【金口木舌】:苦境に立つ子どもたち
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:苦境に立つ子どもたち
新品の制服や体操着を抱え、笑顔を見せる子どもたち。沖縄市の認定NPO法人アジアチャイルドサポートがネパールの小学校で制服や靴などを配った
▼小学校は首都カトマンズから車で3時間ほどの農村にあり、以前から給食を支援していた。貧困のため通学できなかった児童らが支援を機に学校に戻っているという
▼同NPOはアジア各地で学校や井戸の建設などに取り組む。政情不安のミャンマーでも支援の継続を模索する。宮國直樹課長は「現地の子どもたちの笑顔に救われている」と語る。活動を支えるのは沖縄をはじめ全国の支援者からの寄付だ
▼タリバンが政権を掌握したアフガニスタンで子ども100万人が重度の栄養失調で死の危機に直面している。国連児童基金は「世界最悪の人道危機」と警鐘を鳴らす
▼ファッション誌「VOGUE(ヴォーグ)」電子版は「支援する4つの方法」という記事で人道支援団体などを挙げている。貧困や政情不安で苦境に立つ人々が各地にいる。多くの人が関心を寄せ、支援を模索することを願う。