彼女のツアーバンドだったという話も聞いたことがありますが、未確認で申し訳ございません。
 
しかし、それが完全に良いベクトルを示したのがB面に収録された「月の浜辺~マヤマヤビーチ」で、所謂トロピカルな楽しいムードが大盤振る舞いのウキウキソング♪♪~♪
 
確か岩崎良美に提供された楽曲だったはずですが、作者のセルフカバーなればこその魅力が確かにあるわけで、しかも尚更にバンドサウンドを強めた小林信吾のアレンジもニクイばかりですから、サイケおやじは当時から、しっかり自家製の「好きな歌カセット・夏篇」には入れていましたですねぇ~♪
 
そして良く知られているところでは、この「月の浜辺~マヤマヤビーチ」はアルバムとシングルの両バージョンにミックスの違いがあって、アルバムよりはシングルバージョンがメリハリの効いた音作り、さらに45回転ならではの音圧の強さがあるので、個人的にはこちらが好きなんですが、現行のCDではど~なっているのか不明ですので、気になる皆様は聴き比べをしてみて下さいませ。
 
ということで、何かと物騒な世相には、せめて音楽でも聴いて過ごしたりする、そんなささやかな和みの時間を大切にしたいものです。
 
さあ、夏はこれからっ!
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酷ぇ事しゃがる!

2016-07-26 17:47:35 | Weblog

相模原での大惨劇には、朝っぱらからド肝をぬかれました。

仕事絡みで本日は午前4時からPCを前にしていたので、いきなりの悲報がネット経由で入って来たのです。

実は当地にはサイケおやじの親戚の家があり、何度も訪れていたところなので尚更です。

あまりの事に最初はテロ事件かと思いましたですよ……。

しかもその後の報道では容疑者から薬物反応とか、確信犯的言動があったとか、とにかく逸脱した行動が恐ろしい!

犠牲者・被害者の皆様には衷心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

合掌。

 

 

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ビーチボーイズ歌謡があればいい♪

2016-07-25 19:50:01 | 歌謡曲
サマー・ビーチ・ガール / BUZZ (キングレコード)
 
掲載したシングル盤はジャケ写だけじゃ~、何が夏向き?
 
なぁ~んていうのが大方の第一印象でしょうし、実際サイケおやじもそのとおりだと思っています。
 
しかし、制作側イチオシの裏側に、こんな素敵な歌がひっそりと入っているんですから、アナログ盤は侮れません。
 
それが本日のお題、「サマー・ビーチ・ガール」で、もちろん曲タイトルどおり、ビーチボーイズ風味がたっぷりのニューミュージック歌謡、あるいはポップス系歌謡ロックの隠れ名作♪♪~♪
 
もちろん、皆様ご存じのとおり、演じている BUZZ は小出博志と東郷昌和が組んだ歌謡フォークのデュオであり、昭和47(1972)年に公式レコードデビューした最初のシングル曲「ケンとメリー」が日産スカイラインのCMに使われたことから大ヒット!
 
忽ち注目を集める存在になったようですが、サイケおやじには、ど~にも趣味性がちがっていたので、完全にノーマーク……。
 
ですから、昭和50(1975)年のちょうど今頃、偶然にも某レコード屋の店先で流れていたこの「サマー・ビーチ・ガール」を聴いた時、まさか BUZZ が演じていようとは、想像もしていませんでした。
 
そして店員の女の子に尋ねて、件のレコードの現物を教えてもらった時には心底、驚きましたですねぇ~~~!?!!
 
だって、既に述べたとおり、これは過言ではなく、完全にビーチボーイズの日本語替え歌っぽくて、パクリと言われれば、そのとおりなんでしょうが、サイケおやじとしてはリスペクトを感じる好き好きソング♪♪~♪
 
第一、その当時の日本じゃ~、ビーチボーイズは現在ほど再評価されておらず、それなのにこ~う~奇特な歌をやってくれる、その信念(?)は日頃から軽く見られていたサイケおやじを含むビーチボーイズのファンには感涙物だったと思われますが、同好諸氏の皆様はどのようなお気持ちだったんでしょうか?
 
