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書評 AERA最新号から「若々しさの秘訣」③  文科系

2022年01月11日 00時02分39秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

  今回は、401回目に書いたこの部分を要約する。以下の冒頭はその記事の名称。その後が、その記事中にこの順番であった中見出しである。
【 『若見えするには毛細血管を守れ』
「見た目と毛細血管年齢」「ゴースト血管のリスク」「大敵は加齢と高血糖」「下肢の筋肉を鍛える」「美肌にはチョコとナッツ」「(高カカオチョコのポリフェノールは)ワインのおよそ16倍」「体重平均約3キロ減」 】

 書かれている毛細血管を守り、「改善できる」方法はこうだ。走ったりして下肢を鍛え、人間細胞、血管細胞を老化させる活性酸素対策として高カカオチョコを1日30~40グラムか、高カカオアーモンドチョコ8粒を摂ること。が、その原理を知らない毛細血管防御法知識は、応用が利かない数学解法と同じ。以下は、その原理である。

 毛細血管とは、動脈と静脈の間にある網目状の細い血管であって、血管総延長の9割を占めるもの。身体のどこかでこれが詰まりがちとか壊れかけになると、そこに血液が流れにくいことになる。詰まりかけたり、壊れかけた毛細血管をゴースト血管と呼んでいるのである。するとどうなるか。酸素、栄養、ホルモンの運搬、老廃物回収・排出などができず、毛細血管も含めたその部分の細胞が死滅さえする。白血球が届かないから、免疫も弱くなるし、毛細血管が弱った部分では体温低下もおこる。さらには、脳へ行く血液には毛細血管でできた脳関門があって、そこが詰まるとアルツハイマーを発症させる。

 年齢よりも10歳も15歳も若く見える人が居るものだが、それは毛細血管が全体的に若い人。そのためにもやはり、昨日に書いたように『若々しさの秘訣は血と筋肉と骨にある』にプラスして、ポリフェノールなどのファイトケミカル摂取というのが結論のようだ。

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書評 AERA最新号から「若々しさの秘訣」②  文科系

2022年01月10日 10時51分14秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

  今回は、一昨日に書いたこの部分を要約する。
【 『若々しさの秘訣は血と筋肉と骨にある』
「筋肉量多いほど若い」「究極のトレーニング」「30代で肺年齢90歳」「『座る』より『立つ』」「骨の新陳代謝を促す」「『老化』の謎に迫る研究」 】

  筋肉量、肺年齢、骨の新陳代謝の3つを若くする最も手軽な方法なるものが書いてあるわけだ。

・筋肉量増強では、タバタトレーニングという4分間トレーニングを勧めている。たとえば「バーピージャンプなどちょっときつい運動を20秒やって、10秒休む」を1日に6~8セット、週2~3回で効果も高いのだそうだ。バーピージャンプとは、こういうものだ。
「①直立・②膝を曲げて座り込んで前に両手をつく・③両腕を伸ばしつつ曲がった脚を後ろに伸ばして腕立て伏せ準備の姿勢になる・④また②の姿勢に戻す・⑤④の姿勢からジャンプ」

・肺年齢の若さでは、運動して肺を使うことが要諦なのだが、「30分に一度は立つこと」が推奨されている。肺を壊さないためなのだそうだ。

・骨の新陳代謝で重視されるのは、骨の細胞から分泌されるオステオカルシンという骨ホルモンなのだそうだ。脳、筋力増強、全身代謝機能、男性ホルモン、免疫力などに関わるホルモンと言われ、こんな方法で鍛えられるという。「直立・両腕を伸ばして「前へ習え」姿勢とともに両踵を上げストンと落とす・直立」この1回を2秒でやって、1日50回100秒やろうとあった。

 ということすべてを考えてみたら、ランニングにはこのすべてが入っていると分かるのである。ちょっときつい運動だし、肺は大いに使うし、ミッドフット、フォアフットなどの走法では特に踵をストンと落とす。後もう一度この要約を行います。今度は前々回に見たこの部分です。

【 『若見えするには毛細血管を守れ』
「見た目と毛細血管年齢」「ゴースト血管のリスク」「大敵は加齢と高血糖」「下肢の筋肉を鍛える」「美肌にはチョコとナッツ」「(高カカオチョコのポリフェノールは)ワインのおよそ16倍」「体重平均約3キロ減」】

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八十路ランナーの手記(402) 若さの指標は「アクティブ度」  文科系

