路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【中山知子の取材備忘録・12.25】:「首相退陣はサミットの日本開催年に多い」岸田首相が永田町あるあるジンクスに臨む2023年

2023-01-31 07:45:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・12.25】:「首相退陣はサミットの日本開催年に多い」岸田首相が永田町あるあるジンクスに臨む2023年

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・12.25】:「首相退陣はサミットの日本開催年に多い」岸田首相が永田町あるあるジンクスに臨む2023年

 2022年も残り1週間。永田町をめぐっては今年、安倍晋三元首相の銃撃死という衝撃的な出来事が起き、この銃撃事件を機に自民党をはじめ国会議員と旧統一教会との関係が表面化。野党や世論に押し切られる形で、旧統一教会の被害者救済新法成立に動いた岸田政権では閣僚の辞任ドミノが続いて大ピンチに陥ったが、支持率が急落した低空飛行のまま岸田首相は政権運営を続けている。

岸田文雄首相(2022年7月18日撮影)
岸田文雄首相(2022年7月18日撮影)

 年末恒例の大仕事である2023年度当初予算案が閣議決定され、国会ははや、年末年始モード。各所で「良いお年を」の声が聞かれるが、「政治とカネ」の秋葉賢也復興相の交代(という名の更迭)に、首相がいつ踏み切るかという大きな宿題がまだ残っている。年の瀬まで、閣僚の「辞任ドミノ」でばたつきそうな様相で、今年の岸田政権を象徴するような景色だ。

 来年2023年は、5月に岸田首相がが地元の広島で議長を務めるG7サミットが予定される。首相の思い入れは並々ならぬものがあるとされるが、「悲願」でもある広島サミットを機に、政治が動き始めるかもしれない。

 というのも、永田町には「日本でサミットが行われる年には政権が替わる」というジンクスがあるからだ。首相はそのジンクスに直面することになる。

 時の首相や政権に絡む永田町のジンクスといえば、「子(ね)年の政変」「中日がリーグ優勝した年は時の政権が退陣」「首相公邸に入居した首相は短命」などいくつかあり、実際そのとおりになったケースがかなり多い。近々では「日本で五輪開催の年→時の政権が退陣」が話題になったが、1964年東京大会の池田勇人氏、1972年冬季札幌大会の佐藤栄作氏、1996年冬季長野大会の橋本龍太郎氏に続き、1年遅れで東京大会が行われた2021年、菅義偉前首相が退陣して就任したのが、岸田首相。実際の開催年だった2020年も安倍氏が退陣しており、「永田町と五輪のジンクスは生きていた」と大きな話題になった。

 「サミット開催年に政権が替わる」のジンクスについて、過去のケースを見ると、

 ▼1993年(平3)東京サミット 宮沢喜一首相が退陣、非自民の細川連立政権が誕生。自民党が下野

 ▼2000年(平12)沖縄サミット 開催準備を進めていた小渕恵三首相が急逝し、森喜朗内閣が誕生

 ▼2008年(平20)洞爺湖サミット 福田康夫首相がサミット後に退陣し、麻生太郎内閣が誕生、という流れだった。

 前回2016年(平28)の伊勢志摩サミットは、「安倍1強」の第2次安倍政権で、このジンクスは当てはまらなかった。また、日本で最初に行われた1979年(昭54)東京サミット、次の1986年(昭61)東京サミットも開催年に首相の退陣はなかったが、開催翌年に時の首相(大平正芳氏、中曽根康弘氏)がそれぞれ交代、退陣(大平氏は参院選中に急死)している。日本でのサミット開催と政変の関係は、全くないとは言い切れないのだ。

2016年の伊勢志摩サミットの際、報道陣に配布された記念品。日本開催ということで日本酒や熊野筆などがあった(2016年5月撮影)
2016年の伊勢志摩サミットの際、報道陣に配布された記念品。日本開催ということで日本酒や熊野筆などがあった(2016年5月撮影)

 岸田首相は今月に入って、防衛費増額をめぐる増税をはじめ、次世代原発の開発や建て替えの推進、既存原発の60年超の運転を認める方針を含め、政府の原発政策の基本方針大転換に踏み切るなど、賛否が割れる政策にどんどん着手。「支持率の低い首相がやるとは」「支持率が低いから割り切っているのでは」などの声が出る中、その「突き抜け方」の背景に、関心が集まっている。

 ただ、首相を取り巻く環境が厳しいのは変わりはない。2023年も苦しい政権運営が続けば、「サミット花道論」が出かねないとも、永田町ではささやかれている。「日本開催サミット年の政変」というジンクスをクリアするのか、足もとをすくわれるのか。広島サミットは5月。そんなに時間はない。【中山知子】

 中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2022年12月25日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中山知子の取材備忘録・12.18】:岸田首相、ガス抜きしても「党高政低」で紛糾した防衛増税議論 説明力という決定打欠如

2023-01-31 07:45:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・12.18】:岸田首相、ガス抜きしても「党高政低」で紛糾した防衛増税議論 説明力という決定打欠如

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・12.18】:岸田首相、ガス抜きしても「党高政低」で紛糾した防衛増税議論 説明力という決定打欠如 

 岸田文雄首相が、一気呵成(かせい)にまとめようとした防衛費増額をめぐる増税方針が、自民党内の3日間の議論でもまとまらず、結論を先送りした生煮え&玉虫色の決着で、年内の党内バトルの幕を閉じた。岸田首相側と、自民党の「今の増税は反対」議員側の双方の顔が立つ形を取ることで、形の上ではまとまったように見えるだけで、議論の方向性はまとまっていない。「15日の決着ありき」という、増税方針とまったく同じ、中身ではなく表面的な見え方を優先した岸田首相と、首相方針への反対、疑問が渦巻く党内。増税の時期は来年決めることになり、来年も議論を続けるという落としどころに落ち着いただけだった。

「岸田ノート」に記された国民の声はどう生かされているのだろうか(2021年10月撮影)

 「岸田ノート」に記された国民の声はどう生かされているのだろうか(2021年10月撮影)

