路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【吉永小百合さん】:「五島の椿 椿の葉 保湿水」新CM4日開始「自然のものを自分の体に入れている」

2024-12-22 00:02:30 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【吉永小百合さん】:「五島の椿 椿の葉 保湿水」新CM4日開始「自然のものを自分の体に入れている」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【吉永小百合さん】:「五島の椿 椿の葉 保湿水」新CM4日開始「自然のものを自分の体に入れている」

 吉永小百合(79)が、36年ぶりに化粧品のCMに出演した「五島の椿」の新CM「五島の椿 椿の葉 保湿水 インタビュー篇」が、4日から全国でオンエアがスタートする。4月16日からオンエアの「椿酵母せっけん 吉永さん篇」に続く、第2弾となる。

 新CMでは、吉永へのインタビューも実施。五島の椿「椿の葉 保湿水」について「自然のものを自分の体に入れているという感じがつけている時にするんですね。私も使ってみてとってもお肌が柔らかくなる感じがするので、自然と一緒になってお肌もしっとりするっていうふうに思っています。ぜひこれを、全国の皆さんに知っていただきたいです」。 

 吉永は、8月18日に自身124本目となる映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督、25年秋公開)の撮影に入り、今月末にクランクアップ予定。女性として初めて世界最高峰のエベレスト登頂に成功した登山家・田部井淳子さんの生涯を元に描く作品で、劇中では田部井さんを元にした多部純子を演じる。クランクイン前には、都内の専門施設での高所順応テスト、低酸素トレーニングなどに励み、肉体改造に取り組んだ。そんな吉永にとって「椿の葉 保湿水」は、美しい肌の維持に欠かせない存在と言えよう。

 「五島の椿」は、長崎県五島列島に1000万本以上、自生するツバキを核に地域活性に取り組む「五島の椿プロジェクト」から生まれたスキンケア化粧品。100キロ離れた長崎市に進学するため島を離れる学生と、仕事を求め若い世代が流出することによる人口減少という課題がある五島列島に、ツバキを核に商品開発から消費までを循環させることで継続可能な産業と雇用を創出し、新たな地域活性のモデルケースを目指すプロジェクトだ。

 吉永は五島列島にほれ込み、19年公開の主演映画「最高の人生の見つけ方」の撮影が長崎市で行われることが決まると、五島列島をロケ現場の1つに選ぶことを製作陣に提案し、共演の天海祐希(57)と撮影を行った。その後、同年春に五島の椿プロジェクトのCM撮影も行い、20年2月からは“椿サポーター”としてプロジェクト全体を支えてきた。その裏には「五島の椿」の商品開発・販売に、地域活性という目的があることへの、期待感がある。

 「五島の椿」ブランドサイト内では、吉永のスペシャルインタビューが公開されている。

 「今回、私が出会ったのは、椿の『保湿水』です。これは、五島で島の方達がみんなで輪になって1枚1枚丹念に採取して、それを蒸留して、そして『保湿水』が出来上がっています。普通はないことですよね、本当に手作りで五島だけ作っているものなので。是非これを全国の皆さんに知っていただきたいと思っています。私も使ってみてその使い心地に感動したので、ぜひぜひ使っていただきたいという想いで、化粧品のコマーシャルは長いことやっていなかったのですが、お引き受けしてやってみようと思いました。やはり自然のものを自分の体に入れているという感じがつけているときにするんです。化学的なものではなく、自然と一緒になってお肌もしっとりすると思っています」 

 「『せっけん』は、もっと前から使用していて、これは“究極のせっけん”だと思うんですが。(普通の)せっけんがなかなか泡立たないと、泡立てネットでやりますでしょう? それがいらないくらい、手でちょっと泡立てると自然な泡が出てきて、洗った後も全然つっぱらず、つい触りたくなるような感じなるので、おすすめです。もう1つは、このせっけんの形が、ちゃんとツバキの形をしているんですよね。それだけでもうれしく感じますね。どうしても私たちの場合は長い間化粧をして仕事して帰りますから、早くお化粧を取りたいなと思うんですけれども、そういう時にこのせっけんを使って洗顔すると、『あぁ~今日も1日終わった』っていう気持ちで、幸せですね。ふわっといい香りがします」

