九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

18歳選挙権    らくせき・愛知自民を落とそう

2016年02月19日 09時43分16秒 | Weblog
このところNHKのニュースは18歳に選挙権を
しばしばとりあげています。

思い出すのは60年安保。高校生も多数デモに。
70年安保を経て歴代政権は高校生の政治活動を
押さえてきました。

その結果は自民党政権の思った以上の効果が。
今は逆に政治を教える方向に。

両方とも自民党の自分の支持者を増やそうという
動機から始まったもの。

政治教育は、もともと家庭で行うものじゃないかな?

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僕の世界観に関わって(2) ある俗流戦争論   文科系

2016年02月18日 13時04分15秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ある俗流戦争論  


 あるブログの共同運営を大学時代からの友人に頼まれてかっきり十年やってきたが、そこでいろんなネット右翼諸氏とやりあってきた。ブログ名称に「憲法九条」が入っているゆえなのだろうが、こういう方々の訪問が絶えなかったからだ。たとえば、
『平和を願い、母国を愛する一未成年から反論させていただきたい。…………以上、反論があれば随時丁重にお返しさせていただく故、フェアに品のある議論を望む』
 これは「平成の侍」と名乗られたお方が十五年八月十九日に僕の文章に寄せてきた長文コメントの前後だが、たった一回僕が出した回答に対して、もうお返事が何もなかった。僕の文章内容が彼が考えたこともないようなものだったから再回答のしようがなかったのであろうが、はてこれは「フェアに品のある議論」であったのかどうか、難しいところだ。

 こんなふうに知識も思考力も様々な方々を相手にしたこの十年、実に多領域の勉強をさせられたし、いろいろ考えさせられつつ今日まで来た。慰安婦問題は明治維新以降百年の日朝関係史学習にまで拡がっていったし、南京虐殺や「連合国史観」は「アジア・太平洋戦争史」の復習に繋がった。こちらが学んでいくごとに「これだけ稚拙な知識しかない相手が、どうしてこれだけ自信ありげに頑張れるのだろうか」と気付き始めた。その度に訝り、考え込んで来たのがこのこと。これだけ確信ありげに語るのは、世界も狭いからというだけではなく、自分を納得させ、確信させる信念を何か持っているからだろうが、それって何なんだろうかと。これらすべてにおいて、同じ人間という生き物に、どうしてこれだけ見解の相違が生じるのだろうかと、そんな哲学的問題意識をも温めつつ、相手の言い分を観察してきた。
 そこで最近になってようやく気付いたのが、これだ。


 米国は実体経済がIT産業ぐらいしかない。サービス業ばかりで、相対的貧困者と格差が大問題になっている先進国である。サブプライムバブルや九年にも及ぶ紙幣大増刷・官製バブルなどなどマネーゲームで儲けて、日本やBRICS諸国相手の現物貿易収支大赤字をその分カバーしている。がこの国、戦争が流行ればその苦手な現物経済もなかなかの物なのである。兵器産業でいえば世界ダントツの実力があるからだ。貧乏な国、地域には、本来廃棄すべき多量の中古品などの廃棄料が収入に転化する。日本や石油成金国などには第一級の高価な最新兵器などなど。世界のどこかで戦乱が起こるほどにこの商売はいつも大繁盛だ。

 ところで、戦争は無くならないと語る人は当然、こう語る。「国が滅びないように、国土防衛が国として最大の仕事」。こういう人々が世界に増えるほど、貿易大赤字国の米国は助かる。いや、助かるという地点を越えて、今の米国は「テロとの戦い」とか、以前なら「共産主義との戦い」などなどを世界戦略としているからこそ、地球の裏側まで出かけていったりして、あちこちで戦争を起こしているのである。まるで、人間永遠に闘う存在だという世界観を広める如くに。失礼を承知で言うが、「人間必ず死ぬ。貴方も間もなく死ぬ」と大いに叫べば、葬式屋さんが儲かるようなものではないか。
 ちなみにアメリカの国家累積赤字は8000兆円。そんな元会計監査院長だかの報告ニュースを先日読んだばかりだ。それでいて年間軍事費を6100億ドルも使っているのである。これでは、どれだけ税金を集めても、特定の国民向けの政治と言えて、民生など良くなるわけがない。こんな状況ではまた、この国にまともな世界貢献などは期待できるわけがない。


 さて、戦争違法化が、二十世紀になって世界史上初めてその国際組織と法が生まれたりして着手されたが、地上から戦争はなくせるのだろうか。この問題で極めて簡単な正しい理屈が一つある。戦争はずっとなくならないと語る人は「その方向」で動いていると言えるのだし、なくせると思う人はそういう方向に「参加していく」のである。つまり、戦争が未来になくなるか否かという問題とは、人間にとって何か宿命的に決まっているようなものではなく、今及び将来の人間たちがこれをどうしようと考え、振る舞うだろうかという実践的な問題なのである。世界の政治課題というものは、人間が決めるものだと言い換えても良いだろう。ところが、人間が決めるものだというこの真理を意識せずして否定する以下のような「理論」に最も多く出会えたのだと理解してから、僕の頭はすっきりした。

 社会ダーウィニズムという今は誤りだとされた社会理論がある。その現代版亜流の世界観が存在するようだ。「動物は争うもの、人間もその国家も同じだろう。そうやって、生物は己自身を進化させてきたのであるから」。この理論で言えば夫婦ゲンカも国同士の戦争も同じ(本質の)ものになる。そして、夫婦ゲンカは永遠になくならないから、戦争もそうだろうと、大威張りで確信できるわけだ。
『動物の争いは永遠になくならないのだから、人間も永遠に争うものである』
『人間は争うものだから、国家の戦争も無くならない』
 これが、ネット右翼諸氏の世界と政治を観る無意識の出発点なのである。最近、そう気付いた。対案はこれしかない。「二十世紀には人類史上初めて戦争違法化に向けた国際法、国際組織も生まれたではないか」などの歴史的事実と戦争はなくせるという世界観とを広めていくこと。その実を例え少しずつでも、粘り強く作り広げていくこと。


 以上ありふれて見えるようなことを書いたが、正面からは案外批判されてこなかった誤った戦争に関わる信念が巷に溢れていると言いたい。この日本には特に広く。集団主義ムラ社会の中で激しい競争を演じてきた団塊世代以降では、自然に持つ世界観なのかも知れない。
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ハリルジャパン(52) サッカーをボール奪取で観る(2)  文科系 

