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新聞の片隅に載ったニュースから(221)   大西五郎

2016年01月22日 09時24分41秒 | Weblog
非正規7割200万円未満 連合が年収状況を調査(16.1.20毎日新聞夕刊)

 非正規労働者が2000万人を超す中、非正規の7割が年収200万円に届かないことが、連合などのアンケートでわかった。アベノミクスの成果を強調する安倍晋三首相の国会答弁「妻が景気がよくなっていくからと働きはじめたら(月に)25万円(年収300万円)」にはほど遠く、食事の回数を減らしたり、医者にかかれなかったりという貧困の実態が浮かんだ。
 調査は非正規の家計や暮らしぶりを把握する目的で行われ、首都圏や中京圏、関西圏の20~49歳のパート、契約、派遣社員など約2000人が回答。自分の収入が世帯収入の半分以上を占める「主稼得者」(単身世帯は全員該当)と、世帯収入の半分未満の家計補助者に分けて集計した。
 それによると、全体では「年収100万円未満」が38.4%と全体の4割近くと最多で、「100万円以上200万円未満」の31.7%と合わせて7割が収入200万円に届いていない。主稼得者では男性の37.5%、女性の48.9%が「ワーキングプア(年収200万円以下の貧困層)」の範疇に入った。
 また、主稼得者の世帯では「貯蓄なし」が27.9%、「生活苦の対策で食事の回数を減らした」が20.9%に上った。「医者にかかれなかった」も13.0%あった。また、家計補助者も合わせた全体で未婚は53.5%、男性に限ると89.6%に上る。年収が低いほど未婚率は高い。連合非正規労働センターの杉山寿英次長は「非正規雇用を起点に少子化や貧困の連鎖など社会のゆがみが生まれている」と話す。

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 記事の冒頭にあった安倍首相の非正規労働者の賃金についての認識は1月8日の衆議院予算委員会において民主党の山井和則議員が「アベノミクスの下で労働者の実質賃金が減っている」と指摘したのに対する答弁です。これには「首相がそんな認識なのか」と非難が巻き起こりましたが、首相は「話を判り易くするために挙げた数字でパートで25万はないだろう」と弁解しましたが、実態とかけ離れた数字を挙げたことに首相は国民の実態を判っていないという謗りを免れないでしょう。
 連合の調査で、非正規の労働者が、食事の回数を減らしたり、体の具合が悪くなっても医者にも行けない、結婚も出来ない状態に置かれていることが明らかになりましたが、非正規労働者の中には子どもを育てているシングルマザーも含まれています。低賃金による貧困が次ぎの時代を背負う子どもの健康や教育にも悪い影響を及ぼしています。
 非正規労働者が増え続けている今の日本の現状を政治家、とりわけ政府は真剣に考えて対策を講ずるべきです。
                                    大西 五郎

※ 非正規労働者について安倍首相が国会の答弁で示した見解や、非正規労働者の家庭で食事の回数を減らしたということは、朝日新聞や中日新聞でも報道されていますが、毎日新聞の報道が全体をカバーしていたので、その記事によりました。
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ハリルジャパン(46) 本日、五輪への決戦  文科系

2016年01月22日 08時27分23秒 | スポーツ
 今日はオリンピック予選のイラン戦。それも、ベスト8から五輪出場3チームを決定するトーナメント方式であって、今日負けたら日本の7大会連続出場が途切れるという、そんな決戦である。

 日本はここまで、3戦全勝で7得点1失点。対するイランは2勝1敗で6得点4失点とあり、与し易い相手には見える。ここまでの日本の相手も、北朝鮮、サウジアラビアと実力国揃いだったのだから。ただし、フル代表で言えば、アジアで唯一日本(53位)を凌駕しているのがイラン(43位)である。

 ここまでの日本を観ると、その不安材料は、何よりもこれ。ここで1970さんも書いてきたように、自陣ゴール周辺35メートル範囲ほどの防御の甘さである。サウジアラビア戦でこれが特に酷かったから、ちょっと書いてみると、
 ここまで攻めて来られて競り合いになると、敵ボールに足を出すことができたその後で、その(ルーズ)ボールが敵に渡ることが目立ちすぎるのである。つまり、混戦になるとどうも周囲が見えなくなるようだ。周囲が見えないということは、次のプレーが甘くなるということ。中田英寿とか遠藤保仁とかの名選手の最大長所が欠けて、これとは対照的ということである。アジアはJリーグよりも1対1が、相手の当たりが、厳しくなるのは当然であって、それへの対処ができていず、甘いと思えて仕方ないのである。この甘さが初戦・北朝鮮戦でも観られたから、余計に不安になる。

 でも、まー、この点について今夜は、ここに希望をつなぎたい。
①ボランチが遠藤、大島で、センターバックに植田、岩波が行くようだから、幾分はましだろう。鹿島、川崎などのレギュラーもいて、ACLなどアジアとの闘いもよく観てきたはずだからである。
②監督の手倉森がまた、守備指導の名手である。2部チームであった仙台を、平均1失点内に抑えることによってJリーグ準優勝にまで導いたお人だ。高低の守備ラインを柔軟かつカッチリと詰め切って、また失点ゼロに抑えると信じたい。

 それよりも希望はここ、攻撃である。イランは屈強な身体を使った攻撃のチーム。対する日本には、こう期待したい。基本は守備陣形をきちんとした上でのことだが、前半の25分程までここぞという時にやや高位の密集布陣を作ってボールを掠め取り、鋭いショートカウンターを何度かくり出す、と。それで、敵を押し込めば、以降は優位に立てるはずだと確信する。そういう積極的守備には、FWなど前方からの敵ボール圧迫が要になるはずだ。久保、中島、南野らの敵ボール追っかけがとても大事という理屈である。
 初めの方で時にこの鋭い追っかけが観られるかどうか、ここを観たいと思う。
 ここぞと言う時に、呼吸を合わせて勝つ鋭く何度かということであって、基本は多少低くともゴールをかっちりと守るというのが、大事なゲームの鉄則だろう。

 攻撃は互角、守備は日本ということで、2対0か3対1の勝利と観る。
コメント (28)
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