路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【新刊紹介】:人間の証明 拘留226日と私の生存権 角川歴彦著

2024-09-30 00:01:30 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【新刊紹介】:人間の証明 拘留226日と私の生存権 角川歴彦著

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新刊紹介】:人間の証明 拘留226日と私の生存権 角川歴彦著 

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【社説①・07.06】:検事の定年延長 政権の介入を追及せよ

2024-07-06 07:20:50 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【社説①・07.06】:検事の定年延長 政権の介入を追及せよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・07.06】:検事の定年延長 政権の介入を追及せよ

 東京高検検事長だった黒川弘務氏の定年を延長した2020年の閣議決定を巡る情報公開訴訟で、大阪地裁は国に対し、文書開示を命じた。検察人事への政治介入は許されない。「法解釈の変更は黒川氏のためと考えざるを得ない」と断じた判決に従い、国は関連文書を早急に開示すべきだ。

黒川弘務氏

黒川弘務氏

 検察官の定年は検察庁法で63歳と定められ、国家公務員法の定年延長の規定は適用されていなかったが、当時の安倍晋三政権は法解釈を変更し、黒川氏の定年延長を閣議決定した。
 
 大学教授が関連文書の開示を求めたが、法務省は不開示としたため訴訟となった。裁判で国側は「黒川氏を目的とした解釈変更ではない」と主張したが、同地裁は定年延長が全国の検察官に周知されていないことを踏まえ、「黒川氏の退官予定日に合うよう、ごく短期間で進められたと考えるほかはない」と明確に述べた。
 
 当然の判断である。当時は森友学園や加計学園、桜を見る会を巡る疑惑、参院選広島選挙区での選挙違反事件など、政権に関連する疑惑が相次いで浮上していた。
 
 そのため「政権に近いとされる黒川氏を検事総長にするためだ」「検察への政治介入を許す」との批判が相次いだ。そんな国民の疑問にも応えた判決だった。
 
 結局、政府は検察官の定年延長を認める検察庁法改正案の成立を断念。黒川氏も賭けマージャン問題の発覚で辞職し、賭博罪で罰金20万円の略式命令を受けた。
 
 そもそも検察庁法は特別法であり、定年も同法の規定を優先する法原則がある。恣意(しい)的な解釈変更など許されるはずがない。
 
 何より検察官は独立性が求められ、政治権力を追及し得る存在である。時の政権の意向で恣意的な人事が行われれば、検察捜査に政治が介入する恐れも出てくる。
 
 国会審議を経ず、閣議だけで法解釈をねじ曲げた経緯は当然、国民に明らかにされなければならない。にもかかわらず法務省は「該当文書なし」と回答し、説明責任も果たさないまま放置してきた。許し難いことだ。
 
 法務省内の協議文書ばかりでなく、首相官邸とどんなやりとりがあったのか、国会でも厳しく追及し、解明すべきだ。不可解な定年延長の真相が明らかにされなければ、国民の「知る権利」や情報公開法の趣旨は踏みにじられる。

  元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年07月06日  07:19:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【こちら特報部】:法解釈の変更は「安倍政権の守護神」の「定年延長が目的」…黒川弘務元検事長をめぐる衝撃判決、その舞台裏

2024-07-06 07:19:50 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【こちら特報部】:法解釈の変更は「安倍政権の守護神」の「定年延長が目的」…黒川弘務元検事長をめぐる衝撃判決、その舞台裏

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:法解釈の変更は「安倍政権の守護神」の「定年延長が目的」…黒川弘務元検事長をめぐる衝撃判決、その舞台裏 

 東京高検検事長だった黒川弘務氏の定年延長に関する文書の開示を国に命じた6月27日の大阪地裁判決。国家公務員法の解釈変更を「黒川氏の定年延長が目的」と断じた判断は、安倍政権への批判が渦巻いた当時の記憶を呼び覚ました。衝撃の判決はどのように導かれ、検察OBはどう受け止めているのか。(西田直晃、山田祐一郎)

 ◆大問題だと国も分かっていたから「かたくなに認めてこなかった」

黒川弘務氏

黒川弘務氏

 「特定の人物のために法解釈をねじ曲げた事実を、裁判所が認めた意義は大きい。国が大問題だと分かっていたから、かたくなに認めてこなかった経過があぶり出された」
 
 今回の判決を、原告の上脇博之・神戸学院大教授(憲法学)が振り返る。自民党派閥の裏金問題を告発してきたキーパーソンだ。
 
 発端は2020年1月。改正前の検察庁法で、検察官の定年は63歳(検事総長は65歳)と決まっていた。ところが31日、当時の安倍晋三政権は閣議決定で、63歳の誕生日を控えた黒川氏の定年を半年間延長。歴代政府が「適用されない」とみなしてきた国家公務員法の定年延長制について、安倍氏は「(検察官にも)適用されるように法解釈を変えた」と国会で述べた。政権に近いとされる黒川氏を次の検事総長に据えるための「政治介入」と物議を醸した。

 ◆「アベノマスク」訴訟を断じた裁判長

 法務省はこれまで「黒川氏個人のためではない」という姿勢を示してきたが、今回の判決は「(理由は)黒川氏の勤務延長しかあり得ない」と断じた。解釈変更の閣議決定は黒川氏の退官予定日のわずか7日前。対象が黒川氏に限られ、他の検察官への周知がなかった点も考慮された。
 