2016年02月17日 15時24分16秒 | スポーツ
 こんなことが分かるとサッカーがより面白くなるということで以下を続けさせていただきます。

 サッカー観戦も、野球のホームラン打者と同じように、FWばかりが観られるもの。バレーボールで言えば、エースアタッカーが注目されるのと同じ理屈である。が、そのバレーボールには、こういう格言がある。

『素人は、そのゲームで最も目立つエースアタッカーを観る。ちょっと分かってくると、常に彼に良いトスを上げるセッターに目が行く。もっと分かってくると、そのトッサーに良いサーブレシーブやパスが集まっているというチーム全体を見る』

 この格言をサッカーに当てはめれば、こういうことだろう。
 サッカーの得点、カウンター得点、ショートカウンター得点などを観る場合、それへのパッサーを、つまりアシストを観るべきというのと同じ理屈だろう。この良いアシストも含めて、サッカーにもこういう格言がある。
『良い攻撃は、良い守備から生まれる』

 さて、ここで言うサッカーの「守備」とは、「ゴールを守る」ことではない。身方ゴールを守る前に、身方ゴールからずっと前の方で敵のボールを奪ってしまえばそれに越したことはないという「積極的守備」のことを言っている。このことでサッカー革命を起こしたと言えるのが、昔はイタリアのACミラン、今はドイツのドルトムントなどである。いずれも、以下の得点戦術を前提としたチームだ。
「敵ゴールに近いところで敵ボールを奪えれば、すぐに得点に繋がりやすい」

 こうして、チームとして身方陣地から高い位置で敵ボールを奪えるところが、強いチームの一つのタイプになっている。イングランドはプレミアリーグでちょっと無い奇跡を起こしていると大騒ぎされているのが、岡崎慎司所属のレスター。ここは、正にこういうチームだ。1点差勝ちとか、同点に追いついて引き分けとかが非常に多い、負けないチームなのだが、それは以下の理由による。
 最も必要な時に良いボール奪取が出来て、そこからのカウンター得点が多いのである。岡崎慎司はそこで以下の役割を果たせるから、去年2桁得点をあげてエースを張っていた選手をベンチに押しのけて、レギュラーを張っているのである。
①エース・バーディーとともに、彼よりもちょっと後ろ目の前から敵ボールにプレスをかけ続けて、敵ボール奪取攻撃への先陣を切る。直接にボールを奪うと言うよりも、ボール保持者のパスを乱すことによって、後ろがボールを奪いやすいようにするのが彼の役割である。
②こうして後ろの身方が敵ボールを奪った瞬間に前に走り出して、出来るだけ上でそのパスを受けて周囲のバーディー、マレズらにつなぐ。

 なお、このチームのラニエリ監督がドルトムントの合宿へゲーゲンプレス練習を学びに通ったというのは、有名な話である。当時のドルトの監督、クロップが見学申し入れを認めたのだが、そんなクロップは大変偉いと思う。自分が編み出した戦術に特許権を付けず、敵監督になるかも知れない人にさらけ出したのである。
 ちなみに、今期リバプールの監督になったクロップは、先日ラニエリ・レスターに0対2だったかで敗れている。
 
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僕の世界観に関わって(1) 現代世界経済論  文科系

2016年02月17日 14時58分01秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 3回シリーズほどで、僕の世界観に関わってということで書いてみます。過去ログを改変してまとめて載せるというものですが、2回目は「ある戦争論」、3回目は「僕の9条堅持論」という予定でいます。断片的討論の他にこういう大きな視点も論じ合ってみたいとか、これをしておけばつまらない批判は少なくなろうかとか、そんな思惑もあります。


 慢性的恐慌世界

 ケインズやマルクスが恐慌を資本主義の最大問題と見て格闘したのは、株価や「景気」などよりも、定期的なように起こる失業者激増問題があったからである。失業者激増ほど、犯罪とか人心の荒廃などいろいろに社会を荒らす問題はないからだ。ヒトラーや東條の台頭も、一九二九年の世界大恐慌以来の失業問題が無ければあり得なかったこと。日本の「満蒙開拓」などの社会的機運も同じことだろう。ところが今は、銀行倒産は国が救うが、失業や不安定雇用問題はほぼ放置と言える。スペイン、ギリシャ、ポルトガル、イタリア、アイスランドや、アジア・アフリカ諸国。若者を中心に膨大な失業者を何とも出来ない国があるのだから、リーマンショック以降はもう世界恐慌である。それらの国々に世界の諸問題が特にしわ寄せされてきたわけだ。
 銀行倒産は国家が即座に救うのに、若者の失業者放置って、どういう理屈で続けられるのだろうか。失業者が多い国家が無力だから仕方ない? 否、現代の失業者は、マネーゲームによって生み出される。九七年のアジア通貨危機から、タイ、韓国、インドネシアに大失業者群が生まれ、ギリシャがゴールドマンなどの世界的金融資本に食い物にされたとかも、知る人ぞ知る有名な話だ。
これらの問題は、どうしようもないことなのだろうか。近年の世界経済について、その転換点以降現代までの推移を振り返ることを通じて、その淵源を探ってみよう。
 
