路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【自民党】:裏金事件めぐり旧安倍派“金庫番”の参考人招致が決まる…元所属議員が口を揃える「次は幹部の番」

2025-01-30 12:10:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【自民党】:裏金事件めぐり旧安倍派“金庫番”の参考人招致が決まる…元所属議員が口を揃える「次は幹部の番」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:裏金事件めぐり旧安倍派“金庫番”の参考人招致が決まる…元所属議員が口を揃える「次は幹部の番」

 巨額の裏金づくりに手を染めた旧安倍派の“金庫番”の国会招致。昨年来、野党側が要求し続けてきたものの、自公の反対で実現せずじまいだったが、野党が衆院予算委員会の委員長ポストを握った少数与党下で、ついに実現に近づいた。

 野党側が今回、旧安倍派の元会計責任者・松本淳一郎氏(77)の参考人招致を来年度予算案の実質審議入り条件としたため、予算委の日程も絡んだスッタモンダの与野党協議が続いていた。参考人招致は全会一致が慣例だからだが、結局、多数決による議決を行うことになり、30日、野党の賛成多数で招致が決まった。自民は反対し、公明党は採決前に退席した。

 自民党の派閥裏金事件の実態解明には旧安倍派の会計責任者に話を聞く必要があるというのが野党の主張。特に、一度中止が決まったパーティー券収入のキックバック復活をめぐり、松本氏と旧安倍派幹部らの証言が食い違っている。この真相を明らかにするのが肝なのは言うまでもない。

 自民は、松本氏は裁判で有罪が確定しているとして「立法府が立ち入るべきではない」と反対してきた。だが、すでに予算委の日程が1日ずれ込み、年度内成立を考えると、これ以上は日程を窮屈にできないため、矛を収めた形だ。

 「参考人招致の日程は2月10日ごろが想定されている。出席するかどうかは任意で、松本氏はこれまで、招致が決まっても出席しない意向を示しているとされる。しかし、野党は強気。参考人招致を拒否すれば、出席に強制力があり、偽証罪に問われる証人喚問へと進んでしまう。自民党内には参考人招致で手を打った方がいいという声もある」(政界関係者)

 ◆「幹部による納得できる説明が必要だ」「上の者が責任を持つべき」

 野党側は松本氏が民間人なので、非公開や議員が参考人の元へ出向く形での質疑も念頭にあるという。

 松本氏が参考人招致となったことで、次は幹部の番だ。実は、フジテレビの「やり直し会見」に世間の注目が集まっていた今月27日、参院の政治倫理審査会に出席した旧安倍派議員2人が次のように発言していた。

 「国民がいろいろ疑問に思っている。幹部による納得できる説明が必要だ」(北村経夫参院議員)

 「上の者が責任を持つべきだ。今回の案件は国民からみればよく分からず、きちんと説明できていないことに大きな問題がある」(酒井庸行参院議員)

 キックバック継続の“謀議”の場にいた幹部のうち現職は、西村康稔元経産相と世耕弘成元経産相。2人が参考人招致や証人喚問される日も近づいている。

             ◇  ◇  ◇

 旧安倍派の“金庫番”参考人招致議決をめぐり、反対した自民議員からは「決着済み」との強硬な声もあったという。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・自民党・「政治とカネ」問題】  2025年01月30日  12:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:裏金事件で旧安倍派“金庫番”参考人招致議決…それでも「決着済」と言い張る井上信治議員のトンチンカン

2025-01-30 12:10:20 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【自民党】:裏金事件で旧安倍派“金庫番”参考人招致議決…それでも「決着済」と言い張る井上信治議員のトンチンカン

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:裏金事件で旧安倍派“金庫番”参考人招致議決…それでも「決着済」と言い張る井上信治議員のトンチンカン

 自民党派閥の政治金資金パーティーの裏金事件を巡り、立憲民主党などの野党側が旧安倍派の元会計責任者で元事務局長の松本淳一郎氏(77)の参考人招致を求め、自民党が強く反対していた問題。衆院予算委員会は30日午前、旧安倍派の元会計責任者の参考人招致について、立憲民主党、日本維新の会国民民主党などの賛成多数で議決した。

 衆院予算委の安住淳委員長(63=立憲)は29日、記者団に対し、「残念ながら与野党で合意に至らなかった。参考人要求を予算委に諮る」として、30日に参考人招致について多数決で議決する考えを明らかにしていた。

 裏金事件は昨年、東京地裁が有罪判決を下し、旧安倍派会計責任者が派閥幹部に従属せざるを得ない立場だったと認定している。これを踏まえ、野党は松本氏の参考人招致を求め、今国会では2025年度予算案の審議に入る前提条件としてきた。

 議決では自民は反対、公明党は採決前に退席した。自民の森山裕幹事長(79)らが議決時の「退席」を検討していたが、これには旧安倍派議員らが「年内決着したはず」「政治資金規正法改正などで裏金事件は区切りが付いている」などと反論していた。

 衆院予算委の与党筆頭理事を務める自民の井上信治議員(55)も29日、招致議決で反対する方針を明らかにしたというのだが、自民議員が裏金事件について本気で「決着」「区切りが付いている」と考えているのであれば大間違い。

 衆参両院の政治倫理審査会をみても、出席した裏金議員はそろって「知らなかった」「派閥の指示だった」「秘書に任せていた」と繰り返すばかり。何ら真相解明がされていない。

 与党筆頭理事の井上氏についても「反対」などとよくぞ言えたものだ。

 井上氏と言えば2024年3月、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」(日曜版)が麻生派で元万博担当相だった井上氏が18年の収支報告書に派閥からのキックバック458万円を記載せず、裏金にしていた疑いあると報道。衆院予算委で質問に立った共産議員から「井上議員は『全議員調査』にうその報告をしていたことになる」と指摘されていた。

