路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【追悼特集】:西郷輝彦さん、安倍晋三元首相、森英恵さんら/2022年に亡くなった著名人

2022-12-31 23:57:00 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【追悼特集】:西郷輝彦さん、安倍晋三元首相、森英恵さんら/2022年に亡くなった著名人

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【追悼特集】:西郷輝彦さん、安倍晋三元首相、森英恵さんら/2022年に亡くなった著名人 

 安倍晋三元首相、漫画家の水島新司さんや藤子不二雄Aさん、プロレスラーのアントニオ猪木さん、ファッションデザイナーの三宅一生さんや森英恵さん、プロ野球の村田兆治さんら、2022年(令4)は、長年いろいろな分野をリードしてきた方々が亡くなった。

 ■<国内>

 ▼1月

 ▽4日 34代式守伊之助(80=元大相撲立行司)比屋根吉信(70=アマ野球指導者)▽7日 小嶺忠敏(76=サッカー指導者)▽9日 海部俊樹(91=元首相)▽10日 水島新司(82=漫画家)▽11日 花村多賀至(82=お笑いトリオ「サムライ日本」リーダー)▽12日 小林晋(44=ボートレーサー)▽16日 梅沢武生(82=俳優、大衆演劇「梅沢劇団」第2代座長)▽19日 吉田和子(100=馬主)▽20日 恩地日出夫(88=映画監督)▽23日 平松慎吾(87=俳優)

 ▼2月

 ▽1日 石原慎太郎(89=政治家・作家)▽5日 西村賢太(54=芥川賞作家)▽9日 とりいかずよし(75=漫画家)▽11日 矢野進(84=元JRA調教師)▽17日 松鶴家千とせ(84=漫談家)▽20日 西郷輝彦(75=歌手・俳優)▽26日 川津祐介(86=俳優)▽28日 井上倫宏(63=声優)

 ▼3月

 ▽2日 今成泰章(66=元日本ハムスカウト)▽3日 西村京太郎(91=作家)三沢淳(69=元プロ野球投手・元衆院議員)▽5日 志垣太郎(70=俳優)▽12日 吉永仁郎(92=劇作家)▽14日 宝田明(87=俳優)堀川吉則(87=元巨人会長)▽16日 高橋国光(82=元レーシングドライバー)▽17日 佐藤忠男(91=映画評論家)▽21日 青山真治(57=映画監督)▽22日 阪本敏三(78=元プロ野球内野手)▽27日 野田知佑(84=作家、カヌーイスト)▽31日 山本圭(81=俳優)

 ▼4月

 ▽3日 高橋千年美(89=元プロ野球広島球団代表)▽6日 伊藤一正(83=元中日常務取締役球団代表)▽7日 藤子不二雄A(88=漫画家)▽8日 よこたとくお(85=漫画家)松島みのり(81=声優)▽10日 水口洋次(77=松下電器=現パナソニック=サッカー部初代監督)▽12日 重富大輔(42=オートレーサー)▽16日 柳生博(85=俳優)村生ミオ(69=漫画家)▽19日 足木敏郎(87=元中日外野手)▽21日 桑原幸子(74=女優)▽22日 横山マコト(87=漫才師、「横山ホットブラザーズ」メンバー)▽24日 結城貢(81=料理研究家)▽29日 小坂忠(73=シンガー・ソングライター)▽30日 小田信吾(83=ホリプロ前会長)

 ▼5月

 ▽1日 宮本卓也(38=J2長崎ジュニアユースコーチ)▽3日 渡辺裕之(66=俳優)▽10日 早乙女勝元(90=作家)▽11日 川本和久(64=福島大陸上部監督)上島竜兵(61=「ダチョウ倶楽部」メンバー)▽12日 松永怜一(90=元野球日本代表監督)▽13日 熊崎勝彦(80=プロ野球前コミッショナー)▽14日 河村亮(54=日本テレビアナウンサー)▽22日 石井隆(75=劇作家、映画監督)▽29日 ターザン後藤(58=プロレスラー)

 ▼6月

 ▽1日 田沼武能(93=写真家)▽2日 出井伸之(84=元ソニー会長)▽5日 沢本忠雄(86=俳優)▽9日 升田尚宏(55=元TBSアナウンサー)▽11日 松平直樹(88=歌手)滝沢久美子(69=声優)▽17日 坂東竹三郎(89=歌舞伎俳優)▽27日 葛城ユキ(73=歌手)あいはらひろゆき(60=絵本作家)▽28日 佐野浅夫(96=俳優)

 ▼7月

 ▽1日 野村昭子(95=女優)▽4日 山本コウタロー(73=シンガー・ソングライター)嵐ヨシユキ(67=ロックバンド「横浜銀蠅」リーダー)▽6日 青柳政司(65=空手家)▽7日 長嶺豊(78=元ボートレーサー)▽8日 安倍晋三(67=元首相)▽10日 仲川利久(88=元朝日放送プロデューサー)▽11日 中丸シオン(38=女優)▽16日 若乃花幹士(69=元大相撲横綱)▽19日 佐藤陽子(72=バイオリニスト)▽21日 足高圭亮(69=元プロ野球近鉄代表)▽22日 37代木村庄之助(72=元大相撲立行司)▽25日 島田陽子(69=女優)▽26日 石濱朗(87=俳優)▽30日 小林清志(89=声優)

安倍晋三元首相(2022年7月6日撮影)

 

 ▼8月

 ▽1日 市田ひろみ(90=服飾評論家)大竹宏(90=声優)▽5日 三宅一生(84=ファッションデザイナー)▽9日 柳田泰己(28=ニュージーランド競馬騎手)▽11日 森英恵(96=ファッションデザイナー)▽17日 伊藤雄二(85=元JRA調教師)▽20日 小林政広(68=映画監督)▽21日 新川二朗(82=歌手)▽22日 久野綾希子(71=女優)▽23日 古谷一行(78=俳優)▽24日 稲盛和夫(90=京セラ・KDDI創業者、日本航空名誉会長)森健児(85=プロサッカーJリーグ初代専務理事)▽26日 岡部達(87=元TBSアナウンサー)鶴見五郎(73=元プロレスラー)

 ▼9月

 ▽1日 諸角憲一(67=声優)▽7日 高橋昭雄(74=前東洋大野球部監督)渡部又兵衛(72=「ザ・ニュースペーパー」リーダー)応武篤良(64=元早大野球部監督)▽13日 矢尾板貞雄(86=元プロボクサー、ボクシング解説者)▽15日 三遊亭圓窓(81=落語家)▽17日 石井いさみ(80=漫画家)▽25日 池永正明(76=元西鉄投手)▽27日 江原真二郎(85=俳優)有吉道夫(87=将棋九段)▽28日 武村正義(88=元新党さきがけ代表)前田忠明(81=芸能リポーター)▽30日 三遊亭円楽(72=落語家)

