路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【政界地獄耳・04.19】:国民の声聴かない政治の末路か… 総選挙大敗後の韓国大統領発言に失望広がる

2024-04-26 07:40:10 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【政界地獄耳・04.19】:国民の声聴かない政治の末路か… 総選挙大敗後の韓国大統領発言に失望広がる

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・04.19】:国民の声聴かない政治の末路か… 総選挙大敗後の韓国大統領発言に失望広がる 

 ★総選挙での与党大敗の余波が続く韓国だが、首相・岸田文雄は米バイデン大統領との日米首脳会談を受け、韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と17日、午後7時2分から同17分まで日韓電話会談を行った。首相は会談後に「バイデン大統領との間で、日米韓3カ国の連携をはじめ、韓国の関心事についてもやりとりを行った。尹大統領と訪米の成果の情報を共有しようと思い、電話をかけた」と記者団に説明した。

韓国・尹錫悦大統領 REUTERS

                        韓国・尹錫悦大統領 REUTERS

 ★背景には日韓の懸念として横たわる円安・ウォン安問題があり、G20財務相会議の前に開かれた日米韓財務相会談につながる。また北朝鮮問題、訪朝を探る首相の考えを韓国に伝えるなどの韓半島を巡る動きも共有したと思われる。同日昼の閣議で尹は総選挙敗北後初めて「より低い姿勢と柔軟な態度でさらに多くの意思疎通を図り、私から民心を傾聴していきます」「大きな枠では国民のための政策であったとしても、細かい領域では不十分だったと思います」「国政運営が国民から厳しい評価を受けた」「大統領である私から間違っていたし、大統領から国民の意向をしっかりとくみ取れず申し訳ない」(いずれも朝鮮日報オンライン)との発言があったという。ただ、当初は閣議中継で国民に伝えるはずだったものが、スタッフに向けての非公開会議での発言となり、失望が広がった。同紙の社説には「国民の前ではなく、自分たちだけが集まる席だった。なぜそのような形を取ったのか納得できない国民も多いだろう」と書かれた。

 ★同日のハンギョレ新聞の社説も非公開会議では「国民の意思をよく理解して受け入れることができず、国民に申し訳ない」と語ったという。しかし、具体的な刷新案はなかった。国政の刷新どころか「自分は最善を尽くしたのに、国民に理解してもらえなかった」と悔しさを訴えたのだ(抜粋)と厳しい。どうも、どこかの国の与党の末路を見るようで、読んでいて身につまされる思いだ。国民聴かない政治国民厳しい(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年04月19日  08:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:韓国与党敗北 対日関係に影響が及ばぬよう

2024-04-16 05:01:35 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【社説①】:韓国与党敗北 対日関係に影響が及ばぬよう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:韓国与党敗北 対日関係に影響が及ばぬよう

 任期を3年残す韓国の尹錫悦大統領の政権基盤が揺らぐ結果となった。日韓関係に悪影響が及ばないよう望みたい。

 韓国の総選挙で、尹政権の保守系与党「国民の力」が過半数を大きく割り、敗北した。

 左派系の最大野党である「共に民主党」は議席を積み上げ、単独過半数を確保した。共に民主党との連携を表明している左派系新党「祖国革新党」も躍進した。

 与党は、野党側による大統領の 弾劾だんがい 訴追案の議決を阻止できる議席をかろうじて得たが、尹氏はこれまで以上に、少数与党での厳しい政権運営を迫られる。

 韓国の大統領は任期が5年で、再選がない。今回の与党の敗北により、尹氏の求心力低下が加速することは避けられまい。

 懸念されるのは、日韓関係への影響だ。就任以降、尹政権が一貫して進めてきた対日関係の改善は、最大の外交成果と言える。

 昨年3月には、両国間の懸案だった元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)訴訟問題を巡り、韓国政府傘下の財団が賠償金相当額を支払う解決策を発表し、悪化していた日韓関係を正常化した。

 これに対し、野党は「譲歩しすぎで屈辱的だ」と批判してきた。次期大統領選に向け、野党側が選挙で示された「民意」を背景に、「対日屈辱外交」との尹政権批判を強めるのは確実だ。

 今回の選挙では日韓関係が大きな争点にならなかった。

 尹氏が対日政策を転換するとの見方はほとんどない。尹氏には、日本との良好な関係が韓国の利益になると、国民に粘り強く訴えることを期待したい。

 北朝鮮がミサイル発射を繰り返し、緊張が高まる中で、日韓関係の重要性は増している。日本政府も、関係改善の流れを維持するため、首脳間のシャトル外交を継続していくことが欠かせない。