 裏金の疑惑があり、いまだに説明責任も果たしていない人物が与党筆頭理事というのもワケが分からないが、少なくとも「反対」できる立場にはいないのは言うまでもない。

 東京都議会のほか、他府県議会でも裏金づくりが常態化していた可能性が指摘されている自民党。全容解明には旧安倍派会計責任者の参考人招致、証人喚問は避けて通れない。

             ◇  ◇  ◇

 参考人招致が議決したが、旧安倍派議員からは早くも「次は幹部」との声が。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・自民党・「政治とカネ」問題】  2025年01月30日  11:39:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・01.21】:とにかく浄化を 「政治とカネ」問題に根深い国民の不信

2025-01-26 07:40:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・01.21】:とにかく浄化を 「政治とカネ」問題に根深い国民の不信

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.21】:とにかく浄化を 「政治とカネ」問題に根深い国民の不信 

 ★20日に解禁されたNNNと読売新聞が17日から19日まで行った世論調査が興味深い。石破内閣の支持率については支持40、支持しない46。支持政党は自民党28、立憲民主党5、国民民主党13、支持政党なし34。少数与党に不安を感じるか、感じる32、感じない61、「政治とカネ」の問題の自民党の対応は十分か。思う9、思わない86。次の衆議院選挙のあとに、自民党中心の政権の継続か、野党中心の政権に交代か。自民党中心の政権の継続41、野党中心の政権に交代40。今夏の参議院選挙に合わせ衆参同日選挙に賛成か反対か。賛成53、反対24。

 ★つまり有権者は石破内閣をそう信じているわけでもなく、野党は今月も国民民主党が支持されている。だが少数与党に不安もなく、政治とカネについては自民党を許している節もない。そして政権は自民党中心でも野党中心でも構わないというのか、どちらでもいいようで、自民党にも野党にもアレルギーはない。またダブル選挙には寛容というより積極的ととれる。強い安倍政治の終焉(しゅうえん)、政治とカネで国民の不信はピークに達するとともに政治の

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 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年01月21日  07:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説②・01.26》:都議会自民の裏金事件 実態解明は党全体の責任

2025-01-26 02:02:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

《社説②・01.26》:都議会自民の裏金事件 実態解明は党全体の責任

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②・01.26》:都議会自民の裏金事件 実態解明は党全体の責任

 政治資金パーティーを悪用した裏金づくりに地方議員も手を染めていた。自民党全体の問題と受け止め、調査を尽くす必要がある。

 東京都議会の自民会派で会計事務を担当していた職員が、政治資金規正法違反で略式起訴された。

 2019年と22年に会派が開いたパーティーの収入の一部など計約3500万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとされる。 

都議会自民党の裏金事件について頭を下げる都議ら=東京都新宿区で2025年1

 都議には、1人当たり50枚計100万円分のパーティー券販売が、会派からノルマとして課されていた。それを超えた分の売り上げは、都議の手元に残る仕組みになっていたという。

 超過分は会派、都議とも収支報告書に記載せず、裏金化していた。旧安倍派や旧二階派の国会議員らによる裏金事件と同様の構図だ。

 都議らの起訴は見送られた。不記載額が、立件の目安とされる3000万円を下回っていたためとみられる。

 会派によると、不記載があったのは、元職や元候補者を含め26人に上る。このうち都議会議長は辞任を表明し、会派トップ経験者の6人は、6月の都議選で非公認となる。

 一方で、長年続いてきた裏金づくりが始まった経緯は、確認できないと釈明した。都議らも「前例を踏襲した」と弁明した。

 政治資金の不透明な流用は、有権者の信頼を裏切る行為だ。会派や都議らには、使途を含めて全容を解明し、説明する責任がある。

 石破茂首相は「都議会の問題だと片付けてはならない。党として厳しく受け止める」と述べた。言葉だけに終わらせることがあってはならない。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2025/01/26/20250126ddm005070138000p/9.webp?1" type="image/webp" />地方組織の調査結果について説明する森山裕・自民党幹事長(右端)=党本部で2025年1月23日午後5時41分、平田明浩撮影</picture>
地方組織の調査結果について説明する森山裕・自民党幹事長(右端)=党本部で2025年1月23日午後5時41分、平田明浩撮影

 森山裕幹事長は、22道府県連でパーティー券収入の議員側への還流があったと明らかにした。いずれも収支報告書に適正に記載されているという。ただ、地方組織への聞き取りなど、1週間ほどの調査で十分と言えるだろうか。

 派閥の裏金づくりに関しても、国会の政治倫理審査会で関係議員の弁明が続くが、どのようにして始まり、何に使われたのか、謎は残ったままである。

 夏には参院選も控える。党の体質が問われていることを自覚し、腐敗の根を断ち切らなければ、国民の政治不信は深まるばかりだ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年01月26日  02:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」】:都議会自民も中抜き指示…時代の転換期とはこういうものなのでしょうか?

2025-01-24 07:10:50 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」】:都議会自民も中抜き指示…時代の転換期とはこういうものなのでしょうか?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」】:都議会自民も中抜き指示…時代の転換期とはこういうものなのでしょうか?