 「(椿酵母オイルは)またすごくおしゃれな雰囲気の容器で、たくさん使うとちょっと油分が多いですが、自分で加減をしながら保湿水の後にちょっとつけると、私の肌には合っています」

 「仕事ではどうしてもたくさん化粧品を使っているので、普段の生活はとにかくシンプルに余分なものをつけないようにしています。保湿水と水分が逃げないようにするオイルとか、ワセリンのようなものをちょっとつけるようにするだけで、あまりいろいろつけないようにしたいと思っています。そうすると、自然に体の中から保湿成分が出てくると言うことを聞いたことがあるんですけれども、そういうふうになるといいですね」

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4日から全国でオンエアがスタートする新CM「五島の椿 椿の葉 保湿水 インタビュー篇」に出演した吉永小百合© 日刊スポーツ新聞社

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・企業・産業・36年ぶりに化粧品のCMに出演した「五島の椿」の新CM「五島の椿 椿の葉 保湿水 インタビュー篇」が、4日から全国でオンエアがスタートする】  2024年11月01日  12:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中島みゆき】:「ごぶさたしておりました」4年ぶりコンサートが初日 歌声と語り口でファン5000人を魅了

2024-12-22 00:00:30 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【中島みゆき】:「ごぶさたしておりました」4年ぶりコンサートが初日 歌声と語り口でファン5000人を魅了

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中島みゆき】:「ごぶさたしておりました」4年ぶりコンサートが初日 歌声と語り口でファン5000人を魅了

 シンガー・ソングライターの中島みゆき(71)が4年ぶりとなるコンサート「歌会 VOL.1」を19日にスタートさせた。初日の東京国際フォーラムでは待ち望んでいた約5000人を前に全19曲を披露。変わらぬ力強い歌声を響かせ、伝説のラジオパーソナリティーらしい軽妙な語り口で観客を魅了した。

4年ぶりのコンサートで熱唱する中島みゆき

              4年ぶりのコンサートで熱唱する中島みゆき 

「ごぶさたしておりました。ようやくお目にかかることができました」。会場を埋めた老若男女のファンから温かい拍手がわき起こり、感無量の笑みを浮かべた。
 
 2020年1月にスタートした全国コンサートツアーはコロナ禍の直撃を受け、8公演を終えたところで無念の中止となった。中島は政府が大規模イベントの中止などを求めた2月26日に行った最後の大阪公演を振り返り「とっとと荷物をまとめて夜逃げのように逃げ帰ったあの日から4年」としみじみ。「気持ちを新たに、どうぞ最後までおくつろぎくださいませ」と心機一転をアピールした。
 
 その言葉通り、新旧織り交ぜた巧みな楽曲編成で新たなスタートを印象づけた。昨年公開のアニメ映画「アリスとテレスのまぼろし工場」の主題歌「心音(しんおん)」を初披露した際には「明日何が起こるかなんて誰にもわかんない。私だってまさかねぇ、ここに至ってアニソンデビューするようなことがあるとは思いもよりませんでしたよぉ~。きょうは、この今をありがたいと、私はただ思います」と感謝を込めた。
 
 同じく初披露の「倶(とも)に」や名曲「銀の龍の背に乗って」など”医療関係曲”を続けて披露した際には「わたくしの曲って、どういうわけか病院関係のドラマとか映画とかに使われることが多くって、私はちょっと親しみがあるんですけれども。お客さまの中に医療関係の方がいらっしゃった場合、全然くつろげないという”医療関係あるある”になりますが、しばらくの間我慢してください」と笑いを誘った。
 
 1995年以来、29年ぶりに披露した「店の名はライフ」では、関係者も初めて聞いたという楽曲の由来を丁寧に解説して往年のファンもうならせた。好評だったラジオ番組「オールナイトニッポン」をほうふつとさせる”お便りコーナー”では、イタリアから一時帰国した高校3年生や台湾など遠方から足を運んだ観客、ファン歴4年の中学1年生の手紙も読み上げ、交流を深めた。
 
