路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政界地獄耳・02.28】:各世代ごとに政党を選ぶ時代になった 政党の在り方と力が問われる

2025-03-07 07:40:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・02.28】:各世代ごとに政党を選ぶ時代になった 政党の在り方と力が問われる

 『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・02.28】:各世代ごとに政党を選ぶ時代になった 政党の在り方と力が問われる 

 ★衆院の予算審議が大詰めだが自公維、自公国、自公立がそれぞれの政策の調整と会談を繰り返している。与野党とも、その先の参院選挙では他党を出し抜きたいという思いだ。産経新聞とFNNが今月22、23両日実施した合同世論調査で30代は国民民主党(15・9%)に加えて、れいわ新選組(14・4%)となり、自民党は11・2%だった。また日本経済新聞社とテレビ東京の21、23日の世論調査でも、れいわ新選組の政党支持率が6%に伸び、日本維新の会と4位タイで並んだ。

 ★与党との予算審議に直接関与していないれいわ新選組が働き盛りの30代の支持を得ていることには自民党のみならず、国民民主党も脅威に感じているはずだ。26日の衆院予算委員会でも早速、自公維の3党合意文書についてれいわ新選組共同代表・大石晃子が「合意文書には維新の主張として『国民医療費の総額を年間で最低4兆円削減することによって、現役世代1人当たりの社会保険料負担を年間6万円引き下げるとされていることを念頭に置く』とあるが「医療費の4兆円削減というのは、国家の殺人予告」と切り込み、自公維の合意を批判した。既にこの予算審議で“政治”は現役世代をターゲットに据えて伸びしろを広げている。選挙で票を出してくれるシニア世代を頼りにしてきた自公共などの政党が伸び悩むのと対照的だ。

 ★「SNSは火付け役で、各世代別にどの政党を選ぶかの時代に入ってきた。自民党のように国民への責任政党としての役割を果たそうとして組織が大きくなると、全世代を対象にして総花的になる。大きな政党は国民への義務や責任を問うが、現役世代をターゲットにする党は政治テーマが先鋭的で政策を広げ過ぎない。国防や外交では脆弱(ぜいじゃく)さを見せるが、国民生活については生活権を徹底的に追求して権利拡大を訴える。立憲民主党も現役世代から見れば自民党とさして変わらない」(政界関係者)。世代闘争が政党を選ぶ時代になった時、政党の在り方と力が問われる。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年02月28日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・03.05】:自・公・維「3党合意」の裏

2025-03-06 07:03:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【HUNTER・03.05】:自・公・維「3党合意」の裏

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・03.05】:自・公・維「3党合意」の裏 

 2月25日、自民党・公明党の連立与党と日本維新の会は、2025年度政府予算で「教育無償化」「社会保険料引き下げ」を実現することで合意。維新は衆議院での予算案採決に賛成した。参議院は自公で過半数を得ているため年度内成立が確実となりつつある。

         ◆   ◆   ◆

 当初、国民民主党が打ち出す「103万円の壁」に歩み寄っていた自民党。だが、自民党が小出しにした「123万円」や「所得制限」などに維新が反発。間隙をぬって交渉が本格化したのが第2野党である維新との協議だっただった。

 維新の掲げる主要政策「教育無償化」が取り入れられたこともあって3党合意の調印には、維新の代表を務める吉村洋文大阪府知事が急遽参加。「これまでと違い、所得制限のない高校授業料の無償化の実現など公約を実行し、社会を変えていくのが維新」と胸を張った。

 だが、3党合意を飲むか蹴るかで維新内部は直前まで紛糾していた。合意前に開催された維新の両院議員総会では、「安易に予算案への合意はすべきではない」「こんな時期、タイミングで合意したら、最初から自民党と裏で手を組んでいたのかと国民に思われてしまいます」などと反対意見が続出。この日は国会で委員会が開催されており、出席しなければならない議員がいたことから、両院議員総会は休憩をはさんで2度行うという異例の形となった。

 前のめりに3党合意を目指したのは吉村代表と前原誠司共同代表のグループ。激しい意見を出したのは前代表の馬場伸幸ら旧執行部グループだった。

 「最後は党内合意をとりつけたが、吉村代表側と対立する馬場氏側の溝がより深くなった。終わった後、同僚議員が『どう思います、うちもそう長くない?』『割れるのかな』と声をかけてきた。『同感ですね』と返事をしました。本来なら政府予算ですから全会一致が当然。しかし柳ケ瀬裕文前総務会長は最後まで反対でした」とある維新の国会議員が打ち明ける。

 ハンターが入手した3党合意の文案には25日の17:32:46というプロパティが残っている。だが、再度更新され最終的には18:49:23となっている。前出の維新議員は「一度は作成され、完成した合意文書。しかし、細かなところで異論が出て、ギリギリまで修正を重ねていた証拠ですね。そのプロパティは」と話す。

 3党合意の文書に《合意後も引き続き、自由民主党、公明党、日本維新の会の3党の枠組みで、合意事項の実現に責任と誠意をもって取り組む》とされたことで、にわかに注目されるのが維新の連立与党入りだ。吉村代表はテレビ番組に出演。「野党でもできる法案を通した」と自画自賛しながらも、「自民党に当然入るつもりもないし、連立には入りません。僕が代表である限りは0%です」と連立与党入りを否定した。

 しかし、自民党の幹部A氏はほくそ笑む。

 「予算案への賛成は大歓迎だ。維新は野党第2党なので、数は十分そろいますから。それに、賛成、反対で維新の内部対立がより鮮明化している。自民党としては、与党系無所属を誘って入れてもまだ過半数に足りない。今回の維新の対立で『こっちにこいよ』と誘いやすい状況になった。それに、維新の本拠地である大阪には、もともと自民党にいた地方議員が多い。親和性は十分にある。また、大阪組ではない議員も、今回の方針には反発したようです。維新側からの情報だと吉村代表側と馬場氏側、さらにそれ以外と3つに割れる可能性があるらしい。吉村代表は、自民党入りはないとしているので彼らのグループの連立入りは無理でしょう。しかし、馬場氏側やその他のグループについては分裂して新党となった場合、連立与党入りもあるのではないか。自民党としては、予算は通る、維新の対立は深くなるということで一石二鳥だ」

 3党合意で意気軒高の吉村代表。しかし同じ日、兵庫維新の会の面々は沈痛な面持ちだった。昨年11月に行われた斎藤元彦知事の兵庫県知事選で、兵庫維新の会の岸口実県議と増山誠県議が、NHK党の立花孝志氏に非公開の録音や誹謗中傷の文書を極秘に提供したことで処分内容が審議されていたのだ。今回以外の問題も抱えている岸口氏は「離党勧告」、百条委員会の録音をLINEで立花氏に送信した増山氏は「除名」だったという。しかし、発表では岸口氏が「除名」で増山氏が「離党勧告」。処分の決定権があるのは兵庫維新の会だ。しかし、兵庫維新の会の地方議員B氏が実情を語る。

