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日本を襲った最大の台風は?      千里眼

2007年07月15日 15時30分49秒 | Weblog
 私の連載シリーズ「朝日新聞に見る日本の歩み」のなかで、室戸台風を取り上げるさいに、投稿しようと思っていた内容であるが、丁度台風が日本を襲った今日、これを投稿することにした。

 さて、過去の最大の台風はどれか?
 
 それは1828年9月に長崎を襲ったシーボルト台風であろう。佐賀藩だけで1万人弱の死者を出した台風であった。シーボルトが出島で観測し記録を残したので、シーボルト台風と一般的に呼ばれている。学者がその記録などをもとに計算し、気圧は900ヘクトパスカル、最大風速50m/sと推定している。

 二番目は室戸台風であろう。気象台の観測で911.6ヘクトパスカルであったが、気象庁の正式台風統計は1961年から始まるので、この気圧は参考記録扱いになっている。伊勢湾台風と同じく高潮に襲われ、そのために、死者2702名、行方不明者334名、負傷者14994名という記録的な被害をこうむった。

 三番目が伊勢湾台風である。これは今でも我々愛知県人に強烈な印象を残している。上陸時の気圧は929ヘクトパスカルであった。死者4,697名、行方不明者401名、負傷者38,921名という惨たんたる被害をもたらしたのだ。
米軍気象観測機がずうっと台風発生時から追跡調査を行っていた。最大になった時点での気圧は895ヘクトパスカル、最大風速は90m/sというすさまじい台風であったのだ。

 では、アメリカ・ルイジアナを2005年8月に襲ったカテリーナはどうだったのか。上陸時気圧は927ヘクトパスカルだから、ほんのわずか伊勢湾台風より大きかったと言えよう。ハリケーン史上では6番目の強さであったと言う。発生以降アメリカは継続して観測していたが、最強時の気圧は902ヘクトパスカル、最大風速78m/sだったそうだから、最強時では、伊勢湾台風のほうが大きかったようだ。
コメント
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