 尹政権は内政面の課題も多く抱えている。物価高や少子化、若者の就職難などに、有効な手立てを打てず、国民の支持が広がらない要因となっている。

 一方、妻が知人から高級バッグを受け取る動画が拡散した問題では謝罪を拒み、職権乱用疑惑で捜査を受けていた前国防相を大使に任命して出国させた問題では、与党の反対を無視したという。

 自らの考えにこだわる尹氏の姿勢は「独善的」との批判を招き、今回の選挙では、主に無党派層の票が野党に流れた。尹氏は選挙の敗因をしっかり分析し、今後の政権運営に生かすべきだろう。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年04月13日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:韓国与党大敗 日韓改善流れ止めるな

2024-04-15 07:14:50 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【社説①】:韓国与党大敗 日韓改善流れ止めるな

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:韓国与党大敗 日韓改善流れ止めるな

 韓国の総選挙で、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領を支える保守系与党「国民の力」が大敗した。尹氏は残る任期の3年間、厳しい政権運営を迫られるが、日韓間で芽生えた関係改善の流れを止めてはならない。

 尹氏は昨年3月の初来日で岸田文雄首相と「シャトル外交」の再開で合意。「つらい過去を乗り越え、新しい世界に向かって共に進みたい」と呼びかけた。
 
 同5月には首相が訪韓するなど日韓トップは昨年中に7回顔を合わせ、信頼醸成に努めてきた。
 
 日韓関係は尹氏の指導力によって劇的に改善した。軍事情報包括保護協定(GSOMIA)は正常化し、北朝鮮の弾道ミサイル情報を日米韓で即時共有するシステムも稼働し始めた。
 
 また尹政権は昨年3月、元徴用工問題の解決策も発表。訴訟で敗訴した日本企業の賠償を、韓国政府傘下の財団が寄付金などを使って原告らに支払う「第三者弁済」を進めている。
 
 日韓の経済団体は同3月、「未来パートナーシップ基金」を創設すると発表した。双方がまず基金として1億円ずつを拠出し、若手人材の交流促進、大学間の連携強化、エネルギー分野などの共同事業に活用する狙いだ。事業に応じて寄付を募る計画だが、元徴用工訴訟の被告になった日本企業が拠出する方法もある。
 
 しかし日本政府の対応は鈍く、尹政権が求める「呼応」には程遠い。岸田首相は訪韓の際、歴史問題について「心が痛む思いだ」と述べたが、もう一歩踏み込んで、誠意ある態度を原告らと韓国社会に示すべきではないか。
 
 総選挙で大勝した野党側が、対日融和策を貫く尹政権への批判を強め、揺さぶりをかける可能性もある。関係改善の基調を確かにするためにも、日本側が積極的に動くときだ。日韓の外務・防衛閣僚会議(2プラス2)など対話の枠組み創設も考えられる。
 
 日韓は来年、国交正常化から60年を迎える。1998年の日韓共同宣言は「新たな日韓パートナーシップ」を掲げた。韓国には60年の節目に「未来志向」の新たな共同宣言を求める声もある。日本側は真剣に受け止めるべきだ。
 
 日中韓3カ国の首脳会談も5月末、ソウル開催の方向で調整している。あらゆる機会をとらえ、日韓関係と東アジア情勢の安定に向けて率直に話し合ってほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年04月13日  07:13:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:尹大統領演説 日韓改善の流れを不可逆的に

2024-03-04 05:01:55 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【社説①】:尹大統領演説 日韓改善の流れを不可逆的に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:尹大統領演説 日韓改善の流れを不可逆的に

 日本重視の姿勢を改めて鮮明にしたことを歓迎したい。日韓が関係改善の流れを定着させ、脅威の度を増す北朝鮮に対する抑止力強化につなげることが大切だ。

 韓国の尹錫悦大統領が、日本の植民地支配に対する「3・1独立運動」の記念式典で演説した。

 尹氏は、日本について、「共同の利益を追求し、世界の平和と繁栄のために協力するパートナーとなった」と表明した。

 来年で日韓国交正常化から60年の節目を迎えるのを機に、自由や人権などの価値を共有する日本との関係を「一段階飛躍させることを期待する」と述べ、日韓協力を一層深化させる考えを示した。

 日本との歴史問題についても、「交流と協力を通じて信頼を積み重ね、歴史が残した難しい課題を共に解決していけば、より明るい未来が開ける」と強調した。

 韓国で反日感情が刺激されがちな独立運動記念日に、大統領が日本と未来志向の関係を築く重要性を国民に訴えた意義は大きい。元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)問題への言及もなかった。

