路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【社説②・01.15】:インフル猛威 集団感染への警戒を強めたい

2025-01-16 05:00:40 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説②・01.15】:インフル猛威 集団感染への警戒を強めたい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②・01.15】:インフル猛威 集団感染への警戒を強めたい

 全国でインフルエンザの猛威が止まらない。患者の急増によって、医療現場では検査キットや薬の不足が起きている。油断せずに基本的な感染対策を徹底したい。 

 インフルエンザの患者数は、昨年暮れの1週間で1医療機関あたり64・39人となり、警報レベルとされる30人を大きく上回った。現在の集計方法になった1999年以降、最多の数字である。

 年末は会食や帰省など大勢で交流する機会が多く、流行に拍車がかかったようだ。年明けは、休診している医療機関が多かった影響で減少に転じたが、冬休みが終わって学校や職場が再開した今、再び感染が広がりかねない。

 心配なのは、タミフルなどインフルエンザ治療薬の一部の製造が追いつかず、供給が一時停止されていることだ。メーカーは増産を急いでほしい。医師は患者によく説明し、効き目が同等の他の薬を処方することも必要だ。

 国や都道府県は治療薬を備蓄している。薬の不足が深刻化した場合には速やかに活用すべきだ。

 新型コロナウイルスの流行が深刻だった頃は、感染対策が徹底され、インフルエンザの流行はなかった。このため免疫力が低下した人が多く、大規模な感染拡大につながった面もある。

 特に注意しなければならないのは、高齢者施設や病院での集団感染だ。お年寄りは肺炎など重い症状を起こすリスクが高い。

 感染予防にはまず、ワクチン接種が肝心となる。高齢者施設などで感染者が出たら、発症していない人に治療薬を予防的に投与する方法も選択肢になる。

 小さな子どもは、インフルエンザによる脳症で死亡例があった。 痙攣 けいれん や意識障害があれば、 躊躇 ちゅうちょ せず救急車を呼ぶ必要がある。

 新型コロナの患者が国内で初めて確認されてから、15日で5年となる。時間がたち警戒感はすっかり薄れているが、今も流行が続いていることに変わりはない。

 手洗いや人が集まる場所でのマスク着用、部屋の換気や加湿など基本的な感染対策を、この機会に再点検してはどうか。

 中国では、風邪の症状を起こすヒトメタニューモウイルスの急拡大が伝えられている。以前からあるウイルスだが、日本でも感染動向を注視することが大切だ。

 今週末には大学入学共通テストが行われる。受験生や家族は基本的な感染対策のほか、十分な睡眠と栄養補給を心がけ、後悔のないよう備えてほしい。

 元稿:読売新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年01月15日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①・01.15】:インフル急増 日々の予防心がけよう

2025-01-15 16:05:50 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説①・01.15:インフル急増 日々の予防心がけよう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・01.15】:インフル急増 日々の予防心がけよう 

 インフルエンザが各地で猛威をふるっている。

 全国5千の定点医療機関から報告された患者数が昨年末の1週間、現行の統計を始めた1999年以降、最多の31万人を記録し、年明け後も収まる気配がない。一部で医療の逼迫(ひっぱく)や治療薬の供給不足も懸念されている。感染対策を強めたい。

 1機関当たりの患者数は64・39人になった。全国平均で警報レベルの30人を上回り、前週から1・5倍という急増だった。

 京都府内も過去最多の1機関当たり54・88人に、滋賀県も55・78人に上り、両府県はインフルエンザ警報を発している。年末年始、自治体が設けた休日診療所に急患が押し寄せ、京都市では医師を2倍に増やして対応したという。

 九州では1機関当たり100人を超える県もあり、医療崩壊が危ぶまれた新型コロナウイルス流行時に匹敵する水準の地域もある。

 今回の大流行は、コロナ対策が定着してインフルエンザがしばらく流行せず、免疫を持つ人が減ったことが一因とされ、年末年始の人の移動で広がったとみられる。新学期も始まり、社会活動が本格化する中、さらなる感染拡大が危惧される。

 検出されているウイルスは、A型のH1N1。気がかりなのは、例年2月前後に始まるB型の流行期が近いことだ。A型のピークアウトを待たずに重なれば、医療体制をさらに圧迫しかねない。

