路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【福祉事業会社「恵」】:不正問題から見る障害者支援の現実「今ある生活を崩したくないだけ」母親が選んだ沈黙という決断

2024-11-06 13:00:30 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【福祉事業会社「恵」】:不正問題から見る障害者支援の現実「今ある生活を崩したくないだけ」母親が選んだ沈黙という決断

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【福祉事業会社「恵」】:不正問題から見る障害者支援の現実「今ある生活を崩したくないだけ」母親が選んだ沈黙という決断 

 ◆「殴るぞ」職員による虐待事案が発生

 ◆息子の体重が10キロほど減少

 ◆元職員が語る、恵の内部事情

 ◆重度の障害者を優先して受け入れる“経営戦略”

 ◆マックビーヒル就労支援機構のグループホームに密着

9/11
 
 
 

まっくびーレジデンス春日井II 男性棟の勤務時間(テレビ愛知)

 ◆「“認識違い”だから」謝意が感じられない恵の担当者

 元稿:テレビ愛知 愛知のニュース 社会 【事件・疑惑・福祉事業会社「恵」が運営する障害者向けグループホームで、食材費の過大徴収やサービス等報酬の不正請求などが明らかになった事件】  2024年11月06日  13:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・08.03】:障害者ホームの不正 質の確保へ手だて急げ

2024-08-07 07:01:10 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【社説・08.03】:障害者ホームの不正 質の確保へ手だて急げ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・08.03】:障害者ホームの不正 質の確保へ手だて急げ 

 障害者福祉の制度に乗っかった極めて悪質な不正だ。

 障害者向けグループホームの大手運営会社「恵(めぐみ)」が、入居者から食材費計3億円を過大に徴収していた。さらに自治体に対する障害者福祉サービスの報酬請求で、スタッフの人数や勤務時間などを水増しした実態も発覚した。

 東海や関東、九州、東北の12都県に104カ所あるグループホームのうち、愛知県と名古屋市が県内5カ所の事業所指定を取り消した。ここで認定された不正が組織ぐるみだとして、厚生労働省が恵の事業所指定の更新を認めない「連座制」を適用した。障害者総合支援法に基づく初めての適用で、全グループホームは順次、運営できなくなる。

 許し難いのは経営陣が利益を確保するために、障害者のケアの質を著しく下げたことだ。グループホームは少人数で共同生活をする。払った費用に見合わない粗末な食事で入居者を痩せさせた。これでは経済的な詐取のみならず、身体への虐待といえる。厳しい行政処分は当然である。

 現在、約1800人が暮らす。行き場を失わないよう、国と自治体には、別の運営会社に施設ごと事業譲渡するなど徹底した調整を求めたい。

 いまだ障害者や家族に十分な説明をせず、会見を開かない経営者の責任は重大だ。その上で、福祉の現場で「金もうけ」優先の運営を横行させた要因を、国と自治体は省みなければならない。多額の税金で支える制度への信頼が揺らぎ、大半のまっとうな事業者にとっては迷惑だ。

 恵のグループホームは主に障害が重い人たちを昼間も含めて24時間体制で支える「日中サービス支援型」で、2018年度に創設された。開設の審査は書類が整えば認められ、事業者は福祉の経験や知識を問われない。研修を受ける義務もない。参入基準が緩過ぎるだろう。

 自治体による指導監査は、事前に連絡した上で、書類のチェックが中心だ。今回、恵は虚偽の書類を作ってサービス報酬の不正請求をしていた。実態と照らし合わせた調査が不十分なのは明らかだ。

 制度設計の甘さは、かねて厚労省の有識者会議や、福祉関係者でつくる各市町村の協議会で繰り返し指摘されてきた。再度、問題点を洗い出し、質を確保できる仕組みづくりを急ぐべきだ。

 障害者向けグループホームは約13500カ所で、この10年で倍増した。国が進める障害者の「地域移行」が背景にある。暮らす場を大規模な福祉施設や病院から地域に移す考えだ。国際的な人権意識の高まりを受けて06年度に障害者自立支援法のサービスに位置付け、報酬を手厚くして参入を誘導してきた。

