九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

ハリルジャパン(45) 五輪予選・タイ戦  文科系

2016年01月17日 10時29分02秒 | スポーツ
 タイ戦の観戦記および分析を試みたい。分析の観点は当然、以下の事になる。
①五輪本戦に出られ、そこでも勝つ
②当面このアジア予選で優勝すべく、タイ戦を含めて残り5戦で力を付けていく
③当面予選リーグを1位で通過するべく、タイ戦で決勝トーナメント出場を決めてしまう

 さて、上記の目標からすると、このゲームには4対0勝利という結果以上に大きな意味があったと考える。初戦で対戦した北朝鮮が強いと分かったということだ。この北は今日サウジアラビヤに同点以上の結果を出して、③の目標通り日本は1位通過を決める可能性が高いと観た。このタイと引き分けたサウジが、朝鮮よりも強いとは思えないからだ。
 朝鮮との初戦と比べてタイ戦はかなり良かったが、どこがそうだったのか。

 なによりも、ボール奪取組織がしっかりしていた。序盤に猛烈に走って攻勢をかけてきたタイを、10分過ぎには早くも見切り始めていたと観た。ボール奪取でも、こぼれ球への寄せでも競り勝ち始めて、ポストやバーへの直撃シュートとか、惜しい抜けだしシュートとかが続き始めた。そして27分得点。その頃には僕はこう思ったものだ。「このゲームは3~4点入るな。あとは失点0かどうか」と。

 なお、北朝鮮戦と最も違ったのはこの点だったと思う。混戦時に日本選手の視野が狭くなることによる、ミスパス・ボールロスという局面が激減したことである。手倉森監督得意の高低両様のボール奪取組織がとても上手く行ったゲームだったのではないか。タイのボール奪取力が朝鮮に比べて落ちるのは確かだが、日本が先発6人を換えてこれだけのボール奪取ゲームが出来たというのは、今後②に向かって理想的なスタートだったと言えよう。

 さて、問題は①である。五輪本戦が、WCに比べたら楽な相手だとしても、世界強国の若手に競り勝つだけの力がついていく相乗作用が発揮できるかどうか。抽選による対戦相手にもよるが、いー線行くと思う。というのは、手倉森監督には高低両様布陣による守備(組織)指導というかなり絶対的な特技があるからである。初戦の朝鮮相手のようなゲームを1対0で勝ち切ったという点に、僕はそんなことを観たのだった。

 個人別では、こんな選手が目についた。まず、1得点目の鈴木武蔵。遠藤の速い浮き球たてパスへの競り合いで示したダッシュ力も、ワンタッチヘッドトラップも、右脚シュートも完璧。流石に、広島浅野やA代表経験もある久保を抑えての2戦先発は、伊達ではなかった。キャプテン・遠藤がまた非常に目立った。球際に強いし、良い縦パスはあるし、頭も良さそうで、まー長谷部タイプと観たがどうだろうか。キャプテンとして率先して球際で闘っているのが際立っていた。名前は忘れたがこの遠藤と組んだ14番左サイド選手も、小さいけれどよく走り、速くて意外に強い選手だと観えて、気に入った。

 このチーム、各選手がもう少し視野を広くして一歩先が見えるようになれば、かなり強くなると観た。小手先の技術に走らず、闘うことの大切さを日本の若手としては珍しく、よーく知っていると見えたからである。
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朝鮮日報より  らくせき・愛知・自民を落とそう

2016年01月16日 19時46分49秒 | Weblog

『帝国の慰安婦』の著者、朴裕河(パク・ユハ)世宗大教授に名誉を傷つけられ、
人格権を侵害されたとして、慰安婦被害者9人が損害賠償を求めた裁判で、
ソウル東部地裁は13日、朴教授に原告1人当たり1000万ウォン、計9000万ウォン
(約875万円)の賠償金を支払うよう命じる原告勝訴の判決を言い渡した。

 問題の著書は、2013年8月に初版が発行された当時から慰安婦問題について、
これまで知られていた事実とは異なる記述が論議を呼んだ。

慰安婦被害者9人は「朴教授が著書で我々を『売春婦』とか『日本軍の協力者』
などと売り渡した」と主張し14年6月に損害賠償を求める訴えを起こした。

 ソウル東部地裁は「日本政府と日本軍が慰安婦を募集、運営する上でで直接的、
間接的に介入した事実は国連のさまざまな報告書、河野談話、国内外の学術研究結果
などで認められている。
それに基づけば、朴氏が著書に記述した内容中32カ所が虚偽事実に該当するか
、極めて一部にすぎない事実を一般化して断定しており、
慰安婦被害者の名誉を毀損し、人格権を侵害した」と判断した。

また「慰安婦の大多数はからゆきさん(日本人慰安婦)の後裔」
「アヘンを軍人と共に使用したのはむしろ楽しむためだった」
などとした10カ所を虚偽事実の摘示による名誉毀損に当たるとした。

判決は「こうした記述は朝鮮人慰安婦が本人の選択で慰安婦になり、
経済的代価を受け取って性売買を行う売春用従事者であるかのように
暗示するもので、慰安婦被害者の社会的評価を阻害している」と指摘した.



