路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【兵庫・百条委員会】:斎藤知事に助言の特別弁護士が証言 告発者の早期処分に「法的問題ない」

2024-09-05 14:04:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【兵庫・百条委員会】:斎藤知事に助言の特別弁護士が証言 告発者の早期処分に「法的問題ない」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫・百条委員会】:斎藤知事に助言の特別弁護士が証言 告発者の早期処分に「法的問題ない」 

<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">兵庫県・斎藤元彦知事(4日)</button>
               兵庫県・斎藤元彦知事(4日)(読売テレビ) 
 元稿:讀賣テレビ社 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・県議会の調査特別委員会(百条委)・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月05日  14:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【兵庫県議会・同時中継・百条委】:午後1時 県側弁護士証言「居酒屋の話は信用に足らない」

2024-09-05 13:38:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【兵庫県議会・同時中継・百条委】:午後1時 県側弁護士証言「居酒屋の話は信用に足らない」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県議会・同時中継・百条委】:午後1時 県側弁護士証言「居酒屋の話は信用に足らない」 

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)は5日、告発文作成者の元西播磨県民局長を懲戒処分にした県の内部通報を巡る対応と、知事が企業からの贈答品を受け取った疑惑に関して証人尋問を実施した。

兵庫県庁の庁舎=神戸市中央区下山手通5

 告発文書で斎藤知事とともに、疑惑が指摘されている産業労働部長が初めて証言する。告発文書で県内企業から高級コーヒーメーカーなどを受け取っていた疑惑について、知事からの指示は否定しているものの、「県内企業の製品を知事にPRしてもらうためだった」と受領は認めている。

神戸新聞NEXT

 尋問が予定されていた前総務部長は「殺害や身体に危害を加える予告があった」として安全面の懸念と心身の不調を理由に欠席した。 

 両部長は3年前の知事選で事前運動に関わった疑いのほか、調査で得た元県民局長の個人情報を漏らした守秘義務違反の疑いも持たれている。

 5日の予定は次の通り。

 午前10時~11時半=上智大教授(参考人聴取)
 午後1時~同50分=県の特別弁護士
 午後2時~同50分=産業労働部長
 午後3時~同50分=県内企業関係者(非公開)
 午後4時10分~同5時=県職員(非公開)
 午後5時10分~同6時=前総務部長 

【午後1時】休憩後の再開。証人保護のため、証言台の周りについたてが立てられ、兵庫県が契約する特別弁護士藤原正広弁護士が会場に入室する。「告発文書の真実相当性がない」と県が判断するに当たって、法的助言を求められた藤原弁護士は、「居酒屋で聞いた話は信頼に足る情報源とは言えない」と語った。

【午前10時過ぎ】元朝日新聞記者の奥山俊宏・上智大学教授が参考人として招致される。奥山教授は告発文書を作成した元西播磨県民局長を公益保護の対象とせずに懲戒処分をした県の対応について「公益通報補保護法に違反している」と見解を示した。

 元稿:神戸新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・県議会の調査特別委員会(百条委)・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月05日  13:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【揺れる県政】:「知事の初動が逆効果」「文書の存在知らしめたのは知事」参考人奥山氏が指摘 県議会百条委

2024-09-05 11:22:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【揺れる県政】:「知事の初動が逆効果」「文書の存在知らしめたのは知事」参考人奥山氏が指摘 県議会百条委

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【揺れる県政】:「知事の初動が逆効果」「文書の存在知らしめたのは知事」参考人奥山氏が指摘 県議会百条委

 兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事らを告発した文書について検証する県議会調査特別委員会(百条委員会)の第7回会合は5日午前、公益通報者保護制度に詳しい元朝日新聞記者の奥山俊宏・上智大教授を参考人として招致した。奥山氏は、斎藤知事の3月27日の会見などについて「知事らの初動は危機管理の視点で全く逆効果で、火のないところにわざわざ火をつけたようなもの」と指摘した。

公益通報者保護などを巡り、百条委で参考人として見解を述べる上智大の奥山俊宏教授=5日午前、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・大田将之)

 奥山氏は「もし斎藤知事が告発文書をスルーしていたとしたら」と仮定し、自身の記者経験も踏まえて「せいぜい地元の新聞で取り上げられることがあったかなかったか、という程度だっただろう」と推定。しかし、斎藤知事が会見で「うそ八百」と発言したことで「一つでも真実が含まれていると、その一つが大きなニュース性を持つことになった」と分析した。

