昨日は久しぶりに、アクセスは300人を、閲覧も1500回を超えたので、気をよくして続きを書く。
中日新聞記事から昨日の話題をとった香川のゲーム自身を、今夕観た。これらの優れた記事にも匂っていたとおりで、確かにマンチェスターユナイテッドに香川が入ってから初の出来だと観た。監督ファーガソンの新構想の中で初めてと言って良いほどに香川が生きて、踊っていた。
まず、4-4-2と言える布陣で、メンバーはこうだ。ファンペルシーと、少し下目にルーニー。左右サイドに香川とウェルベック。ボランチと言うよりもセンタープレイヤーという感じで、キャリックとアンデルソン。センタープレイヤーというのは、前と後ろを繋ぐという役割に、攻撃性を加味するという感じだろう。特に走力と、シュート力なども要求される。サイドバックは左はエブラだが、本日の右はフィル・ジョーンズという布陣だった。得点経過は、こう。2分に敵1点、7分に流れの中から香川のスルーパスにルーニーが得点して追いつき、26分には敵ゴール前で右ー左ー右と揺さぶってまたもルーニーの得点。2対1の勝利だった。ここで香川はと言えば、1得点目をアシストし、後半の後半に交代というもの。
さて、香川は誰とどう連係できたのか。誰よりも、ルーニーと、頻繁かつ見事に使い使われていた。何よりもまず、すぐに同点に追いついた1得点目が、美しいものだった。敵ゴール前で香川が、自分にボールが届く直前にルーニーが全力疾走で右からゴール正面に抜け出しつつあるのを認めていて、3人の敵DFに囲まれるようにして走っているルーニーに、意外にも浮き球のショートパス。二人とも疾走しながらの、すべてがなんとぴったりあった技どうしだったことか!今期ファーガソンの理想とする得点そのものだ。また、香川加入直後にル-ニーが発したこんな観察、感想を想い出したものだ。
「この香川の加入、スタイルって、これで僕の得点もかなり増えそうだ!」
なお、この時の敵3ディフェンダーで香川とルーニーとのラインを切っていたのは、細かい足の技術もある吉田麻也だった。だからスルーパスではなく、彼の肩越しとも言える浮き球パスだったのだろう。小さくジャンプした吉田がヘッドで逃れようとしたが、空しかったということだ。なお、このゲームの吉田も出色の出来だったと、ここで付け加えておきたい。吉田のチームもまた、若い彼の成長と平行するように日々強くなっている。これはイングランドで今評判の噂である。その吉田の、ゲーム後も汗をしたたらせながらの第一声が、こうだったかな。
「とにかく疲れた! 香川があの中で毎日練習してるって、本当に凄いことだよ」
ルーニーとの阿吽の呼吸は、この得点前後などにも何回も観られた。4分には、香川の抜け出しにルーニーのパス。これも得点寸前、入るシュート寸前という際どいものだった。10分には、ファンペルシーからルーニーを経て、香川へ。そのシュートが辛うじて左ポスト内側に弾かれている。30分には、ルーニーから香川、ファンペルシーと繋がって、ファンペルシーのきわどいシュート。マンチェスターのシュートのほとんどに香川が絡んでいたと言っても良いようなゲームだった。因みに、選手の出来を現す「新聞得点」において、2得点したルーニーと同評価が香川に与えられていたのがその証拠である。攻撃的選手では得点ばかりを評価しているような日本のサッカー雑誌などでは、あり得ないことだと読んだものだ。
最後になるが、ダニー・ウェルベックのことにちょっと触れる。本日前半は右サイド、後半には香川と左右を入れ替わった攻撃手なのだが、香川と同じように使い続けられてはいても、彼とは対照的な選手である。速さを生かした強引なドリブルやシュートが特徴。敵に当たられてもびくともしない頑丈な体! パスによるチーム作りを狙っているチーム新構想で監督が彼に何を期待しているのかなと考えると、構想の他の一端も見えてくるような気がするのである。最近は確かに変わってきた。最初はまず、見違えるように守備もするようになった。そのために前後にも走り回るようになったから、走力も十分なのだろう。そして最近はようやく、強引なドリブル突破を減らして、パスも出すようになった。同じような有望株クレバリーやアンデルソンには、パスも、良いパスのための広く正確な視野もまだまだ劣るのだろう。これが、今後注目したい香川の若手相棒候補3選手なのである。
中日新聞記事から昨日の話題をとった香川のゲーム自身を、今夕観た。これらの優れた記事にも匂っていたとおりで、確かにマンチェスターユナイテッドに香川が入ってから初の出来だと観た。監督ファーガソンの新構想の中で初めてと言って良いほどに香川が生きて、踊っていた。