 理念を反映した制度にできているだろうか。短期間にグループホームが急増し、悪質な民間業者の参入を招いた側面がある。恵だけでなく、他にも不正を指摘される事業者は後を絶たない。障害者の高齢化が進む中、暮らす場所の確保は深刻な課題だ。困った人につけ込む隙を与える制度にしてはならない。 

 元稿:中国新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年08月03日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説・05.06】:障害者への差別 合理的配慮を当たり前に

2024-05-10 06:05:10 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【社説・05.06】:障害者への差別 合理的配慮を当たり前に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・05.06】:障害者への差別 合理的配慮を当たり前に

 障害のある人は日常生活で多くの壁に直面し、不便を強いられる。誰もが尊重され自分らしく生きることができるように、社会から壁を取り除かなくてはならない。

 障害者差別解消法はこうした理念に基づき、2016年に施行された。当事者の求めに応じ壁をなくすため、国や自治体に「合理的配慮」を義務付けている。

 先月の法改正で義務付けが民間事業者に拡大した。企業や店、医療機関、教育機関、NPO、個人事業主など対象は一気に増えた。法改正の内容を早く浸透させたい。

 合理的配慮は国際的な差別禁止の核となる考え方で、日本が批准した障害者権利条約に掲げられている。

 例えば、車いすで買い物中に段差があれば店員が手助けする。耳が不自由な人には筆談でやりとりをする。筆記試験にタブレット端末の使用を認めるなど、ルールを柔軟に変更することも想定される。

 「前例がない」「何かあったら困る」と要請を一律に拒否すれば、配慮義務違反の可能性がある。

 事業者は負担が重過ぎない範囲で対応が求められる。食事の介助サービスのない飲食店が介助に応じるのは困難だろう。混雑する店で買い物の付き添いを求められたら、代わりに欲しい商品を取りに行くなどの工夫をしたい。

 障害のない人と同等の機会を保障する考え方なので、優遇ではない。特別扱いとの批判は当たらない。

 そもそも私たちの社会は、多数派である障害のない人に都合良くつくられている。少数派が不利益を被っていても気付きにくい。当事者の声に耳を傾け、状況を改善するのは当然ではないか。

 合理的配慮を怠れば差別に当たる可能性がある、と認識しておきたい。22年の内閣府の意識調査では「差別に当たる場合があるとは思わない」または「どちらかといえば思わない」と答えた人が合わせて3割を超えた。

 国と自治体は啓発に力を入れなくてはならない。事業所は従業員研修を通して、障害者差別の現状と解消への理解を深めてもらいたい。

 障害のある人が困り事を伝えるのは勇気が要る。車いすの女性が、映画館で今後の入館拒否を告げられたと交流サイト(SNS)に投稿したところ、「優遇されて当たり前の考えは捨てろ」といった反発を受けた。

 合理的配慮には曖昧さがある。障害も千差万別なので、一律に判断しにくい。国は参考例を示し、関係者が建設的な対話を重ねることを求めている。

 一方で曖昧さがあるからこそ、話し合いで共通理解が得られるとも言える。映画館の例では、従業員の教育や設備の改善につながったそうだ。

 分かり合えないこともあるだろう。国や自治体は相談体制を拡充し、壁をなくす取り組みを後押ししてほしい。

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年05月06日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:小田凱人さん

2023-06-13 07:00:20 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【天風録】:小田凱人さん

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:小田凱人さん

 「凱人(ときと)」は、凱旋(がいせん)門にちなむ命名と聞く。凱という字の一つの意味は、勝ちどき。車いすテニスの小田凱人選手が、名前の通り、凱旋門のあるパリの全仏オープンで男子シングルスを制し、歓喜の声を上げた

 ▲17歳1カ月での優勝は、四大大会の同種目で史上最年少である。世界ランキングでも、史上最年少で頂点まで上り詰めることになる。最年少記録を総なめにする将棋の藤井聡太七冠といい小田選手といい、このところ伸び盛りの若者たちがまぶしい

 ▲小田選手は元サッカー少年だった。9歳で股関節に骨肉腫を患い、車いす生活に。リハビリ先で初めて競技用の車いすに乗った時の気持ちを覚えているという。「風を感じたんです」。それまで味わえなかった別世界が開けたのだろう

 ▲今では、車いすテニスは「障害がないと、できないスポーツ」と頭を切り替えている。「頑張ることが一つできれば、障害は武器に変わる」とも言う。あの国枝慎吾さんに憧れたように、今度は自分が見つめられる番