とにかくそれを強く想起させるのが高橋幸宏の作編曲で、メロディやリフのキメは既に述べたとおり、ビーチボーイズの「Don't Hurt My Little Sister」に強く影響されたというか、他にも同グループの初期の名演名唱から美味しいキモを借用しまくったという中で、殊更コーラスワークのビーチボーイズ性感度の高さがたまりません。
 
実は後に知った事ではありますが、やっぱりと言いたくなる気持ちを抑えつつの種明かしとして、ここには山下達郎がしっかり参加していて、本人も自画自賛の仕上がりだとか!?!
 
う~ん、さもありなんですよ♪♪~♪
 
もう、このあたりは皆様の耳でもご確認願いたいところで、コーラスのベースパートとハイトーンのコントラストにおける存在感は、何が何でも山下達郎じゃ~ないでしょうかねぇ~~♪
 
尤も既に述べたとおり、そんなこんなの真相は昭和も末頃になって知ったサイケおやじですから、リアルタイムじゃ~、痛快なほどに関心して聴いていたんですけどねぇ~、正直に告白させていただければ、やられたなぁ~~、っていう口惜しさもありましたです。
 
ちなみに作詞は竜真知子で、歌詞の中には如何にもの夏と海と恋愛の定番語句がテンコ盛りってのも、嬉しいかぎりです。
 
それと BUZZ と高橋幸宏の関係というのも、何となくイメージが違うという感じなんですが、メンバー夫々が高橋幸宏、そして実兄の高橋信之と過去にバンドをやっていたらしく、それゆえに人脈からデビュー出来たという伝説もあるらしいですよ。
 
ということで、夏にはビーチボーイズ歌謡も似合います。
 
CD化されているかは不明なんですが、夏なればこそ、皆様にはお楽しみいただきたい歌であります。
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いろいろあっても夏の歌は好きです♪

2016-07-24 19:29:23 | 歌謡曲
サマー・サンデー c/w 夏の日よいつまでも / 岡田みき (BAY)
 
子供の世界では夏休みに入って最初(?)の日曜日というのであれば、サイケおやじもそ~した時代を振り返りつつご紹介するのは、後の小川みきが、それ以前に岡田みきとして出していたシングル盤です。
 
なにしろA面に収録されたのが「サマー・サンデー」という、そのまんまのポップス歌謡ですからねぇ~~♪
 
当然ながら作詞:さかよりひさし&作曲:ふじわらみなと、そして編曲:青木望が企図したところは、乙女心のせつない恋の願い事であり、月曜日から土曜、そして日曜日へと繋がる心のあれこれを歌い込んでいくのは大衆歌謡の常套手段ではありますが、ふじわらみなとが附したメロディがオールディズ風味の洋楽趣味に彩られ、加えて青木望のアレンジがピアノをメインにしたジャズコンボっぽいところが、尚更に素敵なんですねぇ~~♪
 
ところが肝心の岡田みきの声質が妙にキンキンしていて、高音部がキツい感じですし、全体的なミックスもドラムスが前に出過ぎた感があるもんですから正直、聴いていて些か疲れてしまうような……。
 
もちろんストリングスも入っているところから、もしかしたらボーカルを薄くして、例の「スペクターサウンド」を狙ったのかもしれませんが、これが世に出た昭和46(1971)年では失礼ながら、仕上がりも企画も残念賞というのがサイケおやじの本音です。
 
ちなみに曲を書いた「ふじわらみなと」は「三枝伸」の別名という説が有力で、だとすれば作詞&作編曲の全てを担当したB面曲「夏の日よいつまでも」が、ますますオールディズ真っ只中という、スローなメロディ優先主義に傾いているのは納得なんですが、こちらでも岡田みきの声質に鋭さが有り過ぎて……。
 
う~ん、そのあたりが売れなかった要因なんでしょうか?
 