 ▼10月

 ▽1日 アントニオ猪木(79=元プロレスラー、政治家)▽2日 かざま鋭二(75=漫画家)▽3日 川井康弘(55=俳優)▽4日 田中茂樹(91=51年ボストンマラソン優勝者)▽5日 近石真介(91=声優)▽8日 藤尾茂(87=元巨人捕手)松原千明(64=女優)▽9日 柴田保光(65=元日本ハム投手)▽12日 北村克哉(36=元プロレスラー)▽17日 森中蕃(87=元光証券社長、馬主)石井冨士夫(82=元日本プロゴルフ協会会長)▽19日 仲本工事(81=タレント、「ザ・ドリフターズ」メンバー)▽21日 工藤壮人(32=サッカー元日本代表)▽24日 小川聡(65=日大陸上部特別長距離部門前監督)

アントニオ猪木さん(2020年2月撮影)

 

 ▼11月

 ▽4日 松本一起(73=作詞家)▽5日 采谷義秋(78=72年ミュンヘン五輪マラソン代表)▽5日 YOSHI(19=歌手・俳優)▽6日 中田達也(29=ボートレーサー)▽11日 村田兆治(72=元ロッテ投手)▽12日 大森一樹(70=映画監督)▽14日 林家市楼(42=落語家)▽23日 36代木村庄之助(74=元大相撲立行司)▽24日 佐川一政(73=作家)▽27日 崔洋一(73=映画監督)▽28日 渡辺徹(61=俳優)

 ▼12月

 ▽2日 西村嘉郎(85=朝日放送元社長)▽6日 水木一郎(74=歌手)▽8日 吉田喜重(89=映画監督)▽10日 佐藤蛾次郎(78=俳優)▽14日 笠浩二(60=「C-C-B」ドラム、ボーカル)▽15日 あき竹城(75=女優)▽21日 高見知佳(60=タレント)※敬称略

 ■<海外>

 ▼1月

 ▽4日 ジム・コルシ(60=米・元MLB投手)▽6日 シドニー・ポワチエ(94=米・俳優)▽19日 ギャスパー・ウリエル(37=フランス・俳優)▽22日 ドン・ウィルソン(88=米・ロックバンド「ベンチャーズ」創設メンバー)▽25日 ビム・ヤンセン(75=オランダ・サッカー元広島監督)▽29日 デビッド・グリーン(61=ニカラグア・元近鉄外野手)

 ▼2月

 ▽8日 ジェラルド・ウィリアムズ(55=米・元MLB外野手)▽9日 ジェレミー・ジアンビ(47=米・元MLB外野手)

 ▼3月

 ▽10日 オダリス・ペレス(44=ドミニカ共和国・元MLB投手)▽13日 ウィリアム・ハート(71=米・俳優)▽14日 スコット・ホール(63=米・プロレスラー)▽15日 呂良煥(85=台湾・元ブロゴルファー)▽25日 テイラー・ホーキンス(50=米・ロックバンド「フー・ファイターズ」メンバー)

 ▼4月

 ▽2日 エステル・ハリス(93=米・女優)▽3日 トミー・デービス(83=米・元MLB選手・指導者)▽21日 ジャック・ペラン(80=フランス・俳優)▽30日 ナオミ・ジャッド(76=米・カントリー歌手)ミノ・ライオラ(54=イタリア・サッカー代理人)

 ▼5月

 ▽1日 イビチャ・オシム(80=ボスニア・ヘルツェゴビナ、元サッカー日本代表監督)▽9日 ジョディ・ルコキ(29=コンゴ・元サッカー同国代表FW)▽29日 レスター・ピゴット(86=英・元競馬騎手)

 ▼6月

 ▽5日 アレック・ジョン・サッチ(70=米・ベーシスト、「ボン・ジョヴィ」元メンバー)▽6日 ワレリー・リューミン(82=ロシア・元宇宙飛行士)

 ▼7月

 ▽6日 ジェームズ・カーン(82=米・俳優)▽18日 オッタビオ・チンクアンタ(83=イタリア・元国際スケート連盟会長)▽24日 デビッド・ワーナー(80=英国・俳優)▽27日 メアリー・アリス(80=米・女優)▽31日 ビル・ラッセル(88=米・元NBA選手)

 ▼8月

 ▽1日 ウーゴ・フェルナンデス(77=ウルグアイ・元札幌監督)▽8日 オリビア・ニュートン・ジョン(73=英・歌手)ロッキー・ジョーンズ(68=米・元プロレスラー)▽12日 ウォルフガング・ペーターゼン(81=ドイツ・映画監督)▽30日 ミハイル・ゴルバチョフ(91=元ソ連大統領)▽31日 リー・トーマス(86=米・元MLBフィリーズGM)

 ▼9月

 ▽8日 エリザベス女王(96=英)▽14日 イレーネ・パパス(96=ギリシャ・女優)▽19日 モーリー・ウィルス(89=米・元MLB内野手)

 ▼10月

 ▽2日 エデル・ジョフレ(86=ブラジル・ボクシング元世界王者)▽14日 ロビー・コルトレーン(72=英・俳優)▽28日 ジェリー・リー・ルイス(87=米・歌手)▽30日 イ・ジハン(24=韓国・俳優)

 ▼11月

 ▽9日 ガル・コスタ(77=ブラジル・歌手)▽25日 アイリーン・キャラ(63=米・歌手)▽30日 江沢民(96=中国・元国家主席)

 ▼12月

 ▽1日 ゲイロード・ペリー(84=米・元MLB投手)▽11日 アビゲイル・カワナナコア(96=米・ハワイ最後の王女)※敬称略

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・追悼特集・2022年に亡くなった著名人】  2022年12月30日  08:19:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岸田首相】:「増税前選挙」発言に波紋、周辺が火消し…自民幹部「解散するにしても来年は早すぎる」

2022-12-31 12:20:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【岸田首相】:「増税前選挙」発言に波紋、周辺が火消し…自民幹部「解散するにしても来年は早すぎる」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相】:「増税前選挙」発言に波紋、周辺が火消し…自民幹部「解散するにしても来年は早すぎる」

 岸田首相が防衛費増額に伴う増税を行う前に、衆院選が行われるとの認識を示したことが波紋を呼んでいる。首相が来年中の衆院解散・総選挙に踏み切るとの臆測が広がったためだ。首相周辺は火消しに躍起で、「首相の専権事項」である解散の選択肢を狭めることは避けたい考えだ。

<button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">岸田首相</button>
           岸田首相(読売新聞)

 ■【一覧表】落選後「再就職」…元議員が選管委員を務めている自治体

<button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">(写真:読売新聞)</button>
  (写真:読売新聞)(読売新聞)

 ◆支持集め

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 政治 【政局・岸田政権】  2022年12月31日  12:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【深層探訪】:支持率・基盤弱く更迭遅れ 岸田首相、内閣改造踏み切れず 茂木派に配慮の見方

2022-12-31 08:26:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【深層探訪】:支持率・基盤弱く更迭遅れ 岸田首相、内閣改造踏み切れず 茂木派に配慮の見方