 全国的に知れ渡るニュースになった経緯について、「告発文書の存在を世の中に知らしめたのは、斎藤知事その人だ」とした。

 元稿:神戸新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・県議会の調査特別委員会(百条委)・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月05日  11:22:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:元総務部長は不出頭 兵庫知事のパワハラ疑惑めぐる百条委

2024-09-05 11:00:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:元総務部長は不出頭 兵庫知事のパワハラ疑惑めぐる百条委

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:元総務部長は不出頭 兵庫知事のパワハラ疑惑めぐる百条委 

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、5日の県議会の調査特別委員会(百条委)で証言を求められていた元県総務部長は心身の不調などを理由に不出頭を届け出た。百条委の冒頭、4日付で議長宛てに届け出たことが明らかになった。

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証人尋問があった県議会調査特別委員会を終え、席を立つ斎藤元彦・兵庫県知事=神戸市中央区で2024年8月30日午後5時34分、大西岳彦撮影

 届けによると、心身の不調のほか、身体に危害を加えるといった脅迫を受けているとして「安全面への不安がある」ことを理由に挙げた。

 元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)が、告発文を県議や報道機関に送付した後、県の公益通報窓口に同内容を情報提供したにもかかわらず、停職3カ月の懲戒処分を受けたことなどについて、元総務部長に証言を求める予定だった。

 元総務部長は、処分を検討する綱紀委員会の委員長を務めた。当初、人事担当者から「公益通報の調査結果が出るまでは、処分できないのではないか」との慎重意見が出たが、知事の意向を受け、処分を急がせたとされる。告発文を巡る真相究明の動きが激しくなった7月から病欠し、8月に総務部付となった。【中尾卓英】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・県議会の調査特別委員会(百条委)・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月05日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【斎藤元彦兵庫県知事】:夕食予約巡り「俺は知事だぞ」激怒は否定 多数のパワハラ言動指摘には「反省」

2024-09-05 08:07:50 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【斎藤元彦兵庫県知事】:夕食予約巡り「俺は知事だぞ」激怒は否定 多数のパワハラ言動指摘には「反省」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【斎藤元彦兵庫県知事】:夕食予約巡り「俺は知事だぞ」激怒は否定 多数のパワハラ言動指摘には「反省」  

 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が県職員に実施したアンケートの未集計分で、斎藤氏のパワハラを見聞きしたとの回答が5割超を占めたことを受け、斎藤氏は4日の定例会見で「言葉遣いや言動について反省している」などと述べた。百条委は近く、全ての集計結果を公表する予定。

会見に臨む斎藤元彦兵庫県知事=4日午後、神戸市中央区の兵庫県庁(山田耕一撮影)

 アンケートは7月31日~8月14日に実施。関係者によると、このうち未集計だった8月5日以降の2096件をまとめた結果、斎藤氏のパワハラを見聞きしたとの回答は1052件だった。自由記述欄では、施策や事業を斎藤氏に説明する際に叱責されたとの回答が目立ち、出張先のホテルで職員が事前予約制の夕食を断わられたと伝えると、「俺は知事だぞ」と激怒したとの記載もあった。

 この日の会見で斎藤氏は、予約を巡る激怒について「記憶はない」と否定。「(夕食の予約が)取れるか取れないか微妙だった。しっかり調整してもらうようお願いした」と釈明した。

 百条委では5、6両日、斎藤氏の贈答品受領疑惑や告発文書を公益通報と扱わなかった対応について証人尋問を実施。斎藤氏や元副知事の片山安孝氏らが出頭する予定。

 県議会最大会派の自民や、維新は証人尋問を踏まえ、斎藤氏への不信任決議案提出を含めた対応を協議する方針。斎藤氏は会見で「議会側の動きでコメントは難しいが、百条委や第三者機関の調査に対応していく」と述べるにとどめた。

 ■<独自>兵庫知事文書問題 アンケート未集計分が判明、5割超が「パワハラ見聞き」 近く結果公表へ

 ■特集・連載:

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月04日  20:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【独自!】:兵庫知事文書問題 アンケート未集計分が判明、5割超が「パワハラ見聞き」 近く結果公表へ

2024-09-05 08:07:40 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【独自!】:兵庫知事文書問題 アンケート未集計分が判明、5割超が「パワハラ見聞き」 近く結果公表へ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【独自!】:兵庫知事文書問題 アンケート未集計分が判明、5割超が「パワハラ見聞き」 近く結果公表へ 