2022年01月09日 14時02分12秒 | スポーツ

  この日記の397回目「高齢ランナー必読文章」は、日本ランニング学会会長のお医者さんが、世界の一般ランナー記録などから「加齢とタイム」の研究成果を紹介したもの。その最も簡潔なまとめは、こうだった。
『・2004年ニューヨークシティマラソンの結果を調べ、年齢別にタイムを比較したところ、19歳を振り出しに、ランナーたちは毎年速くなり、27歳でピークに達したあと、タイムは落ちはじめる。が、19歳のときと同じスピードに戻るのは何歳のときか? これが実に、64歳なのである。
・またドイツのデータでみると、20〜54歳代の半数のランナーがゴールしたとき、65〜69歳代の1/4の高齢ランナーもすでにゴールしているという。
・アベレージランナーたちは、決して特別な人たちではないことがわかってくる。やはりドイツの研究例では、平均的なトレーニング内容は週3回、1時間程度のもので20〜69歳までの範囲で年齢による差は見られない。さらに、50〜69歳の高齢ランナーの1/4は5年以内にトレーニングをはじめた初心者ランナーであった。』

 さて、この知見を裏付ける絶好の資料を今日一つ発見できた。体重計に見える体組成計から出てくる「アクティブ度」という数値が加齢とともにどう変化するかを示したグラフである。アクティブ度の定義は、体重に占める脚筋の割合が同年代と比較してどの程度なのかを百点満点で表示した4段階で判定するというもので、ネットで見つけた体組成計の製造会社タニタのグラフがこんな事を示していた。各年齢の4段階、高い、プラス標準、マイナス標準、低いという4つの群があるが、60歳男性の場合はこんな数値になる。高いは84以上、プラス標準78以上、マイナス標準72以上。

 さて、加齢によるアクティブ度変化数値だが、上の「世界のランナー記録変化数値」とほぼダブっていると読めた。つまり、30歳から60歳過ぎまでは男性の場合は特にそんなに下がらない。鍛えていれば有酸素運動の脚筋は維持できて、心肺機能も低くならず、80歳近くまでは長距離は十分に走れると教えている。
 ちなみに、自慢になって恐縮だが、僕はこの数値を10年前から記録してあって、今日現在は91とあった。この10年間でも、最高は96(15年)、最低は88(17年)と変化している。この88とは、16年後半に前立腺癌治療のための女性ホルモン投与と陽子線照射治療を半年掛けてやった、その直後の数値だ。「体組成計のアクティブ度数値は正直である」という一例になろう。
 
 以上の情報はすべて、昨日のAERA記事内容にも合致するものである。
『若々しさの秘訣は血と筋肉と骨にある』には、「筋肉量多いほど若い」とあったし、『若見えするには毛細血管を守れ』には、「下肢の筋肉を鍛える」とも教えていた。

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八十路ランナーの手記(401)書評 AERA最新号から「若々しさの秘訣」①   文科系

2022年01月08日 22時03分50秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

 本日発売された「AERA」1月17日号の新聞広告に、ランニングを通して「身体オタク」でもある僕にとって耳寄りの記事があったので、即買ってきた。キャッチコピーに当たる大見出しは3つ。記事も各3ページびっしりの3つ合計9ページという、冒頭の特集である。
『「気づけば老化」は止められる』
『若々しさの秘訣は血と筋肉と骨にある』
『若見えするには毛細血管を守れ』
 これらの詳細要約は、明日以降に書くとして、今日は取り敢えず後2記事の小見出しを順に紹介して予告編としておきたい。

『若々しさの秘訣は血と筋肉と骨にある』
「筋肉量多いほど若い」「究極のトレーニング」「30代で肺年齢90歳」「『座る』より『立つ』」「骨の新陳代謝を促す」「『老化』の謎に迫る研究」

『若見えするには毛細血管を守れ』
「見た目と毛細血管年齢」「ゴースト血管のリスク」「大敵は加齢と高血糖」「下肢の筋肉を鍛える」「美肌にはチョコとナッツ」「(高カカオチョコのポリフェノールは)ワインのおよそ16倍」「体重平均約3キロ減」

 本日の最後になるが、この特集のキモにもなっている体内年齢に関わって、ニュージーランドで長年かけて追跡研究され2015年に発表されたある研究成果の結論部分文章をそのまま紹介しておこう。以下はこの特集全体の「書き出し部分」にも当たる、いわば問題提起の位置に置かれたものだ。いわく『「働き盛り世代」こそ体内年齢に差が出る』

『体内年齢の差について、こんな報告がある。ニュージーランドで実施され、2015年に発表された「ダニーデン研究」では、同じ年齢の男女約千人を対象に、心臓・肝臓・腎臓の機能、血圧やコレステロールの状況など18の項目について、26歳から38歳までの12年間、追跡調査した。すると、38歳時点の体内年齢は28歳から61歳まで、なんと33歳もの開きがあったのだ』

(この記事紹介②に続く)

 本日ジムのマシンを14キロ走って、1月合計は43キロジャストになった。14キロを合計107分ほどとほぼ8キロ時で走ったのだが、帰宅時の疲労感が強かった。4日以来の中3日置きだったから脈拍が高かった事が原因だろう。このスピードなら130ちょっとのはずが、140近かったのである。明後日に用事があって走れないから明日も走りたいのだが、はて?

