18日中日新聞夕刊に、表題のことで良い記事があった。見出しが、まさにぴったりの、これ。
『「10番」中島 風格十分』
この記事内容が、本人以外からも取材していることがわかるものであって、記者の熱意、研究心なども感じられて、単なる報道ではないもの。文化記事はこう願いたいものである。野球にはこういう記事は常にあるのだから、サッカーでもどんどんこれを増やして欲しい。
最も目が行った箇所がここ。長友がウルグァイ戦の中島にこんな最高評価を与えたというのだ。
『ドリブルお化けですね。この勢いならビッグクラブに行ける』
これが、長くヨーロッパ第一線で世界の若手を蹴落としてはレギュラーを張り続けてきた長友の言葉だからこそ価値が高いと読んだ。それも、ディフェンスを職業としてきたベテランの目が見た評価なのである。僕としてはまた、この「ドリブルお化け」という表現に思わず微笑んでしまった。ここには「足が速い、そして、体幹も強いと自負して来た自分から見ても『お化け』に見えて、このドリブルはちょっと潰す自信がないかもしれない」とのニュアンスも感じられる。中島から見たら最高の褒め言葉だろうし、事実、ウルグアイ戦の中島はそんなプレーばかりだった。
南野の先取点への、密集を縫ったような長いグランダー・アシスト・パス。同点に追いつかれて引き離した2得点目は大迫のシュートによるものだが、このシュートは中島のシュートを相手GKがやっと弾いた地点へ大迫が詰めたもの。いずれの得点も、中島のドリブルが生みだしたものとも言える。このようにどんな時でも前へ、ゴールへと攻め入り、シュートに結びつけてしまう選手なのである。相手DFから見れば、こんな怖い選手はいない。『だから俺は「お化け」と感じたよ』・・・。同じ左サイドで、後ろから中島を見守り、支えた長友のこの言葉! これとは別記事にこんな彼の言葉もあった。「(前目に出て自分がおとりになったり、後ろを支えたりして)中島には『行って来い』という感じだったね」。
165センチの小回りだからこそ、大男揃いの世界のDFを恐怖させられるのだろう。つまり、身体が小さすぎることを武器に換えている選手なのだ。この姿は、スポーツの一つの醍醐味だろう。
『(中島が)何度も繰り返す言葉がある。「サッカーは楽しいもの。常に楽しむようにしている」』。
記者が伝える中島のスタイルだそうだが、日本人が大好きな牛若丸や舞の海の楽しさや、日頃の独特かつ厳しい鍛錬やを偲ばせてくれる。屈託が無くかつ晴れやかな中島のあの笑い顔にいつも惹かれて来たのは、こんな醍醐味の勝者と感じられてきたからに違いない。
こういう記事を書いたこの記者に大きな賛辞を贈りたい。
『「10番」中島 風格十分』
この記事内容が、本人以外からも取材していることがわかるものであって、記者の熱意、研究心なども感じられて、単なる報道ではないもの。文化記事はこう願いたいものである。野球にはこういう記事は常にあるのだから、サッカーでもどんどんこれを増やして欲しい。
最も目が行った箇所がここ。長友がウルグァイ戦の中島にこんな最高評価を与えたというのだ。
『ドリブルお化けですね。この勢いならビッグクラブに行ける』
これが、長くヨーロッパ第一線で世界の若手を蹴落としてはレギュラーを張り続けてきた長友の言葉だからこそ価値が高いと読んだ。それも、ディフェンスを職業としてきたベテランの目が見た評価なのである。僕としてはまた、この「ドリブルお化け」という表現に思わず微笑んでしまった。ここには「足が速い、そして、体幹も強いと自負して来た自分から見ても『お化け』に見えて、このドリブルはちょっと潰す自信がないかもしれない」とのニュアンスも感じられる。中島から見たら最高の褒め言葉だろうし、事実、ウルグアイ戦の中島はそんなプレーばかりだった。
南野の先取点への、密集を縫ったような長いグランダー・アシスト・パス。同点に追いつかれて引き離した2得点目は大迫のシュートによるものだが、このシュートは中島のシュートを相手GKがやっと弾いた地点へ大迫が詰めたもの。いずれの得点も、中島のドリブルが生みだしたものとも言える。このようにどんな時でも前へ、ゴールへと攻め入り、シュートに結びつけてしまう選手なのである。相手DFから見れば、こんな怖い選手はいない。『だから俺は「お化け」と感じたよ』・・・。同じ左サイドで、後ろから中島を見守り、支えた長友のこの言葉! これとは別記事にこんな彼の言葉もあった。「(前目に出て自分がおとりになったり、後ろを支えたりして)中島には『行って来い』という感じだったね」。
165センチの小回りだからこそ、大男揃いの世界のDFを恐怖させられるのだろう。つまり、身体が小さすぎることを武器に換えている選手なのだ。この姿は、スポーツの一つの醍醐味だろう。
『(中島が)何度も繰り返す言葉がある。「サッカーは楽しいもの。常に楽しむようにしている」』。
記者が伝える中島のスタイルだそうだが、日本人が大好きな牛若丸や舞の海の楽しさや、日頃の独特かつ厳しい鍛錬やを偲ばせてくれる。屈託が無くかつ晴れやかな中島のあの笑い顔にいつも惹かれて来たのは、こんな醍醐味の勝者と感じられてきたからに違いない。
こういう記事を書いたこの記者に大きな賛辞を贈りたい。