一方、朴裕河(パク・ユハ)世宗大教授は13日、判決について、
「裁判の結果を承服しかねる。控訴する」と述べた。

 朴教授は本紙のインタビューで、「学者として十分に研究を行い、
資料を調査して書いたもので、本の内容に虚偽事実や名誉毀損に当たる
部分はないと思う」と主張した。

 朴教授は「本全体を読めば、慰安婦被害者を批判しようとしている
わけではないことが分かるが、一部の都合の悪い話だけ選び出して
批判しているのが残念だ。そうした社会的ムードならば、
学者が新たな主張と学説を明らかにするのは難しい」と指摘した。

 朴教授はまた、「本の問題とは別に(慰安婦被害者が暮らす施設)
ナヌムの家と以前から対立があった。生前にナヌムの家の人々を批判した
故ペ・チュンヒさんと私が親しかったせいだ」とも述べた。
朴教授は「ナヌムの家が私を快く思っていないところに慰安婦支援団体を
批判する内容が含まれたこの本が出版されるや、民事・刑事訴訟を仕掛けたものだ。

 本を出版した出版社「根と葉」とチョン・ジョンジュ代表(53)も
「本に描写された慰安婦の姿が自分の考える慰安婦のイメージとは異なるという
理由で被害者に対する名誉毀損だと断定するのは誤りだ。
裁判所が本に対する深い理解がないまま、慰安婦被害者の主張と国民感情に
従った判決を下したと言え残念だ」とコメントした。

 チョン代表は「本に出てくるように日本軍の慰安婦の中には生計を立てる
ための慰安婦もいるのに、全ての慰安婦を『日本が銃剣で脅して性奴隷にした
韓民族の純潔な少女』だというふうに定義すれば、他の観点は受け入れられなくなる。
偏見で学問と表現の自由が侵害されてはならない」と主張した。



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ハリルジャパン(44) こんな岡崎観たことない!  文科系

2016年01月14日 16時29分54秒 | スポーツ
 イングランドのカップ戦、レスター・トットナム戦で岡崎が上げた公式戦4得点目を観た。
 標記の通り、「こんな岡崎観たことない!」である。
 敵ゴール左ポスト前方の密集でフェイント付きドリブル3人抜きのシュートから、キーパーの弾きに詰めて泥臭く得点した。2対1の勝ち越し得点だった。これを追いつかれて2対2の引き分けに終わったとはいえ、右に左にとフェイントを入れたもの凄く速いドリブル突破・シュートであって、全く新しい岡崎を見た思いだった。岡崎ってもともとは、パスも下手、ドリブルはもっと下手と認識してきたから。それが、あんなドリブル得点。同僚の名手マレズや香川を連想させるような動きであり、本田ではあんなに速くは到底動けないだろうというもの。マレズを徹底的に研究したのだろうなどと、そんな感慨にふけっていたものだ。このマレズがまた今年化けた選手であって、現在プレミアリーグ得点ランク3位。今やチェルシーのアザールに匹敵する選手と見えるほどなのである。

 とこのように、弱小レスターの快進撃はまだまだ続いている。上記ゲーム後のリーグ戦でもまた強豪トットナムと当たって、今度は1対0で勝利。首位アーセナルが引き分けたので、これと並ぶ勝ち点になり、得点差で2位に付けている。

 因みに、最近のチーム快進撃の傾向には、極めて大きな新しい特徴が一つあると思う。最大の欠点であった失点が減り始めた。ここのところ失点ゼロに抑えるゲームが増えてきて、ビリから数えた方が早かった失点数も、上位半分の中に入ってきた。元々多い得点数は、マンチェスター・シティーの39に次ぐ38と相変わらず多いのだから、来期CLに出場できる4位は確定したと言えるのではないか。とすれば、チャンピオンズリーグに出場できる岡崎慎司が観られることになる。それも、今や対戦相手分析が得意らしいラニエリ監督の下でだから、決勝トーナメント進出も十分に望みうる。ドイツからは香川も出場するだろうし、こんな嬉しいことはない。

 さて、岡崎である。この「ドリブル3人抜き得点」で、随分自信も付いたろうし、新境地を切り開いたのではないか。この年齢でこんな自己変革って、どこまで頭の良い選手なのだろうと思わずにはいられない。監督であるラニエリも、最近こう述べている。
「岡崎は、チーム攻撃陣でバディーとマレズに続く3番目の選手」
 この二人に続く選手とは、今やもの凄い評価ということになる。バーディーとマレズとは、来期はCLベスト4に残るようなチームに引き抜かれること確実に化けているからだ。

 こんな観点から、暫く岡崎から目が離せない。今期初め頃熱心にやったレスター観戦を、また復活してみたい。どうも僕はサムライブルー以上に、岡崎が好きになったようだ。
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随筆紹介 「イノチ」   文科系