 自民党で行われた所属議員が意見を言える計3日間の会合では、怒号が飛び交う日もあった。「やるべきではない」「無理がある」「あり得ない」。反対派の議員が開いた会合では「不信任に値する」と、野党のような発言もあった。

 政権と自民党の力関係を、気象予報に例える形で第2次安倍政権時に定着したワード「政(政権)高党低」とは対照的に、「党高政低」といわれる力関係の変化がにじんだ機会でもあった。

 賛否さまざまな意見があっても、最後はまとまるというのが、自民党で長く続いてきた「伝統のお家芸」だが、今の状態では、来年、またもめることは避けられない。もめごとが先送りされただけだ。そもそもこの3日間の議論も、反対派の議員に持論を言わせる「ガス抜き」の場。過去にも党内対立があった議題でも同様の対応はあったが、2日目の議論の際には「官邸は、我々(反対派)の体力が消耗するのを待っているのだろう」という声も聞いた。日に日に賛成派の議員の出席が増えるなど、表面的な決着ありきの舞台は、しつらえられていた。

 自民党のように所属議員の多い政党の人は、数の力の大切さを知っている。前述した、まとまっていなくても表向きはまとまったように見せる「伝統芸」は、酸いも甘いも知り尽くした自民党ならではだと思っている。逆に、政権時代に消費税増税をめぐって党内議論がまとまらず、結果的に分裂した旧民主党を取材していた頃は、日付が変わってもまとまらない党内議論を、会議室前の廊下に座って待ち続けたものだった。

岸田首相の防衛増税方針を受けて開かれた自民党政調全体会議では、異論が噴出(2022年12月9日撮影)
岸田首相の防衛増税方針を受けて開かれた自民党政調全体会議では、異論が噴出(2022年12月9日撮影)

 政治には「落としどころ」が大切といわれる。それでも、今回ばかりは「いい落としどころではない」と話す自民党議員もいた。

 今回の党内バトルを生んだのは、ひとえに岸田首相の説明が足りず、根回し不足が一因だった。水面下での党幹部へのさまざまな働きかけはあったようだが、それが自民党内、ひいては国民に伝わる時間はほとんどなかった。「防衛」も「増税」も、日本人にとってはともに、敏感になってしまうキラーワード。これがダブルで重なった「防衛増税」だけに、突然首相の指示、方針表明があればびっくりするのも無理はない。

 耳に痛い話でも、昨今の国際情勢を考えれば、防衛力を進化させることに、耳を傾ける向きもあるはずだ。方針表明から決定まで1週間ではなく、増税の話であっても正面から正々堂々と説明を続けていたら、もう少し風向きも違ったのではないかと感じる。

 岸田首相は「聞く力」を重視し、12月8日に、サッカー日本代表の森保一監督の「森保ノート」と交換した「岸田ノート」に、国民の声を書き留めているのが売りだった。書き留めるのは、聞いた内容を実現に向けて参考にするためだろうが、もしかしたら今は聞きっぱなしの状態ではないだろうか。聞きっぱなしでは、自身の血肉になって、それを自身の言葉とする機会も限られてしまう。

 岸田首相の「話す=説明する力」の不足は、今回に限ったことではない。安倍晋三元首相の国葬になぜ踏み切ったのか問題の際にも批判が出たし、臨時国会で続いた大臣3人の更迭の際にも、更迭という重い判断をした割には、納得のいく説明を口にしなかったように感じる。日々の国会答弁も同様だった。

 支持率下落からV字回復の見通しがたたないまま、2022年末を迎えている岸田首相。身内をきちんと説得した上で、それを正々堂々と国民に説明することができなかった今回の「自民党防衛増税劇場」は、岸田首相の説明力のなさをまた露呈した機会になってしまったように感じる。【中山知子】

 中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2022年12月18日  11:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2023年01月29日 今日は?】:日本観測隊が南極上陸、昭和基地を開設

2023-01-31 00:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年01月29日 今日は?】:日本観測隊が南極上陸、昭和基地を開設

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年01月29日 今日は?】:日本観測隊が南極上陸、昭和基地を開設

 ◆1月29日=今日はどんな日

  日本観測隊が南極上陸。昭和基地を開設(1957)

第一次南極地域観測隊の上陸地点
福島ケルン
昭和基地
SYOWA STATION signboard.jpg
19広場に立っている昭和基地の看板。後ろは管理棟(2018年12月撮影)

 ◆出来事

  ▼政府が初の戸籍調査を実施。日本の総人口3311万人(1872)▼ノルディックスキー・ジャンプで高梨沙羅がW杯通算50勝を達成(2017)

 ◆誕生日

  ▼岡村孝子(62年=シンガー・ソングライター)▼HYDE(69年=L’Arc~en~Ciel)▼濱口優(72年=よゐこ)▼きゃりーぱみゅぱみゅ(93年=歌手)▼向井地美音(98年=AKB48)▼平野紫耀(97年=King&Prince)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年01月29日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022~2023 日本の議論】:日本に「国葬」は必要なのか? 弁護士・藤本尚道さん

2023-01-30 23:57:50 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【2022~2023 日本の議論】:日本に「国葬」は必要なのか? 弁護士・藤本尚道さん

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022~2023 日本の議論】:日本に「国葬」は必要なのか? 弁護士・藤本尚道さん

 新型コロナウイルス感染拡大の中、昨年(2021年)の東京五輪の開催をめぐる是非に続き、2022年に世間を二分したのが、安倍晋三元首相の国葬(国葬儀・9月27日開催)をめぐる議論だった。 戦後、首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏以来、2人目となった。<button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">銃撃された安倍元首相に対する国民感情の一時的な高まりで「国葬」を決定するべきだったのか<2022年7月11日 奈良市・近鉄大和西大寺駅前></button>

 銃撃された安倍元首相に対する国民感情の一時的な高まりで「国葬」を決定するべきだったのか<2022年7月11日 奈良市・近鉄大和西大寺駅前>(ラジオ関西)