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【深層探訪】:支持率・基盤弱く更迭遅れ 岸田首相、内閣改造踏み切れず 茂木派に配慮の見方

 2022年の仕事納めを翌日に控えた27日、岸田文雄首相が秋葉賢也復興相と杉田水脈総務政務官を事実上更迭した。8月の内閣改造後、閣僚交代は4人目。支持率の低迷や党内基盤の弱さが首相の決断を遅れさせた面は否めない。政権浮揚に向けた内閣改造・自民党役員人事を促す声もあったが、首相は安全策を取らざるを得なかった。

<button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="44"></button><button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="44">記者団の取材に応じる岸田文雄首相=27日午後、首相官邸</button>
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=27日午後、首相官邸(時事通信社)
 
 
 ◇11月には意向

 「自身で辞任を決断した」。首相は27日、両氏ともあくまで自発的な辞任との「建前」を記者団に強調。「いま現在、内閣改造は考えていない」と明言した。

 首相は今秋の臨時国会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を批判された山際大志郎前経済再生担当相ら閣僚3人を次々に更迭。周辺によると、首相は野党の集中砲火を浴びていた秋葉氏も交代させたい意向を11月ごろからにじませていたが、実行に移せなかった。

 野党の攻勢にさらされていた当時、「秋葉氏更迭なら不可避」と言われた国会延長の回避が首相の優先課題だった。1国会で閣僚4人が辞任すれば、政権が揺らぎかねないとの懸念もあった。

 一方、自民党内には秋葉氏が所属する茂木派会長の茂木敏充幹事長の意向が働いたとの見方もある。党関係者は「8月の改造で茂木氏が秋葉氏を最後に押し込んだ」と振り返る。岸田派は党内第5派閥にすぎず、政府関係者は「支持率が低下する中、第2派閥に配慮して秋葉氏を切れなかったのだろう」と解説した。

 しかし、党内から「このままでは通常国会を乗り切れない」(閣僚経験者)との声が強まり、首相は茂木氏の理解を得た上で、杉田氏とセットで交代を決断したようだ。  

 ◇後任は安全重視  

 今回の人事に際し、党内からは「いっそ内閣改造で人事刷新を」(党幹部)との声も上がっていた。だが、政府関係者によると、首相が最後に残した選択肢は「数人のみ交代」「交代なし」の二択。一新した顔ぶれから5人目の辞任閣僚が出れば「政権が終わる」(党若手)と恐れたからだ。

 後任人事にも安全運転に徹したい首相の思いがにじみ出た。首相は秋葉氏の後任に元復興相の渡辺博道氏、杉田氏の後任に元総務官僚の長谷川淳二氏を充てる人事を公明党の山口那津男代表に電話で伝達。その際、首相は「経験者で行政に通暁している」などと説明した。

 ただ、改造見送りで火種が残った面は否定できない。政府内にはなお「政治とカネ」などの疑惑が取り沙汰される閣僚らがいる。自民党関係者は「改造見送りが裏目に出る恐れもある」と語る。  

 官邸の段取りの悪さも目立った。秋葉氏は復興推進会議の後、記者会見を挟んで更迭される形となったため、会見で「人事は私が決めることではない」と繰り返し、「辞任は自発的」とする首相の説明と食い違う結果となった。政府関係者は「更迭のタイミングが意味不明」と切り捨てた。

 ◇通常国会へ手ぐすね

 年の瀬の更迭劇を受け、野党は1月召集の通常国会に向け手ぐすね引く。  

 立憲民主党の泉健太代表は「岸田政権は崩壊状態と言っていい」と酷評。日本維新の会の馬場伸幸代表は「支持率に跳ね返ってくるだろう」と指摘した。共産党の志位和夫委員長はツイッターで「5人目に辞めるのは首相本人だ」と強調した。

 来年4月の統一地方選や同時期に予想される衆院補欠選挙をにらみ、通常国会では与野党の攻防が激化しそうだ。

 元稿:時事通信社 JIJI.com  政治 【政局・連載・「深層探訪」】  2022年12月31日  08:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【旧統一教会問題】:養子に出された元信者「どうして私だったのか…」、養子縁組 教団関係の本に“美しい伝統”とも

2022-12-31 07:50:50 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【旧統一教会問題】:養子に出された元信者「どうして私だったのか…」、養子縁組 教団関係の本に“美しい伝統”とも

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【旧統一教会問題】:養子に出された元信者「どうして私だったのか…」、養子縁組 教団関係の本に“美しい伝統”とも

 2022年の後半、大きくクローズアップされた「旧統一教会問題」。12月には、異例の早さで「被害者救済新法」が成立したが、これで全ての元信者が救われたわけではない。今、生まれたばかりの赤ちゃんを、教団側が他の信者へ「養子縁組」をしたことに法的な問題があるのではないかという指摘がされている。実際に「兄を養子に出された元2世信者」に話を聞いた。

 ■【画像で見る】養子に出された元信者「どうして私だったのか…」旧統一教会と養子縁組

■「養子縁組あっせん法」違反の可能性も…教団側は「信者同士の繋がりによるもの」

<picture><source srcset="https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20221230-90024165-tokaiv-004-1-view.jpg?pri=l&w=640&h=360&exp=10800&fmt=webp" type="image/webp" /><source srcset="https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20221230-90024165-tokaiv-004-1-view.jpg?pri=l&w=640&h=360&exp=10800" type="image/jpeg" /></picture>

 ニュースONE

 ところが、教団関係の本には「養子縁組式」という儀式の説明がある。

  <子供を捧げる家庭>

 「きょう以降、天に捧げるという心情を持ち、子女に一切未練を持たないようにします」

 <子供を授かる家庭>

 「神の子女として預かり、育てていきます」

 養子縁組は教団の“美しい伝統”とも。

 ■「自分は教団の教義の道具でしかない…」養子に出された教団2世たちの葛藤

 ■“組織的あっせんはない”は「本当に許せない」 食い違う教会と元信者

 元稿:東海テレビ 主要ニュース 社会 【話題・旧統一教会を巡る問題】  2022年12月30日  22:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【旧統一教会問題】:質問権行使の文化庁「回答は不十分」、追加資料要求へ

2022-12-31 07:45:30 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【旧統一教会問題】:質問権行使の文化庁「回答は不十分」、追加資料要求へ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【旧統一教会問題】:質問権行使の文化庁「回答は不十分」、追加資料要求へ

 宗教法人法に基づく「質問権」を行使した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への調査で、文化庁が初質問で教団から得た回答について、内容が不十分だと判断していることが政府関係者への取材で判明した。教団を巡る高額献金などの金銭トラブルについて、組織的関与を調べる際に必要となる教団の指示系統や資金の流れが明確でないという。不明な部分については、教団に追加資料の提出などの対応を求める構えだ。<button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">世界平和統一家庭連合(旧統一教会)本部=東京都渋谷区で</button>

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)本部=東京都渋谷区で(毎日新聞)