2016年01月13日 10時39分41秒 | 文芸作品
 イノチ  S・Yさんの作品です

 郵便受けに「迷子の猫を探しています」というチラシが入っていた。
 全身と顔のアップ写真が刷られて、特徴がこと細かに記されている。迷子になったのは昨年の夏とあるから、一年半も行方不明になったままらしい。
 何で今頃になって? 興味をそそられて読んでいると、なんと見つけた際の謝礼は二十万円とある。よくこういう広告は目にするが、謝礼金額が明確なのは初めてで、その高額なことに驚いた。改めて写真を凝視したが、どこにでもいそうなノラのような猫だ。
 きっと飼い主にとってはかけがえのない存在なのだろう。

 息子がチラシを覗き込んで訊いて来た。「もし、母さんが飼い主だったらいくら出す?」「一万円かな」と答えると「それはない」と言う。「じやあ三万円ぐらいかなあ」と言いながら、
〈まてよ.二十年ほど前に息子が海で溺れて救助された際、助けて下さったかたに、確か謝礼は三万円お渡しした気がする。命の重さってわからないし、気も動転していた。警察に訊いても、謝礼は気持ちで、というだけだったし……〉

 この迷子の猫チャンはうちの息子の命より高いなあ。改めて考え込んだしだいだ。

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随筆紹介  「折り合う」    文科系

2016年01月12日 19時06分56秒 | 文芸作品
 折り合う   M・Aさんの作品です

 母が亡くなったのは、やっとなんとか六十六歳の誕生日を迎えたひと月後の十一月二十五日だった。それは父の誕生日でもあった。
 私がその年齢になったせいか、最近は母がよく言っていたことを思い出す。そのときはなんとなく聞いていたのだが、今その言葉の意味や感慨が分かるようになり、なるほどと思えるようになってきた。
 例えば、世の中のことは(自分の)思うようにはいかないものだね」と自分に言い聞かせるようにつぶやくのだった。私に同意を求めるというより、そういうものだと母なりの思いを伝えたかったのか……。
 今私にはそのことがいやというほど強く思われるようになった。頼りにしていた母も亡くなって二十三回忌も過ぎ、父は認知症で施設にお世話になっている。いい歳をして、今さらあれこれと私に指導してくれる人を求めているわけではないが、恩師を失い、周囲の友人や知人も亡くなっていくと、子どものようにどうしたらよいのやら、途方にくれるときがある。
 いろんな趣味の会に参加して忙しくしているものだから、目下のところは必要に迫られて充実しているかのように思えることもある。だが、時折「どうして?」と愚痴がでることが多くなった。十五年続くある会でバス旅行を毎年企画してきたが、この会では土壇場でキャンセルする人が多い。すると、参加者が少ない場合には赤字になる。企画そのものを見直す必要があるのだが、企画運営する人数が多くなるほど調整が難しくなる。
 趣味の会であるし、急に取りやめる理由も様々と思うが、主催者側となると困ることがある。なかには、決めたことをわりと安易に取り消す人がいる。私の違和感はそこであり、自身決めたことはまず土壇場では変えない主義で、たとえ体調不良でも出席する。仕事はもちろん、約束したら守る。実際にそういう人が多かったと思う。
 元来短気でせっかちな私は早く結論を出すし、他人にもそれを要求するから、しない人を不満に思うのかもしれない。相手が答えを出すのにもう少し待てないのか、余裕がなさすぎるのかも。なかには遠慮してすぐには否とは言えないこともあるのは分かる。今回私も知人からあまり気乗りしないチケットをもらって行ったが、負担になるようならやはり先に断る勇気が必要だと思った。
 ともあれ、自分に余裕がないと人とは折り合えない。意見や思いが合わないときは、違いを認め、諦めることが大切なのかもしれない。「諦めが肝心」とも言っていた母もまた、あれこれと思うことが多かったのだろう。「諦め」とは仕切り直し、自分の意識を変えるところから始まるのか……。これもまた難しいところだ。

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「よたよたランナーの手記」(149) 老ランナー最強の武器  文科系

2016年01月11日 20時48分48秒 | スポーツ
 今日11日、僕にとって9年ぶりの大記録が出た。

 いつものように30分2回で、前半がウオームアップ込みで5キロ、後半が5・3キロで、合計10・3キロ。僕のこの9年の新記録である。去年1月17日の10・1キロ、11月7日の10・2キロを抜いたということだ。これ以上の記録は2007年1月21日の北名古屋市10キロマラソンの54分18秒まで遡ることになる。とにかく嬉しい。今日の最後の15分ほどは10・7キロ時で走っていたけれど、心拍数は152、3。北名古屋市大会のように10キロマラソンを11キロ時で走り通す時も近いと思えるほどに心臓絶好調ということなのだが、その原因が先回ここに書いたことにあるのは明らかである。