 七一年にいわゆるニクソンショック。金本位体制を崩して、世界的に変動相場制に移って行くことになる措置だ。直後には、対円などでドルが世界的に値下がりし、他方、七三年原油価格暴騰が起こる。さらには、戦後世界経済理論を最も騒がせたスタグフレーション現象が強調され始めた。「景気の停滞下で物価上昇が続く」「物価上昇と失業率の上昇とは併存しない」という当時までの世界的経済理論ケインズ経済学では説明できない現象と言われたものだ。新自由主義として有名なサッチャリズムが七九年に、レーガノミックスは、八一年に始まっている。八十年代は「アジアの時代」とかジャパンマネーの時代というのが定説だ。七九年には経済協力開発機構でアジアが注目され始め、以下十国が「NIES」ともてはやされた。韓国、台湾、香港、シンガポール、ブラジル、メキシコ、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、ユーゴスラビア。八十年代に入るとこのうち南欧や南米が落ちて、アジアNIESが急成長を遂げていく。以上の八十年代動向は同時に、アジア唯一の先進国・日本が、「アメリカ」をも買いあさった「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代とも重なっている。
 九十年前後に起こった社会主義国崩壊から以降、民間資金が各国に流入して、様々な猛威をふるい始める。それにともなって各国に通貨危機が連続して発生していくことになる。九四年メキシコ、九七年東アジア、九八年ロシア、九九年ブラジル、〇一年にはトルコとアルゼンチンなどだ。いずれの国も、短期資金の突然の流出で資本収支の赤字から困窮しつくすという特徴を示した。ちなみに九八年世界決済銀行の四三カ国調査にこんな数字があった。市場為替取引高は一日平均一・五兆ドルで、年間五百兆ドルと。九五~六年の世界貿易高が五兆ドルであったのを考えると、もの凄い数字ではないか。「カネがモノから離れた」マネーゲームに対して識者たちから警鐘乱打が発されることになる。もちろん、こういうゲームの主人公たち自身からも破綻者が現れた。九八年にロシア通貨危機でロングタームキャピタルマネージメント、〇二年にエンロンの倒産である。いずれもデリバティブ、金融派生商品の失敗によるものだった。
 そして〇六年十二月に兆し始めたサブプライム住宅ローン・バブルの破裂。百年に一度の世界経済危機と言われたものである。

 さて、初めに提起した世界の失業・不安定雇用問題に、この簡単な世界経済史のどこが、どう繋がったか。一言で言えば、先進国のマネーゲームが世界の現物経済を支配し、人件費比率大幅カットによって、これが始まった。さらには世界の余剰資金をかき集めるべくバブルを世界に形成しては破裂させたことによって。現物経済と言っても株式だけではなく、土地、金融派生商品、さらには国債売買や為替から起こる通貨戦争までを含んだものである。この戦争の結末をば、ある学者は国際通貨基金〇八年の調査結果を使ってこう描いている。
『一九七〇年から二〇〇七年までの三八年間に、二〇八カ国で通貨危機が、一二四カ国で銀行危機が、六三カ国で国家債務危機が発生しています。金融危機は、先進国、新興工業国、開発途上国を問わず、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカを問わず起こっていたのです。これに対し、第二次大戦後一九七〇年以前の時期には、国際金融危機や大規模な一国金融危機はほとんど発生していません』(岩波ブックレット一二年刊 伊藤正直・東京大学大学院経済学研究科教授「金融危機は再びやってくる」)
 こうして、日米など人件費が高い先進国は、貿易収支の赤字をばマネーゲームで穴埋めする状況さえ現れた。その陰には、民生に使う社会資本さえ奪われた国々。これでは、世界経済の良い需給循環など起こりようがない。よって、日米の公的累積債務もそれぞれ一千百兆円、八千兆円。この世界、一体どうなっていくのか。

 ケインズが生きていたら驚嘆して、こう叫ぶだろう。
「こんな豊かな世界に失業者、不安定雇用者がこんなに居るとは! 私には予想も出来なかった未来である」
 新自由主義経済学では、ケインズを社会主義的と言う向きもあるが、どちらが狂っているのだか。

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ハリルジャパン(51) サッカーをボール奪取で観る  文科系

2016年02月16日 21時27分14秒 | スポーツ
 ブラジルWC以降、世界の趨勢が「必要なときのボール奪取・得点が全盛の時代」になったように見える。バルサのようにボールを繋ぎつくすやり方が盛んなちょっと前の時代は、ボール奪取が苦手なら攻められっ放しになってしまったから、それへの対策としてこうなった。

 最近のサッカー史にボール奪取の系譜を辿ると、アリゴ・サッキのミランが発明した「DFラインを押し上げたコンパクト陣形」や、これをも踏襲した最新のドルトムント「ゲーゲンプレス」がある。このゲーゲンプレス以降は、ボール奪取を観るのがサッカーとさえ言えるようになった。
 そしてとにかく、今のボール奪取はチームとしてやるもの。チーム・ボール奪取戦略が弱い所は、いくらボールをつなげても全く勝てない時代になったと言えよう。こんな時代には、チームとしてのボール奪取に対するそれぞれ個人の役割がどんどん生まれてきた。

 例えば、チームとしてのボール奪取へのFWの役割。それは、相手ボールを取ることではない。敵ボール保持者のパス・コースを狭めつつ、あわよくば彼に身体をぶつけたり、スライディングしたりとかでパスミスを誘おうとする。これがFWがボール奪取に果たす役割。このコース限定とかその都度起こりうる相手パスミスとかを想定しながら、FWの後ろの選手も動いているわけだ。
 このように、現代サッカーはチームとしてボールを奪おうとする時には必ず、奪取ゾーンとも言うべき味方密集地帯を作る。DFライン押し上げとかコンパクト陣形とかが大事になるのは、そういうわけである。

 五輪アジア予選U23代表監督に、手倉森誠が就けたのは、仙台監督としての功績によるというのは有名なこと。
 この仙台、2部弱小チームだったが、5年掛けて1部2位にまで駆け上がった。ここの強みは失点の少なさであった。2位になったこのシーズンは、確か1ゲーム当たり失点が1点を切って、J1最少失点だったはずだ。その原動力が上で観た、チームとしてのボール奪取のうまさである。
 仙台もチーム全体で相手ボールに前からプレッシャーをかけて、敵ボールをあらぬ方向に流させる。そんな敵ボールの最後辺りに関わってくるのが、ボランチの角田と富田。この二人のどちらかが、敵から味方へとボールを納めるわけである。

 ドルトムントが、ゲーゲンプレスとショートカウンターで13年CL準優勝にまで台頭して以来、さらにボール奪取に革命的前進が起こった。WCブラジル大会数々の大番狂わせはここに起因している。
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ハリルジャパン(50) レスター、1人の名選手  文科系

2016年02月15日 11時03分09秒 | スポーツ
 岡崎レスターが、今回ばかりは足踏みした。
 昨日アーセナルに1対2、とうとう敗れたのだ。といってもこのところの強豪3連戦をリバプール、マンチェスター・シティと撃破した後だから、まだ首位にいて2位に勝ち点2差を付けている。
 さらに、このアーセナルとのゲームもこんな成り行きだった。
 1対0でリードしていて、後半初めに1人がレッドカード退場。そして、岡崎は交代。その9分後に同点にされ、延長5分だったかに逆転。こんなわけだから、後遺症は少ないだろう。