 上脇氏が「大きな分岐点だった」と振り返るのが、元法務次官の辻裕教氏に対する昨年12月の証人尋問だ。「他の検察官への解釈変更の周知の有無を原告側が尋問した際、辻氏が『やっていません』と答えた。法解釈を一般化するのが行政の仕事だが、全く逆で、特定の人物のために動いていた事実が鮮明になった」
 
上脇博之氏

上脇博之氏

 今回の裁判長は、安倍政権がコロナ禍対策で全国に配布した「アベノマスク」を巡る訴訟で、政府に行政文書の開示を命じる判決を出した徳地淳氏。徳井義幸主任弁護士によると、証人尋問で「第三者として見れば、定年退職に間に合わせたように見えなくはない」と問いかけたという。「口ぶりから不信感がにじんでいた。当たり前の市民感覚を持っていた」

◆控訴したら「政府は批判を浴びるだけ」

 訴訟を通じ、法務省側は「黒川氏のためではない」との主張に終始。徳井氏は「証人尋問も拒否。うそを貫き通す構えだった」とみる。上脇氏は「出廷した官僚の胸中は分からない。『安倍政権の後始末だ』という思いもあったのかもしれない」と推し量る。
 
 一方、判決では、法務省と安倍内閣の相談に関わる文書の開示請求が、「折衝があった証拠がない」として退けられた。徳井氏は「記録の開示を求める訴訟では、文書の存在を原告側が立証する必要がある。相談があったかどうかは『職務上の秘密』とかわされるため、ハードルは非常に高い」と唇をかむ。上脇氏は「今後は国会の仕事だ。証人喚問でも、第三者委員会の設置でもいい。判決を受け止め、疑惑にふたをしないでほしい」と強調する。
 
 控訴期限は11日。原告側は訴訟の目的は達成したとして、控訴する意向はない。徳井氏は語る。「誰が見ても、
間違いない判決だ。国は控訴しても、あらためて批判を浴びるだけだ」

◆「どんなに有能でも定年には勝てない」政府は簡単に覆した

 判決は、検察官の定年にかかわる国家公務員法の解釈変更について「目的は黒川氏の定年を延ばすことにあった」と踏み込んで指摘した。検察OBはどうみているのか。
 
 元特捜検事の坂根義範弁護士は「裁判長の誠実さが見られる」と話す。徳地裁判長とは、司法試験合格後に研修する司法修習の同期。「短期間で解釈が変更され、黒川氏の退官に間に合うように進められたことの不自然さを指摘した。素直に事案を見て、国民の視点も踏まえた判断だ」と強調する。
 
2019年4月、「桜を見る会」であいさつする安倍元首相=東京・新宿御苑で

2019年4月、「桜を見る会」であいさつする安倍元首相=東京・新宿御苑で

 長年にわたり、63歳(検事総長は65歳)と定められていた検察官の定年。黒川氏と同期で元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「検事の世界では、どんなに有能でも定年には勝てないというのがあった。退官間近の検事はこの高い壁を意識してきた。それが政治的な動きの中でいとも簡単に変更された。これでは特定の目的のために恣意(しい)的な運用を許すことになる」と改めて問題視する。

 ◆「それだけ政権に便利な人だった」黒川氏

 黒川氏の定年が閣議決定で延長された2020年1月前後は、相次ぐ安倍政権の疑惑への検察の対応に批判が高まった時期。森友学園に関する財務省の文書改ざんや国有地の値引きについて、佐川宣寿元国税庁長官らを不起訴とし、検察審査会の不起訴不当議決を受けた再捜査でも再び不起訴とした。
 
 安倍氏の後援会による「桜を見る会」前日の夕食会を巡る疑惑で公設第1秘書が略式起訴されたが、安倍氏は不起訴に。河井克行元法相と妻の案里元参院議員の公選法違反事件も発覚していた。
 
参院予算委で検察庁法改正について答弁する安倍首相(当時)=2020年5月

参院予算委で検察庁法改正について答弁する安倍首相(当時)=2020年5月

 「安倍政権の守護神」とやゆされることもあった黒川氏。元東京地検検事の落合洋司弁護士は「特定の検事の定年が職務に支障を来すことは通常考えられず、定年延長の必要性はなかった。それでも延長されたのは、黒川氏がそれだけ政権に便利な人だったということだ」と指摘する。

◆「メンツもある」から国側も控訴せざるを得ない?

 今回の判決に対し、国側は「メンツもあり、控訴せざるを得ないのではないか」と落合氏は見通す。「控訴しなければ、これまでの主張がうそだったことになる。組織として認めることはしないはずだ」
 
 22年7月に安倍氏が死去し、昨年末には自民党派閥の裏金疑惑が浮上。東京地検特捜部が安倍派など派閥事務所を捜索したが、幹部議員の立件は見送られた。今回の大阪地裁判決の翌日に検事総長就任が閣議決定されたのが検察ナンバー2の畝本直美東京高検検事長で、SNSでは一連の処分への批判が出ている。
 
 前出の若狭氏は、大川原化工機事件や大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で冤罪(えんざい)が相次いでいることなどを挙げ、強調する。「いま検察は岐路に立たされている。危機的状況の検察の信頼回復へ畝本新総長の手腕が問われる」
 
 ◆デスクメモ
 アベノマスクの単価黒塗りを巡る訴訟で、国は「ない」としていたメールを「ある」に修正。「公にすると国の利益を害する」等の主張は退けられ、控訴も断念した。情報隠しは「政権への忖度(そんたく)」と識者。約3億枚調達され、約500億円が支払われた政策の結末だった。(本)
 

  元稿:東京新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【こちら特報部】  2024年07月03日  12:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・06.27】:「アンチヒーロー」を地で行く元検事正事件 検察の闇が見え隠れ