 前回に、1か月続いた訳の分からない不調から脱することが出来た驚きを書いた。たったこれだけのことで同じ時速10キロの心拍数が10近くも下がるのかと、我ながら心底驚いて、こう書いた。
『今日の気づきから、近くまた近年の最高記録が出るような気がしてきた。
「脚を蹴ったら、その瞬間の膝をちゃんと伸ばす」
 考えてみればこれって、「大きい筋肉を使って大きく走れば、疲れない」の最大ポイントではなかろうか。こんな大きな知恵を自分が忘れていて、それで不調の原因を「老化」のせいにするって、そんな濡れ衣を着せられる「(体の)老化」って、かなり気の毒なお方だ。体遣いの記憶や、その知恵を忘れるという老化を、体のせいにしていたわけである。老人のトレーニングでは、とにかく言葉(にして覚えていること)が鍵、一大事である』

「脚の大きな筋肉を使って、しっかり蹴って、大きく走る」は、ランナーにとって常識に属する知恵。これにこの日、この気づきを付け足して走っただけなのである。
「脚を蹴った瞬間にその膝をちゃんと伸ばす」
 この事を初めて意識して7日に走ったら、同じ10キロ時の心拍数が、不調の前の145程へと下がってきたのだった。

 そして9日。同じ走り方から心拍数が落ち着いているという意味ですごく好調だったのでつい走りすぎてしまい、右足首に違和感が出たから45分でやめた。後半の15分を10・5キロ時で走っていて、さらに速度を上げた時にこの違和感が生じたのだった。心臓が好調だと筋肉系に無理が来るって、年寄りランはやっぱり難しいのである。この違和感は、考えてみれば無理もないこと。「膝を伸ばす」も含めて「大きな走り」に換えてからは、10・5キロ時でもピッチ数は160程に留まっているのだ。同じ10・5キロ時ならピッチ180近い以前とは違って、脚の一歩一歩に大きな負担が来るわけである。
 だがこの日、違和感だけでラン中止というこの判断が良かった。その後この脚をしっかりケア、強化もして11日に臨んだ結果が、以上の通りなのである。

 この体験からも、心臓病対策という特異な経験をしてきた僕にしか書けない「老人ランの秘訣」が書けるようだ。
 心臓病ゆえずーっと心拍計を使って走ってきたから、最も心臓に負担がかからない自分の身体の使い方をずーっと求めて来られたのである。老人ランナーにとっては、この知恵は最も大切なものだと思う。「筋肉は鍛えられるけど、心臓自身は鍛えられない」とよく言われるように、老人ランナーにとっては心臓が最も不安なものだからである。同じ時速でもその心拍数をどんどん下げられるなら、安心とか走力向上という意味で誰にとってもこんな嬉しいことはないはずだ。
 僕はこの「秘訣」に導かれつつここまで来たと言える。同じ10・5キロ時で心拍数160にもなる人が、ちょっとした体遣いの改良でこれを150に落とせる。思えば僕は、この事を繰り返してきたのだった。この変化が、常用速度の飛躍に繋がった。それも、こんな年齢で、2010年前後3年も完全ブランクがあったにも拘わらず。

 ランナーにとって、特に老人ランナーにとっては、心拍計のようなこんな偉大な道具はちょっと無いのではないか。今つくづく、そうふり返っている。
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朝鮮日報より  らくせき 愛知・自民とをおとそう

2016年01月10日 13時32分02秒 | Weblog
「ねえ、母さんの友だちはみんな(契約書を)書いたらしいのよ」


クリスマス連休の先月26日。実家を訪ねた息子の家族と夕食をとっていたLさん(62)は、嫁が席を立った隙に、息子に「親孝行契約書を書くのはどうか」と切り出した。息子は少し戸惑った表情で「考えてみる」と言い、席を立った。Lさんは昨年11月、息子が結婚したとき、ソウル市江北地区に5億ウォン(約5000万円)のマンション1棟を買い与えた。Lさんが昨年末の忘年会でこの話をしたところ、友人たちは開口一番「親孝行契約書」を書いたのかと尋ねたという。Lさんは「親子の間で契約書まで書かなければいけないのかと思ったが、友人たちの話を聞いて、契約書を書く必要があると思った」と語った。


年末年始の家族の団らんの中で、子どもたちと「親孝行契約書」を交わす親たちが増えている。昨年12月末、大法院(日本の最高裁判所に相当)が、親孝行契約書に違反した息子に対し、両親が譲った財産を返還するよう命じた。この判決が、50-60代の親たちの間で忘年会や新年会の話題になり、すでに財産を子どもに譲った親たちも親孝行契約書を交わすケースも少なくない。


親孝行契約書とは、両親が子どもに家を買い与えたり、財産を譲ったりする代わりに、子どもは親の扶養の義務を果たすという約束を盛り込んだ覚書のことだ。民法上、子どもに無条件で贈与した財産は、特別な事情がない限り、返還させるのは容易ではない。このため、子どもに対し生半可に財産を贈与した後、虐待を受けたり、見捨てられたりすることを懸念した親たちが、身の安全を図るべく、親孝行契約書を交わすようになった。


