世界株価が一斉に下がり始めた。「日米など国家主導株バブルが近く弾ける」とか、「日本の金融緩和が米株価も支えてきたが、日本の『緩和出口時期』こそが問題だ」と予測されてきたのだから、固唾を呑んだ世界が、今の情勢に血眼だろう。
面白い旧稿、コメントやりとりを改めて再掲する
『 アメリカの窮状が原因 (文科系)2018-09-23 19:33:38
最も古いチリ政権転覆はともかくとして、シリア、イラン、トルコ、ベネズエラなどに対する、アメリカの狙いは何なのだろうか。今はその意図は明確になったと考えている。斜陽帝国アメリカの現在最大の悩み、困窮を考えてみれば分かるというもの。こんな悩みである。
① 日本も含めて人件費が安く技術もある先進国、中進国によって、米の物貿易がすっかり赤字にされて来た。
② その赤字を帳消しにしてきた対外金融利益が、リーマン以降にはもう、思うに任せなくなっている。
③ ①②から税収がどんどん下がって来たのに、軍事費は冷戦時代の2倍の6110億ドル(2016年、トランプがさらに輪を掛けて、猛烈に増やしている)などと浪費して来た結果、国家累積赤字がGDPの4倍にもなっている。この数字は2015年に元会計検査院院長が2015年に試算・公表したものだ。
④ こんなアメリカを救う対外金儲け手段の第一が、原油(独占価格)にあるということだ。あわせて、世界通貨としてのドルの価値が実質どんどん落ちてきているが、これはどうしても守らねばアメリカの将来はない。つまり、原油の支払いをドルでという世界の現体制死守が、アメリカ当面の至上命令になっている。
さて、フセイン・イラクも、イランも、原油をドル以外の通貨支払い可と動いたから、アメリカから憎まれた。また、イラク(原油埋蔵量5位)、リビア(同9位)を潰して以降、原油価格を乱しうる大元はイラン(4位)、ベネズエラ(1位)になった。この二つの国の原油自由輸出は、アメリカとして絶対に許せないということになった訳だ。現在日本のガソリン155円などと言う途方もない価格が、半額になりうる行動も取りうる国ということである。
こう考えればもう、打倒ベネズエラ、イランは言わずもがな。執拗な打倒シリアは、イランの兄弟のようなこの国を潰し、イランを裸にする狙いだと考える。トルコ潰しの意図はちょっと複雑に思われるが、単一経済圏としてのユーロ瓦解をずっと狙ってきたその狙いの一環だろうと愚考する。ユーロ単一経済圏を瓦解させなければ、ここの各国に対する金融的各個撃破が果たせないということだろう。ちなみに、イギリスのユーロ離脱は、英米金融による画策の成功という事だと見てきたものだ。』
『 Unknown (Unknown)2018-09-24 17:13:10
アメリカの窮状?
むしろ、今、アメリカの一人勝ちなんだが・・』
『 情勢を観るスパンと視野 (文科系)2018-09-25 20:56:30
これは一応お応えが必要だろう。そう思う人も多いだろうからである。
名無し君と僕とでは、情勢を観るスパン、視野の広さが違うと言いたい。「一人勝ち」とは、世界の何を何年ぐらいのスパンで観て言っているのか。
過去2~3年を観て、愚かなトランプの根拠のない強気発言を観て、国庫ぐるみ必死の株操作を見て、そのくせ年60兆円を超える軍事費は観ないで、物を言っているだけではないのか?
対する僕のスパンは、もっと長期的で、かつ広範囲に深刻に影響して来たことで物を言っている。
・GDPの4倍の国家累積赤字は、アメリカの政治を凄く縛っているはずだ。これで尚、年60兆円を超える軍事費を使っているのでは、5年程度ではどうする事も出来ない大困難を抱えていると思われる。
・物貿易におけるドルの威信低下、他通貨の台頭も数十年単位の、長期的根本的な悩みだったはずだ。イラクを潰したのも、イランを憎むのも、原油をドル以外の通貨で販売しようとしたからだ
・中国の物貿易台頭と、ユーロ統一などから、「原油独占価格命」になっている現在、アメリカはもう一つ兵器押し売りにも血道を上げている。これが、トランプ最大の仕事になっている死の商人ぶりである。
・数々の国際的横車から、国連では既に全く孤立してしまっている。信頼がない所へ持ってきて、今のトランプの馬鹿さ加減・・・。
以上のどこが、「一人勝ち」になるのか、僕が聞きたい。』
『 トランプの勝因にしてからが・・・ (文科系)2018-09-25 21:06:02
トランプの勝因にしてからが、「錆びた工業地帯」などの、すっかり落ちぶれた白人労働者たちのヤケのヤンパチが原因と言われてきたはずだ。いわゆる既成支配層、エスタブリッシュメントへの反乱とも言われている。これは反乱にならない「無知な反乱」にすぎないのだが。だって、トランプの閣僚は、先ず軍人、次いでゴールドマン等金融関係者が中心であって、相変わらず産軍複合体の面々なのである。