2024-07-05 07:40:00 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【政界地獄耳・06.27】:「アンチヒーロー」を地で行く元検事正事件 検察の闇が見え隠れ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・06.27】:「アンチヒーロー」を地で行く元検事正事件 検察の闇が見え隠れ 

 ★25日、大阪高検は元大阪地検検事正で弁護士の北川健太郎を準強制性交容疑で逮捕した。事件は検事正在任中の18年2月~19年11月だという。北川は1985年に検事に任官。大阪高検次席検事や最高検監察指導部長、刑事部長を歴任。大阪高検は記者会見さえも行わず、逮捕容疑の詳細もプライバシー保護という名目で明らかにされていない。報道を総合すると「逮捕容疑は検事正の時期で、当時の後輩の女性検察関係者に性的暴行をした疑い。女性は酒に酔って抵抗するのが困難な状態だったという。現場は検事正の官舎だった」。ただ、北川の検事正時代の事件がなぜ今表に出てきたのか。北川と言えば多くの人たちが忘れられない事件があった。

大阪地検検事正当時の北川健太郎氏

 ★それこそが森友事件だ。「大阪の国有地を学校法人に売却」という報道から始まった元首相・安倍晋三と昭恵夫人が大きく関与した事件。公文書改ざんを命じた責任者が財務省理財局長・佐川宣寿。近畿財務局・赤木俊夫さんが追い込まれ自殺したが、森友事件に関係した財務官僚38人全員を不起訴にしたのは北川の下にいた大阪地検特捜部長・山本真千子。山本はその後、函館地検検事正を経て大阪地検検事正。北川自身は定年前の19年11月に突然、検事正を退官し弁護士をしていた。

 ★「これでは4月から放送されていた警察や検察の不正による冤罪(えんざい)と戦い、疑惑の渦中にある検事正と対峙(たいじ)するTBS系ドラマ『アンチヒーロー』を地で行く話のようだ」(在阪司法関係者)。ベルトコンベヤー製造大手、NCホールディングスが27日開催の定時株主総会で北川を取締役に再任するとしていたが、逮捕されたとの報道に伴い、早速取り下げた。なぜ5年もたった今事件化され、逮捕に至ったのか。法務省や大阪検察の都合なのか、それとも森友事件などの無理な操作や裁判が政権側に不利にならぬよう安倍政権の隠蔽(いんぺい)が明るみに出たのか。アンチヒーローではそこから再捜査が始まるのだが、まさに検察の闇が見え隠れする。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年06月27日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・02.05】:2件の死刑判決「終身刑」を真剣に議論する時ではないのか

2024-03-12 07:50:00 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・02.05】:2件の死刑判決「終身刑」を真剣に議論する時ではないのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・02.05】:2件の死刑判決「終身刑」を真剣に議論する時ではないのか

 2件の死刑判決が重く心にのしかかる。36人が死亡した京アニ事件で、また甲府市で交際を断られた女子高生の両親を殺害、家に放火した当時19歳の少年に、いずれも死刑が言い渡され、甲府事件は刑が確定した。

 京アニ事件の判決では青葉真司被告(45)に妄想があったとしたものの、刑事責任能力はあるとし、被害者、遺族の悲しみは「たとえようもなく重い」とした。

 また甲府事件の遠藤裕喜被告(21)は、少年法の改正で18、19歳は特定少年とされて重罰化、実名公表となった。判決では「反省も謝罪の態度もない。19歳を考慮するにも限度がある」と死刑を言い渡した。

 2件の極刑裁判で、京アニの青葉被告について判決は不幸な生い立ちや社会に受け入れられなかったことにふれ、「何で自分ばかりが、と自暴自棄になった」としている。また甲府の遠藤被告の裁判で弁護側は「不適切な養育が原因で、被告は反省しないのではない。反省できないのだ」と主張した。

 私はかなり強固な死刑制度支持者だ。だが両被告の命を絶ってしまったら社会は、どうやって置いてけぼりの人をひとりでも少なくしていくのか。少年は何年かかろうと、反省できる人間にはなれないのか。問い続けることはできなくなってしまう。私たちは事件から何も学ばなくていいのか。

 死刑、無期拘束刑を残しつつ、終身刑の導入を真剣に議論する時ではないのか。

 アメリカでわが子を殺害されながら、死刑廃止に立ち上がった女性の言葉が胸に突き刺さる。

 -人を殺してはいけないと教えるために、あなたがたは、なぜ、もうひとつ命を奪おうとするのですか。

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2024年02月05日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:「中村、9番にお電話です」-。最近、見たテレビCMに思わず…

2024-02-21 07:15:30 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【筆洗】:「中村、9番にお電話です」-。最近、見たテレビCMに思わず…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「中村、9番にお電話です」-。最近、見たテレビCMに思わず…

 中村、9番にお電話です」-。最近、見たテレビCMに思わず笑う。主人公は新入社員の「森君」

 ▼先輩から「社外の人には(自分の)上司の名は呼び捨てでいい」と教えられたようだが、どう勘違いしたのか、社外からの電話を上司に取り次ぐ場合も呼び捨てと思い込んだらしい。森君から「中村」と呼ばれた部長の表情がおかしい

 ▼「森君」だけではなく間違える人が出てくるかもしれない呼び方の変更である。法務省は4月以降、刑務所などで受刑者の呼び捨てをやめて、「さん付け」にする方針を明らかにした