資産管理に関する相談を担当する都市銀行の支店に、親孝行契約書の作成方法を問い合わせる人も大幅に増えているという。中間層の人たちが多く訪れる支店で、弁護士や資産管理の専門家などが親孝行契約書の作成について相談に乗る銀行もある。KEBハナ銀行専属のパン・ヒョソク弁護士は「昨年の初めごろまでは、親孝行契約書を書くよう勧めても『親子の間でどういう契約書を書けというのか』と言って、意に介さないお客さんが多かったが、最近は1カ月に3-4人が親孝行契約書の原案の作成を手伝ってほしいと
親孝行契約書の公証業務を主に担当する法律事務所も登場した。企業のウェブサイトに、親孝行契約書の公証についての広告を掲載した法律事務所の関係者は「親孝行契約書の公証をしてほしいという問い合わせが相次ぐようになり、広告を出すことにした。贈与する財産の規模に応じ、1件の公証につき10万-50万ウォン(約1万-5万円)程度の報酬を受け取っている」と話した。大法院によると、親たちが子どもを相手取って扶養費用を請求する訴訟は、2005年の151件から、昨年は262件へと増加した。


親孝行契約書の基本的な内容は「親が子どもに財産を譲る代わりに、子どもは親に孝道(孝行)する」というものだ。だが、覚書に盛り込まれる「親孝行」の具体的な内容はさまざまだ。Kさん(64)は先月末、結婚した息子に対し、再開発を控えたマンション1棟を贈与する代わりに、息子が親に1カ月50万ウォンずつの小遣いを支給し、違反した場合はマンションを返還する」という内容の親孝行契約書を作成した。昨年11月に結婚した娘に、新居の保証金(敷金)として2億ウォン(約2000万円)を支出し、親孝行契約書を作成したというPさん(58)は、娘夫妻と「1カ月に1回以上、一緒に食事をする」という条件を盛り込んだ。Yさん(56)=女性=は最近、長男と親孝行契約書を交わし「両親の同意なく、兄弟の家に移らせないこと」という文言を挿入した。Yさんは「亡くなった父が生前、長兄に全財産を譲ったのに、ほかの兄弟の家を転々としたのを目の当たりにし、親孝行契約書を作成する決心をした」と話した。


一部の親たちは弁護士に親孝行契約書の作成を依頼し「親に3回以上歯向かったら財産を返還する」「嫁は(自分の)口に合う食事を提供するように」などといった内容を盛り込むよう注文することもあるという。だが、弁護士法人「カンホ」のチャン・ジンヨン弁護士は「法的な解釈があいまいな条件を付けた契約は、法的な争いが生じた場合、その効力を認められない恐れがある」と指摘した。
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ハリルジャパン(43) イングランド復権の証明!  文科系

2016年01月09日 19時23分02秒 | スポーツ
 イングランドサッカー界が、監督交代戦線で近年珍しい激動を見せている。2日のコメントでこう書いた。

『 なーにっ、モウリーニョは絶対にイングランドからは出ない。出るはずがない。これはフットボール文化の歴史的厚みへの体感問題であって、2、3強だけのようなリーグに何もかも知ったモウが行くわけがない。ペップも同じ。よって結論はこれ。
 二人が、イングランドのどこへ行くか? まず、どちらかがマンUに行く。すると他は、イングランドのどこかだ。この二人ならどこへ行っても、1年経ったらCLリーグに行けるチームにできるというのが僕の見解である。イングランドのまーまーのチームには、他国の中堅以下のチームと違ってそこそこの金があるから。そこが、イングランドの歴史の厚みという優越性である。スペインや、まして八百長イタリアなど、もう目じゃないよ。この世界ももう、グローバル時代だ。』
 
 その後に,こんなコメントも付けた。
『サッカーを「マスコミ的に見る」人々は、多い。「レアル」だとか「ミラン」だとか・・・、世界有数の大金を動かしてきたチーム中心にサッカーを見る。だが、本当のサッカーって、そんなもんじゃないと思う。
 有名チームとその他大勢で、金の使い方が全く違うリーグ。対するに、その他大勢にそれなりに配慮をして、できるだけ全体としてサッカー文化を育てるように計ってきた国。言い換えればこういうことだろう。強大チーム以外(のファン)も他よりは比較的大事にしてきた国。
 金に飽かすことができるだけ少ないリーグが、国中にファンを育ててきたからこそ、弱いチームにも伝統の厚みがある国。そういうのが面白く、やり甲斐があるリーグなのだ。金だけで勝つこと中心のスポーツ社会が、何が面白いかということである。
 モウもペップも、そんなことよく知ってるよと思うよ』

 上記文章でも述べたように、問題はこれ。世界有数の2人の名監督、モウリーニョとグァルディオラのイングランド希望はほぼ確定だが、そのどこへ行くのか。該当チームがいくつかある。マンチェスターにある2チームに安定政権が続いたアーセナルまでが絡んできて、混沌とした状況になってきた。
 また、これらの結果次第で、現在なお2位につけている岡崎在籍レスターの2大選手、ジェーミー・バーディーとリャド・マレズの行く先なども決まるのだろうから、我らが岡崎にとっても重大事項なのである。また、すっかりイングランド中堅チームに定着したサウザンプトン、吉田のいるこのチームにとっても当然、他人事ではない。