まず、4-4-2と言える布陣で、メンバーはこうだ。ファンペルシーと、少し下目にルーニー。左右サイドに香川とウェルベック。ボランチと言うよりもセンタープレイヤーという感じで、キャリックとアンデルソン。センタープレイヤーというのは、前と後ろを繋ぐという役割に、攻撃性を加味するという感じだろう。特に走力と、シュート力なども要求される。サイドバックは左はエブラだが、本日の右はフィル・ジョーンズという布陣だった。得点経過は、こう。2分に敵1点、7分に流れの中から香川のスルーパスにルーニーが得点して追いつき、26分には敵ゴール前で右ー左ー右と揺さぶってまたもルーニーの得点。2対1の勝利だった。ここで香川はと言えば、1得点目をアシストし、後半の後半に交代というもの。
さて、香川は誰とどう連係できたのか。誰よりも、ルーニーと、頻繁かつ見事に使い使われていた。何よりもまず、すぐに同点に追いついた1得点目が、美しいものだった。敵ゴール前で香川が、自分にボールが届く直前にルーニーが全力疾走で右からゴール正面に抜け出しつつあるのを認めていて、3人の敵DFに囲まれるようにして走っているルーニーに、意外にも浮き球のショートパス。二人とも疾走しながらの、すべてがなんとぴったりあった技どうしだったことか!今期ファーガソンの理想とする得点そのものだ。また、香川加入直後にル-ニーが発したこんな観察、感想を想い出したものだ。
「この香川の加入、スタイルって、これで僕の得点もかなり増えそうだ!」
なお、この時の敵3ディフェンダーで香川とルーニーとのラインを切っていたのは、細かい足の技術もある吉田麻也だった。だからスルーパスではなく、彼の肩越しとも言える浮き球パスだったのだろう。小さくジャンプした吉田がヘッドで逃れようとしたが、空しかったということだ。なお、このゲームの吉田も出色の出来だったと、ここで付け加えておきたい。吉田のチームもまた、若い彼の成長と平行するように日々強くなっている。これはイングランドで今評判の噂である。その吉田の、ゲーム後も汗をしたたらせながらの第一声が、こうだったかな。
「とにかく疲れた! 香川があの中で毎日練習してるって、本当に凄いことだよ」
ルーニーとの阿吽の呼吸は、この得点前後などにも何回も観られた。4分には、香川の抜け出しにルーニーのパス。これも得点寸前、入るシュート寸前という際どいものだった。10分には、ファンペルシーからルーニーを経て、香川へ。そのシュートが辛うじて左ポスト内側に弾かれている。30分には、ルーニーから香川、ファンペルシーと繋がって、ファンペルシーのきわどいシュート。マンチェスターのシュートのほとんどに香川が絡んでいたと言っても良いようなゲームだった。因みに、選手の出来を現す「新聞得点」において、2得点したルーニーと同評価が香川に与えられていたのがその証拠である。攻撃的選手では得点ばかりを評価しているような日本のサッカー雑誌などでは、あり得ないことだと読んだものだ。
最後になるが、ダニー・ウェルベックのことにちょっと触れる。本日前半は右サイド、後半には香川と左右を入れ替わった攻撃手なのだが、香川と同じように使い続けられてはいても、彼とは対照的な選手である。速さを生かした強引なドリブルやシュートが特徴。敵に当たられてもびくともしない頑丈な体! パスによるチーム作りを狙っているチーム新構想で監督が彼に何を期待しているのかなと考えると、構想の他の一端も見えてくるような気がするのである。最近は確かに変わってきた。最初はまず、見違えるように守備もするようになった。そのために前後にも走り回るようになったから、走力も十分なのだろう。そして最近はようやく、強引なドリブル突破を減らして、パスも出すようになった。同じような有望株クレバリーやアンデルソンには、パスも、良いパスのための広く正確な視野もまだまだ劣るのだろう。これが、今後注目したい香川の若手相棒候補3選手なのである。
香川はずっとベンチだった。上に書いたゲームメンバーで、香川の位置にはナニが、ウェルベックがバレンシアに、アンデルソンがクレバリーに代わっていた。こうしてみると香川を含めたライバルとその順位が分かるようだ。まず、ナニ、バレンシアは香川より落ちて、ウェルベック、エルナンデス、クレバリー、アンデルソンが相手になるようだ。そして、この後者二人はパサーだから、むしろセンタープレイヤー。前2者は攻撃手だから香川の相手だが、監督が描く速いパス回しに難点がある。点取り屋のエルナンデスはどうも守備が出来ないようだ。これら全体の中ではやはり、総合的に観て香川が上だと思う。先発前四人はこうして、ファンペルシー・ルーニー・香川・ウェルベックが主戦となるのだろう。この4人とも点も取れるが、大事なことは全員守備への参加と、ポジショニングを含めた速いパス回しをこそ監督は求めているのだと思う。エルナンデスはファンペルシー、ルーニーの控えというところ。
また、若い香川とウェルベックは今まさにどんどん伸びている真っ最中でもある。香川の場合は皆が彼に合わせるように、ウェルベックの場合は彼が皆に合わせるように。香川のパス回しテンポでないと、バルサやドルトムントには対抗できないはずだ。