 ■ 集票マシンと化す旧統一教会、切っても切っても現れる…  

 第2次政権発足からの連続在任期間は2822日、通算在任期間は3188日と、いずれも歴代最長だった安倍元首相が、遊説先の奈良市・西大寺駅前で7月8日に銃撃され死亡した衝撃は大きかった。しかし、元首相の国葬に関しては国民の半分以上が反対を表明していた。  

 戦後の日本における国の公式制度の経緯は、「元号法」が1979(昭和54)年6月に、「国旗及び国歌に関する法律(国旗・国歌法)」が1999(平成11)年8月にそれぞれ公布・施行された経緯がある。

 果たして「国葬」は、今の日本で必要なのか?イギリス・エリザベス女王の国葬も2022年9月に執り行われたが、王政下での国葬とは性格が異なる。憲法問題に詳しい藤本尚道弁護士に聞いた。

            ・・・・・・・・・・・・

 ■「国葬」決定過程のミス  

 そもそも今回の「国葬」の決定過程には、法的な意味で大きな誤りがあると考える。

  国会の審議を経ず、国会の議決もないままに「国葬」が強行されたことは、現在の日本の憲法下ではあり得ないと思う。

 国葬令の3条第1項によれば、「国家に偉勳ある者」は「特旨に依り国葬を賜ふこと」があるとされている。

 偉勳(=偉勲・いくん)とは、立派な手柄や功績のことを意味し、特旨とは天皇陛下の特別な思し召しのこと。同条2項では「前項の特旨は勅書をもってし内閣総理大臣これを公告す」と規定されている。

 すなわち、天皇が「勅書(ちょくしょ)」という形で文書にして、首相がこれを公告するという手続きを取っていた。

 国葬令は、あくまでも大日本帝国憲法下の法令であり、当時の主権者は天皇陛下だった。  

 これを日本国憲法に照らし、国民主権との対比で置き換えてみると、まず、帝国憲法下の「天皇陛下の思し召し」は、現在の憲法下では「主権を持つ国民の意思」に該当する。

 そうすると、国民主権を具現化した存在が「国会」になる。このため、国会において審議のうえ議決されてはじめて「特旨」が成立することになる。

 帝国憲法下では、天皇陛下自らの思し召しにより「偉勲」を認める場合のほか、内閣が「偉勲」ある者を奏上して、天皇陛下から「特旨」を頂戴する場合もあっただろう。

 それならば、現在の憲法下でも、国会そのものによる発議のみならず、内閣が国会に提案して議決を得ることも手続的には可能だ。

 ■早すぎた「国葬」開催表明  

 いずれにせよ「国葬」の本来的な制度趣旨に照らせば、国民の意思(=国会の議決)に基づき、国家を挙げて実施されるものでなければ意味がない。  

 ところが、衝撃的な事件により命を落とした安倍元首相に対する国民感情の一時的な高まりを目の当たりにして、党内の最大派閥に対する「忖度」もあってか、「国葬」を執り行うことの意義をしっかり検討することもしないまま、銃撃事件6日後の7月14日、極めて速い段階で岸田首相は「国葬」という言葉を口にしてしまった。  

 そして、「閣議決定のみで実施可能だ」などとする内閣法制局の誤った法解釈を踏まえて「国葬」の実施に向けてヒートアップし、その後、安倍元首相のみならず政治家と旧統一教会との関係性が明るみに出て内閣支持率が下降線をたどっても、最早「撤退の道」を選択することが出来ず、ここまで突っ走ったのが実情なのではないか。

 結局、今回の「国葬」の決定過程では、国会における議決はもちろん、審議さえなかった。閉会中審査でお茶を濁してしまったという印象すらある。このように国会を軽視することは、国民をないがしろにすることに等しい。

 ■国会での審議を踏まえていたら…  

 岸田首相は「国として葬儀を執り行うことで安倍氏を追悼するとともに、わが国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示していく」と述べた。  

 民主主義を断固として守り抜く決意と言いながら、明らかに国会を軽視したことに、齟齬(そご)が生じてしまったように思う。適正な手続を大切にしない政権・為政者は、結局のところ結論を誤ってしまう。時間をかけて国会での審議を実施していれば、そのうち岸田内閣支持率の低下に気付き、方針の修正も出来たのではないか。

 ■岸田首相の「説明する力」が…  

 政治家を評価するのは難しいと、つくづく思う。今は評価されなくても、後世に偉業と称えられることもあれば、その逆もある。

 国葬についての評価は、安倍元首相の功罪を問うものではない。政治家が日本の取るべき方向性を世界に示すのは、至極当然のこと。他方でモリ・カケ・サクラ(森友学園・加計学園の各問題、桜を観る会に関するさまざまな疑惑)に加えて旧統一教会問題まで浮上した。世論の大半は疑心暗鬼のままだ。  

 こうした中、「国葬」を挙行したのが今の日本なのか、と思うとやるせない。12月22日、国葬を検証する有識者21人へのヒアリングに基づく報告書が公表され、「国費を用いた国葬は、超党派の支持が望ましいのに、合意を形成するための努力が十分でなかった」と指摘された。  

 岸田首相は2021年の総裁選で、自身の「聞く力」をキーワードに挙げたが、この報告書への公式見解のみならず、相次ぐ閣僚らの事実上の更迭、防衛費増強について「語る力」、「説明する力」が十分とは言えない。  危険水域とされる内閣支持率を鑑みるに、国民のひとりとしては、何か悪い夢を見続けている……としか思えないのが悲しい。

 元稿:ラジオ関西トピックス 主要ニュース 社会 【話題・2022~2023 日本の議論】  2022年12月31日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【読者が選ぶ「重大ニュース」】:1位は安倍晋三元首相銃撃事件 投票した希望者に抽選でクオカード

2023-01-30 23:57:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【読者が選ぶ「重大ニュース」】:1位は安倍晋三元首相銃撃事件 投票した希望者に抽選でクオカード

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【読者が選ぶ「重大ニュース」】:1位は安倍晋三元首相銃撃事件 投票した希望者に抽選でクオカード