 今回のコンサートは東京と大阪で5月31日まで全16公演を行い、約6万5000人を動員する予定。

 元稿:中日スポーツ社 主要ニュース 芸能・エンタメ 【芸能ニュース】  2021年01月21日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ゴーン被告】:「日産の内部はパニック状態」「ホンダはこの取引に押し込まれた」

2024-12-21 18:30:30 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【ゴーン被告】:「日産の内部はパニック状態」「ホンダはこの取引に押し込まれた」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ゴーン被告】:「日産の内部はパニック状態」「ホンダはこの取引に押し込まれた」

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 経済 【企業・産業・日産自動車・前会長のカルロス・ゴーン被告は20日、米ブルームバーグ通信のインタビューに応じ、ホンダと日産の経営統合協議について「相乗効果を見いだすのは難しく、現実的な取引ではない」と指摘した。】  2024年12月21日  18:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録・12.20】:百貨店120年

2024-12-21 07:00:20 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【天風録・12.20】:百貨店120年

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・12.20】:百貨店120年

 「ガイショウ」という日本語を、海外の高級ブランドのトップが最近、使うそうだ。百貨店の三越伊勢丹ホールディングスの社長が、オンライン記者会見で紹介していた

 ▲「外相」ではない。百貨店が得意客の好みに合わせて品物を個別に売り込む「外商」である。店の売り場で販売する形を取らないためこう呼ばれる。海外では珍しい売り方と気になるのだろうか。日本ならではの心遣いやサービスとして高く評価されているのであれば、うれしい

 ▲きょうは「デパート開業の日」。120年前、三越が日本初の百貨店の始まりを宣言した。「今日は帝劇、明日は三越」という草創期の広告が知られる。百貨店は楽しくておしゃれな暮らしを消費者に提示し「ハレの日」を彩ってきた

 ▲とはいえ、地方では苦境が続く。今年は尾道、三次、松江の店が閉じた。島根県は中国地方で唯一の「空白県」に。地域で歳末商戦のにぎわいが薄れ、寂しがる元常連の姿が目に浮かぶ

 ▲地方店の反転攻勢に向けたてこ入れ策としても注目されるのが外商だ。グループ店での買い物に同行したり、若手社員を育てたりと、力を注ぐ店が増えているという。迎える巳(み)年に、一皮むけるといい。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2024年12月20日  07:00:00  これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。

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【社説②・12.21】:経団連新会長 時代が選んだ金融の出身者

2024-12-21 05:00:40 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【社説②・12.21】:経団連新会長 時代が選んだ金融の出身者

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②・12.21】:経団連新会長 時代が選んだ金融の出身者

 経団連の存在感低下が指摘されて久しい。どのように発信力を高め、日本経済の成長につなげるのか。経済界トップに課せられる責務は重い。 

 経団連は新しい会長に、日本生命保険の筒井義信会長を充てる方針を固めた。歴代会長は製造業出身者がほとんどで、金融機関からは初となる。来年5月の定時総会で正式に就任する見通しだ。

 日本生命は国内を代表する機関投資家で、株主として多くの企業経営をチェックする立場にある。筒井氏は経営のあるべき姿について知見が深い。税財政や社会保障制度、脱炭素分野に明るいことも選ばれた理由なのだろう。

 これまでの経験で培った見識を、経団連から発するメッセージの強化に生かしてもらいたい。

 経団連が会長を選ぶ際には、製造業出身という不文律があった。様々な利害関係を調整して経済界をまとめあげていくには、取引先が多く、社会的影響力が大きい製造業での経験が不可欠と考えられてきたためだ。

 トヨタ自動車や日立製作所、新日本製鉄(現日本製鉄)などの経営者が会長に就いてきたのは、こうした理由がある。

 今回、初めて金融界から選ばれるのは、日本経済が抱える課題の変化を映し出したものだ。

 自動車に代表される製造業が、日本経済を支える中核であることに変わりはない。その上で、ITやエンターテインメントなど非製造業の重要性が高まり、経済の構造改革が課題になっている。

 人件費などの削減で割安な製品を販売する「コストカット型経済」から賃金も投資も増える「成長型経済」への移行も重要だ。貯蓄に偏る個人の資産を投資や消費に回し、株式市場や経済全体をともに発展させていく必要もある。