これらのどこに「アメリカ一人勝ち」の将来が見えるというのか?』
面白い旧稿、コメントやりとりを改めて再掲する
『 アメリカの窮状が原因 (文科系)2018-09-23 19:33:38
最も古いチリ政権転覆はともかくとして、シリア、イラン、トルコ、ベネズエラなどに対する、アメリカの狙いは何なのだろうか。今はその意図は明確になったと考えている。斜陽帝国アメリカの現在最大の悩み、困窮を考えてみれば分かるというもの。こんな悩みである。
① 日本も含めて人件費が安く技術もある先進国、中進国によって、米の物貿易がすっかり赤字にされて来た。
② その赤字を帳消しにしてきた対外金融利益が、リーマン以降にはもう、思うに任せなくなっている。
③ ①②から税収がどんどん下がって来たのに、軍事費は冷戦時代の2倍の6110億ドル(2016年、トランプがさらに輪を掛けて、猛烈に増やしている)などと浪費して来た結果、国家累積赤字がGDPの4倍にもなっている。この数字は2015年に元会計検査院院長が2015年に試算・公表したものだ。
④ こんなアメリカを救う対外金儲け手段の第一が、原油(独占価格)にあるということだ。あわせて、世界通貨としてのドルの価値が実質どんどん落ちてきているが、これはどうしても守らねばアメリカの将来はない。つまり、原油の支払いをドルでという世界の現体制死守が、アメリカ当面の至上命令になっている。
さて、フセイン・イラクも、イランも、原油をドル以外の通貨支払い可と動いたから、アメリカから憎まれた。また、イラク(原油埋蔵量5位)、リビア(同9位)を潰して以降、原油価格を乱しうる大元はイラン(4位)、ベネズエラ(1位)になった。この二つの国の原油自由輸出は、アメリカとして絶対に許せないということになった訳だ。現在日本のガソリン155円などと言う途方もない価格が、半額になりうる行動も取りうる国ということである。
こう考えればもう、打倒ベネズエラ、イランは言わずもがな。執拗な打倒シリアは、イランの兄弟のようなこの国を潰し、イランを裸にする狙いだと考える。トルコ潰しの意図はちょっと複雑に思われるが、単一経済圏としてのユーロ瓦解をずっと狙ってきたその狙いの一環だろうと愚考する。ユーロ単一経済圏を瓦解させなければ、ここの各国に対する金融的各個撃破が果たせないということだろう。ちなみに、イギリスのユーロ離脱は、英米金融による画策の成功という事だと見てきたものだ。』
『 Unknown (Unknown)2018-09-24 17:13:10
アメリカの窮状?
むしろ、今、アメリカの一人勝ちなんだが・・』
『 情勢を観るスパンと視野 (文科系)2018-09-25 20:56:30
これは一応お応えが必要だろう。そう思う人も多いだろうからである。
名無し君と僕とでは、情勢を観るスパン、視野の広さが違うと言いたい。「一人勝ち」とは、世界の何を何年ぐらいのスパンで観て言っているのか。
過去2~3年を観て、愚かなトランプの根拠のない強気発言を観て、国庫ぐるみ必死の株操作を見て、そのくせ年60兆円を超える軍事費は観ないで、物を言っているだけではないのか?
対する僕のスパンは、もっと長期的で、かつ広範囲に深刻に影響して来たことで物を言っている。
・GDPの4倍の国家累積赤字は、アメリカの政治を凄く縛っているはずだ。これで尚、年60兆円を超える軍事費を使っているのでは、5年程度ではどうする事も出来ない大困難を抱えていると思われる。
・物貿易におけるドルの威信低下、他通貨の台頭も数十年単位の、長期的根本的な悩みだったはずだ。イラクを潰したのも、イランを憎むのも、原油をドル以外の通貨で販売しようとしたからだ
・中国の物貿易台頭と、ユーロ統一などから、「原油独占価格命」になっている現在、アメリカはもう一つ兵器押し売りにも血道を上げている。これが、トランプ最大の仕事になっている死の商人ぶりである。
・数々の国際的横車から、国連では既に全く孤立してしまっている。信頼がない所へ持ってきて、今のトランプの馬鹿さ加減・・・。
以上のどこが、「一人勝ち」になるのか、僕が聞きたい。』
『 トランプの勝因にしてからが・・・ (文科系)2018-09-25 21:06:02
トランプの勝因にしてからが、「錆びた工業地帯」などの、すっかり落ちぶれた白人労働者たちのヤケのヤンパチが原因と言われてきたはずだ。いわゆる既成支配層、エスタブリッシュメントへの反乱とも言われている。これは反乱にならない「無知な反乱」にすぎないのだが。だって、トランプの閣僚は、先ず軍人、次いでゴールドマン等金融関係者が中心であって、相変わらず産軍複合体の面々なのである。
これらのどこに「アメリカ一人勝ち」の将来が見えるというのか?』