 宗教法人法は、法人の解散要件である「法令に違反し、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為」などの疑いがあれば、質問権を行使できると規定。文化庁は、霊感商法や高額献金などを巡り、教団や信者らの不法行為責任を認めた民事訴訟の判決が22件あり、損害賠償額が少なくとも14億円に上ることが根拠になると判断し、1996年施行の改正宗教法人法に質問権が追加されて以来、初めて権限を行使した。

 文化庁は、金銭トラブルについて、教団の組織的関与や資金の流れを改めて解明し、裁判所への解散命令請求の要件となる「行為の組織性、悪質性、継続性」などを判断する方針だ。このため、初の質問では教団のガバナンス(組織統治)の仕組みや財産・収支などが分かる資料の提出を求め、12月9日に段ボール箱で8個分の関連資料を受け取って内容を精査している。

 だが、政府関係者によると、教団幹部から末端の信者に対する指揮命令系統の仕組みがはっきりせず、信者らからの高額献金や霊感商法といった行為が、法人による「法令違反」に該当すると明確に示す文書はなかった。これらで得た資金が教団の上層部などに流れたかどうかについても、回答からは確認できていない。  

 文化庁は、独自に得ている情報を基に、教団が回答で出さなかったとみられる資料を見極めて、改めて対応を求める構えだ。ただ、同法は、憲法が保障する「信教の自由」に配慮し、宗教法人に対する公権力の介入には抑制的で、施設への一方的な立ち入りや教義に関わる質問はできない。文化庁の関係者からは「捜査権限がないため、必要な資料が集まらない」との声も漏れる。

 調査を巡っては、12月14日に質問権を再行使し、2回目の質問書を教団に送っている。教団に関係した訴訟全般の資料や、教団が法令順守を徹底するとした「コンプライアンス宣言」(2009年)をどう守ったのかが分かる資料などを、23年1月6日を期限に提出するよう求めている。【深津誠、国本愛、李英浩】

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 政治 【政策・文科省・文化庁・旧統一教会を巡る問題】  2022年12月31日  01:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳・12.28】:「反撃能力」まやかしでしかない世論調査 国民が納得しているとは言い難い

2022-12-31 07:40:30 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・核兵器・武装・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【政界地獄耳・12.28】:「反撃能力」まやかしでしかない世論調査 国民が納得しているとは言い難い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.28】:「反撃能力」まやかしでしかない世論調査 国民が納得しているとは言い難い 

 ★17、18日に実施した朝日新聞の全国世論調査では敵基地攻撃能力(反撃能力)保有の賛否は「賛成」56%、「反対」38%。同日に実施した産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査でも「反撃能力」の保有の是非を尋ねたところ、全体の約6割が「持つべきだ」と回答。23日から25日にかけ行った日本経済新聞社とテレビ東京の世論調査では「反撃能力」の保有決定は賛成60%、反対31%だった。

 ★朝日はわざわざ「反撃能力」と言わず「外国が日本を攻撃しようとした場合に、その国のミサイル基地などに打撃を与える能力を自衛隊がもつことに賛成ですか」と問うた。それでも6割程度の賛成を得ている。朝日が期待したように時の政権はいささか法律の内容そのままに法案を表記するのははばかられるとしたのか、政府が新たに命名した法案が用意された。安保法制を平和安全法制に、共謀罪はテロ等組織犯罪準備罪と実態を表さぬ名がつけられた。敵基地攻撃能力も反撃能力とされたが、ここにも法制化のトラップが仕掛けられていた。

 ★自民党関係者が言う。「この敵基地攻撃能力も反撃能力もまやかしでしかない。政府が強引に進めたのは自民党内でも古くから議論がある予防的先制攻撃と自衛的先制攻撃の議論が実態に即している」。差し迫った脅威ではないが放置すれば将来、受け入れ難い脅威をもたらす可能性のある相手を攻撃する「予防攻撃」は国際法上違法とみなされている。一方、国連憲章第51条中の「固有の権利」を理屈に自衛権は国家の重大な権利とする考えと、同51条中の「武力攻撃が発生した場合」が条件なら「武力攻撃が発生」していない場合の自衛権行使はできないなどの議論が続いている。これは世界的議論で国際世論に一石を投じるほどの現実が我が国周辺にあるのかといえば、はなはだ疑問だ。となれば世論調査こそが表層的過ぎて、国民が納得しているとは言い難い。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2022年12月28日  07:57:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳・12.27】:復興相・秋葉賢也の更迭だけで済むのか 内閣改造とは言わない岸田文雄

2022-12-31 07:40:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳・12.27】:復興相・秋葉賢也の更迭だけで済むのか 内閣改造とは言わない岸田文雄

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.27】:復興相・秋葉賢也の更迭だけで済むのか 内閣改造とは言わない岸田文雄 

 ★26日、首相・岸田文雄は復興相・秋葉賢也の去就について問われ「来年の通常国会に向けて、しっかり準備を進めていかなければならない。これに尽きる」と発言し更迭に含みを持たせた。あとは人事で大騒ぎになる。思えば今年の5月23日、迎賓館で米バイデン大統領との日米首脳会談に臨んだが、両首脳は共同声明で「日米同盟の抑止力・対処力を強化」で一致。首相は、東シナ海・南シナ海で台頭する中国を念頭に、軍事費について「相当な増額を確保する決意」を表明し、こんにちの防衛費増強論を実現した。来年早々1月に予定するワシントンでの日米首脳会談の手土産の用意はできたといえ、あとは内政の整備を進めて、通常国会を乗り切る方針だろう。

【図解】岸田政権の「辞任・辞職ドミノ」

               【図解】岸田政権の「辞任・辞職ドミノ」

 ★ただ、秋葉更迭だけで済むのだろうか。自民党ベテラン議員が言う。「秋葉を代え るなら、行革相・岡田直樹、防衛副大臣・井野俊郎も代える必要があるだろう。いずれも政治資金や公職選挙法に抵触している可能性があり悩みの種だ。また国家公安委員長・谷公一の体調不安も看過できない。それなら別の意味で悩みの種である総務政務官・杉田水脈も一緒にとなるが、内閣改造とは岸田は言わないだろう。改造をするとなれば党人事も関係してくる。幹事長・茂木敏充や政調会長・萩生田光一、国対委員長・高木毅は問題ないのかという議論に広がりかねず、官邸は一部の交代という表現を貫くだろう」。

 ★水面下では身体検査が始まっているはずだ。政治とカネ、公選法、収支報告、旧統一教会との関係など、今までの官邸の甘い身体検査の要領ではなく、本格的な人材の登用が必要になるだろう。しかしそんな人材が今党内にいるだろうか。この“交代”で入閣する大臣、副大臣、政務官はさぞ立派な人材なのだろう。年末の騒ぎの顛末を期待したい。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2022年12月27日  08:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳・12.24】:今こそ思い起こす田中角栄の言葉 永久に血を流さない政治を