 筒井氏には、こうした課題の克服に向けた提言づくりの役割が求められる。春闘で賃上げの旗振り役を果たすことも大切だ。

 経団連に加盟する大企業自身の自己改革も問いたい。

 企業の内部留保は2023年度に600兆円を超え、12年連続で過去最大を更新した。積極的な投資や賃上げを怠り、日本経済の 牽引 けんいん 役を十分に果たしていない。これでは改革のメッセージを発したとしても説得力を欠こう。

 日本の名目国内総生産(GDP)が23年にドイツに抜かれて4位に転落したのは、企業の競争力が低下した要因も大きい。日本経済の国際的な存在感を高めるためにも一層の奮起が期待される。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月21日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《記者の目・12.20》:24年プロ野球を振り返って 険しかった「アレンパ」の道=荻野公一(大阪運動部)

2024-12-21 02:01:20 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

《記者の目・12.20》:24年プロ野球を振り返って 険しかった「アレンパ」の道=荻野公一(大阪運動部)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《記者の目・12.20》:24年プロ野球を振り返って 険しかった「アレンパ」の道=荻野公一(大阪運動部) 

 2024年のプロ野球は、DeNAの26年ぶりの日本一で幕を閉じた。一方で昨季、18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を果たした阪神はセ・リーグ2位に終わった。昨季に続いて阪神を担当したが、改めて「アレンパ」(連覇)の難しさを思い知らされた。

 
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 近年、プロ野球は連覇続きだった。阪神は昨季、ヤクルトの3連覇を止め、日本シリーズでパ3連覇のオリックスを破った。昨季の2位に11・5ゲーム差を付けた勝ちっぷりや、レギュラー野手の平均年齢が20代半ばという若さを考えれば、現有戦力で連覇できると予想したが、甘かった。

 今季も守り勝つ野球を掲げていた。だが、オールスターゲームまでチーム打率はセ最下位と、打線が極度の不振だった。選手会長の中野拓夢も優勝できなかった要因を、「やっぱり打の方だと思いますね」と語った。8番・木浪聖也から俊足巧打の上位につながり、つながり出したら止まらない攻撃は今季はなかった。投手陣はチーム防御率リーグ2位と踏ん張った。だが、大混戦だったセを最終盤、抜け出し切れなかった。

 ■この記事は有料記事です。残り1879文字(全文2327文字)

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 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者の目】  2024年12月20日  02:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①・12.20】:ホンダと日産 大変動期に臨む連合策

2024-12-20 16:05:50 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【社説①・12.20:ホンダと日産 大変動期に臨む連合策

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・12.20】:ホンダと日産 大変動期に臨む連合策 

 自動車産業の大きな変動期に生き残りを図る連合策といえよう。

 ホンダと日産自動車が経営統合に向けて協議していることが分かった。

 持ち株会社を設立し、傘下に入る方向という。販売台数で世界7、8位の2社が統合すれば、3位の規模になる。

 日産と企業連合を組む三菱自動車も合流する見込みだ。日本勢は、最大手のトヨタ自動車を中心とするグループと二つに集約されるという大規模再編を意味する。

 脱炭素化に向けて拡大する電気自動車(EV)や自動運転の市場獲得を競う中、合従して出遅れを挽回し、先行する新興メーカーなどに対抗できる競争力を高める狙いだろう。

 独立路線を貫いてきたホンダと、経営改善が急務の日産の統合協議は、業界の構造変化への対応と競争の厳しさを物語る。ホンダが日産救済に動いた面も大きく、異文化の統合効果が問われよう。

 EV市場で日本勢は劣勢が目立つ。昨年の販売首位の米テスラ、次ぐ中国の比亜迪(BYD)の各150万台超に対し、日産は約14万台、ホンダは燃料電池車(FCV)と計2万台にも満たない。

 欧米などで急速なEVシフトに鈍化もみられるが、中長期的な需要拡大は底堅い。最大市場の中国は、新車販売の約4割がEVなど新エネルギー車とされる。販売不振からホンダ、日産とも中国の一部工場を閉鎖・休止し、三菱自は昨年に現地生産から撤退した。