 日刊スポーツは31日、読者が2022年の重大ニュースを選ぶネットアンケート「重大ニュース2022」を発表し、1位は安倍晋三元首相の銃撃事件となった。アンケートは日刊スポーツのニュースサイト「ニッカンスポーツ・コム」で12月5~23日の期間で実施。総投票数は3303票(複数投票可)だった。

安倍晋三元首相の国葬で弔問に訪れる多くの一般弔問者(2022年9月27日)

 

【イラスト】「重大ニュース2022」上位10項目

 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・読者が選ぶ「重大ニュース」】  2022年12月31日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 

 

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【検証】:2022年は「止めていた栓が抜けちゃった年」能町みね子さん、重大ニュースを語る

2023-01-30 23:57:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【検証】:2022年は「止めていた栓が抜けちゃった年」能町みね子さん、重大ニュースを語る

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【検証】:2022年は「止めていた栓が抜けちゃった年」能町みね子さん、重大ニュースを語る 

 戦争、元首相銃撃事件、宗教、国葬、物価高騰、円安、野球界の若者の歴史的活躍、サッカーW杯の歓喜…新型コロナ禍が続く中で迎えた2022年は、明暗ともに後年まで“記憶に残る”ようなニュースが絶えず交錯し、世界や社会だけでなく、庶民1人1人にいたるまで激しく揺さぶられ続けました。日刊スポーツは今年の重大ニュースについて、ネット投票を実施(12月5~23日)。ユニークかつ鋭い視点で世相を見つめ、活字、電波、ネットなど多彩なフィールドで活躍を広げている能町みね子さん(43)にも、激動の日々を振り返ってもらいました。

2022年のニュースを振り返った能町みね子氏(撮影・足立雅史)

 

             ◇   ◇   ◇

 -2022年を振り返って、どんな感想ですか

 能町さん いろんなことが噴き上がった感じです。よくも悪くも、止めていた栓が抜けちゃって、いろんなことがバレ始めました。

 -例年ならどれでも1位になりそうな項目が並ぶ中、読者アンケートでは安倍晋三元首相銃撃事件に端を発した一連の出来事が1位に選ばれました

 能町さん 今年はどうしたって、これですよね。銃撃自体がすごい事件ですし、その後も旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との癒着問題や国葬問題があったり。まだ続くんじゃないかというところも、問題の大きさだと思います。

 -銃撃事件の時は何をしていましたか

 能町さん 週刊文春の(連載)原稿を書いている時、誰かからのラインで知って、ウ ソでしょと思って検索しました。まず誰がやったんだ、どういう思想背景かと思いましたね。まだ容疑者が何者か全然分からないくらいの時期に(識者の)何人かが「思想背景とか関係ない」「安倍辞めろとか言う人がいたから起こった。世間が悪い」といった趣旨の発言をし始めていて、驚きました。でも、まさかの理由でしたからね。

 -その後、問題が広がり、今も続いています

 能町さん 旧統一教会の問題は知ってはいました。(ジャーナリスト)鈴木エイトさんの記事を前から読んでいたので、安倍さんがあいさつしているとか。でも、思っていたよりも癒着、親密度が強かったんだなあと。なめてました。こういうことは、ちゃんと注目しておかなきゃ危ないなということをまざまざと思いました。個人もメディアも、日頃から目を光らせて、何か怪しい動きがあればすぐ気付くようにしておかなければいけないですね。

 -国葬は反対が多い中で実施されました

 能町さん いろんな問題がありました。法的に整備されていないのに閣議で押し切ったし、あれだけ警護が緩いからあんな事件が起きたのに、もっと大きなことをやれば事件が起こりかねないとも思いました。強行突破ですよね。国葬の会場では、本当に悲しそうなのは昭恵さんだけで、見た限りではほかに悲しそうな人があまりいないように見えたのが衝撃でした。会場内では写真撮影禁止だったはずなのに、写真を撮った人を検索するとボロボロ出てきて。みんな緩いっていうか。

 -岸田文雄首相は大臣の辞任ドミノなどもあり、支持率が落ちましたね

 能町さん 岸田さんは意外でした。よくも悪くもバランスを取って、反対が多ければ考え直すとか、もう少し穏当なことをやっていくイメージがあったんですけど、こういうところで強行するんだと。しかも評価を下げることになりました。知らない間に全部決めているみたいな印象に、どんどん変わってますよね。防衛政策の転換、防衛費増税など、大事なことをちゃんと国会にかけずにこっそり進めてしまう。

 -ロシアのウクライナ軍事侵攻は終わる気配がなく、世界経済にも深刻な影響を与え、物価高騰など庶民の生活も苦しめています

 能町さん 最初のころはゼレンスキー大統領のプロモーションのうまさが印象に残り ました。各国議会での演説はすごいアピール力で、あんな人、日本にはいないと思いました。ロシアが攻めたことが元凶ですが、ゼレンスキーさんも国民総動員令がいいのかというようなこともあり大賛成もできないんですけど、ちゃんとした政治家だなと思いました。物価高騰などは、個人で何もできないのが、なんともやるせないです。

 -カタールではサッカーW杯をきっかけに人権侵害問題が浮上。東京五輪でも汚職・談合が発覚しました。不都合なことをスポーツで覆い隠そうとする「スポーツウオッシング」という言葉も注目されました

 能町さん W杯と五輪は2大スポーツウオッシングみたいな感じがしました。五輪の事件は、うすうす分かっていたけど、やっと出てきたかという感じ。高橋治之被告の写真の“悪代官”ぶりがすごくて、今年の顔の1つですよね。私、五輪はちょっと見るぐらいには興味あったんですけど、今回のことで見てられないなと思ってしまいました。純粋なスポーツの祭典としてやれないと、もったいないですよね。残念です。