レコード全篇としては、コニー・フランシスに影響されたと思しき作風が好ましく、だからこそミックスダウンやSE等々にもう少しの捻りがあればなぁ~~、という不遜な気持ちを抱かざるをえません。
 
しかし、ジャケ写も秀逸ですし、冒頭に述べたとおり、岡田みきは小川みきと改名し、さらにマニアックなポップス歌謡の裏名盤を出していくのですから、こ~ゆ~レコードも作っていたという履歴に嬉しくなるのが、昭和歌謡曲愛好者の本音じゃ~ないかと思っているのでした。
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原美登利のハワイアンポップス歌謡

2016-07-23 19:29:17 | 歌謡曲
小麦色の少年 / 原美登利 (ワーナーパイオニア)
 
夏向き音楽と云えばウエストコーストロックやボサノバというのが現代の定番かもしれませんが、昭和40年代には、まだまだハワイアンの人気も高いものがありました。
 
そして当然ながら、ハワイアンを入れた歌謡曲もどっさり作られ、ヒットしたレコード以外にも名曲名唱が残されたのは芸能史の真実です。
 
本日掲載のシングル盤A面曲「小麦色の少年」もそのひとつで、作詞:山上路夫&作編曲:鈴木邦彦が企図したのは、発売された昭和47(1972)年の流行を踏まえれば、ハワイアンとフォーク歌謡のハイブリット感覚とでも申しましょうか、穏やかにしてポップなメロディとロマンチックな恋の傷心を歌い込んだ曲調がたまりません♪♪~♪
 
しかも歌っている原美登利の声質や節回しが過言ではなく、ちょうど南沙織小柳ルミ子の良いとこ取りなんですねぇ~~♪
 
本当に歌が上手くないと、このしっとりした情感と色気は表現出来ないと思いますし、加えて絶妙の爽やかさには胸キュン満点♪♪~♪
 
また、それを彩る演奏パートにはハワイアン特有の「スラックキー」と称される変則オープンチューニングを使ったギターが用いられ、一般的なのは「オープンG」=「D・G・D・G・B・D」と言われていますが、ここではさらに微妙なチューニングの変更があるように思われますので、ここは皆様のご意見をお聞かせ願いたいところです。
 
それとメロディラインがどうにも山下達郎の「LOVELAND, ISLAND」に似ていると思うのはサイケおやじだけでしょうか? もちろんそっちはテンポアップしてフュージョンアレンジを施した仕上がりですから、違うって言われれば、それまでなんですけど……、「小麦色の少年」を作った鈴木邦彦は本場ハワイアン曲からのパラフレーズを用いるのが得意で、例えば黛ジュンの「天使の誘惑」あたりはその代表ですからねぇ~、まあ、いろいろあるんでしょう。
 
緩和休題。
 
で、これほど上手い歌手の原美登利は、しかし歌謡ポップス本流の作品はこれだけのようで、後は急速に小柳ルミ子路線へ傾き、数枚のレコードを残してフェードアウトしているのは個人的に残念です。
 
ただし、サイケおやじ、それでも決して彼女が嫌いではなく、例えば「初恋の町」という小柳ルミ子っぽくて、それでいて原美登利の個性がしっかりと表出した名曲名唱が大好きなんで、追々にご紹介しょうと目論んでいるほどです。
 
ということで、今日は一足早い「過ぎ去りし夏の思い出」の素敵な歌を取り出してみましたが、好評ならば、ちょっと続けようかなぁ~~、と独り善がりしているのでした。
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どうにもならない望み

2016-07-22 15:49:35 | 歌謡曲
もうどうにもならない / オックス (日本ビクター)
 
東京都知事選挙も終盤に入り、その必然的として各候補者それぞれにドロドロした話が巷を駆け巡っていますが、それにしても鳥越俊太郎に関する「文春」の記事は如何にもの内容だったんですが、サイケおやじが一番に呆れたのは、肝心の鳥越候補のそれに対する対応の拙さで、特に本人自らが会見しての態度と発言には失笑どころではありませんでした。
 
だって、あれだけ熱くなって所謂「淫行」という記事内容を否定していたら逆効果でしょう。
 
庶民にとっちゃ~、あの態度だけで、やっているにちがいないっ!
 