 日産の9月中間期純利益は前年同期の10分の1に急減し、9千人削減と世界生産能力の2割縮小を打ち出す苦境にある。台湾の鴻海精密工業による買収検討が取りざたされる中、3月に提携協議を始めたホンダと、より踏み込んだ経営統合へ話が進んだようだ。

 EVや自動運転分野は巨大IT企業も参入し、開発にしのぎを削っている。競争力を左右する車載ソフト開発に莫大な資金が必要で、経営統合により、分担して投資を加速できるメリットがある。

 製造部品の共通化によるコスト削減も見込まれる。両社の取引企業は延べ約3万5千社に上る。生産・供給網の統廃合や地域経済への影響にも目を配る必要がある。

 EVやFCVも希少金属を含む多くの資源とエネルギーを消費する。従来の大量生産・販売の競争でなく、情報通信による移動・輸送ニーズの代替も見据え、持続可能な生活スタイルにふさわしい事業構造を目指すべきだろう。

 元稿:京都新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月20日  16:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説・12.20》:ホンダと日産 問われる統合の相乗効果

2024-12-20 09:31:50 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

《社説①・12.20》:ホンダと日産 問われる統合の相乗効果

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①・12.20》:ホンダと日産 問われる統合の相乗効果 

 ホンダと日産自動車が、経営統合に向けた協議を始めた。

 日産と企業連合を組む三菱自動車も合流する見通しだ。実現すれば販売台数で世界3位の巨大グループが誕生し、国内の自動車業界はトヨタグループと二つの勢力に集約される。

 日本経済を引っ張ってきた業界の将来を左右する動きだ。部品の供給など関連する企業の裾野は広く、地域への影響も大きい。

 世界の自動車業界はいま、脱炭素に伴う電気自動車(EV)へのシフトや自動運転技術の進展によって、「100年に1度」と言われる変革期を迎えている。

 米テスラ、中国・比亜迪(BYD)などの新興メーカーがEVで台頭する一方、日本勢は出遅れが目立つ。単独での生き残りは厳しさを増しており、結集して対抗する方向に傾いたようだ。

 ただ、ホンダと日産にはそれぞれ独自に積み上げた技術があり社風も違う。その壁を乗り越え、互いの強みを生かして相乗効果を発揮できるかが成否を握る。

 両社は今年3月、EVの中核部品や車載ソフトの分野で経営資源を共有する戦略提携を検討すると発表。それが統合協議にまで発展した形だ。背景には、日産の経営悪化があったとみられる。

 日産は米国や中国での販売不振が深刻で、2024年9月中間期の純利益は前年同期から9割も減少した。11月に、26年度までに世界で9千人を削減するリストラ策を明らかにしていた。

 この状況に注目したのがEVに参入した台湾の鴻海精密工業だ。買収の検討を始めたため、ホンダは日産を奪われると戦略の大幅な再考を迫られると考え、統合協議に踏み込んだ―。業界内で指摘される「事情」である。

 鴻海は、米アップルのiPhone(アイフォーン)の受託生産などで成長した企業だ。自動運転に使う車載ソフトが車の性能を左右する重要な要素となるなど、業界で進む大きな変化を反映した展開と言えるだろう。

 帝国データバンクによると、ホンダと日産に部品などを納入するサプライチェーン(供給網)に入っている企業数は、長野県内を含め延べ約3万5千社に上る。

 統合が実現すれば、生産コストの削減を狙って製造部品の共通化が進むことが想定される。供給網の再編が進み、下請けにも大きな影響が及ぶ可能性がある。

 多くの下請け企業が協議の行方を注視している。両社は責任をもって丁寧に向き合ってほしい。

 元稿:信濃毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月20日  09:31:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《斜面・12.20》:気がつけば破局では

2024-12-20 09:31:30 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

《斜面・12.20》:気がつけば破局では

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《斜面・12.20》:気がつけば破局では

 フランスの農村では昔、麦をひくのに風車が欠かせなかった。

 蒸気で動かす製粉工場ができると、農家は麦を工場に運ぶようになり、風車は消えていく。

 19世紀の作家アルフォンス・ドーデは、そんな農村の姿を題材に物語を紡いだ…、

 ■この記事は、会員限定の記事です。(残り485文字/全文592文字)