 ▼名古屋刑務所で刑務官が受刑者に暴行を繰り返していた事件を踏まえた対応という。受刑者に「さん」を付けることで刑務官の人権意識を高める狙いがあるという

 ▼これまで受刑者が刑務官を先生と呼ぶこともあったが、これも見直し、「さん」とする。受刑者も刑務官も同じ○○さん。犯罪ドラマを見慣れた身には違和感がないではないが、「さん付け」で刑務官に受刑者を同じ人として向き合う気持ちが強くなれば手荒なこともできまい。なによりも刑務官と受刑者の間の根っこにある対立感情が少しでも和らげば良い

 ▼受刑者の増長のようなものを心配する向きもあろうが、刑務所の目的が差別や復讐(ふくしゅう)ではなく更生にある以上、侮蔑的な呼び捨ては遠回りな気もする。「さん」の挑戦を期待を込めて見守る。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年02月21日  07:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【法制審議会】:「共同親権」導入へ議論3年、欠けていた「子の利益」の視点 離婚を経験した親たちの不安は消えず 

2024-01-31 06:10:50 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【法制審議会】:「共同親権」導入へ議論3年、欠けていた「子の利益」の視点 離婚を経験した親たちの不安は消えず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【法制審議会】:「共同親権」導入へ議論3年、欠けていた「子の利益」の視点 離婚を経験した親たちの不安は消えず

 法制審議会(法相の諮問機関)の家族法制部会は30日、離婚後も父母双方が子の親権を持つ「共同親権」を導入する民法改正要綱案をまとめた。離婚後は父母の一方のみが持つ「単独親権」に限る現行法を改め、父母の協議や裁判所の決定により共同親権の適用も可能になる。離婚後の子育てのあり方が大きく変わろうとする中、3年弱に及ぶ検討作業に携わった関係者や、離婚・離別を経験した親らは今、何を思うのか。(大野暢子)

 ◆DVなど念頭に共同親権を適用しない場合も

街頭で共同親権の導入に反対する人々

街頭で共同親権の導入に反対する人々

 離婚後の父母の双方に親権を与えることを可能にする民法改正は1898年の明治民法施行後、初めて。要綱案に沿った法改正が行われると、父母は協議離婚の際に、共同親権か単独親権かを選ぶことができるようになる。
 
 協議が整わなければ、裁判所が子の利益のため、親子や父母の関係などを考慮して「単独」か「共同」かを決める。要綱案ではドメスティックバイオレンス(DV)や虐待を念頭に「子の心身に害悪を及ぼすおそれ」や「父母の一方が他方から身体に対する暴力その他の心身に有害な影響を及ぼす言動を受けるおそれ」などが認められた時、裁判所は共同親権を適用しないと整理している。

 ◆子に関わる権利と義務を協力して果たす

 要綱案では、父母の一方が単独で親権を行使できる場面として
(1)一方のみが親権者であるとき
(2)他の一方が親権を行うことができないとき
(3)子の利益のため急迫の事情があるとき

の3つを定義した。
 
 親権とは、子の身の回りの世話や教育、どこに住むかの決定、財産管理などを行う親の権利と義務のこと。要綱案に沿った法改正が行われれば、離婚後に共同親権となった父母は、一方の親権行使が不可能な場合と急迫の事情がある場合を除き、双方が協力して、こうした権利・義務を果たすことになる。法務省幹部は「共同親権となった父母は、離婚後も子の重要なことはできるだけ話し合ってもらう必要があるだろう」と見通す。

 ◆3委員が要綱案に「反対」

 家族法制部会では30日、要綱案への裁決が行われ、賛成多数で了承された。参加委員21人のうち、3人が反対を表明。慎重派委員の訴えをきっかけに加わったDV・虐待を防ぐ取り組みの必要性などを盛り込んだ付帯決議は、内容が不十分だとして2人が反対した。
 
 部会の議論は非公開。出席者によると、部会長の大村敦志・学習院大法科大学院教授は了承に当たり、「全会一致が望ましかったが、今回は(異論が残り)採決になったほか、通常ではあまり実施しない付帯決議も付けた。異例だと思っている」との所感を語った。
 
 要綱案は、2月の法制審総会で決定された後、小泉龍司法相に答申される見通し。政府は今国会への法案提出を目指している。
 要綱案の中身について、離婚・離別を経験した人々からはさまざまな思いが聞かれる。

 ◆子と会えていない男性、いずれ裁判も検討

 「妻との関係が破綻したことは受け入れる。ただ、子どもとの関係は別だ」。約3年半前、妻が2人の子を連れて家を出て以来、子と直接会えていないという関東地方の男性は、取材にこう心境を述べた。
 
 男性は「子には父母の両方に育てられる権利がある」と考え、共同親権の導入に賛成してきた。今後、裁判で妻が親権者となったら、将来的に共同親権を求めて家庭裁判所に申し立てることも検討している。
 
 「離婚後も2人で子育てするという選択肢を法的に保障するのが共同親権。父母の話し合いも、親権争いに重きを置いた対立一辺倒ではなくなるはずだ」と期待する一方、要綱案には不安も抱く。「親権を決める際、子の意見を尊重するということが書かれていない。親に会いたくない子が無理に会わされ、会いたがっている子が会えないということが起きるのではないか」

 ◆転居も元夫の許可制になる恐れが…

共同親権を導入する要綱案の了承に抗議する法制審議会家族法制部会の委員ら

共同親権を導入する要綱案の了承に抗議する法制審議会家族法制部会の委員ら

 離婚後に元夫とトラブルになり、現在は住所を伝えずに高校生の子を育てているという女性は「共同親権になったら転居も元夫の許可制になるおそれがある」と危機感を強めている。「今の生活で精いっぱいのひとり親を、これ以上追い詰めないでほしい」というのが願いだ。
 