 ▲勇ましげな凱の字には、「和らぐ」という意味もある。初夏に南から吹くそよ風は凱風と呼ばれ、万物を養うとされている。病床の少年少女たちに風が吹いている。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2023年06月13日  07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【余禄】:遺伝性の重病や障害の場合…

2023-04-11 02:04:30 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【余禄】:遺伝性の重病や障害の場合…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:遺伝性の重病や障害の場合…

 遺伝性の重病や障害の場合、本人はもちろん兄弟姉妹にも負担がかかる。子どもの頃は、親が病気の子にかかりきりになるため孤独を感じ、成人すれば結婚や妊娠で難しい判断を迫られる

 ▲京都市の吉村真綾(よしむら・まあや)さん(23)の兄、和馬(かずま)さん(28)は筋ジストロフィーだ。診断されたのは5歳の時。そのため真綾さんには、自力で歩く兄の記憶がほとんどない

 ▲この難病は、筋肉の機能に不可欠なたんぱく質の設計遺伝子が変異し、徐々に運動機能が衰える。和馬さんは最初、手動の車椅子に乗り、その後、電動に切り替えた。動きづらくなっても、明るく挑戦する姿勢を忘れない

 ▲講演では「病気に出合って、神様から友だちや仲間をもらいました。早く治ってほしいけど、筋ジスはぼくのトロフィーです」と笑わせ、地元の電動車椅子サッカーチームで得点を重ねている

 ▲真綾さんはその姿を間近で見てきた。中学2年で将来の出産に備え、遺伝子検査を受けるかどうかをたずねられると、こう答えた。「お兄ちゃんは楽しそうに生きてる。そうだった(遺伝した)としても、お兄ちゃんのように育てたらええんやろ」

 ▲和馬さんの試合では、他選手の兄弟姉妹と一緒にポンポンを振って応援した。兄の病気を通して普通ならできない経験もした。「けんかはようしたし、腹の立つことも多かった。でも、お兄ちゃんが私のお兄ちゃんでいてくれて良かったと思います」。米国ではきょう10日が「きょうだいの日」。日本でも広まりつつある。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2023年04月10日  03:24:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【北海道】:障害者支援施設の職員6人が入所者13人を虐待、羽交い締めや全裸で長時間放置などの行為も

2022-12-07 00:21:30 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【北海道】:障害者支援施設の職員6人が入所者13人を虐待、羽交い締めや全裸で長時間放置などの行為も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【北海道】:障害者支援施設の職員6人が入所者13人を虐待、羽交い締めや全裸で長時間放置などの行為も 

 北海道西興部(にしおこっぺ)村の障害者支援施設「清流の里」で、男性職員6人が入所者13人を全裸で長時間放置したり、部屋に閉じ込めたりしていたことが6日、道や村への取材で分かった。村は計38件の身体的、心理的虐待行為があったと確認。施設側によると、羽交い締めにしたり、腕を強く引っ張ったり、仁王立ちになって威圧したりする行為もあった。

 菊川博幸施設長は虐待の事実を認めた上で「自ら着衣を脱いだ入所者に着せようとしても(再び)脱いでしまうので、そのままになってしまった」と釈明した。入所者13人は20~70代。6人の職員は30~40代で勤務2~10年目の男性。

 施設を運営する社会福祉法人「にしおこっぺ福祉会」(同村)は4日、入所者家族らへの説明会で同様の内容を伝え謝罪した。懲戒処分を検討するとともに、弁護士ら外部有識者による委員会を設け、再発防止策を検討する。

 道は改善や再発防止を求め、今月中にも同法人を行政指導する方針。

 道や村によると、6月に「施設職員が入所者を虐待しているようだ」との趣旨の通報があった。職員への聞き取りや施設内のカメラ映像などから、5~6月に屋内で入所者を全裸のまま最長約2時間放置するなどの虐待を確認した。施設には現在39人が入所している。

 にしおこっぺ福祉会のホームページによると、同法人は1988年3月に設立された。清流の里の入所定員は40人で職員数は嘱託医を除く33人。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・北海道西興部(にしおこっぺ)村の障害者支援施設「清流の里」で、計38件の身体的、心理的虐待行為があった事案】  2022年12月07日  00:21:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【14色のペン】:感じてほしい学ぶ楽しさ 障害ある子どもたちの学習塾