 さて、ここの名選手を1人紹介しよう。エンゴロ・カンテ。169センチのフランス籍もあるマリ人で、以下の文中にもあるように往年のマケレレを思い出させる地味な名選手である。この選手、その敢闘精神がマケレレのように凄い。
 電子マガジン「ザ・ワールド」から取った記事だ。僕には、こういう記事こそ堪らない面白さである。

『彼の強みは、その運動量とボール奪取能力にある。身長169cmと極端に小柄であり、とてもプレミアの屈強な選手たちに対抗できるとは思えないのだが、俊敏に動き回って実にうまくボールを奪う。クラウディオ・ラニエリ監督も「マケレレを思い起こさせる」「欧州最高のMFになれる」と、カンテのプレイに賛辞を惜しまない。

データを見ても、カンテの貢献は明らかだ。2月14日現在、レスターはリーグでもっともインターセプトを成功させているチームである。データ分析サイト「WhoScored.com」によれば、1試合平均のインターセプト数で3位がアーセナルの19.3回、2位がワトフォードの21.5回だが、レスターはそれを凌ぐ21.8回のインターセプトを成功させている。タックル成功数もきわめて優秀で、リーグトップのリヴァプールの23.2回に次ぐ22.6回という数字を記録している。そして、インターセプト成功数、タックル成功数ともに、チームトップの成績を叩き出しているのが他でもないカンテなのだ。

チーム個々のスタッツをレギュラー組に絞って見てみると、インターセプト成功数3位がDFダニー・シンプソンで1試合あたり2.9回、2位がクリスティアン・フクスで3.2回であるのに対し、カンテは4.1回。タックル成功数も3位の相棒ダニー・ドリンクウォーターが1試合あたり2.8回、2位がフクスの3.1回であるのに対して、カンテはやはり4.1回という優秀な数字を出している。これだけ見ても、彼の中盤での働きがいかに重要かが分かる。そして、レスターの得点パターンのほとんどがボールを奪ってからのカウンターアタックであることを考えれば、もはや彼なしではレスター躍進はあり得なかったと言っても過言ではない。ちなみに、ここまでカンテが受けたイエローカードはたったの2枚、レッドカードはゼロである。ダーティなプレイでボールを奪っているわけではないことも付け加えておきたい。』

 現在の世界強豪では、ボール奪取が上手い事が必須要件であり、そんなチームが急増している。レスターはそんな典型だ。そこのチーム・ボール奪取を支えるのが169センチの黒人小男というのだから、堪らない。こういう選手が大男にタックルを仕掛けると、そのボールが味方に流れて即カウンター。レスターは、そんな見物もあるチームなのである。
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終値 14,952円  文科系

2016年02月12日 22時22分24秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ここ5日ほど、目を皿のようにして日経平均株価を追いかけてきた。本日の終値が載った記事を、阿修羅掲示板からご紹介する。

『 日経平均 760円安    2016.02.12 18:05  GLOBAL EYE

【日経平均】は前場の終値から後場戻していきましたが、結果最後には「実弾売り」を浴び、14,952円で終わり760円安で終わっています。
下落率は4.8%にも及び15,000円大台を割り込んで引けています。
*マザーズ指数は8.19%の暴落を演じています。
今日は金曜日でもありPKO等も入り300~400円安で引けさせると思われていましたが、「実弾売り」が激しく結果15,000円台も守れなかったもので、引け後の先物市場では14,800円まで売られ、現物市場の引け値より152円下回り、事実上900円以上の暴落となっていました

今日の相場の悪役は、金融株ではなく、錚々たる優良・有名銘柄でした。
トヨタ -6.77% 終値 5,712円(高値より35%下落)
ソフトバンク -9.84% 終値 4150円(高値より46%下落)
セイコー -11.53% 終値 399円(高値より52%下落)
新日鉄住金 -5.73% 終値 1,784円(高値より49%下落)
神戸製鋼 -7.06% 終値 79円(高値より67%下落)

今までの「悪役」とも言える金融株は以下のような下落率になっており比較的下げは限定的でしたが、それでも高値からの下げ率は2銘柄は50%程にも達しているのです。
三菱UFJ -2.22%(高値より52%下落)
三井住友 -4.06%(高値より50%下落)
みずほ  -3.66%(高値より44.6%下落)

また、明日には詳しく解説させて頂きますが、今日日本国債が急落しており、金融市場の激震は更に拡大しています。』

 金は、日本などの先進国が有り余るほど出してきたのだから、これはもう損切りか、空売りの段階と考えられるのかな。特に、本日金曜日の終盤になって劇売りがあったというのが悲劇的に見える。中国バブル破裂、原油・シェールバブル破裂、ドイツ銀行の信用不安、シリア情勢(サウジ・イラン情勢でもある)の怪しさなどなどからすれば、サブプライムバブルの時よりも深刻としか思えない。
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新聞の片隅に載ったニュースから(223)    大西五郎

2016年02月10日 19時23分19秒 | Weblog
実質賃金4年連続減 パート増で押し下げ(16.2.9中日新聞)

 厚生労働省が八日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、物価の影響を考慮した
2015年の実質賃金は前年比0・9%減で、四年連続のマイナスとなった。
一方、働く人一人当たりの現金給与総額(名目賃金)は月平均三十一万三千八百五十六円で
0・1%増。物価の上昇が先行し、これに賃金増が追いついていない現状が浮き彫りとなった。
 大手企業を中心に一五年春闘ではベースアップと定期昇給で2%超の賃上げが実現した。
しかし、現金給与の総額の伸び率が低く抑えられた理由は「給与水準の低いパート労働者が
増えて平均賃金を押し下げた」(厚労省の担当者)ためだ。
 正規を中心とした労働者の現金給与総額が月四十万八千四百十六円だったのに対し、
パート労働者は九万七千八百十八円にとどまり、賃金格差が大きい。しかも労働者全体に
占めるパート労働者の比率は年々上昇しており、十五年は前年比0・64ポイント増の30・64%と
過去最高に達した。企業側が人件費の高い正社員の雇用を敬遠し、低賃金のパートを含む
非正規社員を増やした結果、賃金全体の伸び率が春闘の結果より大幅に少なくなった。
 またボーナスを中心とする「特別に支払われた給与」も五万四千五百五十八円と前年比で
0・8%減三年ぶりに減少に転じた。
 ニッセイ基礎研究所の上野剛志氏は「海外からの配当増加や原油安によって企業業績は
大幅に改善した。それでも賃上げが限定的で、企業が内部留保としてため込んでいるのは、
好況が続くか企業側が慎重な見方だからだろう」と指摘している

