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ザックジャパン(136) 岡崎を語り始めた頃  文科系

2014年01月07日 17時07分36秒 | スポーツ

 岡崎のことを書いてきたついでに、僕が初めて彼に目を付けたちょっと後のころのエントリーを再掲させていただきます。その頃の岡崎は、今の宇佐美や宮市らと同年齢(22歳?)。かれらにはほど遠いような鈍才でしたが、きらりと光るものがあったのです。サッカー、スポーツ記事ばかり続きますが、他の記事がないとつい出したくなってしまう。「空白日よりはマシ」という、これも一種の勤勉さと受け取っていただきたいもの。このほか、この記事の前の09年6月14日にも、彼の「代表選出の原点」とも言えるエントリーがあります。 

『 代表・岡崎慎司が成長を語る 文科系  2009年07月10日 | スポーツ
 
岡崎慎司のことは、去年からここで何回も書いてきた。代表の代表・「点取りの顔」が生まれるという予感からだった。そんな時、スポーツグラフィック・ナンバー最新号に彼へのインタビューが載った。その内容は、最近の自分が成長したと思う点を語っていて、それもかなり深いと感じた。そこを、彼の言葉として要約する形式で紹介し、いくらかのコメントをつけたい。サッカーの最新点取り術紹介というところだろう。

①「自分が動けば良いパスが来る」
 去年11月、シリアとのテストマッチで先発しましたがある反省がありました。「自分は、味方のパスに合わせて動いているだけのFWだ」と。これに対して、今年の1月ごろにこう決心したんです。「自分は止まった状態で足元にボールを受けても何もできない。自分から動き出そう」と。すると、良いパスが来るんです。だから、パサーがパスする前に「ここに欲しい」というのを示すんです。もう身振り手振りを入れながらね。
②迷いをなく動くこと
「僕はこっちに行きたいけど、パサーはなんか違うところを見てるんじゃないかな」、なんてやってると、遅れてしまい、相手より先にボールにさわれなかったりします。自分を信じて、とにかく迷いを捨てて自分から動くことにしました。
③自分の長所と、これから身につけたいプレー
去年の代表戦でも確かに、自分は運動量があったし、チャンスも作れていたと思う。今年のチリ戦では、フィジカルコンタクトでも負けていないなと感じた。(その上で、上記の変化があったということなのだ)
 僕のゴールを目指す姿勢は、相手のDFラインを下げさせると思うんです。すると、相手の、DFラインとボランチの間にスペースが生まれます。そこで僕がボールを受けられるようになって、さて何ができるかと。これが、次のステップへの課題です。

さて僕、文科系は以上の内容から、中田英寿と中山雅史の間にあったこんな会話を思いだす。多分、まだ中田が日本にいた97年頃のことだ。20歳の代表新人が、日本のエースアタッカーの1人に堂々と助言した話であって、いわゆる「体育会系」組織ではあり得ないようなエピソードとして、強烈な印象を受けた覚えがある。

英「中山さん、あんなに敵DFを背負ってちゃパスを出せませんよ。何でも良いですから、敵のいないところへ全力で走ってってください。そこにパスを出しますから」
 中山は、半信半疑ながら言われるとおりにやってみたら「すげー!」と目から鱗だったと述べている。ぎりぎり届くあたりに、厳しいパスが来たのである。ゴール枠に入りやすい絶好の場所で、かつ自由にシュートが打てるということなのだ。
ちなみにこの話が多分、全盛期の磐田を作るのに生きたはずなのである。磐田のパスサッカーはこれ以降に、点とり屋の中山の動きに合わせて組織全体が動くようになったという磐田選手の話を聞いたことがあるからだ。この時の磐田がどれだけ強かったかは次のことで分かる。02年に中山の相棒・高原がJリーグ得点王になったのだが、これ以来日本人得点王は出ていない。