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が全職員約9700人に実施したアンケートで、未集計となっていた約2千人分のうち、斎藤氏のパワハラを見聞きしたとする回答が5割超を占めたことが3日、関係者への取材で分かった。中間報告を含めたアンケート全体では約42%となる。百条委はアンケートや証人尋問の結果を踏まえ、斎藤氏の疑惑の真偽などについて判断し、年内にも報告書を取りまとめる方針。

 アンケートは全職員を対象に7月31日~8月14日まで実施した。告発文書に記された7項目の疑惑について「知事のパワハラを見聞きしたことはあるか」「知事が贈答品を受け取っているのを見聞きしたことはあるか」などと質問。インターネット上で回答を求め、6664件集まった。

 百条委はこれまで、8月5日午前9時までの回答4568件を中間報告として集計し、公表。斎藤氏のパワハラを見聞きしたとの回答は約4割の1750件に上った。

 関係者によると、百条委は中間報告後、同月14日までに集まった2096件の回答を集計。斎藤氏のパワハラについて、「目撃などにより実際に知っている」が71件、「目撃などにより実際に知っている人から聞いた」が316件、「人づてに聞いた」が665件だった。

 中間報告と合わせると、パワハラを見聞きしたとの回答は2802件で、全体の約42%を占めた。中間報告後のアンケート結果も近く公表される見通し。

 具体的な事例を答える自由記述では、施策や事業について斎藤氏に説明する知事協議中に叱責されたとの回答が目立ち、斎藤氏が担当職員に対し「腹立つわ」と5回程度繰り返した▽「知事やぞ」と怒った-などの回答があったという。斎藤氏が自身の写真の出来映えに不満を示し、準備不足と叱責したとの記述もあった。 

 また、斎藤氏の贈答品受領については、中間報告後の集計では見聞きしたとの回答が599件あり、中間報告と合わせ1545件と全体の約23%を占めた。

 ■兵庫知事への不信任案、公益通報巡る証言踏まえ「党として判断」維新の吉村共同代表

 ■特集・連載:

 元稿:産経新聞社 超過 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月04日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②・09.03】:兵庫知事の疑惑 県政の混乱を収めねば

2024-09-05 08:05:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【社説②・09.03】:兵庫知事の疑惑 県政の混乱を収めねば

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②・09.03】:兵庫知事の疑惑 県政の混乱を収めねば 

 兵庫県政の動揺が続いている。県局長だった男性が3月、斎藤元彦知事のパワハラなどを告発する文書を公表後に死亡して以降、疑惑は深まるばかりだ。先週、この問題で開かれた県議会の百条委員会で、知事は自らの言動は「合理的だった」とパワハラを否定したが、職員らの証言との食い違いは大きく、不当な人事処分への批判も強い。県政の混乱収拾のため知事としてどう身を処すべきか、真摯(しんし)に考えてほしい。
 
 百条委では、新聞報道などを巡り部下を怒鳴った▽時に机をたたき、文具を投げつけたりした▽深夜や早朝にも、交流サイト(SNS)を使って指示した-といった職員の証言に基づき、知事の認識をただしたが、一貫してパワハラとは認めなかった。
 
 局長だった男性の告発文は、パワハラのほか、企業への物品要求など7項目の不適切行為を指摘したが、知事は「うそ八百」と全否定。その後、男性は県の公益通報窓口にも通報したが、知事は調査結果も待たず、男性を停職処分とした。告発者への異動や解雇など不当な措置は法律で禁じられており、強引な事実の「隠蔽(いんぺい)」とみられても致し方ない。その後の男性の死は抗議の自殺ともみられている。今週の百条委ではこの問題で知事が再度、証人尋問される。
 
 百条委によるアンケートでは、知事のパワハラを見たり、聞いたりした職員は4割近い。企業からの金品授受など他6項目の疑惑も「知っている」や「人づてに聞いた」が一定数いた。県職員労組が「もはや県民の信頼回復が望めない状況」として事実上、辞職を求めたのも無理からぬことだ。
 
 知事は総務官僚出身で2021年に初当選し1期目。副知事は告発文の後、知事に5度も辞職を促したが聞き入れられず、自ら辞職した。百条委で部下とのコミュニケーション不足を指摘された知事は「人望より、いい仕事ができる態勢づくり」と述べたが、諫言(かんげん)にも耳を貸さない知事の独善的姿勢こそが問題の核心にも思える。
 