□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□

 今正規雇用の労働者が減って、非正規雇用の労働者が増え、その人たちの賃金が低いことが
問題になっていますが(新聞の片隅に載ったニュースから№221連合の調査参照)、厚生労働省
が8日に発表した毎月勤労統計調査でもそのことが裏付けられました。
 厚生労働省の統計では「一般労働者」と「パートタイム労動者」を区分して比較しています
が、厚生労働省の統計では「一般労働者」とは俗にいうフルタイムで働く人のことで、非正規労
働者でもフルタイムで働いている人は一般労働者として扱われます。一方正規雇用の労働者でも
労働時間を短縮して働いている人はパートタイム労働者として扱われます。しかし厚生労働省の
統計情報部雇用・賃金福祉統計課の説明では非正規でフルタイム働く一般労働者は少なく、正規
雇用でパートタイム労働者に当たる人も少ないので、パートタイム労働者の大部分は非正規労働
者だということです。
 アベノミクスでは企業の業績がよくなれば賃金も上がるというトリクルダウン(滴り落ちる)
効果が宣伝されましたが、ニッセイ基礎研究所の上野剛志さんが指摘するように、企業が利益を
内部留保として溜め込んでいるため、安倍首相のいう「一億総活躍社会」とはならないのが現状
です。
                                    大西 五郎
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随筆 60手習いギターの苦労   文科系

2016年02月10日 10時23分44秒 | 文芸作品
 62才から先生について12年、ギターレッスンの近況、苦労話などを書いてきたが、最も新しい苦闘の内容をご紹介してみたい。
「貴男は口ばかりだ」と最近ある親しいギター友人に言われたけど、身体ですぐに覚えられる若者と違って、口と頭を老人から除いたら、楽器も含めて上手くなどなるわけもないこと。口でさんざんに言い聞かせた末に身体に覚え込ませて行っても、やっとなんとかちょっとと、これが老人上達最大の要諦と言うしかないのである。よって、長年掛かって身についた癖など直そうとは思えないというのが、老人発心者の宿命とさえ言えるはずだ。小さな癖ならまだ良いが、大きな癖こそ直さねばどうしようもないのである。以下のように。

 最初に僕の今の腕だが、まーこんな程度のものでしかない。去年からセゴビア編集ソルのエチュード20曲集をやっていて、あと4つを残すこととなった。17番は前にやっているので、16と18~20番だ。ただ、人前できちんと弾けと言われたら、この中で最も好きだから「暗譜群」に加えている14番、17番も僕にとっては超難物。17番を一度だけやったことがあるが、恥ずかしい出来だった。和音連続をアレグロで弾く12番も、必要だと感じる速さには到底達することはできなかった。3か月以上も弾き込んだのに。

 さて、ここ数年悩んできた右薬指の欠点がやっと直ったかと思える。実はギターの構えそのものが薬指の使い方不安定の原因であった。ギターの構えを一定にしないと右手の構えがずれる。そのずれが右手では薬指(と親指)に最も現れてくると分かった。全ての右指を「弦に触れてから弾く」と言う鉄則が、薬指のこの不安定さによって妨げられていたということも次第に正されてきた。
 そもそも、ギターの構えがずれることを意識していなかった。若ければ身体が覚えていて構えはずれないのかも知れないし、多少ずれても右手の修正は効くのかも知れない。が、年寄り発心者にはこれは全くだめだと、このたび痛感したのだった。
 これで、長年の悩み、右手薬指と左手小指との改善がやっとできたから、多少は聴けるようになった。ただ、予想外の、不規則なミスは、年とともにどんどん増えている。これは言わばまー、仕方ない。規則的なミスだけでも直せれば、不規則ミスもかなり減ると自分に言い聞かせてきたのである。

 こんな訳で今一度大聖堂の第3楽章にも3度目の挑戦をし始めた。まだ挑戦1週間ほどだが、元々暗譜してそれを今日まで保ってきたこととて、癖が直った分かなり良くなったと分かる。まず、この楽章4パートの中で2番目部分に当たる箇所が、このように良くなった。速いアルペジオやスケールの中から、右薬指で高音を響き渡らせる部分があるのだが、そこが見違えるようになった。コーダの前の3番目部分は最も早く弾く一番苦手だった箇所だが、左小指の改善によって、かなり滑らかに弾けるようになっている。この左小指の改善は、僕にとってそれこそ5年越しの難産だったのである。小指を立てて強く押さえ、かつ、弦から離すときに跳ねないようにできるようになった。

 この二つの修正によって、僕のギター寿命が数年延びたのではないか。ただでさえ年齢とともに予期せぬ傷がどんどん増えていくのである。そんな曲を弾きながら聞いていると「今日は気分が悪いな-!」という心境から悪循環が始まっていくのである。酷い出来、気分が悪い、練習も遠ざかる、傷がさらに増える・・・と、今の世界の経済情勢のようにまー絶望的なコースに入っていく。70を越えると周囲で止める人が多いというのも、どうもそういうことのようだ。


 14日日曜日に、ここにも何回か書いてきたギター遊びの会(ギター友人たちの飲み会である)が久しぶりに上ちゃん宅である。今回は尺八師匠とギターのコラボとか、友人のプロのシャンソン歌手の歌も入る。参加者は13人。
 尺八のギター伴奏は2部3人ほど予定されていて、「さくらさくら」「荒城の月」「月の沙漠」「見上げてごらん・・・・」。シャンソンは「シクラメンの香り」で、この伴奏は我がギター師匠さんがやる。この後者の打ち合わせ、練習が、明後日12日に予定されている。僕は「エンディーチャとオレムス」を弾く予定だが、今回はまーちょっと肩の力を抜いて出来るかな。上に述べた二つの進歩があったから。
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ハリルジャパン(49) FC東京、城福浩  文科系

