路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【アテンション・エコノミー】:閲覧稼ぎでゆがむ論戦、正確性より収益重視…過熱する

2024-11-24 05:00:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【アテンション・エコノミー】:閲覧稼ぎでゆがむ論戦、正確性より収益重視…過熱する

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【アテンション・エコノミー】:閲覧稼ぎでゆがむ論戦、正確性より収益重視…過熱する

 ◆[SNSと選挙]<上>兵庫県知事選から

 17日投開票の兵庫県知事選では、県議会から全会一致で不信任を突きつけられて失職した斎藤元彦氏(47)が再選を果たした。勝因に挙げられるSNSでは、検証困難な情報や過激な言葉も拡散した。SNSと選挙のあり方を考える。

                  ◇

 斎藤氏の再選が決まった17日夜。神戸市中央区の商店街にある斎藤氏の事務所周辺は、異様な熱気に包まれていた。

選挙期間中、斎藤氏はスマホに囲まれ続けた(15日午後、神戸市垂水区で)=八木良樹撮影
選挙期間中、斎藤氏はスマホに囲まれ続けた(15日午後、神戸市垂水区で)=八木良樹撮影

 幅10メートルほどのアーケードは数十メートルにわたって支援者で埋め尽くされ、ライブ会場のように「サイトウコール」が何度も湧き起こった。

 その様子をユーチューブでライブ配信していた埼玉県の男性(43)は声を上げた。

 「ネットが勝ちました!」

 ◆「斎藤さんのおかげ」

 男性はユーチューブで「ふくまろネットニュースチャンネル」を運営する。以前は、会社員をしながら、ゲーム実況の動画を配信していたが、再生数は伸び悩んだ。3年前、国会論戦の動画を編集して投稿すると、再生数が急増。月数十万円の広告収入が入るようになり、「政治系ユーチューバー」として独立した。、残り:1200文字/全文:1801文字

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 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【話題・ソーシャルメディア】  2024年11月24日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【疑惑】:斎藤元彦氏側が知事選で「広報全般を任された」会社に報酬支払い、SNSでは違法との指摘相次ぐ

2024-11-24 01:20:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【疑惑】:斎藤元彦氏側が知事選で「広報全般を任された」会社に報酬支払い、SNSでは違法との指摘相次ぐ

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 ◆知事は「法に抵触していない」、弁護士「法で認められたものを依頼」

 斎藤元彦知事が再選された兵庫県知事選を巡り、県内のPR会社の経営者が、斎藤氏側から「広報全般を任された」などとインターネットで投稿した。選挙運動の対価として報酬を支払うことを禁じた公職選挙法に抵触するとの指摘がSNSで相次いでいるが、斎藤氏は違法性を否定している。

 ■百条委が兵庫県幹部の尋問映像公開、片山前副知事の「告発者の私的情報発言」は音声を消して対応

知事選期間中、聴衆にサインをする斎藤氏(16日、兵庫県西宮市で)
知事選期間中、聴衆にサインをする斎藤氏(16日、兵庫県西宮市で)

 20日付の投稿によると、同社は斎藤氏のキャッチコピーを考案したほか、SNSの公式応援アカウントの開設や運用を手がけたとしている。 

 総務省は、業者が主体的に選挙運動の企画立案を行う場合、業者は選挙運動の主体であるとされ、業者への報酬の支払いは公選法が禁じた買収になる恐れがあるとしている。

 斎藤氏は22日、記者団に「法には抵触していない」と主張。斎藤氏の代理人弁護士は読売新聞の取材に、同社に報酬を支払ったことを認めた上で、「ポスターの製作など、法で認められたものを依頼した」と述べた。同社は「一律に取材は断っている」としている。

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 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・選挙・兵庫県知事選・県内のPR会社の経営者が、斎藤氏側から「広報全般を任された」などとインターネットで投稿した問題】  2024年11月24日  01:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事選の闇】:「立花暴露発言」に誘発された「折田ブログ投稿」で、斎藤知事は絶体絶命か

2024-11-24 00:20:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【兵庫県知事選の闇】:「立花暴露発言」に誘発された「折田ブログ投稿」で、斎藤知事は絶体絶命か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事選の闇】:「立花暴露発言」に誘発された「折田ブログ投稿」で、斎藤知事は絶体絶命か  

 パワハラ問題などで県議会の全会一致の不信任決議を受け、兵庫県知事を失職した斎藤元彦氏が、11月17日投開票の「出直し知事選挙」で圧勝し、知事に再選された。兵庫県民は、県議会の不信任を否定し、斎藤氏を知事に信任したわけだが、斎藤氏に対する批判の契機となった同県の西播磨県民局長の自殺の原因、同局長が作成した告発文書の真偽、兵庫県側のその告発文書の取扱いに関する公益通報者保護法の問題などをめぐって、見方が分かれており、斎藤氏が知事に復帰した後も兵庫県の混乱は容易におさまりそうにない。

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選挙演説をする斎藤元彦氏(写真:アフロ)

 この問題については、今年9月初め、兵庫県議会で不信任案が提出され、それまで斎藤知事を擁護していた維新の会が一転して辞職を求めた時点で、YouTubeチャンネル《郷原信郎の「日本の権力を斬る!」》で取り上げ、その問題を、パワハラ、公益通報者保護の問題としてではなく、むしろ「維新の会が進めてきた改革路線をめぐる対立の問題」ととらえるべきという意見を述べた。一方で、マスコミや世の中は、「斎藤知事パワハラ批判」「公益通報者保護法違反批判」一色となり、単純化していったことに違和感を覚えた私は、その後、斎藤知事問題は、YouTubeでもXでも全く取り上げず静観してきた。

 今回の知事選で斎藤氏が再選されたことを受け、これまでに明らかになっている事実を整理し、改めて問題を整理しようと考えていたところ、11月21日に、ネット上で、折田楓という女性が、斎藤知事のネットを中心とする選挙広報を、自身が経営する会社ですべて任されて実行したことを吹聴するブログ記事が発出され、ネット選挙の運動買収に当たるのではないかと、ネット上で騒ぎが拡大している。

 斉藤知事問題は、その表面化から現在まで、想定外の事象の発生の連続だった。出直し知事選挙での斎藤知事の勝利で決着がついたかと言えば決してそうではない。大逆転の鍵を握ったとされるネット選挙問題に関して買収の公選法違反の疑いが表面化したことで、再度の逆転の可能性も出てきた。これまでの経過を踏まえ、現状で問題点を整理し分析してみたいと思う。

 ◆「パワハラと自殺」問題としての斎藤知事問題

 斎藤知事をめぐる問題が、混乱に次ぐ混乱を重ね、さらに、今回の兵庫県知事選挙で、事前の予想に反して、終盤での大逆転で、斎藤知事が当選するという結果になった要因として、まず指摘できるのは、そもそも「斎藤知事問題」というのが、いったいどういう問題なのか、メディアの報道で、問題が単純化されていたため、兵庫県民には、極めて曖昧かつ不正確にしか理解されていなかったことである。

 もう一つは、選挙戦の中で、主としてネット上で、そのような斎藤知事問題への従前の曖昧な認識理解を決定的に覆す「斎藤知事に有利な断定的な発言・発信」が行われ、それがネット上でSNS等を通して一気に拡散されたことである。そこには、そのような急速な情報拡散を可能にする「ネット選挙運動の仕組み」が用いられた。それが斎藤氏側に有利になったことである。そのネット選挙について公選法違反の重大な嫌疑が生じている。

 斎藤知事の問題が大きく取り上げられる契機になったのは、3月に、マスコミや県議会関係者に、斎藤知事について、「パワーハラスメント」を含む7つの問題についての「匿名の告発文書」を送付し、その作成者と特定されていた西播磨県民局長が、7月に自殺したことだった。

 匿名の告発文書については、斎藤知事の指示による県の調査で告発者が元県民局長であることが特定され、3月末の退職予定が取り消され、懲戒処分が行われた。それが、県議会で設置された百条委員会で「斎藤知事のパワハラ問題」として取り上げられ、元県民局長の証人尋問が予定されていたが、その直前に自殺したものだった。

 元県民局長の匿名文書への外部への告発が「公益通報」に該当するのであれば、兵庫県の対応は「匿名通報の犯人捜し」「通報者の不利益処分」に該当し公益通報者保護法に違反する疑いが問題とされた。

