九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

新聞の片隅に載ったニュースから(228)    大西五郎

2016年04月24日 14時18分08秒 | Weblog

NHK会長原発報道「公式発表で」 熊本地震局内指示、萎縮の恐れ16.4.23 毎日新聞)

  NHKが熊本地震発生を受けて開いた災害対策本部会議で、本部長を務める籾井勝人会長が「原発については、住民の不安をいたずらにかき立てないよう、公式発表をベースに伝えることを続けてほしい」と指示していたことが22日、関係者の話でわかった。識者は「事実なら、報道現場に萎縮効果をもたらす発言だ」と指摘している。

 会議は20日、NHK放送センター(渋谷区)で開かれた。関係者によると、籾井会長は会議の最後に発言。「食料などは、自衛隊が入ってきて届くようになってきているので、そうした状況も含めてきめ細かく報じてもらいたい」とも述べた。出席した理事や局長らから異論は出なかった。

 議事録は局内のネット回線を通じて共有され、NHK内には「会長の個人的見解を放送に反映させようとする指示だ」(ある幹部)と反発も聞かれる。

 砂川浩慶・立教大教授(メディア論)は「会長には強い人事権がある。発言が事実なら、萎縮効果をもたらす発言で問題だ。熊本地震で起きた交通網の遮断を前提に原発事故発生時の避難計画の妥当性を検証したり、自衛隊と地元自治体との連携について振り返ったりするといった独自取材ができなくなる恐れがある」と指摘する。

 NHK広報部は「部内の会議についてはコメントできない。原発に関する報道は、住民の不安をいたずらにあおらないよう、従来通り事実に基づき正しい情報を伝える」としている。

 

□―-――――――――――――――――――――――――――――――――――――□

 

民間企業の経営者で、報道・ジャーナリズムということを経験したこともなく、ある日突然首相から指名されてNHK会長になった籾井勝人氏は2014年1月の就任記者会見で「政府が右というものを左という訳にもいかんでしょう」「国際放送では領土問題などで日本の立場・主張を主張していくべきだ」などと発言して、報道・ジャーナリズムの立場や使命が判っていないと批判されましたが、籾井会長がまたまた報道機関の責任者としての資質を疑わせる発言をしました。

熊本地震で、原発再稼働について原発のの安全性に多くの国民から疑問の声が出されています。原発問題については、原子力規制委員会の安全宣言の妥当性や原発運転差し止め(廃炉)を求めて提訴した原発周辺地域の人たちの主張との対立点を判り易く伝えるとともに、科学者の見解なども紹介するのが報道機関の役割です。それを「住民の不安をかき立てないよう、公式発表をベースに伝えることを続けよ」と云うに至っては、報道機関としての役割を理解していないことを自ら明らかにしたことになります。

籾井会長はNHKを政府の広報機関と考えているのではないかと思わせるような発言を続けており、そういう考え方にそぐわないNHKの理事を任期満了で再任しないという方法で「籾井王国」を築こうとしており、多数のNHK退職者が籾井会長の退任を求める署名を集めてNHKに提出したりしています。いまその活動はOBの人が中心ですが、現役の人の集まりの日放労が籾井氏のNHK会長としての資質を問題にすべきだと思います。                      大西 五郎

コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 随筆紹介  「三つの約束」... | トップ | 掌編小説  「パナマ文書」... »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
官報になれと (らくせき)
2016-04-24 14:20:11
いうことですね。
昔のNKHのように。
返信する
Unknown (Unknown)
2016-04-24 19:20:48
民間企業の経営者で、報道・ジャーナリズムということを経験したこともなく‥て、要はサヨの洗礼を受けることもなく・・て、事ですよね。
・・どのみち、大西さんのブログのコピーですし、何言っても関係ないけど。
返信する
相変わらず意味不明なUnknownコメント (大西 五郎 )
2016-04-25 08:32:21
 またまたUnknown氏がNHK籾井会長が「原発問題は公式発表をベースに伝えるように」と部内の会議で指示したことを伝えた「新聞の片隅に載ったニュースから」について独断的で意味不明のコメントを寄せておられます。先回(NO.227)でも指摘させていただきましたが、「ブログのコピー」ということが出てきましたので、無根拠・無論理のコメントには反論しないという禁を破って一言申し上げます。
①(籾井氏が)「民間企業の経営者で、報道・ジャーナリズムということを経験したことがない」と紹介したことについてUnknown氏は「要はサヨの洗礼を受けたこともなく・・って事ですよね」
と云っておられますが、まともな論理ですと「報道・ジャーナリズムは左翼に犯されている」と云っていることになります。これも無論拠で、何を根拠に「報道・ジャーナリズムが左翼に置かされている」とおっしゃるのかわかりません。
②「どのみち大西さんのブログのコピーですし、何を言っても関係ないけど」も意味不明の文章です。「大西さんのブログのコピー」は、NO.228のどの部分を指しているのですか。先回のNO.227でも
「ブログのコピー」という言葉が出てきて、「具体的にどの部分を指しますか」と尋ねましたがお答えがありませんでした。
 やはりUnknown氏のコメントは無論拠、無論理で、反論の必要もないのかも知れませんね。
                                      