2022-12-03 06:00:00 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【14色のペン】:感じてほしい学ぶ楽しさ 障害ある子どもたちの学習塾

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【14色のペン】:感じてほしい学ぶ楽しさ 障害ある子どもたちの学習塾 

 障害のある子どもたちに算数や数学を教えている学習塾があります。東京都武蔵野市の遠山真学(しんがく)塾。誕生から約40年。どのような学びの場を提供しているのか知りたくて、塾を訪ねました。【東京社会部・銭場裕司】

 

遠山真学塾の代表を務める小笠直人さん。大人の生徒には社会に関心を持ってもらえるような話題も話せるように準備しているという=東京都武蔵野市で2022年11月22日午後5時48分、銭場裕司撮影

遠山真学塾の代表を務める小笠直人さん。大人の生徒には社会に関心を持ってもらえるような話題も話せるように準備しているという=東京都武蔵野市で2022年11月22日午後5時48分、銭場裕司撮影

 JR武蔵境駅から歩いて5分ほどの場所にある塾を訪れると、小笠(おがさ)直人さん(48)が迎えてくれた。1983年に塾を開いた小笠毅(たけし)さん(82)の次男。3年前から代表を務めている。

 ◆数学者、遠山啓の遺志を継ぎ

 塾の講師にとって大切な能力だろう。小笠さんは朗らかな人柄で話も分かりやすい。大学卒業後はいったん民間企業に就職し、販売の仕事をしたという。そこで「この人生は違う」と思い立ち、父に頭を下げて塾で働くようになった。それから23年。「まだまだ勉強不足だと思いますが、人と出会える仕事で刺激がたくさんあります」

 塾は、父の毅さんが数学者、遠山啓(ひらく)の遺志を継いで開設した。タイルを教材に使って計算の仕組みを理解する「水道方式」を提唱したことで知られる遠山は、晩年に障害のある子どもたちへの教育に力を注いでいた。

 ◆スモールステップを積み重ねて

 現在の生徒は約80人。ダウン症、自閉症、学習障害など障害の内容や学ぶ力はそれぞれ異なり、生徒に合った授業をマンツーマンで実践している。学齢期にあたる生徒は約半分。残り半分は、学齢期を過ぎた後も通い続けている人たちで40代の人もいるそうだ。

 塾の学びの目的は「意義深く発展的な人生にするため」にある。小笠さんが願うのは子どもたちに学ぶ楽しさを実感してもらうことだ。ある青年の学びの歩みを教えてくれた。現在は20代になった青年は、子どものころから通い続け、…、

 ※この記事は有料記事です。「ご登録日から1カ月間は99円」 いますぐ登録して、続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【14色のペン】  2022年12月03日  06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【金口木舌】:「平等」と「公平」の違い

2022-09-14 05:03:30 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【金口木舌】:「平等」と「公平」の違い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:「平等」と「公平」の違い

 壁の向こうで野球の試合が行われている。身長の異なる3人がそれを見ようとしているが、壁が高くて見えない。その場合、どんな高さの踏み台を与えるか

 ▼身長の違いに関係なく3人に同じ高さの踏み台を与えるのが「平等」。この場合、高さが足りず試合を見られない人が出る。一方、試合が見られるようにそれぞれの身長に合わせて異なる高さの踏み台を与えるのが「公平」
 ▼誰もが暮らしやすい社会実現には、多様性を包括することにとどまらず、公平性の担保も必要なことを表現したイラストだ。障害者差別解消法のキーワードでもある「合理的配慮」がこの考え方と似ている
 ▼9月は障害者雇用支援月間。県内の障がい者実雇用率は2・86%で全国2位の高さだが、雇用義務のある企業の4割が法定雇用率未達成。任せられる仕事がない、どんな配慮をすればいいのか分からないという声も聞く
 ▼人はそれぞれ特性がある。育児や介護で時間の制約がある人もいる。合理的配慮ができる職場は障がい者だけでなく誰もが働きやすいはずだ。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2022年09月12日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説②》:視覚障害者の踏切事故 再発防止へ国の対策急務