 「吉村代表が『厳しい処分を』とメディアを使ってさかんに話した。そこに維新の創業者である橋下徹氏が2月25日朝、SNSで《逆、逆。報道の自由と暴露内容をしっかりと考えれば、岸口さんの方が悪質性が高い。表面的には100条委員会秘密会の内容を漏らした増山さんの方が悪質性が高いように見えるけど、違うんだよなー》と投稿したことも「処分に影響したように感じる」

 最後は、維新の県議団団長で百条委員会の副委員長という立場にありながら情報を立花氏に渡した岸口氏の方こそ重い処分が必要という意見が多くを占めた。増山氏はすでに離党届を出しており、離党勧告を出しても意味がない。

 維新は出馬時に「誓約書」の提出を義務付けている。《今後いかなる理由があろうとも、日本維新の会から除名処分を受けた場合は、議員又は首長の公職を辞職します》という内容だ。しかし、岸口氏は「無所属で県議を続ける」と辞職に応じない考えを示している。反省する気持などないということだ。政治家である前に、人としてどうなのかというレベルの問題だ。

 「3党合意という大きな手柄は大きく報じられるので、維新の大不祥事報道は影に隠れると読んだのでしょう。しかし、処分発表は1日違いの26日。結局、3党合意より不祥事の方が目立ってしまった。政策的なことより不祥事や分裂危機が目立ってしまうのが今の維新なのかな…」(前出の維新議員)

 これまで、花火のように次々と新しい話題を提供し続けてきた維新。化けの皮が剝がれてしまい、崖っぷちの様相だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・2月25日、自民党・公明党の連立与党と日本維新の会は、2025年度政府予算で「教育無償化」「社会保険料引き下げ」を実現することで合意した事案】  2025年03月05日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中山知子の取材備忘録・03.02】:国民・玉木雄一郎氏が3・4党代表に正式復帰へ 不倫問題で役職停止から3カ月ぶり 露出も強化

2025-03-03 07:45:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【中山知子の取材備忘録・03.02】:国民・玉木雄一郎氏が3・4党代表に正式復帰へ 不倫問題で役職停止から3カ月ぶり 露出も強化

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・03.02】:国民・玉木雄一郎氏が3・4党代表に正式復帰へ 不倫問題で役職停止から3カ月ぶり 露出も強化 

 昨年の衆院選以来、永田町の関心を集めているのが国民民主党。「手取りを増やす」のキャッチフレーズで、物価高に苦しむ国民の手取りを増やすとして。所得税がかからない「年収103万円の壁」の178万円への引き上げを求めて、自民、公明両党との協議を続けてきた。

 SNSで「ラスボス」とも言われた自民党税調会長・宮沢洋一氏の老練な手法に翻弄(ほんろう)され、財源を提示しないことには批判を受け、178万円に引き上げとなれば兆円単位の減税になると地方からは疑問が声も出たり、と、有権者の期待と裏腹に、役所や永田町の風当たりは強かったが、国民民主は衆院選の勢いそのままに、持論は曲げず与党との協議に当たった。

 もちろん水面下の交渉はあったようだが、自前の案は受け入れられなかった。所得税の課税最低限を、一部の人に対する「160万円」として与党側が出してきた案に国民民主側は納得せず、協議はいったん、時間切れ終了に。2月27日の会見では、与党との交渉に当たってきた古川元久税調会長は「衆院選で支待していただいた有権者のみなさへの責任と思って訴えてきましたが…」と、無念さもにじませた。

 この間、公での発信がなかったのが、玉木雄一郎代表だ。昨年の衆院選後の不倫報道問題を受けて12月3日付で役職停止の処分を受け、国会での発信の機会はほとんど封じられてきた。

 その玉木氏がいよいよ、「表舞台」に戻ってくる。昨年末、榛葉賀津也幹事長にインタビューをした際には、「ひな祭りのひな人形をしまった後に、『玉木人形』が出てきます」と表現していたが、昨年12月に受けた役職停止3カ月の処分が明け、その言葉どおり、玉木氏は3月4日にで代表に復帰する。

衆院選前に「正論パンチ」を披露する玉木雄一郎代表(2024年10月11日撮影)
衆院選前に「正論パンチ」を披露する玉木雄一郎代表(2024年10月11日撮影) 

 これまでは代表代行も務める古川氏が玉木氏の役目を担ってきたが、「国民民主党は、よくも悪くも玉木氏の『一枚看板』」(自民党関係者)との指摘もある。躍進した衆院選直後に浮上した不倫問題で、玉木氏や党が受けたダメージはもちろん大きかったが、それでも各種世論調査での党の支持率が急落することはなかった。衆院選と同様、これまで議席を持たなかった大分市議選で議席獲得するなど、地方選挙でも躍進が続いている。

 玉木氏はこの間、地方を回って街頭演説をするなどしてきた。「永田町のユーチューバー」を自任する通り、X(旧ツイッター)や動画での発信も続いたが、ここに3カ月ぶりに「党の顔」としての仕事が正式に復活する。

 不倫報道を受けて、昨年11月11日に開いた謝罪会見では「浮かれた部分があったと思う。反省をしないといけないし、自分を戒めていきたい。冷静さを失った行動だったと思う」と、声を落としながら自省の念を口にした。「年収の壁」引き上げをめぐる与党との交渉は「決裂」ではなく、今後も続く余地が残されているが、ある野党関係者は「代表職に戻ってくる間に、あんなに熱望していた『年収の壁』の3党交渉が終わってしまったのは、ちょっと皮肉としか言いようがない」と口にした。

 昨年の衆院選前には「ひとことで言えば、政治家は税金を払え、国民には減税しましょうと。今はそれが逆になっている。政治家は脱税まがいの裏金づくりをして、国民に重い税負担、社会保険料負担をずっと求めている。この政治を変えないと国民は浮かばれない」と訴えていた玉木氏。表舞台から消えていた間に、景色が変わってしまった永田町のリアルな舞台で、これからどう立ち回っていくのか。夏には東京都議選や参院選もある。与野党の関心は低くはない。

 関係者によると、玉木氏は3月4日以降、露出の機会をどんどん増やしていくそうだ。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2025年03月02日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・02.22】:ジレンマに揺れる立憲民主党「自民と同じこと言ってて選挙になるのか」

2025-03-01 07:40:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・02.22】:ジレンマに揺れる立憲民主党「自民と同じこと言ってて選挙になるのか」

 『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・02.22】:ジレンマに揺れる立憲民主党「自民と同じこと言ってて選挙になるのか」 