 -アンケートで、スポーツ関係では、ヤクルト村上宗隆選手、エンゼルス大谷翔平選手、ロッテ佐々木朗希選手と、サッカーW杯が上位に入りました

 能町さん W杯は、日本代表も堂安(律)選手が点を取ったくらいしか分からないです。野球も具体的なことは分からないけど、さすがに、村神様も大谷選手も佐々木選手も知っています。サッカーも野球も、20代前半の若者の活躍が目立ちましたね。相撲界もその世代がドンと出てきてほしいんですが、一向に出てこないのでヤキモキしています。平幕優勝ばかり起きてますが、早く新しい大関、横綱が生まれて優勝する時代になってくれないと困ります。苦言を言わせてもらうと、ものすごくぬるいんですよね。ちょっと昔はピリピリしていました。若貴も朝青龍も白鵬も怖かった。普段優しいのはいいけど、土俵上も覇気が感じられないのが多い。それが世代交代につながっていない面もあると思います。期待しているのは若隆景、若元春、豊昇龍。早く世代交代が起こって、上位で激しい取組が増えてほしいです。

 -2023年はどんな年になってほしいですか

 能町さん 中学生くらいから今まで、一度も景気がいいことがないんです。1回くらい、世の中が浮かれている感じを体験させてくれないかなと思っています。日本はもう先進国といえるのか、怪しくなってきましたね。来年急によくなるとは思えませんが、もうちょっと上向きになってくれないかな。【取材構成・久保勇人】

 「“裏・今年の顔”は鈴木エイトさん」

 米誌タイムは「今年の人」にゼレンスキー大統領を選び、日本の新語・流行語大賞は「村神様」でしたが、能町さんは「私は“裏の顔”をピックアップしたい。後からみて、あの年はこんな人もいたねっていう人です」と切り出しました。

 能町さん 「裏・今年の顔」は鈴木エイトさんです。いろんなものがバレ始めたことの象徴的な人。栓を抜いた後の、こびりついた汚れを押し出していった人だと思います。昔から知っているんですけど、まさかこんなに突然知られる存在になるなんて思っていなかった。ある一分野についてのジャーナリストがあんなにメディアにバンバン出るって、あまりないです。オウム真理教問題の時の江川紹子さんのような位置付けですよね。旧統一教会問題は、エイトさんがいるのといないとでは全く違ったでしょう。ネタも、軟らかいのから硬いものまで、なんでも対応できちゃう。

 能町さんはほかに「エイトさん以外はビミョーな人なんですけど…」とした上で、暴露系ユーチューバーのガーシー(東谷義和)参院議員、性加害疑惑が報じられた映画監督の園子温氏、山口県阿武町の4630万円誤送金事件の田口翔被告、元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき(西村博之)氏らを挙げました。

 ◆能町(のうまち)みね子

 1979年、北海道生まれ。茨城県出身。「物書きで絵描き」と名乗る。週刊文春のコラム「言葉尻とらえ隊」など、連載多数。著書に「結婚の奴」、「皆様、関係者の皆様」など。イラストを担当した書籍も多い。フジテレビ系「久保みねヒャダこじらせナイト」など、テレビ、ラジオの出演も多数。好角家としても知られ、著述のほか、NHK「ニュースLIVE! ゆう5時」の「相撲部」コーナー担当など、多方面で活動中。鉄道も好きで、22年に共著「鉄道小説」を出した。「乗り鉄で、古い駅舎や地図も好き。各駅停車で、地元の人々の言葉や雰囲気とかを見るのが、好きなんです」と話す。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今年の「重大ニュース」】  2022年12月31日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022年の記憶】:安倍元首相銃撃 現場は計画通り車道に 付近花壇には「特別でない花を」

2023-01-30 23:57:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2022年の記憶】:安倍元首相銃撃 現場は計画通り車道に 付近花壇には「特別でない花を」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年の記憶】:安倍元首相銃撃 現場は計画通り車道に 付近花壇には「特別でない花を」 

 ◆<2022年の記憶>

 今年7月、奈良市の近鉄大和西大寺駅北口前で、参院選の街頭応援演説中の安倍晋三元総理が銃撃され死亡した事件は、5カ月半が過ぎた。事件直後、現場周辺に慰霊碑を建設する案が上がったが、同市は当初の整備計画通り、車道にすることを決めた。演説場所は、車道に挟まれ、ガードレールで囲まれていたが、すでにガードレールは撤去された。

8月、事件現場付近で手を合わせる人たち

 

ガードレールが撤去された奈良市の近鉄大和西大寺駅北口前の事件現場

  25日朝、付近をよく通るという同市の主婦(58)は「慰霊碑などがあると、通るたびに事件を思い出してしまうので、市の決定でいいと思う」と話した。

 事件後、同市には「事件があったことを何らかの形で後世に残してほしい」などの声が多数、寄せられた。一方で市民からは事件を想起させるようなものは置かないでほしいという声が多く集まった。賛否はあったが、市は地域住民の声も考慮し、計画通り、車道にすることを決めた。

 安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(42)について、奈良地検は殺人罪で起訴する方針。事件解明は法廷に移る。

 事件現場は車道になるが、拡幅した歩道の交差点寄りの場所には花壇を設ける。同市は「目を引くような特別な花ではなく、どこの花壇にもあるような花を植える予定です」としている。【松浦隆司】

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「2022年の記憶」】  2022年12月25日  17:47:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022年の記憶】:幻となった「師走解散」、後手後手批判と独断専行の岸田首相に与野党が警戒感

2023-01-30 23:57:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2022年の記憶】:幻となった「師走解散」、後手後手批判と独断専行の岸田首相に与野党が警戒感

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年の記憶】:幻となった「師走解散」、後手後手批判と独断専行の岸田首相に与野党が警戒感 

 ◆<2022年の記憶>

 政界は今年も揺れ動いた。岸田文雄首相による「幻の師走解散」の奇襲計画も永田町を駆け抜けた。10月上旬、スマホの着信画面に自民党閣僚経験者の名前。「あれ、やっぱり、ありそうだ。あの人は決断すると早いから」。あれは「解散総選挙」、あの人とは「岸田首相」だ。

 昨年10月の衆院選で勝利した岸田氏は次期衆院選まで「黄金の3年」という安定切符をつかんだが、自ら即決した国葬は世論を分断し、故安倍氏が開けた旧統一教会を巡る「パンドラの箱」によって自民党議員の教団側との接点が相次ぎ、判明して批判が高まった。

