以下は、この15日エントリー「安倍晋三を国葬?」において、neoという人が起こして僕が応えることになったちょっと長いコメントやり取りのご報告。 こういう討論スタイルがあるんだと、僕には驚きの連続になりました。まず、彼の最初の文面、それはこう始まっています。
『文科系さん。これは絶対に載せないですよね。都合が悪いから。結局ここは議論をする場ではないということですね』
という彼の文章は僕のエントリーとは全く無関係に、安倍が首相として仕上げた法律、施策を歴史的に羅列してこられた。仕方ないから僕はこう「応えた」。
『NEOさんのコメントは、僕のエントリーへの応えになっていません。これは誰でもわかることだ。よって、こちらも答えませんよ。それでも、ご期待に反して削除はしないけどね。・・・・僕の批判に何も答えていないで、自分の主張だけを書いている。』
それで彼は初めて、僕の安倍批判論点「桜」と「国家累積赤字」について応えてきた。ところが、桜は、その歴史だけ、僕の安倍批判論点にはやはりなにも触れず、国家累積赤字は「日銀の国債買取500兆円も含めて、国家に大きい資産があるから問題なし」という安倍答弁のオウム返しである。しかも、それへの僕の回答が6時間なかったら、こんなコメントをつけて来たから、またまた驚いた。
『文科系さん、ちゃんと答えているのに今度は無視するのですか?』
僕は上記の通りに、「僕の安倍批判論点にはなにも触れず」、他方借金1000兆円超えには「日銀の国債買取500兆円(も資産があるの?)」と応えたもの。こんな文面も付けてのことである。
『これこそ「財政ファイナンス」と批判されてきた当のもの。これあればこそ今日のテレビ番組を見ても、こういう事実がとうとう起こっているわけだが、この借金が正常のこと、と? 「日本“破綻”シナリオ 円売り投機筋勝負あり 日銀はなぜ動かない?」(BS・TBS 報道1930)』
これへの彼の応答は、こうなった。一つは当ブログでもずっとおなじみのMMT理論と、今一つは「安倍が雇用を増やした」! この後者はマー、MMT理論実践の国債収入で(そういうアベノミクスが)雇用を増やしたと言いたかったのだろうと解釈して、僕は20日付けコメントをこう書いた。
『 差し当たってこれだけ (文科系)
(前略)
アベノミクスについてMMT理論そのものをここで何度も批判して来たけど、それは読んでない? だからなのだろうけど、今の円安をどう見るの? MMT理論の危険性についてこそ、円暴落との関係で上に質問したんだけど、もっともっと円は暴落させられていくよ。政府はドルを2兆も持ってないはずだしね。
バブルと同じで、「信用」がある間は「バブル破裂」も、「財政ファイナンスの爆発」も起こらない。が、バブルも国庫大赤字も、かならずいつか爆発する。
安倍の「雇用自慢」の問題も、ここで何度もこう批判してきた。不安定雇用ばかり増えて、国民一人当たり購買力平価GDPや平均給与も韓国に抜かれた。50歳まで一度も結婚できぬ、あるいはしなかった男性が4人に1人に近づいているのも、「給料が安すぎて結婚相手に選んでもらえない男性」が増えているから。これはすでに証明されていることだ。就職氷河期の団塊2世がやっと50歳になるところだから、この問題はもっともっと酷くなる。結果として、そもそもこの国の少子化一直線を君はどう見ているの?
(後略)』
それで返事がないから、翌日1日にはこう。
『官製株価は? (文科系) 2022-07-21 11:50:11
アベノミクスと官製株価・日本株バブルは不可分のものだけど、この後遺症は心配しないの? 日銀、GPIFの金をとことんつぎ込んでバブルを作っている。東証全体の最大株主が日本国家って、だからこそ国債、円、日本株のトリプル安が懸念されてきたわけだが。
日本国家、どこもかしこも大赤字の「粉飾決算」。ついでにこの日本も含めて新自由主義経済圏を見ればこんな借金マルケって、知ってる?
「今や世界の負債が180兆ドルで(後で今付ける注ーー19年8月19日、国際決済銀行発表。当時のレートで、1京9千兆円。金融機関を除く世界の会社、家計、政府部門の2018年度債務残高)と報道された。それも、リーマンショック前から1・6倍に増えたとも。わずか10年ちょっとで世界の借金がこれだけ増えたって、一体これは誰が作ったのか?」
安倍の政治だけ見てる人は日本だけ見てるから、アベノミクスのもっとグローバルな本質が分からないのだ。これ等の借金を各国に作らせたのは、英米日の株主利益最大化資本主義。モノ貿易の赤字分を金融サービス貿易で取り返してきた国々ね。』
以下は、今日僕が付け加えること。世界の会社、家計、国家の上記負債180兆ドル内訳に関わって、国際決済銀行報道にはこうあった。新興国の債務が54兆ドル、特に中国は33兆ドル、日本が18兆ドル、と。そこに世界最大の債務国アメリカのことが書いてないので僕がつけ足しておくが、2015年に米国元会計検査委員長デイブ・ウオーカーが精査した米債務の発表で、65兆ドルとあった。当時の米政府公式発表は18兆ドルだったから、この負債差額47兆はどうなるのだろう。世界の180兆にプラスすることになろう。もう一歩アメリカ関係で付け加えておくと、家計赤字もすさまじいのである。一例をあげれば、08年のサブプライムバブル・ショックで、家から放り出された低所得者たちの借金は、いま一体どうなっているのか?