 ■続きは、会員登録後、お読み下さい。

 元稿:信濃毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【斜面】  2024年12月20日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・12.20】:【ホンダ・日産】:日本車のあすを占う統合

2024-12-20 05:05:50 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【社説・12.20】:【ホンダ・日産】:日本車のあすを占う統合

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・12.20】:【ホンダ・日産】:日本車のあすを占う統合

 日本の「お家芸」といえる自動車産業も、世界的な競争激化に思い切った生き残り策を講じ得なくなったということだろう。

 自動車大手のホンダと日産自動車が経営統合に向け、協議を始めたことが分かった。日産と企業連合を組む三菱自動車も合流する見込みだ。

 実現すれば、総販売台数は800万台を突破。トヨタ自動車グループ、ドイツのフォルクスワーゲングループに次ぐ世界3位の巨大グループが誕生する。
 いま自動車産業は「100年に1度」の変革期にあるといわれる。電気自動車(EV)や自動運転技術が進展し、米国のテスラや中国の比亜迪(BYD)といった新興メーカーが急成長しつつある。
 ホンダ、日産の経営統合は、規模の利を生かし、世界の動きに対抗できる技術や製品を開発できるかが鍵となる。日本車のあすを占う戦略といってよいだろう。協議の行方が注目される。
 経営統合は、持ち株会社を設立し、両社が傘下に入る形が検討されている。それぞれの企業、ブランドは残しつつ、経営資源を共有化。経営基盤や技術開発の強化を図る狙いがある。
 特に日産は販売不振で経営が悪化している。先月発表した2024年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比93・5%減の192億円という厳しさで、世界で9千人の人員削減を発表した。
 株価も低迷し、台湾の電子機器受託生産大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が買収の動きを見せているとされる。ホンダとの経営統合は海外からの買収を回避する狙いもありそうだ。
 そのため日産救済の側面が強く感じられるが、ホンダ側にも事情がある。国内にはトヨタ自動車という巨人がいる以上、生き残りを懸けて手を組む相手といえば、日産しかないのが実情だろう。
 両社は今年3月、EVなどの分野で戦略提携の検討を始めると発表。それが日産の経営悪化もあって、経営統合の協議にまで発展したとみられる。
 窮余の合従連衡と言えなくもないが、ともに日本の自動車産業をリードしてきた企業である。それぞれ異なる得意分野を持つ。
 日産は過去、比較的早い時期にEVを開発した。ホンダはハイブリッド車(HV)市場をけん引してきた実績がある。三菱自動車もプラグインハイブリッド車(PHV)の技術がある。
 今後は燃料電池車(FCV)や自動運転技術の競争も一層激しくなりそうだ。企業風土も歴史も異なる両社の統合は予断を許さないが、強みを持ち寄り、相乗効果を発揮できる統合にしなければならない。

 一方で、統合によるコスト削減や、エンジン車に比べて部品数が少ないEV車の開発・生産の強化は、部品メーカーなどサプライチェーン(供給網)への影響が大きい。

 両社には社会的な責任も十分踏まえた協議が求められる。

 元稿:高知新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月20日  05:00:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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【小社会・12.20】:水と油

2024-12-20 05:05:40 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【小社会・12.20】:水と油

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小社会】:水と油

 「たっすいがは、いかん」ラガーが、たっすくなったりして? などと軽口をたたいたものだ。2009年にキリンとサントリーの統合協議が判明した時のこと。世界最大級の酒類メーカー誕生と騒がれた。

 だが翌年、この縁談はビールの泡のごとく消える。株の保有割合で折り合わなかったことが表向きの理由だが、社風の違いも大きかったとされる。「やってみなはれ」で進取精神の強いサントリーに対し、良くも悪くも官僚的で有名だったのがキリン。「水と油」と評された。