 尹氏には、韓国が地域と世界の安定に役割を果たしていく上で、対日関係を進展させることが不可欠だとの信念があるのだろう。

 北朝鮮は、核・ミサイル開発を加速させるとともに、韓国を「第1の敵対国」と位置づけるなど、挑発を強めている。

 北朝鮮を抑止するためには、日米韓が結束を強固にすることが欠かせない。3か国による合同演習の拡充や北朝鮮の動向に関する情報共有を進め、万が一の事態に備えることが肝要だ。

 尹政権は、日米との関係改善や、北朝鮮の友好国・キューバとの国交樹立など、外交では成果を上げている。ただ、その一方で、足元の内政は不安定な状況にある。

 尹氏の支持率は、不支持が支持を上回っている。国民生活に直結する物価上昇や深刻な少子化に有効な手を打てていないことが影響していよう。

 4月の総選挙を巡っても、与党「国民の力」と、国会で最多の議席を持つ左派系最大野党「共に民主党」が支持率で 拮抗きっこう している。与党が敗北すれば、尹政権のレームダック化は避けられまい。

 韓国ではこれまで、内政の行き詰まりから対日強硬路線をとる政権が多かった。政権交代で日韓関係改善が後退することもあった。尹氏は、日本との良好な関係が韓国の利益になると、国民に粘り強く訴えていってもらいたい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年03月04日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日韓外相】:対北朝鮮で緊密連携 上川氏、徴用工で「強い遺憾」

2024-02-22 08:28:30 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【日韓外相】:対北朝鮮で緊密連携 上川氏、徴用工で「強い遺憾」

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日韓外相】:対北朝鮮で緊密連携 上川氏、徴用工で「強い遺憾」

 【リオデジャネイロ共同】上川陽子外相は21日午前(日本時間同日夜)、訪問先のブラジル・リオデジャネイロで韓国の趙兌烈外相と会談した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮情勢を巡り引き続き緊密に連携して対応する方針で一致。拉致問題を含む北朝鮮の人権問題での協力を改めて確認した。1月に就任した趙氏と対面で会談したのは初めて。

 韓国の趙兌烈外相(右)と握手する上川外相=21日、ブラジル・リオデジャネイロ(外務省提供・共同)

 韓国の趙兌烈外相(右)と握手する上川外相=21日、ブラジル・リオデジャネイロ(外務省提供・共同)

 元徴用工訴訟に関し、上川氏は日立造船が韓国裁判所に預けた供託金が原告側に支給されたことについて「強い遺憾の意」を表明した。島根県・竹島は日本固有の領土であるとの立場も重ねて伝達した。
 
 両氏は日韓外交当局間の積極的な意思疎通を歓迎した。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政策・外交・上川陽子外相・訪問先のブラジル・リオデジャネイロで韓国の趙兌烈外相と会談した】  2024年02月22日  08:28:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【上川外相】:韓国に仏像返還働きかけ、長崎・対馬で盗難

2024-01-30 12:56:30 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【上川外相】:韓国に仏像返還働きかけ、長崎・対馬で盗難

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【上川外相】:韓国に仏像返還働きかけ、長崎・対馬で盗難

 上川陽子外相は30日の記者会見で、長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像の返還を韓国政府に求めていると明らかにした。韓国最高裁が昨年10月、観音寺の所有権を認めた判決を踏まえ「早期返還に向け韓国政府への働きかけを継続し、適切に対応する」と強調した。

 記者会見する上川外相=30日午前、外務省

 記者会見する上川外相=30日午前、外務省

 群馬県が同県高崎市の県立公園で開始した朝鮮人労働者追悼碑の撤去に関しては、地方自治体の決定事項などとして「政府としてのコメントは差し控えたい」と述べた。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【外交・外務省・長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像の返還を韓国政府に求めている】  2024年01月30日  12:56:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・06.09】:日韓関係改善は信頼がなければだめだ

2023-06-18 07:40:10 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【政界地獄耳・06.09】:日韓関係改善は信頼がなければだめだ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・06.09】:日韓関係改善は信頼がなければだめだ 

 ★東京電力福島第1原発の汚染水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画を巡り、先月23、24日に韓国原子力安全委員会幹部や海洋環境の専門家などおよそ20人で構成される視察団が福島などで調査を行った。直後の26日に韓国の最大野党の「共に民主党」が「汚染水の海への放出に反対する署名運動」を開始したところ、3日間で10万人以上が署名し、強い反対の意思を示した。5月19~22日に行った世論調査では85・4%が汚染水の海への放出に「非常に反対する」としている。また日本政府の「汚染水を海に放出しても安全に問題はない」には79%が「信じない」と回答。また調査団は信頼できるかの問いに71・7%が「信頼できない」と回答している。