 

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八十路ランナーの手記(400) 今日、新春40キロ   文科系

2022年01月07日 11時05分26秒 | スポーツ

 1日午前0時頃には、家の18段階段の往復をやっていた。走りに行く時間が無い時などに家で手軽に行う僕の補強運動なのだ。50分近くかけて130往復したが、久しぶりでありやり過ぎたのか、その日はともかく翌日からフクラハギが痛かった。それでも3日にはいつもの公園周回コースを10周近く、かっきり10キロを走ってきた。キロ平均6分40秒、平均ストライド90センチだったが、1分の平均心拍数が165bpmという数字にはちょっとびっくり。月末の27日以来の走りだから心肺機能が落ちていたとは今までの経験から分かるが、10キロ走って160を超えていたなんて僕の過去には無かったこと。そもそも、165で10分以上走り続けられたことがなかったことなのである。良いことなのか悪いことなのか、そんな疑問もあって、翌4日もまた、今度はジムマシンを走りに行った。

 この4日は、マシン使用制限時間30分を3回やって12・7キロ走ったが、これで、僕の1月走行距離は29.0キロになった。1日の階段往復を心拍数、時間などから僕流にラン換算して6.3キロとして算出した数字だ。1月の月間目標は160キロだが、その内29キロまで行ったということだ。

 ところで、3~4日の連日走りもあってなのか、4日走った後、右臀部の外側下辺りに、腱疲労痛ちょっと前のような違和感があった。記録を見ると、これは、12月20日の外走り16.4キロの後にも感じたもので、ちょっと注意しないといけない。11月にフォアフット走法に換えてその最近の注意点として右脚の着地をできるだけ膝を伸ばしてやり、この右足離陸を遅らせ気味にするなどを修正努力しているが、その結果だと考えている。やはり右脚に無理な力が入っているのだろう。右で地面をつつく筋肉の補強運動や運動後入念な右脚ストレッチもやり始めた。
 
 話は全く替わるが、このブログで帯広畜産大の元ラグビー部の北海道の方と、スポーツ選手の平均寿命など楽しい論議がいろいろあった。ラグビーゲームの最新式審判のやり方などを紹介されていた物を読んだのが始まりで、大学スポーツ場面を色色思い出させていただいたりした。

 二日休んだから、今日午後はジムに出かける積もりだ。右脚に注意を払って、慎重にやってこよう。

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嘘八百は、政治家失格  文科系

2022年01月06日 15時18分04秒 | 国内政治・経済・社会問題

 何度でも、安倍晋三嘘まみれ政治の一端  文科系

 当たり前の議論だが、「嘘八百」は、政治家として最大失格要件になる。政治家って公約を実現するのが仕事だが、こんな人間にはそんなことははなから期待できないのであるから。「ホテル側から見積書や明細書などを主催者側に例外なく発行するとの回答を書面で得た」と応答している議員質問に対して、「ホテル側から見積書などの発行はなかった」とだけ応え続けるのは、「ホテルこそ、嘘をついている」と反論しているのであって、これでは、首相という強権でもってホテル側を押さえつけたことにもなっていると、そんなことにも気づかないのだ。自分に自信があるのなら腹も立つことだろうし、ホテル側を議会に呼んで対決したら良いではないか。

 安倍晋三氏は特に、とっくに政治家失格である。どれだけの嘘を吐き通してきたのか、胸に手を当てて考えてみるが良い! こんな彼がこれから、「今度は嘘ではありません」と、どの顔で演説するというのか。普通の人間感覚なら恥ずかしくてもう顔も出せないはずだが、自分は特別と考えているやの今の言動は、もはや権力かざした大暴力である。

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「独自試算」で軍事費「改竄」  文科系

2022年01月04日 11時19分37秒 | 国内政治・経済・社会問題

 標記の内容と言える調査報道ニュースが本日中日新聞に載っているから、ここの読者に多い他都道府県の方々にお伝えしたい。その見出しの付け方が見事で内容が即伝わるが、「軍事費」という言葉を使わせていただく。いつも思うのだが、「防衛費」って手前勝手な用語法にすぎず、他国から観たら「軍事費」、これを客観的用語法とさせていただく。