 百条委員会などで「元県民局長の自殺」と「斎藤知事のパワハラ」の二つがクローズアップされたため、世の中には、「パワハラと自殺」の問題のように受け止められ、「パワハラによって人が亡くなっている」かのような誤った認識が生じた。

 ◆「パワハラと自殺」をめぐる過去の問題

 「パワハラと自殺」をめぐる問題は、過去にも多く発生している。

 「電通過労死問題」は、電通の違法残業問題として大きな注目を集め、労働基準法違反の刑事事件に発展し、厳しい社会的批判を受けたが、そこには上司のパワハラの問題と、長時間労働を強いる「パワハラ的職場環境」の問題があった。女性新入社員は 2015 年 4 月入社。10 月から担当業務が大幅に増加。これに新入社員の研修や懇親会幹事などの雑務が加わり、11 月上旬にはうつ病を発症していたと推測されている。このような中、自ら SNS で長時間労働を訴える内容や上司などのパワハラ・セクハラを疑わせる内容も発信していた。10 月の月間所定時間外労働は入退館データとの突き合わせにより約 130 時間に達していた。そのような長時間労働が基本的に変わらない状況で、12 月 25 日に、女性社員が投身自殺したものだった。

 2023年に宝塚歌劇団の劇団員が自殺した問題でも、遺族側がいじめ・ハラスメントが自殺の原因だとして真相解明を強く求め、劇団員の死亡について事実関係や原因を把握するため、外部の弁護士による調査チームを設置することが発表された。

 11月14日、劇団の理事長らが記者会見を開き、弁護士チームによる調査報告書を公表したが、その調査報告書では、長時間労働は認めたものの、遺族側が強く訴えていた「いじめ・ハラスメント」の事実は「確認できなかった」とし、「業務以外」「個体側の脆弱性」などという表現で、自殺の原因が、劇団側の問題以外にあった可能性を示唆していた。それに対して、遺族側代理人が猛反発し、ただちに記者会見を開いて調査報告書を批判し、調査のやり直しを求め、最終的には、歌劇団は、遺族から求められていた謝罪と補償について合意し、阪急阪神ホールディングスの角和夫会長らが遺族に対して謝罪した

 上記の2つの事例は、いずれも「パワハラと自殺」という問題だった。

 自殺の場合、当事者が亡くなっている以上、信用できる遺書で自殺の理由が明確に綴られているなどの場合を除いて、本当の原因を確定することは困難だが、電通や宝塚歌劇団の場合のように、当該組織の側にパワハラやパワハラ的職場環境の問題が指摘されている場合は、自殺を契機に、そのような組織的な問題に焦点が当たる場合が多い。

 それに対して、問題とされる組織の側が、自殺の原因が他にある可能性を示唆する、ということがよくある。宝塚歌劇団の場合が典型例であり、弁護士による調査報告書でそのような言及をしたことで遺族側の大きな反発を受けた。電通過労死問題でも、当初、電通が裏で、高橋さんの自殺が会社の責任ではなく「失恋」などの個人的な問題だという情報を流布していた疑いもあった。しかし、電通の過酷な長時間勤務の実態が明らかになり、厚労省の調査が刑事事件に発展し、社会の厳しい批判を受けたこともあり、電通側から自殺の原因に関する話などが出てくる余地はなかった。

 ◆公益通報者保護法上の「通報対象事実」

 兵庫県の問題では、元県民局長は、「斎藤知事のパワハラ等を匿名告発した」のであり、その自殺の問題は、斎藤知事のパワハラの被害を受けたことが原因ではなかった。しかし、上記のような電通や宝塚歌劇団など、過去に多くの問題で、「パワハラと自殺」が世の中に印象づけられていることもあり、「パワハラによって人が亡くなった」という問題のように誤解する人も少なくなかった。さらに問題を複雑にしたのは、「パワハラと自殺」の問題と関連づけられる形で、公益通報者保護法違反の問題が論じられたことだった。

 3月12日に元県民局長が行った匿名の告発文書の送付は、県の通報窓口への「正式な通報」として行われたものではなく、マスコミや県議会関係者に送付されたものであった。正式な通報であれば、県の通報処理のルールでセクハラ、パワハラなども含め幅広く対象にしているが、組織の外部に対して行われたものであれば、そのような通報窓口の処理の対象とはならない。それが、「通報対象事実」に該当し、「外部通報」の要件に該当する場合に限り、公益通報者保護法による保護の対象となり、その場合は、「匿名通報の犯人捜し」「通報者の不利益処分」は違法となる。(元県民局長は、4月に兵庫県の通報窓口に正式に通報を行ったが、それは告発者として特定され、懲戒処分を受けた後のことである。)

 公益通報者保護法は、「通報対象事実」について、

この法律及び個人の生命又は身体の保護、消費者の利益の擁護、環境の保全、公正な競争の確保その他の国民の生命、身体、財産その他の利益の保護に関わる法律として別表に掲げるもの(これらの法律に基づく命令を含む。以下この項において同じ。)に規定する罪の犯罪行為の事実又はこの法律及び同表に掲げる法律に規定する過料の理由とされている事実

 としている。つまり、「通報対象事実」は、限定列挙されている法律に違反する行為、又は犯罪であることが要件なのである。

 上記の「外部通報」が、「通報対象事実」の要件に該当するものであれば、公益通報者保護法の保護の対象となるが、いずれかの要件に該当しない場合は、同法上の保護の対象とはならず法的義務は発生しない。

 元県民局長の匿名の告発文書で取り上げている事実は、以下の7項目だった。

 1. 五百旗頭真先生ご逝去に至る経緯

 令和6年3月6日にひょうご震災記念21世紀研究機構の五百旗頭真理事長が急逝したのは、その前日に、齋藤知事の命を受けた片山安孝副知事が五百旗頭先生を訪問。副理事長の御厨貴氏、河田惠昭氏の解任を通告したことによる精神的負担が原因ではないか

 2. 知事選挙に際しての違法行為

 2021年知事選挙の際、兵庫県職員が、選挙期間以前から斎藤元彦立候補予定者について、 知人等に対する投票依頼などの事前運動を行った

 3. 選挙投票依頼行脚

 斉藤知事が、2024年2月に、但馬地域の商工会、2月16日に龍野商工会議所に出向き、2025年に予定される知事選挙での自分へ投票依頼をした

 4. 贈答品の山

 斉藤知事が、視察先で贈答を受け、貰い物は全て独り占めにしている。出張先では地元の、 首長や利害関係人を陪席させて支払いをつけ回す。

 5. 政治資金パーティ関係

 齋藤知事の政治資金パーティ実施に際して、県下の商工会議 所、商工会に対して経営指導員の定数削減 (県からの補助金カット)を仄めかせて圧力をかけ、バー券を大量購入させた。

 6. 優勝パレードの陰で

 プロ野球阪神・オリックスの優勝パレードは県費をかけないという方針の下で、企業から寄附を募ったが、必要額を大きく下回ったので、信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った。パレード担当課長が不正行為と大阪府との難しい調整に精神が持たず、うつ病を発症した。

 7. パワーハラスメント

 自分の気に入らないことがあれば関係職員を怒鳴りつける。例えば、出張先の施設のエントランスが自動車進入禁止のため、20m程手前で 公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らし、その後は 一言も口を利かなかった。自分が知らないことがテレビで取り上げられ評判になったら、「聞いていない」と担当者を呼びつけて執拗に責めたてる。知事レクの際に、気に入らないことがあると机を叩いて激怒する。

 幹部に対するチャットによる夜中、休日など時間おかまいなしの指示が矢のようにやってくる。日頃から気に入らない職員の場合、対応が遅れると「やる気ないのか」と非難され、一方では、すぐにレスすると「こんなことで僕の貴重な休み時問を邪魔するのか」と文句を言う。

 この告発文書の7項目については、公益通報者保護法の「通報対象事実」に該当する可能性があるとすれば、6だけである。

 2,3,5は、斎藤知事の政治活動や選挙運動に関する公選法違反等の指摘であり、通報対象事実ではない。そのような違反があると思料するのであれば、捜査機関に告発すべき事項だ。1も外郭団体の人事に関して「配慮が足りなかった」という話であり、違法行為の指摘ではない。4も「知事としてのふるまい」の話であり、違法行為ではない。7のパワハラは、通報窓口への通報の対象として重要な事項だが、公益通報者保護法の「通報対象事実」には該当しない。