返信する
論理的に反論しても・・・ (マツコ・チラックス)
2016-04-25 11:13:51
 Unknownに論理的に反論しても暖簾に腕押し、糠に釘です。もともと、論理的な枠組みに基づいて何かを書いているのではなく、「あ、サヨだ」と感じたものに(例えそうでなくとも)乏しいボキャで動物的に反応しているだけですから。
 まあ、彼に反論することは、ネットに寄生するこうした蛆虫の正体を第三者に明らかにする意味はあるかもしれませんが、少なくとも彼には、反省などという高度な頭脳活動はもともと欠落しているのですから、むしろ自分の言葉に反応があった、サヨを懲らしめてやったぐらいの頓珍漢な喜びを感じているのかもしれません。
 蛆虫については「蛆無視」でよろしかろうと。
返信する
これ、慧眼かも・・・ (文科系)
2016-04-25 14:35:04
 マツコさんのこれ、慧眼かも知れません。
『むしろ自分の言葉に反応があった、サヨを懲らしめてやったぐらいの頓珍漢な喜びを感じているのかもしれません』
 またこの部分はさらに・・・・
『少なくとも彼には、反省などという高度な頭脳活動はもともと欠落しているのですから・・・』

 そう、反省って確かに高度な頭脳活動と、これは僕も思います。自分を振り返ることって、ポジショントークのお方には元々無縁なこと。さらには、普通に恥を知る人でも必要な認識力がないと起こりにくいことですしね。

 「蛆無視」も取り入れたいと思いました。でもやはり、僕はこれで行きます。一応言論の場所ですから。
『ネットに寄生するこうした蛆虫の正体を第三者に明らかにする意味』 
返信する
それはそれで・・・ (マツコ・チラックス)
2016-04-25 23:59:46
『ネットに寄生するこうした蛆虫の正体を第三者に明らかにする意味』 

 それはそれで、大西さんを含めて、止め立てはいたしません。しかし、私はやはり「蛆無視」です。
 忙しいのと、もともと彼らは言説の場にはいないからです。第三者も、だいたいわかっていると思いますが、ダメ押しでなさる段には反対しません。
 嘲笑はするかもしれませんが、それ自身も彼らにはわからないかもしれません。
返信する
深謝 (文科系)
2016-04-26 01:13:26
 マツコさん、非常にしっかりとしたご助言と解して、まず深謝。その上で一言。

 僕もこのお方(多分複数、少なくともペンネーム付きも含めてかなりの数の複数を長年ここで使い分けてきた)に関しては、酷いコメントばかりだという見解です。まるで普通の人間が書いているとは思えない、言葉からして非人間的なポジショントーク。このポジショントークは、明らかになんらかの意図があってのものでしょう。でも、無視原則であってさえ答えなければならない時もあるということでやってきた積もりです。相手がいくら「頓珍漢な喜び」だけとしてもというようにご理解下さい。

 この言葉もなかなか的確だと思いました。
『嘲笑はするかもしれませんが、それ自身も彼らにはわからないかもしれません』
 こういう方々がどんどん増えて行き、それが行き着いた時代というのが、ファシズムという時なのでしょう。勿論そんな時代は、到来間もなく破綻するという運命なのですが。なんせ、どんな討論も「問答無用」という遣り口ですから、反対派に対しては何でもやりますから。ここでの言葉遣いそのものが、明らかにそういうことを示していると思います。 


 
 
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。