『文科系さん。これは絶対に載せないですよね。都合が悪いから。結局ここは議論をする場ではないということですね』
という彼の文章は僕のエントリーとは全く無関係に、安倍が首相として仕上げた法律、施策を歴史的に羅列してこられた。仕方ないから僕はこう「応えた」。
『NEOさんのコメントは、僕のエントリーへの応えになっていません。これは誰でもわかることだ。よって、こちらも答えませんよ。それでも、ご期待に反して削除はしないけどね。・・・・僕の批判に何も答えていないで、自分の主張だけを書いている。』
それで彼は初めて、僕の安倍批判論点「桜」と「国家累積赤字」について応えてきた。ところが、桜は、その歴史だけ、僕の安倍批判論点にはやはりなにも触れず、国家累積赤字は「日銀の国債買取500兆円も含めて、国家に大きい資産があるから問題なし」という安倍答弁のオウム返しである。しかも、それへの僕の回答が6時間なかったら、こんなコメントをつけて来たから、またまた驚いた。
『文科系さん、ちゃんと答えているのに今度は無視するのですか?』
僕は上記の通りに、「僕の安倍批判論点にはなにも触れず」、他方借金1000兆円超えには「日銀の国債買取500兆円(も資産があるの?)」と応えたもの。こんな文面も付けてのことである。
『これこそ「財政ファイナンス」と批判されてきた当のもの。これあればこそ今日のテレビ番組を見ても、こういう事実がとうとう起こっているわけだが、この借金が正常のこと、と? 「日本“破綻”シナリオ 円売り投機筋勝負あり 日銀はなぜ動かない?」(BS・TBS 報道1930)』
これへの彼の応答は、こうなった。一つは当ブログでもずっとおなじみのMMT理論と、今一つは「安倍が雇用を増やした」! この後者はマー、MMT理論実践の国債収入で(そういうアベノミクスが)雇用を増やしたと言いたかったのだろうと解釈して、僕は20日付けコメントをこう書いた。
『 差し当たってこれだけ (文科系)
(前略)
アベノミクスについてMMT理論そのものをここで何度も批判して来たけど、それは読んでない? だからなのだろうけど、今の円安をどう見るの? MMT理論の危険性についてこそ、円暴落との関係で上に質問したんだけど、もっともっと円は暴落させられていくよ。政府はドルを2兆も持ってないはずだしね。
バブルと同じで、「信用」がある間は「バブル破裂」も、「財政ファイナンスの爆発」も起こらない。が、バブルも国庫大赤字も、かならずいつか爆発する。
安倍の「雇用自慢」の問題も、ここで何度もこう批判してきた。不安定雇用ばかり増えて、国民一人当たり購買力平価GDPや平均給与も韓国に抜かれた。50歳まで一度も結婚できぬ、あるいはしなかった男性が4人に1人に近づいているのも、「給料が安すぎて結婚相手に選んでもらえない男性」が増えているから。これはすでに証明されていることだ。就職氷河期の団塊2世がやっと50歳になるところだから、この問題はもっともっと酷くなる。結果として、そもそもこの国の少子化一直線を君はどう見ているの?
(後略)』
それで返事がないから、翌日1日にはこう。
『官製株価は? (文科系) 2022-07-21 11:50:11
アベノミクスと官製株価・日本株バブルは不可分のものだけど、この後遺症は心配しないの? 日銀、GPIFの金をとことんつぎ込んでバブルを作っている。東証全体の最大株主が日本国家って、だからこそ国債、円、日本株のトリプル安が懸念されてきたわけだが。
日本国家、どこもかしこも大赤字の「粉飾決算」。ついでにこの日本も含めて新自由主義経済圏を見ればこんな借金マルケって、知ってる?
「今や世界の負債が180兆ドルで(後で今付ける注ーー19年8月19日、国際決済銀行発表。当時のレートで、1京9千兆円。金融機関を除く世界の会社、家計、政府部門の2018年度債務残高)と報道された。それも、リーマンショック前から1・6倍に増えたとも。わずか10年ちょっとで世界の借金がこれだけ増えたって、一体これは誰が作ったのか?」
安倍の政治だけ見てる人は日本だけ見てるから、アベノミクスのもっとグローバルな本質が分からないのだ。これ等の借金を各国に作らせたのは、英米日の株主利益最大化資本主義。モノ貿易の赤字分を金融サービス貿易で取り返してきた国々ね。』
以下は、今日僕が付け加えること。世界の会社、家計、国家の上記負債180兆ドル内訳に関わって、国際決済銀行報道にはこうあった。新興国の債務が54兆ドル、特に中国は33兆ドル、日本が18兆ドル、と。そこに世界最大の債務国アメリカのことが書いてないので僕がつけ足しておくが、2015年に米国元会計検査委員長デイブ・ウオーカーが精査した米債務の発表で、65兆ドルとあった。当時の米政府公式発表は18兆ドルだったから、この負債差額47兆はどうなるのだろう。世界の180兆にプラスすることになろう。もう一歩アメリカ関係で付け加えておくと、家計赤字もすさまじいのである。一例をあげれば、08年のサブプライムバブル・ショックで、家から放り出された低所得者たちの借金は、いま一体どうなっているのか?