 特に、高齢者や基礎疾患のある人は重症化リスクが高い。子どもが感染すると脳症の恐れもあり、警戒を怠れない。専門家は、ワクチン接種は今からでも効果があるといい、選択肢の一つになる。

 治療薬の安定供給に向け、一部の製薬会社が出荷の制限や停止を行った。厚労省は、製薬会社などに約1500万人分の在庫を確認しており、冷静に対応したい。

 国内で感染者が初確認され、きょうで5年になる新型コロナも増加傾向で、注意が必要だ。感染法上の分類が5類に移った23年5月から1年間の死者数は約3万2千人。同期間のインフルエンザの15倍で、危険な病気に変わりはない。

 同じ呼吸器感染症のヒトメタニューモウイルス感染症も、中国で感染が広がる。春節(旧正月)に伴う連休が28日に始まり、日本への影響も注視する必要がある。

 十分に休養を取り、手洗い、マスク着用、換気といった基本的な感染症対策の徹底が鍵になる。コロナの教訓を生かしたい。

 元稿:京都新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年01月15日  16:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【主張①・01.15】:新型コロナ5年 命を守る「医療」確実に 中国は自由な調査受け入れよ

2025-01-15 05:04:00 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【主張①・01.15】:新型コロナ5年 命を守る「医療」確実に 中国は自由な調査受け入れよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張①・01.15】:新型コロナ5年 命を守る「医療」確実に 中国は自由な調査受け入れよ 

 新型コロナウイルス感染症の患者が日本国内で初めて確認されてから15日で5年になる。

 国内では昨年8月までに約13万人が新型コロナで亡くなった。後遺症に苦しむ人も多い。また、飲食店をはじめ多くの事業者が打撃を受けた。

 今も、病院や高齢者施設で面会制限などが続いている。新型コロナ禍は終わっていない。

ワクチン開発でも日本は後手に回った

 ただ、多くの人はコロナ禍以前のような生活を送れるようになった。それでも、未知のウイルスによる感染症は今後も発生し得ることを忘れず、万が一の事態に備えたい。

 ■厚労省は反省したのか

 ところが、政府の対応は十分とは言いがたい。それを象徴するのが、コロナ禍に関する本格的な報告書を政府がまとめていないことだ。問題点を洗いざらい挙げて反省しなければきちんとした対策は講じられない。

 まず、初動対応に大きな問題があった。水際対策を巡り政府は当初、湖北、浙江両省からの入国禁止にとどめた。危機感が足りなかった。

 検査体制の拡充に消極的だった厚生労働省の責任も重い。検査と隔離が徹底されず、日本でも感染者がどんどん増えていった。安倍晋三首相(当時)が検査体制強化を求めても厚労省の対応は遅々としていた。民主的に選ばれた首相の指示に医官を含む官僚が従わない事態はあってはならない。

 日本の医療体制の脆弱(ぜいじゃく)さも浮き彫りになった。

 医師や看護師など多くの医療従事者が患者のため奮闘してくれたことは感謝してもしきれない。今でも医療従事者らはコロナと戦ってくれている。

 ただ、コロナの蔓延(まんえん)当時、日本は人口当たりの病床数は外国に比べて多いのに、入院が必要な患者を適切に受け入れられなかった。医療従事者の集中的な配置がうまくできなかったことなどが背景にある。発熱患者への対応を見送った診療所が多かったことも事実である。

 令和4年の感染症法改正で、都道府県と医療機関は、病床確保や発熱外来などに関する協定を結ぶことになった。自治体は住民にどの医療機関がどのような役割を担うかを周知しなければならない。医療機関の平時からの連携も極めて重要だ。

 6年には政府の自治体への指示権を拡充する改正地方自治法が成立した。国民に重大な影響を及ぼす場合、必要な対応を指示できる特例を設けた。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染で、都道府県境を越えた患者の受け入れ先の調整が難航した反省からだ。

 コロナ蔓延当時でも、新型コロナ対応の特別措置法は、医師や看護師らに必要な医療を行うよう「要請」や「指示」ができる強い権限を厚労相や知事に与えていた。だが、この権限が適切に行使されなかった点を深刻にとらえるべきである。

 ■WHOの改革は急務だ

 ほかにも教訓はある。ワクチンやマスクなどを外国に依存するようでは被害が拡大するという点だ。パンデミックは安全保障の問題である。医薬品の原料確保も課題だ。

 国産ワクチンの開発が遅れ、欧米からの調達を待つしかなかったのは苦い経験だ。本来は日本も真っ先に開発し、諸外国を支援すべきだった。政府と製薬企業は「ワクチン敗戦」を繰り返してはならない。

 中国政府が新型コロナの情報を十分に開示せず、世界に一気に感染を広めてしまった責任は大きい。中国の情報隠蔽(いんぺい)が、日本を含む世界に禍(わざわい)をもたらしたといえる。

 米下院の特別小委員会は6年12月、中国・武漢の研究所に関連した事故で新型コロナウイルスが出現したとみられるとの最終報告書を公表した。

 中国外務省は「信頼性がない」と反発している。ならば、海外の研究者に、自由に徹底調査をさせることを認めるべきだ。世界保健機関(WHO)の国際調査団が発生から約1年後に武漢入りした際、中国側が同意した場所でしか調査を認めなかった。これでは科学的な解明が進むわけがない。

 WHOのテドロス事務局長は中国を擁護し緊急事態宣言の発出が遅れた。責任をとるべきだったが、トップの座に居座っている。WHOは年次総会への台湾のオブザーバー参加を認めていない。感染症対応で台湾という空白域を作っているのは国際社会への背信といえる。WHO改革も急務である。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】  2025年01月15日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・01.11】:インフルエンザ急増 暮らしの中で対策徹底を

2025-01-14 04:00:25 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説・01.11】:インフルエンザ急増 暮らしの中で対策徹底を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・01.11】:インフルエンザ急増 暮らしの中で対策徹底を 

 インフルエンザが全国で猛威を振るっている。県内でも患者数が急増している。日常生活の中で「うつらない、うつさない」の感染対策を怠ってはならない。「二十歳の集い」が各地で開催される連休中の感染拡大を防ぎたい。

 厚生労働省は9日、全国約5千の定点医療機関から昨年12月23~29日の1週間に報告されたインフルエンザ患者数は計31万7812人で、1医療機関当たり64.39人になったと発表した。前週(12月16~22日)は42.66人で、既に警報レベル(30人)を上回っていた。

 この数値は、現行の統計を始めた1999年以降、最多である。昨年同期(21.65人)の約3倍に達しており、今期の患者数の多さは突出している。一部で医療の逼迫(ひっぱく)や治療薬の供給不足も起きており、危機的な状況だ。

 沖縄県内の12月23~29日の定点当たり患者数は24.30人で全国最少ではあるが、決して油断はできない。前週10.43人から2.33倍に増えており、伸び率は全国で最も高い。今後、さらに患者数が急増する恐れがある。

 昨年の夏以降、県内ではインフルエンザ流行の兆しを見せていた。厚労省統計によると昨年9月から12月末までの間、県内では1校で休校、16校で学年閉鎖、78校で学級閉鎖が出ている。県は昨年8月9日から14週連続でインフルエンザ注意報(基準値10人)を出していた。11月15日に解除したものの、12月27日に再び注意報を出している。

 厚労省は基本的な感染対策として「手洗い」と「マスクの着用を含む咳エチケット」を呼びかけている。特に高齢者や基礎疾患のある人が感染した場合、重症化する恐れがある。高齢者と会ったり、大人数で集まったりする場合はマスク着用を心掛けたい。

 手洗いや手指消毒、こまめな換気も必要だ。これらは2020年以降の新型コロナウイルス対策の中で実践してきたことだ。自身と周囲の健康を守るためにも思い出してほしい。基本的な対策に加えてワクチン接種も効果的だ。

 今以上の医療機関の逼迫と治療薬の供給不足の深刻化を防がなければならない。インフルエンザ治療薬の製造が急激な感染拡大に追いつかず、供給の一時停止を明らかにした製薬会社もある。医療現場の混乱を回避するためにも、生活レベルでの感染対策が不可欠だ。

 連休中には県内各地で「二十歳の集い」が開催される。会場には多くの人が集まるはずだ。式典後、飲食を伴う会合を予定している人も多いはずである。これをインフルエンザ感染拡大の場にしてはならない。「咳エチケット」を心掛けてほしい。県や市町村の広報活動も必要だ。

 これから受験シーズンに入る。受験生が万全な体調で試験に臨むためにも「うつらない、うつさない」の感染対策が欠かせない。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年01月11日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌・01.10】:豚熱5年、かつ丼にありがとう

2025-01-14 04:00:10 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【金口木舌・01.10】:豚熱5年、かつ丼にありがとう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・01.10】:豚熱5年、かつ丼にありがとう 

 5年前の年明け、県内で34年ぶりの豚熱が発生した。白い防護服の人間が殺処分した豚を埋却する穴にまかれた大量の白い粉。手塩にかけた豚を思わぬ形で失った養豚家の悲しみ

 ▼中国で「謎の新型肺炎」が出現した時期と重なる。その後、コロナ禍は世界を暗く覆い、毎日のように豚は殺され埋められ、殺処分は1万2千頭を超えた。心冷えたあの季節からもう5年、まだ5年

 ▼全国では今も豚熱終息に至らず、県内では予防ワクチン接種が続き、農家に負担がのしかかる。海外への輸出解禁の見通しは立たない

 ▼いずれは人間に食べられる命。消費者が殺生と食を後ろめたく思うのは一時の感傷か。命の重さを一番知るのは豚を育てる人だろう。殺処分に立ち会い続けた養豚家の姿を忘れまい

 ▼SF掌編も多く描いた「ドラえもん」の藤子・F・不二雄さんは「ミノタウロスの皿」など食にまつわる短編を残した。「人間が食べる原罪を強く自問自答したのでは」と作詞家の児玉雨子さんは指摘する。豚熱発生5年の8日、死んでいった豚のことを思い、ミニかつ丼を食べた。養豚業の「通常運転復帰」も応援しよう。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】  2025年01月10日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《なるほドリ・01.07》:風邪の位置づけ、変わるんだって? 感染症法上「5類」に 発生動向、早めに把握=回答・肥沼直寛

2025-01-07 02:02:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

《なるほドリ・01.07》:風邪の位置づけ、変わるんだって? 感染症法上「5類」に 発生動向、早めに把握=回答・肥沼直寛

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《なるほドリ・01.07》:風邪の位置づけ、変わるんだって? 感染症法上「5類」に 発生動向、早めに把握=回答・肥沼直寛 

 なるほドリ 風邪(かぜ)の感染症法(かんせんしょうほう)上の位置づけが変わるんだって?

 記者 急性呼吸器(きゅうせいこきゅうき)感染症(ARI)を5類(るい)とする対応のことですね。

<picture> </picture>

 ARIは鼻炎や副鼻腔炎(ふくびくうえん)などの上気道炎(じょうきどうえん)、気管支炎や肺炎などの下気道炎(かきどうえん)を引き起こす病原体による病気の総称です。

 すでに新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)などが5類ですが、風邪や原因不明の急性肺炎などが新たに含まれることになります。

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【天風録・12.30】:感染症警報

2024-12-31 07:00:20 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【天風録・12.30】:感染症警報

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・12.30】:感染症警報

 バスや電車に乗ると、マスク姿の人が最近増えたのを実感する。うつしたり、うつされたりといった感染症のリスクを減らす、新型コロナ禍で日常化していた習慣が戻ってきたようだ

 ▲それもそのはず、インフルエンザが猛威を振るい始めたからだ。定点の医療機関から報告された最新の患者数が、中国5県をはじめ全国36都道府県で警報レベルを上回った。前の週の2倍を超す急激な増加で、この時期としては、過去10年で最多に

 ▲新型コロナの感染症法上の扱いが5類に引き下げられて1年半。マスクや手洗い、うがいといった基本的な予防策がいつの間にか忘れられたのか。それとも、コロナ禍の間は大きな流行が起きなかったインフルに対して、免疫を持つ人が少なくなったせいか

 ▲インフル流行の陰で今、新型コロナの患者も増えている。発熱し、せきが長引くというマイコプラズマ肺炎も気がかりだ。11月に過去最多となって以降、高水準で患者が出ている。トリプルパンチといった感じだろう

 ▲年末年始の帰省ラッシュが本格化している。予防の基本技を思い出して、感染ではなく、笑顔を広げるように心がけたい。とりわけ古里で会う家族や友人たちには。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2024年12月30日  07:00:00  これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。

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【社説①・12.30】:感染症同時流行/冬休みは基本対策徹底を

2024-12-31 06:00:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説①・12.30】:感染症同時流行/冬休みは基本対策徹底を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・12.30】:感染症同時流行/冬休みは基本対策徹底を

 インフルエンザの流行が急激に拡大している。兵庫県内の定点医療機関1カ所当たりの16~22日の患者数は平均46・65人に上り、警報レベルの基準値(30人)を大きく超えた。県内17保健所のうち14の管内は警報レベルだ。患者は15歳未満が約7割を占め、社会福祉施設での集団発生も相次いでいる。

 症状は高熱や頭痛、倦怠(けんたい)感に加え、強い吐き気を訴える患者が多く、重症化するケースも目立つ。昨季を上回る流行拡大の要因として、新型コロナウイルス禍で定着した感染対策の基本動作が新型コロナの5類移行でゆるんだことが挙げられる。いま一度、基本的な対策を日常生活で徹底することが重要になる。

 一方、新型コロナウイルスの感染も要警戒だ。県内の定点当たり患者数は3・35人で前週の1・44倍となり、各世代がまんべんなく感染している。変異株の主流は「KP・3」から「XEC」に置き換わりつつあり、高齢者や持病のある人は注意する必要がある。

 発熱や長引くせきが特徴の「マイコプラズマ肺炎」も若者を中心に過去最多のペースで報告され、今冬は三つの流行が重なる「トリプルデミック」が危惧される。近年は新型コロナ対策でさまざまな感染症の流行が抑制され、免疫力が弱まっている前提で対応を考えるべきだ。

 感染症の同時流行により、せき止めや解熱剤など身近な薬が不足しかねない。いざというときのために市販薬を備えておくのは有効だが、最低限必要な量だけ購入するよう心がけたい。特に子どもや妊婦が使える薬は限られ、不足すると代替薬の入手が難しい。薬剤師などに相談し、冷静に行動することが重要だ。

 三つの感染症を予防するための基本動作は変わらない。マスクの着用や手指の消毒、適度な換気などである。新型コロナとインフルエンザは65歳以上と持病のある人がワクチンの定期接種の対象となっており、利用すれば重症化を防ぐ効果が見込まれる。かかりつけ医に相談してメリットとデメリットを見極め、接種の可否を判断してほしい。

 年末年始は9連休を予定する職場が多く、帰省や旅行での混雑が予測される。医療機関の態勢が手薄になる時期だけに、重症化リスクの高い家族を守る行動が求められる。

 冬場は温度差によるヒートショックや脳卒中などで救急患者が増える時期だ。加えて感染症の患者も殺到すると救急医療が逼迫(ひっぱく)する恐れがある。重症化の兆候があればためらわず救急車を呼ぶべきだが、不要不急の利用は避けなければならない。迷ったら、市町が開設する救急相談ダイヤルに電話するのも一法だ。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月30日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【12月29日の日報抄】:インフルエンザの流行が全国で警報レベルに達した。

2024-12-29 06:10:40 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【12月29日の日報抄】:インフルエンザの流行が全国で警報レベルに達した。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【12月29日の日報抄】:インフルエンザの流行が全国で警報レベルに達した。 

 インフルエンザの流行が全国で警報レベルに達した。注意報の本県も感染が拡大している。上越地域が大変のようだ。新型ウイルスの感染も11月から増えている。気の抜けない年末年始になる

 ▼風邪の類いに限らず、のどが急にチクチクし、せきが止まらなくなることがある。せきエチケットはわきまえているつもりだが、満員の通勤バスでゴホッとやると、周囲の視線が気になって切ない

 ▼作家の松下竜一さんは肺炎や結核を患い、せきの発作に生涯苦しんだ。短編「咳(せき)取り老人」は「大人の童話」のような薫りがする。松下さんが床の中で七転八倒の激しいせきをしていると金物の行商が戸をたたいた

 ▼歩くのもやっとの老人で、自身もぜん息のようだ。「わしがそん咳もろうてあげましょう」。そう言うと戸口で急にせき込み始めた。発作で倒れそうになって、涙がポロリと流れる。荒い息をしながら「これで今夜はぐっすり眠れますよ」