 ★立憲民主党内部がジレンマに揺れている。昨年の代表選挙では出馬を模索した元代表代行・江田憲司が会長の「食料品を対象に消費税率当面ゼロの実現を目指す勉強会」が活況を呈している。党内の3分の1程度の60人以上が常時参加する会だ。教育費や主婦の税制の壁、給食費はいずれも負担が軽くなることに異論はないが、これらが軽減されても消費税はかかる。加えて国民の大多数が恩恵にあずかるものではない。全国民が関係することを考えれば消費税の議論をせざるを得ない。

 ★18日、立憲の総合選挙対策本部長代行・小沢一郎は「日常品の物価がものすごく上がっていることに(国民は)えらい心配している。消費税は大きなテーマだ。やるのなら食料品だけじゃない。もっと大きくやらないとダメだ。英国は食料品、交通、水、住宅。そういうのも非課税にしている」と後押し。ところが同党にはもう1つ敵がいる。立憲執行部だ。党代表・野田佳彦は財務相経験者で党内随一の財政規律派だ。政策減税には柔軟姿勢を見せるが、消費税については1月22日の会見で「減税を口にしたほうが、それは選挙はいいでしょう。野党も連携しやすい。だがそれでいいのか。未来世代から搾取する政治はもうやめるべきだという強い決意でやっていきたい。財政に責任をもつことが、政権交代を主張する立場としては責任ある態度ではないか」と自民党と同じことを言い続ける。

 ★12年1月の首相時代の「シロアリ演説」では「消費税1%分は2兆5000億円です。12兆6000億円ということは消費税5%ということです。消費税5%分のみなさんの税金に、天下り法人がぶら下がってる。シロアリがたかってるんです。それなのに、シロアリ退治しないで、今度は消費税引き上げるんですか。消費税の税収が20兆円になるなら、またシロアリがたかるかもしれません」と訴えていたが、そんな野田はもういない。党中堅議員は言う。「自民党と同じこと言ってて選挙になるのか」。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年02月22日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日本維新の会】:兵庫維新3人の県議、無制限会見のてんまつ 5時間半にわたって語り続けた「正当性」

2025-02-24 07:01:30 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【日本維新の会】:兵庫維新3人の県議、無制限会見のてんまつ 5時間半にわたって語り続けた「正当性」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日本維新の会】:兵庫維新3人の県議、無制限会見のてんまつ 5時間半にわたって語り続けた「正当性」 

 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題に絡み日本維新の会の複数の県議が政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に真偽不明の文書や音声データを漏らすなどした問題に関連して、維新所属の岸口実、増山誠、白井孝明-の3人の兵庫県議の記者会見が23日午後、神戸市内で会見を行った。会見は記者からの質問がなくなるまで行うとし、5時間半にわたって行われた。3人は情報提供について謝罪の言葉を述べつつも、増山氏が「今でも立花さんがデマを言っていたとは認識していない」と語るなど、繰り返し正当性を主張した。

 記者会見には、新聞社やテレビ局といったマスメディアだけでなく、インターネットメディアやフリーのジャーナリストも加わり、50人以上が出席した。会場には、斎藤知事の支持者や動画の配信者らも参加。配信者が質問する報道陣の顔を撮影する場面もあった。

 情報の真偽が不明な文書を立花氏に渡したとされる岸口氏は冒頭、「県民の皆さまに迷惑をかけ、この場を借りておわび申し上げる」と陳謝。他の2人も漏洩(ろうえい)や情報提供の意思を認めて謝罪した。

 岸口氏は、百条委委員だった竹内英明元県議が「(内部告発問題の)黒幕」などと記した文書を立花氏に渡した経緯について「同席している以上、私が提供したもの」としたうえで、「(立花氏と)会ったことが軽率だった」とする一方、「誰がどういうつもりで作成したのかはわからない」と従来の説明を繰り返した。

 会見では、立花氏への情報提供について自らを正当化するような釈明も続い た。

維新県議による情報漏洩の構図

 増山氏は、立花氏の情報発信について「多くのデマを流しているという意見には賛同しかねる」と主張。交流サイト(SNS)の誹謗(ひぼう)中傷を理由に県議を辞職した竹内氏が今年1月に死亡したことを念頭に「(立花氏の情報提供との)因果関係に確信を持っていない」などと説明した。一方で、「情報提供したときはここまで問題が大きくなるとは考えていなかった」と述べた。

 また、「県民が重要な情報を知らずに選挙に突入する危機感があった」と公益性を強調する姿勢と、カラオケボックスで立花氏に音声データを漏洩するという行為が矛盾していないかと問われた増山氏は「百条委の委員として真実を追求することと、県民に知るべき情報を伝えることの両方の使命が私にはある」と弁明した。

 白井氏も「私のほうで情報発信を試みたが、広がらないので立花氏にコンタクトを取った」と発信力の強い立花氏を頼った理由を説明した。

 一方で、新聞やテレビなどに代表される「オールドメディア」批判を展開する場面もあった。

 白井氏は、斎藤氏の文書問題に関する一連の報道を念頭に「今回の件が正しく報道されていないと思って発信したのが事実」としたうえで、「今まではオールドメディアが全てで正しいとされていた」と主張。増山氏は「斎藤知事だけが非常に悪者のように報道されている現状がフェアではないと思った」などと強調した。

 記者会見は午後1時から始まったが、3人の県議が、兵庫維新の会の全体会議に出席するため、午後6時半に中断。維新側からは「記者側からの要請があれば再開する用意がある」としていたが、その後、再開要望がなく、会見は終了となった。

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 政治 【政局・日本維新の会・兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会所属の兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題】  2025年02月24日 07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日本維新の会】:立花氏への情報提供、兵庫県議2人の関与認定 処分検討

2025-02-24 06:44:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【日本維新の会】:立花氏への情報提供、兵庫県議2人の関与認定 処分検討

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日本維新の会】:立花氏への情報提供、兵庫県議2人の関与認定 処分検討

 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会所属の兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題について、維新の岩谷良平幹事長は23日、神戸市内で記者会見し、党本部に第三者を交えた調査委員会を設置すると明らかにした。岩谷氏は「個人的な問題にとどまらず、(県組織の)兵庫維新の会のガバナンスに問題がなかったか調査し、再発防止に努める」と述べた。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2025/02/23/20250223k0000m040242000p/9.webp?1" type="image/webp" />兵庫維新の会全体会議後に記者会見する日本維新の会の岩谷良平幹事長(左)と兵庫維新の会の金子道仁代表=神戸市中央区で2025年2月23日午後7時29分、小関勉撮影</picture>
兵庫維新の会全体会議後に記者会見する日本維新の会の岩谷良平幹事長(左)と兵庫維新の会の金子道仁代表=神戸市中央区で2025年2月23日午後7時29分、小関勉撮影