2016年02月09日 21時34分20秒 | スポーツ
 FC東京がアジア・クラブ・チャンピオンズ・リーグ(ACL)のプレーオフに出ていたが、本日タイのチームを実に9対0で破って、本戦出場を決めた。この相手は決して弱くないチームである。去年日本の柏が、同じくプレーオフで大変な苦戦を強いられたチョンブリというチームなのだから。
 日本チームはこれで、広島、ガンバ、浦和を加えて4つが本戦に揃ったことになる。さて、このFC東京に、新監督として城福浩が復帰している。この監督は、要チェックだと僕はずっと見てきたもの。もの凄い情熱家、勉強家だし、弱小甲府監督における成功によって、監督業を新たに学び直したとも分かるのだ。さて、今日のタイ・チョンブリ戦だが、こんな所が目についた。

 明らかに現在最新の世界潮流を踏まえている。ボール奪取が実に上手いチームにごく短期に育て上げている。前からプレスをかけ続けて、相手にサッカーをさせなかった。こんな芸当は、よほど弱いチーム相手にもなかなか出来るものではない。高位プレスも、引いたプレスも、いずれにも長けてボール奪取が出来るのだから、広島や五輪代表と同じく世界最先端の戦い方を身につけているようだ。しかもこのチーム、選手層が厚い。往年の得点王、前田遼一がいる。今年、鳥栖のMF水沼宏太が入ったし、甲府からFW阿部も入った。駒野勇一まで入ったのだ。前田とか、駒野とかの元代表からは、若手が練習態度も含めてどれだけ学べるか知れないという、メリットがある。甲府の阿部などは城福が取ったのだろうが、森重、徳永、高橋、米本、東、羽生に加えてこの選手層の厚さに新生・城福の手腕が加われば、優勝争いに加わって来るのではないか。なお、僕個人としては、ここでも紹介した五輪アジア予選MVP中島翔哉には、特に注目している。

 広島の森安、ガンバの長谷川、FC東京の城福と3人の監督の闘いも僕としては見物だと観ている。この戦いが既に、ACLで始まっていくというのに、また興味が尽きない。
 今年のACLは実に楽しみだ。久しぶりに日本勢が優勝して欲しい。
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ハリルジャパン(48) 岡崎、優勝へ大きい一歩  文科系

2016年02月08日 12時37分17秒 | スポーツ
 1昨日深夜、イングランドというよりも世界のサッカーファンの間で今最も大きい話題になっている首位レスターが、優勝へ向けて大きい2歩目を踏み出した。ここのところうち続いている強豪対決で、前節のリバプール撃退に次いで、今節はマンチェスター・シティーとの1、2位対決。それも、相手のホームゲームにおいて、大方識者の予想を覆した3対1勝利なのである。

 騒がれている理由はこうだ。レスターというこのチームは今までほぼ2部以下にいて、今回1部プレミアに上がったのは一昨期末。昨期も「1部降格争い」が「指定席」とされたものだった。そんなチームが今期は、首位争いから落下すること確実と言われ続けながら、日程3分の2を消化した現在まで落ちないのである。それどころか、この強豪相手2連戦に勝利して、2位を4位に落とし、今の2位には勝ち点53対48と5ポイントも差を付けてしまった。

 そのマンチェスター・シティー戦を見ると、最近先発レギュラーに定着し直した感がある岡崎慎司の活躍も以下の現地マスコミ評のように目立っている。
『岡崎の”黒子役”の動きが2点リードを生み出した。レスターは前半3分、右サイド深くで得たフリーキックのチャンスを生かした。ニアサイドで岡崎が相手DFをブロックした裏側にDFロベルト・フートが入り込み、DFともつれながら右足で決めて先制点を挙げた。
 さらに後半3分には、自陣からのカウンターで、MFヌゴロ・カンテが長いドリブルでボールを持ち運んだ。岡崎が相手を引きつけて左サイドに開く、そこに生まれたスペースに入ったMFリヤド・マフレズがカンテのパスを受け、最後は相手DFニコラス・オタメンディをかわしてニアサイドにシュートを突き刺し、2-0とした。
 この2つのゴールで、岡崎は記録に残るアシストやゴールという形ではないが、味方にスペースを作るいぶし銀の働きで得点に貢献し、それが高い評価につながっている。』

 なお、次節でレスターと対戦するアーセナルのベンゲル監督が、こんなレスターを述べているのが面白い。
『さらに、「マスコミはビッグネームを獲得しないと私を批判しながら、ビッグネームがいないチームを支持しているね」と皮肉を込めてコメント。「レスターは、サッカーはただお金をかければいいものではないことを示す素晴らしい例だ。プレミアリーグのお手本となる存在だね」と続け、レスターを称賛した。』
『大事なのは仕事の質であり、仕事の質によってそういう位置に到達できると考えることは重要だ。レスターは我々のリーグにとって非常に良い例だね』

 このチームで改めて先発レギュラーに座り直した岡崎。去年2桁得点を挙げてエースであったウジョアを今年は第3FWに退けての先発レギュラーであって、本当に素晴らしい活躍である。日本の歴代海外選手としては、イタリア時代の中田英寿と同格に並んだと思う。それも、日本が苦手なFWなのだから、凄い。


 なお、岡崎の上記マンチェスター・シティー戦が、今夜NHK衛星第1放送で19時から放映される。NHKが岡崎・レスターのゲームを1日遅れだが毎回いつも放映してくれるのを、とても喜んで享受している。
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ミサイル騒動   らくせき・愛知自民を落とそう

2016年02月08日 09時27分12秒 | Weblog
北のミサイル発射のニュースが列島を駆け巡った一日でした。
中国はますます難しい立場に追い込まれていきました。
石油など中国との貿易があるから北朝鮮はそれなりの安定を
保っています。
これを経済封鎖したら何が起こるのか?
一番よく分かっているのも中国です。
安倍さんのように強気ではいけない。
(これも中国に圧力を加えるための発言で、敵は本能寺かも)

経済の歯車を順調に回すシステムと金体制は相性が悪い。
かといって経済封鎖を強化すれば、北は混乱。
金さんは自分の体制を守るために戦争に打って出る可能性が高くなる。
これは中国のもっとも恐れるシナリオ。