 奇策が浮上した。次期衆院小選挙区の定数を「10増10減」とする改正公選法は今月28日から施行されるが自民党の調整は難航中だ。施行前なら現行区割りで定数減の選挙区の候補者に朗報。岸田氏率いる岸田派は党内第5派閥。上位派閥との協調関係が不可欠の岸田政権にとって他派閥に恩を売る絶好機だ。

 7月参院選の勝利をベースに野党側も準備不足で与党過半数の可能性はある。来春の統一地方選への影響を避け、師走で投票率が下がれば、組織票のある与党有利。幻となったが岸田氏なら「やりかねない」と今も与野党幹部は警戒する。

 旧統一教会を巡る接点が相次いだ山際大志郎前経済再生相ら3閣僚の辞任ドミノでは「後手後手」と批判も、臨時国会が閉会した途端に防衛費増額の財源を増税で賄う方針を発表し、防衛力の強化に反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を明記と、歴史的な転換点となる安保関連3文書を臨時閣議で決定した。

 初当選から岸田氏を知る関係者は「良くも悪くも、お公家さま」とやゆする。「聞く力」を掲げるが、ベテラン議員は「ただ聞いているだけ」と指摘する。岸田氏にはソフトな顔と強硬姿勢の二面性がある。公家の衣を突如、脱ぎ捨て大ナタをふるう姿に「あまりに唐突。党には災い」(ベテラン議員)と懸念の声も。来年も突如、独断専行型に変身する岸田劇場は続く。【大上悟】

 ■<2022年。政界の主な出来事>

 ◆2月 22日=22年度予算案が衆議院本会議で与党と、野党の国民民主党が異例の賛成で採決

 ◆3月 13日=石川県知事選挙で元プロレスラーの馳浩元文科相が初当選

 ◆4月 15日=れいわ新選組代表の山本太郎衆院議員が議員辞職し、7月の参院選出馬を発表

 ◆5月 23日=岸田首相が、訪日中のバイデン米大統領と首脳会談。

 ◆6月 10日=パパ活疑惑が報じられた自民党の吉川赳衆院議員が離党。15日=通常国会閉幕。26年ぶりに政府提出法案が全て成立

 ◆7月 8日=安倍晋三元首相が奈良市内で参院選の応援演説中に銃撃され、搬送先の病院で死去。10日=参院選で自民党が63議席と単独で改選過半数を獲得

 ◆8月 10日=第2次岸田改造内閣、自民党の新執行部を発表

 ◆9月 27日=日本武道館で安倍元首相の国葬儀

 ◆10月 24日=旧統一教会を巡る接点が相次いだ山際大志郎経済再生相を事実上の更迭

 ◆11月 11日=死刑執行に関する職務を軽視するような発言をした葉梨康弘法相を事実上の更迭。20日=「政治とカネ」を巡る疑惑で寺田稔総務相を事実上の更迭

 ◆12月 10日=臨時国会閉会。旧統一教会などの被害者救済法が成立。21日=薗浦健太郎衆院議員が政治と金の疑惑で自民党離党、議員辞職。翌日略式起訴

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「2022年の記憶」】  2022年12月27日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【激動 2022年】:岸田文雄首相が「報知社会面大賞」田崎史郎氏「安倍さんの死去や旧統一教会の問題で目算が狂った」

2023-01-30 23:56:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【激動 2022年】:岸田文雄首相が「報知社会面大賞」田崎史郎氏「安倍さんの死去や旧統一教会の問題で目算が狂った」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【激動 2022年】:岸田文雄首相が「報知社会面大賞」田崎史郎氏「安倍さんの死去や旧統一教会の問題で目算が狂った」

 スポーツ報知社会面での記事の掲載回数や大きさをランキング化した「報知社会面大賞」。第16回の今年は、岸田文雄首相(65)が多くのライバルを抑え1位となった。参院選での自民党の大勝、当選同期の安倍晋三元首相(享年67)の銃撃死事件や閣僚の相次ぐ辞任など岸田政権の波乱万丈の一年と、今後の政権運営についてジャーナリストの田崎史郎氏(72)に話を聞いた。(坂口 愛澄、太田 和樹)<button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">岸田文雄首相</button>

                岸田文雄首相(報知新聞社)

 ■【報知社会面大賞】結果  

 2021年10月に第1次政権を発足させた岸田氏が、“ハネムーン”と呼ばれる100日間を終えたのが1月11日。本格的に「お手並み拝見」となった今年の政権運営を、田崎氏は「一年を通すと60点くらい」と総括した。「参院選までは安全運転で、手堅くいき、参院選後に原発問題などを展開しようとしていたのに、安倍さんの死去や旧統一教会の問題で目算が狂ってしまいました」  

 日本中を騒然とさせた事件が起きたのは7月8日。参院選の応援演説中に安倍元首相が奈良県内で撃たれ、帰らぬ人となった。

 「岸田さんにとって安倍さんは心許せる数少ない友人であり、ライバル的存在でした。これまでは安倍さん側の了解が得られれば、党内の考えも固まっていましたが、死去後は岸田さん自らが根回ししなければならない立場となり、かなりの痛手だったと思われます」

 その後、岸田氏は8月に内閣改造を実施。世間では世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と関係のある議員の排除を目的とする見方もあったが、田崎氏は「岸田さんが秋に自身の政策を進めるための体制整備が目的だった」とみている。

 だが、発足直後に山際大志郎前経済再生担当相(54)が旧統一教会との関係性を追及され、10月に辞任。その後も「死刑のはんこ」問題の葉梨康弘前法相(63)ら、閣僚4人が相次いで交代した。全員、実質的な更迭で、岸田氏の思惑通りには進まなかった。

 「いずれも岸田さんの判断ミス。山際さんの問題も本来ならば、9月に辞めさせないといけない問題です。状況が悪化する中での瞬時の判断力が弱い」

 現在、岸田内閣の支持率は不支持を下回っている状態。だが、田崎氏は「旧統一教会の問題も沈静化しつつあり、来年4月の統一地方選も十分に戦える」との見方を示した。

 「統一選を乗り切ると山口、和歌山、千葉の補選がある。ここで少なくとも2勝できるかどうかが重要です。5月にはG7サミットが広島で開催されるので、その頃には支持率が回復する可能性があります」