 岩谷氏はこの日、党による調査結果を公表した。調査報告書の提出を受けた兵庫維新が近く、綱紀委員会を開き、関与した議員らの処分を決める。

 調査報告書(概要)によると、岩谷氏らが増山誠(46)と岸口実(60)の両県議に直接、事実関係を聞き取った。増山氏は2024年10月31日、立花氏と面会し、兵庫県議会の調査特別委員会(百条委)の録音データや、備忘録のメモを提供した事実を認定した。岸口氏については、24年11月1日に民間人とともに立花氏と面会し、どちらかが真偽不明の文書を渡したと認定した。

 岩谷氏は「増山県議には、ルールを無視した極めて不適切な行為があった。岸口県議には、自覚に欠けた行動があった。心から深くおわびを申し上げる」と陳謝した。増山氏の行為については「公開が禁じられた百条委で録音し、選挙期間中に第三者に提供したことは、重大なコンプライアンス違反だ。もし組織として意識が欠如していたなら、しっかり検証する必要がある」と述べた。【東久保逸夫】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・日本維新の会・兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会所属の兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題】  2025年02月23日 20:27:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日本維新の会】:兵庫県議3人、立花氏への情報提供認め謝罪 音声や自作メモ

2025-02-24 06:44:40 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【日本維新の会】:兵庫県議3人、立花氏への情報提供認め謝罪 音声や自作メモ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日本維新の会】:兵庫県議3人、立花氏への情報提供認め謝罪 音声や自作メモ 

 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する告発者の情報を、日本維新の会に所属する兵庫県議らが政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題で、関与した維新の増山誠(46)と岸口実(60)、白井孝明(41)の3県議が23日、神戸市内で記者会見した。

立花孝志氏への情報提供について記者会見する日本維新の会の兵庫県議・増山誠氏(左)。中央は岸口実氏、右は白井孝明氏=神戸市中央区で2025年2月23日午後2時29分、長澤凜太郎撮影

 3人とも情報提供を認めて謝罪した。増山氏は、非公開で実施した県議会調査特別委員会(百条委)の議事を自ら録音したデータに加え、疑惑を告発した元県西播磨県民局長(2024年7月に死亡)の私的情報に触れた自作のメモ(備忘録)も、立花氏に提供したことを明らかにした。

 増山氏は「議会のルールを破った。(他の2人より)私の行為は重い」として、離党届を提出した。増山、岸口両氏は百条委のメンバーだったが、20日に辞職している。

維新の兵庫県議による情報提供を巡る経緯

 記者会見で、増山氏は立花氏との接点ができたのは、斎藤氏の失職に伴う知事選の告示直前の24年10月下旬だったと説明。同31日、神戸市内のカラオケボックスで1対1で会い、同25日にあった百条委の録音データをLINE(ライン)で送信した。データには、片山安孝元副知事を証人尋問した際のやりとりが記録されていた。

 この日の百条委は、知事選への影響を避けるため、非公開で実施された。増山氏は委員会室の机上にスマートフォンを置き、自ら録音したと明らかにした。立花氏への提供について「(議会の)規則違反との認識はあった。当初から立花氏に渡そうとしたわけではない」と述べた。

 増山氏は、元局長の私的情報に触れた自作のメモを提供したことも明らかにした。立花氏はX(ツイッター)で「昨年10月31日に増山誠県議から、受け取りました」と情報源を明かした上で、元局長の公用パソコンに保存されていた私的文書について、真偽不明の情報も含んだ文書を投稿した。

 この文書についても、増山氏は「私が渡したものと同じ内容」と認めた。備忘録として作ったもので、「斎藤氏のパワーハラスメントによって、元局長が亡くなった」などという世論を打ち消す狙いがあったという。増山氏は「公益に資する情報だと考えて伝えた。告発者の信用を落とす意図はなかった」と説明した。

 記者会見では、これらの情報を、県議会で自ら取り上げたり、維新に近い人物に提供したりしなかった理由を繰り返し問われた。増山氏は、立花氏をメディアであるとみなしていたといい「立花氏は発信力があるので、県民の皆様が知ることができると考えた」と述べた。

 一方、岸口氏は、知事選告示翌日の11月1日、神戸市内のホテルで民間人とともに立花氏と面会し、真偽不明の文書を手渡す場に立ち会った。この文書は、百条委委員だった竹内英明元県議(25年1月に死亡)を「黒幕」と名指しする内容だった。これを根拠に、立花氏がSNS(ネット交流サービス)などで発信し、竹内氏らが中傷される一因となった。

 岸口氏は記者会見で、面会の直前に初めて文書の内容を把握し、誰が作成したのかも知らないと説明した。ただ、面会中には立花氏に対し「すべてが事実だとは認識していない」と伝えたという。岸口氏は「私から文書が渡ったことは否定できない。(立花氏と)お会いしたのは軽率だった」と陳謝したものの、民間人の属性は明かさず、自らが同席した理由もはぐらかした。

 白井氏は、立花氏と11月1日から計3回、電話で連絡したと認めた。自らが支援者を通じて接触をはかったといい「立花氏のほうが情報に詳しかったので、個別・具体的な内容は話していない。情報提供と言われても仕方ない」と述べた。【大野航太郎、柴山雄太、東久保逸夫】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・日本維新の会・兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会所属の兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題】  2025年02月23日 20:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日本維新の会】:増山兵庫県議、立花氏に文書も渡す 知事選直前に接点持つ

2025-02-24 06:44:30 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【日本維新の会】:増山兵庫県議、立花氏に文書も渡す 知事選直前に接点持つ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日本維新の会】:増山兵庫県議、立花氏に文書も渡す 知事選直前に接点持つ 

 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会に所属する兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題で、関与した増山誠(46)と岸口実(60)、白井孝明(41)の3県議が23日、神戸市で記者会見に応じた。増山氏は立花氏に対し、録音データに加え、疑惑を告発した元県西播磨県民局長(2024年7月に死亡)の私的情報に触れた自作の文書を提供したことを明らかにした。

立花孝志氏への情報提供に関して記者会見をする維新の兵庫県議の(左から)増山誠氏、岸口実氏、白井孝明氏=神戸市中央区で2025年2月23日午後1時49分、長澤凜太郎撮影

 知事らのパワーハラスメントなどの疑惑を究明する県議会調査特別委員会(百条委)委員だった増山氏によると、立花氏との接点ができたのは知事選告示直前の24年10月末。立花氏はX(ツイッター)で「昨年10月31日に増山誠県議から、受け取りました」として、元局長の公用パソコンに私的情報が保存されていたといった真偽不明の情報が記された文書を投稿している。

 増山氏は、10月25日にあった県議会百条委の録音データを、同31日に立花氏へLINE(ライン)で提供した。データは、片山安孝元副知事の証人尋問でのやり取りが記録されていた。この日の百条委は、斎藤氏の失職に伴う知事選(11月17日)への影響を避けるため、非公開で実施されていた。

