【衆院和歌山1区補選】:岸田総理が「2回も応援に行ったのに」落選…統一地方選での「維新の躍進」はブームなのか実力なのか
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆院和歌山1区補選】:岸田総理が「2回も応援に行ったのに」落選…統一地方選での「維新の躍進」はブームなのか実力なのか
4月の統一選前後半を終え、日本維新の会は吉村洋文氏が大阪府知事選、松井一郎氏の後継の横山英幸氏が大阪市長選でも圧勝。二階王国の和歌山1区衆議院補選でも維新が勝利。さらに奈良県知事選は、高市早苗衆議院議員の牙城を崩し大阪府以外で初の維新公認首長を誕生させた。<button class="sc-izhPXJ diavUp" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-izhPXJ diavUp" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button>
今回の統一選挙で大躍進した維新【写真/アフロ】(提供:FRIDAYデジタル)
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道府県議選では、大阪55議席、兵庫21議席、奈良14議席、京都9議席、そして神奈川でも6議席を獲得、後半選の東京では71人を擁立し68議席を獲得。馬場代表は地方議員と首長が600人以上という目標が達成しなければ代表を辞任と表明していたが、大幅に上回る774議席に到達。全国各地で自民以外の保守の選択肢となり大躍進し、大阪だけの政党ではなくなった。
「岸田総裁が2回も応援に行ったにもかかわらず落としたのは痛い。二階氏か世耕氏どちらが責任を取るのか」(閣僚経験者)
4月23日投開票の衆議院和歌山1区補欠選挙は自民公認の門博文氏と維新公認の林祐美氏が事実上の一騎打ち。二階俊博自民党元幹事長、そして世耕弘成自民党参議院幹事長のお膝元である和歌山に岸田総理が最終日含め2度も応援。さらに小池百合子東京都知事も最終日に二階氏と共に応援。維新は吉村洋文共同代表が3回、馬場代表も最終日に和歌山に応援に入りデッドヒートを繰り広げた。結果は維新の勝利で、維新が和歌山で衆議院の議席を初めて獲得。二階王国の和歌山に激震が走った。
統一戦の後半は東京で統一選が開催され、維新は71人の立候補で数多くのトップ当選者を含む68議席を獲得。首都圏では長年苦戦していた維新がついに大躍進した。
統一選前半の投開票日に馬場代表は「公明党との衆議院の関係をリセットする」と宣言。つまり、今まで公明党が候補を擁立する大阪4選挙区、兵庫2選挙区で維新は候補の擁立を見送って来たが、次期衆院選で維新が候補者擁立の可能性が浮上し、大阪府議会・大阪市議会共に過半数を獲得した維新の勢いからすると、公明党は大阪、兵庫の6議席を失う可能性もあり、大きな政局に発展する。
「自民公明が早期解散を行ってくれば、あきらかに維新つぶしと判断。問答無用で候補者を立てる」(藤田文武 維新幹事長)
20日に伊吹文明元衆議院議長が二階派の会合でこう語る。
「維新の勢いはすごい。われわれが政権を失った民主党政権の前夜に似ている」
維新はいよいよ大阪の政党でなく、関西全体と都市圏では大きな塊となり、次の衆議院選は、立憲に議席数が追いつき、野党第一党になる要素も出てきた。
思い出されるのは、民主党政権が誕生し自民党が下野。当時と今の維新は何が違うか? ‘09年に民主党の政権交代が行われたが、その前年、民主党の地方議会議席が大躍進した時に酷似している。
ただ、背景は大きく違う点がある。当時は、自民党の失策が続き、民主党は未知数だったが、反自民の受け皿として、大きな風が中心になり議席を増やした。今回の維新は、当然ながら風もあるが、大阪での改革の実績が、他の地域でも評価・支持されている根幹があり、吉村洋文共同代表のカリスマ的人気も加わって全国政党として大躍進する可能性が出てきた。
公明党との連立解消を目論む自民党重鎮は、維新の躍進を別の角度から見守りこう言う。
「維新が公明の選挙区で候補者を立てれば、間違いなく公明の議席は減る。公明との関係も変わるだろう」
‘10年に橋下徹氏と共に大阪維新の会を設立、日本維新の会代表も努め長年党をけん引してきた松井一郎氏。統一選前半をもって維新の党員も辞め政界を引退した。今まで幾度と党の分裂や揉め事は「重し」であるカリスマの松井氏が抑えてきた。
今後、組織が急拡大するにあたり、分裂の可能性もある。次の総選挙で、維新が野党第一党に躍り出るか。それとも風で終わるか。近い時期に行われる衆議院選挙で国民が答えを出すことになる。 ■FRIDAYデジタル
◆疑負と恫喝と脅迫で大阪府市の住民を分断した「日本維新の会」の躍進を許したのは、与党=自民党・公明党の国会議員を筆頭に都道府県市町村議会の議員の劣化と傲慢が最大の要因だ! 国民は、絶対に「日本維新の会」の躍進だけは、絶対に阻止すべきだ!
元稿:講談社 主要出版物 週刊FRIDAY DIGITAL 【政局・日本維新の会・選挙・衆院和歌山1区補選】 2023年04月29日 15:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。