 百条委は今後も尋問など検証を続け、年内にも報告書を取りまとめるが、知事への不信任決議案が議会で成立する可能性もある。県民は今、自分たちが選んだ知事がどう振る舞うか注視していよう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年09月03日  07:34:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・08.31】:知事のパワハラ/無自覚な言動を猛省せよ

2024-09-05 08:03:50 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【社説・08.31】:知事のパワハラ/無自覚な言動を猛省せよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・08.31】:知事のパワハラ/無自覚な言動を猛省せよ 

 パワハラなどの疑惑を告発された兵庫県の斎藤元彦知事がきのう、県議会の調査特別委員会(百条委員会)に初めて出席し、証言した。

 この日はパワハラ疑惑についての質疑が交わされた。知事は反省や陳謝の弁は述べたが、告発内容については職員の証言と認識に違いもみられた。議員の追及も甘さは否めず、疑念が晴れたとは言い難い。

 元西播磨県民局長の男性は3月、知事のパワハラや企業からの贈答品受領など7項目の疑惑を記した文書を作成し、報道機関などに送った。4月には県の公益通報窓口にも同じ内容を通報した。

 これに対し、知事は文書を「うそ八百」と非難して男性の役職を解き、内部調査だけで懲戒処分に踏み切った。男性は7月に死亡した。 

 告発文書では、知事のパワハラについて「県立考古博物館で公用車を降りて20メートルほど歩かされ、出迎えた職員らを怒鳴り散らした」などと記していた。現場にいた幹部職員はこの日、知事に先立って証言し、「理不尽な叱責(しっせき)を受けたという思いが今もある」と述べた。

 これに対し知事は「大声は出したが、車の進入禁止エリアと認識しておらず、当時の対応としては適切だった」などと反論した。

 百条委によると、職員アンケートでは約4割がパワハラを見聞きしたと回答している。23日の県職員への尋問では、知事が厳しく叱責したり、最高幹部に文具を投げつけたりしたなどの証言が出たとされる。

 深夜や休日に会議用アプリのチャットで業務を指示するメッセージを繰り返し送ったとの指摘について知事は「やり過ぎた面はある。反省している」と答えたが、一連の言動がパワハラにあたるかどうかは「百条委の判断」と述べるにとどめた。

 パワハラは深刻な人権侵害である。知事自身は認めていないが、多くの職員がその言動に精神的負担を感じていたのは明らかだ。証言はその点に無自覚というほかなく、猛省を求めたい。

 この問題では、男性の処分が告発者の保護をうたう公益通報者保護法に違反する可能性があるとして、懲戒処分を先行した県の対応が問題視されている。議員から処分が妥当かと問われた知事は「真実相当性の確認できない文書で、適切に対応した」と改めて主張した。

 長引く県政の混乱は県民生活に大きな影響を及ぼす。辞職を促す声が上がる中、知事は続投意向を崩さない。しかし現状のままでは、事態の打開は見込めない。疑惑と責任から逃げず、進んで真実を明らかにするべきだ。百条委もさらに調査を尽くしてもらいたい。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年08月31日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・08.31】:兵庫知事が百条委出席 責任、取り方はき違えている

2024-09-05 08:03:40 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【社説・08.31】:兵庫知事が百条委出席 責任、取り方はき違えている

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・08.31】:兵庫知事が百条委出席 責任、取り方はき違えている 

 兵庫県の斎藤元彦知事がきのう県議会の百条委員会に初出席し、自身のパワハラ疑惑に関する証人尋問に臨んだ。

 元県幹部らに告発された行為の一部は不適切だったと反省しつつ、パワハラかどうかは「百条委などが判断すること」と認めなかった。過去の記者会見と同じく、自らを正当化する主張も繰り返した。

 百条委のアンケートでは全職員の4割に当たる1700人超がパワハラを見聞きしたと答えた。元県幹部ら2人が自ら命を絶ったことを鑑みても、知事の認識は甘過ぎる。

 自らの言動で混乱を招きながら「県政を前に進める」と言い続けるのは理解し難い。責任の取り方をはき違えている。一刻も早く辞職して正常化を図るべきではないか。

 告発されたパワハラの一つに、出張先で公用車を降りて20メートル歩かされた際に職員を怒鳴り散らした言動がある。百条委で知事は「当時は合理的な指摘だった」と説明。元県幹部が報道機関に配った告発文書も「誹謗(ひぼう)中傷性が高い」として、元県幹部への懲戒処分の正当性を改めて訴えた。