 ホンダと日産が統合協議を始めたとの報道に、この話を思い出した。共通するのは世界経済を動かすスケール感。そしてもう一つは社風が「水と油」であることだ。

 ホンダは創業者本田宗一郎の精神を受け継ぎ、自由で自立志向が強い。一方、日産は官僚的で、カルロス・ゴーン元会長という強烈な存在がいたためトップダウンも根付く。

 とはいえ、激しい国際競争にシビックだのスカイラインだのと言っていられないのが実情か。キリン・サントリーが「攻め」の統合だったのと違い、今回は経営不振の日産救済策の色も濃い「受け」の統合。ホンダの従業員の不満が早くも聞こえるが、外堀はもう埋まっているのかもしれない。

 本来相いれない水と油も、せっけんを足せば混ざり合うという。せっけんになるのは何だろう。コスト論? 開発速度? 顧客や販売店の存在も忘れないように。

 元稿:高知新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【小社会】  2024年12月20日  05:00:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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【ホンダ・日産】:統合協議、ルノー保有の日産株が焦点に…台湾・鴻海が取得を模索か

2024-12-20 05:00:20 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【ホンダ・日産】:統合協議、ルノー保有の日産株が焦点に…台湾・鴻海が取得を模索か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ホンダ・日産】:統合協議、ルノー保有の日産株が焦点に…台湾・鴻海が取得を模索か 

 ホンダと日産自動車の経営統合に向けた協議は、日産の筆頭株主である仏自動車大手ルノーの対応がカギを握る。ルノーは両社の統合を支持しているとの情報がある一方で、台湾の 鴻海ホンハイ 精密工業が、ルノーが保有する日産株の取得を狙っているとされているからだ。ホンダの株価は、統合を不安視されて下落し続けている。両社は統合の道筋と効果を早期に示す必要がある。(中村徹也、北京 山下福太郎)

資本関係の見直しで合意した日産自動車とルノーの首脳ら(2023年2月、英ロンドンで)
資本関係の見直しで合意した日産自動車とルノーの首脳ら(2023年2月、英ロンドンで)

 日産とルノーは2023年、両社の資本関係を対等にすることで合意した。ルノーは当時、日産株の43%を保有していたが、議決権の行使は双方15%までとすることなどを決めた。

 この取り決めにより、ルノー側が保有する日産株は2種類の管理がなされている。一つはルノーの直接保有分で、24年9月時点で約16%ある。保有比率は多少増減するが、議決権の行使は15%までに制限されている。

ルノーが保有する日産株式の状況
ルノーが保有する日産株式の状況

 残りの約23%(24年9月時点)は原則として議決権を行使しない株式で、信託会社が管理している。ルノー側はこの信託分を段階的に減らしており、売却にあたっては、日産が「筆頭候補で優先的な地位」を得る契約となっている。ただ、日産の公表資料によると、ルノーが「日産と協調的で秩序あるプロセスにおいて自由に売却できる」との記載もある。

 鴻海は、この信託分の取得を模索しているとされる。

 台湾の中央通信社は19日、鴻海で電気自動車(EV)分野の責任者を務める関潤氏がフランスに滞在し、ルノーに対して日産株の譲渡を求めて交渉していると報じた。関氏は元日産幹部で、日産退社後に日本電産(現ニデック)社長も務めた。一方、米ブルームバーグ通信は18日、ルノーが日産とホンダの経営統合を支持する方針だと報じた。

 市場関係者からは、統合がホンダに与える影響を懸念する見方も出ている。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは18日、経営統合は、両社の信用力を大きく左右するとのレポートを公開した。財務基盤の弱い日産の信用力にはプラスに働くが、ホンダにとってはマイナスになるとし、「両社は主要な販売地域が似ており、補完効果は大きくない。厳しい事業環境が続く中、統合まで時間がかかれば、信用力に消極的な影響も大きくなる」と指摘している。

 19日の東京株式市場では、ホンダ株は続落した。統合協議が伝わる前日の17日終値と比べて5%下落の1220円まで落ち込み、年初来安値となった。

 ■あわせて読みたい

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 経済 【企業・産業・ホンダと日産自動車の経営統合に向けた協議】  2024年12月20日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【浪速風・12.19】:民間ロケットまたも失敗 再挑戦で幸運の女神の前髪をつかんでほしい