 ★韓国の有力紙「中央日報」は8日、韓国与党「国民の力」の元医師・安哲秀(アン・チョルス)議員がこの問題に対して「国際原子力機関(IAEA)の調査結果もそうだが、その結果だけでなく国民の受容性も必要だ」とし「この部分(国民受容性)をおろそかにすれば、いくら科学的に問題がないといっても国民は不安を持たざるを得ない」と報じた。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は急速に日韓関係の改善に努め、政財界を理解させたかに見えたが、この夏にも放出予定の日本政府にとっても韓国政府にとっても、この放出問題は新たな反日カードになりそうだ。

 ★韓国国民が日本に悪感情があるのは理解できるが、日本に比べ政府の行動に厳しい目が絶えず向けられている。メディア以上に政権への国民のチェック機能が働いていることに驚くとともに、汚染水を処理水に言い換えても批判の出ない日本の政府への従順度の高さにも驚く。ただ政治が日韓関係を急速に改善しようとしても国民受容性がなければ、つまり、国民の信頼がなければだめだということを両国政府は学ばなくてはならない。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年06月09日  07:33:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:日韓首脳会談 対話の定着で関係前進させよ

2023-05-11 05:00:30 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【社説②】:日韓首脳会談 対話の定着で関係前進させよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:日韓首脳会談 対話の定着で関係前進させよ

 国際情勢が激変し、アジアの安全保障環境も悪化する中、価値観を共有する日韓両国が協力する意義は大きい。首脳間で意思疎通を重ね、具体的な成果につなげていくべきだ。

 岸田首相が韓国を訪問し、尹錫悦大統領と会談した。日韓首脳の相互訪問「シャトル外交」が、12年ぶりに再開された形だ。

 尹氏の来日から2か月足らずで首相の訪韓が実現したのは、元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)訴訟問題で、尹政権が日本に賠償金の支払いを求めない解決策を示したからにほかならない。

 ただ、韓国には「尹氏は譲歩し過ぎだ」といった批判がある。尹氏の努力を傍観しているだけでは、事態は逆戻りしかねない。

 首相は会談で、植民地支配への反省やおわびを明記した1998年の日韓共同宣言の立場を踏襲する考えを強調した。さらに「多数の方々が苦しい思いをされたことに心が痛む」とも語った。

 首相が自らの言葉で思いを述べたのは、尹氏の政治決断を評価し、韓国国内の反発を和らげる狙いがあるのだろう。

 尹氏は会談で「歴史問題にけじめをつけない限り、未来の協力に一歩も踏み出せないという考えから、脱却せねばならない」と述べた。日韓関係を前進させるという、ぶれない姿勢は評価できる。

 徴用工問題では、これまでに10人の遺族が韓国政府の解決策を受け入れ、支給金を受け取った。また、存命の原告のうち1人も解決策を受け入れる方向だという。

 首相は、相手の立場に配慮する大切さを忘れてはならない。

 3月の東京での首脳会談後、両政府は重層的な協議を再開している。先月には、約4年ぶりに互いを輸出手続きの優遇対象国に再指定する方針を決めた。

 日韓関係は、新たな段階に移行したと言えるのではないか。様々な分野で協力を積み重ねたい。

 両首脳はまた、東京電力福島第一原子力発電所の処理水問題で、韓国の専門家で作る視察団を日本に派遣することで合意した。

 政府は、今夏にも処理水を海洋に放出する方針だ。処理水には放射性物質のトリチウムが含まれているが、国際基準に照らして問題はない。こうした海洋放出は、韓国を含め各国が行っている。

 韓国のメンバーも入った国際原子力機関(IAEA)の調査団は昨年、放出計画は妥当とする報告をまとめた。政府は科学的な知見に基づき、処理水の処分について理解を求めていく必要がある。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年05月09日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【産経抄】:「理由もなく謝るのはよくないね」。容疑も知らされずに逮捕され、・・・

2023-05-09 05:01:45 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【産経抄】:「理由もなく謝るのはよくないね」。容疑も知らされずに逮捕され、青年Kは眉に戸惑いの色を浮かべる。

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄】:「理由もなく謝るのはよくないね」。容疑も知らされずに逮捕され、青年Kは眉に戸惑いの色を浮かべる。

 「親父(おやじ)ににらまれ『何をしたか言え』って言われると、何もしていなくても罪の意識を感じたように」

 ▼カフカの小説をもとにした映画『審判』である。人の中に眠る「原罪」を、監督の オーソン・ウェルズが戯画的に描いたものだという。よくよく考えると怖い心理描写だが、私的な場の潤滑油として「すみません」といった言葉を口にした経験なら、日常的にある。