 いずれにせよ、日本サッカー界がこの動向から学ぶべきことはこれだ。イングランドのようなリーグを目指せ、と。つまり、2~3強だけに金が集中したり、イタリアのように八百長があったりというようなことには、決してならないようにと願うものである。
 イベントとか見世物、単なるエンタテインメントである以上にとにかく、何よりも全てのチームを出来るだけ平等に扱うことを前提として、敢闘精神溢れたスポーツであれということだろう。
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着々と核国家への道を進む北朝鮮   らくせき・愛知自民を落とそう

2016年01月08日 15時35分04秒 | Weblog
ついに水爆を持ったと北朝鮮が発表。
核保有国になることは金日成の頃からの宿願。
中国の支持を得ている間に、着々と核を開発。
ついに水爆を手にしたという。

北朝鮮の最大の狙いは体制の保持。
フセインのようにはなりたくない、と。
そのためにはアメリカと対等の立場が必要。
これでアメリカへ届くミサイルを手にするのは時間の問題。

アメリカはいずれ決断を迫られる時がくる。

一方、中国やロシアがどう対処するのか?
とくに中国が北朝鮮との関係をどう修正していくのか?

ある意味で臨界点に近づきつつある。

イランのように、核の開発中断による経済援助の道が
一番、平和的なみちなのだが・・・




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「よたよたランナーの手記」(148) 「老化?」の「原因」  文科系

2016年01月08日 03時32分21秒 | スポーツ
 前回12月25日には不調を訴えて「老化?」と書いた。年寄りはちょっと不調だといつもこれが頭をかすめるのが、辛い。そして、『1時間の距離にすれば9キロそこそこが続いている。特に呼吸関連で、疲れ気味の感じ』という状況が、新年の4日まで続いた。筋力はともかく、心拍数が多かったのである。10キロ時で155を越える時もあるほどに。年末年始など、外走りをかなりハードに重ねてきてもこれが治らなかったから、悩みが深くなっていた。
 それが、ふとした気づきから、正常に戻った。

「大きな筋肉を使ってしっかり蹴って、大きく走る」という近ごろの主要留意点に、本日7日には「脚を蹴った瞬間にその膝をちゃんと伸ばす」ということを加味してみたのである。時速10キロの心拍数が、たちまち145程に下がってきた。本当に驚いたが、「大きな筋肉で、大きく走る」の最要点を最も軽視していたのだなと気付いて、我ながら苦笑いである。年寄りって、知らぬ内にこういうこともあるのだ。
 こうして、本日7日は30分2回が4・6キロの5・1キロで、9・7キロを走った。久しぶりに心臓に無理をさせないでの30分で5・1キロの方は、なかなかのものということになる。この時は、11キロ時走行も入れて、久しぶりの安定感も味わうことが出来た。その心拍数が155ほどだった。

 ギターの手の構えや指使いでもそうなのだが、年寄は大小の体遣いの記憶や体感がいい加減鈍くなって来るので、そこから大きな悩みが生じて来る。得体の知れない不調がここでよく起こるのであって、本当に困ったもの、悩ましいことである。例え口だけと言われても、こう戒めるべきなのである。
「言葉にしていない感覚的なだけの認識、知恵は、すぐに忘れる」

 でも、今日の気づきから、近くまた近年の最高記録が出るような気がしてきた。
「脚を蹴ったら、その瞬間の膝をちゃんと伸ばす」
 考えてみればこれって、「大きい筋肉を使って大きく走れば、疲れない」の最大ポイントではなかろうか。こんな大きな知恵を自分が忘れていて、それで不調の原因を「老化」のせいにするって、そんな濡れ衣を着せられる「(体の)老化」って、かなり気の毒なお方だ。体遣いの記憶や、その知恵を忘れるという老化を、体のせいにしていたわけである。老人のトレーニングでは、とにかく言葉が鍵、一大事である。
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琉球新報より  らくせき 愛知・自民を落とそう

2016年01月07日 10時14分47秒 | Weblog
バラク・オバマ米国大統領が韓日間の従軍慰安婦の交渉過程で、日本政府に対し積極的な措置を用意するようかなりの圧力を加えていたことが分かった。これは、米国家安全保障会議(NSC)のベン・ローズ安保副補佐官が2日、ハワイでのメディア会見で、オバマ大統領の水面下での役割を詳細に説明したとワシントンの外交消息筋が伝えたものだ。オバマ大統領は当時、ハワイで年末年始の休暇を過ごしており、ローズ副補佐官は大統領に同行していた。