 一方、休日や深夜に業務チャットを部下に送っていたことや、協議中に机をたたいたり、付箋を投げつけたりした行為などは不適切だったと認めた。パワハラと認定されてもおかしくない行為の数々には改めて驚く。

 知事は「仕事は厳しくするのがスタイル」「職員に嫌われても県民のために」と釈明した。仕事熱心さが行き過ぎたとの主張だが、額面通りには受け入れ難い。職員アンケートや尋問で「業務に関係ない知事のわがままや機嫌に振り回される」との意見が多数あったと明かされたからだ。

 その一例が、イベントに参加した知事が県民と同じ更衣室を拒み、別の部屋を用意させた行為だ。百条委では「安全上の理由」と説明したが、個人的な事情で職員を振り回した印象が拭えない。

 元県幹部の告発を「うそ八百」と断じ、公益通報と認定する前に懲戒処分した問題や、県産品の「おねだり」疑惑について、956日に証人尋問がある。これほど疑惑をかけられる時点でトップの適性を欠くのは明らかだ。

 知事は多方面からの辞職要求を拒み続けてきた。百条委でも「過去は取り戻せない」「これからはもっといい知事としてやっていきたい」と改めて続投に意欲を見せた。

 しかし、こんな姿勢で県民や職員の信頼を取り戻せるとは思えない。県政の停滞をこれ以上放置すべきではない。即刻辞職した上で、それでも正当性を主張したいなら出直し選で信を問うてはどうか。

 3年前の知事選で推薦した日本維新の会の責任も問われる。そろって推薦した自民党が早々と辞職要求したのに対し、維新は実態解明が先決と主張。百条委では追及する姿勢も見せたが、当初の擁護方針が知事の態度に与えた影響は大きかろう。

 地域のハラスメント根絶に向け知事は率先垂範すべき立場だ。他の首長は他山の石とし、高圧的な言動は許されないと肝に銘じねばならない。

 元稿:中国新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年08月31日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【時論・08.31】:課題整理し制度改正急げ/公益通報と兵庫県知事

2024-09-05 08:03:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【時論・08.31】:課題整理し制度改正急げ/公益通報と兵庫県知事

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【時論・08.31】:課題整理し制度改正急げ/公益通報と兵庫県知事  

 兵庫県の斎藤元彦知事は県議会の調査特別委員会(百条委員会)による証人尋問に臨んだ。自身のパワハラ疑惑などを告発する文書を関係者に配布し、県の公益通報窓口に通報した元県幹部の男性を法的に保護される通報者として扱わず、停職の懲戒処分にした。男性はその後、死亡。自殺とみられ、処分の是非と告発内容の真偽が焦点だ。

 尋問で斎藤氏は「文書に事実でないことが多く含まれ、誹謗(ひぼう)中傷性が高いと県として認識し、調査した」と処分の正当性を強調。パワハラ疑惑は認めなかったが、職員を強く叱責(しっせき)したことについて「当時の判断として適切だったと思っているが、振り返ってみれば申し訳なかった」と述べた。

 百条委は職員に非公開の尋問を実施。人事当局が公益通報を理由に処分は待つべきだと進言したのに、斎藤氏側は聞き入れなかったとの証言を得ている。また全職員アンケートでは、4割近くが知事のパワハラを見聞きしたと回答。今後も斎藤氏や幹部、職員の尋問を重ね、処分の経緯などを詳細に検証して年内に調査報告書をまとめる。

 各方面から斎藤氏に辞職を求める声が広がっているが、証言などの信ぴょう性を冷静に見極めたい。さらに20年前にできた公益通報制度の課題を整理し、見直しにつなげるべきだ。特に通報者保護の実効性を高めるため、制度改正を急がなくてはならない。

 尋問で斎藤氏は男性について「一緒に仕事をした仲なのに、どうして、こういう文書をまいたのかという思いがあった」とも述べた。百条委は9月に入り、告発文書を公益通報として扱わなかった対応などを検証する。

 男性は3月、告発文書を県議会関係者や報道機関に配布し、4月初めには県の公益通報窓口にも通報した。職員に対するパワハラや地元企業への贈答品の「おねだり」、補助金を巡る不正など7項目の疑惑を挙げた。

 公益通報者保護法は通報を理由とする降格など不利益な扱いを禁じるが、斎藤氏は窓口に通報する前の文書配布は「保護の対象外」と弁護士から助言され、内部調査を指示。県は5月に「根拠のない誹謗中傷」とし、停職3カ月の懲戒処分にした。これに調査の中立性を疑問視する声が噴出。百条委が設置された。