 『(ノルマの)50枚以上は自分の懐に入るから、売れる人はお小遣いにしようとしていた』(都議会自民党関係者)

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上から下までだらしないね~(C)日刊ゲンダイ

 これは1月17日付の時事通信社、『「中抜き」長年の慣行か 関係者証言「無法地帯」-選挙への影響懸念も・都議会自民党』という記事の中での都議会関係者の証言だ。

 自民党議員の政治資金パーティーの問題では、不正が露わになった。それは、国会議員だけでなく自民党会派の都議までも。パーティー券の販売収入の一部を会派に収めず手元にプールする「中抜き」が慣習になっていたよう。

 このことがバレると会派側は一斉にかん口令を敷いた模様。

 「申し訳ないが、亡くなった都議のせいにするような話になる」

 と話している都議もいたらしい。

 上から下まで、だらしね~。国民には重税を強いておきながら、自分らはやりたい放題。

 酷い。政治が、社会が良くなれと、政治家を信じてなけなしの金を寄付している人だっているだろうに。

 また、企業や商売をしている人たちは、自民党でなければ人でなし、親の代から自民党ってんで、地元の先生がパーティーをやるたびにノルマのようにチケットを買わされている人もいる。そこにさっくりでも参加していないと、地元で商売できないと思い込んでて。

 一部の野党が企業献金廃止、と謳っておるが、じつはこれ、緩やかな自民党支持者から期待されていたりする。

 あたしの夫は野党の国会議員であるが、敵の取り巻き数人から、内緒話のようにこういわれる。

 「野党は、政治とカネの問題で、企業献金廃止を訴えているんでしょ。おたくのご主人を表立っての応援はできないけど、あれだけは進めてくれないかな。年に何回も持ち回り持ち回りで寄付しなきゃならなくて、本当に苦しいんだよ」

 とかなんとか。可哀想に。

 あたしは企業献金や個人の寄付はあってもいいと思う。政治を良くしたい、政治を信じる気持ちだもの。だけど、政治家の看板に偽りありの寄付集め、不記載、税金逃れはいかん。人の善意を踏みにじることだから。

 にしても、政治家の金の問題や、大手メディアの性スキャンダル、次々に露わになっていきますな。時代の転換期とはこういうものなのでしょうか? この際、大掃除をしてから前進してほしいものです。

著者のコラム一覧
 ■室井佑月 作家

 1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

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 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」」】  2024年01月24日 06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・01.17】:東と西で疑惑続々|増大する政治不信

2025-01-20 07:03:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER・01.17】:東と西で疑惑続々|増大する政治不信

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・01.17】:東と西で疑惑続々|増大する政治不信

 「参議院選挙も東京都議選もある。予算編成も控えている。ここでまた世間を騒がすようなことがあれば……」――自民党の大臣経験者がそう言って表情を曇らせた。年を超えても自民党の裏金疑惑が収束する気配はない。さらに、東京の自民党組織に捜査のメスが入ることが確実な情勢だし、近畿圏でもキナ臭い噂が広がりを見せている。同様に越年となったのが兵庫県知事の選挙違反問題。次々に浮上する政治がらみの疑惑に、国民の不信が増大しそうだ。

            ◆   ◆   ◆

 昨年1月、自民党安倍派や二階派などの裏金事件が弾け、東京地検特捜部がそれぞれの派閥事務所を急襲。裏金約4,800万円の池田佳隆被告と秘書が政治資金規正法違反の虚偽記載で逮捕、起訴された。裏金最高額となった約5,100万円を“蓄財”していた大野泰正被告は在宅起訴されたが、現在も参議院議員のバッジをつけたままで、公判も始まっていない。

 安倍派・二階派の会計責任者も起訴され有罪判決が確定。10月の衆議院選挙では、多くの裏金議員が落選している。

 だが、先の大臣経験者を悩ませているのは「裏金事件の余波」。事件を巡る様々なスキャンダルが隠れており、新たな騒動になる可能性があるというのだ。その一つが、これまで報じてきた自民党東京都連や都議会自民党の裏金問題だった(既報)。

 神戸学院大学の上脇博之教授は昨年、自民党東京都連と都議会会派「都議会自民党」が開いた政治資金パーティー券の収入の一部が政治資金収支報告書に不記載となっているとして東京地検特捜部に刑事告発。都連は報道などを受けてか不記載額832万円分を訂正した。

 都連の裏金について上脇教授は、当時の会長だった萩生田光一衆議院議員や会計責任者を被告発人とし、「会計責任者が自分勝手に政治資金収支報告書への虚偽記載、不記載はできないはず。萩生田氏と共謀、了解、指示があり、隠ぺいした可能性がある」と指摘していた。

 検察が“起訴判断”する際のボーダーラインは不記載額3,000万円前後とされるが、東京地検特捜部から事情聴取を受けた都連関係者は「特捜部から徹底的に調べられた。あれほどきつく細かく聞かれるというのは、都議選に影響しないように早々に着手があるんじゃないか」と周囲に話していたという。

 先に立件されそうなのは都議会自民党。東京地検特捜部は近く、同会派の会計責任者を3,000万円の不記載があったとして略式起訴する見込みだ。

            ◆   ◆   ◆

 スキャンダルの火種は、東京だけではなく関西にもあるという。近畿地方の自民党地方組織幹部が「カネがあると豪快にやるんだなと感じました。そのウワサで持ち切りだ」と打ち明ける。

 ターゲットになっているのは、昨年10月の衆議院選挙で落選し、比例復活もならなかったX氏だ。噂されているのは、選挙の投票依頼と票のとりまとめでカネをばらまいたという買収疑惑。近畿地方の自民党幹部がこう話す。

 「Xは裏金議員の後継で出馬した世襲。強力な候補者との争いになり情勢調査でも負けており、はじめから不利な情勢だった。自身にも個人的なスキャンダルがあって勝てそうもないと気付き、あわててカネをばらまいた。接待に動いたと地元では言われていました。票の取りまとめ役となった人物から供応を受けたり、カネを配られたという被買収側にはすでに捜査関係者から接触があったと聞いています。おそらくスマートフォンの履歴も調べられているはずです。X本人がどこまで関与していたのかは知らないが、立件されれば連座制に引っかかってくることはあり得ます」