韓国のように軍部のクーデターが金さんの体制を変え、
中国寄りの政権が生れることが一番・・・と考えているかも。





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破約連続の政治頽廃   文科系

2016年02月07日 13時22分35秒 | 国内政治・経済・社会問題
 最初に一言。
 このところ、このブログのアクセス数が急増している。6日までの1週間累計が1,555人(ここの閲覧数はいつも多く、この週も10,149面)である。これは、去年8月15日までの週の2,346人以来の多数になる。


 さて、本論に入ろう。今朝の中日新聞朝刊一面トップ記事はこれ。
「免震棟11原発で縮小 経費抑え再稼働急ぐ」
 この記事の焦点は、こう。
 九電が昨年再稼働した川内原発で、免震棟を作らなくとも再稼働が許可されたと知れ渡り、新基準審査申請中の16原発で11が免震機能をなくし、規模も小さくする。中日新聞の調査で、そう判明したというのである。
 こんな川内原発の再稼働がなぜ許されたのかというその経過が、ふるっている。
 原子力規制委員会の川内1、2号機再稼働に向けた審査には明記してあった免震棟新設計画を、審査が通ったあとに撤回、白紙にしてしまったというのだ。2016年3月末までに免震棟新設という説明があったからこれを前提として原子力規制委員会が審査を通したというのだが、こんな「撤回」が許されているのである。それを知った各電力会社が、続々とこれに続くというわけである。記事末尾はこうなっていた。
『本紙の取材に、複数の電力会社が川内事例を参考にしたと認めている。・・・規制委は今月3日、九電の瓜生道明社長に「納得できない」と再検討を求めている』
 九電のこんな撤回は、官僚内部の誰かの入れ知恵にちがいない。でなければこんな大胆なことは起こりえないはずだ。

 さて、現政権はこんな約束破り、嘘を連発していると言えないか。まず、上記のように、原発縮小という「約束」をどんどん破り始めた。
 次いで、景気、2%インフレ目標も遙か彼方に吹っ飛んでしまった。日銀が、通貨をいっぱい刷り増しして国債を買い込んだり、年金基金を注ぎ込むなどの禁じ手を連発しても、こうなのである。これらの禁じ手連発もまた、破約の部類に入るだろう。
 ほとんどの憲法学者が違憲という集団安保行動容認も、この「世界の現実優位・重視」なる手前勝手論理にまつわる立憲主義の否定も、それこそ長年の日本自民党政治自身による国民への約束を踏みにじったものと言えよう。

 そして、最近僕が最も腹が立つ破約はこれだ。「企業献金の復活」である。政党交付金を決めた時の約束を完全に踏みにじっている。この時に決めた「団体献金は駄目で個人による献金に限る」という方向は勿論、政治家個人への献金は駄目だという方向も、踏みにじられつつある。
 さらに加えて、自民党は三つのメガバンクから70億円を借り入れているという。これでは、今世界の景気回復に最も必要な金融規制など望むべくもないことだろうし、うち続いてきたバブルが弾け時に日米で慣行になった「大きくて潰せない銀行」への国家資金救済などもなくならない理屈だ。
 ただでさえこの超格差社会。金持ち団体の政治家個人への献金を再開したら、金持ち本位の腐敗政治になるのは当たり前だろう。ということは、失業者、不安定雇用者の救済などはどんどん後景に退くということである。としたらもちろん、庶民にとっての景気など、望むべくもないということだ。
 「『政治と金』の問題から、政党交付金を決めた時の理念」は一体どこへ行ってしまったのか。約束破りのこんな状況では、政党交付金は、返上して欲しいものだ。16年度の自民党交付金170億円!


 安倍政権の下で、過去の国民への約束がどんどん破棄されつつある。それを告発するマスコミ報道の自由すら、その内潰そうとするのではないか。NHKのような半公共放送とはちがって民間マスコミには公然とは出来ないから、陰に回ってこそこそと。実にいやらしい内閣であるが、これを認めているのも国民。我が胸に手を当てて、僕も反省してみたい。
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ハリルジャパン(47) ゲーゲンプレス以降の新潮流  文科系

2016年02月05日 17時02分14秒 | スポーツ
 日本にもそろそろと、「新しいサッカー」が入ってきたのだと観た。世界クラブカップの広島の闘い(マゼンベ戦、リーベル戦)と、五輪アジア予選優勝までを二つ見せつけられると、そう思わざるをえない。この傾向は、ブラジルW杯にも強く見られたのだが、その中身につき以下に愚考を述べてみたい。
 ちなみに、五輪予選決勝戦などは日韓が逆タイプに入れ替わったのではないかと思われた方も多いはずだ。

 ゲーゲンプレス

 バルサ流「繋ぎ切るサッカー」の世界全盛時代を、ゲーゲンプレスが先ず変えた。「繋ぎ切るサッカー」は、まだFWにメッシだけが居た当時のバルサなどでは、ボールは持っているもののなかなか得点が入らなかったので有名だ。徹底的に攻めながら、モウリーニョ・インテルに守りきられて、カウンターに沈んだ2010年のチャンピオンズリーグ戦は記憶に新しい。あのゲームに勝利したインテルは、ボール保持率など2割もなかったと思う。
 対して、その頃から世界に台頭し始めたドルトムント・ゲーゲンプレスが、こういう戦い方を再興したのだと観る。「ゴールに直結するサッカー」、いわゆるダイレクト・サッカーである。ゲーゲンプレス創始者ユルゲン・クロップが、この戦術をこう説明しているのが、なによりの証左となろう。
『身方が敵にボールを奪われた瞬間こそ、身方が得点できる最高のチャンスである』
 この言葉をクロップは、こう説明している。「身方が敵にボールを奪われた時は、敵の陣形が最も乱れている時。言い換えれば、身方がボールを奪いやすくて、奪ったら即、得点のチャンスに最もなりやすい瞬間である」。
 こういう考え方の下に生まれたのが、ゲーゲンプレスである。敵のプレス・ボール奪取に対して、即座にカウンタープレスを浴びせてボール奪取・カウンター得点を計る戦術のことをそう名付けたわけだ。