 増山氏は自ら録音し、片山氏の証言部分を切り取って立花氏に提供したことも明らかにした。

 増山氏は19日夜、インターネット番組で事実を明らかにして「ルール違反だった」と謝罪。「県民に広く伝えることが大事だと思った」と釈明した。

 岸口氏は知事選告示翌日の11月1日、民間人とともに立花氏と面会し、増山氏とは別の真偽不明の文書を手渡す場に立ち会った。この文書は、百条委の委員だった竹内英明元県議(25年1月に死亡)を「黒幕」と名指しする内容だった。

 これを根拠に、立花氏がSNS(ネット交流サービス)などで発信し、竹内氏らが中傷される一因となった。

 白井氏は21日、立花氏への情報提供を目的に24年11月1日から計3回、電話で連絡したことを明らかにした。白井氏は「(立花氏の)情報源になったという認識はない」と述べた。

 情報提供の発覚を受けて、維新の吉村洋文代表が、岩谷良平幹事長に調査を指示していた。岩谷氏は23日夜、党としての調査結果を公表する予定。県組織・兵庫維新の会が処分を検討する。【東久保逸夫、大野航太郎、柴山雄太】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・日本維新の会・兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会所属の兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題】  2025年02月23日 16:34:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日本維新の会】:増山兵庫県議、非公開の百条委を自ら録音 立花氏に情報提供

2025-02-24 06:44:20 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【日本維新の会】:増山兵庫県議、非公開の百条委を自ら録音 立花氏に情報提供

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日本維新の会】:増山兵庫県議、非公開の百条委を自ら録音 立花氏に情報提供

 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会に所属する兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題で、関与した増山誠(46)と岸口実(60)、白井孝明(41)の3県議が23日、神戸市で記者会見に臨んだ。増山氏は、立花氏に提供した録音データについて、非公開とされていた県議会調査特別委員会(百条委)を自ら録音したものだったことを明らかにした。

記者会見をする維新の兵庫県議の(左から)増山誠氏、岸口実氏、白井孝明氏=神戸市中央区で2025年2月23日午後1時27分、長澤凜太郎撮影

 報道陣から「スマートフォンで録音したのか」と問われた増山氏は「(委員会室の)自分の机の上で。規則違反との認識はあった。初めから立花氏に渡すため(に録音したの)ではない」と話した。

 増山氏は19日夜、インターネット番組で事実を明らかにして「ルール違反だった」と謝罪。「県民に広く伝えることが大事だと思った」と釈明した。

 岸口氏は、知事選告示翌日の11月1日、民間人とともに立花氏と面会し、真偽不明の文書を手渡す場に立ち会った。この文書は、百条委の委員だった竹内英明元県議(25年1月に死亡)を「黒幕」と名指しする内容だった。

 これを根拠に、立花氏がSNS(ネット交流サービス)などで発信し、竹内氏らが中傷される一因となった。

 白井氏は21日、立花氏への情報提供を目的に24年11月1日から計3回、電話で連絡したことを明らかにした。白井氏は「(立花氏の)情報源になったという認識はない」と述べた。

 情報提供の発覚を受けて、維新の吉村洋文代表が、岩谷良平幹事長に調査を指示していた。岩谷氏は23日夜、党としての調査結果を公表する予定。県組織・兵庫維新の会が処分を検討する。【東久保逸夫、大野航太郎、柴山雄太】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・日本維新の会・兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会所属の兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題】  2025年02月23日 14:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【日本維新の会】:増山誠兵庫県議が離党届 立花孝志氏への情報提供問題で

2025-02-24 06:44:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【日本維新の会】:増山誠兵庫県議が離党届 立花孝志氏への情報提供問題で

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日本維新の会】:増山誠兵庫県議が離党届 立花孝志氏への情報提供問題で

 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会に所属する兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題で、関与した増山誠(46)と岸口実(60)、白井孝明(41)の3県議が23日、神戸市で記者会見に臨んだ。増山氏は離党届を提出したことを明らかにした。

立花孝志氏への情報提供に関して記者会見をする維新の兵庫県議の(左から)増山誠氏、岸口実氏、白井孝明氏=神戸市中央区で2025年2月23日午後1時49分、長澤凜太郎撮影

 増山氏は「本日、離党届を提出した。まだ受理されたかはわからない。党に多大な迷惑をかけた」と述べた。岸口氏は「党の処分の判断を待つ」とした。 

 増山氏は、2024年10月25日にあった県議会調査特別委員会(百条委)の録音データを、同31日に立花氏へLINE(ライン)で提供した。録音は、片山安孝元副知事を証人尋問した際のやりとりが記録されているとみられる。この日の百条委は、斎藤氏の失職に伴う知事選(11月17日)への影響を避けるため、非公開で実施されていた。

 増山氏は19日夜、インターネット番組で事実を明らかにして「ルール違反だった」と謝罪。「県民に広く伝えることが大事だと思った」と釈明した。

 岸口氏は、知事選告示翌日の11月1日、民間人とともに立花氏と面会し、真偽不明の文書を手渡す場に立ち会った。この文書は、百条委の委員だった竹内英明元県議(25年1月に死亡)を「黒幕」と名指しする内容だった。

 これを根拠に、立花氏がSNS(ネット交流サービス)などで発信し、竹内氏らが中傷される一因となった。

 白井氏は21日、立花氏への情報提供を目的に24年11月1日から計3回、電話で連絡したことを明らかにした。白井氏は「(立花氏の)情報源になったという認識はない」と述べた。

 情報提供の発覚を受けて、維新の吉村洋文代表が、岩谷良平幹事長に調査を指示していた。岩谷氏は23日夜、党としての調査結果を公表する予定。県組織・兵庫維新の会が処分を検討する。【東久保逸夫、大野航太郎、柴山雄太】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・日本維新の会・兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を、日本維新の会所属の兵庫県議らが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題】  2025年02月23日 13:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【橋下徹氏】:「兵庫の維新は解散すべき」と主張 立花孝志氏への情報漏えい「政治的大スキャンダル」

2025-02-24 06:42:20 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【橋下徹氏】:「兵庫の維新は解散すべき」と主張 立花孝志氏への情報漏えい「政治的大スキャンダル」

 『漂流する日本の羅針盤を目指:【橋下徹氏】:「兵庫の維新は解散すべき」と主張 立花孝志氏への情報漏えい「政治的大スキャンダル」  

 大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は23日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に出演した。

 番組のラストで斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委)がまとめた調査報告書の内容を、「維新の会」の兵庫県議2人が外部に漏えいしたことに話題が及んだ際、橋下氏は「僕は、兵庫県議会の維新は解散すべきだと思っています」と、厳しく述べた。

橋下徹氏(2023年7月撮影)
橋下徹氏(2023年7月撮影)