 解散がなければ、衆院の任期は2025年まで。それまでは国政選挙のない「黄金の3年」と言われる。ただ、ウクライナ問題や物価高など岸田政権が乗り越えるべき課題は多い。

 「内閣支持率が回復すれば8、9月あたりに内閣改造、党役員人事を行い、来年の後半に衆院解散もあるのでは」と予想。背景に24年にある総裁選を挙げ、「衆院選を行わないと、岸田さんの総裁選での再選は難しい。選挙で政権が信任を得て、総裁選に向かっていくというのが自然ではないでしょうか」と分析した。  

 ◆報知社会面大賞 

 2005年スタート。スポーツ報知社会面が伝えた人物の「登場回数」「記事の大きさ」を独自にポイント化する。1面は20ポイント、最終面は10ポイント、社会面トップ記事は5ポイント、トップに次ぐ記事は2ポイントで集計。首相経験者の受賞は、菅義偉前首相に続き2年連続3人目。

 元稿:スポーツ報知社 主要ニュース 社会 【話題・激動2022年】  2022年12月30日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2023年01月28日 今日は?】:松島トモ子がケニアでライオンに襲われ全治10日のけが

2023-01-30 00:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年01月28日 今日は?】:松島トモ子がケニアでライオンに襲われ全治10日のけが

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年01月28日 今日は?】:松島トモ子がケニアでライオンに襲われ全治10日のけが

 ◆1月28日=今日はどんな日

  米スペースシャトルチャレンジャーが打ち上げ直後に爆発、乗組員7人死亡(1986)

 ◆出来事

  ▼政府が日本海の無人島の島根県編入を閣議決定、竹島と命名(1905)▼松島トモ子がケニアでライオンに襲われ全治10日のけが(1986)

テレビの取材で赴いたケニアでライオンとヒョウに襲われ全治4週間のケガをした松島トモ子はコルセットをした痛々しい姿で帰国し恐怖の体験を語る(1986年2月17日)テレビの取材で赴いたケニアでライオンとヒョウに襲われ全治4週間のケガをした松島トモ子はコルセットをした痛々しい姿で帰国し恐怖の体験を語る(1986年2月17日)

 ◆誕生日

  ▼市村正親(49年=俳優)▼三浦友和(52年=俳優)▼高橋茂雄(76年=サバンナ)▼川畑要(79年=CHEMISTRY)▼乙葉(81年=タレント)▼星野源(81年=歌手・俳優)▼井上真帆(84年=フリーアナウンサー)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年01月28日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【政界地獄耳・01.21】:国会の流れを決めるのは公明党の舵の切り方か

2023-01-29 07:40:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳・01.21】:国会の流れを決めるのは公明党の舵の切り方か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.21】:国会の流れを決めるのは公明党の舵の切り方か 

 自民党政調会長・萩生田光一が防衛費増額に伴う増税の前に衆院解散・総選挙で国民に信を問う必要があると発言したことに対して10日、公明党代表・山口那津男は「解散は首相・岸田文雄の専権事項だ。その権限のない人が、こういう理由で『解散しろ』とか『解散するな』とかいった発言は控えるべきだ」とくぎを刺した。中堅議員が解散を口走るのを党3役がたしなめるのを聞いたことがあるが、他党代表から3役である政調会長苦言を呈されることは相当珍しい。

 ★また山口は自民党前幹事長・甘利明が少子化対策の財源に消費税という発言も「しっかり議論して、国民の理解やコンセンサスをつくるのが先だ。いきなり増税論が出てくるのは避けるべき」とたしなめた。一方、前首相・菅義偉岸田批判を強めている。10日、甘利発言を否定する形で「消費税を増税してそこ(少子化対策)をやることは全く考えていません」と言い切った。ほかにも防衛費増額に伴う増税についても「突然で議論がなさ過ぎた」と岸田批判を相次いで行い、岸田が派閥の会長を続けていることについて「歴代総理は派閥を出て総理を務めた」と攻勢を強める。

 ★19日、公明党中央幹事会長・北側一雄も菅の「突然だった」発言に「突然出てきた印象はない。防衛力強化については去年のかなり早い段階から総理をはじめ政府側で発信をされていた。防衛力の抜本的な強化には相当規模の予算が必要だ。唐突に増税の話があったとは理解していない」と反論。安倍派などが言う国債で賄うことについても「60年償還ルールはひとつの歯止めになっている。(ルール見直しは)事実上、国債発行が増えることになってしまい、財源にはなり得ない」と明確岸田擁護を強める。財務省をはじめ霞が関を味方につけ、米バイデン大統領に「親友」と言わせた岸田を攻撃して反主流派に回ることが得策でないとの判断公明党に働いたか。公明党かじ切り方来週からの国会流れを決めるか。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年01月21日  07:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2023年01月27日 今日は?】:大相撲の大関曙太郎が外国人初の横綱昇進を決める

2023-01-29 00:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年01月27日 今日は?】:大相撲の大関曙太郎が外国人初の横綱昇進を決める

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年01月27日 今日は?】:大相撲の大関曙太郎が外国人初の横綱昇進を決める

 ◆1月27日=今日はどんな日

  大相撲の大関曙太郎が外国人初の横綱昇進を決める(1993)

初場所で優勝した曙(中央)は史上初の外国人横綱に推挙され使者を迎える。右端は東関親方。左端は東関親方夫人・加寿江さん(1993年1月27日)  初場所で優勝した曙(中央)は史上初の外国人横綱に推挙され使者を迎える。右端は東関親方。左端は東関親方夫人・加寿江さん(1993年1月27日)

 ◆出来事

  ▼ソ連軍がナチス・ドイツのアウシュビッツ強制収容所を解放(1945)▼弁護士でタレントの橋下徹氏が大阪府知事選初当選(2008)