 ローズ副補佐官は「オバマ大統領はこれまで一貫して元慰安婦と韓国国民の正当な不満を解決する措置を取るよう、日本を督励してきた。特に、日本が『歴史の遺産』という点をよく胸に刻み、積極的な解決方法を出すよう促した」と述べた。昨年4月の訪韓時に従軍慰安婦問題について「恐ろしくて実にひどい人権侵害だ」と批判したオバマ大統領が、今回の慰安婦交渉の過程でも日本政府に圧力をかけたということだ。


 ローズ副補佐官は「オバマ大統領は韓国に対しても、慰安婦問題を解決して日本と良好な関係を持つことが韓国の利益に合致するということをはっきり述べた」とし、同大統領が韓国の説得も行っていたことを明らかにした。
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琉球新報より  らくせき 愛知・自民を落とそう

2016年01月07日 10時12分31秒 | Weblog
米海兵隊が2012年10月に普天間飛行場に配備した垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、10万飛行時間当たりの重大(クラスA)事故の発生率が、配備された時点の1・93件から、15年12月時点で3・69件と約2倍に増加していることが分かった。琉球新報の取材に米海兵隊が明らかにした。日本政府などは事故率について「一般に飛行時間の増加に伴い低減する」などと説明してきたが、実際は普天間への配備後3年が過ぎた段階でも上昇傾向となっている。

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随筆  「“自慢”をしてみる」   文科系

2016年01月07日 04時59分00秒 | 文芸作品
 戦後の高度成長時代以降に世に出た団塊世代前後の男性って、僕にはちょっと困る場合が多い。正直言って、余り好きにはなれない。女性はちょっと違うから男性についての一般論でしかないが、こういう人が多いと感じる。この問題は、次代の生き方,価値観を探る人々にとっては、大きな問題だと思うから、こんなことを書いてみる気になった。
①会社人間、ムラ社会人間で、本当の公共的視点、普遍性という観点が弱いと感じる。相当の知識人でも。
②そのムラ社会で競争してきたから仕事以外の素養に欠けがちで、その老後人生に文化らしい文化が欠けがちだと思う。
③これらの人々が今の日本社会を作ったのだが、彼らが育てた子どもらも早ければ50代。文化面などでも大事に育てられていて、親世代と大きなギャップがある。父母に欠けていた公共性、普遍的観点はやはり当然弱いと感じるが、感性的に良いものは良いという、そんな人は多い。こんな所からは、趣味がオタク的になったりしやすい。

 さて、こんな時代ならこういうことはあってもいいだろうと、題名のことを思い立った。今の自分を堂々と自慢してみたい。ただし、こんな前置きをしておいて。以下のことには、僕自身の人生選択も関わっているにしても、こういう要素の方が遙かに大きいと。両親や連れ合い他、僕が生まれてから出会った人々や、幾多の偶然などが絡んでうまれたものに過ぎないのである。

 74歳で1時間に10キロ走れる。同人誌では編集長で、こういう文章も書ける。定年後に先生についたギターも、傷は多くとも上級者の曲を弾ける。若いころからスポーツを色々やってきたせいでサッカーを観て語る目もある。ワインの味も分かるし、美味しいもの好きであって自分でいくつかの料理も作る。孫にも娘にも愛されていて、よく開かれる娘のパーティーなどにもいつも呼ばれる。それどころか、そこに出ていた人が開く他人の家のパーティーにすら、呼ばれることも多い。これらのことには、僕が安くて良いワインを選んで持って行けることと、頼まれれば料理も作って持って行くし、乳児も含めた子守が出来ることなどが関わっている。つまり、子どもの家庭について普通ならおばあさんが支援することの多くの部分を、わが家では僕がやっているのである。これらのことは、僕等夫婦がずーっと共働きであったから身につけざるを得なかったことなのである。

 さて、そんな娘夫婦の関わるパーティーでは「年齢よりは10歳以上は若く見えるでしょ」などと娘夫婦が参加者に僕を紹介してくれるけど、これって今の若い人の強い望みらしいとよーく分かった。体重57キロ、身長169、体脂肪率は10%を切る身体である。これも今の若者の凄く憧れていることとも、よーく分かってきた。こういうパーティーの後、こんなことも起こるから嬉しい。
 そこに出ていたある若い男性ランナー、孫の保育園の父さんが、「街で走っている父さんを見かけたぞ。凄い平目筋してた」と、娘にメールをしてきた。そしたら、娘が僕を椅子に上がらせて、フクラハギの写真撮る。それをツイッターで送った。返事は、こうだった。
「僕も頑張るぞー!」
 自慢とかなんとか変に妬まないで、良いものはよいと見事な応答と感じたものだ。僕はそういう人間関係を持ち合いたい。また、こうも思ったものだ。若い人相手にこういう人間関係を持っていくことは大切なことだろう。

 ただこれらの僕の主張は全て、客観的には自慢と言われよう。が、僕にとっては、自慢というよりも一生懸命やってきた事実、その結果を語っているだけだ。僕は現に、こういう人生の諸価値を求めるようにして励んでいる人に接したらすごく褒め、話したくなるという癖、習慣も持ってきたのだし。また僕は、上のどれかが自分より上手な人、熱心な人をば素直に褒めることもできる。これらは、知る人ぞ知っている僕の特徴である。
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僕が選べる「原発存否」