 すでに、X氏の地元には複数のメディアが取材に入り、事件関係者に接触しているという情報さえある。

 「2019年の河井克行・案里夫妻の公職選挙法違反でスクープを放った大物ジャーナリストが潜行して取材をしているという情報が昨年12月から出回っている。X側も対抗策に追われ、圧力をかけているとも言われている。そのジャーナリスト以外にも取材に行っているメディアがいくつかあるとみられ、当事者の自宅インターホンを何度も鳴らす人がいるらしい。火のない所に煙は立たない。このスキャンダルが報じられると、Xが次の総選挙に出ることはなくなるかもしれない。それどころか政治生命の危機。報道をもとに刑事告発も想定される。なんせ父親が超がつく大物だったから噂になるだけでも大騒動。自民党の看板にも傷がつくので早々に対応すべきなんだが、どうにも動けない。別の元職にも疑惑があると聞いているし、本当に頭が痛い」(前出の自民党大臣経験者)

          ◆   ◆   ◆

 そしてもう1人、近畿地方で注目されているのは兵庫県の斎藤元彦知事だ。昨年の内部告発以降、不要な補助金の増額により県に損害を与えたとして背任罪で、10月の出直し知事選では選挙期間中のネット戦略=SNS展開を兵庫県西宮市のmerchu社に報酬を支払って依頼したとして公職選挙法違反で、それぞれ刑事告発が出されている。

 知事は1月15日の記者会見で「法に触れることはない」とこれまでと同じ回答を繰り返したが、merchu社の折田楓社長は「SNS展開の監修者」として主体的に斎藤知事のSNS展開を「仕事として」受けたと自身のブログに書いている。ある兵庫県幹部は「捜査は着々と進んでいる。阪神大震災30年が1月17日なのでその以降に着手ではないかという話もある。事実、斎藤知事もmerchu社にカネを払ったことは認めている。斎藤知事の選挙に絡んだ人の携帯電話とパソコンのデータを見れば、法に反しているのかすぐにわかるはず。また、新たに女性の神戸市議が、選挙前に『SNSの監修はPR会社merchu社にお願いする』という内容のメッセージを受信していたことも明らかになった。外堀は埋まりつつあり、県庁内でもは『いつ捜査が入るのか』と職員がビクビクしている。強制捜査はそう遠くないようだ」と話している。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・疑惑・増大する政治不信案件・「政治とカネ」】  2025年01月17日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・01.08】:萩生田氏を追い詰める自民党東京都連の裏金疑惑

2025-01-09 07:01:20 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER・01.08】:萩生田氏を追い詰める自民党東京都連の裏金疑惑

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・01.08】:萩生田氏を追い詰める自民党東京都連の裏金疑惑 

 「今年は、まさに選挙イヤー。参議院選挙と東京都議選のダブル選挙だ」――自民党の幹部はそう言いながら新年のカレンダーに予定を書き込んだ。

 昨年12月、自民党の裏金議員はこぞって政治倫理審査会に出席。「派閥が……」「秘書が……」と逃げを打ち、ほとんど真相究明にならなかった。自民党の裏金議員は約90人。衆議院選挙で落選した議員もいるが、「当初、年内に衆参すべての議員が政倫審に出席して幕引きする予定だったが、あまりに数が多過ぎて年明けの国会に持ち越さざるを得なかった」と前出の自民党幹部がため息をつく。その政倫審出席者の中で最も注目されたのは、萩生田光一衆議院議員だった。

            ◆   ◆   ◆

 安倍派5人衆の一人で、一度は取りやめになったキックバックの再開について大きなカギを握る人物とされていた萩生田氏。しかし「政治資金パーティーの運営や会計に関与する立場にも、知り得る立場にも、ありません」「キックバックを中止と決めその後、再開ということですがその協議にもかかわっていない。報告もない」と関与を完全否定した。

 だが一方で「平成15年に衆議院で初当選した時、ノルマを超過して販売したものが政治活動費として戻されると説明があった」と発言し、キックバックが20年以上も前から行われていたことを認めている。

 20年間、ずっと黙ってキックバックを受け続け、その間に閣僚や党三役を経験して安倍晋三元首相の最側近となった。本サイトでも報じてきたが、検察が不起訴にした萩生田氏の裏金問題は、国民目線でながめると「グレー」としか思えない(既報)。

 その萩生田氏に政倫審で舌鋒鋭く迫ったのが、立憲民主党の米山隆一衆議院議員。萩生田氏はが裏金2,728万円を「パーティー券専用の口座があった。そこで売上を管理して(キックバックなどが)あったりした。またその口座は使用するので、すべて引き出し(裏金を)事務所の机の中で管理していた」とする釈明に疑念を示した。

 「かなり奇怪なことをされますね。現金でもらったものを現金で机に(しまっておく)というのならわかります。しかし、銀行口座にあるものを(おろしてから)机に入れる――。なんのために帳簿があるのか」

 2020年5月に経産相として外遊した萩生田氏の政治資金収支報告書を確認してみた。すると裏金事件発覚後に、アメリカ外遊の3日間で約32万円(5月3日)、約8万円と約9万円(5月4日)、約9万円(5月5日)が会食費として修正追記されている。裏金事件が発覚していない時点で、計上されていたなかった会食費だ。要は、裏金がバレて裏金で会食費を支払ったことを「自白」しているということだ。

 「あのアメリカでの30万円、現金で払ったのか、ドルで数えて払ったのか?」「30何万も飲食するのに、カード使うしかないが」と迫る米山氏。これに対し萩生田氏は「私が支払ったのではない。カードで払った分もあれば現金もある」――。それなら、カードで払った分だけでも明細を公開すべきだろう。