 実務家らの懸念も根強い。弁護士有志は1月24日、特に非合意型の共同親権は子へのリスクが高いとして、要綱案了承に反対する申し入れ書を法務省に提出。30日には、司法書士約2000人が参加する「全国青年司法書士協議会」も共同親権導入への反対を表明した。

 ◆父母双方の署名を求める場面が増えると…

 要綱案の了承を受け、元家裁調査官の熊上崇・和光大教授(司法犯罪心理学)は「共同親権が導入されると、医療機関や教育機関がトラブルを避けようと、子への対応に父母双方の署名を求める場面が増えるだろう」と指摘。父母の合意に時間がかかれば、子が不利益を受けると危惧し、「部会の議論は、これらのリスクへの検討がまったく不十分だ」と批判した。
 
 法制審部会は2021年春以降、離婚後の親権のあり方を計37回にわたって検討し、賛否を巡って時には激しい議論が交わされた。22年12月~23年2月に実施されたパブリックコメント(意見公募)では、共同親権と単独親権が併記され、団体からの意見では「共同」、個人からの意見では「単独」を支持する意見が多いなど賛否が割れた。

 ◆福祉分野の議論はほぼ手付かず

 部会は23年4月、複数の委員が最後まで慎重意見を訴える中、共同親権導入の方向性をまとめた。当時は話し合いで合意した父母への適用が想定されていたが、法務省は23年6月、父母が対立状態でも家裁の判断次第で共同親権の適用を可能にする制度案を示した。
 
 法務省幹部は取材に「慎重論にも配慮しつつ、丁寧に議論を重ねてきた」と強調する。要綱案には離婚後に養育費が支払われない問題への対策として、別居親への「法定養育費」の義務化も盛り込まれたが、委員の一人は「部会の性質上、民法の範囲内での議論にとどまった。子の利益に直結する福祉分野の議論はほぼ手付かずで、忸怩(じくじ)たる思いだ」と語った。
 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・法務省・法制審議会(法相の諮問機関)の家族法制部会】  2024年01月31日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:検事の供述誘導 不適正な捜査は個人の責任か

2023-12-31 05:01:10 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【社説②】:検事の供述誘導 不適正な捜査は個人の責任か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:検事の供述誘導 不適正な捜査は個人の責任か

 不正の摘発という大義のためには、多少の行き過ぎは許されると考えているのなら、それは大きな誤りだ。検察は、国民の不信感を重く受け止める必要がある。

 2019年の参院選を巡る河井克行元法相の買収事件で、最高検は、東京地検特捜部の検事が当時の広島市議に行った任意の事情聴取について、「不適正だ」とする調査報告書を公表した。

 市議は当初、元法相から受け取った現金の趣旨について、買収資金だという認識を否定していた。だが、検事は聴取の際、「議員を続けてほしい」と述べたほか、状況次第では市議の自宅を捜索することもほのめかした。

 市議は、否認すると起訴されて有罪になり、失職すると考えて自白調書に署名したという。報告書は「検事の発言は市議に不起訴を期待させ、否認した場合は強制捜査という不利益が生じることを示唆したものだ」と指摘した。

 贈収賄や選挙買収など密室で行われることが多い事件の捜査は、当事者の供述が重要だ。それだけに、取り調べでの相手の言い分を吟味する姿勢が欠かせない。検事は、厳正に真実を究明する自覚を欠いていたと言う他ない。

 この事件では、他の地元政治家らからも「不当な取り調べを受けた」という声が相次いだ。起訴された市議ら5人の判決で、広島地裁は「不起訴を前提とした取り調べがあった」などと指摘した。

 5人の取り調べを担当したのは、それぞれ違う検事だった。しかし、最高検は、検察内部のヒアリングの結果などから、不適正な取り調べを組織的に指示した事実はなかったと結論づけた。

 本当に検事の個人的な資質の問題なのか。報告書には、問題の背景や動機への言及さえほとんどない。第三者を入れない身内の調査に、市議らから「甘い」という批判の声が出たのは当然だ。

 供述の誘導が組織的な指示ではないとしても、何が何でも自白させるよう求める無言の圧力などはなかったのか。検察は、個人の責任に終わらせず、自白偏重と批判される捜査手法を含め、組織として再発防止を図るべきだ。

 検察は現在、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件の捜査を進めている。 恣意しい 的で不公正な取り調べだと再び非難されないように留意する必要がある。

 検察には、捜査から起訴までを一貫して担う強力な権限がある。それを支えるのは国民の信頼であることを忘れないでほしい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年12月27日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【法務省】:「父母の紛争が続けば子どもに悪影響」 共同親権議論大詰めの法制審 離婚トラブル経験者らがなお不安なことは…

2023-12-25 06:10:50 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【法務省】:「父母の紛争が続けば子どもに悪影響」 共同親権議論大詰めの法制審 離婚トラブル経験者らがなお不安なことは…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【法務省】:「父母の紛争が続けば子どもに悪影響」 共同親権議論大詰めの法制審 離婚トラブル経験者らがなお不安なことは…

 離婚後の共同親権導入を検討する法制審議会(法相の諮問機関)の部会は2024年1月の取りまとめに向け、詰めの議論を進めている。12月19日に公表された要綱案の原案には、共同親権にすると配偶者間の暴力や虐待で子の利益を害する恐れがある場合は単独親権とする方向性が示された。政府は通常国会に制度を導入するための民法改正案の提出を見込むが、部会には根強い慎重論があり、ひとり親らの間でも懸念は消えていない。(大野暢子)

