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世界の経済軍事ブロック化は暗黒の未来   文科系  

2022年07月02日 16時19分26秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 初めの友人諸氏への報告だが、膀胱がん治療で1日(金)に予定されていた二回目の抗がん剤投与(一種類予定)が、第一回目の抗がん剤(24日投与、2種類)で白血球が減りすぎて、来週に延期となった。胸のムカつきも続いていて食事は無理に食べている状況から、体重も1キロほど減った。でも、手術の予定は従来通り9月になるようだ。抗がん剤がよく効いて、癌が小さくなっていくと良いのだが。


 さて、以下は、ここに前回書いた「米中争覇とアジア」の続きである。

 ウクライナ戦争をめぐるNATOの声明で『中国こそ脅威』という表現に独仏が反対して、『中国による挑戦』と替わったというニュースは、日マスコミにおける扱いは小さすぎるにしても、ひとまず、とにかく、ほっとした。独仏は結構わかっているのだろう。うその理由開戦・イラク戦争に乗せられて足をすくわれた苦い経験もあるのだしして。それでもアメリカは今後も「中国が世界の脅威」という表現へと、米中争覇をエスカレートさせ続けていくはずだ。NATO、欧米が目指す「自由と民主主義」世界への敵、「権威主義」と、その「ブロック経済」を打ち砕くことに執念を燃やしつつ。「中国は、国際秩序を変える『意図』と力をもつ唯一の国」とアメリカは断定して来たのだし、さらには、日本が、米欧までをアジア・太平洋地域にも引き込んでくれることを強力に求め続けてきたのだから。

 ところで、問題のウクライナの駐日大使が、こんなことを話しているのを1日の朝日新聞で読めたのは幸いであった。
「中国はロシアと違って世界第2位の経済大国で、世界経済と深く結びついています。中国を経済的に孤立させることは不可能です。ロシアと同列に論じることはできません。日本を含む自由民主主義国家は、中国と対話のメカニズムをつくらなければなりません。様々な国際会議で中国と話し合う試みがあります。これは非常に重要です」
 このウクライナ駐日大使はこうして、日本の外交として、以下を強調されていた。「中国との対話」、「日米同盟を賢く活用」、「韓国との関係改善」

 すべて聞くべき意見と思う。アメリカが中国に対して新たに世界経済的ブロック対立だけではなく、世界軍事的ブロック対立を猛烈にしかけ始めたこの今だからこそ。ウクライナ戦争は、ロシアだけではなくアメリカが起こしたものでもある。これはここで何度も実証してきた通りだ。日本がこの経済・軍事ブロック路線に乗っていくことは、二つの世界大戦と同様に世界を再び大変な暗黒時代へと陥らせていくことにしかならない。世界史を知っている歴史学者ならば、そういう警鐘をかならず鳴らしているはずである。日本としては特に、アメリカに代わってどこまでも戦争させられていくしかないウクライナのようにされてはならない。

コメント (3)
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