 男性は7月に死亡。専門家から、通報窓口の調査結果を待つべきだったとの指摘が相次いだ。

 告発直後、斎藤氏は「うそ八百」と非難したが、本当にそうなのか。百条委の尋問では、出張先で公用車を降り20メートル歩かされ怒鳴ったと、告発文書の内容と重なる証言が出た。ほかに、職員に文具を投げるのを見た-などの証言も複数ある。

 斎藤氏が処分に前のめりになったのは否めないだろう。役所でも企業でも公益通報はリスクを伴う。とりわけトップの責任を追及しようとすると組織を挙げて「犯人捜し」が行われ、通報者は不利益な扱いを受ける恐れがある。

 4年前の法改正で通報窓口の担当者に守秘義務が課され、漏えいに刑事罰も導入された。しかし兵庫県の問題を見ても分かるように、安心して通報できる状況には程遠いと言わざるを得ない。不利益な扱いに刑事罰を設けることなどを検討すべきだ。通報者をきちんと守ることができる仕組みを整える必要がある。

 元稿:東奥日報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【時論】  2024年08月31日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【主張・08.31】:初尋問の兵庫知事 事態収拾へ進退判断せよ

2024-09-05 08:03:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【主張・08.31】:初尋問の兵庫知事 事態収拾へ進退判断せよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張・08.31】:初尋問の兵庫知事 事態収拾へ進退判断せよ 

 パワハラ疑惑などが文書で告発された兵庫県の斎藤元彦知事が30日、県議会の調査特別委員会(百条委)に証人として出席した。

 パワハラ疑惑に関しては「記憶にない」と繰り返した。「不快な思いをさせたなら反省し、謝りたい」「パワハラかどうかは私ではなく百条委や第三者委が判断すること」とも語った。

 告発文書は、元県幹部の男性が報道機関などに配布した。その後、県の公益通報窓口に通報したが、県は調査結果を待たずに男性を懲戒処分にした。男性は「死をもって抗議する」とのメッセージを残して死亡しており、自殺とみられている。百条委による職員アンケートでは、約4割が斎藤氏のパワハラを見聞きしたと回答した。

百条委員会で尋問を受ける斎藤元彦兵庫県知事=30日午後、神戸市中央区(代表撮影)

 斎藤氏の百条委での答弁では疑惑が解消したとは言い難い。公益通報に基づく調査の最中に県幹部の処分を行ったことについては「誹謗(ひぼう)中傷性の高い文書で、懲戒処分に該当する行為があった」と述べ、適切だったとの考えを改めて示した。公益通報者を守れず死に至らしめた責任は重い。

 信頼を大きく失ったトップが県政を円滑に運営することは難しい。事態を収拾させるためにも、斎藤氏は自ら進退を判断するときではないのか。

 斎藤氏の右腕だった副知事は辞職し、病欠の末に異動を申し出た幹部もいる。県職員労働組合や県職員退職者でつくる団体などは辞職要求もしている。

 斎藤氏はこれまで、すべての疑惑を否定してきた。アンケート結果については「コミュニケーション不足で受け取りのずれが生じたことは残念」などと述べ、業務上必要な範囲での適切な指導だと主張してきた。

  だが、その認識は周囲の声から著しく乖離(かいり)している。県内の全29市でつくる県市長会は、一連の対応を「不適切」だと断じ、早期の事態収拾を求める要望書を提出した。

 斎藤氏への30日の尋問は、パワハラ問題を中心に行われた。公益通報に関する尋問は9月6日に予定されている。

 百条委は真相究明を尽くすとともに、ハラスメント防止のルール作りにも取り組む必要がある。県と県議会は通報者を萎縮させない再発防止策を講じて初めて、県民のための県政運営が実現する。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】  2024年08月31日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・07.20】:県議会百条委/通報者守れぬ対応検証を

2024-09-05 08:02:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【社説・07.20】:県議会百条委/通報者守れぬ対応検証を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・07.20】:県議会百条委/通報者守れぬ対応検証を 

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成した元西播磨県民局長の男性が死亡した問題を巡り、県議会はきのう、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を開いた。

 百条委は、男性が残した陳述書やメッセージ、知事の発言の音声データを資料として採用することを決めた。迅速に事実関係を解明するとともに、男性への県の対応が適切だったかも検証しなければならない。