 萩生田氏には、身内の自民党裏金議員からも「不満」があがっている。疑問を投げかけたのが、稲田朋美元防衛相。「安倍会長から2022年5月にノルマ超過分の還付はしないと聞いた。その時はじめて還付のことを知った」「安倍会長がやめると決断したが、いつ誰がなぜ復活させたのか。幹部は明かすべき」と述べ、萩生田氏をはじめとした安倍派5人衆に説明責任を求めた。前出の自民党幹部も「萩生田氏はますます追い込まれつつある」と語る。

            ◆   ◆   ◆

 本サイトでも報じてきたが、萩生田氏が会長を務めていた自民党東京都連が2023年と2022年に開いた政治資金パーティー券の収入の一部が、政治資金収支報告書に記載されてなかったことが判明。都連は報道を受けて訂正したが、不記載額は832万円と大きい。神戸学院大学の上脇博之教授が、萩生田氏や東京都連の会計責任者らを政治資金規正法違反の容疑で刑事告発したことが分かっている。

 告発状の中で上脇氏は、不記載について《被告発人萩生田光一、同代表者兼会計責任者である被告発人遠藤衛及び同事務担当者である被告発人加藤賢一がお互いに共謀した結果であろう。被告発人らは、政治資金規正法第26条の3第3号違反に該当する》として、萩生田氏と会計責任者らとの共謀を指摘している。

 この件については朝日新聞も、昨年12月25日の朝刊で《東京都議会の自民党会派が開催した政治資金パーティーをめぐり、会派事務局が政治資金収支報告書に記載しなかった収入の総額が直近5年間で3千万円前後に上る疑いがあることが、関係者への取材で分かった。政治資金規正法違反の虚偽記載罪(公訴時効5年)の立件目安は3千万円とされ、東京地検特捜部は、同法違反(虚偽記載)の疑いで会派の会計担当職員の聴取などを進め、立件の可否を検討している》と報じた。

 検察から事情を聞かれたある東京都連関係者は、筆者の取材に対し「NHKと読売新聞も同じような記事を出してきましたね。いよいよカウントダウンがはじまったという東京都連の幹部もいます。ひやひやしながらのお正月でした。安倍派などの裏金事件も含め、年明け直後に政治とカネで強制捜査となる可能性があります。本当に気が重い」と話している。

 都連の最高責任者は会長だった萩生田氏。「Xデー」に注目が集まる状況だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【自民党・政治とカネ・東京都議会の自民党会派が開催した政治資金パーティーをめぐり、会派事務局が政治資金収支報告書に記載しなかった収入の総額が直近5年間で3千万円前後に上る疑い】  2025年01月08日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・12.28】:献金をもらう側の理屈は透明化だけじゃない 外部の第三者機関がルール決めるべき

2025-01-07 07:40:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・12.28】:献金をもらう側の理屈は透明化だけじゃない 外部の第三者機関がルール決めるべき

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.28】:献金をもらう側の理屈は透明化だけじゃない 外部の第三者機関がルール決めるべき 

 ★24日、使途の公開義務のない「政策活動費」を廃止する政治改革関連3法が参院本会議で自民、立憲民主両党など与野党の賛成多数で可決、成立した。しかし企業団体献金の扱いは来年3月まで決着の先延ばしした。自民党は現状を維持して透明化を図る、立憲民主党は廃止の立場をとるが痛しかゆしで、本音は廃止に後ろ向きだ。両党とも団体や労組の組織内候補は政治資金パーティーの収入などより規模が大きい支援を受けていて、議員は団体や労組の言いなりになる部分もある。

 ★この政治とカネが問題になり政治資金パーティーに注目が集まっていた今年5月末、立憲民主党が政治資金パーティー全面禁止の法案を衆院に提出したにもかかわらず、複数の党幹部のパーティー開催予定が明らかになり、ことに24日午前の衆院政治改革特別委員会で自民党議員から党幹事長・岡田克也(当時)が「23年間で18億円以上の政治資金パーティーの収入があり、27日にも大阪で開催予定」と指摘されると、岡田はパーティーは中止したものの報道陣に「何か規制をするからといって、それを主張したら、法律ができるまでに自分たちで手を縛らなきゃいけないなんて話はない」などと屁理屈を言い出した。 

 ★これを今月8日、国民民主党幹事長・榛葉賀津也は定例会見で解説した。「09年、民主党は企業・団体献金全面廃止とマニフェストに書いていた。ところが政権交代して岡田克也(民主党)幹事長は『過度の国費依存で本当にいいのか』、つまりは国から来る政党交付金だけに頼って政党運営していていいのかと言って野党の時は反対していた企業団体献金を『一定の範囲で認められるべき』とした。野党の時は反対し与党になったら良いといった。だから与野党で協議体を作って議論すべきだ」とした。立憲の一貫しない対応は榛葉の指摘通りだ。ただ与野党の協議体はどうか。もらう側の理屈は透明化だけではない。その献金が政策をどうゆがめたかが問われる。これこそ外部の第三者機関がルールを決めるべきで、献金をもらう立場の政治家は口を出さない方がいい。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年12月28日  07:53:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【小社会・01.04】:みそぎ

2025-01-04 05:05:45 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【小社会・01.04】:みそぎ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小社会・01.04】:みそぎ

 1980年代から続く詩集のシリーズに「のはらうた」がある。その第4巻に印象的な作品を見つけた。2000年秋に出版されているから、翌01年が巳(み)年なのを意識したのかもしれない。

 題名は「だっぴ」、作者は「へびいちのすけ」。〈「だっぴ」すりゃ ちょっぴり おとなで ぼく しんぴん あたらしい としがはじまる きぶんだよ だから そのときゃ 「だっぴー・ニュー・イヤー」〉