 ゲーゲンプレスが生み出したもの

 こういう戦法による弱小ドルトムントのチャンピオンズリーグ決勝戦進出(2013年)以降、ゲーゲンプレスの波紋が世界に広がっていく。必ずしもゲーゲンプレス全体を取り入れるというのではなくて、その一部を入れるということも含めて。その内容はこうだ。
①なによりも、ボール奪取組織、そのための個人技術、走力、体力などの重視
②奪ったら即、長短のカウンター
③特に、「身方から観て高い位置でボールを奪って、ショートカウンター得点」が肝腎、効率的。

 さて、こういうゲーゲンプレス隆盛からは、ボール保持率を無視するチームさえ現れてくる。ちょうど、2010年チャンピオンズリーグでバルサを負かした時のインテルのように(クロップはあのゲームを観て自分の戦術にさぞ確信を持ったことだろう。とそんな想像は楽しい)。その代わり、前記の①、強引なボール奪取、特にここぞと意思一致し合った時の(高い位置での)それに凄まじい日頃の努力、精力を傾ける。「ボールを奪われたら、その瞬間に即奪い返すには」とか、ゲーゲンプレスに対する返し(さしずめ「ゲーゲン返し」だ!)すら現れるという理屈である。
 他方、これに対する防御術が高度になるのもまた、理の当然。「たとえボールを奪われても、ゴールさえきちんと固めればよい」と堂々と開き直るとか、ノイアーのようなゴールキーパーが出現してくるとかだ。「高位コンパクト・プレスのために身方が皆上がったら、ロングカウンターに対する手前半分のフィールドは俺が守る」というやり方である。敵ロングカウンターに対しては、センターバックらにも爆発的走力が要求されることにもなってきた。

 さて、森安、手倉森

 広島も五輪代表もまず、繋ぎ、キープをそんなに重視してはいない。代わりに、いざという時の強力なボール奪取とカウンターに磨きをかけている。加えて、高低のDFラインを使い分けるが、意外にゴール前は固いのである。
 つまり、このチームを繋ぎの技術だけで観たり、ボールキープとかボールロストとかで観てはいけないということだろう。ここぞ一発のロング・ア-リークロスや、中途半端なショートクロス、敵に奪われる縦パスも生まれようというものだ。つまり、ゴール直結、急襲はミスも出やすい。がしかし、虎穴に入らずんば虎児を得ずである。それを覚悟のプレス、守備も構築努力を重ねていく。

 敵から強引にボールを奪う技術、組織を観ていることが、得点術を観るのと同じくらいに、楽しくなってきた。山口蛍などはその筆頭だと思う。彼を繋ぎでまず観ようというのは、無い物ねだりでもあるし、観る方のピントがずれているとさえ言える。それとは別の特別なボランチの価値が生じ、それが貴重な時代になったのである。しかも、山口はJにいてこの流儀をいち早く取り入れていて、日本では珍しいボランチ・タイプと自覚しているようで、そういう発言もしてきたのである。激しい当たり合いなどは、日本人の特に弱いところだったからだ。アジアでさえこれが弱かったから、最近は勝てなくなっていたのである。それを、広島、五輪代表が見事に覆してくれた。
 また、今をときめく岡崎は以上の組織戦術から来る個人技がどんどん伸びていて、凄く強く、かつ上手くなって、驚いている。不器用な岡崎のここまで積み重なった変遷は、彼の頭の良さをこそ示していると思う。




























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新聞の片隅に載ったニュースから(222)   大西五郎

2016年02月03日 18時57分24秒 | Weblog
NHKまた見送り 自民、不祥事対応を批判(16.2.3朝日新聞)

 自民党は2日の総務会で、NHKの2016年度予算案の了承を見送った。職員によるタクシー券不正使用や子会社社員の着服問題など不祥事への対応について説明が不十分だと批判が噴出したためだ。先月29日に続く2度の了承見送りは異例だという。
この日の総務会にはNHKの籾井会長も出席した。総務会メンバーからは「不祥事に対する責任の所在が不明確」「NHKの組織を精査すべきではないのか」「(予算案説明が)今のままでは実態が分らない」との意見が相次いだ。
報道内容にかかわる質疑もあった。メンバーの一人は「解説委員が無責任な評論家、コメンテーターのような発言をしている」と批判。複数のメンバーによると、籾井氏が「偏った者もいる」と述べる場面もあったという。
自民党は5日に総務会を開き、予算案について再度協議する。二階俊博総務会長は総務会後の記者会見で、了承見送りについて「NHKの説明が十分でないという認識が総務各位に充満している。国会に責任がある立場なので、議論するのは当たり前だ」と語った。

□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□

 放送法では「第3章 日本放送協会」でNHKの組織や役員、業務について規定していますが、「NHKは事業年度の収支予算、事業計画及び資金計画を作成し、総務大臣に提出しなければならない」(第70条)、「総務大臣はこれを検討し、意見を付して内閣を経て国会に提出し、その承認を受けなければならない」(第70条第項)となっています。自民党は総務会で二〇一六年度のNHK予算案を承認するかどうかの検討を行ったのです。
 朝日新聞の記事ではただ「報道内容にかかわる質疑」となっていますが、中日新聞では「安全保障関連法の番組についてのNHKの解説委員の解説について異議を述べた」となっています。
NHKの解説委員が法案の問題点を指摘することこそが、解説委員に求められている業務です。
 ところが市民団体の放送を考える会が行った安保法案についてのモニター報告(テレビニュースを会員が手分けして連日ウオッチし、内容を記録した)ではNHKの「ニュースウオッチ9」は『ひと言で言えば、政権側の主張や見解をできるだけ効果的に伝え、政権への批判をまねくような事実や批判の言論、市民の反対運動などは極力報じない、という際立った姿勢である。』と分析しています(放送を語る会編かもがわ出版刊「安保法案 テレビニュースはどう伝えたか」)。
問題を指摘した自民党の議員は「NHKは政府提出の法案を国民に知らせるのが仕事で、法案への疑義や批判を述べてはいけない」と言っているようです。
 ましてや籾井会長までもが「偏った者もいる」と述べたのは、就任時の記者会見で「政府が右というものを左と言う訳にはいかないでしょう」と述べたことと軌を一にするもので、この発言の方が問題です。
 「安保法案についてのNHKのニュースはおかしい」というのが街の声の主流でした。NHKの人たちの奮起を望むとともに、不当な弾圧はみんなで守りましょう。                                                    大西 五郎
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