と思うのは必定であり、しかもさらに耳を疑ったのが「自分も週刊誌に携わってきたから、その遣り口は良く知っている」云々、それじゃ~、あんたも同じ事をやってきたんじゃ~ねぇ~かっ!?!
 
まさに語るに落ちたとは、この事でしょう。
 
おまけに、自分は「聞く耳を持っている」とか訴えていながら、件の記事の核心に触れる質問は聞こうともせず、事実関係を明らかにする説明もしないというんじゃ~、全くジャーナリストという履歴肩書は詐称みたいなもんですよっ!
 
それこそ、騒ぐのが商売の無責任マスコミの思うツボじゃ~ないですかっ!?
 
あぁ、あそこまでボケていたとは情けない……。
 
ということで、発作的に口ずさんでしまったのが本日掲載のシングル盤A面曲「もうどうにもならい」で、朝っぱらレコードまで取り出して、鳴らさずにはいられませんでした。
 
とにかく無機質で暗~いAメロから激したサビのコントラストが、まさに「もう、どにもならぁ~ないぃ~~」という絶望を歌い込んで強烈!
 
実はこれ、オックスが昭和46(1971)年に発売した作詞:多木比佐夫&作編曲:淡の圭一が提供のラスト作とされるシングル盤なんですが、当時は全く売れていなくて、しかもジャケ写が完全にムード歌謡グループの佇まいですからねえ~~!?!
 
おそらくはGSファンやマニアにとっても、通念的なロックっぽさが感じられないという受け取り方が一般的のようで、つまりは今も昔も評価&人気は否定的な歌のようですが、天邪鬼なサイケおやじにとっては、イントロから芝居がかって悲劇的なギターとストリングスオーケストラの演出が相当に好みの作風ですし、アップテンポでありながら、抑揚の無い歌メロがサビでは野口ヒデトの情念の節回しに繋がる作編曲の見事さが流石と思うばかりですし、間奏のギターソロが、これまたチープな狂おしさに満ちていて、最高なんですよぉ~~~♪
 
いゃ~、野口ヒデトは本当に素晴らしいボーカリストだと思うばかり!
 
 お別れだよ… さよなら… さよなら…
 
というラストのキメを、これほどリアルに歌えるんですからねぇ~~♪
 
あぁ、願わくば大切重要な選挙や政治に、こんな絶望を感じさせないでもらいたいものです。
 
ところが、小池ゆり子には殺害予告とか、他にも雑多な誹謗中傷合戦ばっかりが前面に出ていて、肝心の政策がほとんど争点になっていない現状が、やっぱりねぇ……。
 
また、単純に考えたって、多くの候補者が訴える公約の内容が、とても一期じゃ~不可能だと思われるものばかりで、つまりは議会を纏め、都民世論の動向を把握し、さらに時事諸々の情勢を鑑みつつ行政を遂行していくには、現実的に最低二期ぐらいは安定して都政のリーダーシップを発揮出来る人物が必要でしょう。
 
しかし、マスコミの本音と狙いは騒動と混乱であり、おそらくは鳥越俊太郎の当選を願っているにちがいないという推察も易く、例え都民の選んだ結果であろうとも、それを大切にしようなんて気持ちが微塵も感じられないのは悲しいですよ……。
 
こんなバカげた選挙になっているのは、誰の所為?
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