「防衛費GDP比 実質1.24%」
「21年度 欧米基準で試算すると・・・」
「国は関連経費や補正含めず」

 見出しのこの内容を、後ろから前へという順番で紹介してみたい。
 「関連経費」とは「21年度 欧米基準」のことで、NATOの諸国基準で足すべきもののこと。軍人年金、沿岸警備隊経費、国連平和維持活動拠出金などを日本は除外しているそうだ。また、21年度補正軍事費は過去最大で、これらを全部加えれば「1.24%」になるというのである。

 つまり国会で確約してきた1%をどんどん突破して、その証拠を隠しているのである。「完全失業率」「建設受注費や給料統計改竄でGDPかさ上げ」などもそうだが、知られたくない事項は算定基準を変えて都合の良いように統計を書き換えるのと同じやり口なのである。

 いつも思うが、「知らしむべからず、寄らしむべし」。これは徳川時代の政治手法であって、例によって「官僚忖度含めた嘘八百安倍長期政権」がこれを最大限増やしてきたその一端、軍事費版なのだ。

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 何度でも、安倍晋三嘘まみれ政治の一端  文科系

2022年01月02日 01時34分32秒 | 国内政治・経済・社会問題

 『つれづれなるままに心痛むあれこれ』というブログで、12月30日に載った「桜問題」は、このように論じられていた。ちなみにこれは2020年12月の旧稿の再掲とのこと。当時の安倍首相の応対が余りにも酷いので、今またツッコミを入れてみたい。こんな人物がいまだに与党最有力者って、どう理解したら良いのか。

『 2020年12月25日、安倍晋三前首相は「桜を見る会」前日開催の「夕食会」費用補填問題で、衆参両院の議員運営委員会に自ら求めて出席し「弁明」し「謝罪」したとの事。そして、「弁明」後の記者会見で「説明責任を果たせた」と胸を張ったとの事。
(中略)
 今年(2020年)の2月17日の衆院予算委において、安倍氏が「私がここで総理として答弁するという事については、全ての発言が責任を伴う」とした上で、「ホテル側から見積書などの発行はなかった。明細書について、ホテル側は『営業秘密』のため開示できない」と述べた。それに対し小川淳也氏(当時無所属)が、ホテル側から見積書や明細書などを主催者側に例外なく発行するとの回答を書面で得たうえで、安倍氏に、総理の事務所からホテルに照会し、書面で回答をもらうよう要請すると、安倍氏は「私がここで話しているのがまさに真実です。いい加減にやっているんだと決めつけるのであれば、もうコミュニケーションが皆さんとは成り立たない。信用できないという事であれば、予算委員会は成立しない。私が嘘をついているというのであれば、嘘をついているという事を説明するのはそちらで側ではないのか」と強弁していたのである。
(以下略) 』

 ここではもう、安倍かホテルかどちらかが嘘をついていると分かる。そして、ホテル側は、小川氏にこう書面回答をしているのだ。
『見積書や明細書などを主催者側に例外なく発行するとの回答を書面で得た』
 これでも安倍はなお、『ホテル側から見積書などの発行はなかった』『私が嘘をついているというのであれば、嘘をついているという事を説明するのはそちらで側ではないのか』と応えているのだ。本当に酷い、嘘が判明してもなお開き直る政治家なのである。しかも事は、「国政功労者を祝い励ます会」を「与党の個人選挙後援会員を祝い励ます会」に換えてしまった、積年の国政私物化に関わる出来事である。なんせこの「桜を観る会」っていつの間にか「ちょっと歩くと山口県人に会う」というほどに安倍後援会員が多くなっていたのである

  嘘がばれているのに、「嘘を証明しないとコミュニケーションが成り立たない」などと抗弁する鉄面皮の政治家。

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八十路ランナーの手記(399)「高齢者でも走れる」そのやり方など  文科系

2022年01月01日 04時26分33秒 | スポーツ

 新年に当たり、僕のランニング論を一通り描いてみたい。色々学び、考え、やってきたその内容をこの4つに分けて。走れる価値。60歳以上でも意外に走れるようになるもの、その方法。最も疲れない走り方。走るための故障対策と栄養。これらは、59歳にランニング入門をし、現在月160キロほど現に走っている今年81歳になる僕が、この20年で学びつつ行い、ここに書いてきたことのまとめになります。

・走れる価値
 歩く、走るという人間の活動は、「人の下半身は、突き出た心臓である」とよく言われるように、人の心肺機能(血管も含んだ血流の強さ)とともに前進あるいは後退していくもの。長い速歩きを含んで走れる高齢者は若く、活動年齢が長くなります。肩や腰が凝らない。血流が強いと免疫力も高いのでたとえば虫歯にもなりにくく、酸素を最も多く消費する脳が若い要件にもなるのだし、男性の性機能の要件にもなるはずです。