 この問題をめぐっては、文書作成者の私的な情報などが、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に渡った。これまでに、百条委のメンバーで維新の増山誠県議がYouTube番組で、昨年10月に非公開で行われた百条委の証人尋問の音声データを立花氏に渡したと告白。また、維新の岸口実県議が「黒幕情報」を立花氏に渡したとして維新が党内調査を進めており、2人は百条委の委員を辞職している。

 維新の2県議が、立花氏に文書を提供していたことが発覚した問題について、橋下氏は「これは、政治的な大スキャンダルですよ」と断じた。「斎藤知事を応援するかどうか、政治的ないろんな意見があると思います。増山さんと岸口さんは斎藤さんを応援していました。ですから、先日の兵庫県知事の再選挙においては、何とか斎藤さんを勝たせたかってんでしょうね」と推測した上で「そういう思いがあったとしても、今回、百条委員会の、しかもこれは秘密会です。秘密会の音声を、立花さんに渡した。この文書が問題で、『黒幕は竹内さん』となっている。竹内(英明・元兵庫県議)さんは亡くなられました。これはSNSでの誹謗(ひぼう)中傷を理由に亡くなられた、というふうに報道されています」と、竹内元県議の死に至った経緯にも言及。「法的な因果関係は別としても、この文書が立花さんによって拡散され、誹謗中傷が起き、そのことが自死に影響したということは、法的な因果関係は別としても、社会的な因果関係というのは否定できないと思うんです」と述べ「それぐらい、大スキャンダル中の大スキャンダル」だと指摘した。 

 橋下氏はさらに「吉村(洋文)日本維新の会の代表はどうするかということが、ものすごい問題になると思うんですけども、僕はもう、兵庫県議会の維新は解散すべきだと思ってます」と明言。「解散?(県議2人は)百条委員会委員を辞職しましたが」と司会者に問われると、橋下氏は「全然足りないと思います」と、主張した。

 橋下氏は「なぜこういうことが起きたかというと『ハインリッヒの法則』というものがある」とした上で「いろんな細かなルール違反があると軽微なルール違反になり、それが重大なルール批判を引き起こす。有名な法則なんですが、維新は飲み食いのところの、ずさんなルールを守らないような態度(がある)。そういうことも積み重なって、最後、こういう大きな事故になると思っている」と、かねて主張してきた「飲み食い政治」への疑問をこの日も口にした。

 「維新はこれからガバナンス委員会を設けて、ガバナンスコードを設けると言っている、しっかり対応してもらいたい」と、「古巣」に求めた。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・日本維新の会・斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委)がまとめた調査報告書の内容を、「維新の会」の兵庫県議2人が外部に漏えいした事案】  2025年02月23日  11:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・02.14】:成功なら新党ブームも 愛犬家デヴィ夫人が「ワンニャン平和党」設立

2025-02-21 07:40:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・02.14】:成功なら新党ブームも 愛犬家デヴィ夫人が「ワンニャン平和党」設立

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・02.14】:成功なら新党ブームも 愛犬家デヴィ夫人が「ワンニャン平和党」設立 

 ★愛犬家でも知られるタレントのデヴィ・スカルノ夫人が、政治団体「12(ワンニャン)平和党」を立ち上げ、今年7月の参院選に向けて候補者を擁立するという。また選対委員長には、昨年の都知事選に出馬した前広島県安芸高田市長・石丸伸二の選挙戦を手がけ、都知事・小池百合子に次ぐ165万票をたたき出した選挙プランナーの“選挙の神様”藤川晋之助が就任した。石丸は都議選を視野に地域政党「再生の道」を作り都議選を目指す。3日に行われた都民ファーストの勉強会では藤川が講師として選挙の極意を伝授した。昨年の都知事選の顔ぶれはシャッフルされたといえる。<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">新党設立について説明するデヴィ・スカルノ氏=2025年2月12日、千代田区永田町2丁目、吉沢龍彦撮影</button>

新党設立について説明するデヴィ・スカルノ氏=2025年2月12日、千代田区永田町2丁目、吉沢龍彦撮影

 ★選挙と動物愛護は相性がよく、国会にも06年発足の「自民党動物愛護管理推進議員連盟」、15年に発足した超党派議連「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」がある。いずれも愛犬家の議員などが参加しているが、裾野は広く目的が明確なことから賛同者も多い。また犬と猫をテーマにした作品が多い山田あかね監督の21日から公開されるドキュメンタリー映画「犬と戦争 ウクライナで私が見たこと」では戦場で生きる犬たちの様子や、その小さな命を救おうと世界中から駆けつけた人々が奮闘する姿など、育てるだけでなく被災地や戦地で戸惑う犬たちをどう助けるかなどに想いが広がっている現実もある。

 ★さて時流と環境が整い、満を持す形の12(ワンニャン)平和党だが、犬猫の食用禁止の法制化や犬猫のブリーダーを免許制にすることなどを掲げる。デヴィ夫人は「10~30人の候補者を擁立したい」としているが、自身は「インドネシア国籍で、日本国籍に戻った時点で立候補しようと思う」という。問題は候補者だが藤川は周辺に「参院選では2~3議席を取りたい。もう少し上乗せできるかも」とみる。選挙関係者は「デヴィ夫人と藤川のタッグ、明確な動物愛護という政策に得意のSNSを使えば無名の候補でも化ける可能性がある。それに既存政党は対抗できるか。議席を持ったら参院で会派を作れば政治的目的は果たせる。だが選挙は候補者だという基本に有権者が立ち返るかどうか。成功すれば同様の手法の新党が生まれやすくなる」と危機感を募らせる。(K)※敬称略 

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年02月14日  07:48:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・01.23】:迷走する立憲民主党 最善策はズレた幹事長を黙らせること

2025-01-30 07:40:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・01.23】:迷走する立憲民主党 最善策はズレた幹事長を黙らせること

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.23】:迷走する立憲民主党 最善策はズレた幹事長を黙らせること 

 ★国会開会目前に立憲民主党が国民と良好な関係を築けていないことを、どうも同党幹部は理解できていない。昨年末から政党支持率が野党トップの国民民主党を始め日本維新の会にも政策でも話題でも水をあけられている立憲は参院選へのアピールができず焦っている。「国民受けする何か」を党内が探すという笑い話が現実に起きている。党幹事長・小川淳也に至っては党の迷走を地で行くズレっぷりを発揮。今ではこの迷走がどこまでエスカレートするか政界の笑いものだ。

 ★なにしろ14日の会見では「SNS対策について発信を強化するとした。幹事長室直轄、幹事長の責任の下、特にショート動画の配信に全力を挙げる」と言い出し党内がのけぞった。党若手議員は「SNSの発信については昨年来、無責任発言がエスカレートし、政治家の発信には注意が必要だという認識が国民に広がる中、さすがにこのズレっぷりには驚いた」という。すると今度は21日、会見で「私見だが『再分配をする』と言っている、あなたたちを信用できない。『再分配する前に(税金を)とらないでくれ』という減税の主張しか有権者の耳に入らなくなっている。これは政治不信の極まった姿であり痛切にその責任を感じている。しかし減税すれば社会がバラ色になるほど、ことは単純でも簡単でもない」と発言した。

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 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年01月23日  07:48:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・01.18】:立憲民主党が目指す国家像すら見えない…野党がまとまらないわけ

2025-01-24 07:40:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・01.18】:立憲民主党が目指す国家像すら見えない…野党がまとまらないわけ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.18】:立憲民主党が目指す国家像すら見えない…野党がまとまらないわけ 

 ★16日夜、首相・石破茂は14日に米・ワシントンで行われたカーター元米大統領の国葬に参列した党副総裁・菅義偉や訪中から帰国したばかりの幹事長・森山裕ら幹部6人を首相公邸に招き、24日からの国会開会に向け「なんとしても年度内に予算を成立させないといけない」と結束を呼びかけた。立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党、れいわ新選組、参政党、日本保守党と「有志の会」の野党8党派はまとまって予算委員会審議入りの「前提」として、元安倍派事務局長・松本淳一郎(禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決が確定)の衆院予算委員会への参考人招致を要求している。

 ★ここにきて立憲リードでやっと野党はまとまったかに見えるが、14日、同党幹事長・小川淳也は会見で「SNS対策について本年1月1日職員の発令を行い、発信を強化するということにいたしました。幹事長室直轄、幹事長の責任の下、特にショート動画の配信に全力を挙げてまいります」と言い出した。「野党がまとまりを見せる中、時事通信の1月の調査で野党の政党支持率で国民民主党がトップの6・6%、立憲5・1%と水をあけられていることに危機感を持っている」(立憲幹部)という。

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 政界地獄耳

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 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年01月18日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・01.22】:“政策なし、党籍縛りなし” ― 石丸新党の不透明感

2025-01-24 07:05:40 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【HUNTER・01.22】:“政策なし、党籍縛りなし” ― 石丸新党の不透明感

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・01.22】:“政策なし、党籍縛りなし” ― 石丸新党の不透明感 

 1月15日、石丸伸二氏が記者会見し、今年7月の東京都議選に向けて地域政党「再生の道」を設立したことを表明した。石丸氏は広島県の前安芸高田市長で、昨年の東京都知事選では小池百合子知事の290万票に次ぐ160万票を獲得して2位に食い込み、立憲民主党の蓮舫氏を上回ったことで注目を集める人物。多くの報道関係者が詰めかけた記者会見は、出だしから“大荒れ”となった。

            ◆   ◆   ◆

 石丸氏は、東京都庁の記者クラブに対して記者会見の案内を出した。しかし、それがSNSなどに流れたことで態度を硬化させ、「不測の事態が起こることもある」と自身が設定する会見場に変更。会見参加を記者クラブ加盟社や週刊誌などのメディアに限定した。

 会見参加の許可基準ついては《マス媒体の有無もしくは100万相当のネット媒体を有するか否か》と設定し、駆け付けたネットメディアやフリーランスを締め出してしまった。石丸氏はネットメディアやフリーランスが多く参加することで起こる「不測の事態」に加え、「不規則発言などで、会見が進まない」ことを危惧したというが、都合の悪い質問をされることを嫌っただけだろう。

 『100万相当』とは、一般的にYouTubeのチャンネル登録者数もしくはXのフォロワー数とみられる。あるフリーランスの記者は、「100万をクリアしているネットメディア、フリーランスなんてまずいない。SNSでのし上がってきた石丸氏らしい姑息なやり口だ。ネットメディアやフリーランスは、泡沫メディアってことでしょう。“そんな連中は相手にしない”という極端に上から目線の出馬会見なんて聞いたことない」と吐き捨てた。

 会見参加者を限定することで敵を増やしたことでも分かる通り、開催前から注目された記者会見だったが「期待外れ」の感は否めなかった。会見はライブ中継されていたのでその内容は確認できたが、石丸氏は「政治屋を一掃したい」「議員の椅子にしがみつく、政治屋が諸悪の根源で日本を衰退させている」と意気込みを語り、「日本がマズい、何とかしないといけない。この日本を蘇らせるために再生という党名にしました」と説明した。

 ただし、肝心の政策については「(候補者)それぞれの判断に任せたい」と党独自の政策は、なし。唯一、“鉄の掟”として「多選の禁止、2期8年」が綱領だと言う。「日本の再生を東京都から始めます。ぜひ東京を動かしていきましょう」とSNS向けに支援者に訴えた石丸氏だったが、基本政策はなく、多選禁止のみが候補者選定の条件という同氏の主張に疑問を抱いた人は少なくなかったはずだ。

 昨年の東京都知事選では「政治再建」「都市開発」「産業創出」と三つの柱と政策を打ち出したが、いずれも具体性のあるものではなかった。そして今回の東京都議選では「政策は掲げない」「他党とのかけもちもOK」と断言し、「共産党でもいい」とまで言い切った。既成政党とは違う色を出したいらしいが、これが政党といえるのかどうか……。

 石丸氏は昨年の東京都知事選でSNSを多用して大きく躍進した。その後、「政治系」YouTubeという分野が大きく広がり、切り抜き動画などの再生回数が劇的にアップ。一つのビジネスマーケットとなっている。昨年10月の衆議院選挙でその風に乗ったのが国民民主党で、4倍増となる28議席を得て大躍進。昨年11月の兵庫県知事選では、SNS旋風が吹き荒れ、斎藤元彦知事が逆境からの当選を果たした。

 石丸氏に関するSNSを積極的に発信してきたある女性はこう話す。
 「石丸さんの選挙から、YouTuberは常にネタになる政治家、再生回数が稼げるターゲットは誰かを探している。それが国民民主党であり、斎藤知事でした。つまり誰が“推し”なのかです。選挙のない時は国会などで面白い発言をする議員などが注目されるでしょう。YouTuberからみれば、石丸さんは神のような存在であり、稼げるタマ。石丸さんがこうして動き出したことで、ますます活況となるはずです」

 しかし選挙との関連について聞くと「YouTuberが多く発信したからといって必ず当選できるかはわかりません。発信の仕方、論調いかんでは、票を減らすようなことも十分にあるでしょう。バッシングの対象になるかもしれない」と語る。SNSは“諸刃の剣”なのだ。

 そうした中、日本維新の会の代表である吉村洋文大阪府知事は、さっそく石丸氏の新党結成について「今までない発想の政党で、期待をしてます」と発言。石丸氏が他党からの参加も可能としていることについても、「維新であり、石丸新党ということもあり得る」と早くも石丸氏との連携を模索する姿勢を示している。ある維新の国会議員は困惑した表情だ。
「うちは党勢が低迷しており、東京都議会では1議席しかない。石丸新党に抱き着こうという魂胆が透けて見える。石丸新党は政策がないというが、維新の『身を切る改革』はどうなる事やら……」