2022-06-04 02:05:40 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

《社説②》:視覚障害者の踏切事故 再発防止へ国の対策急務

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②》:視覚障害者の踏切事故 再発防止へ国の対策急務

 全盲の女性が4月、奈良県内にある近鉄橿原線の踏切内で、電車にはねられて死亡した。

 警報機、遮断機が備えられていた。警察によると、渡り切ろうとした時に警報が鳴り、女性は来た方向へ戻ろうとした。踏切内での自分の位置を勘違いしていた可能性がある。踏切の前に設置された点字ブロックは摩耗が激しく、一部欠損していた。

 浮き彫りになったのは、健常者を想定した設備では視覚障害者の安全を守れない現実だ。

 線路を横切る踏切は足元が不安定なうえ、乗用車が真横を通るなど危険が大きい。警報がいつ鳴り出すか分からないという不安も加わる。

 こうした理由から、白杖(はくじょう)での単独行動を指導する歩行訓練士は踏切を極力避けて迂回(うかい)するよう勧めている。だが、自宅周囲の環境や目的地によっては利用せざるをえない場合もあるだろう。

 2017年には長野県で70代の男性が、昨年には静岡県で20代男性が、踏切内の事故で死亡している。いずれも視覚障害があり、自分が踏切の中にいると気づいていなかった可能性がある。

 踏切の外側に点字ブロックを設置するだけでなく、踏切内にも連続的な突起があれば、視覚障害者は自分の位置を足の裏で知ることができる。だが、設置された例は少ない。

 踏切道改良促進法は、「開かずの踏切」や交通渋滞の原因になるなど問題のある踏切を国が指定し、鉄道事業者や自治体に改良を求めることができると定めている。バリアフリーの視点が生かされているか、点検する必要がある。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年06月04日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:中学生の時に失明したという佐木理人(あやと)さんは、四十代…

2022-05-09 07:32:35 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【筆洗】:中学生の時に失明したという佐木理人(あやと)さんは、四十代…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:中学生の時に失明したという佐木理人(あやと)さんは、四十代…

 中学生の時に失明したという佐木理人(あやと)さんは、四十代の点字新聞の記者。白杖(はくじょう)を使って通勤している。大改修が進む大阪・梅田の地下街の一角で立ち止まり、移された点字ブロックを探す体験をつづった記事を先月、毎日新聞で読んだ

 ▼「落ち着こうと、大きく深呼吸する。つえ先を慎重に右左に動かし、工事で張り替えられた点字ブロックを見つけ、会社にたどり着く」。知らない道を歩く時は緊張するようで、こう続く。「一人で初めて訪れる取材先への道では、足裏に点字ブロックの突起を感じると、ほっとする」

 ▼奈良県内の近鉄の踏切で先日、目の不自由な女性(50)が電車と接触して死亡した。近くで白杖と全盲を示す障害者手帳が見つかり、踏切があることを警告する手前の点字ブロックは一部が欠損していた。経年劣化ではがれた可能性があるという 
 ▼付近の防犯カメラに、踏切を横断中に遮断機が下り始め、立ち止まる姿が写っていたという。踏切と知らずに立ち入ったのだろうか。胸が締めつけられる 
 ▼点字ブロックは岡山の男性が考案し、一九六七年に地元の盲学校近くの交差点に初めて設置された。各地に広がったが、点字ブロック上の駐車、駐輪、立て看板設置などは絶えず、障害者がぶつかることもある
 ▼誕生から半世紀が過ぎた「道標」への理解は十分なのだろうか。まただれかを傷つけてはいけない。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2022年04月29日  06:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【迫る】:旅行会社社長の気づき(その1) 世界一周、動き出した人生

2022-05-08 02:02:20 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【迫る】:旅行会社社長の気づき(その1) 世界一周、動き出した人生

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【迫る】:旅行会社社長の気づき(その1) 世界一周、動き出した人生