 6の事項は、仮に、企業からの寄附が補助金と紐付けられていたとすれば、兵庫県側が、不正な目的で補助金を支出したとして刑法の背任罪に該当する可能性があるので、「通報対象事実」になり得る。

 公益通報者保護法は、マスコミ等への「外部通報」について、「そのような事実があることを信じるに足りる相当な理由があること」(真実相当性)に加えて、

 (ⅰ)内部通報では証拠隠滅のおそれがあること

 (ⅱ)通報者を特定させる情報が洩れる可能性が高いこと

 (ⅲ)内部通報後一定期間調査の通知がないこと

 (ⅳ)生命身体への危害等の急迫した危険があること

 のいずれかに当たることを要件としている。6の事項については、上記の(ⅰ)(ⅱ)のいずれか又は両方の要件は認められる可能性が高いので、「真実相当性」の要件を充たせば「外部通報」に該当する可能性はある。

 しかし、少なくとも元県民局長の告発文書の内容は、上記6の事項以外は、斎藤知事のパワハラ問題も含め「通報対象事実」には該当しないものがほとんどであった。

 ◆斎藤知事の対応の問題とその背景

 しかし、だからと言って、この問題に対する斎藤知事の対応に問題がなかったわけでは決してない。

 元県民局長の告発文書には、県の公金支出の在り方についての重大な問題である前記7の事項や、県のトップとしての適格性にも関わる前記6の斎藤知事のパワハラ問題などが含まれていた。そのような文書が、県の内部者によってマスコミや県議会関係者にばら撒かれたのであるから、公益通報者保護法との関係は別として、そのような問題を指摘されたことに対して、県のトップである知事として、しっかり向き合い、事実の有無と評価を客観的に明らかにし、県民に対して、或いは県議会に対して説明するコンプライアンス上の義務があった。

 ところが、斎藤知事は、自身の問題についての「県の内部者によると思われる匿名告発」を、「怪文書」のように扱い、事実の指摘に全く向き合おうとせず、そのような文書を外部に拡散したことを問題にした。県執行部に告発者を特定する調査を行わせ、それが元県民局長であることを突き止めると、知事定例会見で「嘘八百を含む文書を作って流す行為は公務員として失格」などと批判し、元県民局長の懲戒処分を行った。そして、この告発文書のことが県議会で取り上げられ、百条委員会の調査の対象とされ、元県民局長も証人喚問されることが決まっていたが、その直前に自殺したのである。

 このような斎藤知事側の対応や、それに対する県議会側の追及、それに対する知事側の反発の背景に、3年前の知事選から尾を引く県議会の一部勢力との対立の構図があった。

 2021年の兵庫県知事選挙では、自民党が井戸前知事派の県議会議員が、前副知事の金沢和夫氏を擁立したのに対して、国会議員団は、一部の自民党県議は、元大阪府財政課長で維新の会が擁立した斎藤氏を支持し、自民党の分裂選挙となった。その結果、斎藤氏が金沢氏を破って知事に就任したのだが、その対立は今も尾を引いているようだ。

 反斎藤知事派の県議にとっては、この元県民局長の自殺の問題を、斎藤知事を辞任に追い込むネタにしたいという思惑があり、斎藤知事を守ろうとする片山安孝副知事、維新の会、自民党の県議の政治的対立の中で、県議会での不信任案可決、斎藤知事失職、出直し知事選挙、選挙最終盤での大逆転と展開していった。

 ◆「斉藤知事のパワハラ」「公益通報者保護法違反」が百条委員会の中心論点に 

 元県民局長の自殺に関して問題になり得るのは、匿名の告発文書については、斎藤知事の指示による県の調査で告発者が元県民局長であることが特定され、3月末の退職予定が取り消され、懲戒処分が行われるなどの不利益処分が行われたことが「パワハラ的行為」であり、それが、元県民局長が追い込まれ、自殺に至った原因ではないか、ということだった。

 ところが、県議会の百条委員会では、「斎藤知事のパワハラ」の有無と、それに対する斎藤知事側の対応の公益通報者保護法違反の問題が中心的な論点として扱われた。

それに対して、斎藤知事側は、「告発文書には真実相当性がないので懲戒処分は公益通報者保護法違反にならないというのが県の顧問弁護士の意見だった」と説明した。前記の斎藤知事の定例会見での「嘘八百」という発言も、「真実相当性」を意識したものだったと思える。

 しかし、「真実相当性」の問題は、「犯人捜し」「不利益処分」を正当化する根拠になるものではない。本人が、いかなる根拠によって、それが真実であると信じたのか、信じるに足りる相当な理由があったのかどうかは、その不利益処分について訴訟が提起された場合に、裁判所の司法判断によって決せられるべきことで、「不利益処分」を正当化する理由にはならない。「真実相当性」は、元県民局長への斎藤知事側の対応が公益通報者保護法に違反しないことの理由になるものではなかった。

 ところが、斎藤知事側が、「真実相当性」の問題を持ち出したことで、県議会の百条委員会の側は、「斎藤知事のパワハラ」の真実性を見極めるための手段として、県職員への匿名アンケート調査という、(最近、企業不祥事の第三者委員会の調査等で多用されるが)極めて問題がある調査手法を用いた。

 組織の不祥事が表面化した時点での構成員への匿名アンケートは、回答内容が他人の言動に影響されやすく、自己の体験と伝聞とが区別できないことなど、信用性に非常に問題がある。アンケート回答の内容は、誇張や歪曲も多い(実際に、アンケート調査の回答を多用したスルガ銀行の「カボチャの馬車」問題の第三者委員会報告書の内容は、その後、提起された民事訴訟で一部信用性が否定されている)。

 公益通報者保護法に関して問題なのは「斎藤知事のパワハラ」ではないのに、それが法違反に当たるかどうかの最大の問題であるかのように扱われ、しかも、斎藤知事側が不利益処分を行った弁解になるものではない「真実相当性」が論点とされ、それに関して匿名アンケートなどという信用性に疑問がある方法がとられたことで、議論は、「斎藤知事問題の本質」とは全く異なった方向に向かっていった。

 ◆片山前副知事が持ち出そうとした「不倫問題」

 このような中で、斎藤知事側が、元県民局長の告発文書の信憑性を否定するため、そして、その自殺の原因が、斎藤知事側の問題ではないことの主張の根拠として持ち出したのが、元県民局長の「不倫問題」だった。

 7月に辞任した片山安孝前副知事は、百条委員会の証人尋問で、告発者の特定のための兵庫県の調査の過程で、元県民局長の公用パソコンの中から、個人情報の漏洩や庁内の女性との不倫問題に関する文書が発見されていた事実があることを持ち出そうとした。元県民局長の自殺の原因は、百条委員会の証人尋問で、その「不倫問題」が表に出ることを恐れたことが原因である可能性を示すことで、自殺の原因が、斎藤知事側の「犯人捜し」「不利益処分」ではなく、百条委員会側が証人尋問で元県民局長が追い込まれたと主張する意図だった。

 これは、ある意味では、「パワハラと自殺」の問題で、社会的批判を受けた宝塚歌劇団等に見られたような、自殺原因が別の個人的にあると主張することに等しい。

 百条委員会では、その不倫問題を取り上げることに消極的だったため、片山氏は、マスコミからの取材に対して、不倫の事実について公言しようとしたが、担当記者は、取り上げようとしなかった。

 ◆「騙されていた」「真実がわかった」有権者の反応がSNSで拡散

 自殺した元県民局長に庁内不倫の問題があったとしても、それは告発文書の信憑性とは関係がない。斎藤知事の問題を調査する百条委員会の場で持ち出すこと自体がおかしい。自殺した元県民局長の死者の名誉に対する配慮からも、そのような発言を取り上げないようにしたことは間違ってはいない。