 脱皮は人間にはない現象で興味深い。成長の証しでもある。なるほど、かつて年を取る節目だった新年と重ね合わせると面白い。民俗学者の吉野裕子さんによると、実際、古代日本人は蛇を信仰していたという。特に生まれ変わるかのような脱皮に引かれていたとする。

 「揚句(あげく)が神祭の中にこの真似(まね)を取り込んで、ミソギ(身殺=みそ=ぎ)としたと私は推測する」(著書「蛇」)。罪やけがれをはらうため、川や海で身を清めることを「みそぎ」というが、大本は脱皮から来ているというわけだ。

 現代はみそぎにもう一つの使われ方がある。政治家の言う「みそぎが済んだ」。不祥事や疑惑があっても、選挙などを経るとけじめがついたかのように扱う。むろん国民は納得しない。

 自民党派閥裏金事件もしかりである。昨年、選挙も国会の審査もあったが、真相は見えないまま越年。けじめはついていない。巳年を迎えた。真に生まれ変わるようなみそぎが求められる。

 元稿:高知新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【小社会】  2025年01月04日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【読む政治】:首相発言を否定する2人のキーマン 政治改革「30年前の宿題」の真相

2025-01-03 12:00:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【読む政治】:首相発言を否定する2人のキーマン 政治改革「30年前の宿題」の真相

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【読む政治】:首相発言を否定する2人のキーマン 政治改革「30年前の宿題」の真相 

 政治改革の重要テーマとなる「企業・団体献金の禁止」を巡り、与野党は3月末までに結論を出す。禁止に否定的な石破茂首相(自民党総裁)は約30年前の「平成の政治改革」を振り返り、公費で政治資金をまかなうために導入された政党交付金は、企業・団体献金の禁止と「引き換えではなかった」と主張する。ただ、首相の認識は当時のキーマン2人と大きく食い違う。関係者の証言を検証した。

 

記者会見後に握手する当時の細川護熙首相(右)と河野洋平自民党総裁=国会内で1994年1月29日

記者会見後に握手する当時の細川護熙首相(右)と河野洋平自民党総裁=国会内で1994年1月29日

 細川護熙氏へのインタビュー詳報も公開しています。原稿の末尾には動画がつきます。
 「石破首相に納得いかない」 細川護熙氏が指摘する「一番の問題

 ◆企業・団体献金「廃止」の合意はあったか

 首相の発言が問題になったのは、2024年12月5日の衆院予算委員会だ。

 立憲民主党の野田佳彦代表が質疑に臨み、1994年の政治改革関連法成立時、政党交付金を導入する代わりに、企業・団体献金を将来的に廃止する方向で与野党が合意したと主張。「30年前の宿題を片付けようじゃありませんか」と禁止に向けた法制化を呼び掛けた。

 これに対し、首相は「政党助成金(交付金)を導入する代わりに、企業・団体献金は廃止の方向となった事実はない」と否定。

 立憲の大西健介氏から改めて追及された際には、当時の議論を「今でもありありと覚えている」と話した上で「(政党に)公的助成が入ったので企業・団体献金はなくなるという意識を持ったものは、少なくとも自民党にはいなかった」と強調した。

 ◆5年後の「見直し」が意味するものは

 94年の政治改革関連法は細川護熙(もりひろ)内閣で成立した。「国民1人あたり250円」に相当する公費が政党に支給される政党交付金を創設。同時に政治家個人への企業・団体献金が禁じられた。政党と、政党が指定する政治資金団体への献金については、付則に「5年後に見直しを行う」と明記された。

 問題は、この「見直し」を「禁止」と解釈するかどうかだ。

 5年後の99年、自民党の小渕恵三政権下で行われた法改正で企業・団体献金は全面禁止されなかった。政党本部だけでなく、政治家個人の「財布」と呼ばれる政党支部への献金も…、

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【政界地獄耳・12.26】:政治とカネはそもそも安倍派 国民が忘れることはない

2025-01-03 07:40:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・12.26】:政治とカネはそもそも安倍派 国民が忘れることはない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.26】:政治とカネはそもそも安倍派 国民が忘れることはない 

 ★「何としてでも幕引きを図りたい」。自民党で裏ガネで処分を受けた議員を中心に、衆院選でかろうじて再選された者、来夏の参院選を念頭に駆け込むように政倫審出席を決めた参院議員の思いだ。衆院政倫審ではいずれも旧安倍派の元防衛相・稲田朋美が「派閥の決定に従ってきただけ」、元政調会長・萩生田光一は「2004年に当時の派閥事務局長から、パーティー券の販売ノルマ超過分のキックバックを政治資金収支報告書に記載しないよう、事務所スタッフが指示を受けた」と説明。一方、04年に初当選した元文科相・柴山昌彦も政倫審に出席し、14年ごろに不記載を指示されたとした。

 ★派閥の指示だったと会計責任者の指示を強くにおわせ政治の背景と責任を回避し、誰かをかばう模様は見苦しい。いつからキックバックが始まったのかは議員によって説明がまちまちで、責任者が見当たらない。また「違法とも思わなかった」「知らなかった」「秘書に任せていた」など国民から選ばれた政治家として法律にも暗く疑問も感じず、人任せ。身ぎれいにしようという努力も見られない。この程度の国会議員が派閥にうようよいたと思うだけで、安倍派とはいったい何だったのか。錬金術のグループかと疑いたくなる。

