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コロナ死亡率が示す「米は非民主主義国」  文科系

2020年04月14日 13時04分50秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 米の標記の数字がどの新聞にも載っている。例えば、最もコロナ死亡数が多いニューヨーク市の6日までの発表数をあげてみよう。
 それぞれ各人種10万人当たりのコロナ死者数である。ヒスパニック22.8、黒人19.8、白人10.2、アジア系8.4人とあった。
 下手をすると3倍近いこの差なのだから、人種差別も絡んでいることは明らかだろう。つまり、民主主義の国とは言えないということだ。ことが人間にとって最も大切な命の格差なのだから、そうなるほかはない。健康保険がない人も多く、高額すぎる医療費を取られるからと病院にも行けない人が多い国である。ただ、このコロナ渦中の途中から「無料検査態勢」だけは取ったらしいが。そう言えば、有名男性俳優でも黒人は、これぐらいしか思い浮かばない。デンゼル・ワシントン、モーガン・フリーマン、ヴァン・ディーゼル、ウイル・スミスに、あとサムエル・ジャクソンくらいかな?

  以上から、こんなことが確実に言えるのではないか。
 世界最高水準の富も医療も持ちながら貧乏人がいっぱい亡くなる先進国は、民主主義の正反対国だろう。こうして、この11日にアメリカは、イタリアの死者数も超えていった!  既に感染者数は50万人を優に超えている。

 なお、以上の数字などは主として朝日新聞からのものだ。朝日は、アメリカのコロナ被害状況について単なるアクセス報道(ニュースソースの発表文言をそのまま流すだけの報道。アメリカでこれをやると、政府政策の宣伝だけに終わる事も多くなる)ではなく、丁寧な調査報道を展開している。特派員を多く抱えていなければできないことである。また、ただでさえグローバリゼーションの時代である上に、アメリカの真実は日本にとって生死を分けるほどに重要なものになっている時代だから、こういう報道姿勢は極めて貴重なものだと言いたい。 

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安倍政権に、前門のコロナ、後門の「日本売り」   文科系

2020年04月14日 12時54分04秒 | 国内政治・経済・社会問題

 安倍政府の無能、無策は、五輪未練に執着して、コロナ沈静を2重に遅らせ、心ならずも国民を恐怖に陥れてしまった。
 一つは、感染者数を世界に向けて少なく見せるべく、中韓がやった希望者全員検査をせずにクラスター発見に特化した対策を採ったこと。感染経路不明の孤立患者には病院たらい回しを強いる結果となって、国中の病院という病院に院内感染の恐怖をばらまいたのである。
 そして今ひとつは、3月最後の貴重な3連休にさらに深く「孤立感染者野放し」をやったのも、ぎりぎりまで五輪開催の道を探っていたからだ。

 安倍はなぜこれほどまでに五輪に拘ったのか。思い出すのは、ここでも再三書いてきたこのことだ。
 原理的に達成できるはずもなかったアベノミクスの焦点・2%目標に執着し続けて来た結末として官製バブルを作ってしまい、このバブルを弾けさせられる日本売りを引き延ばすべく五輪景気をそれほどに渇望していたからである。それも、「この日本売りは、むしろその五輪後が怖い」と語られてきたのだから、五輪が無ければ泣き面に蜂だったのであろう。

 ところでさて、この「日本官製バブル弾け、日本売り」は既にもう始まっている。この1~3月にGPIFが17兆円という四半期としては過去最大の赤字を出して、19年度全体でも遂に8兆円ほどの赤字という悲劇が起こった。これがまた、18年度秋の第3四半期に被った15兆円の赤字に続く大穴なのである。

 こういう事態を引き起こした歴史的事件として、ここで是非、以下にも言及しておく。この日本売り恐怖の原因を作ったのも、安倍自身である。その次第は以下の拙エントリーに詳しい。
『日本沈没開始事件「安倍が日銀を屈服」2020年01月31日』
 この「日銀・白川総裁を屈服させた」場面において、株価さえ上げれば好景気という「景気」目指して官製バブルを作る道を作ってしまったのが、他ならぬ安倍晋三首相ご自身。このことが必ず問題になるとは、最後まで安倍に抵抗した白川方明日銀総裁の予言であった。現世界のバブルとは、必ず弾けさせられて大損を被るのである。こうして再三述べてきた18年度の第3四半期にはGPIF15兆円の損失、そしてこの度2019年度の第4四半期には過去最高の17兆円の損失。この損失はまだまだ続いていく。これ全て、アメリカの口車に乗ってしまった「アベノミクス、2%インフレターゲット政策」の大変な付け、失政なのである。

 こうして、今の安倍は『前門のコロナ、後門の「日本売り」』と、出口がどこにも無い大きすぎる恐怖に駆られているはずだ。それは、コロナに必要な金さえも使えないというほどに。この両門いずれも、身から出た錆。トランプと同じで、器でもない者が幸運に恵まれて長く偉そうな顔だけを作ってきた、その厚化粧の結末というべきだろう。赤木さんご夫妻やコロナで死んでいった人々を筆頭に、我々国民が可哀想すぎる。

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