 親権 子の身の回りの世話や教育、住む場所の決定、財産管理などを行う親の権利と義務。現行民法は、婚姻中の父母は共同で、離婚後はいずれか一方が行使すると定めている。話し合いで離婚する父母には、どちらが主に子の世話をするかや、面会交流、養育費の分担などについて、子の利益を最優先に決めるよう求めている。

離婚後共同親権の導入に不安を訴える女性

離婚後共同親権の導入に不安を訴える女性

 離婚後共同親権は、離婚で子と疎遠になった親らの間で導入を望む声が高まり、2011年の民法改正時に衆参両院の付帯決議に「検討」が明記された。法務省幹部は「離婚後も、協力して子育てする父母が増える可能性がある」と期待される利点を話す。
 導入を求めてきた立命館大の二宮周平名誉教授(家族法)は、離婚後の面会交流や養育費の支払いが十分でない背景に、単独親権しか認めていない現行制度があると指摘。「子が父母双方に養育される権利を保障する必要がある」と話す。
 さらに「父母は未練や執着、反発から抜け出し、子のために協力するビジネスパートナーのような関係を築くべきだ」と強調。離婚する父母に「親ガイダンス」の受講を義務付けるなど支援体制の充実も求める。

◆「生活がもっときつくなる」大きい負の側面

 一方、元配偶者と距離を置きたいと考えるひとり親らにとって、共同親権の導入は負の側面が大きい。
 「子を巡る係争が増え、生活がもっときつくなる」。共同親権に関する都内の集会に参加した女性は涙声でこう語った。
 ささいなことで激高する夫は妊娠中、子に障害があると分かると「おまえの責任だ」と女性を責めてきた。別居後、夫が申し立ててきた面会交流調停にかかる弁護士費用や、精神的な苦痛からうつを発症したことで必要となった通院費など、100万円超の負担がかかったという。

◆虐待などの物証を示せなければ、元配偶者との関係継続

 約150の個人・団体が参加する「『離婚後共同親権』から子どもを守る実行委員会」によると、同様の相談が離婚トラブルの経験者からやまない。虐待などをする親は共同親権の対象外とされても、被害者が物証を示せなかった場合に共同親権が適用され、元配偶者との関係を続けざるを得なくなるケースが想定されるからだ。
 関係者によると、19日の法制審部会では、原案の内容におおむね賛同する声が相次いだ。一方で、複数の委員から「実際に子を世話する親の安全・安心を守る規定がない」などと慎重な意見もあった。

◆法制審部会委員内にも「原案は拙速」の声

 お茶の水女子大の戒能(かいのう)民江名誉教授、ひとり親支援の認定NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の赤石千衣子理事長の2委員は、原案への意見書を提出した。共同親権では父母の紛争が続いて子に悪影響が出ると危惧し、「共同親権は父母の真摯(しんし)な合意がある場合に限定するべきだ」と主張。現段階での要綱案の採決は「拙速だ」として、来年1月以降も議論を継続するよう求めた。
 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・法務省・離婚後の共同親権導入を検討する法制審議会(法相の諮問機関)の部会】  2023年12月25日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・09.11】:桜井昌司さんの霊前に2つの「記念日」届けたい 無実の罪で29年間の服役

2023-10-16 08:01:00 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・09.11】:桜井昌司さんの霊前に2つの「記念日」届けたい 無実の罪で29年間の服役

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・09.11】:桜井昌司さんの霊前に2つの「記念日」届けたい 無実の罪で29年間の服役 

 8月23日死去、31日ご葬儀。日にちがたってしまったが、この方の訃報にはどうしてもふれておきたい。無実の罪で29年間も服役した布川事件の桜井昌司さんが亡くなった。76歳だった。

 最後にお会いしたのは昨年10月。自身を描いた映画「オレの記念日」が完成、大阪の劇場で舞台あいさつされた時だった。がんと闘病中だったが「医者が2年という余命宣告を1年超えたよ」と、舞台の合間に元気に京都を往復されていた。

 バンド演奏に詩作り。何事にも前向きで「この人生不運だったが、不幸ではなかった」と言い切る。だが冤罪(えんざい)に泣く他者のことになると柔和な表情は一変する。日野町事件、大崎事件、もちろん袴田事件。不当な判決や決定の場には決まって桜井さんの怒りをたぎらせた顔があった。その一方で冤罪をなくすことは、犯人をでっち上げた警察官、検察官、無実の人に不当な判決を下した裁判官、生涯もだえ苦しむこの人たちを楽にしてあげることにもなるという。

 水戸市で行われた葬儀では、そんな桜井さんが刑務所内で「人生にはいつか春が来る」の思いを込めて作詩した「ゆらゆら春」を合唱。やさしかった桜井さんの思い出に、唇をふるわせている人もいたという。

 不当な無期懲役の判決が確定した日も、息子の無罪を訴えて駅に立ってくれた父が亡くなった日も、みんな「オレの記念日」にしてきた桜井さん。いまも検察の陰湿執拗(しつよう)な審理妨害が続く袴田事件の87歳、巌さんの再審無罪確定。そして生涯の念願だった再審法の制定。この2つの新たな記念日を、1日も早く桜井さんの霊前にお届けしたい。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2023年09月11日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.31】:悪知恵の限り尽くした特捜検事調べ

2023-08-14 08:01:30 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.31】:悪知恵の限り尽くした特捜検事調べ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.31】: 悪知恵の限り尽くした特捜検事調べ 