 ◆誕生日

  ▼小山明子(35年=女優)▼清水ミチコ(60年=タレント)▼雨宮処凜(75年=作家)▼雛形あきこ(78年=女優)▼井本貴史(78年=ライセンス)▼森山愛子(85年=歌手)▼中村有沙(93年=女優)▼上白石萌音(98年=女優)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年01月27日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2023年01月26日 今日は?】:大相撲初場所で19歳5カ月の貴花田が史上最年少で初優勝

2023-01-28 00:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年01月26日 今日は?】:大相撲初場所で19歳5カ月の貴花田が史上最年少で初優勝

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年01月26日 今日は?】:大相撲初場所で19歳5カ月の貴花田が史上最年少で初優勝

 ◆1月26日=今日はどんな日

  プロ野球巨人の長嶋茂雄選手が西村亜希子さんと結婚(1965)

長嶋選手結婚式 東京オリンピックでコンパニオンを務めた西村亜希子さん(右)と結婚式を挙げるプロ野球巨人の長嶋茂雄選手(…

 ◆出来事

  ▼法隆寺金堂で出火。8世紀に描かれた壁画焼失(1949)▼大相撲初場所で19歳5カ月の貴花田が史上最年少で初優勝(1992)

 焼損してなお、法隆寺金堂壁画は国の重要文化財に指定されている。仮に焼損がなければ、国宝でも〈その上〉に位置するものだと、研究者の多くが考えている。

 ◆誕生日

  ▼所ジョージ(55年=タレント)▼長嶋一茂(66年=タレント)▼hitomi(76年=歌手)▼村上信五(82年=関ジャニ∞)▼綾野剛(82年=俳優)▼小柳ゆき(82年=歌手)▼バービー(84年=フォーリンラブ)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年01月26日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・01.20】:「同盟」の定義に即してない日米関係

2023-01-27 07:40:10 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・サミット(G20、G7)】

【政界地獄耳・01.20】:「同盟」の定義に即してない日米関係

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.20】:「同盟」の定義に即してない日米関係 

 ★日米同盟という言葉が当たり前のように使われるが、そもそも同盟とは何だろうか。日本人なら日独伊三国同盟をまず頭に浮かべるのではないか。だが日米が同盟を結んだという歴史は教科書には載っていない。ではなぜ日米同盟は当たり前のように語られるのか。日米同盟という言葉が公式に使われたのは鈴木善幸内閣で、1981年5月のレーガン大統領との会談後の共同声明で日本の公式文書では初めて「同盟関係」という言葉が記された。

 ★直後の国会で“今は亡き”野党の強い追及に外相・伊東正義は「軍事的な何らかの関係のあるものを同盟というような言葉を使うのだということであれば、片務的とはいえ安保条約というのは軍事的に関係がありますから、同盟と使ってもいいと私は思う」と答弁している。同盟の定義は「複数国が団結し、敵国または仮想敵国に対抗する勢力を作り、それによって自らの国家集団の安全を保とうとする組織」といわれ、相互的なものとされていることを伊東は片務的としているが、そもそも同盟としての定義に即していない。1960年の日米安全保障条約締結(新安保条約)が日米同盟の始まりという見方もあるが、図らずも伊東はそれが片務的であると認めた格好になった。

 ★安保条約が相互的安全保障でないと同時に日米地位協定は極めて米国の都合に立った片務的なものでもある。それだけ見ても日米関係は同盟と呼べるだけの関係ではない。だがその答弁で伊東は外務事務次官・高島益郎と共に辞任。日米同盟とは経済、文化、社会など自由と民主主義、自由市場の経済体制という価値観が同じなので同盟と呼んでもいいのではないか、で世論を落ち着かせようとし、鈴木は最後まで日米同盟は軍事同盟ではないと言い続けた。首相・岸田文雄は鈴木や伊東ら大先輩が率いた自民党名門派閥「宏池会」の現会長だ。今、日米同盟といえば軍事同盟のことだけを指す。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年01月20日  07:47:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・01.19】:野党共闘は夢のまた夢…疑心暗鬼の各党

2023-01-27 07:40:00 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・01.19】:野党共闘は夢のまた夢…疑心暗鬼の各党

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.19】:野党共闘は夢のまた夢…疑心暗鬼の各党

 ★政界は23日の国会召集を前に各党の動きが活発化してきた。野党は立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党、れいわ新選組、社民党と衆院会派「有志の会」の野党6党1会派の国対委員長会談が開かれ、防衛費増額の増税方針に反対、旧統一教会問題の追及、ことに教会との関わりが深いとされる衆院議長・細田博之に対しての説明要求などでまとまった。

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 ★一方、自民・公明は茂木敏充、石井啓一両幹事長と高木毅、佐藤茂樹両国対委員長が会談し、来年度予算案の早期成立や60本程度の政府提出法案の成立などでの連携を確認。また調査研究広報滞在費(旧・文書通信交通滞在費)改革にも着手するとした。既に12日に立憲・安住淳、維新・遠藤敬両国対委員長は国会内で会談、18日にも両党の泉健太、馬場伸幸両代表が通常国会でも「共闘」継続を確認。ところが17日には維新の馬場と自民党幹事長・茂木敏充が会談。憲法改正、安保政策、エネルギー政策、国会改革などで協力することを確認した。維新は40議席の力を発揮し、自民党からも立憲からも秋波を送られ両党と付き合うつもりだ。

 ★また維新との共闘で疎遠になっていた立憲・共産の国対委員長会談が16日に行われ、共産の国対委員長・穀田恵二が「維新の会や国民民主党をどう規定づけるのか、野党共闘の根本に関わる問題として、大軍拡や憲法改悪、原発推進などを主張する日本維新の会と国民民主党について私たちは野党と考えていない」と詰め寄り、安住は「巨大与党の1強政治に対峙(たいじ)していくため、他党を含めてできるだけ一致点を見いだして国会運営をやらせてほしい」と応じるのが精いっぱいで早くも野党第1党の覚悟や手腕が問われる状況だ。いずれにせよ維新や国民を与党と戦う野党の一員とみることは難しく、野党内に疑心暗鬼を生むだけだ。野党再編の声も聴かれるが、これでは野党分断が関の山だろう。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年01月19日  10:31:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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