 男性が3月、県議や報道機関に送った匿名文書には、知事による職員へのパワハラや企業からの贈答品受け取りなど7項目の疑惑が記載されていた。

 これに対し、知事は男性を特定し、記者会見で文書の内容を「うそ八百」などと非難して解任した。男性は4月、県の公益通報窓口に同様の内容を通報したが、県は内部調査で停職3カ月の懲戒処分とした。 

 ところが知事が職員を厳しく叱責(しっせき)したり、県幹部が知事の視察先企業から物品を受け取ったりした事実が判明した。県議会は内部調査の中立性に疑問が生じたとして、強い調査権限を持つ百条委を設置した。

 男性はきのうの百条委に証人として出席を予定していたが、今月7日に亡くなった。自死とみられる。

 調査資料に採用された陳述書は11ページにわたり、男性が告発文書を作成した経緯などが想定問答形式で記されている。音声データは知事が西播磨に公務出張した際、上郡町産ワインについて「まだ飲んでいない」「折を見てよろしくお願いします」などと話す様子が記録されていた。

 百条委は疑惑の真偽を解明するとともにただすべき問題がある。男性が県の公益通報窓口に告発したにもかかわらず、内部調査だけで懲戒処分に踏み切った県の対応である。

 知事は窓口で受理する前の告発は保護の対象ではないとの認識を示している。しかし公益通報者保護法は組織内部での通報が困難な場合、報道機関など外部への通報も認め、降格など不利益な取り扱いを禁じている。男性の行為は当初から公益通報に当たるのではないか。保護されるべき通報者が命を絶った結果は重大だ。県の対応に違法性はないのか、徹底的に検証してもらいたい。 

 男性の死亡を受け、県職員労働組合や自民党県連会長が事実上の辞職要求を知事に突き付け、片山安孝副知事も引責辞任を表明するとともに知事に辞職を促した。異例の事態だが、知事は「県民から負託を受けた身だ」と続投する意向を示す。

 県政の混乱を招いた根本的な原因は知事自身の言動にある。自らへの批判を真摯(しんし)に受け止め、県民が納得できるよう説明を尽くすべきだ。

  元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年07月20日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①・07.19】:兵庫県知事告発 公益通報者守る制度に

2024-09-05 08:02:10 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【社説①・07.19】:兵庫県知事告発 公益通報者守る制度に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・07.19】:兵庫県知事告発 公益通報者守る制度に

 兵庫県の斎藤元彦知事を内部告発し、処分された元県西播磨県民局長の男性(60)が亡くなった。自殺とみられる。

 2022年に施行された改正公益通報者保護法は、企業や官公庁で不正を通報した人の保護を定めるが、十分に機能しているとは言い難い。通報者を確実に保護するための法改正を急ぐべきだ。
 
 元局長は3月、匿名で知事らのパワハラや企業からの贈答品受け取りなどの疑惑を記した文書を一部の県議や報道機関に送った。
 
 知事は内容を「うそ八百」と非難。県は元局長を特定して解任した。元局長は4月、県の公益通報窓口に通報したが、県は5月、停職3カ月の懲戒処分とした。
 
 しかし、県による内部調査の中立性に疑問が生じたため、県議会は6月、調査特別委員会(百条委員会)を設置。元局長の証人喚問も決めたが、元局長は今月7日に音声データを残して死亡した。
 
 同法は、組織内部での通報が困難な場合、報道機関など外部への通報も認める。知事は県の公益内部通報制度では受理していないことを理由に公益通報に当たらないと断じたが、誤った判断だ。
 
 鹿児島県警でも5月、内部文書を漏らしたとして前生活安全部長が国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕、起訴された。
 
 前部長は「県警職員の盗撮事件を本部長が隠蔽(いんぺい)しようとした」ことの告発だと主張する。
 
 警察職員が絡む事件の捜査は本部長指揮が通例にもかかわらず所轄署に任せ、逮捕まで5カ月もかかるなど県警捜査の不自然さは否定できない。前部長の告発を公益通報とみなす余地は十分ある。
 
 和歌山市では20年、公金の不正使用を内部告発した男性職員が自殺した。公益通報の秘密が守られなかった疑いがあり、市は外部有識者を含む審査会を設けた。
 
 公益通報者保護法は通報者の不利益となることを禁じるが、通報者の約3割が不利益な扱いなどを受け、後悔しているという調査結果もある。
 
 権力や権限を持つ人や組織の不正を正す人がいなくなれば、社会の自浄機能は失われる。消費者庁は制度改善に向けた有識者検討会を設けた。告発者保護の強化に向けた議論を急ぐよう求める。