2022-12-31 07:40:10 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・核兵器・武装・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【政界地獄耳・12.24】:今こそ思い起こす田中角栄の言葉 永久に血を流さない政治を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.24】:今こそ思い起こす田中角栄の言葉 永久に血を流さない政治を 

 ★「こっちから行った戦争ばかり。日本が攻められてから武力攻撃を受けたから戦争したんじゃないんですよ。全部外国に出かけて行って戦争したんですよ。何が一番人間の幸せかと政治家が考えるのなら一番は平和です」。こう語るのは左派政治家ではない。23年間にわたり自民党田中派の衆院議員を務め、その間防衛政務次官、郵政相、衆院安全保障特別委員長、自民党国防部会副会長、日本戦略センター理事長を歴任。自民党タカ派の1人といわれた箕輪登の言葉だ。

 ★箕輪は大戦末期の1945年(昭20)3月に陸軍軍医見習士官になり8月に21歳で終戦を迎える。62年にのちの首相、北海道開発庁長官・佐藤栄作の秘書兼主治医。その後、田中派、竹下派に所属した。鈴木善幸内閣で郵政相就任。その時に広島の原爆記念館に行き「戦争とは血を流す政治であります。外交とは血を流さない政治であります。日本は永久に血を流さない政治をやるべきです」と記している。90年の政界引退後は、民間から防衛政策に苦言を呈し続けた。99年の日米防衛指針(ガイドライン)関連法成立の際、「明らかに戦争支援法」と表明。04年1月、自衛隊のイラク派遣は違憲として、派遣差し止め訴訟を札幌地裁に起こし、06年に亡くなるまで活動を続けた。

 ★自衛隊法の研究を続けた結論は「専守防衛」に徹するべき。イラク支援の時は「人道支援、復興支援は外務省の所管事項と私は言いたい。外務省は防衛省の所管事項みたいな顔しているが、とんでもない。これはODAを持っている外務省の所管」(「憲法9条と専守防衛」梨の木舎刊より)。所属した田中派の元首相・田中角栄は「戦争知っている世代政治中枢いるうち心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争知らない世代政治中枢となったときはとても危ない」を思い起こす。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2022年12月24日  07:16:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【中山知子の取材備忘録・12.04】:「神風に勝とう」クロアチア国民が備える日本戦 サッカーの強さと別の「顔」に接した思い出

2022-12-31 07:35:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・12.04】:「神風に勝とう」クロアチア国民が備える日本戦 サッカーの強さと別の「顔」に接した思い出

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・12.04】:「神風に勝とう」クロアチア国民が備える日本戦 サッカーの強さと別の「顔」に接した思い出 

 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組で、日本がスペインに逆転勝利し、決勝トーナメント(T)に進出した。サッカーに特に詳しくない私のような人間でも、日本が撃破したドイツやスペインが強豪だという認識はあるので、今起きていることがどれだけすごいことなのか、毎日、胸が躍る。

1998年のW杯直前にクロアチアを取材した際の思い出の絵はがき。空の青さが心に残る

 カタール大会が始まった後、国会では2022年度第2次補正予算案の審議も始まったが、単調な答弁が目立つ岸田文雄首相も、日本代表がドイツ、スペインに勝利した際にはツイッターで勝利を祝福。決勝T進出が決まった12月2日朝には、報道陣の取材にも答え、森保一監督に電話で祝意を伝えたことを披露する喜びようだった。

 日本代表は12月6日午前0時から決勝Tでクロアチアと対戦する。前回のロシア大会で準優勝したヨーロッパの強豪だが、クロアチアとサッカーという側面に関しては、今の強さとは別の「顔」に接した思い出がある。

 日本が初めてサッカーW杯に出場したフランス大会。大会開幕前の1998年5月、クロアチアを取材で訪れ、各地を回ったことがある。「アドリア海の真珠」と呼ばれる地域の美しさは今も心に残るし、首都ザグレブや絶景のドブロブニク、世界文化遺産のプリトヴィツェ国立公園やローマ時代の港湾都市スプリットなど観光地もめぐった。テナガエビなどの地魚や、ワインのおいしさ…。「敵を知ろう」という目的から脱線しかけながら滞在していた時、当時のクロアチア代表がオーストラリア代表と親善試合をするというので、取材に出かけた。

 ザグレブのマクシミールスタジアムで行われた試合は、当時のクロアチアのスター選手で、レアル・マドリードに所属していたFWスーケルの7得点で大勝。強さを目の当たりにしたが、一方で観客は収容人数の3分の1ほどで、スタジアムはがらがらだった。お国柄的にはサッカーがさかんで、子どもたちもサッカーが大好き。テレビ中継もあったが、当時のクロアチアが置かれた環境を考えると仕方ない状況だった。

 旧ユーゴスラビア構成国の1つだったクロアチアは東欧諸国の民主化の流れを受け、1991年、旧ユーゴ連邦からの独立を問う国民選挙を経て議会が独立を宣言。92年に国際機関も独立を承認したが、セルビア人勢力との間で戦闘が激化し、美しい町並みを砲弾が襲った。戦闘状態が終わったのは1995年で、私が訪れたのはそれからまだ3年しか経過していなかった。銃弾が撃ち込まれ朽ちた建物が多く残り、あれほど戦争を身近に感じたことはなかった。

 通訳に就いてくれたクロアチア人の男性も、戦闘を経験していた。戦争からの復興のさなかにある国はまだ貧しく、「1日1日を生きるのが精いっぱいで、サッカーにまで関心が回らない」と聞いた。日本は当時、初めてのW杯出場に国中が沸いていたが、クロアチアもこの時が初出場だった。国内リーグが開幕した時期も1992年で、日本のJリーグとそう変わらない。サッカーがさかんなベースがあっても心底楽しめる環境には、当時はなかった。サッカーの強さとは別の「顔」に複雑な思いを感じたものだった。

 この時のフランス大会では、日本は1次リーグで敗退。クロアチアは初出場ながら、3位に入った。

 あれから20年あまり。その後、戦闘からの復興を歩んだクロアチアは、世界有数の観光都市としての顔を取り戻しつつある。サッカーでも、前回2018年のW杯ロシア大会で準優勝するなど強豪ぶりを発揮している。

 日本とクロアチアのサッカーでの対戦は、W杯では今回が3回目。まだ日本は勝ったことがないが、今の日本代表の勢いは、これまでとはまったく違う。そしてクロアチアも、サッカーがさかんな環境が十分に整わなかったころとは変わっていると思う。国民も、サッカーを純粋に楽しめる環境に身を置きつつあるのではないだろうか。

 そんな思いもあって、クロアチアを訪問した時に知り合った方に、日本戦を控えたクロアチアの今の国内の様子を、SNSで聞いてみた。当然ながら決勝トーナメント進出で、喜びに沸いているそうだ。日本ではなく、ドイツと対戦するのではないかと思っていた人も少なくなかったそうだが、なんと言っても、強豪を連続して撃破した日本との対戦だ。「カミカゼ(神風)に勝とう!」と、試合に備える人もいるという。【中山知子】

 中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2022年12月04日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【中山知子の取材備忘録・11.27】:オウンゴール連発の岸田首相 大臣更迭の判断、森保監督のような「戦術変更」が必要では?