 ★今ではすっかり忘れられているが安倍派のトップ元首相・安倍晋三が「桜を見る会」という公式行事の前夜、前夜祭として会費1人5000円で13年から都内のホテルで「安倍晋三後援会」の主催で開かれており、15~19年の5年間で、総額約2300万円をホテル側に支払った。またサントリーホールディングスが17~19年、計400本近い酒類を無償で提供していたことが発覚。「違法な企業献金」とも言われた。東京地検特捜部は安倍への事情聴取までで追い込めなかった。その後にこの裏ガネ発覚につながる。ところが旧安倍派議員たちはいずれも安倍の名を「安倍に相談した」とか「安倍はこの裏ガネをやめさせた」など裏ガネ問題では安倍の美談ばかり。検証が不能なら裏ガネ問題は自民党がみそぎや説明責任は果たしたといえども国民が忘れることはない。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年12月26日  07:47:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・12.25】:自らの首しめる石破茂の知ったかぶり 来年もこの調子だとすぐ危険水域

2024-12-29 07:40:20 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・12.25】:自らの首しめる石破茂の知ったかぶり 来年もこの調子だとすぐ危険水域

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.25】:自らの首しめる石破茂の知ったかぶり 来年もこの調子だとすぐ危険水域 

 ★5日の衆院予算委員会でのこと。立憲民主党代表・野田佳彦が、1994年成立の政治改革関連法について「企業・団体献金については廃止の方向で改正が行われた」と質問した。すると首相・石破茂は「94年の政党助成法成立時に政党助成金(政党交付金)を導入する代わりに、企業・団体献金は廃止の方向となったというようなことは、それがコンセンサスだったと私は全く記憶しておりません。(廃止の方向だった)そういう事実は実際にございません」「当時、公的助成が入ったので企業・団体献金がなくなるという意識を持った者は少なくとも自由民主党にはいなかったと思っています」と答弁した。

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 ★これに対して当時の首相・細川護熙(日本新党)はJNNのインタビューに答え「誰が考えてもそれは二重取りになるわけですから企業献金が正当化されるような石破総理の言いぶりというのは、やっぱりちょっと私は大いに気になりますね」と振りかえる。また自民党には1人もいなかったと断じた石破に対して、当時の自民党総裁・河野洋平は23日、超党派選挙制度抜本改革議連で講演。議連は非公開だったが会合後、議連幹事長・福島伸享(有志の会)が河野の発言を披歴した。「企業・団体献金をやらないために政党交付金を導入した。(当時の)細川首相もそう思っていた」「その時に石破さんは(離党して)自民党にいなかったはずだから、分からないのだろう」と当時、自民党を離党し細川連立政権内の新生党に移っていたと解説した。これに関して24日、自民党幹事長・森山裕は「論評することは控えたい」とコメントしなかった。

 ★いくらみんなが飲んでいる時に勉強が好きで本を読んでいても、30年前で多くの議員の記憶に残っている上に、当事者2人が違うと言っており、国民も同様の感覚でいたものを否定するには石破の発言は不用意すぎる。まして予算委員会での発言だ。議事録にも残る。自民党ベテランは「別の言い方はあったはずだ。来年もこの調子だとすぐ危険水域だ」と心配顔だ。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年12月25日  07:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・12.29】:【2024回顧(上)】:裏金で与党に厳しい審判

2024-12-29 05:05:50 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説・12.29】:【2024回顧(上)】:裏金で与党に厳しい審判

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・12.29】:【2024回顧(上)】:裏金で与党に厳しい審判

 「自民1強」の弊害が裏金事件で際立ち、厳しい審判を受け、政権運営の在り方が大きく変化した。かつてなく不信が高まり、その払拭を迫られた2024年の政治だった。
 自民党派閥の裏金事件は昨年末に発覚した。組織的な不正行為で政治の信頼は大きく失墜。しかし真相解明の動きは鈍く、抜本対応が求められた政治資金規正法改正も抜け穴や先送りが目立つ内容となった。
 支持率が低迷していた岸田文雄前首相は、9月の党総裁選前に退陣を表明。代わりに石破茂氏が新総裁に選出された。党内の疑似政権交代で求心力回復を図ってきた自民だが、「正論」「正直」が持ち味の首相が総裁選時の発言を翻して衆院をすぐ解散。「変節」を指摘され、衆院選で与党は過半数割れした。
 与党の最大の敗因には裏金事件が挙がる。だが、そう単純ではないだろう。有権者が問題視したのは、1強体制で生じた「おごり」や国民感覚とのずれではなかったか。
 振り返れば第2次安倍政権以降、議論や説明責任を軽視するケースが続いた。森友・加計学園問題や「桜を見る会」などはうやむやで終わらせる一方、安全保障政策や原発政策など国家の将来を左右する方針を、限られた議論で決めてきた。
 この政治体質の刷新を託されたのが石破氏だったが、「変節」批判でつまずいた。長く不信が積み重なった末の与党敗北だったと言える。
 石破政権が少数与党になり、国会運営は様変わりした。法案や予算案の成立には野党の協力、合意が必要になった。一方、衆院選の民意を踏まえれば「政治とカネ」問題の早期決着も求められた。
 臨時国会は、こうした流れに沿う形でとりあえず一歩を刻めたのではないか。最重要テーマの政治改革法案は自民が譲歩し、使途の透明性が高い野党案が受け入れられた。企業・団体献金の扱いは来年に持ち越すが、最低限の成果は残せた格好だ。
 24年度補正予算案は、与党が野党の主張を一部受け入れて成立した。国民民主党が求める「年収103万円の壁」の見直し協議はなお続くが、政策協議が透明化し、緊張感も生まれているのは事実だろう。
 各党が案を出し合い、一致点を探るのは言論の府のあるべき姿だ。必ずしも「熟議」が徹底されたとは言えないが、強引な国会運営は影を潜めた。石破首相はどう独自カラーを出すかが今後の課題になる。
 野党が一点突破で政策実現を迫るのも一つの手法に違いないが、財源論などを考慮した時にバランスを欠くこともある。まだ各党とも他党との距離を探っている最中だろうが、野党の責任は格段に増した。党利優先と見透かされれば不信を招く。国民本位の判断が重要になる。
 政治不信を地方選挙からもうかがえた年だった。東京都知事選では政党に頼らない候補が躍進し、兵庫県知事選、名古屋市長選は与野党が応援、または相乗りした候補が敗れた。与野党問わず、引き続き信頼回復に努める必要がある。