・高齢者が走れるようになる方法
 先ず、20分できるだけ高速で歩く。これはウオームアップの意味を持ち、以降も走る日はまず毎日必ずやるべきものです。アップ無しで走ると、立派なランナーでもすぐに疲れて走れなくなります。20分アップで心拍を高めた後、それよりも遅いスピードで走ってみます。たとえば、時速6キロで20分歩き、5・5キロ時でなんとか先ず10分走る。そして、この後の方10分の走行距離を日に日に延ばしていく。その時その人が持ち合わせた走力(歩行力)にもよるが、週2~3回の割りでこの努力をしていって、この10分が30分にできればもうしめたもの、スピードアップも含めて立派に走れるようになります。ただし、できるだけ早く30分(速歩き20分プラス30分ということ)走れるようにするには、スピードは上げないこと。30分走れるようになれば、以降は自然にスピードは上げられるのですから。
 スピードは、このように上がっていきます。5・5キロ時30分を何日も走っていれば、その速度での心拍数が次第に下がってきます。そしたら、前の心拍数までスピードが上げられます。この心肺機能強化にはLSD理論というものがあって、自分の7~8割の走力でゆっくりと長く走るほど心肺機能が強化され、それとともにもっと速く走り続けられるようになると教えています。

・疲れない走り方
 後ろ足を蹴ってから前に出しすぎるような「跨ぎ走り」は、疲れます。つまり余分な力を使い、足の着地時間が長くなる不合理な走り方です。専門家はこれを「ブレーキが掛かる走り方」というようです。人の身体に合った正しい走り方は、前脚、膝を伸ばし気味にして膝下アキレス腱と踵で地面をぽーんとつついて得たその反発力で重心、腰を前に持っていきます。これはちょうど、スキップの2歩の内、膝が伸びて着地時間が短い方のあの軽く弾む1歩ばかりのような走り方と思っていただけば良いかと思います。

・故障の防止と栄養
 ウオームアップをしないで走り出すと、老人は特に、膝が故障します。走り初め20分の速歩きはそのためのものと上で言いました。
 また、走り始めて付いてきた筋肉を柔らかくして故障を防ぐためにも、下半身のストレッチが特に必要です。ラジオ体操の該当する下半身の色んな形を一つ15秒以上やりましょう。
 片脚爪先立ち(各20回)やスクワットなど、筋肉痛が起こるような弱い部分の補強運動も適宜やると良いと思います。
 栄養ですが、特に活性酸素対策が必要です。これは、運動で多く取り入れてしまう酸素とともに身体に入ってくる活性酸素が、最悪の細胞老化物質で、癌の原因にもなるからです。相撲取りや短距離ランナー、自転車選手、ボクサーなどが早死になのはこれが原因と今ではもう分かっています。この活性酸素を中和してくれるのがファイトケミカルと呼ばれるポリフェノールなどの物質。緑黄色野菜に多く含まれています。専門医学者が考案した「最強の野菜スープ」のことがこの手記の360回目(去年の7月11日)に書いてありますから、参考にして下さい。これの出し方は、こうします。右欄外今月分カレンダーの下の「バックナンバー」と書かれた年月欄で「2021年7月」をクリックします。すぐ上の今月カレンダーがその月の分に替わりますから、その「7月11日」をクリック。するとエントリーランがその日の分だけに替わりますから、お読み願えます。この活性酸素対策と有酸素運動のランニングとが揃って初めて、その人の細胞、スタイルはいつまでも若く、顔色など美容などにも良いというわけです。

 最後ですが、日本ランニング学会会長のお医者さんが日独米などのマラソン大会一般参加者の何年かの記録分析からこんな結論を出した文章を紹介していました。19歳から27歳までは記録が伸びて、以降50歳までの平均記録はほぼ横ばい。50歳から下がり始めるが、19歳と同じ記録になるのは実に64歳である。つまり、毎年の63歳の平均記録は19歳のそれよりも速いと出ているのです。その高齢者達というのも、週3回1時間程度のランナーが多く、4分の1は5年以内の初心者ということでした。つまり、人間の身体は60過ぎても走れるようにできている。ネコ科チーターのような短距離型ではなく、イヌ科の長距離型なのであると、そのように読んだものです。二本脚長距離型というこの奇形哺乳類は、確かに脚腰を悪くあるいは老化させやすく、すると心肺機能もあっという間に衰えていくものだ、とも。

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