 「アンパンマン」のキャラクターが描かれたスコップを使い「世界最大の砂場」で遊んだ。砂の上を転がっても誰もとがめない。ダウン症と診断された長男の陽輝(はるき)さん(9)ら3人の子どもたちは好きなだけはしゃぎ回った。家族の誰もが満面の笑みを浮かべていた。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/05/08/20220508ddm001040123000p/9.webp?2" type="image/webp" />2019年10月、サハラ砂漠で。友人の激励や、家族の似顔絵が描かれた「旗」を持って各地で記念撮影した。左から戸田光明さん、優音さん、愛さん、芽結ちゃん、陽輝さん=戸田愛さん提供</picture>
2019年10月、サハラ砂漠で。友人の激励や、家族の似顔絵が描かれた「旗」を持って各地で記念撮影した。左から戸田光明さん、優音さん、愛さん、芽結ちゃん、陽輝さん=戸田愛さん提供

 旅行会社「とことこあーす」(大阪市旭区)の社長、戸田愛さん(37)は2019年10月、家族5人でアフリカ北部に広がるサハラ砂漠にいた。米国とほぼ同じ面積の広大な砂漠を背景に、一家は大事な「旗」を手に記念撮影した。中央には長女、優音(ゆい)さん(11)が描いた家族の似顔絵。その周りを友人らの励ましのメッセージが囲む。

 撮影後、そんな大切な「旗」を砂漠に置き忘れ、取りに戻ったハプニングも今では思い出の一ページだ。、残り1575文字(全文1908文字)

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【迫る】:旅行会社社長の気づき(その2止) 「普通」じゃなくてもいい

2022-05-08 02:02:10 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【迫る】:旅行会社社長の気づき(その2止) 「普通」じゃなくてもいい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【迫る】:旅行会社社長の気づき(その2止) 「普通」じゃなくてもいい 

 長男陽輝(はるき)さん(9)がダウン症と診断されてから、落ち込みがちな戸田愛さん(37)の気分を晴らしたのは「世界とのつながり」だった。友人が始めた英会話スクールを手伝ううち、海外の講師と受講者をオンラインで結ぶスタイルを知り、アイデアが浮かんだ。「世界各地で暮らす日本人を現地ガイドとして、旅行者に紹介したらどうだろう」

 

オンライン授業で、カンボジアの子どもら(左画面)を紹介する旅行会社「とことこあーす」社長の戸田愛さん=大阪市旭区の市立大宮小学校で2022年3月11日、菱田諭士撮影

オンライン授業で、カンボジアの子どもら(左画面)を紹介する旅行会社「とことこあーす」社長の戸田愛さん=大阪市旭区の市立大宮小学校で2022年3月11日、菱田諭士撮影

 発想の原点は添乗員時代の経験だ。「観光バスの乗り降りを繰り返し、写真を撮って次の観光地へ。効率はいいけど、現地の人との触れ合いがない」と引っかかっていた。「友達のようにガイドが街を案内したり、不安な点の相談に乗ってくれたりしたら、よりその街の魅力を知ることができる」。2015年5月に「とことこあーす」を設立した。、残り3032文字(全文3353文字)

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【記者の目】:視覚障害者の転落防ぐために 勇気出しホームで声かけを=山縣章子(くらし医療部・前点字毎日)

2022-04-30 02:03:10 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【記者の目】:視覚障害者の転落防ぐために 勇気出しホームで声かけを=山縣章子(くらし医療部・前点字毎日)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【記者の目】:視覚障害者の転落防ぐために 勇気出しホームで声かけを=山縣章子(くらし医療部・前点字毎日) 

 「視覚障害者にとって駅は『欄干のない橋』と一緒」

 このナレーションで始まる短いイラスト動画を、毎日新聞は2021年12月に動画サイト「毎日動画」で公開した。駅のホームで視覚障害者への手助けを健常者に呼びかける内容で、JRさいたま新都心駅の改札正面大型ビジョンや横浜市の地下鉄車内でその一部が流れた。私は日本の新聞社が発行する唯一の点字メディア「点字毎日」編集部に3月まで所属しながら「記者は記事を書くだけでいいのか」「もっと社会に直接働きかけてもよいのではないか」と悩んだ末に、この動画の制作や公開に取り組んだ。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/04/28/20220428ddm005070158000p/6.webp?1" type="image/webp" />さいたま市の大型ビジョンで放映されたイラスト動画のワンシーン=さいたま市大宮区で2021年12月4日、山縣章子撮影</picture>
さいたま市の大型ビジョンで放映されたイラスト動画のワンシーン=さいたま市大宮区で2021年12月4日、山縣章子撮影