2022-12-31 07:35:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・11.27】:オウンゴール連発の岸田首相 大臣更迭の判断、森保監督のような「戦術変更」が必要では?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・11.27】:オウンゴール連発の岸田首相 大臣更迭の判断、森保監督のような「戦術変更」が必要では? 

 「負の連鎖」というワードが、時の政権にのしかかる。旧統一教会との関係や失言政治資金をめぐる問題山際大志郎、葉梨康弘、寺田稔の各氏が、この1カ月の間に立て続けに大臣の職を追われた。

 これまで数々の政権をピンチに陥れ、時に首相の退陣にも発展した「ドミノ辞任」だが、約30年、永田町をウオッチしてきて、1カ月の間に3人の閣僚ドミノ辞めた政権は、記憶にない。今、日本中がサッカーW杯初戦の森保ジャパンのドイツ撃破で持ちきりだが、「岸田ジャパン」は永田町オウンゴール3発。さらなる連発予想される。

岸田文雄首相(2022年9月撮影)

 もともと「政治とカネ」の問題が指摘された閣僚は、山際氏と寺田氏に加えて、今再び、更迭の可能性が高まる秋葉賢也復興相だった。しかし山際氏が辞任後、葉梨氏の失言問題が飛び出し、寺田氏の問題も大きくなるうちに、秋葉氏の問題は他閣僚の影に隠れるような形になっていた。寺田氏は11月20日に更迭。そうなれば再び秋葉氏にスポットライトが当たるのは分かっていたはずだが、この間、事実上“放置”された形に。自民党の人に話を聞くと、多くが「寺田氏が辞めたら秋葉大臣が標的になる」と話していたのに、今では新たな公選法違反疑惑や旧統一教会との接点の問題も出て、「手の付けられないような状況」(関係者)になっている。

 秋葉氏は11月25日の衆院予算委員会で、想定通り野党の集中攻撃を浴びた。その場で、野党に抗議する場面があった。昨年の衆院選中、次男が候補者以外つけることが認められない候補者名入りのたすきをつけて「影武者」として街頭に立ったのは公選法違反ではないかと指摘された際、立憲民主党の大西健介氏が、次男とみられる人物が写った写真の紙を掲げた時だ。NHKで中継されており、多くの人の目に触れることを懸念したようで「こうしたテレビの時にふさわしいものではない」「掲示をしないということを含めて聞いていた。ひとこと抗議をしないと思い発言をさせていただいた」と述べた。

秋葉賢也復興相(2022年11月撮影)
秋葉賢也復興相(2022年11月撮影)

 質問者ではなく、「外野」からのやじにも反応した。「問題が多いからだ」の声には「いち民間人が映っているから申し上げた」と身内をかばうような言葉もあったが、野党議員から「自分が批判されている問題の本質を理解しているのか」とあきれた声も聞いた。

 秋葉氏は答弁の中で、自身が初当選した2005年衆院宮城2区の補欠選挙は、公選法違反による連座制の適用で、当時の民主党議員が辞職したのに伴うものだったことに言及。「法の順守やクリーン選挙には人一倍気をつけて活動してきた。疑念が生じたことは誠に残念。原点に立ち戻りたい」と強調した。

 当時、連座制で辞職したのは、昨年の衆院選で17年ぶりに国政に復帰した立憲民主党の鎌田さゆり氏だ。連座制で宮城2区での立候補が5年間禁止された後、国政選挙や首長選の落選などを経て、昨年の衆院選で秋葉氏と対決。わずか571票差で小選挙区を勝ち、秋葉氏は比例復活当選となった。今回の「影武者」問題は、鎌田氏との戦いの熾烈(しれつ)さを物語るが、だからこそ疑惑の目が向けられた問題には、きちんとした説明がなければならない。

 秋葉氏はこれまで「丁寧に説明させていただいている」と繰り返しているが「口調は丁寧だが、答弁の中身が丁寧なわけではない」と、野党関係者は語る。岸田首相は25日も説明責任を果たしてほしいとして野党の更迭要求をはねのけたが、これまで更迭した3人の閣僚と同様、目の前で説明内容を聞いているだけに、きちんとした説明かそうでないかを判断できる立場にある。しかし、これまでの3人は、いずれも「野党から更迭要求」とか「自民党内でも辞任論」などの動きが出た後の判断。今回も同じような流れをたどっている。周りに言われる前になぜ判断しないのだろう。

 サッカー日本代表はドイツ戦で、前半から戦術(布陣)が変わった後半の2得点で逆転勝ちした。前半先制され、追い込まれた森保監督が戦術を変え、交代で送り出した選手の得点もあり、勝利につながったことが話題になった。岸田首相は、問題閣僚を抱えて辞めさせるタイミングが遅い。こちらはずーっと、同じ戦術だ。サッカーとは対照的に、チーム(政権)の足を引っ張る選手(閣僚)の存在も、チームをどんどん追い詰めている。

 11月28日、29日と衆院予算委員会で再び質疑が予定され、秋葉氏が辞めていなければ、同様に秋葉氏への追及が続く。また寺田氏の後任に就任したばかりの松本剛明総務相にも、政治資金パーティーのパーティー券販売をめぐる疑惑が発覚した。追い詰められても追い詰められても、岸田政権では何度も同じ光景が繰り返され、それがオウンゴールにつながっている。【中山知子】

 中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2022年11月27日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【中山知子の取材備忘録・11.22】:「麻生氏頼み」も…悪循環が止まらない岸田政権 一難去ってまた一難「先が読めない展開」に

2022-12-31 07:35:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・11.22】:「麻生氏頼み」も…悪循環が止まらない岸田政権 一難去ってまた一難「先が読めない展開」に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・11.22】:「麻生氏頼み」も…悪循環が止まらない岸田政権 一難去ってまた一難「先が読めない展開」に 

 岸田政権で閣僚の更迭が始まって1カ月がたつ。1カ月の間に3人の閣僚が辞める「辞任ドミノ」は、過去の政権で起きた「辞任ドミノ」に比べてもペースが早い。辞任ドミノが続き、結果的に退陣に追い込まれた第1次安倍政権でも、ひと月のうちに3人が辞めることはなかった。つまり、今岸田政権で起きていることは、「異常事態」といってもおかしくないのだ。

 政権を支えるべき存在の閣僚たちが、自身の問題でその職を追われ、政権の体力を奪っていく。しかも、「辞任ドミノ」の当事者の3閣僚のうち、2人(寺田氏、葉梨康弘前法相)は岸田派所属だ。2人とも今回が初入閣だった。ただ任命したのは岸田首相だ。

岸田文雄首相(2019年7月21日撮影)

 