 元稿:高知新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月29日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・12.21】:政治資金透明化で本末転倒なすり合わせ 与野党とも改革語る資格なし

2024-12-28 07:40:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・12.21】:政治資金透明化で本末転倒なすり合わせ 与野党とも改革語る資格なし

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.21】:政治資金透明化で本末転倒なすり合わせ 与野党とも改革語る資格なし 

 ★石破内閣最初の仕事であった臨時国会。首相・石破茂の初仕事はどんな評価が得られるか。補正予算、政治改革、103万円の壁。補正予算では全体的に下手に出て、各党を持ち上げながら立憲民主党には野党第1党のプライドを保たせ、国民民主党には以前と同じ手法であやした。野党がまとまらず仲の悪いところを利用しながら一本釣りで混乱を生まない手法はさすがと言わざるを得ないが、これは石破だからではなく、少数与党になった自民党の知恵の出しどころといえる。

 ★予算委員会などの答弁は今までと違い首相自らが説明に立つシーンが多くなった。石破は役人や閣僚が説明するなら自分でという思いと、自身の知識と勉強の成果をここぞとばかり披歴しているが、事と次第では言葉足らずの首相答弁が政府見解になりかねず、こちらも善しあしだ。ただ自民党総裁選挙での発言や総選挙での発言などを封印しており「わが党は強権独裁政党ではない。大勢の理解を得ながら党をまとめていくことも私の仕事だ」「党内融和を優先するつもりはないが、丁寧にやっていきたいと思っている」「言ったこと全てを実現するのは民主主義政党がやることではない」と権力にしがみつき、やりたいことや持論を封印するのは何のために5回も総裁選挙に出たのかと問いたくなる。

 ★石破は政治改革でカネの出入りの透明化を図るためデータベース化を推進したが、自民党案は政党本部、政治資金団体、国会議員政治資金団体、野党案はこれに派閥というのが加わった。本来なら今あるPDFに載っている内容をデータベース化するだけなのに、今回与野党は支出する側の政治団体の実態をデータベース化から外した。つまりPDFには書き込まれていたものがデータベース化によって消えるものが多く、裏金問題の反省による透明化だが、これでは本末転倒だ。明らかに与野党がすり合わせた様子で、両党に政治改革を語る資格はない。石破と立憲民主党代表・野田佳彦の罪は重い。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年12月21日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・12.26】:規正法の再改正 与野党は改革を止めるな

2024-12-27 06:05:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説・12.26】:規正法の再改正 与野党は改革を止めるな

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・12.26】:規正法の再改正 与野党は改革を止めるな

 政治資金の透明化へ一歩前進した。まだ道半ばである。与野党の協力でさらなる改革を成し遂げてほしい。

 政治資金規正法の再改正など、政治改革関連の3法が臨時国会で成立した。

 再改正する経緯を振り返ると、やはり少数与党の国会になった影響が大きい。

 発端は自民党派閥の裏金事件だが、自民、公明の両与党による6月の規正法改正はあまりに甘い内容だった。

 10月の衆院選で国民の厳しい審判を受け、与党が過半数を割ってもなお、自民は抜け道を残そうとした。石破茂首相が「年内に結論を示す」と期限を明確にし、最後は野党案をのむ形となった。

 政党が政治家個人に支給する政策活動費の廃止は、野党7党の案に自公が賛成して決まった。かつて自民は幹事長らに年十数億円程度を渡しており、使途の公開義務がない不透明なカネの象徴だ。

 自民は外交上の秘密やプライバシー保護を理由に、支出先を非公開にできる「例外」の創設にこだわった。「新たなブラックボックスだ」と野党の批判を浴び、撤回したのは当然の帰結である。

 政治資金をチェックする第三者機関の設置も決まった。政策活動費の例外のみを監査対象とした自民案でなく、国会議員の政治団体に目を光らせる国民民主、公明両党の法案が成立した。

 第三者機関は国会に設置される。不正を防ぐ実効力のある体制が課題となる。

 政治資金収支報告書のデータベース化、外国人による政治資金パーティー券購入禁止を定めた自民案も成立した。

 国会議員に月額100万円支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)は、ようやく使途公開と残金の国庫返納にこぎ着けた。

 2021年の衆院選後、初当選した議員が在職1日で満額支給されたことを問題提起し、日割り支給に改まった。使途公開などには自民が消極的で、棚上げされていた。

 今後の制度設計で支出を認める範囲、公開方法を厳格に規定しなくてはならない。

 先送りされたのは企業・団体献金の扱いだ。来年3月末までに結論を出すという。

 立憲民主党の野田佳彦代表らが「改革の本丸」と訴えるように、複数の野党が禁止を求める。多額の企業・団体献金を受けている自民は存続を主張して譲らない。

 企業・団体献金は政策をゆがめる恐れがあると、長らく指摘されてきた。来年1月からの通常国会では禁止の方向で決着すべきだ。

 政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるように、政治資金の流れを透明化するのが規正法の目的だ。その原点を何度も確かめたい。

 政治に対する国民の信頼を取り戻すため、政治とカネに関するルールを厳しくするのは当たり前のことだ。与野党で努力すべきことはまだたくさんある。

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月26日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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