これも20日ほど前の拙稿再掲ですが、激しく移り変わる、時々のネット時流・奔流に流されないようにという自戒を込めて、自分に反芻しているものです。今一度・・・。なにしろ、まともな識者らが皆、第二次世界大戦以来の世界史的危機という見立てをしている今ですから。また、太平洋戦争時にもあったように、事の真実に責任ある人々こそがニュース・ソースを握っていて、真実を見誤らせようとする論調こそが溢れかえっていますし・・・。
【 民主主義度で、韓と米日が「逆転」? 文科系
2020年03月26日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
この二日間のここで、日本の新聞の中国報道のいい加減さと、米英を持ち上げすぎる姿勢を批判することになる記事を書いてきた。米については特に、もう民主主義国とは言えぬという内容さえ書いてきたと言える。「民主主義とは国民を大事にすること。国民にとって最も大事なのは、まずその命」と言う観点からすれば、今やそうなるのだ。そして、韓国こそ日米を抜いた民主主義国だと言えるとも、この二日書いてきたことになる。かなりの間軍事独裁政権であった時期もある韓国が?と言う向きには、その新たな理由が付け加わったようだから示すけど、以下の通りである。
『新型コロナ対応でトランプ大統領が文大統領に「助けて」=韓国ネット「こんな日が来るとは!」 3月25日(水)13時0分 Record China』
この記事内容を読むと、トランプが文大統領にコロナの検査・診断キットを欲しいと緊急電話をしたようだ。記事の一部を、抜粋してみよう。
『25日、韓国・ノーカットニュースは、新型コロナウイルス感染をめぐり、米国のトランプ大統領が韓国の文在寅大統領に「事実上のSOSを出した」と報じた。
(中略)
記事によると、トランプ大統領は24日に行われた文大統領との電話会談で「米国のために医療用品の支援が可能か」と尋ねた。これに対し文大統領は「余裕分があれば最大限支援する」と答えたという。トランプ大統領の要請について記事は「韓国の防疫体制や検診レベルが欧米で高く評価されていることを受けたものとみられる」と分析している。また「韓国大統領府は医療用品の具体的な内容を明らかにしていない」としつつも、「感染の有無を調べる診断キットとみられている」と伝えている。
(中略)
この記事に韓国のネットユーザーからは「世界が韓国の対応を認めている」「米国に助けを求められる日が来るとは!」「頼りになる文大統領。韓国国民であることが幸せ」「韓国は危機を脱して新型コロナの教科書になった。世界が韓国から学ぼうとしている」など喜ぶ声が上がっている。
(以下略)』
それにしても、無症状者も含めてコロナ検査をしてオーバーシュートを抑えた韓国は、民主主義という名において立派だ。対するに、無症状者野放しの英米、クラスター関連以外の無症状者を検査からはじき出す方法を採った末に孤立発病者が増えてきた日本ははたして、どうなるのか。経済効率以外を犠牲にしてきたとその新自由主義経済が反省され始めた英米日は、結局国民の命までが、軽くなったということではなかったか? 念のために付け加えるが、上の韓国報道が万一ガセであったとしても、『民主主義度で、韓と米日が「逆転」』という真実は変わらない。韓国が、国民の命を世界各国において最も重視したという事実である。】