 これまで「人事眼」には一定の評価を得ていたとされる岸田首相。しかし、閣僚を選んだ時の自身の判断、そして更迭タイミングが遅れたことに代表される、辞めさせる時判断がともに、自らの足を引っ張る結果になった。悪循環の繰り返しが、今の岸田政権直面している現実だ。

 ところで、今回の寺田氏が更迭され新しい大臣が選ばれた際には、以前の2人(山際大志郎氏、葉梨氏)とは違う点があった。山際氏の後任の後藤茂之氏、葉梨氏の後任の斎藤健氏は、ともに無派閥だ。一方で、寺田氏の後任の総務相に起用されたのは、麻生太郎副総裁が率いる麻生派の松本剛明氏(63)。旧民主党出身で、離党し、無所属を経て2017年に自民党に入党した。

 通常の組閣や内閣改造の際、自民党から起用される議員の所属派閥が話題になる。最近は、特定の派閥の閣僚ポスト数が突出することはなく、主要派閥からまんべんなく起用され「派閥均衡」などといわれる。今年8月の内閣改造の時点では、安倍派と麻生派が4人ずつで最多。岸田派、茂木派がそれぞれ3人、二階派、無派閥が2人ずつという配分だった。

 この配分が、10月24日から始まった「辞任ドミノ」で麻生派マイナス1(山際氏)、岸田派マイナス2(葉梨氏、寺田氏)と変化。そして山際氏、葉梨氏の後任に無派閥の2人が就任したことで、麻生派、岸田派のポスト数は減ったままだったが、松本氏の就任によって、麻生派はポスト数を4人に戻した。2人減って1人になった岸田派とは、対照的な状況だ。

麻生太郎・自民党副総裁(2019年12月23日撮影)
麻生太郎・自民党副総裁(2019年12月23日撮影)

 麻生氏はかねて、岸田首相と定期的に会うなど首相を支える派閥のトップであると同時に、首相に影響力を持つ後見人的な立場でもある。政界関係者によると、寺田氏の更迭が遅れた背景の1つには、後任の人選がなかなか決まらなかったという事情があったという。そんな中で、最終的に麻生派所属の松本氏の起用に着地した。背景には、「『困った時の麻生氏頼み』という側面も、あったのではないか」(関係者)との声も聞いた。

 岸田首相には、真の側近や真のブレーンと呼べるような存在が、ほとんどいないといわれている。そんな中、政権運営や「辞任ドミノ」で苦境に立たされた首相にとって、麻生氏の存在は大きさを増しているのではないだろうか。麻生氏もかつて首相を務めたが、首相在任中には自民党内で「麻生おろし」が起きたり、2009年の衆院選惨敗で旧民主党に政権を明け渡すことになり、約1年で政権を追われ、自民党が下野した経緯もある。首相にとって麻生氏は、言ってみれば「生きた教科書」だ。

衆院本会議で閣僚席に座り、岸田首相の答弁を聞く松本剛明総務相(左から3人目、22年11月21日撮影)
衆院本会議で閣僚席に座り、岸田首相の答弁を聞く松本剛明総務相(左から3人目、22年11月21日撮影)

 そんな麻生氏が率いる派閥から起用した松本氏だったが、11月22日の「しんぶん赤旗」が、松本氏の資金管理団体が会場収容人数を超えるパーティー券を販売したとして、政治資金規正法違反の疑いがあると報じた。今後、松本氏は、説明責任を求められる。また、政権内には、寺田氏と同じく「政治とカネ」問題を抱えた秋葉賢也復興相が残ったままだ。秋葉氏は11月22日の記者会見で、「丁寧に説明することで説明責任を果たしていく」と語った。

 一難去っても、また一難。そんな言葉を地でいくような、岸田政権。今の「異常事態」がさらに悪化すれば…。「先が読めない展開になりつつある」。与党関係者はそう話した。【中山知子】

 中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2022年11月22日  15:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【中山知子の取材備忘録・11.20】:「身内の更迭」迫られる岸田首相 側近・寺田総務相の進退、山際&葉梨氏と異なる事情とは

2022-12-31 07:34:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・11.20】:「身内の更迭」迫られる岸田首相 側近・寺田総務相の進退、山際&葉梨氏と異なる事情とは

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・11.20】:「身内の更迭」迫られる岸田首相 側近・寺田総務相の進退、山際&葉梨氏と異なる事情とは

 岸田文雄首相に「3度目の判断」が迫りつつある。問題を抱える大臣を交代させるか否かの判断で、「政治とカネ」の問題深刻化する寺田稔総務相(64)を、更迭する判断のヤマ場が近づいているが、この「3度目」は、その前の「1度目」「2度目」とは決定的異なる要素がある。首相にとって、寺田氏は「身内」も同然だからだ。

 岸田政権では、10月24日に山際大志郎経済再生相(当時)、11月11日に葉梨康弘法相(同)が辞任した。しかし、首相は2人をなかなか辞めさせようとせず、更迭する判断のタイミングがずれ、野党の批判だけでなく、与党からも疑問の声を受ける結果になった。山際氏の場合は、旧統一教会との関係をめぐる問題で大きな批判を浴びた「これからも(新たな問題が)出る可能性がある」発言から1週間あまり、葉梨氏も「辞任させるべき」という声が自民党でも拡大した翌日。「決断できない首相」という、さらに大きなピンチを招く結果になった。

岸田文雄首相(2022年7月18日撮影)

 

 

 そして今回が、3人目の寺田氏。選挙や政治資金を管轄する総務相の立場ながら、自身の後援会の会計責任者に故人の名前が掲載されるなど、政治資金収支報告書への不適切な記載や疑惑がぞろぞろ。国会の質疑でも説明は十分でなく、「疑惑かもしれないが事実ではない」などと開き直るような発言もあった。

 しかし、自民党関係者は語る。「寺田さんを切るか切らないかの判断は、前の2人とは違って、相当に難しいのではないか。寺田さんは首相の側近。もっと言えば『身内』といっても構わない存在だからだ」。

 寺田氏は首相と同じ、広島選出(広島5区)で、首相が率いる岸田派(宏池会)に所属する。宏池会は、かつて首相を務めた池田勇人氏が1950年代後半に創立した自民党の老舗派閥の1つだが、寺田氏の妻の祖父が池田氏。今の選挙区も、池田家の代々の地盤だ。寺田氏の問題が深刻化する中、首相は自分の派閥の創立者の親族、極めて自身に近い存在を更迭するかしないかの判断に、直面し続けたことになる。

衆院本会議で閣僚席に座る寺田稔総務相(2022年11月10日撮影)
衆院本会議で閣僚席に座る寺田稔総務相(2022年11月10日撮影)

