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トランプは「自由主義」嫌い  文科系

2018年10月01日 16時54分07秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今日の夕刊に、面白い記事があった。それも、世界が注目していた外交現場、新貿易協定の場面において。見出しが「米カナダ NAFTA合意 USMCAに名称変更」

 NAFTAとは言うまでもなく、北米自由貿易協定と訳されてきた。一方、USMCAの元になる英語を日本語に訳すると、「米国・メキシコ・カナダ協定」と、味も素っ気もない。と思っていたら、この名称変更の理由が僕の思った通りだったから笑えた。新聞にはその下りがこう書いてあった。
『トランプ大統領がNAFTAという名前はイメージが悪いと考えているためだ』

 さすが、保護主義に転向したアメリカ大統領! 「自由主義」がよほどお嫌いなようだ。
 としたら大問題が起こってくる。アメリカ外交の鉄則に「価値観を同じくする国」という標語、路線が掲げられてきたはずだ。そこに第一番に上がっていたはずの「自由貿易」をば、アメリカはもう未来永劫にわたって捨ててしまったのであるか?! 
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随筆紹介  綾小路きみまろがブレークしたわけ   文科系

2018年10月01日 12時06分29秒 | 文芸作品
 綾小路きみまろがブレークしたわけ  I・Zさんの作品です


 売れなかった綾小路きみまろが十五年前に突然ブレークした。彼は次のように中高年をこき下ろす。
「思考力が落ち 記憶力が落ち 髪の毛は落ち 鼻水が落ち 歯が抜け落ち オッパイが落ち お尻の肉が落ち 歩くスピードが落ち 収入が落ち 中には階段から落ち 上がったのは生理だけです」
 毒舌を撒き散らす。三十年間は売れなかった彼が突如、中高年の星として脚光を浴びた。
批判精神が旺盛で次々と連発する。
「今日は一番素敵な洋服を選び出ていらしたの。でもこの程度。ナフタリンの匂いもする」「新婚では、あなたご飯にする、それともお風呂と言っていたのが、今では出迎えは妻になついた犬がキャンキャン吠えるだけ」
 お客は高齢者ばかり。自分たちのことを小馬鹿にされたにもかかわらず、笑いこけている。なぜ受けるのか。十五年前といえば、高齢化社会に突入の日本。世界一の高齢。さらに高齢化の大波は団塊の世代によって押し寄せ始め、急ピッチで社会を変えていた。   
 きみまろが言うように、日本列島はジジババの養殖場となりつつあった。そこには老化現象、死や病気、冷えきった夫婦関係といった難問が顕在化し、大きな社会問題になりつつあった。こんな時代的背景がブレークの最大理由でなかったか。彼らの大半は社会的には生産に寄与せず、実質的には粗大ごみ化している。それを正面から攻撃する人物はいなかった。あまりにも真実そのものだからだ。それをお笑い芸人、毒舌の芸人が切り込んだ。そして聴衆はそこに自虐的なバカ笑いが巻き起こった。深くは考えない、反論なしのバカ笑いだ。
「妻の口 一度貼りたいガムテープ」「まだまだ老い込みには早すぎます。でも連れ込むには遅すぎます」「艶のない上半身 用のない下半身」「言ったことを忘れ 言おうとしたことまで忘れました」「足はガクガク 目はショボショボ おしっこチョロチョロ」

 笑いの貯金箱である。きみまろはカツラの中高年。だから仲間である。彼はさらに連発する。
「オバタリアン化粧落とせばエイリアン」「美しい方ばかりです 首から下が」「夫に強くゴキブリに弱い女房」「すっぴんとすっぼんぽんの女房が怖い」「花も咲かない枯れススキ 登りきっていないのに下り坂」
 お客は爆笑するが、彼は止まらない。連発が続く。
「痩せることはないのです 奥様 ブスが痩せてもブスです」「最近旦那のお茶を飲む音もイヤになり、旦那のお茶に一度入れたいトリカブト」「若いときは綺麗だったのです。そこで笑っている奥様、面影はないですけど」

 すべて真実。言うのははばかれる事実を言っている。毒舌芸人の彼が言うからお客は許し、大いに笑う。私達も自ら、きみまろ風に毒舌を発したいものである。夫婦間で、仲間どおしで。
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