 ▼もちろん、罪の意識から出たものではない。時と場合、相手を選ぶなど使用上の注意もある。とりわけ外交の第一線で闘う人には無用の講釈だろう―と思っていたら、そうでもないらしい。いわゆる徴用工問題について、「心が痛む」と述べた岸田文雄首相である。

会談で握手する岸田首相(左)と韓国の尹錫悦大統領=ソウル(共同)

 ▼訪れた先の韓国で。日韓の未来志向を歴史問題から切り離す、と尹錫悦大統領が明言したのと時を同じくして。対日外交で批判される尹政権への助け舟という見方はできる。「私自身の思い」との前置きもあったが、謝罪と取られかねない発言はやはり余計だった。

 ▼「シャトル」は定期の往復便を指す。緊張を増す東アジアの情勢を思えば、シャトル外交の再開で前へ進もうとするのは理解できる。さりとて、韓国のこれまでの振る舞いにまで目をつぶることはできまい。政権が代わる度、日本との関係は親疎の間を行き来した。

 ▼対韓外交は不毛なシャトル、出口のない迷走の繰り返しだった。歴史に学んでいれば、出るはずのない発言だろう。各紙は8日付朝刊(東京版)で、「心が痛む」を見出しに取って報じた。いわれなき「罪の意識」をこうして広げてゆくことに、首相の心は痛まないのだろうか。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム  【産経抄】  2023年05月09日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【主張】:日韓首脳会談 安保協力強化は妥当だが

2023-05-09 05:01:35 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【主張】:日韓首脳会談 安保協力強化は妥当だが

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張】:日韓首脳会談 安保協力強化は妥当だが 

 岸田文雄首相が7日、就任後初めて韓国を訪問し、尹錫悦大統領と会談した。

 3月には尹氏が大統領として初来日した。短い間に両首脳が相互訪問するシャトル外交を始めたことは日韓の関係改善を示す機会になった。

 会談では安全保障、経済などで両国が緊密に連携することで合意した。

 地域の安保環境悪化を踏まえ、日米同盟と米韓同盟、日韓・日米韓の安保協力によって抑止力と対処力を強化することが重要との認識で一致した。

 尹氏は4月の訪米時の米韓首脳の共同声明で、日米韓協力の重要性を確認した。一連の首脳外交で日米韓は安保協力強化の姿勢を、中国、北朝鮮、ロシアという周囲の専制国家に示した。抑止力向上に資するもので妥当である。

 北朝鮮による日本人拉致問題をめぐっては、尹氏が日本の立場への支持を表明した。

 安保や拉致問題をめぐって、日韓の協力推進は重要である。

 一方で、日韓の溝の深さが改めて露呈した。韓国海軍艦艇が自衛隊機にレーダー照射した問題は具体的解決策が示されなかった。

 岸田首相は会談で、日本側が朝鮮統治をめぐって「痛切な反省と心からのおわび」に言及した1998年の日韓共同宣言に触れ、「歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」と尹氏に伝えた。これも謝罪表明ではないのか。首脳会談のたびに日本側が謝罪を繰り返すのは疑問だ。尹氏は歴史よりも安保の問題を優先する姿勢を示すが、十分な実は伴っていない。

 岸田首相は、いわゆる徴用工問題に対する韓国政府の解決案提示に言及した中で、「当時厳しい環境のもとで多数の方々が大変苦しい、悲しい思いをされたことに心が痛む」と述べた。

 「徴用工」をめぐっては、そもそも日本側に謝罪したり賠償金を支払ったりするいわれがない。第二次大戦当時、多くの国で行っていた勤労動員にすぎず、賃金も支払っていた。史実に反する言いがかりをつけられた日本側こそ被害者であるのに、岸田首相の発言は加害者という印象を植え付ける。主客転倒の誤った発言で、極めて残念である。

 未来志向の日韓関係を築くことが望ましいが、険しい道のりが続くのは明らかだ。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム  【主張】  2023年05月08日 05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【外交】:岸田文雄首相が訪韓、尹錫悦大統領と首脳会談へ 2011年来途絶えた「シャトル外交」本格再開

2023-05-07 09:58:30 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【外交】:岸田文雄首相が訪韓、尹錫悦大統領と首脳会談へ 2011年来途絶えた「シャトル外交」本格再開

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【外交】:岸田文雄首相が訪韓、尹錫悦大統領と首脳会談へ 2011年来途絶えた「シャトル外交」本格再開 

 岸田文雄首相は7日午前、韓国へ向けて政府専用機で羽田空港を出発する。午後に尹錫悦大統領とソウルの大統領府で会談。北朝鮮の核・ミサイル対応での連携や経済関係の強化で合意する見通し。2011年以来途絶えていた日韓首脳同士の相互訪問「シャトル外交」が、3月の尹氏来日に続き本格的に再開する。

韓国への出発を前に記者団の取材に応じる岸田首相(左)(共同)
韓国への出発を前に記者団の取材に応じる岸田首相(左)(共同)

 出発に先立ち、首相は尹氏との会談について、元徴用工問題を含め「信頼関係に基づいて率直な意見交換を行いたい」と表明。財務、防衛などさまざまなレベルで日韓両政府間の対話が再開していると述べ「こうした流れを一層発展させる」と語った。

 首相はソウル到着後、国立墓地「顕忠院」で献花。首脳会談に続いて尹氏との共同記者会見に臨み、夕食会も予定されている。

 会談では、対北朝鮮を巡り日韓、日米韓連携の強化を確認。元徴用工訴訟問題をきっかけに日韓が互いに講じた輸出規制措置の解除を踏まえ、半導体の安定供給について意見を交わす。元徴用工問題では、歴史認識を巡る歴代内閣の立場の継承を改めて表明し、韓国政府の解決策推進を後押しする考えだ。訪韓には裕子夫人が同行する。

 日本の首相による訪韓は、18年2月に当時の安倍晋三首相が平昌五輪開会式に出席して以来。シャトル外交としては11年10月の野田佳彦首相が最後だった。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・岸田政権・外交・韓国】  2023年05月07日  09:58:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説②》:米韓同盟と北朝鮮 核抑止力と外交の両輪で

2023-04-30 02:03:40 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

《社説②》:米韓同盟と北朝鮮 核抑止力と外交の両輪で

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②》:米韓同盟と北朝鮮 核抑止力と外交の両輪で

 北朝鮮の核・ミサイル開発にブレーキをかけ、いかに地域の安定を取り戻すかが問われている。

 バイデン米大統領と尹錫悦(ユンソンニョル)韓国大統領が会談し、米国の核戦力などで第三国による韓国への攻撃を思いとどまらせる「拡大抑止」の強化を打ち出した。念頭にあるのは北朝鮮である。

 まず、地域における米核戦略について2国間で協議する枠組みを新設する。決定権は米国が持つが、韓国も意見を表明できる。

 さらに、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載した米軍の戦略原潜を韓国に寄港させる。冷戦終結後、初のケースとなる。

 バイデン氏は会談後の共同記者会見で、米国や同盟国への核攻撃は「(北朝鮮の)政権の終わりを意味する」と警告した。

 北朝鮮は、米本土を核攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を加速している。国連安全保障理事会決議に違反する弾道ミサイルの発射を繰り返し、韓国への戦術核使用さえ示唆する。抑止力強化の必要はあるだろう。

 米国による拡大抑止の強化には、韓国でくすぶる核保有論をなだめる狙いがあるとみられる。尹氏は今回、米露など5大国以外の核兵器開発を禁じた核拡散防止条約(NPT)を順守する姿勢を改めて表明した。

 抑止とは、反撃によって甚大な被害を受けると相手に思わせ、攻撃をためらわせる考え方だ。ただ抑止力だけで平和と安定を維持できるわけではない。

 両首脳は、外交を「持続的な平和を達成できる唯一の手段」と位置付けた。だが気がかりなのは、肝心の具体策が見えないことだ。

 トランプ前米大統領は北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談を繰り返し、個人的な信頼関係を築いたと主張したが、非核化につながる成果はなかった。

 今回の共同声明にも、北朝鮮への人道支援の準備や対話の呼びかけなどが盛り込まれただけだ。背景には、バイデン政権がウクライナ情勢や米中対立への対応に追われているという事情がある。

 日本を加えた3カ国による連携の重要性は今後、ますます高まるだろう。抑止力と外交を組み合わせた対北朝鮮戦略を日米韓で練り上げていかなければならない。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年04月28日  02:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【焦点】:米韓同盟 強化一致

2023-04-30 02:03:20 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【焦点】:米韓同盟 強化一致

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【焦点】:米韓同盟 強化一致

 バイデン米大統領と韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は26日の首脳会談で、70周年を迎えた米韓同盟の強化で一致した。2022年5月の尹政権発足以来、急速に連携の幅と深みを増す米韓両政府にはどんな思惑があるのか。

 
<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2023/04/28/20230428ddm002030112000p/9.webp?1" type="image/webp" />米ホワイトハウスのバルコニーから手を振る韓国の尹錫悦大統領夫妻(左)とバイデン米大統領夫妻=26日、秋山信一撮影</picture>
米ホワイトハウスのバルコニーから手を振る韓国の尹錫悦大統領夫妻(左)とバイデン米大統領夫妻=26日、秋山信一撮影

 ◆米 韓の核武装、けん制

 「米国には(韓国に対して)核兵器による抑止力の提供を含む拡大抑止の責務がある。北朝鮮の核の脅威が増す中、特に重要なことだ」。バイデン氏は会談後の共同記者会見で、巨大な核戦力を持つ米国が後ろ盾になることで韓国への攻撃を起こさせない意思を強く示した。尹氏も「両国は北朝鮮が核攻撃したら、すぐに首脳間協議を開き、米国の核兵器を含め、同盟の全戦力を使用した、迅速かつ圧倒的で決定的な対応をとることを約束した」と強調した。

 北朝鮮が核・ミサイル開発を進展させる中、今回の首脳会談では北朝鮮に対する抑止力の強化が主要議題になった。韓国では「北朝鮮が攻撃してきた場合、米国は北朝鮮から自国への核攻撃を懸念して韓国を防衛しないのではないか」との不安から、独自の核武装を求める世論が高まっている。会談後に拡大抑止に特化した「ワシントン宣言」を発表したのは「韓国に拡大抑止を確約し、米国は信頼できるという非常に明確なシグナルを送る」…、残り1831文字(全文2356文字)

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 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【焦点】  2023年04月28日  02:02:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【主張】:米韓首脳会談 拡大抑止の強化が急務だ

2023-04-28 05:01:50 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【主張】:米韓首脳会談 拡大抑止の強化が急務だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張】:米韓首脳会談 拡大抑止の強化が急務だ 

 核開発とミサイル発射を続ける北朝鮮に対し、核使用を許さないとの警告を放ったといえる。

 尹錫悦韓国大統領とバイデン米大統領が米ワシントンで会談した。両氏は米国の「核の傘」提供を軸とする拡大抑止を強化するワシントン宣言を発表した。

 北朝鮮のご機嫌取りに終始して米国と距離を置いた文在寅前政権と異なり、尹氏は北朝鮮の脅威に現実的に対処しようと米国との協力強化に踏み切った。

 米国もこれに応え、韓国防衛の決意を示した。米韓の連携は北朝鮮だけでなく、台湾への威圧を繰り返す中国への牽制(けんせい)にもなろう。同盟締結70年の節目に米韓関係が正常な軌道に戻ったことを歓迎したい。

 宣言は、朝鮮半島有事を念頭に米国の核戦略計画に関する情報を韓国と共有する「核協議グループ(NCG)」の新設や、核兵器を搭載できる米戦略原子力潜水艦の韓国寄港を明記した。戦略原潜の韓国寄港は冷戦時代の1980年代前半以来となる。

 NCGは、米国の核政策について、計画の立案や訓練などでの韓国側の関与も認める。

 有事に拡大抑止が機能しないのではないかとの韓国側の懸念を払拭する狙いのほか、韓国内で出ている独自の核武装論を抑える目的もある。

 ただし、加盟国に戦術核を配備する「核共有」(ニュークリアシェアリング)も扱う北大西洋条約機構(NATO)の核計画グループ(NPG)とは異なり、米国の核兵器が韓国に配備されることはないという。

 バイデン氏は会見で北朝鮮が米国や同盟国を核攻撃すれば、「政権は終焉(しゅうえん)する」と言明したが、原潜の寄港だけで十分な抑止力となるかという問題は残っている。

 同盟締結70年の共同声明は「日米韓3カ国協力の重要性」を明記した。さらに「台湾海峡の平和と安定の維持が、地域の安全と繁栄に不可欠」と指摘、中国を念頭に「一方的な現状変更の試みへの反対」も打ち出した。
 
 松野博一官房長官は「3カ国協力は、地域や国際社会の平和と安定に一層重要だ」と述べた。それはよいとしても、尹政権が行動で示した核の脅威に対する危機感や問題意識を岸田文雄政権はどこまで持っているだろうか。岸田首相は尹氏を見習ったらどうか。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム  【主張】  2023年04月28日 05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中山知子の取材備忘録・03.19】:WBCの裏で行われた「オムライス外交」岸田首相の〝胃袋つかむ〟作戦は成功したのか

2023-04-17 11:00:10 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・島根県の竹島(韓国名・独島)の領有権・アジア】

【中山知子の取材備忘録・03.19】:WBCの裏で行われた「オムライス外交」岸田首相の〝胃袋つかむ〟作戦は成功したのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・03.19】:WBCの裏で行われた「オムライス外交」岸田首相の〝胃袋つかむ〟作戦は成功したのか 

 東京ドームで連日熱戦が繰り広げられたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。日本代表の侍ジャパンは準決勝進出で米国に渡ってしまったが、日本での4試合はいずれも好試合で、永田町でも「昨日試合見た?」「東京ドームで大谷選手が打つのを見てきた」など、いろんな声を聞いた。この間も、放送法の政治的公平に関する総務省の行政文書に関する問題が国会で取り上げられ、当時総務相だった高市早苗経済安全保障相の答弁が問題になっているが、政治の話題もどこか、WBCのニュースに隠れてしまっているような気がしている。

WBC韓国戦で始球式を終え栗山監督(左)と握手を交わす岸田首相(2023年3月10日撮影)

 

 岸田文雄首相の動向も、同じようにWBCに隠れていたように思うが、久しぶりに大きな話題になったのが、WBC準々決勝当日の3月16日に日本を訪れた韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との会談や夕食会。首相は大統領夫妻を東京・銀座の日本料理店「吉澤」に招いてすき焼きを振る舞った後、大統領の「思い出の味」というオムライスを食べに老舗洋食店の「煉瓦亭」へ。とんかつなどもつまみ、酒豪同士、ビールや焼酎を飲みながら、信頼関係構築への時間を過ごしたという。

日韓首脳による会食の「2次会」会場に選ばれた東京・銀座の洋食店「煉瓦亭」

 

 オムライスは、日本国民になじみのメニュー。そのグルメが、外交の舞台で鍵を握るツールになった。仕立てたのは首相サイドの“演出”にほかならない。

 外国の首脳が来日した際、全員が特別な夕食会を用意されるわけではない。首相主催の夕食会は、首相が暮らす公邸で行われることが多く、尹氏と入れ替わりで来日したドイツのショルツ首相との18日の夕食会は、公邸だった。

 一方、米国大統領などの来日では、今回のように時の首相が趣向を凝らした夕食会を演出する場合がある。岸田首相にとって今回は、国際会議を除けば12年ぶりの韓国大統領の来日で、いろいろ心を砕く必要があった。関係者によると、オムライスもすき焼きも大統領の好物だということを受けた、首相サイドの「おもてなし」だという。

 相手との距離を縮める時に「胃袋をつかむ」ことは、外交の舞台でも重視される。これまでにも、時の首相と外国首脳との夕食会では、話題になったものも多い(肩書は当時)。

 小泉純一郎首相は2002年2月、来日中だったブッシュ大統領夫妻を、東京・西麻布の和風レストラン「権八」に招いた。米大使館員の行きつけという側面もあったが、「日本の若者文化に触れたい」という大統領の希望で、吹き抜け状の2階フロアから、2人が1階の客にあいさつする場面も。小泉氏はビール、ブッシュ氏はノンアルコールビールを頼み、焼き鳥や天ぷらの盛り合わせなどの居酒屋メニューに舌鼓を打った。

 安倍晋三首相は、2014年4月に来日したオバマ大統領との夕食会を、東京・銀座の高級すし店「すきやばし次郎」で実施。海外でも知られたすし職人小野二郎さんの店で、マグロやコハダなどを食べたオバマ氏は「人生でいちばんおいしかった」と語った。盟友だったトランプ大統領とは、2017年11月の初来日時にミシュラン1つ星の高級鉄板料理店を招いて但馬牛のステーキなどを食べ、2019年5月には、大相撲夏場所観戦後、来日するハリウッドスターもひいきの六本木の高級炉端焼きを訪れ、和牛ステーキなどがふるまわれた。

 首脳同士の親睦を深め合うことに加えて、必要なのは「見せ方」だと、永田町関係者は話す。夕食会は、時の首相の食への関心度、または「グルメセンス」がのぞく場でもあるのだ。

 ちなみに岸田首相の店選びについて、自民党関係者は「極めてオーソドックス」と話す。昨年5月のバイデン米大統領来日時は、日本庭園や茶室が有名な東京・白金台の八芳園に招き、着物姿の裕子夫人がお茶をたて、夕食はホテル内の料亭という「王道コース」だった。そんな首相にとって、庶民的な洋食メニューの力を借りた「オムライス外交」は、「ある意味、チャレンジだったのではないか」と話す声も聞いた。

 内閣広報室が公開した両首脳の写真で、2人は満面の笑みで向き合っていた。写真を見る限りでは、いい雰囲気の夕食会だったのだと思う。一方で、何を食べたか、ではなく、何を話したか、が鍵になる外交の舞台での夕食会。すき焼きとオムライスは、「外交の岸田」を自負する首相のラッキーカードになったのか。答えは今後、出てくるはずだ。【中山知子】

 中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2023年03月19日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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