 首相の寺田氏への配慮はこれまでにもにじんでいた。首相は昨年12月、寺田氏を首相補佐官に就任させた。これは、その直前に行った最初の組閣で「入閣漏れ」した寺田氏への処遇といわれた。ちなみに、この時に寺田氏とは別に内閣官房参与に就いたのが、直前の衆院選で落選した自民党の石原伸晃氏。党総裁選で首相を支持した石原氏の起用は「お友達人事」との声もあったが、石原氏が代表を務める選挙区支部によるコロナ助成金受給問題で、8日で辞任した。一方、寺田氏はその後も首相補佐官を務め続け、今年8月の内閣改造で総務相として初入閣した。

 参与も補佐官も、首相が信頼する人物を置くのが定石。寺田氏は当選6回で、「大臣待機組」といってもおかしくなく、最初の組閣で入閣させられなかったことで、補佐官として重用した形にみえた。

 そんな寺田氏が抱える、多くの「政治とカネ」の問題。続投させても更迭しても、自身や政権の体力に大きなダメージとなるのは確実だ。逆にかばい続ければ、山際氏や葉梨氏の更迭劇の時よりも、厳しい批判が出かねない。判断の遅れがあれば、なおさらだ。

 葉梨氏の「法相軽視」の失言は大問題だったし、安倍晋三元首相の銃撃死以降、あらためて社会問題になっている旧統一教会との関係を説明できなかった山際氏も「辞任やむなし」ではあったが、寺田氏は政治資金をつかさどる総務相にありながら、数々の問題や疑惑をかかえる。「政治とカネ」は、政治家としての倫理観をはかるひとつの目安でもあり、「もはや任にあらず」(立憲民主党議員)の声は、与野党を超えて出る結果になった。

 首相は19日のタイでの記者会見で、寺田氏の進退について問われ、続投させると答えなかった。腹は決まっているようにも見えた。明日11月21日から2022年度第2次補正予算案審議が始まり、24日からは衆院予算委員会も予定される。辞任がなければ寺田氏もこの場に出席する。出席すれば野党の「集中攻撃」は目に見えている。

 岸田首相が寺田氏を更迭すれば、今年8月の内閣改造で入閣した岸田派議員3人(寺田氏、葉梨氏、林芳正外相)のうち2人が、更迭で政権を去ることになる。【中山知子】

 中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2022年11月20日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【新興宗教】:狙うのは「優しくされたことの少ない女性」 勧誘に感動すら覚えてしまう

2022-12-31 07:15:30 | 【新宗教=新興宗教と呼ばれる教団は多岐にわたり、時代的には19世紀に創始さ...

【新興宗教】:狙うのは「優しくされたことの少ない女性」 勧誘に感動すら覚えてしまう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新興宗教】:狙うのは「優しくされたことの少ない女性」 勧誘に感動すら覚えてしまう 

 元稿:マネーWEB 主要ニュース 社会 【話題・旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に関する問題を契機に、新興宗教への高額な献金】 2022年12月31日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ひらかたパーク】:地上50メートルで客2人乗せアトラクション停止 4時間後に救助され病院に搬送

2022-12-31 00:31:30 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【ひらかたパーク】:地上50メートルで客2人乗せアトラクション停止 4時間後に救助され病院に搬送

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ひらかたパーク】:地上50メートルで客2人乗せアトラクション停止 4時間後に救助され病院に搬送

 30日午後8時55分ごろ、大阪府枚方市の「ひらかたパーク」で、「アトラクション頂上付近で機械が止まり乗客2人が降りられない」と従業員から119番があった。枚方寝屋川消防組合などによると、停止したのは午後7時ごろ。高さ50メートル付近に20代の男女2人が取り残され、約4時間後の午後11時ごろになって救助された。けがはないが、いずれも体が冷えたためとみられる気分不良を訴え病院に搬送された。

「ひらかたパーク」のアトラクション「ジャイアントドロップ メテオ」に取り残された人たちの救助作業(共同)

 

 はしご車が出動したが高さ約40メートルまでしか届かず撤収するなど、作業は深夜まで難航した。現場ではアトラクション上部から救助隊員らが停止中の機体に慎重に近づき、数分後に機体は地上に降下した。

 停止したのは約50メートルの高さから垂直降下する「ジャイアントドロップ メテオ」というアトラクション。パークによると、一部の座席はパーク側が操作して地上に降ろしたが、乗客2人が乗った1機はうまくいかず、救助を求めたという。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「2022年の記憶」】  2022年12月31日  00:31:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【選挙】:10増10減で揺れる山口 来年4月ダブル補選の観測も 岸氏引退意向が波紋

2022-12-31 00:10:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【選挙】:10増10減で揺れる山口 来年4月ダブル補選の観測も 岸氏引退意向が波紋

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【選挙】:10増10減で揺れる山口 来年4月ダブル補選の観測も 岸氏引退意向が波紋

 来年4月の実施が見込まれる衆院補欠選挙で、山口県内では「ダブル補選」の可能性が浮上している。安倍晋三元首相の死去に伴う4区に加え、引退する意向を示した岸信夫首相補佐官が来年3月までに議員辞職し、2区でも補選が行われるとの観測が強まっているからだ。衆院選挙区の「10増10減」で定数が1減する次期衆院選もにらみ、自民党内では駆け引きが活発化している。<button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-kAPOMq lmaRvl" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button>

(株式会社 産経デジタル)

 ■【写真】岸信夫氏と安倍元首相のツーショット写真

 「次は息子に譲りたい」

 安倍氏の実弟で、菅義偉、岸田文雄両内閣で防衛相を務めた岸氏は今月11日、地元の同県岩国市で開いた後援会会合で、健康状態を理由に次期衆院選には出馬せず、長男の信千世氏を後継とする意向を伝えた。

 会合後、岸氏は「4年間はしっかり務めたい」と述べ、衆院議員の任期は全うする考えを示したが、額面通り受け取る関係者は少ない。岸氏が来年3月15日までに議員辞職すれば、4区と同じ同4月に補選が実施される公算が大きい。自民山口県連幹部は「この時期に引退を表明するということは来年4月の補選を見据えているからだ」とみる。

 岸氏の早期辞職が取り沙汰される背景には次期衆院選からの定数減に絡む事情がある。山口県内の選挙区は4から3に再編される。岸氏が次期衆院選まで議員を続けた場合、後継の信千世氏は新人として区割り改定前の1、3、4区の現職と選挙区を争わなければならない。

 県連関係者は「選挙区は現職優先で、新人は比例に回されるだろう」と話す。この場合、新1区は林芳正外相、新2区は高村正大元財務政務官、新3区は4区補選の当選者が収まる可能性がある。信千世氏が次期衆院選で地元の新2区から出馬するためには、来年4月の補選で当選し、現職でいなければ不利になるというわけだ。

 全国屈指の盤石な保守地盤を誇り、世襲議員がひしめく山口では、もともと定数減に伴う選挙区調整の難航が予想された。本来まとめ役である県連会長の岸氏が退くことで、さらに混乱を招く事態もあり得る。

 山口選出国会議員は「調整は本当に大変だ」と漏らす。(小沢慶太)

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 政治 【政局・来年4月の実施が見込まれる衆院補欠選挙】  2022年12月30日  17:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする