【埼玉・八潮の陥没事故】:穴が拡大し2つが1つに 74歳男性救助続く 下水を川に流す異例の緊急放流も
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【埼玉・八潮の陥没事故】:穴が拡大し2つが1つに 74歳男性救助続く 下水を川に流す異例の緊急放流も
埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故で、地元消防などは発生3日目となる30日午前、運転手とみられる男性(74)の救助活動を続けた。消防によると、陥没によってできた二つの穴が、同日未明に起きた崩落でつながり、穴の範囲が拡大。崩落は断続的に続いており、二次災害への警戒が高まっている。
県によると、崩落でつながってできた穴の大きさは約20メートル。消防は、内部に積み重なったがれきや土砂をかき出すため、重機を穴の中に入れる方法を検討している。
現場の地下にある下水道管が破損しており、県は穴の中の水量を減らすため、下水を川に流す緊急放流を29日深夜に始めた。下水の緊急放流は異例で、東日本大震災の際にも実施されたという。
同県春日部市のポンプ場からポンプ車で下水をくみ上げ、ホースを使って近くの新方川へ流している。塩素で川の汚染を防ぐ対策も行っている。期間は未定としている。
県内12市町の約120万人を対象に、県が28日から求めている下水道の利用自粛も続いている。現場近くに住む無職男性(83)は「3日も通行止めになって不便だ。下水の使用もどれくらい控えればいいのか分からない」と不安げに話した。
県警は現場の半径200メートルの住民に避難を呼びかけており、八潮市によると30日午前9時時点で約20人が近くの中学校の体育館に避難している。
事故は28日午前9時50分ごろ、陥没を目撃した男性が110番した。救助作業は、トラブルなどによる中断を挟みながら続いている。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・事故・埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故】 2025年01月30日 13:05:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。