2016年01月06日 18時54分32秒 | 国内政治・経済・社会問題
 不勉強で知らなかったが、標記のことがこの4月から可能になるようだ。本日の中日新聞5面社説の末尾に、こんな一文があった。

【 間もなく五年の春(「フクシマ」事故から五年の、あの春という意味と、ここまでの文章で分かるのです)が来ます。四月には家庭用の電力小売りが自由化されて、電源を選べる時代が訪れます。本紙などの調査では東京都民の約六割が東電以外への切り替えを検討中。そのうちの三割近くが安さより「原発のない電力会社」を選ぶと答えています。
 再生可能エネルギーには、世界中で新しい風が吹いています。
 私たちも当事者としてこの“もやもや”に向き合い、乗り越え、変わらなければなりません】

 中部地方、愛知県でも「原発電力のない会社」はいくつも生まれる模様です。みながそこから電力を買ったらよい。つまり、原発依存がゼロで、太陽光発電とか風力発電とかで頑張っている会社から皆が買えばよい。こんなことが雪崩現象を起こせば、そちらの大規模化、イノベーション合理化などで、そちらの電力料金も安くなるだろう。中部電力は原発依存状況が最も少ない大会社らしいから、管内のそんな会社から買う人が増えれば原発再稼働を止めざるをえなくなるはずだ。東電、やがては関電への影響も計り知れません。
 また、大企業などでも、そんな電力小売り業から買う会社をどんどん宣伝して、そこの品物を買うと良い。電力選択の厳しい厳しい「国民投票」といえましょう。
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新聞の片隅に載ったニュースから(220)   大西五郎

2016年01月05日 19時06分56秒 | Weblog
「民主よりいい」実は自民区議 「朝生」で発言「板金業」と紹介(16.1.5毎日新聞)

 テレビ朝日系で1日未明に放送された討論番組「朝まで生テレビ!」で、観覧席にいた自民党の東京都太田区議が、「建築板金業」の肩書だけでアベノミクスの効果について発言していた。テレビ朝日は4日、「説明不足となり、申し訳なく思っている」と謝罪のコメントを出した。
 発言したのは、大森昭彦区議(63)。この日は「激論!安倍政治~国民の選択と覚悟~」とのテーマで議論。その中で、司会の田原総一朗氏から「アベノミクスは評価できないか」と聞かれ「我々の業界だけで言うと、あまり効果的には伝わっていない印象」と述べた。その後、改めて田原氏から景気の現状にについて「民主党政権、自民党政権でも同じか」と尋ねられると、「民主党政権の時よりはいい」と発言した。発言の際に肩書きと氏名が字幕で表示されたが、肩書きは「建築板金業」だけだった。
 テレ朝広報部によると、自民党区議であることはごく一部のスタッフだけが把握し、番組プロデューサーや田原氏には伝わっていなかったという。テレ朝広報部は「番組内で情報共有できず、区議でもあることを紹介できなかった」としている。

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 この問題は朝日新聞も中日新聞も採り上げていました。朝日新聞によりますと、大森区議は取材に対し、「議員という立場ではなく零細企業の経営者として意見を述べた」と説明。テレビ朝日側のスタッフと20年以上前から知り合いで、2003年に区議になる前から今までに「20回くらいは観覧し、発言もしてきた。私が区議であることをスタッフは知っていた」と話しました。
 中日新聞では、「放送後発言への問合せが相次いでいたという」と視聴者の反応を紹介しています。
 自民区議が身分を明らかにせず、中小企業経営者として発言したということを一般紙より早く指摘したのはジャーナリストの岩上安身氏が主宰するIWJ(Indepenent Web Jounal)の2日付け「日刊IWJガイド」です。「日刊IWJガイド」はテレビ朝日側は大森氏が自民党の区議であることを知っていて一般人を装った発言をさせたのではないか。安倍政権のマスコミ支配に協力したのではないかと“やらせ”の疑惑も指摘しました。
 一般の視聴者がただ番組を視ていただけでは「太森区議の身分を隠した発言」を不審に思うということはないだろうと思いますので、中日新聞の「放送後発言への問合せが相次いでいたという」というのは、このIWJガイドの記事を読んだ人の反応ではないかと思われます。
 テレビ朝日側の説明も「真実を語っていない」ように思われます。大森氏は指名されて発言したようですが(予め発言者紹介の字幕も用意されていた)、いわば常連のように番組を「観覧」し、発言もしているというのですから、大森氏が自民党区議であることをスタッフは承知しているはずです。テレビ朝日側の説明(言い訳)は事態を取り繕う言い訳のように聞こえます。
 テレビ朝日側は「知っていたがうっかり発言させてしまった」のなら、素直に謝るべきですし、権力の圧力には負けない決意を述べてほしいと思います。                                                      大西 五郎
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