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新聞の片隅に載ったニュースから(220)   大西五郎

2016年01月05日 19時06分56秒 | Weblog
「民主よりいい」実は自民区議 「朝生」で発言「板金業」と紹介(16.1.5毎日新聞)

 テレビ朝日系で1日未明に放送された討論番組「朝まで生テレビ!」で、観覧席にいた自民党の東京都太田区議が、「建築板金業」の肩書だけでアベノミクスの効果について発言していた。テレビ朝日は4日、「説明不足となり、申し訳なく思っている」と謝罪のコメントを出した。
 発言したのは、大森昭彦区議(63)。この日は「激論!安倍政治~国民の選択と覚悟~」とのテーマで議論。その中で、司会の田原総一朗氏から「アベノミクスは評価できないか」と聞かれ「我々の業界だけで言うと、あまり効果的には伝わっていない印象」と述べた。その後、改めて田原氏から景気の現状にについて「民主党政権、自民党政権でも同じか」と尋ねられると、「民主党政権の時よりはいい」と発言した。発言の際に肩書きと氏名が字幕で表示されたが、肩書きは「建築板金業」だけだった。
 テレ朝広報部によると、自民党区議であることはごく一部のスタッフだけが把握し、番組プロデューサーや田原氏には伝わっていなかったという。テレ朝広報部は「番組内で情報共有できず、区議でもあることを紹介できなかった」としている。

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 この問題は朝日新聞も中日新聞も採り上げていました。朝日新聞によりますと、大森区議は取材に対し、「議員という立場ではなく零細企業の経営者として意見を述べた」と説明。テレビ朝日側のスタッフと20年以上前から知り合いで、2003年に区議になる前から今までに「20回くらいは観覧し、発言もしてきた。私が区議であることをスタッフは知っていた」と話しました。
 中日新聞では、「放送後発言への問合せが相次いでいたという」と視聴者の反応を紹介しています。
 自民区議が身分を明らかにせず、中小企業経営者として発言したということを一般紙より早く指摘したのはジャーナリストの岩上安身氏が主宰するIWJ(Indepenent Web Jounal)の2日付け「日刊IWJガイド」です。「日刊IWJガイド」はテレビ朝日側は大森氏が自民党の区議であることを知っていて一般人を装った発言をさせたのではないか。安倍政権のマスコミ支配に協力したのではないかと“やらせ”の疑惑も指摘しました。
 一般の視聴者がただ番組を視ていただけでは「太森区議の身分を隠した発言」を不審に思うということはないだろうと思いますので、中日新聞の「放送後発言への問合せが相次いでいたという」というのは、このIWJガイドの記事を読んだ人の反応ではないかと思われます。
 テレビ朝日側の説明も「真実を語っていない」ように思われます。大森氏は指名されて発言したようですが(予め発言者紹介の字幕も用意されていた)、いわば常連のように番組を「観覧」し、発言もしているというのですから、大森氏が自民党区議であることをスタッフは承知しているはずです。テレビ朝日側の説明(言い訳)は事態を取り繕う言い訳のように聞こえます。
 テレビ朝日側は「知っていたがうっかり発言させてしまった」のなら、素直に謝るべきですし、権力の圧力には負けない決意を述べてほしいと思います。                                                      大西 五郎
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「フクシマ」原子力村は今や、現代の関東軍

2016年01月05日 17時49分19秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 フクシマの誤魔化し、秘密主義が目に余る。また、大悪を隠す為政者はさらなる大悪を重ねていくもの。太平洋戦争に至った15年戦争も、関東軍の暴走を是認したところから全てが始まったと愚考する。リットン調査団によって世界から違法戦争と断定された満州事変の真相を国民に隠して、国際連盟に対しては「何が悪いか!」と、開き直った国連脱退大悪から。
 年が明けてから書いた三つのコメントを合わせて、エントリーとさせていただく。お終いまでお読み願えれば嬉しい。
 

【 念押し (文科系)2016-01-01 05:32:42
 エントリーに愚考させて頂いたように、アベの「原発回帰路線」の背景、理由は間違いなくこれ。
『日本の原発は終わったと声明を出すことは、各電力会社の原発関連投資の損益転換計上額が凄まじいものになって株価が暴落するから出来ないだけ』
 つまり、アベ「景気浮揚対策」の根幹に関わる問題なのだ。そうだとしてさえ、こう言えるはずなのである。
 こんな自分の短期視点だけでこれだけ百代の孫子にまで憂いを残す問題を放置し続ける愚かさ、利己主義、と。この態度は、「我が亡き後に洪水の来たれ」そのものではないか。同類のアベ判断が、もう一つある。立憲主義という歴史によって確認済みの大計にかかわるものを、たかが一代の首相の判断で簡単に放棄してしまったという、その愚かさとそっくりの思考、態度であると愚考した。

 長期と短期と、大計と小計と、そんな区別が出来ない国こそ、滅び行く国といえるのだろう。いや、滅びに向かって真っ逆さまという政権である。
 と言っても、こんな政権の成した事は、すぐに覆されるはずだ。それは、間違いない。人類はそんなアホではないと、これも確信するからである。 】

【 改めて、フクシマ (文科系)2016-01-01 06:03:07
 チェルノブイリでは、消防士や機械工が、何も知らされずに現地に赴かされた。爆発直後の原発の大量被爆物質を処理するべく、家庭からTシャツ姿で駆り出されて、無知にサラされたままに放射線防備装備もほとんど無く、「現物」を運搬させられたとあった(「チェルノブイリの祈り」から)。勇気を見せる志願をした人士は、核燃料を被った水中に潜っていく緊急行動さえ取っていた。
 これらの全員に待っていたのは、死である。全体主義国家そのものだから、できたことだろう。ちなみに、ロシア軍事費の対GDP比率は、世界で2番目。サウジアラビアに次ぎ、3位アメリカの一つ上である。(これらの国は間違いなく実質的全体主義国家だと言って良かろう。この、世界的・慢性的不況時代に軍事費をこれだけ使う国というのは、そういうことだと愚考する。) 
 チェルノブイリのこの核燃料は、現在仮のカバーで被われているだけだ。それも、200平米の隙間があるボロボロの応急対策の被いにすぎない。

 他方、フクシマでも、まだまだ何を隠しているか分からないという重大事もある。ざっと上げてみよう。
①そもそも、流れ出た残存燃料はどこにあるのか。今後どう処理するのか。
②海はどれだけ汚れた? 「知らぬ間に」海へ廃棄してきた高濃度汚染水も含めて。加えてさらに、残存燃料の処置が出来ない間はどんどん地下水高濃度汚染は進み、増えるだけ。実質垂れ流し同然なのだ。
③子ども甲状腺癌は数値を出しているが、大人の健康調査はどうなっている? これも含めた関連死者数、健康破壊など、実質何も調べていない。原発周辺住民や作業員などの被爆発症状況などは、何の発表もない。もっともこれは、子ども甲状腺癌の調査検討委員会当初に見られた秘密主義から言って、誤魔化しているにちがいないと確信する。

 残存核燃料をどうするつもりなのだろう。フクシマの地面に潜っていて、冷やすために水に触れるままにしておくしかないこの核燃料から日本をどうまもる? ロボットで? 被いは? 汚染水はいつまで?
 チェルノブイリで子ども甲状腺癌が増え始めたのは事故後5年以降。フクシマの5年以降とは今年からだ。なのに今年までで既に、甲状腺癌152人。手術済みの方が圧倒的に多いのは、リンパ節転移や甲状腺外浸潤が多かったからである。
 みなさん、これらに関する「新たな情報」が子ども甲状腺癌の多発以外は何も入ってこないと思われないだろうか。つまりは、事故処理は何も進んでいないと言う事ではないのか。

 これでオリンピックって、世界から疑問が出て当然だと思う。】 

【 「関東軍」! (文科系)2016-01-03 10:44:41
 15年戦争について、関東軍の歴史的役割は今や周知の歴史的事実。
 満州事変を起こした尖兵にして、これを査察したリットン調査団報告が(反対は大日本帝国1国で)承認されて、国際連盟脱退へと国を導いてしまったのも、結局この関東軍。さらには上海・南京包囲戦争から、第一仮想敵国アメリカ相手の太平洋戦争へと先導したのも結局は、関東軍。
 これら歴史進行の間中、国民は大本営発表によって事実についてはつんぼ桟敷に置かれただけではなく、戦争へと煽り立てられていたのである。いや、一部の国民が関東軍よろしく、戦争に向かって世論を先導していたとさえも言える。この点については、当ブログ2010年11月24日拙稿「東條英機首相への熱狂ぶりと、その源泉」参照されたい。

 他方今や、原子力村を尖兵とした「原発回帰路線」を、安倍内閣が全面的に是認・国策化。合わせて、集団的自衛権・安保法制から、現代国家大計・立憲主義の否定へ。「知らしむべからず、依らしむべし」とばかりに、国家の事は国家に任せよという秘密主義によって、報道の自由度が先進国最低の61位へと後退。民主党政権では11位だったのだ。

 「毒を喰らわば皿までも」というが、「フクシマ」が悪政進化の起爆剤になってきたように思われてならない。世界的・慢性的不況の中で、原発継続が否応なく国家経済政策方針の根幹にされてしまったかのような光景と共に。
 確かに、原発路線が吹っ飛んだら、当面の三本の矢や黒田バズーカなどは消し飛んでしまうだろう。が、それにしても、大計と小計を取り違えた、大変な本末転倒政権である。この本末転倒が、実はとても怖い。

「毒を喰らば皿まで」
 大悪は、これを隠すために次の大悪を産む。それが必然。するともう、止め処なく落ちていく政治・・・。
 思えば、満州事変(の国際法違反)を隠し、「悪いか!」と開き直ったのが、国際連盟脱退であった。ここから太平洋戦争までは後一歩に過ぎなかったのである。普通の人々誰もが望んだわけでもない、人間疎外の歴史の歩みというものであろう。】
コメント (4)
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