 少し前のこのコラムに、袴田事件で審理の引き延ばしを図る検察に、陰湿、陰険、姑息(こそく)、傲慢(ごうまん)…などと書いて、一瞬、書きすぎ? と思ったのだが、これでもまだ足りなかったようだ。

 参院選に立候補した妻のため広島の県議、市議らに2900万円をバラまいた河井克行元法相(服役中)の事件で、30万円を受け取ったとして起訴された元広島市議の任意取り調べの録音、録画データを読売新聞が入手。特捜検事のあからさまな自白誘導をスクープした。

 「お金は選挙応援のためとは思わなかった」という当時市議だった男性に「河井(元法相)だけ処罰できたらいいんだ」と持ちかけ、起訴、有罪となれば議員資格を失うことをちらつかせて買収の自白に誘導する。

 元法相の裁判に検察側証人として出廷させるに当たって一問一答のリハーサル。買収の認識を否定する元市議に「調書に取られた通り(買収)と言い切っておこう」。さらにこの一問一答は「なかったことに」と口止めする音声も残っていた。

 まだある。特捜事件は調べの全面可視化が義務づけられているが、任意調べは部分録画が認められている点に着目し、買収の認識を否定した場面はカット。「(買収は)調書の通りか」という質問に「はい」と答えるシーンだけが録画証拠として提出されていた。

 まさに悪知恵小知恵の限りを尽くした特捜検事調べ。これまでこうして無辜(むこ)の民を一体、何人罪人に仕立て上げてきたことか。マイナカードと同様、メディアの各種世論調査で1度、「検察は国民にとって必要か」「組織を見直す必要があると思うか」といった質問を設けてみたらどうだろうか。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2023年07月31日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.17】:検察の「とんでもないこと」袴田事件有罪立証へ

2023-08-14 08:01:10 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.17】:検察の「とんでもないこと」袴田事件有罪立証へ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.17】:検察の「とんでもないこと」袴田事件有罪立証へ 

 〈有罪立証 こだわる検察〉〈弁護団「組織のためか、がっかり」〉(朝日)〈「無罪」公算大 信頼失うリスク〉〈弁護団「議論蒸し返しだ」〉(毎日)〈検察主張に厳しい目〉〈弁護団憤り「人生を何だと…」〉(読売)〈「真の自由」また遠のく〉(東京)。

 袴田事件の再審裁判で検察は先週、改めて袴田巌さん(87)の有罪立証をして行くと言い出した。ここに取り上げたのは、それを報じる新聞各紙の見出しだ。

 新聞記者が最初に中立、公平を徹底的にたたき込まれるのは、刑事、民事を問わず双方が争う裁判記事だ。だが、そんな約束事はここではどこかに吹っ飛んだ。

 再審を決めた東京高裁に証拠捏造(ねつぞう)を指摘された「検察内部の不満が後押しした」(朝日)。メンツ、保身のためだけの審理引き延ばし。記者の憤りが伝わってくる。

 そんななか、肩の力がすーっと抜ける場面もあった。記者会見で姉のひで子さん(90)は「検察だから、とんでもないことをすると思ってました」。隣に座る弁護団の小川秀世事務局長が「ちょっと、ちょっと、それを言っちゃあ…」とばかりに肩を引き寄せたが、「57年も闘ってきたんです。2~3年長くなったってどうってことない」ときっぱり。会見場にやわらかな安堵(あんど)の空気が流れるのが、テレビ局のスタジオで見ていた私にも伝わってきた。

 だけど90歳と87歳。ふたりのこの先の命の時間を日々削っていく権利が、一体だれにあると言うのか。

 権威、権勢、保身、メンツ、陰湿、陰険、姑息(こそく)、傲慢(ごうまん)、不遜…。いま国民が望んでいるのは、こんな検察の「とんでもないこと」を毅然(きぜん)とはね返す裁判所の姿だ。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2023年07月17日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【斎藤健法相】:外国籍の子どもへの在留特別許可付与へ…立憲「遅きに失したが、歓迎したい」

2023-08-05 06:01:20 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【斎藤健法相】:外国籍の子どもへの在留特別許可付与へ…立憲「遅きに失したが、歓迎したい」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【斎藤健法相】:外国籍の子どもへの在留特別許可付与へ…立憲「遅きに失したが、歓迎したい」 

 斎藤健法相は4日、臨時の記者会見を開き、日本で生まれ育ち、在留資格のない18歳未満の外国籍の子どもに、在留特別許可を与えると発表した。

斎藤健法務大臣

斎藤健法務大臣

 対象となるのは、法改正前に日本で生まれ育った在留資格がない子どもおよそ200人。法務省はこのうち7割に対して、許可する見込みだという。斎藤氏は「わが国で生活することを真に希望していると認められる子どもについては、在留特別許可をしたいと考えています」と語った。

 今年6月に通常国会で成立した改正入管法では、強制送還の措置が停止される難民認定の申請を原則2回までにすることになったが、日本で生まれ育った子どもについては野党側から配慮するよう要望が出されていた。

 これを受けて立憲民主党法務部門長の牧山ひろえ氏は「『子どもの権利条約』にのっとり、子どもの最善の利益を最優先とするチルドレン・ファーストは、わが党の重要政策の1つでもあり、政府の方針は遅きに失したものの、歓迎したい」とコメントを発表した。

