「民主よりいい」実は自民区議 「朝生」で発言「板金業」と紹介(16.1.5毎日新聞)
テレビ朝日系で1日未明に放送された討論番組「朝まで生テレビ!」で、観覧席にいた自民党の東京都太田区議が、「建築板金業」の肩書だけでアベノミクスの効果について発言していた。テレビ朝日は4日、「説明不足となり、申し訳なく思っている」と謝罪のコメントを出した。
発言したのは、大森昭彦区議(63)。この日は「激論!安倍政治~国民の選択と覚悟~」とのテーマで議論。その中で、司会の田原総一朗氏から「アベノミクスは評価できないか」と聞かれ「我々の業界だけで言うと、あまり効果的には伝わっていない印象」と述べた。その後、改めて田原氏から景気の現状にについて「民主党政権、自民党政権でも同じか」と尋ねられると、「民主党政権の時よりはいい」と発言した。発言の際に肩書きと氏名が字幕で表示されたが、肩書きは「建築板金業」だけだった。
テレ朝広報部によると、自民党区議であることはごく一部のスタッフだけが把握し、番組プロデューサーや田原氏には伝わっていなかったという。テレ朝広報部は「番組内で情報共有できず、区議でもあることを紹介できなかった」としている。
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この問題は朝日新聞も中日新聞も採り上げていました。朝日新聞によりますと、大森区議は取材に対し、「議員という立場ではなく零細企業の経営者として意見を述べた」と説明。テレビ朝日側のスタッフと20年以上前から知り合いで、2003年に区議になる前から今までに「20回くらいは観覧し、発言もしてきた。私が区議であることをスタッフは知っていた」と話しました。
中日新聞では、「放送後発言への問合せが相次いでいたという」と視聴者の反応を紹介しています。
自民区議が身分を明らかにせず、中小企業経営者として発言したということを一般紙より早く指摘したのはジャーナリストの岩上安身氏が主宰するIWJ(Indepenent Web Jounal)の2日付け「日刊IWJガイド」です。「日刊IWJガイド」はテレビ朝日側は大森氏が自民党の区議であることを知っていて一般人を装った発言をさせたのではないか。安倍政権のマスコミ支配に協力したのではないかと“やらせ”の疑惑も指摘しました。
一般の視聴者がただ番組を視ていただけでは「太森区議の身分を隠した発言」を不審に思うということはないだろうと思いますので、中日新聞の「放送後発言への問合せが相次いでいたという」というのは、このIWJガイドの記事を読んだ人の反応ではないかと思われます。
テレビ朝日側の説明も「真実を語っていない」ように思われます。大森氏は指名されて発言したようですが(予め発言者紹介の字幕も用意されていた)、いわば常連のように番組を「観覧」し、発言もしているというのですから、大森氏が自民党区議であることをスタッフは承知しているはずです。テレビ朝日側の説明(言い訳)は事態を取り繕う言い訳のように聞こえます。
テレビ朝日側は「知っていたがうっかり発言させてしまった」のなら、素直に謝るべきですし、権力の圧力には負けない決意を述べてほしいと思います。 大西 五郎
テレビ朝日系で1日未明に放送された討論番組「朝まで生テレビ!」で、観覧席にいた自民党の東京都太田区議が、「建築板金業」の肩書だけでアベノミクスの効果について発言していた。テレビ朝日は4日、「説明不足となり、申し訳なく思っている」と謝罪のコメントを出した。
発言したのは、大森昭彦区議(63)。この日は「激論!安倍政治~国民の選択と覚悟~」とのテーマで議論。その中で、司会の田原総一朗氏から「アベノミクスは評価できないか」と聞かれ「我々の業界だけで言うと、あまり効果的には伝わっていない印象」と述べた。その後、改めて田原氏から景気の現状にについて「民主党政権、自民党政権でも同じか」と尋ねられると、「民主党政権の時よりはいい」と発言した。発言の際に肩書きと氏名が字幕で表示されたが、肩書きは「建築板金業」だけだった。
テレ朝広報部によると、自民党区議であることはごく一部のスタッフだけが把握し、番組プロデューサーや田原氏には伝わっていなかったという。テレ朝広報部は「番組内で情報共有できず、区議でもあることを紹介できなかった」としている。
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この問題は朝日新聞も中日新聞も採り上げていました。朝日新聞によりますと、大森区議は取材に対し、「議員という立場ではなく零細企業の経営者として意見を述べた」と説明。テレビ朝日側のスタッフと20年以上前から知り合いで、2003年に区議になる前から今までに「20回くらいは観覧し、発言もしてきた。私が区議であることをスタッフは知っていた」と話しました。
中日新聞では、「放送後発言への問合せが相次いでいたという」と視聴者の反応を紹介しています。
自民区議が身分を明らかにせず、中小企業経営者として発言したということを一般紙より早く指摘したのはジャーナリストの岩上安身氏が主宰するIWJ(Indepenent Web Jounal)の2日付け「日刊IWJガイド」です。「日刊IWJガイド」はテレビ朝日側は大森氏が自民党の区議であることを知っていて一般人を装った発言をさせたのではないか。安倍政権のマスコミ支配に協力したのではないかと“やらせ”の疑惑も指摘しました。
一般の視聴者がただ番組を視ていただけでは「太森区議の身分を隠した発言」を不審に思うということはないだろうと思いますので、中日新聞の「放送後発言への問合せが相次いでいたという」というのは、このIWJガイドの記事を読んだ人の反応ではないかと思われます。
テレビ朝日側の説明も「真実を語っていない」ように思われます。大森氏は指名されて発言したようですが(予め発言者紹介の字幕も用意されていた)、いわば常連のように番組を「観覧」し、発言もしているというのですから、大森氏が自民党区議であることをスタッフは承知しているはずです。テレビ朝日側の説明(言い訳)は事態を取り繕う言い訳のように聞こえます。
テレビ朝日側は「知っていたがうっかり発言させてしまった」のなら、素直に謝るべきですし、権力の圧力には負けない決意を述べてほしいと思います。 大西 五郎