 ▼松下さんはお礼に焼酎代として100円を差し出す。老人はその後も訪ねて来て、一層激しい「咳取り」をしてくれるが、松下さんの症状はさほど変わらない。ただ胸を病む者同士、友情のような温かさが胸に染みた

 ▼今冬の風邪は大人の感染が目立ち、せきが長引く傾向もあるようだ。こんなことわざがある。「風邪の神は膳の下に隠れている」。風邪を防ぐにはしっかり食べて滋養を蓄えることが大切という意味だ。年越しは大型連休になる。体を休めて栄養を取り、風邪の神を追い払いたい。

 元稿:新潟日報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【日報抄】  2024年12月29日  06:00:00  これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。

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【社説②・12.27】:インフル急拡大 対策の緩みを再点検したい

2024-12-27 05:00:40 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説②・12.27】:インフル急拡大 対策の緩みを再点検したい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②・12.27】:インフル急拡大 対策の緩みを再点検したい

 本格的な冬が到来し、インフルエンザの患者が増えている。新型コロナウイルスなど他の感染症も流行中だ。感染対策は万全だろうか。年の暮れに再点検したい。 

 インフルエンザは今シーズン、例年より約1か月早い11月初旬に流行期入りした。寒さが厳しさを増した12月に入って全国的に感染が拡大し、1医療機関あたりの患者が30人以上の「警報レベル」に達した地域も相次いでいる。

 手洗いや、人が集まる場所でのマスク着用、室内の換気といった基本的な感染対策が重要だ。空気が乾燥していると感染しやすくなるため、加湿器を使うことも予防策になる。マスクや解熱剤の買い置きも確認してほしい。

 高熱や全身の 倦怠 けんたい 感などの症状がある人は、早めに医師の診察を受けて自宅で安静にし、十分な栄養や睡眠を取る必要がある。

 特に高齢者や持病のある人は、 罹患 りかん すると重症化しやすく、肺炎を起こして命を落としかねない。予防が一層重要になる。まだワクチンを接種していない人は今からでも検討してはどうか。

 小さな子供の場合には、インフルエンザによって脳症を起こすこともある。保護者は十分に注意してもらいたい。

 子供向けには鼻に噴霧する方式のワクチンも登場した。効果は注射と同等で子供が嫌がる痛みもなく、新たな選択肢になる。

 ただ、このワクチンは毒性を弱めたウイルスを原料としているため、まれにインフルエンザを引き起こしてしまうこともあるので、医師とよく相談してほしい。

 新型コロナも、感染者数の増加が続いている。年明けにはインフルエンザと同時に流行がピークとなることが懸念される。発熱や長引くせきの症状が特徴のマイコプラズマ肺炎も、これまでにない規模で流行している。

 コロナ禍で感染対策が強化されていた時期は、インフルエンザを含めて他の感染症は流行しなかった。そのため免疫力が低下した人が増え、平常の生活に戻った昨年以降、様々な感染症が一気に流行するようになったとみられる。

 また、コロナに対する警戒感が薄れ、一人ひとりの感染対策がおろそかになったことも影響している可能性がある。コロナは高齢者らにとって怖い病気であることを忘れてはならない。

 この年末年始は長めの休みが取れる人も多いのではないか。健やかに新年を迎えるためにも、体調管理に気を配ることが大切だ。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月27日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説②・12.23》:梅毒が県内最多 予防と啓発 工夫をもっと

2024-12-24 09:31:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

《社説②・12.23》:梅毒が県内最多 予防と啓発 工夫をもっと

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②・12.23》:梅毒が県内最多 予防と啓発 工夫をもっと 

 性感染症「梅毒」の今年の長野県内の患者報告数が、11月下旬の速報値で81人となり、現在の調査方法になった1999年以降で最も多くなった。

 最多更新は3年連続となる。感染の拡大に歯止めがかかっていない。深刻な事態である。

 梅毒は早期の感染に気づきにくい上、検査をためらう人も少なくない。安心して相談や検査に踏み出せるよう、県は知識の普及と啓発に力を注いでもらいたい。

 感染者の内訳は男性60人、女性21人。年代別では男性は50代が最多で20代、40代と続く。女性が20代が最多で、次が30代だ。

 全国でも急拡大している。感染者数は2011年ごろから増加傾向となり、22、23年は年間1万人を超えた。今年も速報値で、既に1万2千人を超えた。年代別では男性は20~50代、女性は20代が際だって増えている。若い世代に広がっている点が気にかかる。