 その上で「これまで日本政府は、例えば『親が退去強制に従えば、子どもには在留特別許可を出す』というように、子どもの利益を無視し、家族の分断を助長するような判断を行ってきた。そもそも『子どもの権利条約』は『子どもがその父母の意思に反し分離されないこと』を求めているが、日本政府は『入管法による退去強制の場合には親子の分離は許される』という解釈宣言をしてきた。政府がこうした基本姿勢の誤りを認め、今回対象となった子どもたちも含め、親子が切り離されることのない運用が確実に実施されるよう求める」とした。

 来年にも施行される予定の改正入管法については「送還停止となる難民認定の申請回数を制限するなど、極めて問題が多く、すでに国連人権機関等から国際法違反の疑いが指摘されている。立憲は、あらためて、難民を適切に認定・保護することのできる、政府から独立した第三者機関の創設と国際基準にのっとった難民等の保護を強く求める。あわせて日本に暮らす外国籍の皆さんが、安心して生活できるような多文化共生社会の創造に向け、今後とも全力を挙げる決意である」と訴えた。

  元稿:東スポ WEB 主要ニュース 政治 【政策・法務省・日本で生まれ育ち、在留資格のない18歳未満の外国籍の子どもに、在留特別許可を与えると発表】 2023年08月04日  18:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.03】:袴田事件再審 迷走どころか暴走繰り返す検察 積み重なる耐えがたいほど正義に反する日々

2023-07-31 08:02:10 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.03】:袴田事件再審 迷走どころか暴走繰り返す検察 積み重なる耐えがたいほど正義に反する日々

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・07.03】:袴田事件再審 迷走どころか暴走繰り返す検察 積み重なる耐えがたいほど正義に反する日々 

 7月に入り、目を凝らして見ていることがある。57年前、静岡で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(87)について、この春、東京高裁が検察の抗告を棄却。静岡地裁での再審開始が決まった。

 あれから4カ月。この間、袴田さんの支援集会には9年前、初めて静岡地裁で再審開始を決定、「これ以上、袴田さんを拘束することは耐えがたいほど正義に反する」と異例の死刑囚釈放を決めた村山浩昭元裁判官も出席。袴田さんや姉のひで子さん(90)と面会。再審法制定の必要性を語られた。

 だが検察は、この流れを尻目に迷走どころか暴走を繰り返す。4月、裁判所、検察、弁護側の初の3者協議で「改めて有罪立証するかを含め論点整理に3カ月かかる」と、いきなり7月10日までの猶予を要求。これまで計3回開かれた協議でも方針は示さないままだ。

 それどころか毎日新聞によれば、高裁決定で「捏造(ねつぞう)された可能性がある」とされた5点の衣類について「色合いなどもう1度、調べる」とする動きがあるという。一体、今月10日の期限直前に、裁判官が“デッチ上げ”と見ている証拠から何を引き出そうというのか。

 事件から半世紀。「もう何が起きてもがっかりすることはありません」というひで子さん。ただ「死刑囚でない普通の巌と、この先、半日でも1日でも長く暮らしたい」と涙ぐまれる。

 先日、これまで3度も再審が認められた鹿児島県の大崎事件で、福岡高裁宮崎支部は検察の抗告を認め、原口アヤ子さんの訴えを退けてしまった。原口さん95歳。

耐えがたいほど正義に反する日々が、ここでも積み重なっていく。

 

 

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2023年07月03日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」】:刑法改正案が衆院可決…性犯罪処罰のハードルは上がったのか、下がったのか?

2023-06-02 07:48:50 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」】:刑法改正案が衆院可決…性犯罪処罰のハードルは上がったのか、下がったのか?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」】:刑法改正案が衆院可決…性犯罪処罰のハードルは上がったのか、下がったのか?

 『(性行為を)同意しない意思を形成、表明、若しくは全うすることが困難な状態に陥ったことが、この罪の成立には必要ですので、これらが認められなければ成立しないことに成ります。』(松下裕子・法務省刑事局長)

<picture>法務省(C)日刊ゲンダイ</picture>

          法務省(C)日刊ゲンダイ

                ◇  ◇  ◇

 これは、5月24日の衆議院法務委員会での、「被害者は同意しない意思の形成、表明、全うな困難はなく、最初から同意しないと言い続けているのに、相手が暴行も脅迫も使わずただひたすら進んで、そして終わってしまったら不同意性交等罪に該当しますか?」、という質問に対する法務省刑事局長の答弁だ。

 わけがわからん。そもそも不同意性交等罪を作りたかった声の大きな人たちは、その理由を、

『嫌だといってる相手に無理やりしたらレイプ。法で罰すべきだ』

 といっておった。

 当たり前じゃ。あたしもそれには賛成よ。

 だけど、今回の新法はそうなっていないんじゃない? その条文に、『嫌だと言ったら』ということが書かれてないから、逆に『嫌だと言っても』、その上に『困難』である事情が認められないと、法律上レイプと認定されないことが出てくるかもしれない。

 これでは、性犯罪処罰のハードルが上がったのか、下がったのか? 

 どうして、こんなことになったのか? 法制審議会の議事録に書かれてあった。

 簡単にいうと、

『嫌ですって言ったら犯罪です、という法律を創ったら、被害者に嫌だと言う義務を課すこと、になってしまうから適当でない』

 からなんだって。

 結局さ、『嫌だと言えない人を含め、すべての人を救おう』とするあまり、『嫌だといえる多くの被害者を救えない』ことになったわけ。

 もう一度いう。どうしてこんなことになったのか? 自称・政治に影響力のある口うるさいフェミニストたち、そのフェミと仲良くやってる政治家たち、ちょこっと頭悪いかも。

室井佑月
著者のコラム一覧
 ■室井佑月 作家

 1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載・「室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」」】  2023年06月02日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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