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八十路ランナーの手記(440)2か月ぶりの1時間走  文科系

2022年07月20日 23時02分04秒 | スポーツ
 9日に、抗癌剤点滴の入院が終わった後、振出しに戻って走り始め、13日は45分強、16日には50分弱で、今日20日2か月ぶりに1時間走れた。距離は7・2キロ。これが今やっとの力であると知ることができたが、この3日で距離がこう延びてきたのが嬉しかった。5・3、6・0、そして7・2キロと。この三日間疲れ方が次第に減っていることだし、ここまで来たら走り込みによってどんどん時間も距離も伸ばしていけるはずなのだ。そういう地点には立てたということで、その経過を見ても新たに身に着けたフォアフット走法に乱れもないと分かった。どこか格別な筋力の衰えのようなものもないから、こういう時によく起こる故障もなかったのだろう。

 これで明後日22日、第2回目の2種抗癌剤点滴を5時間かけてやる通院に出かけることになる。この2種点滴の後にはきつい吐き気とか血液変化、便秘などが予想され、いつ走れるかわからないのだ。それで今日頑張ったわけだが、元気に?点滴に行ってこれるというもの。

 人間いつか死ぬべき存在。そして死が怖いというのはどうも、死を意識しつつ死にいたるまでの心理的なものと考えるに至った。現にさほど怖がっていない人も、自殺する人さえもいるのである。そういう人々をば、怖いという人に限ってどうも同じ人間の心境としてまともには見ていないようだとも気づいた。死んでしまえばそこにあるのは「永遠の無」だけ、それ自身は怖いもなにもないのである。死の問題はこうしてすべて死ぬまでの心境なのだが、死後の世界とか、魂の世界とかがあると考える人はこれにいろいろ勿体をつけて来た。

 僕は死ぬ直前まで自分の活動を普通に精一杯やって、そうして死んでいきたい。癌による死は、もっともぱったりと死んでいけるものなのだそうだから。
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