 梅毒は梅毒トレポネーマという細菌が引き起こす。性行為により口や性器などの粘膜、皮膚から感染し、キスでもうつることがある。つまり日常で性的接触があれば誰もがかかる可能性がある。

 感染すると3週間ほどの潜伏期間を経て陰部や口腔(こうくう)内にしこりができたり、リンパ節が腫れたりする。この段階で検査を受けるかどうかがその後の鍵を握る。

 陽性と診断されても、早期に適切な治療を受ければ完治も望める。感染拡大も防げる。

 悩ましいのは治療をせずとも自然に症状が消えることがあり、無症状の人もいることだ。病原体が消えたわけではない。3カ月以上たつと病原体は全身に回り、赤い発疹疹などの症状が出る。やがて心臓や血管、脳などの臓器に病変が生じ、死に至ることもある。

 特に気をつけたいのが、妊娠中の女性だ。感染すると胎盤を通じて胎児にうつす恐れがある。流産や死産、さらには赤ちゃんが梅毒にかかった状態で生まれる「先天梅毒」になるリスクが高まる。

 国立感染症研究所のまとめでは昨年、先天梅毒の子どもが急増し、1年間で37人に上った。妊婦健診など早めの検査と治療により、母子の健康を守りたい。

 県内の保健所では梅毒の検査を匿名、無料で受けられる。これは広く知られているだろうか。

 福岡県は昨年度、若年層向けに、人気漫画の主人公が匿名、無料検査を紹介する予防啓発動画を独自に制作しSNSに配信した。こうした取り組みも参考に、長野県も情報発信を強化してほしい。

 元稿:信濃毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月23日  09:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日報抄・12.24】:周囲に悟られることなく潜伏するというとスパイや「草の者」を思わせるし、

2024-12-24 06:10:45 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【日報抄・12.24】:周囲に悟られることなく潜伏するというとスパイや「草の者」を思わせるし、

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日報抄・12.24】:周囲に悟られることなく潜伏するというとスパイや「草の者」を思わせるし、 

 周囲に悟られることなく潜伏するというとスパイや「草の者」を思わせるし、ある時突如として害をなすというと地雷や不発弾を連想させる。皮膚に痛みを伴う発疹ができる帯状疱疹(ほうしん)である

 ▼水痘(水ぼうそう)に感染すると、症状が治まった後もウイルスは神経の内部に潜伏する。忘れた頃に再び活動を始め、神経を傷つけて痛みを引き起こし皮膚に水ぶくれを作る

 ▼以前に本紙の取材に応じた女性は、横になると痛みが全身に走り、眠れなくなったと話した。「傷口に消毒液を押しつけられるようなピリピリとした痛み」があったといい、吐き気も続いた。症状が重くなると日常生活にも支障が出る

 ▼水痘ウイルスに感染したことがあれば、ストレスや疲労などで免疫力が低下すると誰でも発症する恐れがある。「四谷怪談」に登場するお岩さんの目の周りが腫れているのはこの病気のためという説がある。産後の肥立ちが悪く、夫の不義もあって大きなストレスを抱えたため、帯状疱疹が重症化したと考えられるそうだ

 ▼高齢になるほど帯状疱疹後神経痛という後遺症が出る恐れが高まる。厚生労働省は来年4月から、ワクチンの定期接種を65歳の人らに実施することを決めた。65歳を超えた人も節目の年で接種できるようにする

 ▼わが身を振り返れば、小学生の頃に水ぼうそうにかかった記憶がある。あの時のウイルスは今も、この体の中で眠っているのだろう。ワクチンも味方につけながら、ウイルスが目を覚まさないようにしたい。

 元稿:新潟日報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【日報抄】  2024年12月24日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《論点・12.18》:コロナ禍と面会制限

2024-12-18 02:01:20 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

《論点・12.18》:コロナ禍と面会制限

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《論点・12.18》:コロナ禍と面会制限

 新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行して1年半以上が過ぎた。

 しかし、今も多くの病院や高齢者施設などで「面会制限」が残る。

 「15分間」「家族のみ2人まで」「子どもは禁止」……。

 感染予防と入院患者のQOL(生活の質)は、いかにバランスを取るべきか。

 いつまで「面会制限」は続くのか?【聞き手・小国綾子】

 ■この記事は有料記事です。残り4307文字(全文4459文字)