 旧知の自民党幹部は別の見方を示す。
 「国政に続き、都議会自民党でも裏金が立件され、うちには大きなマイナスとなっているだけに石丸新党は脅威ではある。ただ、政策はなく、候補者もこれから決める、他党とかけもちも可能ということで実態がまるでわからない。石丸さんからみれば小池知事の都民ファーストの会も守旧派となるんだろうが、どの程度(議席を)とってくるのか今後の動きを見ないと判断できない」

 石丸氏のYouTube「石丸伸二のまるチャンネル」は約35万人の登録者数だ。同氏は東京都議選の42選挙区に最大55人の擁立を目指すという。選考方法は、書類審査や面接で、その模様はYouTubeでも公開予定としており、「再生回数」がアップするのは間違いなさそうだ。新手の「選挙ビジネス」という見方もできるが……。

 1月15日、石丸伸二氏が記者会見し、今年7月の東京都議選に向けて地域政党「再生の道」を設立したことを表明した。石丸氏は広島県の前安芸高田市長で、昨年の東京都知事選では小池百合子知事の290万票に次ぐ160万票を獲得して2位に食い込み、立憲民主党の蓮舫氏を上回ったことで注目を集める人物。多くの報道関係者が詰めかけた記者会見は、出だしから“大荒れ”となった。

          ◆   ◆   ◆

 石丸氏は、東京都庁の記者クラブに対して記者会見の案内を出した。しかし、それがSNSなどに流れたことで態度を硬化させ、「不測の事態が起こることもある」と自身が設定する会見場に変更。会見参加を記者クラブ加盟社や週刊誌などのメディアに限定した。

 会見参加の許可基準ついては《マス媒体の有無もしくは100万相当のネット媒体を有するか否か》と設定し、駆け付けたネットメディアやフリーランスを締め出してしまった。石丸氏はネットメディアやフリーランスが多く参加することで起こる「不測の事態」に加え、「不規則発言などで、会見が進まない」ことを危惧したというが、都合の悪い質問をされることを嫌っただけだろう。

 『100万相当』とは、一般的にYouTubeのチャンネル登録者数もしくはXのフォロワー数とみられる。あるフリーランスの記者は、「100万をクリアしているネットメディア、フリーランスなんてまずいない。SNSでのし上がってきた石丸氏らしい姑息なやり口だ。ネットメディアやフリーランスは、泡沫メディアってことでしょう。“そんな連中は相手にしない”という極端に上から目線の出馬会見なんて聞いたことない」と吐き捨てた。

 会見参加者を限定することで敵を増やしたことでも分かる通り、開催前から注目された記者会見だったが「期待外れ」の感は否めなかった。会見はライブ中継されていたのでその内容は確認できたが、石丸氏は「政治屋を一掃したい」「議員の椅子にしがみつく、政治屋が諸悪の根源で日本を衰退させている」と意気込みを語り、「日本がマズい、何とかしないといけない。この日本を蘇らせるために再生という党名にしました」と説明した。

 ただし、肝心の政策については「(候補者)それぞれの判断に任せたい」と党独自の政策は、なし。唯一、“鉄の掟”として「多選の禁止、2期8年」が綱領だと言う。「日本の再生を東京都から始めます。ぜひ東京を動かしていきましょう」とSNS向けに支援者に訴えた石丸氏だったが、基本政策はなく、多選禁止のみが候補者選定の条件という同氏の主張に疑問を抱いた人は少なくなかったはずだ。

 昨年の東京都知事選では「政治再建」「都市開発」「産業創出」と三つの柱と政策を打ち出したが、いずれも具体性のあるものではなかった。そして今回の東京都議選では「政策は掲げない」「他党とのかけもちもOK」と断言し、「共産党でもいい」とまで言い切った。既成政党とは違う色を出したいらしいが、これが政党といえるのかどうか……。

 石丸氏は昨年の東京都知事選でSNSを多用して大きく躍進した。その後、「政治系」YouTubeという分野が大きく広がり、切り抜き動画などの再生回数が劇的にアップ。一つのビジネスマーケットとなっている。昨年10月の衆議院選挙でその風に乗ったのが国民民主党で、4倍増となる28議席を得て大躍進。昨年11月の兵庫県知事選では、SNS旋風が吹き荒れ、斎藤元彦知事が逆境からの当選を果たした。

 石丸氏に関するSNSを積極的に発信してきたある女性はこう話す。
 「石丸さんの選挙から、YouTuberは常にネタになる政治家、再生回数が稼げるターゲットは誰かを探している。それが国民民主党であり、斎藤知事でした。つまり誰が“推し”なのかです。選挙のない時は国会などで面白い発言をする議員などが注目されるでしょう。YouTuberからみれば、石丸さんは神のような存在であり、稼げるタマ。石丸さんがこうして動き出したことで、ますます活況となるはずです」

 しかし選挙との関連について聞くと「YouTuberが多く発信したからといって必ず当選できるかはわかりません。発信の仕方、論調いかんでは、票を減らすようなことも十分にあるでしょう。バッシングの対象になるかもしれない」と語る。SNSは“諸刃の剣”なのだ。

 そうした中、日本維新の会の代表である吉村洋文大阪府知事は、さっそく石丸氏の新党結成について「今までない発想の政党で、期待をしてます」と発言。石丸氏が他党からの参加も可能としていることについても、「維新であり、石丸新党ということもあり得る」と早くも石丸氏との連携を模索する姿勢を示している。ある維新の国会議員は困惑した表情だ。
「うちは党勢が低迷しており、東京都議会では1議席しかない。石丸新党に抱き着こうという魂胆が透けて見える。石丸新党は政策がないというが、維新の『身を切る改革』はどうなる事やら……」

 旧知の自民党幹部は別の見方を示す。
 「国政に続き、都議会自民党でも裏金が立件され、うちには大きなマイナスとなっているだけに石丸新党は脅威ではある。ただ、政策はなく、候補者もこれから決める、他党とかけもちも可能ということで実態がまるでわからない。石丸さんからみれば小池知事の都民ファーストの会も守旧派となるんだろうが、どの程度(議席を)とってくるのか今後の動きを見ないと判断できない」

 石丸氏のYouTube「石丸伸二のまるチャンネル」は約35万人の登録者数だ。同氏は東京都議選の42選挙区に最大55人の擁立を目指すという。選考方法は、書類審査や面接で、その模様はYouTubeでも公開予定としており、「再生回数」がアップするのは間違いなさそうだ。新手の「選挙ビジネス」という見方もできるが……。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社告 【政治ニュース・石丸伸二氏が記者会見し、今年7月の東京都議選に向けて地域政党「再生の道」を設立したことを表明】  2025年01月22日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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