2024-12-19 13:00:30 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【浪速風・12.19】:民間ロケットまたも失敗 再挑戦で幸運の女神の前髪をつかんでほしい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【浪速風・12.19】:民間ロケットまたも失敗 再挑戦で幸運の女神の前髪をつかんでほしい 

 ギリシャ神話には時を神格化したクロノスとカイロスが登場する。クロノスは過去から未来へと続く時間の流れを支配し、カイロスはチャンスやタイミングを意味する神として人間の時の生かし方を支配するとされる。

和歌山県串本町の「スペースポート紀伊」から打ち上げられる小型ロケット「カイロス」2号機=18日午前11時(共同通信社ヘリから)

 ▶男性神のカイロスには前髪しかなく、すばしっこくてつかまえることができるのは前髪だけ。つまりチャンスは一瞬で、その場でものにしなければすぐに逃げていってしまうということだ。幸運の女神には前髪しかない-。この古代ギリシャのポセイディッポスの詩の一節にも重なる。

 ▶宇宙事業会社スペースワンは18日、この神の名を冠した小型ロケットを和歌山・串本町で打ち上げたが、ミッションの達成が困難と判断して飛行を中断。衛星の軌道投入は達成できず打ち上げは失敗した。同社は3月に続く失敗を教訓として次こそ神の前髪をつかまえてほしい。

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【浪速風】  2024年12月19日  13:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗・12.19】:ホンダをつくる前、本田宗一郎さんが営んだ会社はトヨタの下請…

2024-12-19 07:41:30 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【筆洗・12.19】:ホンダをつくる前、本田宗一郎さんが営んだ会社はトヨタの下請…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗・12.19】:ホンダをつくる前、本田宗一郎さんが営んだ会社はトヨタの下請…

 ホンダをつくる前、本田宗一郎さんが営んだ会社はトヨタの下請けだった。浜松の東海精機重工業。エンジンのピストンリングを生産した
 
 ▼後にトヨタ中興の祖とも呼ばれる石田退三さんを取締役に迎え経営を学んだが、やがて全株式を売却して会社を手放した
 
 ▼トヨタ側とは意見の相違もあり「もうトヨタの指令を受けるのはいやだし、私は生ける屍(しかばね)になりたくない」と思ったそうだ。
 
 ホンダ設立は数年後。小さくとも自らの個性で引っ張れる会社がこの起業家には必要だったのだろう。伊丹敬之著『本田宗一郎 やってみもせんで、何がわかる』に教わった
 
 ▼思いを継いで自主独立の気風を誇った会社も大...、

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 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年12月19日  07:02:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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【天風録・12.19】:ホンダと日産

2024-12-19 07:00:40 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【天風録・12.19】:ホンダと日産

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・12.19】:ホンダと日産

 「田舎のベンツ」とも呼ばれる、日本生まれの軽トラが欧米で人気を集めている。円安でお値頃の上、小回りが利き、燃費のよさも好評らしい。海外のクルマ市場には、まだまだニーズが眠っているのだろう

 ▲ただ、売れ筋の潮目はおいそれと読めない。14年前、世界初の量産型電気自動車を発売したのは日産である。当時、カルロス・ゴーン社長は「盟主」気取りだった。その売れ行きも今や減速し、日産は従業員9千人削減を余儀なくされる苦境にある

 ▲背水の陣から活路を見いだす一策だろうか。ホンダとの経営統合について、日産が検討していることが明らかになった。きのう日産の株価は値幅制限いっぱいまで上がった。重荷になると受け止められたのか、逆にホンダ株は下げた

 ▲成案を得て、相乗効果を生むまで壁は高かろう。何より企業風土が違う。ホンダは、夢を原動力にした創業者本田宗一郎譲りの独創性にこだわる。その「らしさ」を愛好者も買うのでは

 ▲ゴーン氏の報酬隠しと国外逃亡で、日産ブランドは深く傷ついた。「技術の日産」と褒めそやされた栄光の日々も今は昔のようだ。「らしさ」は何なのか。原点を見つめ直す好機でもあるのだろう。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2024年12月19日  07:00:00  これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。

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