なお、中田・中山のこの歴史的やりとりにも関連することだが、当時の中田にはサッカー関係者の大多数からずっと、こんな批判が集中していたことも思い出す。
 「不親切なパスばかりを出す奴」
 「アタッカーに『全速力でそこまで動け。届くはずだ』という生意気で、不遜なパスだ」
そのすぐ後には、「中田のパスこそ世界標準である」と変わっていったというおまけが付く話であった。代表での相棒トリオを形成した名波、山口や、岡田監督が中田のこのパスを高評価したからである。
 中田へのこの批判から、当時の僕は、評論家とか専門家とかが案外当てにならぬなと思ったものだった。20歳の中田が、日本サッカー関係者全体を大変革したというエピソードでもあって、非常に興味深い。』

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ザックジャパン(135) ブラジルまで楽しみな岡崎   文科系

2014年01月07日 16時06分53秒 | スポーツ

  前々回と前回それぞれ『岡崎、得点ランク4、3位も間近』、『岡崎、得点3位に迫るその訳』をここに書いた。ところで、ドイツキッカー誌でこのほど「前半戦のポジション別ランキング」が発表されて、FW部門で8位とある。これにはこんな意味があろう。8位は8位でも4位にこの上なく近い8位なのだと。というのは、実際の得点順位4位に5人がひしめいておりここまでが8人で、この5人と1得点しか違わない岡崎は実順位9位の中の最高位という順位になったということだ。

 こういう状況は、いわば当然なのである。何度も言ってきたように、岡崎は今期8得点の内7得点を、この8ゲームであげている。これは、岡崎がではなく、岡崎にパスを出すようにチーム体制が最近になって化けたということなのである。化けを評価したついでに、4位としても良いところだと僕は考えるのだけれど、流石それはリアルではないということだろう。あと1得点してあったら4位になれたこと確実の8位と言えよう。

 さて、世界順位2位の国で、岡崎が化けた。それも自国選手をあまり輸出せず、リベリー、ロッベン、レパンドフスキなど、今ヨーロッパ中のFWが集まってくる国だから、凄いことなのである。そして、彼の得点スタイルからいうと、何度も言うけどチームぐるみで化けたのであるから、彼の得点は今後もなかなか止められないはず。つまり、後半もまだまだこの順位は上がると期待できる。そして、今の調子から言ってすぐにあと2得点も難しいこととは考えられず、間もなく3位! ということは「世界の岡崎」も近い、と夢は膨らむ。ちなみにこのキッカー誌ランクでは、FWの4位までは「インターナショナルクラス」と銘打たれていた。

 ブラジル・ワールドカップでドイツFWランク3~4位などという選手が日本から生まれたら、そこに敵マークを集中させざるをえず、他のFWなどはずい分楽になる理屈だ。なんせドイツは、今のCLでイングランドとともに4チーム全てが決勝トーナメントに残っている国だし、直前のCL決勝戦を戦ったバイエルンとドルトがいる国でもある。当然、現時点の世界最強リーグと言える。こんな岡崎にマークが集中すれば、大迫、柿谷にもずい分チャンスが増えるというものだ。こうして、ワールドカップベスト8とか4とか、順位上昇可能性を賭けて、岡崎の得点に今からブラジルまで一喜一憂するという、サッカーを観る楽しみが一つ増えたね。

 10年南ア大会前に日本と戦ったゲームなどを観ても、コートジボアールは確かに実力アフリカナンバーワン。が、なんせムラがある。年寄りで、走れず、肝心なところで勝てず、常にもろいチームだ。本当に怖いのはイングランド中を震え上がらせているヤヤ・トーレだけ。日本が苦手とするブロック守備陣形タイプと言われるギリシャも、年寄りで得点力無し。急に得点を増やしていてギリシャ中の期待を集めている若手ミトログルにしても、円熟の岡崎にはまだ到底及ばないはずだ。大評判のコロンビアだが、こことも日本とも最近ゲームをやったベルギーの世界的選手たちがこう語っているというのは、既に有名な話。「日本の方が良いゲームをする」「日本のが強いのではないか」。気をつけるのは、ファルカオのカウンターだけだろう。パスの出し所を抑えればよいのだが、このチームは監督力が確かに高い。

 

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