 ■続きは、会員登録後、お読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【論点】  2024年12月18日  02:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【主張①・12.06】:鳥インフル拡大 不断の点検で防疫強化を

2024-12-08 05:03:25 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【主張①・12.06】:鳥インフル拡大 不断の点検で防疫強化を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張①・12.06】:鳥インフル拡大 不断の点検で防疫強化を 

 高病原性鳥インフルエンザが全国の養鶏場で相次いで発生している。過去最悪に匹敵するペースで拡大しており、行政や養鶏業者は緊密に連携し、防疫対策の徹底に全力を挙げてほしい。

北海道厚真町の養鶏場で殺処分作業を進める関係者(共同通信社ヘリから)

 農林水産省によると、今季は過去最も早い10月17日に1例目が発生した。12月4日時点で北海道、本州、四国、九州の10道県で確認され、計約124万羽が殺処分の対象となっている。

 既に昨季の約86万羽を大きく上回っており、農水省は過去最も多かった令和4年季の1771万羽に匹敵するペースだとして、対策を強化するよう呼び掛けている。

 年末を迎え、鶏卵はクリスマスケーキなどで需要が増える。発生がさらに広がると価格上昇の恐れがあり、家計にも響きかねない。国や自治体、養鶏業者は危機感を共有し、対策に取り組む必要がある。

 鳥インフルエンザは通常の生活で人に感染することはない。鶏卵や鶏肉は安全で、感染の心配はない。

 鳥インフルエンザは冬季に渡り鳥によって日本に持ち込まれる。海外では欧州や米国を中心に発生が拡大しており、ウイルスが世界的に増えていることが日本での増加につながっている可能性がある。

 ウイルスは全国に広がっており、どこで次の発生が起きてもおかしくない。野鳥や野生動物が農場に侵入するのを防ぐほか、従業員が農場に入る際の靴や衣服の交換、車両の消毒など基本的な衛生対策を例年にも増して徹底する必要がある。

 今季は衛生管理の水準が比較的高い農場でも感染が報告されている。農水省は外部の工事業者などが農場に入る際の衛生対策や鶏舎周辺の消毒など、一歩踏み込んだ対策も行うよう求めている。 

 ウイルスは環境中に蔓延(まんえん)しており、鶏舎に入り込むのを完全に防ぐことは困難だ。対策が十分かどうか繰り返し再点検を行い、リスクを下げる不断の努力が欠かせない。感染の疑いがあれば、直ちに当局に通報することも肝要である。

 米国では一部の州で乳牛への感染が確認された。農水省は野鳥から乳牛への感染は極めてまれで、過度に恐れる必要はないとしているが、日本でも警戒が必要だろう。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】  2024年12月06日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【産経抄・12.04】:「信用」の裏打ちを、利用率伸びぬマイナ保険証

2024-12-04 05:01:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【産経抄・12.04】:「信用」の裏打ちを、利用率伸びぬマイナ保険証

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.04】:「信用」の裏打ちを、利用率伸びぬマイナ保険証

 日本銀行が発行する紙幣は、表と裏に精巧な印刷が施されている。数少ない例外もある。昭和2年発行の「乙二百円券」は裏が無地だった。その年に起きた金融恐慌で、預金者の取り付け騒ぎが全国に広がったことが背景にある。

横浜市内の病院に設置された、マイナ保険証のカードリーダー=横浜市金沢区の横浜市立大学附属病院

 ▼短期間で印刷された500万枚余りは、各地の銀行に搬送された。窓口に積まれた札束は預金者を落ち着かせ、騒ぎを鎮めている。「裏書き」や「裏打ち」は確実さの証明を意味する。すぐに回収された裏白のお札だが、日銀の「信用」が価値を裏打ちしたのは言うまでもない。

 ▼こちらは信用不安の表れだろうか。国民の個人情報を預かる券面が、利用者の不信感を拭い切れていない。マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」である。普及が進まないうちに先日、現行保険証の発行が停止された。

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 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】  2024年12月04日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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