  元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年07月19日  07:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・07.18】:兵庫知事告発 疑惑隠しの不信拭えぬ

2024-09-05 08:02:00 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【社説・07.18】:兵庫知事告発 疑惑隠しの不信拭えぬ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・07.18】:兵庫知事告発 疑惑隠しの不信拭えぬ

 自治体トップの不正を組織で握りつぶそうとしたのではないか-。渦巻く住民の不信感に真摯(しんし)に向き合わねばならない。  

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発した文書を巡り、県政が大きく揺らいでいる。  

 斎藤氏は告発を「誹謗(ひぼう)中傷」と断じた。文書を作成・配布した元県西播磨県民局長の男性は懲戒処分を受けた後、死亡した。  

 告発内容を裏付ける情報が相次ぎ表面化する中、斎藤氏の対応に批判が高まり、県議会は調査特別委員会(百条委員会)を設けて真相究明に乗りだした。  

 事態の責任を取るとして片山安孝副知事が辞表を提出したが、議会与党を含め県庁内外から知事の辞職を求める声が噴出している。  

 斎藤氏は「選挙で負託を受けている」と続投意向を崩さない。ならば自らの疑惑と責任から逃げず、進んで明らかにすべきだ。  

 男性が3月、県議や報道機関に配布した文書で告発したのは、過度のパワハラ、事業者からの物品の受け取りなど7項目に及ぶ。  

 これを斎藤氏は記者会見で「うそ八百」と強く非難し、局長からの解任を発表した。内部調査した県は5月、「核心的な部分が事実ではない」として男性を停職3カ月とした。  

 ところが、斎藤氏が出張先で公用車から20メートル歩かされただけで職員を怒鳴り散らしたパワハラ行為や、視察先企業から県側に物品提供があった事実関係が判明。県議会は強い調査権限を持つ百条委設置を決めた。男性は出席を予定していたが、自死したとみられる。  

 最大の問題は、組織内の不適切な問題を訴えた内部告発者を、なぜ守れなかったのかだ。  

 男性は告発文書の配布後、県の公益通報窓口に通報した。県はその調査中だったにもかかわらず、通報前の告発は「保護の対象外」とし、別の内部調査で処分した。  

 だが、県トップの不正・パワハラという性質上、男性が県通報窓口の問題対応を不安視して外部連絡したのは理解できる。  

 実際、処分につながった内部調査に協力した弁護士は、告発文書で知事のパーティー券購入に関与したと指摘された県信用保証協会の顧問だった。中立性が疑われる。  

 告発者をおとしめて知事の疑惑を組織的に隠そうとしたと言われても仕方あるまい。  

 再調査を行う県の第三者委員会と県議会百条委で、疑惑の全容解明とともに、告発者を追い込んだ対応の徹底した検証が必須だ。

  元稿:京都新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年07月18日  16:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【浪速風・07.18】:兵庫知事告発の元局長の堂々と発する言葉を聞きたかった

2024-09-05 08:01:50 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【浪速風・07.18】:兵庫知事告発の元局長の堂々と発する言葉を聞きたかった

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【浪速風・07.18】:兵庫知事告発の元局長の堂々と発する言葉を聞きたかった

 武士道と云(い)うは、死ぬ事と見付(みつけ)たり-。誤解されがちだが、江戸時代の鍋島藩士、山本常朝(つねとも)が武士の心得について説いた『葉隠』の一文は「死にもの狂いで活路を見いだせ、生き抜け」との意味だという。命を絶つことではない。

取材に応じる兵庫県の斎藤元彦知事 =15日、大阪市北区

 ▶兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを文書で告発した元県西播磨県民局長の男性が死亡した。19日に疑惑の真偽を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)に証人として出席する予定だったが、同県姫路市内で亡くなっているのが見つかった。自殺とみられる。「一死をもって抗議する」などのメッセージを残し、疑惑に関連する音声データと陳述書を議会側に提出した。百条委で今後資料として扱うか協議するという。

 ▶常朝は「治世に勇を顕(あらわ)すは詞也(ことばなり)」と、勇ましさを示すのは言葉だと説いた。百条委では、男性が堂々と発する言葉を聞きたかった。

  元稿:産経新聞社 主要ニュース オピニオン 【浪速風】  2024年07月18日  13:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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