 しかし、「元県民局長の不倫問題」という自殺の原因に関連する事実が表に出ていなかったこと、それが、世の中に認識されないままになっていたことは確かである。

 それを、知事選挙の期間中に、当選する目的ではなく、斎藤候補を支援する目的で立候補した立花孝志氏が、街頭演説、YouTube動画等で明らかにした。「百条委員会側やマスコミが元県民局長の不倫問題を隠蔽し、斎藤知事問題の真実を覆い隠していた」と立花氏が暴露したことによって、有権者に「騙されていた」「ようやく真実がわかった」などと受け止められた。それが、選挙終盤にSNS、YouTube動画等で拡散され、選挙結果に大きな影響を及ぼすことになった。

 有権者の斎藤知事問題に対する認識理解がもともと曖昧であったため、「斎藤知事のパワハラによって自殺者が出た」「パワハラ告発に対する斎藤知事の対応が公益通報者保護法違反」などと単純に思い込んでいるも多かった。そのような人とっては、初めて、この問題に関して「明確な事実」が示されたことが、それまでの斎藤知事に対するイメージを劇的に変える効果を持ったものだった。もともとの認識が曖昧で不正確だったからこそ、本筋とは関係ない事柄なのに、それによって、斎藤知事問題に対する見方を大きく変える力を発揮した。

 こうして、出直し知事選挙は、斎藤知事の圧勝に終わり、世の中に、特に、それまでの斎藤知事の追及一辺倒だったマスコミに衝撃を与えたのである。

 ◆選挙後の「ネット選挙運動買収疑惑」の浮上と斎藤知事失職の可能性

 しかし、この問題は、それでは終わらなかった。

 知事選挙の投開票日の3日後の11月20日に、西宮市にあるPR会社『merchu』の代表取締役の折田楓氏が、ブログ上で、選挙におけるSNS発信やチラシ、政策パンフレットや選挙公報などに、PRの専門家としてさまざまな助言を与えていたことを公表した。

 折田氏の会社の会議室で斎藤知事をまじえておこなうミーティング風景や、選挙やSNSで使う写真素材の撮影風景などもブログに掲載している。実質的に斎藤陣営における広報PR活動のほぼ全てに主体的に関わっていることを自ら公表する内容だった。

 折田氏が、斎藤知事に直接依頼されてネット選挙運動を、会社の業務として全面的に仕切っていたとすれば、それは選挙運動そのものであり、しかも、無償で行われていたとは考えられない。斎藤氏がその対価を払ったということであれば、「当選を得しめる目的をもつて選挙人又は選挙運動者に対し金銭、物品その他の財産上の利益を供与した」ということで斎藤氏は公選法221条1項違反の買収罪に該当する可能性が高い。

 斎藤知事は22日、マスコミの取材に対し

「法に抵触する事実はない」

 とコメント。さらに代理人弁護士は

「SNS戦略の企画立案などについて依頼をしたというのは事実ではありません。あくまでポスター制作等法で認められたものであり相当な対価をお支払いしております。公職選挙法に抵触する事実はございません」

 とコメントしているが、斎藤氏が折田氏の会社にSNS戦略の企画立案などについて依頼をした事実は、折田氏が明確にブログで述べており(その後、斎藤記事に関する記述などを削除)、折田氏がブログで公表した事実を否定することは困難だと思われる。

 仮に、斎藤氏側が、「折田氏のブログの内容が事実に反する」と主張するのであれば、折田氏は、妄想によって虚偽の内容をブログに記載したことになる。折田氏は、斎藤県政の下で兵庫県地方創生戦略委員や、兵庫県eスポーツ検討会委員などを務めており、今回の選挙で斎藤知事に当確が出た直後に、自身のSNSアカウントの投稿に、斎藤知事と撮った写真とともに

「また、一緒に仕事ができる日を楽しみにしています」

 と書き込んでいるが、そのような「妄想」をネット上で公言するような人物に対して、今後県の公職を務めさせることができないことはもちろん、そのような虚偽のブログの記載で斎藤知事に重大な公選法違反の疑惑を生じさせたことについて、不法行為による損害賠償請求を行うことも当然ということになる。

 折田氏が、軽率にも、SNSを活用したネット選挙運動での活躍を自慢するブログを書いてしまったことが、せっかく大逆転勝利を収めた斎藤氏を再び奈落の底に落とすことになっている。

 なぜ、折田氏がそのようなブログ投稿を行ったのか。そこには、立花氏が、「当選を目的としない候補」として、知事選に乱入し、「元県民局長の不倫問題の隠蔽」を暴露したこと、それがSNS、YouTube動画等で拡散されて、選挙結果に多大な影響を与えたことで、立花氏が斎藤氏逆転勝利の立役者のようにもてはやされていることに我慢がならなかったようだ。

 投稿直後のブログの記載によると、折田氏の会社は、1か月近くにわたって斎藤氏のネット選挙運動を全面的に仕切り、それによって作ったイメージが逆転勝利に大きく貢献したとのことであり、その手柄を立花氏に横取りされたことへの不満が、折田氏を、絶対に行ってはならない「会社としての選挙運動の告白」に駆り立ててしまった。

 しかし、それも、冷静になって振り返ってみれば、「斎藤知事のパワハラによって自殺者が出た」「パワハラ告発に対する斎藤知事の対応が公益通報者保護法違反」などとの誤った思い込みもあり、有権者の斎藤知事問題に対する認識理解がもともと曖昧であったことで、立花氏が断定的に示した「元県民局長の不倫問題が告発と自殺の真相だ」という話で、有権者が過剰に反応したということであり、もともと、この斎藤知事問題をめぐる経過が異常だったということに他ならないのである。

 斎藤知事が公選法違反で処罰され公民権停止となって失職する可能性は相当程度高いと言わざるを得ない。このような問題を抱えて、しかも、全会一致で不信任案を可決している県議会と対峙して県政の安定が実現できるとは思えない。斎藤知事は、冷静に事態を受け止め、辞任を検討すべきだろう。

 それによって、混乱と衝撃が続いた「斎藤知事劇場」に終止符が打たれ、信頼できる健全な兵庫県政を担える知事が選び直されるべきであろう。

 

 元稿:郷原総合コンプライアンス法律事務所 代表弁護士 郷原信郎 主要ニュース 社会 【話題・選挙・兵庫県知事選・再選を果たした斎藤元彦知事(47)の広報戦略を担当したとする兵庫県内のPR会社の経営者のブログ投稿問題】  2024年11月23日  12:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【疑惑】:もしも有償なら…兵庫県知事選で勝利の斎藤元彦氏めぐるPR会社経営者の投稿が波紋

2024-11-24 00:15:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【疑惑】:もしも有償なら…兵庫県知事選で勝利の斎藤元彦氏めぐるPR会社経営者の投稿が波紋

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:もしも有償なら…兵庫県知事選で勝利の斎藤元彦氏めぐるPR会社経営者の投稿が波紋

 斎藤元彦知事(47)が再選された兵庫県知事選をめぐり、兵庫県内のPR会社の経営者が、インターネットの投稿プラットフォーム「note」に投稿した内容が波紋を広げている。

斎藤元彦知事(24年11月撮影)斎藤元彦知事(24年11月撮影)

 11月20日付の投稿で、兵庫県知事選での斎藤氏の陣営で「広報全般を任せていただいていた立場として、まとめを残しておきたいと思います」と記し、プロフィル写真の撮影の様子や、X(旧ツイッター)の公式応援アカウントの立ち上げや運用などを手掛けたこと、キャッチコピーを「躍動する兵庫」から「兵庫の躍動を止めない!」と提案したことなどを詳細に記載。現在は削除されているが、「ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました」とも記していた。

 公職選挙法は、選挙活動で報酬を支払える対象を、事務員や車上運動員、手話通訳者などに限定している。SNS上では「法的にはグレーゾーン」「有償で請け負っていれば公選法に違反するのではないか」など、さまざまなコメントが寄せられている。

 選挙に詳しい政界関係者によると、「もしPR会社側に報酬が支払われていたとするなら、公選法に抵触する可能性もあるのではないか」という。一方、斎藤氏は、22日の報道陣の取材に対し「法に抵触することはしていない」としている。