 視覚障害者がホームから転落死する悲劇は後を絶たない。16年8月に東京都港区の東京メトロ銀座線青山一丁目駅で、盲導犬を連れた会社員男性(当時55歳)がホームから落ち、電車にはねられ死亡する事故があった。当事者団体や鉄道事業者らが総合的な安全対策の検討に動き出し、事業者によるホームドア設置が加速している。残り1450文字(全文1859文字)

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 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者の目】  2022年04月28日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【神奈川県】:「入所者の肛門内にナット」は虐待 知的障害者施設「中井やまゆり園」巡り県の調査委

2022-04-26 22:37:30 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【神奈川県】:「入所者の肛門内にナット」は虐待 知的障害者施設「中井やまゆり園」巡り県の調査委

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【神奈川県】:「入所者の肛門内にナット」は虐待 知的障害者施設「中井やまゆり園」巡り県の調査委

 職員らが入所者に不適切な対応をしたとの情報が寄せられた神奈川県立知的障害者施設「中井やまゆり園」を巡り、県の外部調査委員会は26日、「入所者の肛門内にナットが入っていた」など5件は、虐待に当たる疑いがあると発表した。県は障害者虐待防止法に基づき関係市町へ通報する。

 委員会によると、2020年3月に男性入所者の肛門内から直径2センチの金属製ナットが取り出された。園の調査では当初「自分で入れたと推測される」としていたが、委員会は医師や家族への聞き取りから、職員が入れた可能性が高いと判断した。

 5件はこのほか、入所者のコップの水などに塩や砂糖とみられる異物が混ぜられたり、入所者に数百回スクワットをさせたりした。

 情報は計約40件で、職員らの匿名アンケートなどで寄せられた。「すしに大量のワサビを塗って食べさせた」などの内容は引き続き調査する。

 委員長を務める佐藤彰一国学院大教授は記者会見で「信じられないようなことが起きている。特定の職員の問題というより、職場全体で支援の在り方の認識が甘い」と批判した。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・神奈川県・職員らが入所者に不適切な対応をしたとの情報が寄せられた神奈川県立知的障害者施設「中井やまゆり園」を巡り、県の外部調査委員会・「入所者の肛門内にナットが入っていた」など5件は、虐待に当たる疑い】  2022年04月26日  22:37:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【神戸市】:「どうせ死ぬ」難病職員に暴言、熱いくずきり首筋に落とす暴行 水道局職員を懲戒処分

2022-04-19 23:19:30 | 【障害者を取り巻く諸問題・差別・虐待・雇用・バリアフリー・支援の輪】

【神戸市】:「どうせ死ぬ」難病職員に暴言、熱いくずきり首筋に落とす暴行 水道局職員を懲戒処分

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【神戸市】:「どうせ死ぬ」難病職員に暴言、熱いくずきり首筋に落とす暴行 水道局職員を懲戒処分

 神戸市は19日、同市水道局の40~50代の男性職員3人が、指定難病で障害者手帳を持つ同僚の50代男性職員に「はげ」「(病気で)どうせ死ぬんやから」と暴言を吐いたり、熱いくずきりを首筋に落とす暴行をしたりしたと認めた第三者委員会の報告書を公表した。

 市は同日、うち一部の暴言などを理由にこの3人と上司2人の計5人を停職15~3日の懲戒処分にした。

 報告書によると、被害男性は2018年4月~21年12月、料金徴収などの担当部署に勤務。加害者3人は、男性が仕事をできなかった際に「障害、持っているからやろ」と大声を出したり「どうせ病気で死ぬんやから、保険金が俺に入るようにしとけよ」と言ったりした。また20年6月に居酒屋であった懇親会で、加害者1人が、鍋に入っていたくずきりを故意に男性の首筋に落とし、やけどをさせた。

 市は21年11月、外部からの申告で3人のうち2人が関与した別のセクハラ事案を把握。同年12月に第三者委員会を設置し、調査の過程で男性への暴言や暴行が発覚した。3人は「コミュニケーションの一環だった」と説明しているという。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・神戸市・水道局の40~50代の男性職員3人が、指定難病で障害者手帳を持つ同僚の50代男性職員に「はげ」「(病気で)どうせ死ぬんやから」と暴言を吐いたり、熱いくずきりを首筋に落とす暴行した事案】  2022年04月19日  23:19:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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