 経営者が投稿した記事の終盤には、今回の広報やSNS戦略を手掛けたのは大手の広告代理店などではなく、自身の会社であることを訴える内容も記されている。当初の投稿には「とある日、オフィスに現れたのは、斎藤元彦さん。それが全ての始まりでした」と、斎藤氏が事務所を訪れたことや、「兵庫県庁での複数の会議に広報PRの有識者として出席しているため、元々斎藤さんとは面識がありました」などと記された「きっかけ」の項目があったが、23日までにこうした一部の内容は削除されている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・兵庫県知事選・兵庫県内のPR会社の経営者が、インターネットの投稿プラットフォーム「note」に投稿した内容が波紋】  2024年11月23日  16:56:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ひろゆき氏】:「真に恐れるべきは有能な敵ではなく…」斎藤知事陣営の広報戦略担当者へ私見ツッコミ

2024-11-24 00:15:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【ひろゆき氏】:「真に恐れるべきは有能な敵ではなく…」斎藤知事陣営の広報戦略担当者へ私見ツッコミ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ひろゆき氏】:「真に恐れるべきは有能な敵ではなく…」斎藤知事陣営の広報戦略担当者へ私見ツッコミ 

 「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(47)が23日までにX(旧ツイッター)を更新。17日投開票の兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)の広報戦略を担当したとする兵庫県内のPR会社の経営者に対して、私見を述べた。

「ひろゆき」こと西村博之氏(2024年4月撮影)

斎藤元彦知事(24年11月撮影)

 再選された兵庫県知事選をめぐり、兵庫県内のPR会社の経営者が、インターネットの投稿プラットフォーム「note」に投稿した内容が波紋を広げている。20日付の投稿で、兵庫県知事選での斎藤氏の陣営で「広報全般を任せていただいていた立場として、まとめを残しておきたいと思います」と記し、プロフィル写真の撮影の様子や、X(旧ツイッター)の公式応援アカウントの立ち上げや運用を手がけたこと、キャッチコピーを「躍動する兵庫」から「兵庫の躍動を止めない!」と提案したことなどを、詳細に記載。現在は削除されているが、「ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました」とも記していた。

西村博之氏のXから

 ひろゆき氏は当該経営者の動画を引用し「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である」と書き出し、「詐欺の被害者が出てるのに『人生のゴールは世界平和』とか呑気に言ってるマーケッターとか、承認欲求丸出しキラキラ女子が『やる気のある無能』になるパターンが多い昨今?」と投げかけた。 

 ひろゆき氏は斎藤氏に敗れた元尼崎市長稲村和美氏の敗因を指摘した際も「『やる気のある無能な味方は今すぐ殺せ』という格言を守らなかった稲村和美候補は、案の定、負けた」と投稿。稲村氏支持の人たちが暴徒化して商店街の中で乱闘を繰り広げている動画を引用し「『応援してくれるなら誰でも受け入れる』と言うのは間違いなんだよね。。。」と指摘している。

 公職選挙法は、選挙活動で報酬を支払える対象を、事務員や車上運動員、手話通訳者などに限定している。SNS上では「法的にはグレーゾーン」「有償で請け負っていれば公選法に違反するのではないか」など、さまざまなコメントが寄せられている。

 選挙に詳しい政界関係者によると、「もし社長側に報酬が支払われていたとするなら、公選法に抵触する可能性もあるのではないか」という。一方、斎藤氏は、22日の報道陣の取材に対し「法に抵触することはしていない」としている。

 経営者が投稿した記事の終盤には、今回の広報やSNS戦略を手がけたのは広告大手などではなく、自身の会社であることを訴える内容も記されている。当初の投稿には「とある日、オフィスに現れたのは、斎藤元彦さん。それが全ての始まりでした」と、斎藤氏が事務所を訪れたことや、「兵庫県庁での複数の会議に広報PRの有識者として出席しているため、元々斎藤さんとは面識がありました」などと記された「きっかけ」の項目があったが、23日までにこうした一部の内容は削除されている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・兵庫県知事選・再選を果たした斎藤元彦知事(47)の広報戦略を担当したとする兵庫県内のPR会社の経営者に対して、私見を述べた】  2024年11月23日  14:43:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事選】:斎藤知事陣営、SNS上の“公選法違反”に政治ジャーナリスト「PR会社の内容が真実なら問題」

2024-11-24 00:15:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【兵庫県知事選】:斎藤知事陣営、SNS上の“公選法違反”に政治ジャーナリスト「PR会社の内容が真実なら問題」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事選】:斎藤知事陣営、SNS上の“公選法違反”に政治ジャーナリスト「PR会社の内容が真実なら問題」 

 元日本テレビ政治部記者で政治ジャーナリストの青山和弘氏、元財務省官僚で経済学者の高橋洋一氏が23日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に出演。番組では兵庫県知事選で再選した斎藤元彦知事(47)を取り上げた。

斎藤元彦知事(24年11月撮影)斎藤元彦知事(24年11月撮影)

 斎藤氏の選挙活動を巡り、交流サイト(SNS)の広報戦略を担当したとする兵庫県西宮市のPR会社のインターネット記事を巡り、SNS上で斎藤陣営に対し公職選挙法違反の疑いがあると指摘されている。

 PR会社の経営者がSNSを使った戦略を提案し「広報全般を任された」などとする記事を22日までにインターネットに公開した。

 SNSでは「有償で請け負っていれば公選法に違反するのではないか」という投稿が広がっている。

 斎藤氏は22日、報道陣の取材に「法に抵触することはしていない」と述べた。 青山氏は「PR会社の記事の内容が真実ならばかなり問題」と指摘した。

 「ネット利用の選挙運動にお金を払うと、公職選挙法上の買収に当たる可能性がある。例えば、車上運動員はお金を払ってアルバイトでもいいが、電話作戦でお金を払うと買収になる」と解説した。

 公選法では選挙活動で報酬を支払える対象は事務員や車上運動員、手話通訳者などに限定されている。

 青山氏は「PR会社の経営者と斎藤知事の関係性とか不確定で分からないが、可能性としては出てくる。今後の展開次第です」と指摘した。

 高橋氏は「ポスター制作だけなら問題はなく、要するに最後は金額の問題になると思う。ポスターだけならたぶん、ウン百万だけだろうし、全部の企画をやっていれば何千万ですよね」と解説した。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・兵庫県知事選】  2024年11月23日  12:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県】:斎藤知事の選挙戦略を自慢“60万円イヤリング”女性社長に公選法違反を疑う声続々…隠しきれなかった自己顕示欲

2024-11-24 00:15:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【兵庫県】:斎藤知事の選挙戦略を自慢“60万円イヤリング”女性社長に公選法違反を疑う声続々…隠しきれなかった自己顕示欲

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:斎藤知事の選挙戦略を自慢“60万円イヤリング”女性社長に公選法違反を疑う声続々…隠しきれなかった自己顕示欲

 失職後の出直し選挙で圧勝した、兵庫県の斎藤元彦知事の周辺が、また騒がしくなっている。

 ■ 【写真あり】斎藤知事と当選を喜ぶ折田氏。耳には60万円の超高級イヤリングが  

 発端は、斎藤知事の選挙広報担当を名乗るPR会社の女性社長が、11月20日にメディアプラットフォーム「note」に投稿した「兵庫県知事選における戦略的広報」という記事だ。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">折田楓氏が公開したnote</button>

              折田楓氏が公開したnote(SmartFLASH)

 「投稿をおこなったのは、西宮市にあるPR会社『merchu』の代表取締役を務める、折田楓氏という女性です。折田氏は同記事で、選挙におけるSNS発信やチラシ、政策パンフレットや選挙公報などに、PRの専門家としてさまざまな助言を与えていたと公表しました。折田氏が経営する会社の会議室で、斎藤知事をまじえておこなうミーティング風景や、選挙やSNSで使う写真素材の撮影風景など、実質的に斎藤陣営における広報PR活動のほぼ全容が見えるような体裁になっています。さらに、記事には斎藤さんへの提案書と思われる文書も掲載され、県知事選前の10月1日からをフェーズ1とする工程表もありました。フェーズは局面と訳されるコンサル用語です。  

 言うまでもなく、告示前に投票を求めるような行動は、事前運動とされ、公職選挙法により禁止されています。また、告示後に外部業者に委託する選挙活動は、厳しく法律で定められており、多額の報酬を支払っている場合、公職選挙法に抵触する可能性があります。また、折田氏の会社が報酬を受け取っていなかったとしても、会社の施設や機材を使うなどしたなら、業務の一環だと解釈できるので、背任行為にあたる可能性もあります」(政治担当記者)  

 折田氏は炎上状態が続くなか、noteの内容を修正。斎藤県知事とのやり取りをほぼすべて削除し、会社のHPにあった取引先や実績も削除している。

 「折田氏は、斎藤知事に当確が出た直後に、自身のSNSアカウントの投稿に、斎藤知事と撮った写真とともに『また、一緒に仕事ができる日を楽しみにしています』と書き込んでいます。これは、利益誘導の勧誘とも受け取れる書き込みです。彼女は、すでに兵庫県地方創生戦略委員や、兵庫県eスポーツ検討会委員など、斎藤知事と密接な関係にある職につく人物です。すでに選管への通報を済ませたという書き込みもあり、折田氏だけでなく、斎藤知事も報酬などについての釈明をしなければならない事態といえるでしょう。  

 斎藤知事は22日、関西テレビの取材に対し『法に抵触する事実はない」とコメント。さらに代理人弁護士は『SNS戦略の企画立案などについて依頼をしたというのは事実ではありません。あくまでポスター制作等法で認められたものであり相当な対価をお支払いしております。公職選挙法に抵触する事実はございません』とコメントしています。しかし彼女が当初、公開していたnoteの内容は、SNSを含めた候補全般の戦略について請け負っており、仕事内容が単なる“ポスター制作だけ”だったとは読めないですよ」(同前)  

 本誌は折田氏に対して、斎藤知事から受け取った報酬について確認しているが、11月22日時点で、返答はない。  

 なぜ、問題視されかねない裏側を大々的に公開したのか。

 「折田氏は、斎藤知事の広報・SNS戦略について『大手広告代理店がやっている』『都内のPRコンサルタントがやっている』などのデマが飛んでいるという不満を、Xのアカウントに投稿しています。  

 要するに“手柄をアピールしたい”という欲求に、勝てなかったということではないでしょうか。彼女は慶應義塾大学SFCの出身で、当時からインフルエンサーとして、お店やイベントなどを紹介する“キラキラ投稿”を繰り返していました。お笑い芸人の西川きよしさんとテレビ番組に出るなど、表舞台に出ることも多かったようです。  

 現在も、SNSから見える“キラキラぶり”は健在で、60万円以上する高級ブランドのイヤリングをつけている写真もあります。  

 とはいえ、本来、黒子に徹するべき選挙スタッフが、ここまであけすけに活動の実態を公開したのは、前代未聞です。ほかの選挙でも、いわゆるコンサルやPR会社の人間が、一部の候補者を手伝うことはありますが、実績を“自慢する”のはクライアントに対してだけで、不特定多数が見られるネット上で自慢するはずがありません」(同前)  

 自己顕示欲を抑えられなかったというわけかーー。

 元稿:光文社 主要出版物 FLASH Smart FLASH 社会 【話題・選挙・兵庫県知事選・再選を果たした斎藤元彦知事(47)の広報戦略を担当したとする兵庫県内のPR会社の経営者のブログ投稿問題】  2024年11月23日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県・斎藤知事】:代理人弁護士、知事選の広報「公選法に抵触していない」 ネット記事を巡りコメント

2024-11-24 00:15:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【兵庫県・斎藤知事】:代理人弁護士、知事選の広報「公選法に抵触していない」 ネット記事を巡りコメント

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県・斎藤知事】:代理人弁護士、知事選の広報「公選法に抵触していない」 ネット記事を巡りコメント

 兵庫県知事選で再選した斎藤元彦知事の選挙活動で、交流サイト(SNS)の広報戦略を担当したとする西宮市の広告会社のインターネット記事を巡り、斎藤陣営に対し公職選挙法違反の疑いがあると指摘されていることに対して、斎藤知事の代理人弁護士は22日、「公選法に抵触する事実はない」とのコメントを発表した。

 兵庫県知事選で再選を決め、心境や今後の抱負を語る斎藤元彦氏=18日午後、神戸市中央区(撮影・風斗雅博)

 広告会社は20日、ネットの投稿プラットフォーム「note(ノート)」で、今回の知事選で斎藤陣営の「広報全般を任されていた」と説明。選挙用の写真撮影やキャッチコピーの提案、X(旧ツイッター)で「さいとう元彦応援アカウント」を作成したこと、ハッシュタグ「#さいとう元知事がんばれ」を考案し、トレンド入りさせたことなどを成果として記していた。

 X上では「有償で請け負っていれば公選法違反に当たるのではないか」との投稿が広がっており、斎藤知事の弁護士は「SNS戦略の企画立案などは依頼していない。依頼はあくまで法で認められたポスター制作などで、相当な対価は支払っている」としている。

 県選管によると、「SNS運用を含めて選挙運動を主体的・裁量的に立案した業者に報酬を支払う場合は、買収に当たる可能性がある」としており、斎藤知事は取材に対し「SNSは後援会が主体的にしていた」と話している。

 広告会社の担当者は神戸新聞の取材に「弁護士や専門の方に相談中で、今すぐに対応できない」として回答を控えている。

 元稿:神戸新聞社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・兵庫県知事選】  2024年11月22日  23:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事選】:SNS戦略提案とPR会社 記事で「斎藤氏に広報任された」

2024-11-24 00:15:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【兵庫県知事選】:SNS戦略提案とPR会社 記事で「斎藤氏に広報任された」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事選】:SNS戦略提案とPR会社 記事で「斎藤氏に広報任された」

 斎藤元彦知事が再選された兵庫県知事選を巡り、斎藤氏を支援したPR会社の経営者が交流サイト(SNS)を使った戦略を提案し「広報全般を任された」などとする記事を22日までにネットに公開した。SNSに「有権者の心情をもてあそばれた」「だまされた気分だ」などと批判の投稿が集まり、PR会社は記事の一部を削除した。

斎藤元彦知事を支援したPR会社のインターネット記事

    斎藤元彦知事を支援したPR会社のインターネット記事

 SNSの投稿には「有償で請け負っていれば公選法に違反するのではないか」という指摘もあった。PR会社の担当者は「問い合わせが殺到しており、一律で取材を断っている。弁護士や専門家に相談している」と述べた。兵庫県選挙管理委員会は「PR会社の記事は把握している。一般論として、報酬が支払われていたら公選法違反に当たる場合がある」とする。

 PR会社は兵庫県内に本社。20日付でネットの投稿プラットフォーム「note(ノート)」に公開した記事によると、PR会社は斎藤氏のイメージに合わせて、選挙用プロフィル写真を撮影。キャッチコピーを「躍動する兵庫」から「兵庫の躍動を止めない!」に変更するよう提案していた。

 元稿:共同通信社 47NEWS 主要ニュース 社会 【話題・選挙・兵庫県知事選】  2024年11月22日  21:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・11.22】:「このままでは今後致命的な事態になる」自民党から政界再編仕掛ける必要も

2024-11-23 07:40:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【政界地獄耳・11.22】:「このままでは今後致命的な事態になる」自民党から政界再編仕掛ける必要も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・11.22】:「このままでは今後致命的な事態になる」自民党から政界再編仕掛ける必要も 

 ★ある自民党閣僚経験者が自民党の凋落(ちょうらく)ぶりを憂う。「今となってはあの総裁選から自民党はおかしくなっていた。首相・岸田文雄の突然の退陣を受け『俺にもワンチャンあるかも』とレベルに達していない候補が乱立。ひとりひとり悪い人とかダメな人とは思わないが、首相の任をこなせる人物ではなかった。まして政治とカネで逆風が吹き荒れている中、総裁選で払拭できると甘く考えてしまった。今こそ党内をまとめ上げ、冷静に党改革と国民に向けた政治の強いメッセージを出す時だったのに、結局石破茂、高市早苗、小泉進次郎という国民に人気がある政治家を軸に総裁選が人気投票になってしまった。3人の人気で乗り切れると思ったことが間違いだったのではないか」。

 ★「派閥がなくなったことで党内の秩序が崩壊し、暗黙の序列や仁義が消え、中堅議員の強引さも目立つ。党内で春先の衆院東京15区、都知事選、総選挙で展開されたSNS旋風にも驚くばかりで、公職選挙法などに抵触しない出馬が相次いだが、党として合理的な苦言をいう立場すら失っていた。今後の自治体選挙が来夏の参院選や都議会選を前に自民党として見識を示せるのだろうか」。

 ★「政治とカネに関与している議員を副大臣、政務官に任命しなかったというパフォーマンスはともかく、すべての議員を並べても往時の自民党の人材には程遠い。パワーも弱った。人材育成ができず時の権力と寄り添うばかりだ。同じ人を重用するのも専門性のある議員が少ないためだろう。派閥があったときに何をやっていたのかと言われれば頭が痛いが、このままでは今後致命的な事態になるだろう。このままでは自民党は保守系政党、いや野党全体から人材を求めざるを得ない。結果、自民党から仕掛ける政界再編も視野に入れる必要があるのではないか」と訴える。この様子なら、政党が進歩していないという観点から政党助成金という形の見直しも始まるかもしれない。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年11月22日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・11.20】:混乱の兵庫県知事選…「選挙違反には問えないものか」の声

2024-11-23 07:40:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【政界地獄耳・11.20】:混乱の兵庫県知事選…「選挙違反には問えないものか」の声

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・11.20】:混乱の兵庫県知事選…「選挙違反には問えないものか」の声

 ★兵庫県知事選挙の混乱は続く。選挙前から政治団体・NHKから国民を守る党党首・立花孝志はメディアぐるみの斎藤イジメだと斎藤元彦支援を表明。7月の東京都知事選挙では24人を擁立、選挙ポスター掲示板の枠を販売して騒動となった。兵庫県知事選でも「できれば10人、最低でも3人とか5人とかを立候補させたい」(出馬会見)と複数人の擁立を掲げたため、兵庫県の選管は10人の出馬を想定してポスター掲示板などを大人数用に差し替えるなど慌てたが本人ひとりが出馬した。選挙戦では斎藤が街宣で演説した後に立花が現れ、「立候補しているが今回は自分に入れなくていい。自分の当選は目指さない」と公言。「斎藤は悪くない。県議会議員とマスコミが協力して知事をいじめるデマを拡散した」と援護射撃をし続けた。

 ★また立花の選挙ポスターは「前明石市長のパワハラを思い出せ!本当に前知事は悪人だったのでしょうか?※立花孝志には投票しないでください」「正義か悪か 元県民局長自殺の真相」と大きく書き、立花の取材の結果として自殺の原因はパワハラではなかったなどと記している。立花は演説でも「我々ができる限りの時間を使い、正しい情報を伝え、間違った投票をしないような正しい選挙にする。兵庫県の闇に切り込んでやっていける知事はなかなかいない。百条委員会は正しかったのか。(騒動を)巻き起こしたのは誰なのか。斎藤知事は(守秘義務があるから)言えない。だから立花孝志がここに言いに来ました」と選挙戦の構図を作っていった。

 ★これが「SNSの勝利」とか「メディアの敗北」につながったわけだが、斎藤は知事選に出馬して再選された。ただ選挙に勝つことは無罪判決ではない。自宅前で演説された県議の百条委員会委員は母親を避難させ議員辞職した。東京の政界関係者は「いずれも何一つ選挙違反には問えないものか」と声を上げたが、なお注意深く精査する必要がある。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年11月20日  07:32:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・11.19】:もう駅頭に愚直に毎朝立つような選挙戦は消えていくのか

2024-11-23 07:40:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【政界地獄耳・11.19】:もう駅頭に愚直に毎朝立つような選挙戦は消えていくのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・11.19】:もう駅頭に愚直に毎朝立つような選挙戦は消えていくのか

 ★兵庫県知事選を受け、全国で選挙を仕切ってきた選挙請負の自民党秘書が言う。「もう選挙戦は不要になる。私たちの世界ではSNSは空中戦と呼ばれ地に足の着いた選挙戦の中、その一部を担っている程度だった。石丸現象、それを分析した国民民主党やれいわ新選組の総選挙での躍進。もう辻立ちや駅頭に愚直に毎朝立つような選挙戦は消えていくのだろうか」。別の選挙関係者は「テレビが公選法や放送法、自民党のメディアへの公平な選挙報道というけん制で萎縮し、選挙戦が始まると一部の報道番組などを除き、思考停止になってきたことを政治団体・NHKから国民を守る党党首・立花孝志に逆手に取られた」とした。

 ※:【独自】絶対に謝りません 斎藤前知事 芦屋駅前朝立ちで直撃質問「西播磨県民局長に謝罪するつもりはありますか?」

 ★SNSが多用され選挙の形が変わってきたのは先の東京15区の衆院補選、過日の総選挙でもわかる通りだが、新聞やテレビなど大手メディアはその力がありながら選挙中に報道が止まる。知事選ではすべての党が不信任を知事に突きつけ、孤立無援の前知事・斎藤元彦が再選を果たした。XやYouTubeでの情報拡散を、その頭文字をとってXYジャーナリズムというそうだが、公平を装い表面的な報道しかしない大手メディアの覚悟のなさにつけ込まれたといってもいい。それを雑誌やスポーツ紙のこたつ記事が拡散する仕組みとなった。そう見ると大手メディアとXYジャーナリズムの戦いでもなければ対立でもない。その情報を吟味する有権者の「読解力の低下」「洞察力の欠落」「見極める力の弱体化」でしかない。どちらが正しいかではなく、どちらが信用出来るか、信じたいかの選択だったのではないか。

 ★この現象は兵庫県に限らず、既にSNSを利用する多くの人たちに共有されている。来年は東京都議会議員選挙、参院選挙とSNS選挙を当て込んでいる選挙プランナーや候補者がいることだろう。メディアの停滞に拍車がかかるか、目覚めるか。大いに関心のあるところだ。そして有権者の読み解く力を養わないと、政治全体が停滞する。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年11月19日  07:29:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・11.23】:選挙運動/公正さを保つ対策を急げ

2024-11-23 06:00:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【社説・11.23】:選挙運動/公正さを保つ対策を急げ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・11.23】:選挙運動/公正さを保つ対策を急げ 

 17日に投開票された兵庫県知事選では、選挙運動を巡って想定外の事態が相次ぎ、県選管に苦情が殺到するなど混乱した。詳細を検証して対策に生かし、民主主義の土台となる選挙への信頼を守らねばならない。

 特徴的だったのは、政治団体「NHKから国民を守る党」党首が、自らの当選ではなく失職した前知事の支援を目的に立候補したことだ。

 公職選挙法では候補者間の機会均等などを確保するため、ポスターや選挙カー、はがきなどの数や規格が厳格に規制されている。しかし、一人の候補者を当選させるために複数の候補者が協力し合えば、こうした前提が崩れかねない。

 党首はポスターに自身のプロフィルや政策ではなく、告発文書問題に絡む個人のプライバシー情報などを掲示した。こうした行為の是非も検証されねばならない。また、7月の東京都知事選と同様に、大量の候補者の擁立を示唆したことから、県選管が急きょポスター掲示板の増設を各市町選管に指示し、後に撤回する事態も生じた。相当の公費負担が生じたことは看過できない。

 さらに党首は告発文書問題を検証する県議会の調査特別委員会(百条委員会)委員長の自宅兼事務所前で演説し、委員長は「脅迫目的だった」として被害届を出した。候補者の活動は尊重されるべきだが、選挙の自由を重視するあまり、必要な取り締まりをためらってはならない。

 知事選では、交流サイト(SNS)の動画などに注目が集まり、投票率上昇に寄与した半面、真偽不明の情報や誹謗(ひぼう)中傷などがあふれ、投票行動に影響したとの指摘がある。

 ネットを使った選挙運動が解禁され10年余りがたつ。虚偽表示は禁止され、侮辱罪など刑法も適用されるが、大量の情報が流れる中、違反行為の取り締まりは容易ではない。

 選挙期間中、新人候補陣営のX(旧ツイッター)のアカウントが凍結し、陣営は根拠不明の違反報告による妨害が相次いだとして県警に告訴状を提出した。活発な論争を損なうことのないよう、副作用にも目配りした多角的な議論が求められる。

 ネットの特性に関する啓発も不可欠だ。自分と似た意見を持つユーザーをフォローすると、同様の意見が次々と表示される「エコーチェンバー」現象が起きる。有権者は、SNSに真偽が不明確な情報が含まれていることを理解してほしい。不用意に拡散すると、他者の人権や名誉を傷つける恐れがある。

 選挙運動に疑義が生じれば、結果の正当性が揺らいでしまう。言論や表現の自由を最大限に尊重しつつ、選挙の公正さを守る規制の在り方などの議論を急がなければならない。

 元稿:神戸新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年11月23日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・11.18】:斎藤氏が再選/県政への信頼を取り戻せるか

2024-11-23 06:00:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【社説・11.18】:斎藤氏が再選/県政への信頼を取り戻せるか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・11.18】:斎藤氏が再選/県政への信頼を取り戻せるか

 自らの失職に伴う兵庫県知事選で、出直し選に臨んだ前知事・斎藤元彦氏が、過去最多の7人による混戦を制し、再選を決めた。

 斎藤県政の継続の是非が問われたが、若者支援策や行財政改革などの実績を訴え、支持を広げた。ただ、苦境からの勝利にも安堵(あんど)する余裕はない。自身の疑惑を巡る告発文書問題で混乱が続く県政の正常化、全会一致で不信任を決議した県議会、市町との関係修復は待ったなしだ。何よりも県民の信頼を取り戻す責務がある。多岐にわたる課題に対処できる体制を築き直す必要がある。

 引き続き県政の舵(かじ)取りを担うに当たり、手厳しい意見にも謙虚に耳を傾け、真摯(しんし)に説明を尽くす姿勢を忘れないと肝に銘じてもらいたい。

                 ◇

 今回の選挙は、斎藤氏のパワハラ疑惑などを告発した文書への対応の適否や、知事に求められる資質とは何なのかが主要な争点となった。

 文書問題は3月、元西播磨県民局長が告発して表面化した。斎藤氏は真実相当性がない誹謗(ひぼう)中傷だとして元局長を作成者と特定し解任した。元局長は改めて県の窓口に公益通報したが、県はその調査を待たず、5月に内部調査に基づき懲戒処分とした。元局長は7月に死亡した。 

 県側の対応を巡り、専門家らは「公益通報に当たり告発者の保護が必要」と指摘するが、斎藤氏側は「誹謗中傷であり、公益通報には該当しない」と一貫して否定してきた。

 文書が記した内容の真偽や対応の問題点は、県議会が設置した調査特別委員会(百条委員会)や、弁護士でつくる第三者委員会による究明が続いており、結論は出ていない。

 それでも斎藤氏への批判の高まりを受け、県議会は不信任決議を急いだ。結果を待たずに選挙戦に突入し、有権者の判断を難しくした側面は否定できない。

 斎藤氏は文書問題について「一つ一つの局面や状況で、取り得る最善の対応をしてきた」と主張しつつ、「反省すべきは反省し改める」と訴えた。今後は公益通報制度の運用改善に加え、職員との意思疎通や、壊れた信頼関係の再構築が必須となる。選挙で勝利したからといって疑惑が解消したわけではない。説明責任を引き続き果たさねばならない。

 県議会の責任も重い。今後の百条委では党利党略や感情論に走らず、丁寧な審議で全容解明に取り組むことを求める。

 ■政策論争は深まらず

 選挙に関心が高まった一方、政策論争が深まらなかったのは残念だ。

 文書問題以外にも、県政の課題は山積している。県財政は改善基調にあるものの、阪神・淡路大震災関連の県債(借金)の償還はなお続く。斎藤氏が県政の柱に据えて取り組んできた行財政改革や、地域経済の活性化の道筋をどう描くのか。若年層らの人口流出や過疎化にどう歯止めをかけるのか。県庁舎再整備への対応、南海トラフ地震などの防災・減災対策も急がれる。

 必要な施策を打ち出すには財源を確保しなければならない。県民の理解を得ながら事業の見直しにも大胆に切り込む手腕が問われる。 

 県議会との関係にも注文しておきたい。前回選で斎藤氏を推薦した自民党は独自候補を擁立できず、斎藤氏や前尼崎市長・稲村和美氏らの支援で分裂した。同じく斎藤氏を推薦した日本維新の会は離党した清水貴之前参院議員を支援した。全会一致で退任を迫った斎藤氏に県議会がどう向き合うか注目されるが、知事は議会との緊張感を保ちつつ対話を重ね、県政の正常化に努めるべきだ。

 選挙戦では、各陣営が交流サイト(SNS)を駆使し演説などの動画や写真を拡散した。無党派や若年層への浸透効果は大きく、斎藤氏を再選に押し上げた要因とされる。

 ■選挙運動巡る議論を

 一方で、真偽不明の情報や他陣営への攻撃などが飛び交う異様な展開となった。根拠のない主張や誤情報で対立をあおり、地域の分断を深めるような状況は看過できない。

 インターネット選挙運動の解禁から約10年が過ぎ、社会のデジタル環境も変化した。SNSを活用した「ネット世論」が投票行動に与える影響も無視できなくなっている。新聞など既存メディアの選挙報道にも厳しい目が向けられた。

 7月の東京都知事選でも問われたポスター掲示板や政見放送の在り方を含め、民主主義の根幹である選挙への信頼をどう保っていくべきか。言論や表現の自由などに配慮しつつ、ネットと選挙のあるべき姿を真剣に考えなくてはならない。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年11月18日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・11.16】:あす投票/県政再生へ冷静な判断を

2024-11-23 06:00:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【社説・11.16】:あす投票/県政再生へ冷静な判断を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・11.16】:あす投票/県政再生へ冷静な判断を 

 前知事の失職に伴う兵庫県知事選は、あす投開票を迎える。選挙戦はSNS(交流サイト)での舌戦が過熱し、真偽不明の情報や誹謗(ひぼう)中傷が飛び交う異様な展開になっている。

 「何が本当なのか分からなくなった」と戸惑う有権者の声も聞こえてくる。根拠のない発言や偽・誤情報に、投票行動が左右されることがあってはならない。いま一度、今選挙の出発点を整理しておきたい。

 今年3月、当時の西播磨県民局長が斎藤元彦前知事らのパワハラ疑惑などを告発した文書を報道機関などに配布したことに端を発する。前知事は、真実相当性がない誹謗中傷だとして県民局長を告発者と特定し、解任した。元県民局長は改めて県庁内の窓口に公益通報したが、県はその調査を待たず、5月に内部調査に基づき停職3カ月の懲戒処分とした。元県民局長は7月に自死した。

 一方、県議会は6月、調査特別委員会(百条委)を設置し、問題の調査を始めた。9月には半年におよぶ県政混乱の責任と「知事の資質」を問い、全会一致で斎藤氏への不信任を決議した。斎藤氏は失職を選び、自らも出直し選に打って出た。これが異例の知事選に至る経緯である。

 文書を巡る県の対応は適切だったのか。百条委で公益通報者保護法に詳しい複数の専門家は「文書配布は外部公益通報に当たる」「告発者の探索や不利益な取り扱いは禁じられている」と違法性を指摘し、斎藤氏は「法的に問題はない」と反論した。選挙戦では、斎藤氏以外の複数の候補者が県の対応を批判し、制度運用の改善を訴えている。

 斎藤氏によるパワハラの有無は、百条委や、弁護士でつくる第三者委員会が調査中で結論は出ていない。百条委の県職員アンケートでは140人が「目撃、経験などで実際に知っている」と答えた。斎藤氏は当初「パワハラかどうかは百条委や第三者委が判断すること」としていたが、選挙戦では「パワハラはなかった」と主張する場面も見られる。

 判明した事実と、調査中の問題、説明されていない疑惑を見極めなければならない。県議会は選挙後も全容解明に努める責任がある。

 各陣営の活発なSNS活用の裏で他陣営への攻撃や誤情報の拡散は加速するばかりだ。14日に稲村和美・前尼崎市長への支持を表明した県内29市中22市の市長は会見で、「正しい情報が伝わっていない懸念がある」と言及した。

 混乱と対立を収拾し、県職員や市町、なにより県民との信頼関係を立て直す重責を誰に託すか。異例ずくめの知事選を県政の再生につなげるため、冷静に判断し、悔いのない選択をしたい。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年11月16日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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